JPH08263990A - 不揮発性半導体記憶装置 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置

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JPH08263990A
JPH08263990A JP9181295A JP9181295A JPH08263990A JP H08263990 A JPH08263990 A JP H08263990A JP 9181295 A JP9181295 A JP 9181295A JP 9181295 A JP9181295 A JP 9181295A JP H08263990 A JPH08263990 A JP H08263990A
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circuit
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line
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JP9181295A
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Tetsuya Tsujikawa
哲也 辻川
Atsushi Nozoe
敦史 野副
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高抵抗で短絡され、冗長に置き換えられてい
るデータ線対が原因とされる書き込み電位の降下による
誤書込みを防止する技術を提供する。 【構成】 データ線DL1〜DLm及び救済用データ線
単位に設けられたCMOSスタティックラッチ回路sa
からなるラッチ部SAと、データ線DL1〜DLm及び
救済用データ線に設けられたデータ線DL1〜DLm及
び救済用データ線をディスチャージするディスチャージ
回路DCとを備えた不揮発性半導体記憶装置は、データ
ラッチ動作前に全CMOSスタティックラッチ回路sa
をグランドレベルにラッチさせ、不所望なデータラッチ
による誤書込みを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、不揮発性半導体記憶装
置に関し、詳しくは不良救済されたデータ線が原因とさ
れるチップ不良を防止する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的な不揮発性半導体記憶装置とし
て、特開平2−289997号公報に一括消去型EEP
ROM(エレクトリカリ・イレーザブル・アンド・プロ
グラマブル・リード・オンリ・メモリ)について記載さ
れている。この一括消去型EEPROMは、フラッシュ
メモリとも称され電気的な消去・書込みによって情報を
書換え可能であって、EPROM(エレクトリカリ・プ
ログラマブル・リード・オンリ・メモリ)と同様に、そ
のメモリセルを1個のトランジスタで構成することがで
き、更にメモリセルの全てを一括して、またはメモリセ
ルのブロックを一括して電気的に消去する機能を持つ。
したがって、このような不揮発性半導体記憶装置は、シ
ステムに実装された状態でそれの記憶情報を書換えるこ
とができると共に、その一括消去機能により書換え時間
の短縮を図ることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、フラッシ
ュメモリにおいて書き込みデータをスタティック回路に
ラッチさせデータ線に書き込み電位を供給可能にする構
成について検討した。例えば、相補型MOS(CMOS
とも記す)スタティックラッチ回路は、ローレベルのデ
ータをラッチする場合に上記CMOSスタティックラッ
チ回路に接続されるデータ線とグランドとの間に電流パ
スを形成させる。この不揮発性半導体記憶装置の書き込
み動作において、CMOSスタティックラッチ回路の動
作電位が書き込み電位に切り換えられ、ハイレベルのデ
ータをラッチしたCMOSスタティックラッチ回路はデ
ータ線に所定の書き込み電位を供給する。ここで、デー
タ線の不所望な短絡により冗長線に置き換えられた不良
データ線に着目すると、双方のデータ線が高抵抗成分を
もって短絡されていてクロストーク等により一方のCM
OSスタティックラッチ回路が何らかの原因によってハ
イレベルのデータをラッチし、短絡された他方のデータ
線のCMOSスタティックラッチ回路がローレベルのデ
ータをラッチする虞がある。そうすると、一方のCMO
Sスタティックラッチ回路がデータ線の短絡部分を介し
て他方のCMOSスタティックラッチ回路に電流を流す
不所望な電流貫通経路が形成されてしまう。このとき、
冗長により置き換えられたデータ線のCMOSスタティ
ックラッチ回路も正規データ線側のCMOSスタティッ
クラッチ回路と同様に書き込み電源の切り換えが行われ
ると、上記電流貫通経路を介して書き込み電流が流れる
結果、選択された正規データ線に対する書き込み電位が
不足となり正常な書き込みが行なわれない。そこで、本
発明者らは、このような書き込み電位の降下による誤書
き込み動作を防止する必要性を見出した。
【0004】本発明の目的は、書き込みデータをラッチ
するためにデータ線毎に相補型スタティックラッチ回路
が設けられた不揮発性半導体記憶装置において、冗長回
路に置き換えられた不良データ線の短絡による誤書き込
み動作を回避する技術を提供することにある。
【0005】本発明の前記並びにその他の目的と新規な
特徴は本明細書の記述及び添付図面から明らかになるで
あろう。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記
の通りである。
【0007】すなわち、不揮発性メモリセルのデータ端
子にデータ線単位で結合され、外部から供給される情報
により生成するデータ線上の電位をラッチし、ラッチし
た電位の論理値に応じて所定の書き込み電位をデータ線
に供給する相補型スタティックラッチ回路(SA)と、
所定のデータ線に書き込み電位を供給する前に、上記各
データ線を、上記相補型スタティックラッチ回路に書き
込み電位をデータ線に向けて非供給とさせる論理値に強
制する回路(DC)とを備えて不揮発性半導体記憶装置
を構成する。
【0008】例えば、上記書き込み電位はグランドレベ
ルに対して高電位とされるとき、上記強制する回路は、
上記データ線をグランドレベルに強制するディスチャー
ジ回路とすることができる。上記強制する回路には、上
記各データ線と電源との間に設けられ、選択的に書き込
み電位をデータ線に向けて非供給とさせる論理値に強制
するスイッチを備えることができる。また、上記強制す
る回路には、上記各相補型スタティックラッチ回路にお
ける上記各データ線に結合されるノードと相補の関係に
あるノードと、電源との間に設けられ、選択的に上記相
補の関係にあるノードを上記書き込み電位の論理値に強
制するスイッチを備えることができる。上記書き込み電
位はグランドレベルに対して高電位とされるとき、上記
相補型スタティックラッチ回路はデータ線の一端に設け
られ、各データ線には上記相補型スタティックラッチ回
路及び上記ディスチャージ回路(DC)と、上記メモリ
セルアレイとの間に位置させて、上記相補型スタティッ
クラッチ回路によるラッチ動作のときにオフ状態にさ
れ、上記相補型スタティックラッチ回路によるデータ線
への書き込み電位の供給に際してオン状態にされるデー
タ線分離用スイッチ(Qt)と、を設けることができ
る。上記データ線分離用スイッチが設けられたデータ線
には、データ線分離用スイッチを境として、上記メモリ
アレイ側のデータ線に設けられ、上記データ線分離用ス
イッチがオフ状態の際にオン状態とされる第1のスイッ
チ(Qo)と、データ線分離用スイッチを境として、上
記相補型スタティックラッチ回路側のデータ線の電位を
制御端子に受けてスイッチ制御されるプリチャージ電源
と接続された第2のスイッチ(Qr)と、が直列配置さ
れてなるプリチャージ回路を備えることができる。ま
た、上記不揮発性メモリセルには、浮遊ゲート、ワード
線に結合された制御ゲート、ソース及びドレインを有す
る1個のトランジスタで1個の記憶素子を構成し、電気
的に情報を書き換え可能なフラッシュメモリセルを用い
ることができる。
【0009】
【作用】上記した手段によれば、本発明の不揮発性半導
体記憶装置において、上記強制する回路はデータ線上の
不所望な電位をデータラッチ前に除去し、上記相補型ス
タティックラッチ回路は外部からデータ線に供給される
情報の電位をラッチし、ラッチした論理値に応じた書き
込み電位をデータ線に供給する。例えば上記強制する回
路で全データ線の電位をグランドレベルにすることで、
データ線上の不所望な電荷を除去する。冗長回路に置き
換えられた一対の短絡データ線に相互に異なる論理値デ
ータに応ずる電荷が不所望に存在すると、当該一方のデ
ータのスタティックラッチ回路からデータ線の短絡部分
に対して当該他方のスタティックラッチ回路に至る電流
貫通経路(書き込み電位を供給する電源とグランドとの
間に電流パス)が形成され、書き込み電位が降下する虞
がある。本発明の上記強制する回路は、そのような書き
込み電流の不所望な貫通経路が形成されるのを防止する
ものである。上記強制する回路は、各データ線と電源と
の間に設けられたスイッチをオン状態にして、データ線
と電源とを接続し、データ線を書き込み電位と反対の論
理値に強制することができる。また、上記強制する回路
は、上記ノードと電源との間に設けられたスイッチをオ
ン状態にして、上記ノードを書き込み電位の論理値に強
制することができる。このとき、データ線は上記ノード
と相補関係にあるから、書き込み電位と反対の論理値に
強制される。上記データ線分離用スイッチは、書き込み
データが供給されるときにオフ状態とされ、データ線長
を短縮することによりラッチ動作におけるデータ線の負
荷を減少させる。ラッチ後、上記データ線分離用スイッ
チはオン状態とされ、ラッチされた論理値に応じた電位
をメモリセルに供給させる。上記プリチャージ回路は、
書き込み動作時において上記第1のスイッチがオン状態
にされ、かつ相補型スタティックラッチ回路が書き込み
の論理値を保持することによって第2のスイッチがオン
状態にされた場合のみ、上記データ線分離用スイッチに
よって分離されているメモリアレイ側の対応データ線に
だけ所定のプリチャージ電位を供給する。
【0010】
【実施例】図2には本発明の一実施例に係るフラッシュ
メモリ100のブロック図が示される。同図に示される
フラッシュメモリ100は、特に制限されないが、公知
の半導体集積回路製造技術によって単結晶シリコンのよ
うな1個の半導体基板に形成される。また、フラッシュ
メモリ100はカラム救済が行われており、不良データ
線は救済用データ線に代替されている。
【0011】本実施例のフラッシュメモリ100は、各
種制御信号を出力する制御回路CNTと、複数のフラッ
シュメモリセルから構成されるメモリマットM1〜Mm
と、外部端子を介して外部から供給されるローアドレス
信号XAを入力とするアドレスバッファXADBと、カ
ラムアドレス信号YAを入力とするアドレスバッファY
ADBと、それぞれのアドレスバッファXADB,YA
DBに対応するローアドレスデコーダXDC、カラムア
ドレスデコーダYDCとが備えられる。このカラムアド
レスデコーダYDCには、図示しないプログラム救済回
路が設けられており、これは不良データ線を冗長用のデ
ータ線に置き換えるためのアドレス設定を、例えば図示
しないヒューズ回路の接続状態よってプログラムするも
のである。上記ローアドレスデコーダXDCにはワード
線ドライバWDが接続され、選択されたワード線WL1
〜WLnが駆動される。上記カラムアドレスデコーダY
DCには、カラム選択線Y1〜Ym及び図示しない救済
用カラム選択線が接続されており、供給されるカラムア
ドレス信号YAに対応したカラム選択線Y1〜Ym又は
救済用カラム選択線が選択される。カラム選択線Y1〜
Ym及び救済用カラム選択線は、カラム選択スイッチ回
路CSWに供給されており、そこで駆動させるデータ線
DL1〜DLm又は救済用データ線を選択する。上記デ
ータ線DL1〜DLm及び救済用データ線にはプリチャ
ージ回路PC、ディスチャージ回路DC、ラッチ部SA
が設けられている。選択されたカラム選択線Y1〜Ym
又は救済用カラム選択線により、データ線DL1〜DL
m又は救済用データ線と接続される入出力線IOLは入
出力バッファIOBを介して外部と接続される。
【0012】上記メモリマットM1〜Mmの一部の一例
構成図が図4の(A)に示される。同図によれば上記メ
モリマットM1〜Mmは、夫々n本のワード線W1〜W
nとm本のデータ線D1〜Dmと図示しないi本の救済
用のデータ線とを備え、1本のデータ線にn個のメモリ
セルQ1〜Qnが設けられて構成される。上記メモリセ
ルQ1〜Qnは、特に制限されないが、P型シリコン基
板若しくはP型ウェル領域のような基板領域SUBに形
成された2層ゲート構造の絶縁ゲート型電界効果トラン
ジスタとされ、ゲート絶縁膜の上に形成された浮遊ゲー
トF、この浮遊ゲートFの上に層間絶縁膜を介して形成
された制御ゲートG、上記基板領域内に互いに分離して
設けられ上記ゲート絶縁膜を挟んで浮遊ゲートFと重な
り部分を持つソースS及びドレインDを備える。上記各
メモリセルQ1〜Qnは、制御ゲートGと浮遊ゲートF
を有する1個の記憶トランジスタ(不揮発性記憶素子)
によって構成され、制御ゲートにワード線W1〜Wn,
ソースSに共通に接地電圧Vss(GND),ドレイン
Dに共通にデータ線DLi(DL1〜DLm中の任意の
1データ線)が接続されている。また、接地電圧Vss
とソースSとの間と、ドレインDとデータ線DLiとの
間にはゲートGd1,Gd2が設けられる。このゲート
Gd1,Gd2は消去動作時に共にオン状態とされ、メ
モリセルQ1〜QnのドレインDとソースSとを基板の
ウェル電位と同じ状態にする。また、Gd2は書き込み
時にオフ状態とされメモリセルQ1〜QnのソースSを
オープン状態にする。また、データ線DLiの先端には
制御線Ddで制御されるNチャンネル型MOSFETc
dから成るディスチャージ回路が設けられ、書き込み動
作が終了しプログラムベリファイが行われる前にデータ
線DLiのディスチャージを行なうのに用いられる。
【0013】図3には、上記メモリセルQ1〜Qnに適
用されるフラッシュメモリセルのデバイス断面構造と、
書き込み(図3の(A)参照)、消去(図3の(B)参
照)、及び読出し(図2の(C)参照)動作のためのバ
イアス電圧の一例を示す。同図の(A)に示すようにメ
モリセルQ1〜Qnへの書き込みは、浮遊ゲートFとド
レインD間に高電界を印加しトンネル電流(Fowle
r−Nordheim)を流し、浮遊ゲートFからドレ
インDに負の電荷qを注入することによって行われる。
例えば、同図に示されるように、書き込みが選択された
メモリセルの制御ゲートGの電圧Vgは電圧Vpp(例
えば、−9.5V)、ドレインDの電圧Vdは電圧Vs
a(例えば、4.5V)、ソースSはオープン状態、基
板領域SUBの電圧は接地電圧Vssとされる。書き込
み動作が起こると、負の電荷qが浮遊ゲートFからドレ
インDに注入される。このとき、同じデータ線DL1〜
DLm又は救済用のデータ線に設けられた非選択状態の
メモリセルの電圧Vgは接地電圧Vssとされ、他のデ
ータ線DL1〜DLm及び救済用のデータ線に設けられ
たメモリセルの電圧Vgは電圧Vpp又は接地電圧Vs
sとされ、当該非選択状態のメモリセルの電圧Vdは接
地電圧Vssとされており、上記電荷qを浮遊ゲートF
に注入させるポテンシャルエネルギーが生じることはな
い。また、選択状態のメモリセルQ1〜Qnと同じゲー
トGd1、Gd2に挟まれた非選択状態のメモリセルQ
1〜Qnのゲートの電圧Vgは、ドレインDの電圧が電
圧Vsaであるため、負の電荷qが浮遊ゲートFからド
レインDに注入されるのを防止する目的で電圧Vccと
される。
【0014】同図の(B)に示すようにメモリセルが保
持するデータの消去は、トンネル電流により負の電荷q
を基板領域SUBから浮遊ゲートFに注入することによ
り行う。例えば、消去が選択されたメモリセルQ1〜Q
nのソースSとドレインDは電圧Vii(例えば、−4
V)とされ、制御ゲートGの電圧Vgは電圧Vee(例
えば12V)とされ、基板領域SUBの電圧は電圧Vi
i(例えば、−4V)にされる。このように消去対とさ
れるメモリセルQ1〜Qnの制御ゲートGには電圧Ve
eのような正電圧が供給される。こうすることによっ
て、浮遊ゲートFと浮遊ゲート下全面との間に高電解が
印加されトンネル電流が流れ、基板SUBから浮遊ゲー
トFに負の電荷qを注入することができる。このとき、
同じデータ線DL1〜DLm又は救済用のデータ線に設
けられた非選択状態のメモリセルQ1〜Qnの電圧Vg
は接地電圧Vssとされ、他のデータ線DL1〜DLm
及び救済用のデータ線に設けられたメモリセルQ1〜Q
nの電圧Vgは電圧Vee又は接地電圧Vssとされ、
当該メモリセルの電圧Vdは接地電圧Vssとされてお
り、上記電荷qを基板領域SUBから浮遊ゲートFに抽
出するポテンシャルエネルギーが生じることはない。
【0015】同図の(C)に示すように、読出し動作が
選択されたメモリセルQ1〜Qnの制御ゲートGの電圧
Vgは電圧Vff(例えば3.3V)とされ、ソースS
の電圧Vsは接地電圧Vssとされ、ドレインDの電圧
Vdは電圧Vccを降圧した電圧Vcd(例えば、1
V)が印加される。浮遊ゲートFから負の電荷qが取り
出された書き込み状態(しきい値電圧は相対的に低くさ
れている)の場合にはチャネル電流が流れ、また電荷q
が蓄積されている消去状態(しきい値電圧は相対的に高
くされている)の場合には電流が流れない。
【0016】上記制御回路CNTは、特に制限されない
が、外部制御信号としてチップ選択状態を指示するため
のチップイネーブル信号CE*(記号*が付された信号
は、ローイネーブルを示す)、読み出し動作を指示する
ためのアウトプットイネーブル信号OE*、書き込み動
作を指示するためのプログラム信号PGM*、及び一括
消去動作を指示するためのイレーズイネーブル信号EE
*が供給され、これら外部制御信号の指示に従って内部
動作モードが決定され、所定のプログラム動作が実行さ
れる。具体的には、上記チップイネーブル信号CE*及
びアウトプットイネーブル信号OE*が不揮発性半導体
集積回路100に供給されると、制御回路CNTから信
号ce*と信号re*とが出力され、ローアドレスデコ
ーダXDC及びワードドライバWDに電圧Vccが供給
される。また、メモリセルには上記した読み出し動作の
ための電圧条件が与えられ、ワード線及びデータ線によ
って選択されるメモリセルの導通又は非導通状態に応じ
たデータがカラム選択スイッチ回路CSWを介し外部に
読み出される。上記チップイネーブル信号CE*及びイ
ネーブル状態のプログラム信号PRG*が供給される
と、制御回路CNTは信号ce*と信号wr*とを出力
し、ローアドレスデコーダXDC及びワードドライバW
Dに高電圧Vppを供給する状態に制御されると共に、
メモリセルのソースSをオープン状態にする。また、メ
モリセルには上記書き込み動作のための電圧条件が与え
られ、制御信号SLP*(ローレベル)と制御信号SL
N(ハイレベル)とが供給され、書き込みデータに応じ
て選択されたメモリセルのドレインDに所定の電位が供
給される。上記チップイネーブル信号CE*及びイレー
ズイネーブル信号EE*が供給されると、制御回路CN
Tから信号ce*と信号esとが出力され、メモリセル
のソース及びドレインに電圧Viiが供給され、ローア
ドレスデコーダXDC及びワードドライバWDに消去電
位である高電圧Veeが供給され、基板領域SUBに電
圧Viiが供給される。こうして、データ線DL1〜D
Lmに関係なくワード線WL1〜WLm単位でメモリセ
ルが一括選択され消去される。本実施例のプログラムベ
リファイ動作については、後述する通りである。
【0017】上記ラッチ部SAは、データ線DL1〜D
Lm(以下、特に言及しない場合は救済用データ線を含
む)の電位を入力とするCMOSスタティックラッチ回
路で構成され、当該CMOSスタティックラッチ回路は
データ線DL1〜DLm毎に接続されている。上記CM
OSスタティックラッチ回路は、データ線DL1〜DL
m上の電位により、データ線DL1〜DLmの電位を増
幅するセンスアンプとして機能され、データラッチ動作
を行う。このCMOSスタティックラッチ回路には、接
続されるデータ線DL1〜DLmが救済、非救済に関係
なく、書き込み動作時には書き込み電位Vsaを動作電
源にしている。
【0018】図4の(B)には、上記CMOSスタティ
ックラッチ回路saの一例回路図が示される。同図によ
れば、CMOSスタティックラッチ回路saはPチャン
ネル型MOSFETQpとNチャンネル型MOSFET
QnからなるインバータINV1とINV2とで構成さ
れる。上記インバータINV1は、Pチャンネル型MO
SFETQpのドレインとNチャンネル型MOSFET
Qnのドレインが接続され、Pチャンネル型MOSFE
TQpのソースには書き込み電位Vsaが接続され、N
チャンネル型MOSFETQnのソースにはグランドV
ssが接続されている。上記書き込み電位Vsaは、書
き込み動作時にイネーブル状態とされる制御信号SLP
*とSLNに基づいて供給制御される。インバータIN
V1の出力及びインバータINV2の入力にはデータ線
DL1〜DLmに接続され、インバータINV21の入
力及びインバータINV2に接続される。なお、プログ
ラムベリファイ動作で用いられる基準電位供給線RV
が、データ線DLiが結合されるCMOSスタティック
ラッチ回路saの反対側に設けられており、プログラム
ベリファイ動作、イレースベリファイ動作及び読み出し
動作以外のときはオープンにされている。上記基準電位
供給線RVの電位供給元は図示されないが、例えば1/
2Vccを供給するトランジスタが接続されており、プ
ログラムベリファイ動作、イレースベリファイ動作及び
読み出し動作時にオン状態とされる。
【0019】図1には、本発明の特徴部位である上記ラ
ッチ部SA,ディスチャージ回路DC,カラム選択回路
CSW、書換及びプリチャージ回路PC及び読出し用プ
リチャージ回路RCで構成されるセンス部SSの一例回
路図が示される。同図によれば、上記センス部SSは、
上記構成と、ラッチ部SAに書き込み電位Vsa及びデ
ータラッチ用の電圧Vccを供給可能にするPチャンネ
ル型MOSFETからなるスイッチQv、Nチャンネル
型MOSFETQsと、データ線DL1〜DLmをトラ
ンスファゲートQtを境とするメモリセル寄りのデータ
線(以下、上記と同様にデータ線DL1〜DLmと記載
する。)とトランスファゲートQtを境とするラッチ部
SA寄りのデータ線(以下、センス線SL1〜SLmと
記載する。)との接続制御を行うトランスファゲートQ
t(データ線分離用スイッチ)と、アドレスデコーダY
DCのカラム選択線Y1〜Ymにより入出力線IOLと
センス線SL1〜SLmとを接続するカラム選択回路C
SWとを含んでいる。
【0020】上記読出し用プリチャージ回路RCは、デ
ータ線DL1〜DLm毎に設けられた電圧Vccと結合
したMOSスイッチで構成され、読出し時にリード電位
供給線RTに電圧Vcd+Vch(しきい値)を供給
し、実際メモリセルQ1〜QnのドレインDに上記Vc
dを供給するように制御される。
【0021】上記トランスファゲートQtは、ドレイン
Dにセンス線SL1〜SLm、ソースSにデータ線DL
1〜DLmが接続されたNチャンネル型MOSFETか
ら成り、センス線SL1〜SLmとデータ線DL1〜D
Lmとの接続は制御線TRで行う。この制御線TRはデ
ィスチャージの際、又はデータ線DL1〜DLmのプリ
チャージ後等にハイレベルにされトランスファゲートQ
tをオン状態とするように制御される。
【0022】上記書換及びプリチャージ回路PCは、デ
ータ線DL1〜DLm毎に設けられたNチャンネル型M
OSFETQoと、センス線SL1〜SLmの電位をゲ
ートに供給するNチャンネル型MOSFETQr(第2
のスイッチ)から成り、MOSFETQoのソースはデ
ータ線DL1〜DLmと結合され、MOSFETQrの
ドレインには電圧Vccが結合され、QoとQrは直列
に接続されている。また、MOSFETQoのゲートに
はプリチャージ線CLが接続されており、センス線SL
1〜SLmがハイレベルでプリチャージ線CLがハイレ
ベルのときに電圧Vccがデータ線DL1〜DLmに供
給可能にされる。書換及びプリチャージ回路PCには、
上記トランスファゲートQtの回路が含まれている。
【0023】上記ディスチャージ回路DCは、センス線
SL1〜SLm毎に設けられたNチャンネル型MOSF
ETQdから成り、MOSFETQdのドレインにはセ
ンス線SL1〜SLmが結合され、MOSFETQdの
ソースは接地電圧Vssと結合され、MOSFETQd
のゲートにはディスチャージ線DDが結合されており、
センス線SL1〜SLm上の電荷を消去するとき、MO
SFETQdはオン状態となるようにディスチャージ線
DDにより制御される。例えばディスチャージ線DD
は、書き込みデータが供給される前、又はプログラムベ
リファイ時にハイレベルにされ、ディスチャージ回路D
Cをオン状態にする。
【0024】上記カラム選択回路CSWは、入出力線I
OLとセンス線SL1〜SLmを接続する回路であり、
センス線SL1〜SLm毎に設けられたNチャンネル型
MOSFETQy1〜Qymから成る。また、MOSF
ETQy1〜QymのゲートにはアドレスデコーダYD
Cから出力されるカラム選択線Y1〜Ymが接続され、
選択されたカラム選択線Y1〜Ymがハイレベルのとき
対応するMOSFETQy1〜Qymはオン状態とさ
れ、データの入出力が可能とされる。
【0025】上記の如く、本発明の不揮発性半導体記憶
装置は、構成的に書き込みデータをCMOSスタティッ
クラッチ回路saにラッチさせる前にセンス線SL1〜
SLmをグランドレベルにするディスチャージ回路DC
を設けている点に特徴を有するものである。このディス
チャージ回路DCは、CMOSスタティックラッチ回路
saに不所望なデータがラッチされないように、すなわ
ち高抵抗で短絡されたデータ線DL1〜DLm又はセン
ス線の電荷を除去するために設けられている。以下に、
上記ディスチャージ回路DCの作用について詳しく説明
する。
【0026】図6の(A)には、本発明で冗長線に置き
換えられる短絡されたデータ線対DL1、DL2の一例
が示される。上記データ線対DL1、DL2は高抵抗r
にて短絡されている。このデータ線対DL1、DL2
に、例えばデータ線DL1にCMOSスタティックラッ
チ回路にハイレベルをラッチさせるような高い電位が存
在し、データ線DL2にCMOSスタティックラッチ回
路にローレベルをラッチさせるような電位が存在する場
合、書き込み動作が始まるとデータ線DL1に結合する
CMOSスタティックラッチ回路はハイレベルをラッチ
し、データ線DL2に結合するCMOSスタティックラ
ッチ回路はローレベルをラッする。よって、書き込み動
作時にデータ線DL1には書き込み電位Vsaが供給さ
れ、データ線DL2はグランドとの電流パスが形成され
る。短絡が高抵抗rによって為されるため、データ線対
の電位差は保たれ続け(データ線DL1にハイレベル、
データ線DL2にローレベル)、データ線DL1に供給
される書き込み電位Vsaは高抵抗rを介してデータ線
DL2へ供給され続ける。このような状態が生じると、
書き込み電位Vsaは降下し、所定の書き込み電位Vs
aが選択されたメモリセルへ供給されず誤書き込みの原
因とされる。
【0027】図5には、上記図6で説明した書き込み電
位Vsaの降下防止を行う本発明の書き込み動作時のタ
イムチャートが示される。書き込み非動作前においてデ
ィスチャージ回路DC,書換及びプリチャージ回路P
C,カラム選択回路CSW及びトランスファゲートQt
がオフ状態とされる。また、書き込み動作にて選択され
るデータ線は不良救済が行われていない正規のデータ線
DL3であり、例えばデータ線DL1とデータ線DL2
とは図6の如く短絡しており冗長線に置き換えられてい
るものとする。なお、本タイムチャートには書き込み動
作を説明するためにセンス線SL1、SL2、SL3と
データ線DL3のタイムチャートを具体例として用いて
いる。また、図5の説明に続けて図7を用いプログラム
ベリファイについても続けて説明する。
【0028】書き込み指示がフラッシュメモリ100に
指示されると、時刻T1にて制御線SLPがローレベル
に、制御線SLNがハイレベルにされCMOSスタティ
ックラッチ回路saにデータラッチ用の電圧Vccが供
給される。このとき高抵抗を介して短絡されているデー
タ線DL1、DL2に対応されるセンス線SL1にはセ
ンス線SL1に結合するCMOSスタティックラッチ回
路saをハイレベルにラッチ可能な電位が存在し、セン
ス線SL2にはCMOSスタティックラッチ回路saを
ローレベルにラッチ可能な電位が存在しているとする。
このような状態はクロストーク等によって生じる。よっ
て、時刻T1にてCMOSスタティックラッチ回路sa
がオン状態とされると、センス線SL1には電圧Vcc
が供給され、センス線SL2の電位はグランドレベルと
される。仮に、この状態の後時刻T7で示されるように
制御線TRにてトランスファゲートQtがオン状態にさ
れると、センス線SL1、データ線DL1、抵抗r(図
6の高抵抗)、データ線DL2、センス線SL2を経由
する経路を介してセンス線SL1側のCMOSスタティ
ックラッチ回路saからセンス線SL2側のCMOSス
タティックラッチ回路saに貫通電流が流れることにな
る。この点につき、本実施例では、時刻T2からT3の
間、ディスチャージ線DDがハイレベルにされ上記ディ
スチャージ回路DCをオン状態とし、センス線SL1〜
SLm上の電荷を除去し、電位をグランドレベルにす
る。よって、センス線SL1に存在した電位は除去さ
れ、全CMOSスタティックラッチ回路saはグランド
レベルにラッチされる。したがって、冗長に置き換えら
れる不良のデータ線DL1、DL2が高抵抗を介して短
絡されていても、上述の貫通電流は一切流れない。尚、
上記不良データ線DL1、DL2には、書き込みデータ
が供給されることは一切なく、CMOSスタティックラ
ッチ回路saが動作状態にされている限り、相互に論理
値の異なるデータを保持することはない。
【0029】上記時刻T2からT3のディスチャージ後
は、時刻T4からT5の間に、所望とする書き込みデー
タ(例えば高電位)がカラム選択線Y3からセンス線S
L3に供給されると、センス線SL3に結合するCMO
Sスタティックラッチ回路saのみがハイレベルをラッ
チし、センス線SL3に電圧Vccが供給される。CM
OSスタティックラッチ回路saのデータラッチに必要
な時刻を経た時刻T6に、プリチャージ線CLがハイレ
ベルにされ書換及びプリチャージ回路がオン状態とさ
れ、センス線SL1〜SLmの電位に応じてセンス線S
L1〜SLmとトランスファゲートQtによって非接続
状態とされているデータ線DL1〜DLmに電圧Vcc
が供給される。ここでは、センス線SL3のみがハイレ
ベルにラッチされていることから、センス線SL3に対
応されるデータ線DL3のみが電圧Vccでプリチャー
ジされる。時刻T7にて、制御線TRがハイレベルにさ
れトランスファゲートQtがオン状態とされセンス線S
L1〜SLmとデータ線とが接続される。接続によっ
て、センス線SL3に供給される電圧Vccがデータ線
DL3にも供給される。上記プリチャージ動作は、書き
込みデータが供給されるセンス線SL3とそれに接続さ
れるデータ線DL3の電位を速やかに所定の電位にさせ
るのに有効である。接続が終えると時刻T8にて、CM
OSスタティックラッチ回路saに供給される電圧はV
ccから書き込み電位であるVsaにスイッチ切り替え
される。所定の書き込み時刻を経ると、時刻T9にて、
トランスファゲートQtがオフ状態とされセンス線SL
1〜SLmとデータ線DL1〜DLmとは切り離され
る。そして、時刻T10からT11の間、制御線Ddが
ハイレベルにされデータ線DL1〜DLmのメモリセル
側の先端に設けられたMOSFETcdがオン状態とさ
れ、データ線DL1〜DLmの電荷を除去する。
【0030】このように、書き込みデータが供給される
前に、センス線SL1〜SLmの電荷を除去しておけ
ば、高抵抗rで短絡されたデータ線DL1、DL2が存
在しようとも書き込み電位Vsaが降下される虞は皆無
となり、正確に書き込み動作を行うことができる。冗長
によって置き換えられた不良のセンス線が高抵抗を以て
短絡されている場合も同様である。
【0031】図7には、上記図6での書き込み動作後の
プログラムベリファイのタイムチャートが示される。書
き込み動作を終えると、時刻T12からT13に間、書
換及びプリチャージ回路PCがオン状態とされ、センス
線SL1〜SLmの電位(CMOSスタティックラッチ
回路saが保持する電位)に応じて対応するデータ線D
L1〜DLmに電圧Vccを供給する。本プログラムベ
リファイでは、センス線SL3の電位のみがハイレベル
に保たれていることから、対応するデータ線DL3に電
圧Vccが供給される。同時にCMOSスタティックラ
ッチ回路saに結合する基準電位供給線RVに所定の電
位が供給される。次いで、時刻T14にてスイッチQs
及びスイッチQvがオフ状態され、CMOSスタティッ
ク回路saはオフ状態とされる。CMOSスタティック
回路saがオフ状態とされるとき、ディスチャージ回路
DCがオン状態とされ、センス線SL1〜SLmの電荷
が除去される。時刻T15にて、ディスチャージ動作を
終えると共にトランスファゲートQtがオン状態とされ
る。データが正常に書き込まれている場合は、データ線
DL3の電荷はメモリセルのソースに接続されるグラン
ドに供給されることから、センス線SL3の電位は上記
プリチャージしたにも係わらずグランドレベルとされて
いる。データが正常に書き込まれている場合、時刻T1
6にてCMOSスタティックラッチ回路saに電圧Vc
cを供給してオン状態とすることにより、センス線SL
3に結合するCMOSスタティックラッチ回路saはロ
ーレベルをラッチする。反対に基準電位供給線RVの電
位はVccとされ、基準電位供給線RVの電位から書き
込みが正常に行われたことが判断される。
【0032】図6の(B)には、上記各CMOSスタテ
ィックラッチ回路saに接続される基準電位供給線RV
にVcc供給用のトランジスタが設けられた場合の一例
回路図が示される。同図の(B)には、図示しないが上
記1/2Vcc供給用のトランジスタも設けられてい
る。上記実施例では、基準電位供給線RVにはプログラ
ムベリファイ動作、イレースベリファイ動作及び読み出
し動作時に1/2Vccを供給するトランジスタが接続
されている場合について説明した。この基準電位供給線
RVは、書き込み動作時はオープン状態に保たれてい
た。ここでは、上記フラッシュメモリ100を構成する
基準電位供給線RVに、1/2Vccを供給するトラン
ジスタと書き込み動作時にVccを供給するトランジス
タが設けられている場合について説明する。このVcc
を供給するトランジスタは、オン状態にされることによ
って、基準電位供給線RVにVccを供給することで、
データ線DL1〜DLmをローレベルに強制する作用を
有する。基準電位供給線RVに1/2Vccが供給され
る場合は、上記フラッシュメモリ100と同様である。
Vccを供給するトランジスタは、上記ディスチャージ
回路DCと同時にオン状態とされる。Vccを供給する
トランジスタは、例えばNチャンネル型MOSトランジ
スタQcからなり、ディスチャージ回路DCを制御する
ディスチャージ線DDがゲートと結合される。よって、
ディスチャージ線DDがハイレベルとされたときトラン
ジスタQcはオン状態とされ、基準電位供給線RVにV
ccを供給することで、ディスチャージ回路DCと共に
データ線DL1〜DLmのディスチャージ動作を行う。
上記ディスチャージ回路DCの動作と基準電位供給線R
Vのハイレベル化の相乗作用によって、データ線DL1
〜DLmのディスチャージ動作を高速化させることがで
きる。また、フラッシュメモリ100において、ディス
チャージ回路DCの代わりに上記Vccを基準電位供給
線RVへ供給するトランジスタQcを設ければ、上記デ
ータ線DL1〜DLmのディスチャージ動作を実現する
ことができる。この場合は、上記トランジスタQcは、
CMOSスタティックラッチ回路saのPチャンネル型
トランジスタMOSFETQpよりもドライバビリティ
の大きいものが望ましい。この場合のディスチャージ動
作は、ディスチャージ線DDがハイレベルときトランジ
スタQcはオン状態とされ、基準電位供給線RVにVc
cが供給される。CMOSスタティックラッチ回路sa
はVccが供給された基準電位供給線RVをハイレベル
にラッチすることで、データ線DL1〜DLmをローレ
ベルにラッチさせることができる。
【0033】上記実施例から得られる作用効果は次の通
りである。 (1)データラッチ動作前に、センス線SL1〜SLm
の不所望な電荷をディスチャージ回路DCにより放電す
る。この作用により、高抵抗で短絡され、冗長に置き換
えられているデータ線対DL1、DL2と結合するCM
OSスタティックラッチ回路saが不所望にデータラッ
チされるのを防止できる。冗長に置き換えられたデータ
線DL1にCMOSスタティック回路saをハイレベル
にラッチするような電荷が存在したとしても、データラ
ッチ動作前に当該電荷は除去される。よって、上記冗長
に置き換えられたデータ線DL1〜DLmに書き込み電
位Vsaが供給されることはなくなり、書き込み電位V
saは所望とするセンス線にのみ供給される。すなわ
ち、書き込み電位Vsaの降下による誤書き込みを防止
することができる。 (2)データ線DL1〜DLmをトランスファゲートQ
tを介してスタティックラッチ回路側のセンス線SL1
〜SLmとメモリセル側DL1〜DLmに接続制御する
ことは、データラッチ動作においてデータ線DL1〜D
Lm上の負荷の影響を考慮する必要がない。すなわち、
データラッチ精度を高めることができる。 (3)入力データによりラッチ部SAがラッチ電位に基
づいて書換及びプリチャージ回路PCをオン・オフ状態
に制御し、データ線DL1〜DLmのプリチャージ動作
を補助する書換及びプリチャージ回路PCは、データ線
DL1〜DLmをラッチ状態に応じて予めチャージでき
るから、書き込みデータの確定時を短縮化させる。この
ことは、書き込み動作の高速化を実現する。また、プリ
チャージ動作の対象となるデータ線DL1〜DLmを限
定することから低消費電力に寄与する。 (4)基準電位供給線RVにデータ線DL1〜DLmを
ローレベルに強制するトランジスタQcは、ディスチャ
ージ動作をディスチャージ回路DCと共に効果的に行う
ことができる。また、上記ディスチャージ回路DCの代
わりに上記トランジスタQcによりデータ線DL1〜D
Lmのディスチャージ動作を実行することができる。
【0034】以上本発明者によってなされた発明を実施
例に基づいて具体的に説明したが、本発明はそれに限定
されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲におい
て種々変更可能であることは言うまでもない。
【0035】例えば、上記実施例のフラッシュメモリの
書き込みは浮遊ゲートFの負の電荷qをドレインへ供給
するものであるが、電荷qはドレインDより抽出して浮
遊ゲートFへ供給するものであってもよい。
【0036】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその背景となった利用分野であるフラッ
シュメモリに適用した場合について説明したが、本発明
はそれに限定されるものではなく、EPROMやEEP
ROMなどのように電流引抜き経路が形成されたか否か
に応じてデータの論理値を判定する条件の不揮発性記憶
装置に広く適用することができる。さらに本発明はマイ
クロコンピュータなどの論理LSIのオンチップメモリ
としても適用できる。
【0037】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記
の通りである。
【0038】すなわち、データ線毎にデータラッチを行
う相補性スタティックラッチ回路が設けられている不揮
発性半導体記憶装置に、書き込みデータのラッチ動作前
に全相補性スタティックラッチ回路をグランドレベルに
ラッチさせる強制する回路を設ければ、高抵抗で短絡さ
れ、冗長に置き換えられているデータ線対に不所望な電
荷が存在していてもデータラッチ動作前に全データ線は
グランドレベルにされる。よって、上記不所望な電荷に
よって相補性スタティックラッチ回路がデータラッチさ
れることはなく、書き込みデータが供給される所望のデ
ータ線に結合する相補性スタティックラッチ回路のみが
データラッチ可能になる。よって、上記短絡されたデー
タ線上の電荷に係わり無く、書き込み動作を正常に行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例のセンス部の一例回路図である。
【図2】本発明の不揮発性半導体集積回路の一例ブロッ
ク図である。
【図3】本実施例のフラッシュメモリの断面図である。
【図4】本実施例のメモリマットとCMOSスタティッ
クラッチ回路の一例回路図である。
【図5】本実施例の書き込み動作のタイミングチャート
である。
【図6】データ線短絡による書き込み電位の降下原因を
示した回路図及びVcc供給回路図である。
【図7】本実施例のプログラムベリファイ動作のタイミ
ングチャートである。
【符号の説明】
SS センス部 PV 電源スイッチ DC ディスチャージ回路 CSW カラム選択回路 PC 書換及びプリチャージ回路 RC リード電位供給回路 Vsa 書き込み電位 sa スタティックラッチ回路 IOL 入出力線 Qy1 選択素子 Qt トランスファゲート DL1〜DLm データ線 Y1〜Ym カラム選択線

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気的に書き込み可能な不揮発性メモリ
    セルがマトリックス配置されてなる冗長及び正規のメモ
    リセルアレイを備えた不揮発性半導体記憶装置におい
    て、 上記不揮発性メモリセルのデータ端子にデータ線単位で
    結合され、データ線上の電位をラッチし、ラッチした電
    位の論理値に応じて所定の書き込み電位をデータ線に供
    給する相補型スタティックラッチ回路と、 所定のデータ線に書き込み電位を供給する前に、上記各
    データ線を、上記相補型スタティックラッチ回路に書き
    込み電位をデータ線に向けて非供給とさせる論理値に強
    制する回路と、を備えて成ることを特徴とする不揮発性
    半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 上記強制する回路は、上記各データ線と
    電源との間に設けられ、選択的に書き込み電位をデータ
    線に向けて非供給とさせる論理値に強制するスイッチを
    備えて成ることを特徴とする請求項1記載の不揮発性半
    導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 上記強制する回路は、上記各相補型スタ
    ティックラッチ回路における上記各データ線に結合され
    るノードと相補の関係にあるノードと、電源との間に設
    けられ、選択的に上記相補の関係にあるノードを上記書
    き込み電位の論理値に強制するスイッチを備えて成るこ
    とを特徴とする請求項1記載の不揮発性半導体記憶装
    置。
  4. 【請求項4】 上記書き込み電位はグランドレベルに対
    して高電位とされ、上記強制する回路は、上記データ線
    をグランドレベルに強制するディスチャージ回路である
    ことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の
    不揮発性半導体記憶装置。
  5. 【請求項5】 上記相補型スタティックラッチ回路はデ
    ータ線の一端に設けられ、各データ線には上記相補型ス
    タティックラッチ回路及び上記ディスチャージ回路と、
    上記メモリセルアレイとの間に位置させて、上記相補型
    スタティックラッチ回路によるラッチ動作のときにオフ
    状態にされ、上記相補型スタティックラッチ回路による
    データ線への書き込み電位の供給に際してオン状態にさ
    れるデータ線分離用スイッチとを備えて成ることを特徴
    とする請求項4記載の不揮発性半導体記憶装置。
  6. 【請求項6】 上記データ線分離用スイッチを境とし
    て、上記メモリアレイ側のデータ線に設けられ、上記デ
    ータ線分離用スイッチがオフ状態の際にオン状態とされ
    る第1のスイッチと、上記データ線分離用スイッチを境
    として、上記相補型スタティックラッチ回路側のデータ
    線の電位を制御端子に受けてスイッチ制御されるプリチ
    ャージ電源と接続された第2のスイッチと、が直列配置
    されてなるプリチャージ回路を備えて成ることを特徴と
    する請求項5記載の不揮発性半導体記憶装置。
  7. 【請求項7】 上記不揮発性メモリセルは、浮遊ゲー
    ト、ワード線に結合された制御ゲート、ソース及びドレ
    インを有する1個のトランジスタで1個の記憶素子を構
    成し、電気的に情報を書き換え可能なフラッシュメモリ
    セルであることを特徴とする請求項1乃至6の何れか1
    項に記載の不揮発性半導体記憶装置。
JP9181295A 1995-03-24 1995-03-24 不揮発性半導体記憶装置 Withdrawn JPH08263990A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6335897B1 (en) 1999-07-05 2002-01-01 Samsung Electronics Co., Ltd. Semiconductor memory device including redundancy circuit adopting latch cell
JP2005537649A (ja) * 2002-08-29 2005-12-08 マイクロン・テクノロジー・インコーポレイテッド 非コンタクト形態のトンネル分離pウェルを有する不揮発性メモリアレイの構造、製造方法及び操作方法

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