JPH08265083A - チップ型低域フィルタ - Google Patents

チップ型低域フィルタ

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JPH08265083A
JPH08265083A JP6592295A JP6592295A JPH08265083A JP H08265083 A JPH08265083 A JP H08265083A JP 6592295 A JP6592295 A JP 6592295A JP 6592295 A JP6592295 A JP 6592295A JP H08265083 A JPH08265083 A JP H08265083A
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JP
Japan
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internal electrode
chip
electrode
internal
pass filter
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JP6592295A
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English (en)
Inventor
Paakaa Baakusu Daanaru
ダーナル・パーカー・バークス
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Publication date
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Publication of JPH08265083A publication Critical patent/JPH08265083A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】1チップの極めて小型の形態で、RC又はLC
の機能を有し、高密度にプリント回路基板に実装でき
る。 【構成】セラミック誘電体からなるベアチップ14の内
部には第1〜第3内部電極11〜13が設けられる。第
1内部電極は相対向するチップ中央側部に現れかつチッ
プ両端部に現れず、第2及び第3内部電極は各一端が互
いに間隔をあけて各他端がチップ両端部に現れかつ第1
内部電極とセラミック誘電体を介して対向する。ベアチ
ップの中央部周囲に第1内部電極に導通する中央電極1
7が焼付けられ、中央電極と電気的に絶縁された抵抗層
16がベアチップの表面の一端部から他端部にかけて第
2及び第3内部電極とセラミック誘電体を介して対向す
るように形成される。ベアチップの両端部に第2及び第
3内部電極と抵抗層にそれぞれ導通する一対の端子電極
21,22が焼付けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プリント回路基板の表
面に実装可能なチップ型フィルタに関する。更に詳しく
は低域フィルタに適するチップ型低域フィルタに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】1950年代の初期から厚膜回路基板は
商業的に製造されてきている。この回路製品はセラミッ
ク基板上にスクリーン印刷によって形成された抵抗体の
ネットワークに基づいていた。この回路の抵抗体は炭素
系の組成であり、導電体はAgであり、基板はアルミナ
又はステアタイトであった。基板をBaTiO3又はこ
れに近い高い比誘電率を有する誘電体で作ると、誘電体
である基板がコンデンサになってRC(抵抗の抵抗値
R、コンデンサの容量C)回路を作り得ることがその後
まもなく見い出された。そして抵抗体パターンをコンデ
ンサ上に位置させれば、連続的に静電容量が変化するた
め、分布した(distributed)RC機能が得られること
が判明した。このRCの分布したネットワークは高周波
フィルタとして有用で別々のRとCの部品より構成され
たフィルタでは得られない特性を有することが明らかに
なった。特筆すべきことは、これらの製品は誘電体のセ
ラミック基板をコンデンサとして用い、表面に形成した
抵抗パターンと基板内部で接続する構造を持つ導電体回
路から構成されていたことである。後に薄膜技術が同様
な目的のために用いられた。例えばRCネットワークを
作るためにTa/Ta25の技術が開発され、Ta25
を誘電体として用い、これらのいくつかは分布したRC
型の機能があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のR
Cフィルタは誘電体が基板であって、比較的大型である
ため、プリント回路基板に実装するには不適であり、基
板表面実装用のチップ形状をなしていなかった。本発明
の目的は、1チップの極めて小型の形態で、RC又はL
C(インダクタのインダクタンスL、コンデンサの容量
C)の機能を有し、高密度にプリント回路基板に実装し
得るチップ型低域フィルタを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】図1〜図5に示すよう
に、本発明の第1のチップ型低域フィルタ10は、セラ
ミック誘電体により構成され、チップ内部に第1内部電
極11と第2内部電極12と第3内部電極13が設けら
れ、第1内部電極11は相対向するチップ中央側部に現
れかつチップ両端部に現れないように形成され、第2内
部電極12及び第3内部電極13は各一端が互いに間隔
をあけて各他端がチップ両端部に現れかつ第1内部電極
11とセラミック誘電体を介して対向するように形成さ
れたベアチップ14と、ベアチップ14の中央部周囲に
第1内部電極11に導通するように焼付けられた中央電
極17と、中央電極17と電気的に絶縁されかつベアチ
ップ14の表面の一端部から他端部にかけて第2内部電
極12及び第3内部電極13とセラミック誘電体を介し
て対向するように形成された抵抗層16と、ベアチップ
14の両端部に第2及び第3内部電極12,13と抵抗
層16にそれぞれ導通するように焼付けられた一対の端
子電極21,22とを備えたものである。
【0005】図9〜図13に示すように、本発明の第2
のチップ型低域フィルタ50は、セラミック誘電体によ
り構成され、チップ内部に第1内部電極11と第2内部
電極12と第3内部電極13が設けられ、第1内部電極
11は相対向するチップ中央側部に現れかつチップ両端
部に現れないように形成され、第2内部電極12及び第
3内部電極13は各一端が互いに間隔をあけて各他端が
チップ両端部に現れかつ第1内部電極11とセラミック
誘電体を介して対向するように形成されたベアチップ1
4と、ベアチップ14の中央部周囲に第1内部電極11
に導通するように焼付けられた中央電極17と、中央電
極17と電気的に絶縁されかつベアチップ14の表面の
一端部から他端部にかけて第2内部電極12及び第3内
部電極13とセラミック誘電体を介して対向するように
形成されたインダクタ層56と、ベアチップ14の両端
部に第2及び第3内部電極12,13とインダクタ層5
6にそれぞれ導通するように焼付けられた一対の端子電
極21,22とを備えたものである。
【0006】本発明の第1のチップ型低域フィルタ10
は、湿式積層法又は乾式積層法により作られる。先ず最
初にBaTiO3系又はPb系の誘電体セラミック粉
末、有機バインダ、可塑剤及び有機溶剤を混合して誘電
体ペースト又は誘電体スラリーを調製する。湿式積層法
では、この誘電体ペーストをカーテンコート法により台
板上にセラミック誘電体層を積層し乾燥した後、この誘
電体層の上に間隔をあけて導電性ペーストをスクリーン
印刷し乾燥することにより同一平面上に多数の第1内部
電極11を形成する。次にこの内部電極11の上に誘電
体ペーストを同様に積層した後、導電ペーストをスクリ
ーン印刷し乾燥することにより多数の第2及び第3内部
電極12,13を同一平面上に所定の間隔をあけて形成
する。更にこれらの内部電極12,13の上に誘電体ペ
ーストを同様に積層する。この積層体を脱バインダ処理
した後、焼成し、この焼結体の表面に所定の間隔をあけ
て抵抗層16となるペーストをスクリーン印刷し乾燥し
て焼成する。
【0007】第1内部電極11と第2及び第3内部電極
12,13と抵抗層16は図1〜図4に示すように上方
から見たときにほぼ重なり合って形成される。また抵抗
層16は所望の抵抗値が得られれば、その幅を第1〜第
3内部電極11〜13の幅より小さくしても、同一にし
ても或いは大きくしてもよい。この焼結体を抵抗層16
の単位で、一端部に第2内部電極12が現れ、他端部に
第3内部電極13が現れ、かつ中央両側部に第1内部電
極11が現れるようにチップ状に切断する。得られたベ
アチップ14の一端部に導電性ペーストを塗布し焼付け
て第1内部電極11の他端部及び抵抗層16の一端部に
導通するように一方の端子電極21を形成し、ベアチッ
プ14の他端部に導電性ペーストを塗布し焼付けて第2
内部電極12の他端部及び抵抗層16の他端部に導通す
るように他方の端子電極22を形成する。
【0008】抵抗層16の表面に絶縁膜18を形成した
後に、ベアチップ14の中央周囲に導電性ペーストを塗
布し焼付けて第1内部電極11の中央両側部に導通する
ように中央電極17を形成する。絶縁膜18としてはS
iO2を主成分とする膜が好ましい。この絶縁膜18の
形成方法としては、ガラスペーストを塗布し焼成する厚
膜形成法、或いは真空蒸着法、スパッタリング法、イオ
ンプレーティング法のような物理蒸着法(PVD法)又
は化学蒸着法(CVD法)の薄膜形成法により行われ
る。また絶縁膜18はベアチップ14の両端部に端子電
極21,22を形成する前に抵抗層16の表面に形成し
てもよく、セラミック焼結体をチップ状に切断する前に
抵抗層16の表面に形成してもよい。
【0009】上記チップ型フィルタ10を乾式積層法で
製造するには、上記誘電体スラリーをドクタブレード法
等により成膜乾燥してセラミックグリーンシートを作
り、このグリーンシートからなる誘電体層の上に湿式積
層法と同様に第1内部電極11を形成する。この内部電
極11の上に上記グリーンシートを積層した後、このグ
リーンシートの上に湿式積層法と同様に第2及び第3内
部電極12,13を形成する。次にこれらの内部電極1
2,13の上に上記グリーンシートを積層する。以下、
湿式積層法と同様に積層体の焼成、抵抗層16の形成、
焼結体のチップ化を行い、端子電極21,22を形成
し、最後に抵抗層16の表面を絶縁膜18で被覆した後
に中央電極17を形成する。この場合、絶縁膜18は上
記湿式積層法と同様にベアチップ14の両端部に端子電
極21,22を形成する前に抵抗層16の表面に形成し
てもよく、セラミック焼結体をチップ状に切断する前に
抵抗層16の表面に形成してもよい。
【0010】また上記第1のフィルタ10では第2及び
第3内部電極12,13をそれぞれ1枚ずつ配設した
が、図7及び図8に示すように第2内部電極32,32
及び第3内部電極33,33をセラミック誘電体を介し
て第1内部電極11を挟むように2枚ずつそれぞれ設け
てもよく、第2及び第3内部電極と第1内部電極をセラ
ミック誘電体を介して交互に複数枚配設してもよい。
【0011】また本発明の第2のチップ型低域フィルタ
50は第1のフィルタ10の抵抗層16をインダクタ層
56に置き換えたことを除いて第1のフィルタ10と同
様に作製される。更に上記第2のフィルタ50では第2
及び第3内部電極12,13をそれぞれ1枚ずつ配設し
たが、図15及び図16に示すように第2内部電極7
2,72及び第3内部電極73,73をセラミック誘電
体を介して第1内部電極11を挟むように2枚ずつそれ
ぞれ設けてもよく、第2及び第3内部電極と第1内部電
極をセラミック誘電体を介して交互に複数枚配設しても
よい。
【0012】
【作用】第1のチップ型RC低域フィルタ10又は30
は一方の端子電極21と抵抗層16と他方の端子電極2
2からなる抵抗回路と、第1内部電極11と第2内部電
極12又は32,32とこれらの間に介在するベアチッ
プの誘電体からなる分布キャパシタンス回路と、第1内
部電極11と第3内部電極13又は33,33とこれら
の間に介在するベアチップの誘電体からなる分布キャパ
シタンス回路とを構成し、図6の等価回路で示される。
第2のチップ型LC低域フィルタ50又は70は一方の
端子電極21とインダクタ層56と他方の端子電極22
からなるインダクタ回路と、第1内部電極11と第2内
部電極12又は72,72とこれらの間に介在するベア
チップの誘電体からなる分布キャパシタンス回路と、第
1内部電極11と第3内部電極13又は73,73とこ
れらの間に介在するベアチップの誘電体からなる分布キ
ャパシタンス回路とを構成し、図14の等価回路で示さ
れる。
【0013】図5又は図13に示すように、チップ状に
切断する前に又は後でレーザビーム光などにより抵抗層
16又はインダクタ層56に所望の長さだけ切込み16
a,16b又は56a,56bを入れれば、所望のRC
時定数又はLC時定数が得られる。抵抗層16の表面や
インダクタ層56の表面に絶縁膜18をそれぞれ形成す
ると、第一に端子電極21,22や中央電極18のはん
だ耐熱性向上のためにNiめっきを、又ははんだ付け性
向上のためにSnめっきをそれぞれ端子電極21,22
や中央電極18に施す場合にめっきが抵抗層16又はイ
ンダクタ層56に直接付着せず、抵抗値やインダクタン
スが変わらない。また第二にチップ型フィルタ10又は
50の使用環境が高温多湿であってもフィルタ特性が変
わらない。
【0014】
【実施例】次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく
説明する。 <実施例1>図1〜図5に示すように、本発明の第1の
チップ型低域フィルタはRC低域フィルタであり、セラ
ミック誘電体からなるベアチップ14と、第1〜第3内
部電極11〜13と、抵抗層16と、一対の端子電極2
1,22と、中央電極17を備える。このチップ型低域
フィルタ10は次の方法により作られる。先ずPb系リ
ラクサ材料で作られたセラミック誘電体グリーンシート
を積層してセラミック誘電体層を形成した後、所定のパ
ターンでAg系の厚膜ペーストをスクリーン印刷し乾燥
して同一平面内に等間隔に多数の第1内部電極11を形
成し、この上にこれらの内部電極11を全て被覆するよ
うにして上述したセラミック誘電体層と同形同大のセラ
ミック誘電体層を積層した。このセラミック誘電体層上
の第1内部電極11に相応する位置に第1内部電極11
の個々のパターンと幅が同一で長さが約半分のパターン
でAg系の厚膜ペーストをスクリーン印刷し乾燥するこ
とにより、互いに所定の間隔をあけた多数組の第2及び
第3内部電極12,13を形成した。この上にこれらの
内部電極12,13を全て被覆するようにして上述した
セラミック誘電体層と同形同大のセラミック誘電体層を
積層した。
【0015】次いでこの積層体を焼成して誘電体の層厚
がそれぞれ5〜数100μmで第1〜第3内部電極11
〜13が内蔵された板状のセラミック焼結体を形成した
後、この焼結体の表面に所定のパターンでRuO2系厚
膜ペーストを第2及び第3内部電極12,13に相応す
る位置にスクリーン印刷し焼成した。これにより厚さ5
〜数100μmの抵抗層16が形成され、この抵抗層1
6は第1〜第3内部電極11〜13より幅が僅かに小さ
く長さが第1内部電極11より長く形成される。また第
1内部電極11の中央両側部には同一平面内に両側方に
突出する一対の突起11a,11aがそれぞれ形成され
る(図2及び図3)。
【0016】次に抵抗層16の側部に所定の間隔をあけ
てレーザビーム光により所望の長さだけ一対の切込み1
6a,16bを入れた後に(図5)、この焼結体を第2
及び第3内部電極12,13を1組にしてダイヤモンド
ソーでチップ状に切断した。得られたベアチップ14を
バレル研磨することによりその一方の端面に第2内部電
極12の他端部及び抵抗層16の一端部を露出させ、他
方の端面に第3内部電極13の他端部及び抵抗層16の
他端部を露出させ、更に中央両側面に第1内部電極11
の一対の切込み11a,11aを露出させた。
【0017】ベアチップ14の一端部にAg−Pdの導
電性ペーストを塗布し焼付けて第2内部電極12の他端
部及び抵抗層16の一端部に導通するように一方の端子
電極21を形成し、ベアチップ14の他端部に上記導電
性ペーストを塗布し焼付けて第3内部電極13の他端部
及び抵抗層16の他端部に導通するように他方の端子電
極22を形成した後、ベアチップ14の抵抗層16の表
面にガラスペーストを塗布して焼成してSiO2を主成
分とする厚さ5〜数10μmの絶縁膜18(図1、図2
及び図5)を形成した。更にベアチップ14の中央周囲
に上記導電性ペーストを塗布し焼付けて第1内部電極1
1の一対の突起11a,11aに導通するように中央電
極17を形成することにより、チップ型RC低域フィル
タ10を作製した。
【0018】<実施例2>図7及び図8に示すように、
第2内部電極32,32及び第3内部電極33,33が
セラミック誘電体を介して第1内部電極11を挟むよう
に第2内部電極32,32及び第3内部電極33,33
をそれぞれ2枚ずつ配設したことを除いて、上記実施例
1と同様にしてチップ型RC低域フィルタ30を作製し
た。これにより第2内部電極32,32及び第3内部電
極33,33の面積が実施例1の第2内部電極及び第3
内部電極より約2倍に増大するため、第1内部電極11
及び第2内部電極32,32間の各距離と、第1内部電
極11及び第3内部電極33,33間の各距離と、セラ
ミック誘電体とを実施例1と同一にすれば、キャパシタ
ンスが2倍になる。従ってキャパシタンスを実施例1と
同一にすれば、フィルタ30の厚さは増大するが、フィ
ルタ30の面積は約1/2で済む。図7及び図8におい
て上記実施例1と同一符号は同一部品を示す。
【0019】<実施例3>第2のチップ型低域フィルタ
50はLC低域フィルタであり、実施例1と同様にして
セラミック焼結体を形成し、図9〜図13に示すように
このセラミック焼結体の上に実施例1のRuO2系厚膜
ペーストの代わりにフェライト又は強磁性体の厚膜ペー
ストを実施例1と同様にスクリーン印刷し焼成した。こ
れにより厚さ5〜数100μmのインダクタ層56が形
成された。その後実施例1と同様にしてインダクタ層5
6に一対の切込み56a,56bを入れたことを除い
て、上記実施例1と同様にしてチップ型LC低域フィル
タ50を作製した。図9〜図13において上記実施例1
と同一符号は同一部品を示す。
【0020】<実施例4>図15及び図16に示すよう
に、第2内部電極72,72及び第3内部電極73,7
3がセラミック誘電体を介して第1内部電極11を挟む
ように第2内部電極72,72及び第3内部電極73,
73をそれぞれ2枚ずつ配設したことを除いて、上記実
施例3と同様にしてチップ型LC低域フィルタ70を作
製した。これにより第2内部電極72,72及び第3内
部電極73,73の面積が実施例3の第2内部電極及び
第3内部電極より約2倍に増大するため、第1内部電極
11及び第2内部電極72,72間の各距離と、第1内
部電極11及び第3内部電極73,73間の各距離と、
セラミック誘電体とを実施例3と略同一にすれば、キャ
パシタンスが約2倍になる。従ってキャパシタンスを実
施例3と同一にすれば、フィルタ70の厚さは増大する
が、フィルタ70の面積は約1/2で済む。図15及び
図16において上記実施例3と同一符号は同一部品を示
す。
【0021】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のチップ型低
域フィルタは、チップ内部に形成した第1内部電極と第
2及び第3内部電極とによりそれぞれコンデンサを構成
し、チップ表面に抵抗層又はインダクタ層を形成したの
で、1チップの極めて小型の形態でRC又はLCの機能
を具備でき、高密度にプリント回路基板に実装すること
ができる。また抵抗層又はインダクタ層に所望の長さだ
け切込みを入れれば、所望のRC時定数又はLC時定数
が得られる。更に抵抗層表面及びインダクタ層表面に絶
縁膜を形成すれば、端子電極や中央電極のめっき処理時
にめっきが抵抗層及びインダクタ層に直接付着せず、ま
たチップ型低域フィルタの使用環境が高温多湿であって
も、それぞれフィルタ特性が変わらない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例1のチップ型低域フィルタを示す
図3のA−A線断面図。
【図2】図1のB−B線断面図。
【図3】図1のC−C線断面図。
【図4】図1のD−D線断面図。
【図5】そのチップ型低域フィルタの要部破断斜視図。
【図6】その等価回路図。
【図7】本発明の実施例2を示す図1に対応する断面
図。
【図8】図7のE−E線断面図。
【図9】本発明の実施例3を示す図11のF−F線断面
図。
【図10】図9のG−G線断面図。
【図11】図9のH−H線断面図。
【図12】図9のI−I線断面図。
【図13】そのチップ型低域フィルタの要部破断斜視
図。
【図14】その等価回路図。
【図15】本発明の実施例4を示す図9に対応する断面
図。
【図16】図15のJ−J線断面図。
【符号の説明】
10,30,50,70 チップ型低域フィルタ 11〜13,32,33,72,73 内部電極 14 ベアチップ 16 抵抗層 16a,16b,56a,56b 切込み 17 中央電極 18 絶縁膜 21,22 端子電極 56 インダクタ層

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セラミック誘電体により構成され、チッ
    プ内部に第1内部電極(11)と第2内部電極(12,32,32)と
    第3内部電極(13,33,33)が設けられ、前記第1内部電極
    (11)は相対向するチップ中央側部に現れかつチップ両端
    部に現れないように形成され、前記第2内部電極(12,3
    2,32)及び第3内部電極(13,33,33)は各一端が互いに間
    隔をあけて各他端が前記チップ両端部に現れかつ前記第
    1内部電極(11)と前記セラミック誘電体を介して対向す
    るように形成されたベアチップ(14)と、 前記ベアチップ(14)の中央部周囲に前記第1内部電極(1
    1)に導通するように焼付けられた中央電極(17)と、 前記中央電極(17)と電気的に絶縁されかつ前記ベアチッ
    プ(14)の表面の一端部から他端部にかけて前記第2内部
    電極(12,32,32)及び第3内部電極(13,33,33)と前記セラ
    ミック誘電体を介して対向するように形成された抵抗層
    (16)と、 前記ベアチップ(14)の両端部に前記第2内部電極(12,3
    2,32)及び第3内部電極(13,33,33)と前記抵抗層(16)に
    それぞれ導通するように焼付けられた一対の端子電極(2
    1,22)とを備えたチップ型低域フィルタ。
  2. 【請求項2】 抵抗層(16)の表面が絶縁膜(18)で被覆さ
    れた請求項1記載のチップ型低域フィルタ。
  3. 【請求項3】 抵抗層(16)に所望の長さの切込み(16a,1
    6b)が入れられRC時定数が所望の値に設定された請求
    項1又は2記載のチップ型低域フィルタ。
  4. 【請求項4】 セラミック誘電体により構成され、チッ
    プ内部に第1内部電極(11)と第2内部電極(12,72,72)と
    第3内部電極(13,73,73)が設けられ、前記第1内部電極
    (11)は相対向するチップ中央側部に現れかつチップ両端
    部に現れないように形成され、前記第2内部電極(12,7
    2,72)及び第3内部電極(13,73,73)は各一端が互いに間
    隔をあけて各他端が前記チップ両端部に現れかつ前記第
    1内部電極(11)と前記セラミック誘電体を介して対向す
    るように形成されたベアチップ(14)と、 前記ベアチップ(14)の中央部周囲に前記第1内部電極(1
    1)に導通するように焼付けられた中央電極(17)と、 前記中央電極(17)と電気的に絶縁されかつ前記ベアチッ
    プ(14)の表面の一端部から他端部にかけて前記第2内部
    電極(12,72,72)及び第3内部電極(13,73,73)と前記セラ
    ミック誘電体を介して対向するように形成されたインダ
    クタ層(56)と、 前記ベアチップ(14)の両端部に前記第2内部電極(12,7
    2,72)及び第3内部電極(13,73,73)と前記インダクタ層
    (56)にそれぞれ導通するように焼付けられた一対の端子
    電極(21,22)とを備えたチップ型低域フィルタ。
  5. 【請求項5】 インダクタ層(56)の表面が絶縁膜(18)で
    被覆された請求項4記載のチップ型低域フィルタ。
  6. 【請求項6】 インダクタ層(56)に所望の長さの切込み
    (56a,56b)が入れられLC時定数が所望の値に設定され
    た請求項4又は5記載のチップ型低域フィルタ。
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