JPH10200710A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JPH10200710A
JPH10200710A JP9003734A JP373497A JPH10200710A JP H10200710 A JPH10200710 A JP H10200710A JP 9003734 A JP9003734 A JP 9003734A JP 373497 A JP373497 A JP 373497A JP H10200710 A JPH10200710 A JP H10200710A
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JP
Japan
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image
spatial filter
mtf
scanning direction
input
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Pending
Application number
JP9003734A
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English (en)
Inventor
Isanori Higashiura
功典 東浦
Kazuyoshi Tanaka
一義 田中
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 一台ずつの画像処理装置の特性に簡単に対応
可能で、他機種への応用性を高めた空間フィルターの設
定を可能とした画像処理装置を提供する。 【解決手段】 画像の入出力条件を入力すると入出力条
件情報を出力する条件入力手段と、画像情報を入力する
画像入力手段60と、前記画像入力手段で入力した画像
情報に空間フィルター処理を施した記録画像情報を得る
空間フィルター処理手段4と、前記記録画像情報に従っ
て出力画像を得る画像出力手段700を有する画像記録
装置において、前記画像入力手段及び前記画像出力手段
の各々の解像度情報を保持する記憶手段7と、前記入出
力条件情報と前記各々の解像度情報に基づき所定の方法
により空間フィルター係数を算出する算出手段4とを有
し、前記空間フィルター処理手段4は前記空間フィルタ
ー係数に従って空間フィルター処理を実行する事を特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像入力装置及び画
像出力装置のMTF補正を空間フィルター処理により実
行する画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】原稿画像をスキャナ部にて入力し、設定
された複写条件である変倍、画像回転、濃度補正などの
様々な画像処理を画像処理部にて施した記録画像情報を
得て、かかる記録画像情報に従ってプリンタ部で記録紙
に画像の記録を行い出力するデジタル複写機が知られて
いる。
【0003】このようなデジタル複写機では、スキャナ
部、プリンタ部で原稿画像に対して階調性や鮮鋭性の劣
化が生じるので、鮮鋭性の劣化はデジタル画像の周波数
毎の階調特性を調整する空間フィルター処理を施して補
正を行う技術が知られている。
【0004】空間フィルター処理では処理パラメータで
ある空間フィルター係数を変更すればデジタル画像情報
の周波数毎の階調特性を調整することができる。そし
て、空間フィルター処理によりスキャナ部より入力され
たデジタル画像情報の特性を変更したり、プリンタ部の
特性に適するようにデジタル画像情報を変更したりする
事ができる。従ってデジタル複写機では、画像の入出力
時に発生した鮮鋭性の劣化を補正するには、通常、スキ
ャナ部とプリンタ部のMTF(空間周波数伝達特性)を
測定し、それを補正する特性になるように空間フィルタ
ー特性(係数)が設定される。なお、MTFは入出力装
置の解像度情報の一例である。
【0005】通常、画像の入出力装置(スキャナ、プリ
ンタ等)のMTF(空間周波数伝達特性)は該入出力装
置の構造上の理由で、主走査方向と副走査方向とで値が
異なる。例えばスキャナの例を挙げると、主走査方向は
CCDを用いた1次元のラインセンサーで読み取り、副
走査方向はランプ及びミラーなどを機械的に走査して読
み取って2次元の画像を得る構成が多く用いられてい
る。この場合、主走査方向のMTFは主にCCDの解像
力や、入力したデジタル画像の情報を伝達する光学系の
性能に依存するのに対して、副走査方向のMTFは主に
ランプ及びミラーなどを移動するメカニズムの性能に依
存する。従って通常は、スキャナの主走査方向と副走査
方向のMTF値を比較しても同一にはならない。
【0006】また、プリンタの例を挙げると、主走査方
向はレーザー光をポリゴンミラーにより1次元に走査さ
せて感光体ドラム等の像形成体に記録して、副走査方向
は該感光体ドラムを機械的に回転させて、2次元の画像
を記録する構成が多く用いられている。この場合、主走
査方向のMTFは主にレーザー光の強度・形状やポリゴ
ンミラーの性能に依存するのに対して、副走査方向のM
TFは主に感光体ドラムの回転性能に依存している。従
って通常は、プリンタの主走査方向と副走査方向のMT
F値を比較しても同一にはならない。
【0007】これらの理由により、画像の入出力装置の
MTFを補正する要素を含む空間フィルターは、画像入
出力装置の主走査方向と一致する方向と、副走査方向と
一致する方向とでは、異なる空間周波数特性を備えて設
定される。そしてデジタル複写機等では、空間フィルタ
ーの空間周波数特性は、スキャナ部のMTFを補正する
のに適した空間フィルターとプリンタ部のMTFを補正
するのに適した空間フィルターの複数の空間フィルター
処理装置(回路)を備えていて、それぞれのMTF補正
を実行する構成か、若しくは、スキャナ部とプリンタ部
のMTFを併せて補正する一つの空間フィルター処理装
置(回路)を備えていてMTF補正を実行する構成等が
取られる。
【0008】ところで、初期のデジタル複写機のよう
に、複写機の画質に影響を与える複写条件が少なく、か
つ3×3程度のサイズの小さい空間フィルターを使用し
ている場合には、前記複写条件毎に出力画像の主観評価
を行って空間フィルターの増幅特性を合わせ込み、各複
写条件に対応した空間フィルター係数をテーブル化し
て、得られたテーブルをメモリ等の記憶手段に保持させ
ていた。そして実際に複写動作を実行する際には、設定
された複写条件に適した空間フィルター係数をメモリか
ら読み出して、空間フィルター処理に使用していた。即
ち従来のデジタル複写機での空間フィルターの設定手法
は、暫定的な空間フィルター係数を設定してあり、実際
に画像を出力し、その出力画像を目視して主観的な評価
を行い、空間フィルター係数をモディファイする設定作
業を各複写条件毎にこなすという手法であった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年のデジ
タル複写機では、原稿画像の縦方向と横方向で異なる変
倍率を設定したり、90°の画像回転処理を実行する機
能が望まれ、また、文字原稿、網点原稿、写真原稿等の
様々な特性の原稿を適正に出力する能力が望まれてい
る。近年のデジタル複写機はこれらの要望を満たす為に
画質を制御する多様な複写条件を備え、かつ5×5等の
サイズの大きな空間フィルターを備えている。
【0010】初期のデジタル複写機で採用されていた従
来の空間フィルターの設定手法は、多様な複写条件を備
えた近年のデジタル複写機の設定手法としては非現実的
なものであり採用できない。なぜなら、従来の設定手法
は、各複写条件毎に空間フィルターをモディファイする
ので、複写条件の項目が増える毎に、設定すべき空間フ
ィルターの数は級数的に増加してしまう。従って従来の
設定手法を近年のデジタル複写機に適用しようとすると
空間フィルターの設定に膨大な時間と人手がかかるとい
う問題点がある。仮に各複写条件毎に空間フィルター係
数を得たとしても、保持すべきデータ量が多くなってし
まうという問題点がある。かかる多量のデータからなる
各複写条件の空間フィルター係数をデジタル複写機に組
み込むには、大規模な係数テーブルと、それに対応した
ソフトウェアーによる制御が必要であり、MTF補正を
実行するための負荷が著しく高くなってしまう。
【0011】また、現実的な手法として、使用頻度の高
い空間フィルターのみを従来の手法に従ってモディファ
イして記憶手段に保持せしめる事もありえる。この場合
ならば、空間フィルターの設定に膨大な人手も時間も不
要であり、保持すべきデータ量も少ないが、結局のとこ
ろは近年のデジタル複写機に要求される多様な複写条件
には対応しておらず、詳細な設定ができないままであ
り、画像の複写条件が変更されると入出力装置の解像度
に応じたMTFの補正ができず、高画質が得られないと
いう問題点がある。
【0012】また、従来の空間フィルター設定手法は、
デジタル複写機一台ずつのスキャナ部とプリンタ部の細
かな特性のばらつきに対応したチューニングを実現する
事は困難であるという問題点がある。
【0013】また、一度得た空間フィルター係数の他機
種への応用性が低く、データーベースでの空間フィルタ
ー設定はできないと言う問題点がある。従って顧客ニー
ズに合わせて小変更を行った程度の他機種にする一度得
た空間フィルターを流用したり、参考にしたりする事も
困難であるという問題点がある。
【0014】本発明は、これらの問題点を解決すべくな
されたものであり、画像の複写条件が変更されても、複
写条件と入出力装置の解像度に対応したMTFの補正が
実行可能であり、出力画像を主観評価する事なく、空間
フィルター係数の設定の効率化を実現し、しかも多様な
複写条件に適した空間フィルターで処理できることによ
り高画質が得られ、さらにデジタル複写機などの画像処
理装置の記憶手段に保持すべきデータ量を減少させ、一
台ずつの画像処理装置の特性に簡単に対応可能で、他機
種への応用性を高めた空間フィルターの設定を可能とし
た画像処理装置を提供する事を目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、画像の入
出力条件を入力すると入出力条件情報を出力する条件入
力手段と、画像情報を入力する画像入力手段と、前記画
像入力手段で入力した画像情報に空間フィルター処理を
施した記録画像情報を得る空間フィルター処理手段と、
前記記録画像情報に従って出力画像を得る画像出力手段
を有する画像記録装置において、前記画像入力手段及び
前記画像出力手段の各々の解像度情報を保持する記憶手
段と、前記入出力条件情報と前記各々の解像度情報に基
づき所定の方法により空間フィルター係数を算出する算
出手段とを有し、前記空間フィルター処理手段は前記空
間フィルター係数に従って空間フィルター処理を実行す
る事を特徴とする画像処理装置によって解決できた。
【0016】本発明の画像処理装置によれば、記憶手段
に保持した解像度情報に従って入出力条件に応じた空間
フィルターが算出される。従って、画像の複写条件が変
更されても、また装置毎や機種ごとに各入出力装置の解
像度情報が異なっていてもデーターベースから一定の算
出式で空間フィルター係数を得ることが可能となった。
また記憶手段は膨大な空間フィルター係数のテーブルを
保持するわけではなく、画像入力手段と画像出力手段の
解像度情報を保持していて、前記算出にこの解像度情報
をデータとして使用する。従って本発明の画像処理装置
では複写条件と入出力装置の解像度に対応したMTFの
補正が実行可能であり、出力画像を主観評価する事な
く、空間フィルター係数の設定の効率化を実現し、しか
も、多様な複写条件に適した空間フィルターで処理でき
る事により高画質が得られ、さらにデジタル複写機など
の画像処理装置の記憶手段に保持すべきデータ量を減少
させ、一台ずつの画像処理装置の特性に簡単に対応可能
で、他機種への応用性を高めた空間フィルターの設定が
可能となる。
【0017】この画像処理装置は、前記算出手段は前記
入出力条件情報に従って前記空間フィルターの算出条件
を変更して算出する事を特徴としてもよい。
【0018】またこれらの画像処理装置で、前記記憶手
段が保持する前記解像度情報は、画像入力手段及び画像
出力手段の解像度を近似したそれぞれの関数式を特定す
る情報である事を特徴としてもよい。例えば解像度情報
は、画像入出力手段の解像度を近似した関数式の係数で
ある。
【0019】またこれらの画像処理装置は、前記解像度
情報は、画像入力手段の主走査方向と副走査方向、及び
画像出力手段の主走査方向と副走査方向の各々について
設定される事を特徴としてもよい。
【0020】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態について
説明する。本発明は本項の記載によってなんら限定され
ない。
【0021】図1は本発明の画像処理装置の実施の形態
の一例であるデジタル複写機の機械構成を示す断面図で
ある。
【0022】自動原稿搬送装置(以下ADFとも言う)
は積載トレイ11aに載置された原稿を一枚ずつプラテ
ン61の基準位置まで搬送し静置する。またADF11
は扱う原稿が両面印刷された原稿であり、その両面を複
写する複写条件が設定されている場合は、一旦プラテン
61の基準位値に載置した原稿を反転させて再度基準位
置まで搬送して静置する。
【0023】スキャナ部60は本発明の画像入力手段の
一例であり、デジタル複写機に組み込まれたスキャナで
ある。スキャナ部60はプラテン61の基準位置に位置
決めされた原稿を読み取り本発明の画像情報の一例であ
る画像データを得る。光源ランプ66は線状の光源であ
る。光源ランプ66が照射した白色光は原稿で反射す
る。原稿で反射した光線はミラー63、64さらにレン
ズ65を介してラインCCD69に線状に入射する。ラ
インCCD69は受光すると光電変換を実行して一次元
画像が得られる。ここで得られた一次元画像の方向をス
キャナ主走査方向(Sm)と呼ぶ。光源ランプ66は線
状の白色光を照射しつつプラテン61上に静置された原
稿に沿って移動して走査する。ラインCCD69は線状
の反射光を連続的に受光し、所定周期で前記光電変換を
実行し、二次元画像を得る。光源ランプ66の移動方向
をスキャナ副走査方向(Sm)と呼ぶ。
【0024】スキャナ部60で得られた二次元画像は、
画像処理回路300により所定の画像処理を施されて記
録画像信号が得られる。プリンタ部700では複写条件
と記録画像信号に基づき記録紙やOHPシート等の記録
媒体上に画像が出力される。画像処理の詳細は図2以下
を用いて後述する。
【0025】プリンタ部700は本発明の画像出力手段
の一例で、本実施の形態では電子写真法を採用する例に
よって説明する。しかしながら、本発明のプリンタ部は
これに限定はされず、インクジェット法、昇華型記録法
等を採用しても良い。
【0026】プリンタ部700は、感光体ドラム701
の周囲に、帯電装置720、書き込み装置710、現像
装置730、転写・分離装置740、クリーニング装置
750、定着装置760がこの順序で図中時計回りに配
置されていて電子写真プロセスを実行する。さらにプリ
ンタ部700の下方には記録紙反転装置770、記録紙
カセット791〜794を配置してある。
【0027】感光体ドラム701は例えばアルミニュウ
ム等の導電基材を直径180mmの円筒状に加工して、
その曲面をなす表面に感光層を形成したものである。感
光層は幕厚15〜30μm、誘電率2.0〜5.0、負
帯電の塗布型OPCを用いている。導電基材は接地して
あり、線速度280mm/sec、又は125mm/s
ecで図中時計回りに回転する帯電装置720は感光体
ドラム701の表面をコロナ放電によって均一な電位に
帯電させる。
【0028】書き込み装置710は、記録信号に基づい
て半導体レーザ(図示せず)を発光し、この発光により
ドット毎に感光体ドラム701上をラスタースキャンし
て、潜像を形成する。半導体レーザは記録信号に基づい
てパルス幅変調(PWM)した変調信号に従って発振
し、この発振によりレーザー光を発光する。レーザー光
は所定速度で回転するポリゴンミラーで偏向され、fθ
レンズ、シリンドリカルレンズなどの光学系を経て、感
光体ドラム701上に微小なスポットに絞られ、ラスタ
ースキャンされる。帯電装置720の作用で均一な電位
に帯電した感光体ドラム701の表面は、露光された部
位の電位が下がるので、微小なスポットで露光された部
位と露光されない部位の電位差によって静電潜像が形成
される。ポリゴンミラーのラスタースキャンにより感光
体ドラム701の表面に一次元画像が潜像形成され、こ
のラスタースキャンの方向をプリンタ主走査方向(P
m)と呼ぶ。
【0029】ラスタースキャンの実行と並行して感光体
ドラム701が回転する。この回転により感光体ドラム
701の表面に二次元画像が潜像形成され、この感光体
ドラム701の回転方向をプリンタ副走査方向(Ps)
と呼ぶ。
【0030】現像装置730は現像剤を帯電させて、感
光体ドラム701の表面に供給し、反転現像がなされ感
光体ドラム701の表面にトナー像が形成される。
【0031】転写・分離装置740は、記録紙カセット
791〜794のいずれかから搬送された記録媒体の片
面を感光体ドラム701に接触させるとともにバイアス
電圧を印加し、トナー像を記録媒体に転写させ、さらに
感光体ドラム701と接触した記録媒体を感光体ドラム
701から分離する。
【0032】クリーニング装置750は転写後に感光体
ドラム701の表面に残留するトナーを取り除き、感光
体ドラム701は次回のプロセスのために帯電装置72
0の作用により再度帯電させられる。
【0033】一方、転写後の記録媒体と記録媒体に担持
されたトナー像は、定着装置750により加熱される。
加熱によりトナーは融解するのでトナー像が記録媒体に
定着される。トナー像の定着が終了した記録媒体はデジ
タル複写機の機外へ排出される。
【0034】記録紙反転装置770は両面複写を実行す
る場合に使用される。両面複写が実行される場合には、
片面にトナー像が定着された記録紙は一旦記録紙反転装
置770に格納され、スイッチバックされて再度感光体
ドラム701にまで搬送される。記録紙はトナー像が定
着されていない面が感光体ドラム701に接触するよう
にスイッチバックによって反転される。反転した記録紙
には、新たに感光体ドラム701に形成されたトナー像
が転写される。そして新たに転写されたトナー像が定着
されて、デジタル複写機の機外へ排出される。
【0035】タッチパネル301は、本発明の条件入力
手段の一例であり、例えば液晶ディスプレーにより、変
倍倍率、画像回転処理の有無、記録紙の選択、複写部
数、画像処理モードの選択等のパラメータを表示し、オ
ペレータが該表示を押圧することにより各種のパラメー
タを入力できる様にしたものである。この指示内容が本
体制御部、CPUに伝達され、図2のブロック図に示す
各回路を含めた各種装置に適切な指示が伝達される。
【0036】図2は図1のデジタル複写機の画像処理回
路300を示したブロック図である。スキャナ部60は
すでに説明した。
【0037】画像判別処理回路10はスキャナ部で読み
取った原稿の各領域における画像の種類を判別する。本
実施の形態では、写真画像、網点画像、文字画像の3種
類を判別する。
【0038】輝度濃度変換処理回路2は、スキャナ部か
ら入力された輝度信号にAOCとAGC及びダーク補正
を施して、ハイライトからシャドー迄の階調再現を忠実
にするべく濃度変換を実行して濃度データを出力する。
【0039】主走査方向変倍処理回路3は、設定された
複写条件にしたがって画像データの主走査方向の変倍処
理を実行する。主走査方向の変倍処理は濃度データを間
引くことで縮小処理を行い、濃度データを補間すること
で拡大処理を行う。なお、副走査方向の変倍処理は、ス
キャナ部60の光源ランプ66が原稿に沿って移動する
速度を機械的に変更して処理する構成とした。
【0040】空間フィルター処理回路4は、スキャナ部
やプリンタ部のMTFの劣化特性を補うMTF補正や、
エッジの強調、モアレの除去等の画質の補正を行う。空
間フィルター係数は後述するようにして複写条件に適し
た値が算出されて、内蔵RAM4aに保持される。空間
フィルター処理回路4は、内蔵RAM4aに保持された
空間フィルター係数により輝度濃度変換処理回路2の出
力した濃度データを処理して、空間フィルター処理が施
された濃度データを出力する。
【0041】γカーブ変換処理回路5は、出力画像のγ
特性の補正を行う。γカーブ補正処理回路5は、空間フ
ィルター処理回路4から出力された濃度データを処理し
て、γの補正が施された濃度データを出力する。
【0042】画像圧縮・伸長処理回路6は、同一原稿を
多部出力する場合や、原稿画像を編集して、N枚の原稿
の各画像を1枚の記録媒体に集約して出力(以下Nin
1とも呼ぶ)する処理を施す場合等に選択的に用いる。
複写条件として同一原稿の多部出力等が選択されると、
画像圧縮回路は原稿に対応する濃度データを原稿毎に順
次受け付け、この濃度データを所定の手法によりデータ
量を圧縮して画像メモリ7に出力する。圧縮された濃度
データは、原稿毎に分類されて画像メモリに保持され
る。次に複写条件に適した順序で、該画像メモリ7から
圧縮された濃度データを読みだし、画像伸長回路は圧縮
された濃度データを元のデータ量に戻して出力する。
【0043】画像回転処理回路8は入力された濃度デー
タを90°回転させる処理を施す。画像回転処理回路8
は、前段の回路が出力した二次元の濃度データを通常出
力される順序に縦・横の二次元で管理して画像メモリ7
に確保されたフレームメモリに一旦保持させる。そして
フレームメモリに保持した二次元の濃度データを出力す
る際に、濃度データの読みだしの順序を入力時とは縦・
横を入れ替えて出力し、後段の回路に90°回転した濃
度データを出力する。
【0044】なお、画像回転処理回路8は画像入力時に
画像を回転しながら縦、横を入れ換えてフレームメモリ
に記憶させ、出力する際に通常の方向、つまり縦・横を
入れ換えないで出力したものであっても良い。又、画像
回転処理回路8は、CPU13からの指示により、処理
を行わないようにすることもできる。
【0045】また、画像回転処理回路8は、回転角度を
90°に限定せず、入力画像上の任意の点を原点とし、
当該原点を中心とする任意角度で画像回転処理を行うよ
うにしてもよい。具体的には、画像回転処理回路8は、
下記式(1)を計算するための計算手段と、斯かる計算
結果に従って画像データの配置処理を行う装置を組み込
む事により、任意角度で画像を回転できるようにしたも
のである。従って、画像回転処理回路8は、式(1)に
より計算処理することにより、回転後の位置を計算し、
その位置に入力データをメモリ上に配置する事により任
意の角度で回転処理を行うことができる。
【0046】 X= x・cosθ+y・sinθ Y=−x・sinθ+y・cosθ 式(1) ここで、x,yは入力データの2次元位置であり、θは
反時計回りに回転させる角度であり、X,Yは回転後の
2次元位置である。
【0047】PWM処理回路9は、所定ビット数からな
る濃度データをD/A変換したアナログ記録信号と参照
波とを比較して、多値化した変調信号を出力する。プリ
ンタ部は半導体レーザー(LD)及びLD駆動回路を備
えている。LDは制御電流が導通すると発光し、導通が
止むと発光を停止する。LD駆動回路はPWM処理回路
9が出力した変調信号に応じて制御電流を出力してLD
のスイッチングを行う。
【0048】本実施の形態のデジタル複写機は、タッチ
パネル301から指示された内容により、空間フィルタ
ー処理回路4の内蔵RAMに保持される空間フィルター
係数を変更して画像処理を行う。この空間フィルター係
数は入出力装置(スキャナ部とプリンタ部)のMTFを
補正する特性を備えさせてある。タッチパネル301の
指示内容に応じて、空間フィルター係数は複数組設定さ
れる場合もある。例えば一画像の原稿に写真画像、文字
画像が集約されていると画像判別処理回路10で判別さ
れた場合は、内蔵RAMには写真画像の処理に適した空
間フィルター係数と、文字画像の処理に適した空間フィ
ルター係数が保持される。
【0049】タッチパネル310からの指示内容は、画
像回転処理の有り/無しの情報の他、画像処理モード、
変倍(拡大・縮小)倍率、出力濃度の指示等の情報を含
んでいる。本実施の形態のデジタル複写機はこれらの情
報から空間フィルター係数を設定する。また、設定する
空間フィルター係数は1つに限らず、画像判別回路10
の判別結果により、複数の空間フィルター係数を設定
し、1の画像データを出力するのに、複数の空間フィル
ターを選択的に切替えて使用しても良い。
【0050】図3は、空間フィルター係数の設定の手順
を示すフローチャートである。
【0051】まず入出力装置(スキャナ部とプリンタ
部)のMTFを実測し、サンプリング周波数に対するM
TFの値の関係を近似する式(多次関数等)を求める
(step1)。入出力装置のMTFの値が多次関数で
近似できる理由については後述する。
【0052】次に、該近似式の係数を求め、ROMにデ
ータとして保持する(step2)。本ステップまで
(step1、2)は、デジタル複写機の製造工程にお
いて実行する。ここで該近似式の係数は、本発明の解像
度情報の一例である。
【0053】次に複写条件に応じて総合MTFを求める
(step3)。複写条件はタッチパネル301で設定
されていて、この複写条件に従って複写を行ったときの
入力から出力までのMTFを以下、総合MTFと呼ぶ。
総合MTFは、スキャナ部のMTFとプリンタ部のMT
Fをカスケードに乗算して得たものであり、詳しくは後
述する。
【0054】Step3で求めた総合MTFから、空間
フィルターの増幅特性を理想的な値に設定する(Ste
p4)。MTF値は原稿に対する出力画像の濃度の比と
して表され、MTF=1の時は画質の劣化が生じない。
つまり、総合MTFの値を得れば、フィルター処理後の
MTF=1となるような空間フィルターの増幅特性を決
定する事ができる。
【0055】次に求めた増幅特性を備えた空間フィルタ
ー係数を算出する(Step5)。空間フィルターの増
幅特性から空間フィルター係数を求める方法として幾つ
か公知の手法が知られている。例えば窓関数法、周波数
変換法などである。本実施の形態では、該増幅特性を伝
達関数とし、Z変換を用いて連立1次方程式を解く手法
により空間フィルター係数を求めた。この手法によれ
ば、行列計算等の算術式で所望の増幅特性に近似した空
間フィルター係数を求めることができる。
【0056】このように、空間フィルターの周波数特性
は、画像の入出力装置(スキャナ部・プリンタ部)のM
TFを補正する特性を含むものが用いられる。そこで、
画像の入出力装置(スキャナ部・プリンタ部)のMTF
を、主走査方向・副走査方向でそれぞれ測定しておく事
により、それらを組み合わせて総合MTFを算出し、総
合MTFを補う特性を持った空間フィルター係数を算出
する事が出来る。
【0057】空間フィルター係数の算出においては、総
合MTFを補う特性の他に、適当な画質調整を加えても
良い。例えば、総合MTFに対して特定の修正を加え
て、周波数特性の強調度合いを弱めたり、強めたりする
事により、画質を意図的にボカし気味にしたり、意図的
に画質を強調を付けたりしても良い。また、特定周波数
の強調度合いを低くして、モアレの発生を抑止する事も
行っても良い。
【0058】以下に図3のフローチャートの各ステップ
を詳細に説明する。
【0059】先ず、画像の入出力装置(スキャナ部・プ
リンタ部)のそれぞれのMTFを、以下に示す様な方法
で測定して求める。
【0060】最初にスキャナ部のMTFを求める方法を
示す。
【0061】特定の周波数で書かれた等間隔線からなる
チャートを記録してある原稿を用意する。図4は特定周
波数の等間隔線からなるチャートの例を示した模式図で
ある。
【0062】このチャートの各微小部分の濃度分布ある
いは各微小部分の輝度分布を測定対象のスキャナ部60
の解像度以上の高解像度で測定できる濃度計や、スキャ
ナで測定する。この濃度計やスキャナの解像度は、測定
対象のスキャナ60の解像度を400DPIとすれば、
1200〜2000DPIの解像度を有するものが望ま
しい。
【0063】この測定したデータ(濃度又は輝度デー
タ)を、コンピュータに取り込む。ここで、リファレン
スの測定に用いた測定機器自体のMTFがあらかじめ判
っている場合には、測定したデータに対してMTF補正
を行い、真の濃度値を得ておく。このデータを必要に応
じてコンピュータ上で対数変換等により、濃度データに
変換する。この様にして得たデータを、コンピュータ上
でフーリエ変換する事により、チャートの各周期の周波
数特性が得られる(以後、これをリファレンス周波数特
性と称する)。
【0064】次に、このチャートを測定対象のスキャナ
部60で読み込み、各微小部分の輝度分布の出力データ
をコンピュータに取り込む。このデータが必要に応じて
コンピュータ上で対数変換等により、濃度データに変換
される。このデータをコンピュータ上でフーリエ変換す
る事により、スキャナ部60でこのチャートを読み込ん
だ時の各周期の周波数特性が得られる(以後、これをス
キャナの周波数特性と称する)。
【0065】この様にして得られたスキャナ部60の周
波数特性をリファレンス周波数特性でコンピュータ上で
除する事により、スキャナ部60のMTFを求める事が
出来る。
【0066】尚、この操作はスキャナ部60の主走査方
向と副走査方向で別々に行う事により、スキャナ部60
の主走査方向MTF(図5の折れ線100)と副走査方
向MTF(図5の折れ線101)を別々に求める事が出
来る。
【0067】次に、プリンタ部のMTFを求める方法を
示す。
【0068】前出の図4と同様な、特定の周波数で書か
れた等間隔線の画像データを濃度値または輝度値として
コンピュータ上に作成する。この画像データをコンピュ
ータ上でフーリエ変換する事により、原画像の周波数特
性を得る(以後、これを原画像の周波数特性と称す
る)。この画像データを図示せぬI/Fを介して測定対
象のプリンタ部700で出力する。この出力された画像
を前出の高解像度で測定できる濃度計や、スキャナで測
定する。この測定したデータをコンピュータに取り込
む。ここで、これらの測定機器自体のMTFがあらかじ
め判っている場合には、測定したデータに対してMTF
補正を行い、真の濃度値を得ておく。このデータを必要
に応じてコンピュータ上で対数変換等により、濃度デー
タに変換する。この様にして得たデータを、コンピュー
タ上でフーリエ変換する事により、プリンタ部700で
原画像データを出力した時の各周期の周波数特性が得ら
れる(以後、これをプリンタの周波数特性と称する)。
【0069】この様にして得られたプリンタの周波数特
性を原画像の周波数特性でコンピュータ上で除する事に
より、プリンタ部700のMTFを求める事が出来る。
【0070】尚、この操作を、プリンタ部700の主走
査方向と副走査方向で別々に行う事により、プリンタ部
700の主走査方向MTF(図6の折れ線102)と副
走査方向MTF(図6の折れ線103)を別々に求める
事が出来る。
【0071】図5は以上に示した方法によって、スキャ
ナ部の主走査方向及び副走査方向のMTFを測定した一
例を示す折れ線グラフである。図6はプリンタ部の主走
査方向MTF及び副走査方向MTFを測定した一例を示
す折れ線グラフである。
【0072】図5と図6において、縦軸はMTFを示
し、横軸は周波数を示す。
【0073】縦軸のMTFについて、MTF=1.0
は、空間周波数伝達特性において、全く劣化がない事を
示し(MTFが良い事を示す)、MTF=0は全く伝達
されない事を示す(MTFが悪い事を示す)。
【0074】縦軸の周波数について、周波数=1.0
(図示せず)は、いわゆるサンプリング周波数を示し、
例えばスキャナ部やプリンタ部の解像度が400DPI
であるならば、この周波数を1.0としたものである。
周波数=0はいわゆるDC(直流)成分を示し、周波数
=0.5は、いわゆるナイキスト周波数を示す。つま
り、数値が大きいほど高周波である事を示す。そして、
デジタル画像のサンプリング定理により、MTFの測定
値は周波数=0.0〜0.5の値が有効になる。
【0075】いずれのグラフも、図中の“●印”は主走
査方向のMTFを示しており、“×印”は副走査方向の
MTFを示してある。
【0076】図5の折れ線100はスキャナ部60の主
走査方向MTFを示し、折れ線101は副走査方向MT
Fを示している。また図6の折れ線102はプリンタ部
700の主走査方向MTFを示し、折れ線103は副走
査方向MTFを示している。
【0077】これらのグラフに示す様に、スキャナ部や
プリンタ部で、主走査方向と副走査方向MTFは異な
り、この例ではいずれも主走査方向のMTFの方が副走
査方向のMTFより良い結果となっている。また、スキ
ャナ部では特に高周波領域においてその差が大きい事を
示している。
【0078】この様にして得られた画像の入出力装置の
MTFから総合MTFを計算する。総合MTFの算出は
図3のStep3に該当する。総合MTFの算出例とし
て、複写条件として変倍が設定された場合の総合MTF
の算出例と、画像回転が設定された場合の例を示す。
【0079】デジタル画像処理では変倍操作は、等倍画
からの周波数変換と捉える事ができる。例えば、ある元
画像を50%のサイズに縮小する例を考える。この例で
元画像を50%に縮小することは、デジタル画像処理で
は画像の周波数が2倍になったと捉えることができる。
よって、画像のサンプリング周波数を基準とした場合
に、スキャナMTFは変倍率につれて異なる値を示す。
【0080】図7は各変倍率でのスキャナ部60で実測
した副走査方向のスキャナMTFを示す折れ線グラフで
ある。このグラフにおいて、縦軸はMTFを示し、横軸
は画像のサンプリング周波数を示す。
【0081】図中の“▲印”と一点鎖線で示した折れ線
104は、変倍率400%の時のスキャナMTF、“×
印”と破線で示した折れ線105は、変倍率200%の
時のスキャナMTF、“●印”と実線で示した折れ線1
06は、変倍率100%(変倍をしない)の時のスキャ
ナMTF、“|印”と点線で示した折れ線107は、変
倍率75%の時のスキャナMTF、“■印”と二点鎖線
で示した折れ線108は、変倍率50%の時のスキャナ
MTFを示している。
【0082】これらのグラフに示す様に、変倍率に応じ
て副走査方向スキャナMTFは異なる値を示して変動す
る。このようなサンプリング周波数によるスキャナMT
Fの変動は、簡潔に算出する事が可能である。
【0083】図8は図7のグラフの横軸を画像のサンプ
リング周波数から原稿画像の周波数に変更した折れ線グ
ラフである。原稿画像の周波数は、即ち原稿画像の線数
であるから、このグラフは画像読み込み後の画像周波数
から読み込み前の画像周波数への線型変換の結果を示し
ている。
【0084】このグラフにおいて、縦軸はMTFを示
し、横軸は原稿画像の周波数を示す。図中の“▲印”と
一点鎖線で示した折れ線109は、変倍率400%の時
のスキャナMTF、“×印”と破線で示した折れ線11
0は、変倍率200%の時のスキャナMTF、“●印”
と実線で示した折れ線111は、変倍率100%(変倍
をしない)の時のスキャナMTF、“|印”と点線で示
した折れ線112は、変倍率75%の時のスキャナMT
F、“■印”と二点鎖線で示した折れ線113は、変倍
率50%の時のスキャナMTFを示している。
【0085】この図から、変倍操作が行われても原稿画
像の周波数とスキャナMTFの関係は略一定であること
が理解できる。よって変倍によるスキャナMTFの変動
は一定の関係式から求める事が可能である事が理解でき
る。
【0086】例えば、変倍率=100%の場合に、0.
0〜8.0(line/mm)の範囲にある画像データ
(折れ線111で示される)は、50%縮小時(折れ線
113で示される)には0.0〜16.0(line/
mm)、200%拡大時(折れ線110で示される)に
は0.0〜4.0(line/mm)の範囲に変動す
る。従って、各変倍率に対応した周波数領域のデータを
参照すれば変倍時のMTFが求められる。
【0087】図6で示したプリンタMTFや、図8で示
した原稿画像の周波数とスキャナMTFの関係は比較的
次数の少ない多次関数で近似できることは容易に判る。
本実施の形態では、3次関数でプリンタMTFや原稿画
像の周波数とスキャナMTFの関係を近似した。そし
て、近似式である3次関数の各係数、つまり一つの近似
式に対して4つの係数値をメモリに保持しておけば、必
要に応じてプリンタMTFやスキャナMTFを算出でき
る。そしてスキャナ部の主走査方向の近似式、副走査方
向の近似式、プリンタの主走査方向の近似式、副走査方
向の近似式の4つの近似式が必要なので、合計16個の
係数値を保持している。このため少ない記憶情報量でプ
リンタMTFとスキャナMTFを表す事が可能となる。
【0088】これに対して空間フィルター係数のテーブ
ルを備え、複写条件に適した空間フィルター係数を該テ
ーブルから取り出して空間フィルター処理を行う従来の
デジタル複写機が保持するデータ量について具体的に説
明する。この従来のデジタル複写機では、5×5のサイ
ズの空間フィルターの各係数のうち、正方形のマトリッ
クスの一つの頂点を含む3×3の範囲の空間フィルター
係数(9個ある)と1個の除数との合計10個のデータ
を保持する事が必要である。さらに、変倍率に対応して
使用する空間フィルターの数が増えれば、(空間フィル
ターの数×10)のデータを保持する事になるし、画像
の回転等に対応するならば保持すべきデータ量は更に増
える。
【0089】なお先に説明したような画像処理による変
倍処理または、スキャナ部の機械的な読み取り動作の制
御に依って変倍走査を実現するときは、プリンタMTF
の変倍による変動はない。
【0090】こうして得た主走査方向と副走査方向のス
キャナMTFと、プリンタMTFを組み合わせて総合M
TFを算出する。本実施の形態では積算(カスケード)
による方法でスキャナMTFとプリンタMTFを組み合
わせた。
【0091】下記の式(2)で変倍操作が設定された場
合の総合MTFを計算する事が出来る。Tmは主走査方
向の総合MTFであり、Tsは副走査方向の総合MTF
であり、Smはスキャナ部の主走査方向MTFであり、
Ssはスキャナ部の副走査方向MTFであり、Pmはプ
リンタ部の主走査方向MTFであり、Psはプリンタ部
の副走査方向MTFとする。
【0092】Tm=Sm×Pm Ts=Ss×Ps 式(2) ここでSm、Pm、Ss、Psは設定された変倍率に応
じて算出される。算出はROM12(図2参照)に記憶
した近似式の係数を読み出し、CPU13(図2参照)
で演算して算出する。
【0093】次に複写条件として、90°の画像回転処
理が行われる例について説明する。
【0094】図2に示した画像処理回路300のように
空間フィルター処理を行った後に画像回転処理が実行さ
れる構成のデジタル複写機では、主走査方向MTF(S
m)を補正する空間フィルター処理を施された画像デー
タは、90°回転してプリンタ部では副走査方向で出力
される。同様に副走査方向MTF(Ss)を補正する空
間フィルター処理を施された画像データは、90°回転
してプリンタ部では副走査方向で出力される。従って、
90°画像回転時には、プリンタMTFの主走査方向M
TF(Pm)と副走査方向MTF(Ps)を入れ換えた
式(3)で総合MTFを算出する必要がある。この際、
スキャナ部60のMTF補正に関しては画像回転による
影響を受けない。
【0095】 Tm=Sm×Ps Ts=Ss×Pm 式(3) なお、変倍操作を行った例と同様に、Tmは主走査方向
の総合MTFであり、Tsは副走査方向の総合MTFで
あり、Smはスキャナ部60の主走査方向MTFであ
り、Ssはスキャナ部60の副走査方向MTFであり、
Pmはプリンタ部700の主走査方向MTFであり、P
sはプリンタ部700の副走査方向MTFである。
【0096】また、図示の例と異なり空間フィルター処
理の前に画像回転処理を実行する構成のデジタル複写機
では、スキャナの主走査方向MTF(Sm)と副走査方
向MTF(Ss)を入れ換えた式(4)で総合MTFを
計算する必要がある。
【0097】 Tm=Ss×Pm Ts=Sm×Ps 式(4) また画像の回転角度が任意角度の場合は、下記の式
(5)の様に三角関数を使い、画像回転処理を行う場合
の総合MTFを求める事が出来る。画像を回転させる角
度=θ(ただし0°<θ<90°)とすると、 Tm=Sm×(Pm×cosθ+Ps×sinθ) Ts=Ss×(Ps×cosθ+Pm×sinθ) 式(5) 90°<θ<180°の場合はθ=180°−θと同じ 180°<θ<270°の場合はθ=θ−180°と同
じ 270°<θ<360°の場合はθ=360°−θと同
じ θ=180°の場合はθ=0°と同じ θ=270°の場合はθ=90°と同じ。
【0098】画像処理回路300は原稿画像の種類を判
別する画像判別処理回路10を備えている。そして画像
判別処理回路10は、原稿画像が文字画像、網点画像、
写真画像のいずれであるかを判別し、また一の原稿画像
が文字画像、網点画像、写真画像を含んでいる場合は領
域毎に原稿画像の種類を判別する機能を備えている。そ
して画像処理回路300は画像判別処理回路10の判別
結果に応じて、空間フィルター処理回路4で使用する空
間フィルター係数を切り替えるようにした。したがって
原稿画像の種類に応じて、最適な空間フィルター処理を
実行することができる。
【0099】原稿画像が文字画像である場合は、特に文
字のエッジの部分でスキャナ部とプリンタ部のMTFに
よる劣化を補正することが望ましく、このような補正に
より、品位の高い文字画像を出力することができる。本
実施の形態の画像処理回路300は、画像判別処理回路
10で文字画像の領域と判断された領域を処理する際
は、先に算出した総合MTFの逆数を空間フィルターの
増幅特性として、空間フィルター係数を算出し、この算
出したフィルター係数からなる空間フィルターによって
空間フィルター処理を実行する構成とした。
【0100】原稿画像が網点画像である場合は、モアレ
が発生しやすいという問題がある。モアレの発生は特定
周波数に属する画像データの干渉によって発生する。よ
ってモアレが発生する周波数を特定して、その周波数の
増幅を他の周波数に比較して低くするように増幅特性を
調整して出力するとモアレの発生を押さえた品位の高い
出力画像を得ることができる。本実施の形態の画像処理
回路300は、画像判別処理回路10で網点画像の領域
と判別された領域を処理する際は、先に算出した総合M
TFから空間フィルター係数を算出する際に、モアレの
発生する周波数の増幅を押さえる特性を合わせ持つ空間
フィルター係数を算出し、この空間フィルターによって
空間フィルター処理を実行する構成とした。
【0101】原稿画像が写真原稿である場合は、階調性
を重視しないと、人物の髪の毛などのエッジ部分が強調
された硬調な出力画となってしまったり、画像データ上
にあるノイズが再現されてしまい、ベタ部が滑らかでな
くなる場合があるという問題が有る。特に、文字画像に
適した空間フィルター(総合MTFの逆数を増幅特性と
したもの)で写真画像を処理した出力画像はこのような
問題が顕著に現れる。そこで本実施の形態の画像処理回
路300は画像判別処理回路10で写真画像の領域と判
別された領域を処理する際は、先に算出した総合MTF
から空間フィルター係数を算出する際に、階調性を損な
わず、しかしながら画像がボケない程度の弱いMTF補
正を実行する特性の空間フィルター係数を算出し、この
空間フィルターにより空間フィルター処理を実行する構
成とした。
【0102】本実施の形態では、該増幅特性を伝達関数
とし、Z変換を用いて連立1次方程式を解く手法により
空間フィルター係数を求めており、この手法によれば、
行列計算等の算術式で所望の増幅特性に近似した空間フ
ィルター係数を求めることができることは既に説明し
た。なお、図3に示したstep3の総合MTFの算
出、step4の空間フィルターの算出、step5の
空間フィルターの算出は、本実施の形態ではソフトウェ
アによりCPU13で演算を実行する構成としたが、演
算を専門的に行うコプロセッサーによって代行させ、C
PU13は演算結果である空間フィルター係数のデータ
を受け取って空間フィルター処理回路の内蔵するRAM
に転送する構成としてもよい。
【0103】このように本実施の形態で説明したデジタ
ル複写機は、各複写条件に応じて空間フィルター係数を
記憶する必要はなく、サンプリング周波数に対応したM
TFを多次関数で表した近似式の係数を記憶させておけ
ば良い。そして選択された複写条件に適した近似式の係
数から一定の計算手順を実行すれば所望の増幅特性に近
似した空間フィルター係数を設定して、空間フィルター
処理回路が内蔵するRAMに保持させることができ、実
際に空間フィルター処理を行うにさいしてこのRAMに
保持させた空間フィルター係数を参照して空間フィルタ
ー処理を実行する。
【0104】しかも独立変倍を含む多段階にわたる変倍
や、画像回転の有無、原稿画像の種類への対応などの多
様な複写条件に対応した空間フィルターの係数も一定の
計算手順で近似式から導くことができる。
【0105】なお、空間フィルター係数を近似式の係数
から算出するさいには計算式を工夫し、複写動作の実行
時間に影響を与えるような待ち時間が発生しないように
することが望ましい。
【0106】また近似式の誤差と空間フィルターのサイ
ズ、空間フィルター係数として扱える数字の精度や範
囲、計算精度などにより、理想特性からの誤差が発生す
る。本実施の形態では空間フィルターのサイズを5×5
のサイズとして理想特性からの誤差の影響を小さくし、
画質への影響を抑えた。また5×5のサイズいより大き
くするとさらに理想特性からの誤差が小さくなるので望
ましい。
【0107】また、本実施の形態はデジタル複写機の例
を示したが、本発明は、デジタル複写機のみならず、ス
キャナ・画像処理及び機器制御用のコンピュータ・プリ
ンタを備える画像入力・印刷装置等においても同様な方
法で実現可能である。
【0108】
【実施例】次に下記に示す条件における空間フィルター
係数の設定例を示す。
【0109】(1)空間フィルターのサイズ 5×5 (2)複写条件 (2−1)主走査方向倍率=200% (2−2)副走査方向倍率=50% (2−3)90°画像回転有り (2−4)原稿画像の種類は文字原稿 (3)MTFの近似式(3次関数) (3−1)スキャナの主走査方向: y=−0.45x3+1.50x2−1.74x+1 (3−2)スキャナの副走査方向: y=−0.93x3+2.31x2−2.11x+1 (3−3)プリンタの主走査方向: y=−1.43x3+0.43x2−1.04x+1 (3−4)プリンタの副走査方向: y=−4.49x3+4.08x2−2.17x+1 まず変倍率に応じた空間周波数上の指示点を設定した。
空間フィルターのサイズ=5×5の条件により、計算に
必要な2次元空間周波数上の指示点をスキャナ部60と
プリンタ部700でされそれぞれに定めた。このさいス
キャナ部60の指示点は、主走査方向及び副走査方向の
変倍率に応じて定めた。
【0110】次に求めた指示点を(3−1〜4)に示し
た近似式に入力し、スキャナ部60の主走査方向のMT
F(Sm)、副走査方向のMTF(Ss)及びプリンタ
部700の主走査方向のMTF(Pm)と副走査方向の
MTF(Ps)を求めた。
【0111】次に90°画像回転有りの条件により、プ
リンタ部700のMTFを主走査方向と副走査方向で入
れ換えて、前出の式(3)により総合MTFを算出し
た。
【0112】次に原稿画像は文字原稿であるとの条件に
より、総合MTFの逆数を空間フィルターの増幅特性と
した。すなわち 主走査方向の空間フィルター増幅特性=1/Tm 副走査方向の空間フィルター増幅特性=1/Ts とした。
【0113】以上の結果から、所定の計算式により空間
フィルター係数を算出した。図9は本実施例の空間フィ
ルターの増幅特性を示す特性図である。
【0114】
【発明の効果】本発明の画像処理装置によれば、画像の
複写条件が変更されても、複写条件と入出力装置の解像
度に対応したMTFの補正が実行可能であり、出力画像
を主観評価する事なく、空間フィルター係数の設定の効
率化を実現し、しかも多様な複写条件に適した空間フィ
ルターで処理できることにより高画質が得られ、さらに
デジタル複写機などの画像処理装置の記憶手段に保持す
べきデータ量を減少させ、一台ずつの画像処理装置の特
性に簡単に対応可能で、他機種への応用性を高めた空間
フィルターの設定が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】デジタル複写機の機械構成を示す断面図であ
る。
【図2】本実施の形態における画像処理装置を示すブロ
ック図である。
【図3】空間フィルター係数の設定の手順を示すフロー
チャートである。
【図4】MTFを測定するためのチャートを示した模式
図である。
【図5】スキャナ部のMTF特性を示すグラフである。
【図6】プリンタ部のMTF特性を示すグラフである。
【図7】各変倍率でのスキャナ部で実測した副走査方向
のスキャナMTFを示す折れ線グラフである。
【図8】図7のグラフの横軸を画像のサンプリング周波
数から原稿画像の周波数に変更した折れ線グラフであ
る。
【図9】実施例の空間フィルターの増幅特性を示す特性
図である。
【符号の説明】
2 輝度濃度変換処理回路 3 主走査方向の変倍処理回路 4 空間フィルター処理回路 5 γカーブ変換処理回路 6 画像圧縮・伸長処理回路 7 画像メモリ 8 画像回転処理回路 9 PWM処理回路 10 画像判別処理回路 12 ROM 13 CPU 60 スキャナ部 300 画像処理回路 301 タッチパネル 700 プリンタ部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像の入出力条件を入力すると入出力条
    件情報を出力する条件入力手段と、 画像情報を入力する画像入力手段と、 前記画像入力手段で入力した画像情報に空間フィルター
    処理を施した記録画像情報を得る空間フィルター処理手
    段と、 前記記録画像情報に従って出力画像を得る画像出力手段
    を有する画像記録装置において、 前記画像入力手段及び前記画像出力手段の各々の解像度
    情報を保持する記憶手段と、 前記入出力条件情報と前記各々の解像度情報に基づき所
    定の方法により空間フィルター係数を算出する算出手段
    とを有し、 前記空間フィルター処理手段は前記空間フィルター係数
    に従って空間フィルター処理を実行する事を特徴とする
    画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記算出手段は前記入出力条件情報に従
    って前記空間フィルター係数の算出条件を変更して算出
    する事を特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記記憶手段が保持する前記解像度情報
    は画像入力手段及び画像出力手段の解像度を近似したそ
    れぞれの関数式を特定する情報である事を特徴とする請
    求項1又は2に記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記解像度情報は、画像入力手段の主走
    査方向と副走査方向、及び画像出力手段の主走査方向と
    副走査方向の各々について設定される事を特徴とする請
    求項1、2又は3に記載の画像処理装置。
JP9003734A 1997-01-13 1997-01-13 画像処理装置 Pending JPH10200710A (ja)

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JP9003734A JPH10200710A (ja) 1997-01-13 1997-01-13 画像処理装置

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