JPH07172996A - 誘電体薄膜の製造方法及びその製造装置 - Google Patents

誘電体薄膜の製造方法及びその製造装置

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JPH07172996A
JPH07172996A JP31960693A JP31960693A JPH07172996A JP H07172996 A JPH07172996 A JP H07172996A JP 31960693 A JP31960693 A JP 31960693A JP 31960693 A JP31960693 A JP 31960693A JP H07172996 A JPH07172996 A JP H07172996A
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thin film
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film
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plt
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Kazuki Komaki
一樹 小牧
Masatoshi Kitagawa
雅俊 北川
Takeshi Kamata
健 鎌田
Shigenori Hayashi
重徳 林
Takashi Hirao
孝 平尾
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 成長初期状態の被膜の結晶性を改善すること
により、従来よりも薄膜化して結晶性の良い(Pb1-x
Lax )Ti1-x/4 3 薄膜を得る。 【構成】 Pb、Ti及びLaの金属ターゲットを用
い、各ターゲットにArイオンビームを照射してスパッ
タすることにより、酸素ガス雰囲気中(〜6×10-5
orr)でMgO基板4の上にバッファ層としてのPL
T薄膜を200オングストロームの膜厚で形成する。こ
のバッファ層の上に、マグネトロンスパッタ法によって
800オングストロームのPLT薄膜を、RF電力=9
00W、基板温度=590℃、ガス圧=0.1Pa、A
r/O2 ガス流量比=25/1sccm/sccmの成
膜条件下で堆積する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、薄膜の製造方法及びそ
の製造装置に関し、特に、誘電体薄膜の製造方法及びそ
の製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】薄膜化技術は、エレクトロニクス分野、
特に、半導体製造プロセスを中心に発展し、新材料の開
発と共に進歩してきた。これらの薄膜は、単体元素の場
合はごく稀で、一般に合金あるいは化合物である場合が
多く、形成方法によって著しく特性が変化する。これら
新材料の創成及びそのデバイス化は、人工格子材料など
に代表されるように、薄膜化技術の向上によるところが
大きい。
【0003】近年注目されている薄膜材料として、一般
式ABO3 で構成されるペロブスカイト型構造を有する
誘電体材料がある。このうち、AサイトがPb、Ba、
Sr又はLaのうち少なくとも1種類、BサイトがTi
及びZrのうち少なくとも1種類の元素を含むABO3
としては、(Pb1-x Lax )(Zry Ti1-y 1-
x/4 3 系、BaTiO3 系に代表される強誘電体材料
がある。そして、これらが優れた強誘電性、圧電性、焦
電性、電気光学特性等を示すことから、これらの特性を
利用したセンサやフィルタなどの種々の機能デバイスが
検討されている。特に、半導体ICの分野においては、
新しいデバイス、DRAM(ダイナミックランダムアク
セスメモリ)及び不揮発性メモリへの応用が期待されて
いる。
【0004】これらの材料の特性向上あるいは集積化を
図るためには、その薄膜化が非常に重要である。また、
これらの薄膜を応用し、デバイスとして利用する場合に
は、ある程度の高速成長が要求される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来技術
で用いられているスパッタやCVD法(化学気相成長
法)などの堆積方法によって形成した薄膜の結晶性は、
基本的には基板材料、化学組成、形成温度で制御され
る。酸化物誘電体の薄膜化において従来最も一般的に用
いられているスパッタリング法では、ターゲット材料で
ある酸化物焼結体と形成された被膜との間で化学組成に
ズレが生じ易く、しかもスパッタリング条件に大きく左
右されていた。最近、活性度の高い非熱平衡プロセスを
利用した薄膜堆積方法の開発により、このプロセスの形
成温度はかなり低減されているものの、良好な結晶性の
被膜を得るためには、依然として600℃前後の高い基
板温度が必要であり、基板と堆積薄膜との間で相互拡散
が発生するという問題があった。また、量産の必要性か
ら、高速成膜を行う場合には、RF電力の増加や基板−
ターゲット間の距離の短縮といった成膜条件を変える必
要が生じるが、この場合、堆積薄膜が高いエネルギーを
有するイオン等の衝突によって損傷を受けたり、あるい
は低密度のポーラスな膜が成長することによってピンホ
ールや欠陥が発生するといった問題があった。従って、
緻密でかつ高速成膜の可能な被膜を得るためには、さら
に結晶制御性の良い薄膜堆積方法を用いる必要がある。
さらに、生産性又は被膜の高性能化のことを考えた場合
には、さらなる薄膜化が望まれるが、これまでにマグネ
トロンスパッタ法によって作製した数百オングストロー
ム程度の薄い(Pb1-x Lax )Ti1-x/4 3 薄膜の
結晶性は、数千オングストローム程堆積した膜に比べて
著しく悪くなる傾向にあった。
【0006】本発明は、前記従来技術の課題を解決する
ため、堆積初期状態の被膜の結晶性を改善し、従来より
も薄膜化して結晶性の良い(Pb1-x Lax )Ti
1-x/4 3 薄膜を得ることのできる誘電体薄膜の製造方
法及びその製造装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係る誘電体薄膜の第1の製造方法は、基板
上にペロブスカイト型複合化合物である(Pb1-x La
x )Ti1-x/4 3 薄膜を堆積させる誘電体薄膜の製造
方法であって、薄膜堆積前に基板上にイオンビームスパ
ッタ法により(Pb1-x Lax )Ti1-x/4 3 のバッ
ファ層を形成し、その上に(Pb1-x Lax )Ti
1-x/4 3 薄膜を堆積させることを特徴とする。
【0008】また、前記第1の製造方法の発明において
は、バッファ層を形成した基板を加熱するに際し、基板
ホルダーの温度が設定温度に到達した後に、前記基板を
前記基板ホルダーに装着するのが好ましい。
【0009】また、本発明に係る誘電体薄膜の第2の製
造方法は、基板上にペロブスカイト型複合化合物である
(Pb1-x Lax )Ti1-x/4 3 薄膜を堆積させる誘
電体薄膜の製造方法であって、堆積初期過程の間のみ、
標準の堆積条件よりも高いRF電力で堆積させることを
特徴とする。
【0010】また、本発明に係る誘電体薄膜の製造装置
は、真空槽と、前記真空槽内に設けられたターゲット
と、前記ターゲットと対向して設けられた基板ホルダー
と、前記基板ホルダーを加熱するための加熱手段と、前
記基板ホルダーに装着される基板とを少なくとも備えた
誘電体薄膜の製造装置であって、前記基板ホルダーの温
度が設定温度に到達した後に、前記基板を前記基板ホル
ダーに装着するための手段を設けたことを特徴とする。
【0011】
【作用】前記本発明の第1の製造方法によれば、成長初
期の結晶性を改善することができ、従来よりも薄膜化し
て結晶性の良い(Pb1-x Lax )Ti1-x/4 3 薄膜
を高速で得ることができる。
【0012】また、前記本発明の第1の製造方法におい
て、バッファ層を形成した基板を加熱するに際し、基板
ホルダーの温度が設定温度に到達した後、基板を基板ホ
ルダーに装着するという好ましい構成によれば、バッフ
ァ層からのPbの再蒸発を防止することができるので、
(Pb1-x Lax )Ti1-x/4 3 薄膜の結晶性の向上
を維持することができる。
【0013】また、前記本発明の第2の製造方法によれ
ば、堆積初期状態の被膜の結晶性を改善することがで
き、従来よりも薄膜化して結晶性の良い(Pb1-x La
x )Ti1-x/4 3 薄膜を得ることができる。
【0014】また、前記本発明の製造装置の構成によれ
ば、上記のような結晶性の良い(Pb1-x Lax )Ti
1-x/4 3 薄膜を効率良く合理的に作製することができ
る。
【0015】
【実施例】以下、実施例を用いて本発明をさらに具体的
に説明する。 (実施例1)図1は本発明に係る誘電体薄膜の製造装置
の一実施例を示す概略図である。本装置は、ペロブスカ
イト型酸化物誘電体薄膜を作製する際に最も一般的に用
いられるマグネトロンスパッタ装置である。本装置で
は、従来のシースヒーターに代えて、カーボンヒーター
から熱が均質に放射されるように、その一面に窒化ホウ
素被膜をコーティングしたヒーター1が用いられてい
る。また、ヒーター1から10mm離れた位置には基板
ホルダー2が設けられており、MgO基板4とヒーター
1との間には厚さ2mmの黒体ステンレス板が均熱板3
として配置されている。従って、本実施例1におけるM
gO基板4の加熱機構は、まず、ヒーター1からの輻射
によって均熱板3を加熱し、さらに熱伝導によってMg
O基板4を加熱するものとなっている。本実施例1にお
いては、10インチの焼結した(Pb 0.9 La0.1 )T
0.975 3 (さらにPbOを0〜30mol%過剰に
して焼結した)の酸化物強誘電体材料をターゲット5と
して用いており、このターゲット5のエロージョン部分
の真上にMgO基板4が配置されている。ここで、Mg
O基板4とターゲット5との直線距離は100mmであ
る。尚、図1中、9は真空槽、10は高周波電源、11
はArガス源、12はO2 ガス源である。
【0016】以上のように構成された誘電体薄膜の製造
装置を用い、RF電力=900W、基板温度=590
℃、ガス圧=0.1Pa、Ar/O2 ガス流量比=25
/1sccm/sccmの成膜条件下でMgO基板4の
上に(Pb1-x Lax )Ti1- x/4 3 薄膜(以下「P
LT薄膜」という)を堆積した。ここで、1000オン
グストローム、3000オングストローム、10000
オングストロームと3種類の膜厚のPLT薄膜を堆積し
たところ、各PLT薄膜のX線回折のPLT(001)
ピーク半値幅Δθはそれぞれ0.46°、0.24°、
0.20°であった。生産性のことを考えた場合、同様
の特性を有すればさらなる薄膜化が望まれるが、マグネ
トロンスパッタ法によって堆積した成長初期過程のPL
T薄膜の結晶性は、数千オングストローム程堆積した膜
に比べて著しく悪くなっている。
【0017】(実施例2)図2は本発明に係る誘電体薄
膜の製造装置の他の実施例を示す概略図である。本装置
はイオンビームスパッタ装置である。Pb、Ti及びL
aの金属ターゲット6を用い、各ターゲット6にArイ
オンビームを照射してスパッタすることにより、酸素ガ
ス雰囲気中(〜6×10-5Torr)でMgO基板4の
上にバッファ層としてのPLT薄膜を形成した。尚、蒸
着レートはPb/Ti〜6、基板温度は550℃とし
た。また、形成したPLT薄膜の膜厚は100オングス
トローム及び200オングストロームである。
【0018】この0〜200オングストロームのPLT
薄膜の上に、マグネトロンスパッタ法によって1000
〜800オングストロームのPLT薄膜を、RF電力=
900W、基板温度=590℃、ガス圧=0.1Pa、
Ar/O2 ガス流量比=25/1sccm/sccmの
同じ成膜条件下で堆積した。尚、PLT薄膜のトータル
の膜厚が、(バッファ層として形成したPLT薄膜の膜
厚)+(マグネトロンスパッタ法によって堆積したPL
T薄膜の膜厚)=1000オングストロームとなるよう
に、堆積時間を設定した。このときのX線回折のPLT
(001)ピーク半値幅Δθの結果を下記(表1)に示
す。
【0019】
【表1】
【0020】この(表1)から明らかなように、バッフ
ァ層として形成するPLT薄膜の膜厚が厚くなるに従
い、得られるPLT薄膜の結晶性が改善されていること
が分かる。すなわち、バッファ層として形成したPLT
薄膜の膜厚が200オングストロームの場合のPLT
(001)ピーク半値幅Δθは0.25°となり、Mg
O基板上に直接マグネトロンスパッタ法によって堆積し
た1000オングストロームのPLT薄膜のPLT(0
01)ピーク半値幅0.46°に比べて結晶性が大幅に
改善されている。このように結晶性が改善されたのは、
PLT薄膜を堆積する前にMgO基板4の上に活性度の
高い堆積法であるイオンビームスパッタ法によって薄い
PLT薄膜を形成したことにより、被膜成長初期状態の
結晶性が改善されたことによるものと考えられる。
【0021】ここで、バッファ層を形成したMgO基板
4を、図1に示すマグネトロンスパッタ装置に設置し
た。MgO基板4を加熱する際には、バッファ層である
PLT薄膜には被膜の堆積はなく加熱されたままの状態
となる。実際のMgO基板4の昇温時間は熱容量の大き
い基板ホルダー2自身の昇温時間で律速される。本発明
の一実施例である誘電体薄膜の製造装置の基板ホルダー
(6インチ)の昇温時間は、基板温度を600℃に設定
した場合に1時間40分〜2時間程度必要となり、この
長時間の間、数百オングストローム程度のバッファ層が
加熱されたままの状態となり、バッファ層からのPbの
再蒸発が考えられる。
【0022】このため、本実施例2においては、図3に
示すように、基板ホルダー2の温度が590℃に到達す
るまでの間(本実施例では1時間30分)はMgO基板
4を基板ホルダー2から離し、基板ホルダー2の温度が
590℃に到達した段階で、MgO基板4をアーム7に
よって基板ホルダー2に装着することのできる装置構造
を採用した。その結果、まずPLTバッファ層を形成し
た基板を通常の基板設置方法によって590℃で2時間
保持し、その後真空槽から取り出した薄膜をEPMA
(電子線マイクロアナライザ)によって組成分析した。
この場合のPLT薄膜のPb/Ti組成比は0.89と
化学量論組成から大きくずれていた。一方、上記の装置
構造を採用した場合、バッファ層のPb/Ti組成比は
0.95と化学量論組成に近い組成で維持された。
【0023】また、量産の必要性から考えた場合、高速
成膜を行う際にRF電力の増加や基板−ターゲット間の
距離の短縮といった成膜条件を変える必要が生じるが、
この場合、堆積膜が高いエネルギーを有するイオン等の
衝突によって損傷を受けたり、あるいは低密度のポーラ
スな膜が成長することにより、ピンホールや欠陥が発生
するという問題がある。ここで、RFマグネトロンスパ
ッタの堆積速度は上記成膜条件下で6000オングスト
ローム/hであったが、イオンビームスパッタの堆積速
度はこれに比べて著しく小さい。従って、イオンオンビ
ームスパッタのみの堆積では必要とされる膜厚のPLT
薄膜を得るのに長時間を要することとなる。
【0024】そこで、イオンビームスパッタ法によって
バッファ層としてのPLT薄膜を形成した後、十分高速
な堆積法であるマグネトロンスパッタ法によってPLT
薄膜を堆積した。その結果、結晶性が良好なPLT薄膜
を高速で成膜することができた。
【0025】(実施例3)本実施例3においても、図1
に示すマグネトロンスパッタ装置を用いた。ここで、1
000オングストロームの膜厚の被膜を堆積した場合の
X線回折のPLT(001)ピーク半値幅Δθは、上記
したように0.46°となり、成長初期過程での結晶性
の悪化が問題となる。
【0026】通常、良好な結晶性の膜を得るためには、
基板を基板ホルダー内のヒーターによって600℃前後
に加熱しながら膜の堆積を行うが、この場合、堆積膜が
数十〜百数オングストローム程度の初期過程においては
〜2.0μm程度の厚く堆積した膜に比べてPb/Ti
等の各組成比が化学量論比からズレてしまう。また、6
00℃という高温プロセスでの成膜であることから、基
板のMgOと堆積膜との各原子等の相互拡散が発生する
という問題もあり、結果的に電気的特性の劣化を引き起
こす原因ともなり得る。また、デバイス化に当たって
は、さらなる薄型化を図るために、上記のような堆積初
期過程をさらに制御する必要がある。
【0027】このため、本実施例3においては、図1に
示すマグネトロンスパッタ装置を用い、被膜の堆積開始
から500オングストローム程度までの堆積初期過程を
工程1、それ以降の堆積過程を工程2とする2工程成膜
を行った。ここで、成膜条件は、Ar/O2 ガス流量比
=25/2sccm/sccm、ガス圧=0.1Paと
し、基板温度は590℃に設定した。また、RF電力に
ついては、工程1では950W、工程2では900Wと
した。同装置を用い、上記のような方法によってPLT
薄膜を1000オングストローム程度の膜厚で堆積し
た。このPLT薄膜に対してX線回折を測定したとこ
ろ、PLT(001)ピーク半値幅Δθは0.31°と
なり、通常の成膜方法によって堆積したPLT薄膜(P
LT(001)ピーク半値幅0.46°)よりも結晶性
が改善された。このように結晶性が改善されたのは、高
温の影響を受け易い堆積初期過程で過剰なPbの供給を
行うために標準よりも50W程度高いRF電力で堆積を
行うことにより、被膜成長初期状態の結晶性が改善され
たことによるものと考えられる。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る誘電
体薄膜の第1の製造方法によれば、成長初期の結晶性を
改善することができ、従来よりも薄膜化して結晶性の良
い(Pb1-x Lax )Ti1-x/4 3 薄膜を高速で得る
ことができる。
【0029】また、前記本発明の第1の製造方法におい
て、バッファ層を形成した基板を加熱するに際し、基板
ホルダーの温度が設定温度に到達した後、基板を基板ホ
ルダーに装着するという好ましい構成によれば、バッフ
ァ層からのPbの再蒸発を防止することができるので、
(Pb1-x Lax )Ti1-x/4 3 薄膜の結晶性の向上
を維持することができる。
【0030】また、前記本発明の第2の製造方法によれ
ば、堆積初期状態の被膜の結晶性を改善することがで
き、従来よりも薄膜化して結晶性の良い(Pb1-x La
x )Ti1-x/4 3 薄膜を得ることができる。
【0031】また、本発明に係る誘電体薄膜の製造方法
によれば、上記のような結晶性の良い(Pb1-x
x )Ti1-x/4 3 薄膜を効率良く合理的に作製する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る誘電体薄膜の製造装置の一実施例
を示す概略図である。
【図2】本発明に係る誘電体薄膜の製造装置の他の実施
例を示す概略図である。
【図3】本発明に係る誘電体薄膜の製造装置の一実施例
における基板ホルダーの概略図である。
【符号の説明】
1 基板加熱用ヒーター 2 基板ホルダー 3 均熱板 4 MgO基板 5 PLTセラミック焼結体ターゲット 6 Pb、Ti、La金属ターゲット 7 アーム
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C23C 14/46 Z 8414−4K C30B 23/08 Z H01G 4/33 4/12 400 H01L 21/314 A 7352−4M 21/316 Y 7352−4M 27/04 21/822 41/24 // H01L 21/8242 27/108 H01L 41/22 A 7210−4M 27/10 325 J (72)発明者 林 重徳 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 平尾 孝 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上にペロブスカイト型複合化合物で
    ある(Pb1-x Lax)Ti1-x/4 3 薄膜を堆積させ
    る誘電体薄膜の製造方法であって、薄膜堆積前に基板上
    にイオンビームスパッタ法により(Pb1-x Lax )T
    1-x/4 3 のバッファ層を形成し、その上に(Pb
    1-x Lax )Ti1-x/4 3 薄膜を堆積させることを特
    徴とする誘電体薄膜の製造方法。
  2. 【請求項2】 バッファ層を形成した基板を加熱するに
    際し、基板ホルダーの温度が設定温度に到達した後に、
    前記基板を前記基板ホルダーに装着する請求項1に記載
    の誘電体薄膜の製造方法。
  3. 【請求項3】 基板上にペロブスカイト型複合化合物で
    ある(Pb1-x Lax)Ti1-x/4 3 薄膜を堆積させ
    る誘電体薄膜の製造方法であって、堆積初期過程の間の
    み、標準の堆積条件よりも高いRF電力で堆積させるこ
    とを特徴とする誘電体薄膜の製造方法。
  4. 【請求項4】 真空槽と、前記真空槽内に設けられたタ
    ーゲットと、前記ターゲットと対向して設けられた基板
    ホルダーと、前記基板ホルダーを加熱するための加熱手
    段と、前記基板ホルダーに装着される基板とを少なくと
    も備えた誘電体薄膜の製造装置であって、前記基板ホル
    ダーの温度が設定温度に到達した後に、前記基板を前記
    基板ホルダーに装着するための手段を設けたことを特徴
    とする誘電体薄膜の製造装置。
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