JPH08264526A - 強誘電体薄膜の製造方法 - Google Patents

強誘電体薄膜の製造方法

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JPH08264526A
JPH08264526A JP7060157A JP6015795A JPH08264526A JP H08264526 A JPH08264526 A JP H08264526A JP 7060157 A JP7060157 A JP 7060157A JP 6015795 A JP6015795 A JP 6015795A JP H08264526 A JPH08264526 A JP H08264526A
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JP
Japan
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thin film
ferroelectric thin
laminating
temperature
manufacturing
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Withdrawn
Application number
JP7060157A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Yoshimori
博之 由森
Takashi Mihara
孝士 三原
Hitoshi Watanabe
均 渡辺
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 強誘電体薄膜を酸素雰囲気中でスパッタリン
グすることにより、簡略な工程で強誘電体薄膜を製造す
ることが可能な強誘電体薄膜の製造方法を提供する。 【構成】 強誘電体薄膜の製造方法において、基板10
上に下部電極13を積層する下部電極積層工程と、強誘
電体薄膜14を、酸素を含むスパッタリングガスを用い
たスパッタ法により、下部電極13に電気的に接続され
た状態に積層する強誘電体薄膜積層工程と、強誘電体薄
膜14に電気的に接続された上部電極15を積層する上
部電極積層工程とで構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、強誘電体メモリ、ある
いは強誘電体キャパシタなどの電子デバイスに用いられ
る強誘電体薄膜の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、強誘電体化合物は、その特異な電
気特性を利用して多くの分野に応用されている。例え
ば、圧電性を利用した圧電フィルタや超音波トランスデ
ューサに、また焦電性を利用して赤外線センサに、ある
いは電気光学効果を利用した光変調素子や光シャッタ等
の多方面に応用されている。さらにこれらの材料の薄膜
を利用した電子デバイスも考案され、薄膜化の検討が精
力的になされている。特に残留分極の安定性を利用した
強誘電体薄膜キャパシタ搭載の不揮発性メモリデバイス
は、最近の記憶容量の高密度化、高集積化競争を背景に
最も注目されている分野である。
【0003】こうした強誘電体メモリへの応用を競って
研究されている代表材料として、PZT(チタン酸ジル
コン酸鉛)、PLZT(チタン酸ジルコン酸ランタン
鉛)等、下記の一般式(1)で表される一連の鉛含有複
合酸化物強誘電体がある。これらの鉛含有複合酸化物強
誘電体の薄膜は残留分極量も他の材料に比較して大きく
記録読み出しに有利であり、ジルコニウム−チタン比を
変えることによって目的に応じた強誘電性を任意に得ら
れるという長所があり、バルクセラミックスの研究を通
して膨大な物性データが蓄積されており、多年にわたっ
て多くの研究者が実用化検討を続けて来た。 (Pb1-x+αAx )(Zr1-y-z Tiy z )O+βMeO (1) ここで、AはCa、Sr、Ba、Th、La、Y、S
m、Dy、Ce、Bi、Sbのうちから選ばれる1つも
しくは複数元素からなる任意比率による組み合わせ、B
はHf、Sn、Nb、Ta、W、Moのうちから選ばれ
る1つもしくは複数元素からなる任意比率による組み合
わせ、MeはLa、Y、Sm、Dy、Ce、Bi、S
b、Nb、Ta、W、Mo、Cr、Co、Ni、Fe、
Cu、Si、Ge、U、Scのうちから選ばれる1つも
しくは複数元素からなる任意比率による組み合わせ、α
=0〜0.2、x=0〜0.3、y=0〜0.9、z=
0〜0.3、β=0〜0.05である。
【0004】しかし、前記鉛含有複合酸化物強誘電体の
薄膜は残留分極量が大きく安定して形成できるという長
所の反面、ある回数以上の分極反転繰り返し、即ち記憶
情報の記録及び再生、によって著しく分極反転電流が減
少し、読み出しが困難になってしまうという短所を同時
に有している。従って、前記鉛含有複合酸化物強誘電体
を強誘電体メモリに応用するためには、その長所短所を
考慮してデバイス設計を行わねばならない。この様な従
来の強誘電体薄膜材料のメモリデバイス応用の問題点に
対し、先に本発明者らは、下記一般式(2)で表現され
るビスマス層状化合物強誘電体を有望な薄膜材料として
提案した(特開平01−245258号公報、特開平0
3−178454号公報)。
【0005】 (Bi2 2 2+(Am-1 m 3m+12- (2) ここで、AはBi、Pb、Ba、Sr、Ca、Na、
K、Cdの内から選ばれる1つもしくは複数元素からな
る任意比率による組み合わせ、BはTi、Nb、Ta、
W、Mo、Fe、Co、Crの内から選ばれる1つもし
くは複数元素からなる任意比率による組み合わせ、m=
1〜5の自然数である。
【0006】これらの化合物は従来のPZT、PLZT
等が情報の記録再生消去の分極反転回数が106 〜10
7 回を越えると分極反転電荷量が初期の値に比べて半減
してしまうのに対し、1010回以上の分極反転を行って
も、分極反転電荷量は殆ど低下することなく優れた耐疲
労特性を示し、高い耐久性能を要する不揮発性半導体メ
モリデバイス、その他の電子、光学デバイスへの幅広い
応用可能性が期待されている。
【0007】強誘電体薄膜を用いた一般的な強誘電体メ
モリ100の構造を図11に示す。MOSトランジスタ
101等で構成されるスイッチング素子、増幅アンプな
どの周辺素子群を形成した例えばシリコンからなる半導
体基板102上に、白金等導電性金属や導電性酸化物か
らなる下部電極103、強誘電体薄膜105、下部電極
103と同じまたは異なる導電性材料からなる上部電極
108が順次積層されており、イオンミリング等を用い
て加工してメモリセルとなるべき複数の強誘電体薄膜キ
ャパシタ109が互いに分離形成されている。この強誘
電体薄膜キャパシタ109の表面を電気的に絶縁分離す
るように層間絶縁膜110が設けられ、さらに各素子間
を配線するために開口部111を介して層間絶縁膜11
0上に各素子間の取り出し配線112を形成することに
より電気的に接続して構成されている。以上の基本的な
構造に加え下部電極103の基板密着性を向上させるた
めの接着層113や強誘電体薄膜キャパシタ109を各
種環境から保護するための保護膜等(図示せず)が必要
に応じて形成される。
【0008】また、SrBi2 Ta2 9 から成るビス
マス層状化合物薄膜の形成法としては、本発明者らによ
る米国出願07/981,133に記載された以下のような方法が
ある。前駆体溶液としてSr、Bi、Taの各2エチル
ヘキサン酸塩のキシレン溶液を用い、Biを化学量論比
に対して10%過剰に添加する。塗布濃度を0.15M
とし、振り切り速度2000rpmで200nm白金電
極を設けたシリコン基板上に成膜する。塗膜の乾燥を2
50℃で5分間行ったあと、ランプアニーラを用いて1
25℃/秒の昇温速度で800℃まで加熱し、酸素中で
30秒間の急速昇温ベークを施す。塗布成膜からベーク
までの工程を3回繰り返して多層膜とし、酸素気流中で
800℃、60分間のアニールを行う。その結果、膜厚
240nmのSrBi2 Ta2 9 薄膜が得られる。膜
厚200nmの上部白金電極を該SrBi2 Ta2 9
薄膜上にスパッタ成膜し、イオンミルを用いて白金電
極、ならびに、SrBi2 Ta2 9 薄膜をエッチング
して、キャパシタを形成する。しかる後に、基板全体を
酸素気流中で800℃、30分間の2次アニールを行う
というものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記成膜法は、いわゆ
るMOD法と呼ばれる湿式塗布法であるが、100nm
以上の膜厚を得たい場合には、湿式法であるが故に、急
速昇温ベーク、あるいは、アニールなどの高温での熱処
理時での膜収縮が激しく、一度で厚い膜を形成すること
はできない。従って、上記従来例のように、塗布、乾燥
を数回繰り返さねばならず成膜工程の複雑化を招く。さ
らには、多数回、塗布・乾燥を繰り返すことで、膜欠陥
の増大、あるいは、工程数の増加に伴う汚染の可能性が
増え数ミクロン、あるいは、サブミクロン単位で良質な
膜を求められる大容量メモリなどの電子デバイスへ適用
することは非常に困難である。また、強誘電体薄膜を上
下で挟持している白金電極はスパッタ法で、強誘電体薄
膜はMOD法でといったように薄膜の形成法を変えなけ
ればならず、製造ラインの複雑化を招くとともに、品質
管理が煩雑化し、製造コストが増大する。
【0010】本発明は上記のような問題点に鑑み、簡略
な工程で強誘電体薄膜を製造することが可能な強誘電体
薄膜の製造方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、強誘電体薄膜の製造方法において、基板上
に下部電極を積層する下部電極積層工程と、組成式(B
2 2 2+(Am-1m 3m+12-(ここで、Aはビ
スマス(Bi)、鉛(Pb)、バリウム(Ba)、スト
ロンチウム(Sr)、カルシウム(Ca)、ナトリウム
(Na)、カリウム(K)、カドミウム(Cd)の内か
ら選ばれる1つもしくは複数元素の組み合わせであり、
Bはチタン(Ti)、ニオブ(Nb)、タンタル(T
a)、タングステン(W)、モリブデン(Mo)、鉄
(Fe)、コバルト(Co)、クロム(Cr)の内から
選ばれる1つもしくは複数元素の組み合わせであり、m
は1〜5の自然数である)を有する強誘電体薄膜を、酸
素を含むスパッタリングガスを用いたスパッタ法によ
り、前記下部電極に電気的に接続されて積層する強誘電
体薄膜積層工程と、前記強誘電体薄膜に電気的に接続さ
れた上部電極を積層する上部電極積層工程と、を有する
強誘電体薄膜の製造方法を提供する。
【0012】また、強誘電体薄膜の製造方法において、
基板上に下部電極を積層する下部電極積層工程と、組成
式SrBi2 (Tax Nb1-x 2 9 (ここで、xは
0から1.0までの実数)を有する強誘電体薄膜を、酸
素を含むスパッタリングガスを用いたスパッタ法によ
り、前記下部電極に電気的に接続されて積層する強誘電
体薄膜積層工程と、前記強誘電体薄膜に電気的に接続さ
れた上部電極を積層する上部電極積層工程と、を有する
強誘電体薄膜の製造方法を提供する。
【0013】
【作用】基板上に下部電極が積層された後に、強誘電体
薄膜がスパッタ法で積層され、さらにその上に上部電極
が積層される。このとき、スパッタ法は無酸素中の成膜
方法であるため、酸素不足を補うためにスパッタリング
ガスとして酸素を含むガスを用いて強誘電体薄膜の積層
を行う。
【0014】
【実施例】
(実施例1) 図1から図4に基づいて本発明の第1実
施例を説明する。図1は強誘電体薄膜を有する電子デバ
イスの構成を示したものである。シリコン基板10上に
熱酸化膜11が形成され、さらにその上に、50nm厚
みのチタン(Ti)あるいはタンタル(Ta)から成る
接合電極12、続けて200nm厚みの白金から成る下
部電極13がスパッタ成膜されている。ここで、接合電
極12は白金からなる下部電極13と熱酸化膜11の間
に配置され、これらの層間の接合層の役割を果たしてい
る。これは、周知の如く白金は酸化膜に対する接合強度
が非常に弱いためである。下部電極13の上には強誘電
体であるSrBi2 Ta2 9 からなるビスマス層状化
合物層14が形成され、その上にさらに、上部電極15
が形成されている。
【0015】このような構成の電子デバイスの製造方法
について、図2に基づいて説明する。マルチターゲット
のRFマグネットロンスパッタ装置の真空槽17内に、
チタン(Ti)金属のターゲット16a、および、白金
(Pt)金属のターゲット16bを配置し、熱酸化膜1
1が形成されたシリコン基板10をこれらのターゲット
に対向配置する。こうした後、真空槽17をロータリポ
ンプ、および、クライオポンプにて10-7Torr台ま
で排気し、メインバルブを操作し、スパッタガスである
アルゴン(Ar)ガスを導入し、ガス圧を10-3Torr台
とする。投入電力200Wとして、40nm/minの
スパッタレートで、1分12秒間、チタンを成膜し、そ
のまま続けて白金を5分間、成膜する。この時、成膜さ
れた薄膜の膜厚分布を均一とするため基板を回転する。
さらに、ターゲットの表面をクリーニングするため基板
とターゲット間にシャッターを配置し、プラズマ放電
後、数分間はこのシャッターでスパッタ粒子が基板への
到達するのを阻止するためのプリスパッタを行い、その
後、基板への成膜を行う。こうした後、例えばスパッタ
装置内の基板をセットするホルダーに内蔵されている基
板加熱ヒータにより600℃以上で、数分間加熱する。
あるいは、真空槽17内に配置した赤外線ランプ18を
用いてアニールしても良い。また、スパッタ装置から取
り出し、アニール炉等で加熱しても良い。あるいは、基
板温度を予め600℃以上に維持してスパッタしても良
い。好ましくは、クリーンな真空槽内から基板を出さず
に真空槽内処理するのがよい。このアニールの目的は、
下部電極13とシリコン基板10との接合強度を上げる
ことにあり、アニールの雰囲気は特に制限はないが、酸
素を主体としたガス中でアニールすることが好ましい。
また、温度は600〜800℃で、数分間以上アニール
することが好ましい。酸素を主体としたガス中で行う場
合には、O2 ガスをスパッタ真空槽内に導入する、ある
いは、真空槽を大気に戻すなどにより行う。その場合に
は、続いて実施するビスマス層状化合物薄膜の成膜のた
め、再度、10-7Torr台まで真空槽を排気する必要
がある。しかる後に、熱酸化膜11、接合電極12、下
部電極13が成膜されたシリコン基板10をSrBi2
Ta2 9 に酸化ビスマスを過剰に添加した焼結体から
なるターゲットに対向配置させる。本実施例では、酸化
ビスマスの過剰量を20mol%とした。ここでは、焼
結体のターゲットを用いているが、これに限ることでは
なく粉末ターゲットとして、酸化ビスマスの粉末の混合
量を過剰にする、あるいは、SrBi2 Ta2 9 の焼
結ターゲット上に酸化ビスマス、あるいは、金属ビスマ
スのペレットを適切に配置しビスマスを過剰とする方法
でも良い。このようにビスマスの量を組成式SrBi2
Ta2 9 に基づいて与えられる量よりも過剰にしてお
く理由は、ビスマス(Bi)はスパッタレートが他元素
に比べ大きく、スパッタされやすいと同時に基板に付着
したビスマス(Bi)が再スパッタされ、放出されてし
まうこと、ターゲットから放出される2次電子の衝突に
よる基板温度の上昇のため蒸発してしまうこと、さらに
は、蒸発温度が他元素に比べ低いため、結晶化のための
アニール時に蒸発してしまうことなどのために、ビスマ
ス(Bi)不足の膜となりがちであるからである。従っ
て、予めビスマス(Bi)を過剰にしたターゲットによ
り、過剰にスパッタ成膜することで、できあがった膜を
化学量論組成を有する膜とすることができる。そして、
メインバルブを操作し、スパッタガスであるアルゴン
(Ar)ガスを導入し、ガス圧を10-3台とした。この
時、同時に酸素(O2 )ガスをAr:O2 =9:1の割
合で混入した。スパッタ法は、無酸素中での成膜法であ
るため、酸化物から成るターゲットを用いたとしても、
成膜された膜は酸素不足となり化学量論組成からずれて
しまい、所望の特性が得られない。そこで、スパッタガ
スに酸素を導入し、放電中に酸素イオンを生じせしめ酸
素不足を補った。酸素不足をさらに効率的に補うために
は、電子サイクロトロン共鳴(ECR)プラズマで酸素
イオンを生じせしめ、基板に照射しても良好な結果が得
られる。このようにして酸素不足を補いながら、投入電
力100Wで、スパッタレート10nm/minで20
分間、厚さ200nmのSrBi2 Ta2 9 を成膜し
た。その後引き続いて、スパッタガスをアルゴン(A
r)ガスだけとし、白金(Pt)ターゲットに基板を対
向配置させ、白金(Pt)を200nm厚みでスパッタ
成膜して上部電極を形成した。次に、真空槽内から取り
出しレジスト塗布、露光などの良く知られたフォトリソ
グラフ工程を行い、イオンミリングなどの手法により、
白金から成る上部電極を所望な形状・サイズにパターン
ニングし、アニール炉にて酸素ガス中、800℃で30
分間、熱処理を施し結晶化を行った。この熱処理の際の
温度は、強誘電体薄膜を形成する材料(本実施例ではS
rBi2 Ta2 9 )の結晶化温度以上であればよく、
ビスマス層状化合物薄膜では600℃から900℃が好
適である。以下において、便宜のために、この上部電極
形成後の結晶化温度以上での熱処理を第2熱処理とい
う。こうして作製された強誘電体薄膜のX線回折パター
ンを図3に、ヒステリシス特性を図4に示す。図3から
明らかなように、SrBi2 Ta29 の多結晶が形成
されており、図4に示されるよう良好なヒステリシス特
性が得られていることが分かる。
【0016】尚、本実施例、および、第2実施例以降で
は、相対比較を容易にするために成膜する強誘電体薄膜
はSrBi2 Ta2 9 の例を説明するが下式(3)で
表現されるビスマス層状化合物に対して本発明の主旨を
そのまま適用できることは言うまでもない。 (Bi2 2 2+(Am-1 m 3m+12- (3) ここで、Aはビスマス(Bi)、鉛(Pb)、バリウム
(Ba)、ストロンチウム(Sr)、カルシウム(C
a)、ナトリウム(Na)、カリウム(K)、カドミウ
ム(Cd)の内から選ばれる1つもしくは複数元素の組
み合わせであり、Bはチタン(Ti)、ニオブ(N
b)、タンタル(Ta)、タングステン(W)、モリブ
デン(Mo)、鉄(Fe)、コバルト(Co)、クロム
(Cr)の内から選ばれる1つもしくは複数元素の組み
合わせであり、mは1〜5の自然数である。また、特に
好ましくは組成式SrBi2 (Tax Nb1-x 2 9
(x=0〜1.0)で表されるビスマス層状化合物薄膜
を酸素を含むスパッタリングガスを用いたスパッタ法に
より成膜することで、従来に比べクリーンな環境下で容
易に、ヒステリシス特性が優れ、同時に疲労特性に優れ
る強誘電体薄膜が形成できる。
【0017】以上のように、基板上に下部電極、およ
び、上部電極の一対の電極で挟持された(3)式で表現
されるビスマス層状化合物薄膜の成膜方法において、酸
素を含むスパッタリングガスを用いたスパッタ法により
成膜することによって、従来に比べクリーンな環境下で
容易に、良好な強誘電体特性を有する強誘電体薄膜が形
成できる。
【0018】さらには、電子サイクロトロン共鳴(EC
R)プラズマで酸素イオンを生じせしめ、基板に照射し
ながらスパッタ成膜することによって酸素不足を効率的
に補うことができ、良好な特性を有するビスマス層状化
合物薄膜が形成できる。また、目的生成物の組成に対
し、ビスマスを過剰にしたターゲットを用いてスパッタ
成膜することで、組成ズレのない良好な強誘電体得性を
有するビスマス層状化合物薄膜が成膜できる。 (実施例2)次に、第2実施例について説明する。第1
実施例に示された方法によって、白金からなる下部電極
を設けた基板上にタンタル(Ta)酸化物薄膜を予め成
膜する。厚みは、なるべく薄くしておくことが好ましく
1nm〜10nm程度とした。こうした上に第1実施例
と同様、ビスマス過剰のターゲットを用いてビスマス層
状化合物の成膜を行うとビスマスが効率的に取り込まれ
ることを、本発明者らは実験的に見い出した。このよう
に、ビスマス層状化合物薄膜を成膜する前に、予め前記
下部電極上にタンタル(Ta)金属、あるいは、タンタ
ル(Ta)酸化物を成膜しておくことで、さらにビスマ
スが効率的に取り込まれ、化学量論組成のSrBi2
2 9 が実現できる。
【0019】また、図5に示す装置構成で成膜してもよ
い。図5(a)はスパッタ装置の真空槽20を側面から
見た図で、組成式SrBi2 Ta2 9 を有するビスマ
ス層状化合物が積層されるべき基板21がターゲット2
3a、23b、23cに対向するように、回転軸22を
有する支持部材25に固定されている。図5(b)は真
空槽20内に配置されるターゲット23a、23b、2
3cの配置をわかりやすくするために、ターゲットの部
分を上から見た図である。図5(b)に示すようストロ
ンチウム(Sr)、ビスマス(Bi)、タンタル(T
a)の各元素の酸化物から成るターゲット23a、23
b、23cは、円周24上に配置されている。このよう
な構成において、アルゴン(Ar)ガスと酸素(O2
ガスを導入し、プラズマ放電させる。このとき、円周2
4に沿って基板21が公転するように回転軸22のまわ
りに基板21の支持部材25を回転させる。膜厚分布、
組成分布を均一にするために、基板を自転させても良
い。こうすると、ストロンチウム(Sr)、ビスマス
(Bi)、タンタル(Ta)が極薄膜で交互に多層積層
される。この後、成膜された膜に800℃程度の高温で
のアニールを施すことで結晶が成長する。この熱処理の
温度は強誘電体薄膜の材料(本実施例ではSrBi 2
2 9 )の結晶化温度以上であればよく、ビスマス層
状化合物薄膜では、600℃から900℃が好適であ
る。以下、便宜のため、この強誘電体薄膜形成後の熱処
理を第1熱処理という。ビスマス層状化合物の積層中は
所望の組成となるよう各元素から成る極薄膜の厚みをコ
ントロールする。厚みのコントロールは、各ターゲット
上を通過する時間をコントロールしても良いし、通過時
間を一定として、ターゲットに印加する電界を変えても
良い。また、その両者の組み合わせでも良い。この時、
上で説明したのと同じ理由により、Bi酸化膜が成膜さ
れる前にTa酸化膜が形成されるようにターゲットの配
置を構成し、または基板の公転方向を制御し、またはタ
ーゲットに印加する電圧を制御する。例えば、Ta→B
i→Sr、あるいは、Sr→Ta→Bi、のような順序
で基板21が各ターゲット上を通過するように構成する
ことでビスマス層の前にタンタル層が形成されるので、
ビスマス(Bi)を効果的に堆積させることができ、所
望の組成を有するビスマス層状化合物薄膜が形成でき
る。
【0020】さらには、最終層をビスマス(Bi)でな
い層、すなわち、ストロンチウム(Sr)、あるいは、
タンタル(Ta)の酸化物から成る層とすることで、ビ
スマス(Bi)層が表面に露呈することがなくなるた
め、後工程で施す高温での熱処理(第1熱処理、第2熱
処理)によるビスマス(Bi)の蒸発を防止することが
できる。
【0021】以上のように、ビスマス層状化合物の成膜
工程において、タンタル(Ta)層がビスマス(Bi)
層の前層となるよう順次積層することで、ビスマスを効
率的に取り込むことが出来、所望の組成のビスマス層状
化合物薄膜が形成できる。(実施例3)図6に基づい
て、第3の実施例を説明する。本実施例では、SrBi
2 Ta29 から成るビスマス層状化合物薄膜の別のス
パッタ成膜方法について説明する。図6に示されるよう
に、スパッタ装置の真空槽30内にストロンチウム(S
r)、ビスマス(Bi)、タンタル(Ta)の酸化物タ
ーゲット31a、31b、31cがビスマス層状化合物
が成膜される基板32をセットする位置に対向させて配
置されている。Arイオンビームを独立に各ターゲット
に照射し、該ターゲットからスパッタ粒子をビスマス層
状化合物が成膜されるべき基板32へ堆積させる。具体
的には以下のようにした。
【0022】第1実施例と同様、シリコン基板上に熱酸
化膜を形成し、その上に50nm厚みのチタン(Ti)
あるいはタンタル(Ta)から成る接合電極を設け、続
けて200nm厚みの白金から成る下部電極をスパッタ
成膜し、600〜800℃で酸素を主体としたガス中で
数分以上の熱処理を施した。この接合電極、下部電極の
成膜は第1実施例と同様に行った。そして、真空槽30
を10-7Torr台まで排気し、上記のようにして作製
されたシリコン基板、熱酸化膜、接合電極、下部電極を
有する基板32を所定の位置に配置させ、メインバルブ
を操作し、スパッタガスであるArガスを導入し、ガス
圧を10-3台とした。この時、酸素不足を効率的に補う
ために、電子サイクロトロン共鳴(ECR)プラズマで
酸素イオンを生じせしめ基板32に照射した。次に、ス
トロンチウム(Sr)、ビスマス(Bi)、タンタル
(Ta)の酸化物ターゲット31a、31b、31cに
独立にArイオンビームを照射することによって、20
0nm厚みのSrBi2 Ta 2 9 を成膜した。この
時、各ターゲットへのArイオンビームエネルギを独立
に制御することにより、各元素のスパッタ粒子量を独立
にコントロールできることからビスマス過剰にすること
等の、組成コントロールが容易に行える。その後引き続
いて、スパッタガスをArガスだけとし、白金(Pt)
ターゲットを真空槽30内に導入し、基板32を対向配
置させ、白金(Pt)を200nm厚みでスパッタ成膜
して上部電極を形成した。次に、真空槽内から取り出し
レジスト塗布、露光などの良く知られたフォトリソグラ
フ工程を行い、イオンミリングなどの手法により、白金
から成る上部電極を所望な形状・サイズにパターンニン
グし、アニール炉にて酸素ガス中、800℃で30分
間、熱処理(第2熱処理)を施し結晶化を行う。この熱
処理の温度は強誘電体薄膜の材料(本実施例ではSrB
2 Ta2 9 )の結晶化温度以上であればよく、ビス
マス層状化合物では600℃から900℃が好適であ
る。このようにArイオンビームを各元素から成るター
ゲットに照射して、スパッタ粒子を生じせしめ成膜する
ことで多元素で、かつ、スパッタレートの異なる系にお
いても容易に所望の組成を有する薄膜が形成できる。
【0023】以上のように、目的生成物の各元素から成
る複数ターゲットから成り、該ターゲットに照射するA
rイオンビームエネルギを独立に制御することによって
目的生成物をスパッタ成膜することで、所望の組成を有
するビスマス層状化合物薄膜が形成できる。また、本実
施例では、Arイオンビームを照射することとしたが、
これに限らず、クリプトン(Kr)やキセノン(Xe)
等の不活性ガスイオンを用いてもよい。
【0024】また、最終層をビスマス(Bi)でない
層、すなわち、ストロンチウム(Sr)、あるいは、タ
ンタル(Ta)の酸化物から成る層とすることで、Bi
層を表面に露呈することがなくなるため、後工程で施す
高温での熱処理(第1熱処理、第2熱処理)によるビス
マス(Bi)の蒸発を防止することができる。 (実施例4)次に、第4実施例について説明する。本実
施例では、ビスマス層状化合物をスパッタ成膜する際
に、ビスマス層状化合物を成膜する基板の温度を室温以
上、具体的には500℃、とした。基板温度を高温にし
た状態で成膜すると膜の付着強度は上がることはもとよ
り、基板の熱により運動エネルギーを得た飛来スパッタ
粒子が基板上で動きやすくなり、最もエネルギー的に安
定な状態、即ち結晶状態を作る。但し、ここで用いた5
00℃は結晶化温度には満たないため、完全な結晶状態
には成らないが、準結晶状態となる。こうした膜を、上
述の実施例と同様に酸素を主体としたガス中で600℃
〜900℃でアニールすることにより、より結晶性の高
い膜が得られ、良好な強誘電体特性を有するビスマス層
状化合物薄膜が形成できる。
【0025】以上のように、基板温度を室温以上に維持
してスパッタ成膜することで、結晶性の高い膜が得ら
れ、良好な強誘電体特性を有するビスマス層状化合物薄
膜が形成できる。 (実施例5)次に第5実施例を説明する。本実施例で
は、ビスマス層状化合物をスパッタ成膜する際に、ビス
マス層状化合物を成膜する基板の温度を室温以下、具体
的には基板を液体窒素で冷却することによって0℃、と
した。このように基板温度を室温以下の低温にした状態
で成膜すると飛来スパッタ粒子が基板上で動くことは殆
どなく、いわゆるアモルファス状態となり、空間的に非
常に均一な膜が形成される。こうして成膜された膜を急
速昇降温アニール、および、酸素を主体としたガス中で
600℃〜900℃でアニールすることにより、均一性
の高いビスマス層状化合物薄膜が形成できる。
【0026】このように、基板温度を室温以下に維持し
てスパッタ成膜することによって、均一性の高いビスマ
ス層状化合物薄膜が形成できる。 (実施例6)上述の実施例と同様に、シリコン基板上に
熱酸化膜を設け、さらにその上に、50nm厚みのTi
あるいはTaから成る接合電極、続けて200nm厚み
の白金から成る下部電極を形成し、アルゴン(Ar)ガ
スと酸素(O2 )ガスを導入しながら、あるいは、電子
サイクロトロン共鳴(ECR)プラズマで生成される酸
素イオンを利用してビスマス層状化合物薄膜をスパッタ
成膜する。このとき、不連続に少なくとも1回以上、ス
パッタ真空槽内に配置された赤外線ランプにより急速昇
温・降温する急速昇降温熱処理プロセスを施す。具体的
には以下のように行う。
【0027】SrBi2 Ta2 9 を成膜する際、例え
ば、SrBi2 Ta2 9 を50nm、あるいは、10
0nm堆積させた後、この基板を赤外線ランプ上に移動
させ、600℃以上、好ましくは700〜800℃ま
で、急速昇温させ、少なくとも数秒間、好ましくは数1
0秒間温度を維持し、ランプをオフにする。このよう
に、赤外線ランプにて基板を加熱すると基板表面だけを
急速に昇温・降温できる。この時、赤外線ランプのオン
・オフではなく、基板の移動速度をコントロールして、
常時熱放射している赤外線ランプが照射される位置に基
板を所在させるか否かで加熱を制御しても良い。ビスマ
ス層状化合物中のビスマスは蒸発温度が低く、700〜
800℃でも長時間のアニールでは蒸発してしまい膜中
のビスマスは不足してしまう。従って、上述したように
急速昇温、短時間での高温アニール、そして急速降温さ
せることで、ビスマスの蒸発前に結晶核の生成を行って
しまうため、ビスマス不足を起こさず、しかも、目的と
する酸化物強誘電体の微小な結晶核を無数に発生させる
ことができる。薄膜は急激な温度変化を伴って結晶化温
度以上に一気に加熱され、これにより引き起こされる機
械的な引っ張りやせん断応力、熱的な歪み、集中が生じ
てこれらを中心に核生成されるため、無数の核が瞬時に
発生するものと考えられる。
【0028】次に、再度、SrBi2 Ta2 9 を成膜
するための位置に基板を移動させ、50nm、あるい
は、100nm堆積させた後、急速昇温降温を施すとい
うサイクルを所望の膜厚になるまで繰り返す。この時、
スパッタガスであるアルゴン(Ar)ガスと酸素
(O2 )ガス中で行うことが、最も効率的なプロセスと
なる。何故なら、SrBi2 Ta2 9 膜の形成と急速
昇降温熱処理プロセスとで、同一真空槽内で同一ガス条
件下で行えるため、連続的に成膜、アニールが行えるか
らである。急速昇温降温熱処理プロセスにおいて、基板
に同時に電子サイクロトロン共鳴(ECR)プラズマで
生成される酸素イオンで酸素供給を補助することにより
酸素を効果的に補うことができるため、該熱処理時に酸
素不足は生じない。しかる後に、白金(Pt)を200
nm厚みでスパッタ成膜して上部電極を形成する。次
に、真空槽内から取り出しレジスト塗布、露光などの良
く知られたフォトリソグラフ工程を行い、イオンミリン
グなどの手法により、白金から成る上部電極を所望な形
状・サイズにパターンニングする。
【0029】次に、このような処理を経て形成された強
誘電体薄膜に結晶化温度以上、具体的には酸素ガス中
で、800℃、60分間、のアニール(第2熱処理)を
施すことにより、上述の急速昇温降温プロセスにおいて
生成したそれぞれの結晶核において結晶が一斉に成長
し、粒子間の距離も密度に比例して短いため効率的で均
一な結晶化反応が促進され、同時に結晶粒同士の融合も
起こり粒径の揃った緻密な強誘電体薄膜が短時間で形成
される。このアニールの温度は強誘電体薄膜の結晶化温
度以上であればよいが、ビスマス層状化合物薄膜では6
00℃から900℃が好適である。
【0030】このように、成膜中に急速昇温・降温での
熱処理プロセスを加えると、図7に示すよう非常に良好
な角形比を有し分極量2Prが大きなヒステリシス特性
が得られる。また、ここで説明した急速昇降温熱処理プ
ロセスは、成膜中でなくとも効果は同様にあり、厚み2
00nmのSrBi2 Ta2 9 膜の形成後に行っても
よく、スパッタ真空槽内から取り出し専用の装置を用い
て急速昇降温熱処理プロセスを行ってもよい。また、2
00nm成膜後でなく50nm毎、あるいは、100n
m毎、専用の装置に移し急速昇降温熱処理プロセスを行
えば、より効果が発揮される。こうした工程は、例え
ば、図8に示すように、基板搬送方向に沿ってスパッタ
真空槽40、真空予備室41、急速昇降温処理装置4
2、真空予備室43、スパッタ真空槽44を配置するこ
とで、効率的に行うことができる。
【0031】さらに、SrBi2 Ta2 9 膜の形成
後、白金から成る上部電極を形成する前に酸素を主体と
したガス中で600〜900℃、60分の熱処理(第1
熱処理)を施すことにより図9に示すごとくヒステリシ
ス特性は2Prが大きくなり、角形比に優れた強誘電体
特性を示す。第1熱処理の温度は強誘電体薄膜の結晶化
温度以上であればよく、ビスマス層状化合物薄膜では6
00℃から900℃が好適である。
【0032】ここで、前述した上部電極形成後に強誘電
体薄膜に施す結晶化温度以上のアニール(第2熱処理)
の効果について、データに基づいて説明する。図10は
上記で説明した急速熱昇降温熱処理、第1熱処理を施し
たSrBi2 Ta2 9 膜に200nm厚みの白金から
成る上部電極を形成し、前述した方法により上部電極を
サイジングし、第2熱処理前後でヒステリシスカーブを
評価したものであり、図10(a)は第2熱処理前、図
10(b)は第2熱処理後のヒステリシスカーブを示
す。図10から第2熱処理を施すことにより飽和特性が
改善されていることが分かる。
【0033】以上のように、スパッタ成膜中に酸素を含
むガス中で毎秒1℃〜200℃で昇温・降温させてアニ
ールする急速昇降温熱処理プロセスを含めることで非常
に良好な角形比を有し分極量2Prが大きなヒステリシ
ス特性を有するビスマス層状化合物薄膜が形成できる。
また、急速昇降温熱処理プロセスにおいて、電子サイク
ロトロン共鳴(ECR)プラズマで酸素イオンを利用す
ることで、酸素不足を効果的に補うことができ、組成ズ
レのないビスマス層状化合物薄膜が形成できる。
【0034】また、ビスマス層状化合物薄膜をスパッタ
成膜後に、酸素を主成分とするガス中で、毎秒1℃〜2
00℃で昇温・降温させてアニールする急速昇降温熱処
理を施すことでも、同様に、非常に良好な角形比を有し
分極量2Prが大きなヒステリシス特性を有するビスマ
ス層状化合物薄膜が形成できる。また、ビスマス層状化
合物薄膜をスパッタ成膜後、酸素を主成分とするガス中
で、結晶化温度以上、好ましくは600〜900℃でア
ニールする第1熱処理を施すことにより結晶化させるこ
とで非常に良好な角形比を有し分極量2Prが大きなヒ
ステリシス特性を有するビスマス層状化合物薄膜が形成
できる。
【0035】さらには、上部電極を成膜後、酸素を主成
分とするガス中で結晶化温度以上、好ましくは600〜
900℃でアニールする第2熱処理を施すことで非常に
良好な飽和特性を有するビスマス層状化合物薄膜が形成
できる。
【0036】
【発明の効果】本発明では、強誘電体薄膜を酸素雰囲気
中でスパッタリングすることにより、簡略な工程で強誘
電体薄膜を製造することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1に係る強誘電体薄膜を有する電子デ
バイスの構造を示す図。
【図2】 実施例1に係る強誘電体薄膜の製造工程を説
明する図。
【図3】 実施例1に係る方法で製造された強誘電体薄
膜のX線回折パターンを示す図。
【図4】 実施例1に係る方法で製造された強誘電体薄
膜のヒステリシス特性を示す図。
【図5】 実施例2に係る強誘電体薄膜の製造工程を説
明する図。
【図6】 実施例3に係る強誘電体薄膜の製造工程を説
明する図。
【図7】 実施例6に係る方法で製造された強誘電体薄
膜のヒステリシス特性を示す図。
【図8】 実施例6に係る強誘電体薄膜の製造工程を説
明する図。
【図9】 実施例6に係る方法で製造された強誘電体薄
膜のヒステリシス特性を示す図。
【図10】 実施例6に係る熱処理の効果を説明する
図。
【図11】 従来技術を説明する図。
【符号の説明】
10 シリコン基板 11 熱酸化膜 12 接合電極 13 下部電極 14 強誘電体薄膜 15 上部電極 16a、16b、23a、23b、23c、31a、3
1b、31c ターゲット 17、20、30 真空槽
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 27/108 9276−4M H01L 27/10 651 21/8242 29/78 371 21/8247 29/788 29/792

Claims (40)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 強誘電体薄膜の製造方法において、 基板上に下部電極を積層する下部電極積層工程と、 組成式(Bi2 2 2+(Am-1 m3m+12-(ここ
    で、Aはビスマス(Bi)、鉛(Pb)、バリウム(B
    a)、ストロンチウム(Sr)、カルシウム(Ca)、
    ナトリウム(Na)、カリウム(K)、カドミウム(C
    d)の内から選ばれる1つもしくは複数元素の組み合わ
    せであり、Bはチタン(Ti)、ニオブ(Nb)、タン
    タル(Ta)、タングステン(W)、モリブデン(M
    o)、鉄(Fe)、コバルト(Co)、クロム(Cr)
    の内から選ばれる1つもしくは複数元素の組み合わせで
    あり、mは1〜5の自然数である)を有する強誘電体薄
    膜を、酸素を含むスパッタリングガスを用いたスパッタ
    法により、前記下部電極に電気的に接続されて積層する
    強誘電体薄膜積層工程と、 前記強誘電体薄膜に電気的に接続された上部電極を積層
    する上部電極積層工程と、を有する強誘電体薄膜の製造
    方法。
  2. 【請求項2】 前記酸素は電子サイクロトロン共鳴(E
    CR)プラズマによって生成する酸素イオンであること
    を特徴とする請求項1に記載の強誘電体薄膜の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 前記強誘電体薄膜積層工程において、前
    記強誘電体薄膜の組成に対し、金属ビスマス、あるい
    は、酸化ビスマスを過剰に添加したターゲットを用いて
    前記強誘電体薄膜をスパッタ成膜することを特徴とする
    請求項1または請求項2のいずれか1項に記載の強誘電
    体薄膜の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記強誘電体薄膜積層工程の前に、前記
    下部電極上にタンタル(Ta)金属、あるいは、タンタ
    ル(Ta)酸化物からなる層を積層する工程をさらに有
    することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか
    1項に記載の強誘電体薄膜の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記強誘電体薄膜積層工程において、前
    記強誘電体薄膜を構成する各元素を有する複数のターゲ
    ットを有し、該ターゲットに印加する電圧をを独立に制
    御することによって前記各元素からなる層の厚さを制御
    することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか
    1項に記載の強誘電体薄膜の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記強誘電体薄膜積層工程において、前
    記強誘電体薄膜を構成する各元素を有する複数のターゲ
    ットを有し、前記強誘電体薄膜を積層すべき基板がそれ
    ぞれの前記ターゲット上を通過する時間を制御すること
    によって前記各元素からなる層の厚さを制御することを
    特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載
    の強誘電体薄膜の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記ターゲットに印加する電圧を制御す
    ることを特徴とする請求項6に記載の強誘電体薄膜の製
    造方法。
  8. 【請求項8】 前記複数のターゲットは円周上に配置さ
    れており、前記複数のターゲットに対向して配置された
    強誘電体薄膜を積層すべき基板を前記円周に沿って回転
    させることを特徴とする請求項6または請求項7のいず
    れか1項に記載の強誘電体薄膜の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記強誘電体薄膜積層工程において、前
    記強誘電体薄膜を構成する各元素を有する複数のターゲ
    ットを有し、該ターゲットに照射する不活性ガスイオン
    のエネルギーを独立に制御することによって、前記各元
    素からなる強誘電体薄膜を形成することを特徴とする請
    求項1から請求項4のいずれか1項に記載の強誘電体薄
    膜の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記複数のターゲットは金属ビスマス
    または酸化ビスマスからなるターゲットを有し、酸化ビ
    スマス層以外の層が最終層となるように積層することを
    特徴とする請求項5から請求項9のいずれか1項に記載
    の強誘電体薄膜の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記強誘電体薄膜積層工程において、
    前記強誘電体薄膜が積層されるべき基板の温度を室温以
    上に維持してスパッタ成膜することを特徴とする請求項
    1から請求項10のいずれか1項に記載の強誘電体薄膜
    の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記強誘電体薄膜積層工程において、
    前記強誘電体薄膜が積層されるべき基板の温度を室温以
    下に維持してスパッタ成膜することを特徴とする請求項
    1から請求項10のいずれか1項に記載の強誘電体薄膜
    の製造方法。
  13. 【請求項13】 前記強誘電体薄膜積層工程において、
    スパッタ成膜中に酸素を含むガス中で毎秒1℃〜200
    ℃で昇温・降温させてアニールする急速昇降温熱処理工
    程をさらに有することを特徴とする請求項1から請求項
    12のいずれか1項に記載の強誘電体薄膜の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記急速昇降温熱処理工程の酸素は、
    電子サイクロトロン共鳴(ECR)プラズマによって生
    成する酸素イオンであることを特徴とする請求項13に
    記載の強誘電体薄膜の製造方法。
  15. 【請求項15】 前記強誘電体薄膜積層工程の後に、酸
    素を主成分とするガス中で毎秒1℃〜200℃で昇温・
    降温させてアニールする急速昇降温熱処理工程をさらに
    有することを特徴とする請求項1から請求項14のいず
    れか1項に記載の強誘電体薄膜の製造方法。
  16. 【請求項16】 前記強誘電体薄膜積層工程の後に、酸
    素を有するガス中で前記強誘電体薄膜の結晶化温度以上
    の温度でアニールすることによって前記強誘電体薄膜を
    結晶化させる熱処理工程をさらに有することを特徴とす
    る請求項1から請求項15のいずれか1項に記載の強誘
    電体薄膜の製造方法。
  17. 【請求項17】 前記結晶化温度以上の温度は600〜
    900℃であることを特徴とする請求項16に記載の強
    誘電体薄膜の製造方法。
  18. 【請求項18】 前記上部電極積層工程の後に、酸素を
    有するガス中で前記強誘電体薄膜の結晶化温度以上の温
    度でアニールする熱処理工程をさらに有することを特徴
    とする請求項1から請求項17のいずれか1項に記載の
    強誘電体薄膜の製造方法。
  19. 【請求項19】 前記結晶化温度以上の温度は600〜
    900℃であることを特徴とする請求項18に記載の強
    誘電体薄膜の製造方法。
  20. 【請求項20】 強誘電体薄膜の製造方法において、基
    板上に下部電極を積層する下部電極積層工程と、組成式
    SrBi2 (Tax Nb1-x 2 9 (ここで、xは0
    から1.0までの実数)を有する強誘電体薄膜を、酸素
    を含むスパッタリングガスを用いたスパッタ法により、
    前記下部電極に電気的に接続されて積層する強誘電体薄
    膜積層工程と、前記強誘電体薄膜に電気的に接続された
    上部電極を積層する上部電極積層工程と、を有する強誘
    電体薄膜の製造方法。
  21. 【請求項21】 前記酸素は電子サイクロトロン共鳴
    (ECR)プラズマによって生成する酸素イオンである
    ことを特徴とする請求項20に記載の強誘電体薄膜の製
    造方法。
  22. 【請求項22】 前記強誘電体薄膜積層工程において、
    前記強誘電体薄膜の組成に対し、金属ビスマス、あるい
    は、酸化ビスマスを過剰に添加したターゲットを用いて
    前記強誘電体薄膜をスパッタ成膜することを特徴とする
    請求項20または請求項21のいずれか1項に記載の強
    誘電体薄膜の製造方法。
  23. 【請求項23】 前記強誘電体薄膜積層工程の前に、前
    記下部電極上にタンタル(Ta)金属、あるいは、タン
    タル(Ta)酸化物からなる層を積層する工程をさらに
    有することを特徴とする請求項20から請求項22のい
    ずれか1項に記載の強誘電体薄膜の製造方法。
  24. 【請求項24】 前記強誘電体薄膜積層工程において、
    前記強誘電体薄膜を構成する各元素を有する複数のター
    ゲットを有し、該ターゲットに印加する電圧を独立に制
    御することによって前記各元素からなる層の厚さを制御
    することを特徴とする請求項20から請求項23のいず
    れか1項に記載の強誘電体薄膜の製造方法。
  25. 【請求項25】 前記複数のターゲットは金属タンタル
    または酸化タンタルからなるターゲットと金属ビスマス
    または酸化ビスマスからなるターゲットを有し、酸化タ
    ンタルが酸化ビスマスよりも先に積層されるように、前
    記ターゲットに印加する電圧を制御することを特徴とす
    る請求項24に記載の強誘電体薄膜の製造方法。
  26. 【請求項26】 前記強誘電体薄膜積層工程において、
    前記強誘電体薄膜を構成する各元素を有する複数のター
    ゲットを有し、前記強誘電体薄膜を積層すべき基板がそ
    れぞれの前記ターゲット上を通過する時間を制御するこ
    とによって前記各元素からなる層の厚さを制御すること
    を特徴とする請求項20から請求項23のいずれか1項
    に記載の強誘電体薄膜の製造方法。
  27. 【請求項27】 前記ターゲットに印加する電圧を制御
    することを特徴とする請求項26に記載の強誘電体薄膜
    の製造方法。
  28. 【請求項28】 前記複数のターゲットは円周上に配置
    されており、前記複数のターゲットに対向して配置され
    た強誘電体薄膜を積層すべき基板を前記円周に沿って回
    転させることを特徴とする請求項26または請求項27
    のいずれか1項に記載の強誘電体薄膜の製造方法。
  29. 【請求項29】 前記複数のターゲットは金属タンタル
    または酸化タンタルからなるターゲットと金属ビスマス
    または酸化ビスマスからなるターゲットを有し、酸化タ
    ンタルが酸化ビスマスよりも先に積層されるように、前
    記複数のターゲットが配置され、または前記基板の回転
    方向が制御されることを特徴とする請求項28に記載の
    強誘電体薄膜の製造方法。
  30. 【請求項30】 前記強誘電体薄膜積層工程において、
    前記強誘電体薄膜を構成する各元素を有する複数のター
    ゲットを有し、該ターゲットに印加する電圧に照射する
    不活性ガスイオンのエネルギを独立に制御することによ
    って前記各元素からなる強誘電体薄膜を形成することを
    特徴とする請求項20から請求項23のいずれか1項に
    記載の強誘電体薄膜の製造方法。
  31. 【請求項31】 前記強誘電体薄膜積層工程において、
    ビスマス層以外の層が最終層となるように積層すること
    を特徴とする請求項24から請求項30のいずれか1項
    に記載の強誘電体薄膜の製造方法。
  32. 【請求項32】 前記強誘電体薄膜積層工程において、
    前記強誘電体薄膜が積層されるべき基板の温度を室温以
    上に維持してスパッタ成膜することを特徴とする請求項
    20から請求項30に記載の強誘電体薄膜の製造方法。
  33. 【請求項33】 前記強誘電体薄膜積層工程において、
    前記強誘電体薄膜が積層されるべき基板の温度を室温以
    下に維持してスパッタ成膜することを特徴とする請求項
    20から請求項31のいずれか1項に記載の強誘電体薄
    膜の製造方法。
  34. 【請求項34】 前記強誘電体薄膜積層工程において、
    スパッタ成膜中に酸素を含むガス中で毎秒1℃〜200
    ℃で昇温・降温させてアニールする急速昇降温熱処理工
    程をさらに有することを特徴とする請求項20から請求
    項33のいずれか1項に記載の強誘電体薄膜の製造方
    法。
  35. 【請求項35】 前記急速昇降温熱処理工程の酸素は、
    電子サイクロトロン共鳴(ECR)プラズマによって生
    成する酸素イオンであることを特徴とする請求項34に
    記載の強誘電体薄膜の製造方法。
  36. 【請求項36】 前記強誘電体薄膜積層工程の後に、酸
    素を主成分とするガス中で毎秒1℃〜200℃で昇温・
    降温させてアニールする急速昇降温熱処理工程をさらに
    有することを特徴とする請求項20から請求項35のい
    ずれか1項に記載の強誘電体薄膜の製造方法。
  37. 【請求項37】 前記強誘電体薄膜積層工程の後に、酸
    素を有するガス中で前記強誘電体薄膜の結晶化温度以上
    の温度でアニールすることによって前記強誘電体薄膜を
    結晶化させる熱処理工程をさらに有することを特徴とす
    る請求項20から請求項36のいずれか1項に記載の強
    誘電体薄膜の製造方法。
  38. 【請求項38】 前記結晶化温度以上の温度は600〜
    900℃であることを特徴とする請求項37に記載の強
    誘電体薄膜の製造方法。
  39. 【請求項39】 前記上部電極積層工程の後に、酸素を
    有するガス中で前記強誘電体薄膜の結晶化温度以上の温
    度でアニールする熱処理工程をさらに有することを特徴
    とする請求項20から請求項38のいずれか1項に記載
    の強誘電体薄膜の製造方法。
  40. 【請求項40】 前記結晶化温度以上の温度は600〜
    900℃であることを特徴とする請求項39に記載の強
    誘電体薄膜の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002190476A (ja) * 2000-12-20 2002-07-05 Ulvac Japan Ltd 誘電体膜の成膜方法
WO2005074032A1 (ja) * 2004-01-28 2005-08-11 Fujitsu Limited 半導体装置及びその製造方法
JP2006265651A (ja) * 2005-03-24 2006-10-05 Fuji Photo Film Co Ltd 複合ペロブスカイト型化合物の膜及びその成膜方法、並びに、それを用いた液体吐出ヘッドの製造方法

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