JPH0826213A - 長物野菜のパレット詰め装置及び長物野菜の箱詰装置 - Google Patents

長物野菜のパレット詰め装置及び長物野菜の箱詰装置

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JPH0826213A
JPH0826213A JP15851094A JP15851094A JPH0826213A JP H0826213 A JPH0826213 A JP H0826213A JP 15851094 A JP15851094 A JP 15851094A JP 15851094 A JP15851094 A JP 15851094A JP H0826213 A JPH0826213 A JP H0826213A
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JP
Japan
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sorting
pallet
conveyor
valley
long vegetables
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JP15851094A
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English (en)
Inventor
Sadayasu Sato
佐藤定泰
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Maki Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Maki Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 選別コンベアから仕分けられる長物野菜を、
傷めることなく且つ向きを変えることなく確実にパレッ
トに詰めること。及び長物野菜が載せられたパレットを
合流搬送して効率よく箱詰すること。 【構成】 選別コンベア10の同一仕分け区分の仕分け
排出位置に、複数の排出装置11を波形パレット2の各
谷部21に対応するように配置すると共にこれらの排出
装置11を仕分信号によって順次作動するように構成
し、前記仕分け排出位置の下方で、前記パレット2の各
山部22に対応する上方所定位置に長物野菜Sを谷部2
1に案内する案内部材を配置する。これらの案内部材の
うち前端及び後端の案内部材41をそれぞれ斜設し、且
つ前端後端間の案内部材42を揺動可能に構成すると共
にこの揺動可能な案内部材42を、長物野菜Sが排出さ
れる際にその排出される谷部21上の両側においてその
上端部が外方へ揺動して該谷部21を隔てた対向側の案
内部材と逆ハ字型に傾斜するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば胡瓜、人参、茄
子等の長物野菜を選別包装する選果場において好ましく
用いられ、選別された長物野菜をパレットに詰める長物
野菜のパレット詰め装置及びパレットに詰められた長物
野菜を取り上げて箱内に詰める長物野菜の箱詰装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、複数条並設された選別コンベアで
選別された長物野菜の箱詰は、選別コンベアの各階級毎
の仕分け排出位置の下方に、該各選別コンベアを横断す
る方向に間歇または連続で走行回転する引き出しコンベ
アを配設し、これに各選別コンベアから仕分けられる同
一階級の長物野菜を合流させて搬出し、それを人手によ
りそれぞれの長物野菜が交差しない向きで所定の配列で
箱内へ詰めている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記人
手の箱詰では、箱詰の品質(向き、配列、数量)に関し
ても確実性に欠けると共に作業者の疲労度も大きいとい
う問題を抱えていた。
【0004】また、選別コンベアから仕分けられる長物
野菜は、各条の選別コンベアを横断する方向に設けられ
た引き出しコンベア上へランダムに排出されるため、こ
の引き出しコンベアの上流側で排出されてくる長物野菜
と引き出しコンベア上で衝突し傷つけられてしまうとい
う問題があった。
【0005】更に、選別コンベア上で長物野菜の向き
(長物野菜の基部と先部)を一側に揃えられて供給され
たにもかかわらず、仕分け時に、長物野菜同志の衝突に
より向きが変ってしまうという後工程にとって不利な状
況が発生していた。このため箱詰作業は、反転した長物
野菜の向きを一定に揃えたのち箱詰めしなければなら
ず、手間がかかり箱詰の能率が上がらないという問題が
あった。
【0006】更に、箱詰作業は、選果場における箱詰出
荷の最盛期に最も多くの人手を動員して行わなければな
らず、上記問題の他にこの時期の人手の確保が難しく箱
詰作業の省力化が強く要望されている。
【0007】この発明は、上記問題及び要望に鑑みなさ
れたものであり、長物野菜の向き(基部と先部)が一定
の方向に揃えられて選別コンベアで搬送される該長物野
菜を、仕分け時に向きを反転することなく且つ傷めるこ
となく確実にパレットに詰めることができると共に、人
手の作業を省力化して箱詰の作業の能率を向上させるこ
とのできる長物野菜のパレット詰め装置及び長物野菜の
箱詰装置を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1の長物野菜のパレット詰め装置は、選別コ
ンベアから排出される長物野菜を波形パレットの各谷部
に詰めるパレット詰め装置であって、前記選別コンベア
の同一仕分け区分の仕分け排出位置に所定の複数の排出
装置を前記波形パレットの各谷部に対応させて配置する
と共に該所定の複数の排出装置を仕分信号によって順次
作動するように構成し、前記仕分け排出位置の下方で前
記波形パレットの各山部に対応する上方所定位置に、長
物野菜を谷部に案内する案内部材を配置すると共にこれ
らの案内部材のうち少なくとも前端後端間の案内部材を
下端部を支点として上端部を一定角度前後に揺動可能に
構成し、且つ前記前端及び後端の案内部材をそれぞれ斜
設し、前記揺動可能な案内部材は、長物野菜が排出され
る際に当該排出される谷部上の両側においてその上端部
が外方へ揺動して該谷部を隔てた対向側の案内部材と逆
ハ字型に傾斜することを特徴とするものである。
【0009】また、請求項2の長物野菜の箱詰装置は、
長物野菜が所定の複数載せられる多数の波形パレット
と、長物野菜を仕分ける選別コンベアが複数条並設され
ると共に該各選別コンベアの各仕分け区分毎の仕分け排
出位置に、所定の複数の排出装置を前記波形パレットの
各谷部に対応させて配置し、該所定の複数の排出装置を
仕分信号によって順次作動する選別装置と、前記各選別
コンベアの各仕分け区分毎に設けられ、各仕分け区分毎
の各仕分け排出位置の下方に前記波形パレットを供給す
ると共に前記長物野菜が所定の複数載せられた波形パレ
ットを送り出すパレット移送装置と、該パレット移送装
置で送り出される長物野菜入りの波形パレットを各選別
コンベアの各仕分け区分毎に合流搬出させて箱詰めのた
めの所定の取り上げ位置で待機させる仕分け区分別の複
数の貯留装置と、該貯留装置上で待機する波形パレット
上の長物野菜を複数保持して取り上げると共に所定の箱
詰め部へ移送して箱内へ詰める仕分け区分別の取り上げ
移送装置とを備え、前記各選別コンベアの各仕分け排出
位置の下方で前記波形パレットの各山部に対応する上方
所定位置に、長物野菜を谷部に案内する案内部材を配置
すると共にこれらの案内部材のうち少なくとも前端後端
間の案内部材を下端部を支点として上端部を一定角度前
後に揺動可能に構成し、且つ前記前端及び後端の案内部
材をそれぞれ斜設し、前記揺動可能な案内部材は、長物
野菜が排出される際に当該排出される谷部上の両側にお
いてその上端部が外方へ揺動して該谷部を隔てた対向側
の案内部材と逆ハ字型に傾斜するように構成したことを
特徴とするものである。
【0010】
【作用】以上のように構成された請求項1の長物野菜の
パレット詰め装置によれば、選別コンベアにより長物野
菜の向き(長物野菜の基部と先部)がそれぞれ一側に揃
えられて横向きに搬送される長物野菜は、選別コンベア
の各仕分け区分毎の仕分け排出位置に備えられた排出装
置が仕分け信号によって順次作動することにより、所定
の仕分け排出位置から排出される。選別コンベアから排
出された長物野菜は、排出の際に当該排出される谷部上
の両側においてその上端部が外方へ揺動して該谷部を隔
てた対向側の案内部材と逆ハ字型に傾斜された案内部材
によりセンタリングされてこの案内部材間の間隙から波
形パレットの谷部に載せられる。そして次の排出装置の
作動により選別コンベアから排出された長物野菜は、上
記同様に、当該排出される谷部上において逆ハ字型に傾
斜された案内部材によりセンタリングされてこの案内部
材間の間隙から波形パレットの谷部に載せられる。以
下、上記動作を排出装置の作動に基づいて順次行うこと
により波型パレットの各谷部に長物野菜が詰められる。
【0011】また、請求項2の長物野菜の箱詰装置によ
れば、複数条並設された選別コンベアで搬送される長物
野菜は、各選別コンベアの各仕分け区分毎の仕分け排出
位置に備えられた所定の複数の排出装置が仕分け信号に
よって順次作動することにより、該当する仕分け排出位
置から排出される。選別コンベアから排出された長物野
菜は、排出の際に当該排出される谷部上においてその上
端部が外方へ揺動して該谷部を隔てた対向側の案内部材
と逆ハ字型に傾斜された案内部材によりセンタリングさ
れてこの案内部材間の間隙から波形パレットの谷部に載
せられる。そして次の排出装置の作動により選別コンベ
アから排出された長物野菜は、上記同様に、当該排出さ
れる谷部上の両側において逆ハ字型に傾斜された案内部
材によりセンタリングされてこの案内部材間の間隙から
波形パレットの谷部に載せられる。以下、上記動作を排
出装置の作動に基づいて順次行うことにより波型パレッ
トの各谷部に長物野菜が詰められる。こうして各谷部に
長物野菜が載せられた波型パレットは、パレット移送装
置により貯留装置上へ各仕分け区分毎に合流搬出されて
箱詰めのための所定の取り上げ位置で待機される。貯留
装置上で待機する波型パレット上の長物野菜は、取り上
げ移送装置により複数保持して取り上げられると共に所
定の箱詰部へ移送して箱内へ詰められる。
【0012】
【実施例】以下本発明の好ましい一実施例を図面(図1
〜図12)を参照して説明する。尚、この実施例におけ
る長物野菜は胡瓜Sを用いる。
【0013】1は選別装置であり、胡瓜Sを搬送すると
共に搬送途中において所定の仕分け排出位置から仕分け
るバケット式の選別コンベア10を2条並設している。
実施例の図面では2条型に構成したが異なる複数条であ
ってもよい。そしてこの選別コンベア10の各仕分け区
分毎の仕分け排出位置には後述するパレット2の形状に
応じて12個の排出装置11を備えている。尚、この排
出装置11の数は、この図面の数(12個)に限定する
ものではない。
【0014】2は胡瓜Sが所定の複数(12個)載せら
れるパレットである。3は空のパレット2を選別コンベ
ア10の各仕分け排出位置の下方に供給すると共に胡瓜
Sが載せられたパレット2を送り出すパレット移送装置
である。4は前記選別コンベア10とパレット移送装置
3との間に設けられた案内装置である。5は胡瓜Sが載
せられたパレット2を所定の取り上げ位置で待機させる
貯留装置である。6は貯留装置5上で待機するパレット
2上から胡瓜Sを取り上げて箱内に詰める取り上げ移送
装置である。
【0015】先ず、選別装置1について詳述すると、2
条型に並設された選別コンベア10は、胡瓜Sを横向き
で載せるための横長のバケット12が、エンドレスに走
行回転する左右のコンベアチェン13、13間に、パイ
プ、丸棒等の取付部材14により搬送方向に定間隔で多
数回動可能に取り付けられている。尚、前記バケット1
2は、コンベアチェン13に取り付けられたキャッチ装
置(不図示)により該バケット12の側方に突出させた
ピン(不図示)と係合されて水平姿勢に保持され、且つ
係合を解放すると下方に回動するようになっている。
【0016】そして、このバケット12の水平姿勢の保
持は、所定の仕分け排出位置に設けられたソレノイド等
の排出装置11によりキャッチ装置(不図示)の係合が
解除されたときに解かれるようになっており、これによ
りバケット12が下方へ回動するように作用する。
【0017】この選別コンベア10は例えば特公平3ー
49848号公報に記載されている選別機用コンベア装
置を用いることができる。
【0018】尚、前記選別装置1は、選別コンベア10
の搬送路の上流側所定位置に、バケット12上の胡瓜S
の所定の選別項目を計測するカメラ等の計測装置(不図
示)を備えており、この計測装置(不図示)の計測結果
に基づいて演算処理装置(不図示)により所定の仕分け
区分を判定するようになっている。そしてこの仕分け区
分に基づき仕分け制御装置(不図示)からバケット12
の搬送と同期して出力される仕分け信号により前記12
個の排出装置11を順次作動させるようになっている。
尚、前記所定の仕分け区分は実施例では階級としてお
り、選別コンベア10は胡瓜Sを階級別に仕分けるよう
に設定している。
【0019】尚、この仕分け制御装置(不図示)は、1
2この排出装置11のうち先ず、一番下流側の排出装置
11(図1における左端)を作動させたのち、そこから
上流側に順次作動させるように仕分け信号の出力先がプ
ログラム化されている。そしてこの仕分け制御装置(不
図示)から出力される仕分信号により排出装置11が作
動すると対応するバケット12が下方へ回動してバケッ
ト12上の胡瓜Sを下方へ排出する。
【0020】前記パレット2は、図5、図6に示すよう
に構成されている。尚、図6は図5の断面図である。図
によるとパレット2は、箱詰するための胡瓜Sをパレッ
ト2の長手方向に沿って横向きに複数(図面では12
個)並べられるようにその上面が谷部21と山部22と
により波形に形成されている。このパレット2の外形は
各階級毎に同一の大きさに形成されるが、谷部21の数
は箱詰め形態に応じて大きな階級(2L、L)では少な
く、小さな階級(2S、S)では多く形成されている。
【0021】このパレット2上面の形状は、選別対象物
としての長物野菜の種類によって適宜に形成することが
好ましく、例えば、パレット本体の上面を突起又は仕切
り部材(不図示)によって区画することで複数の載せ部
を形成することもできる。
【0022】更に、実施例のパレット2上面は図6に示
すように、胡瓜Sを横向きに並べたときに胡瓜Sの中間
部のみを支持するように中間部に相当する部分に波形の
載せ部が形成されると共にこれより両端側に相当する部
分が若干低く形成されている。これにより胡瓜Sが若干
曲がったようなものでもパレット2上に安定して載置す
ることができる。
【0023】前記パレット移送装置3は、空のパレット
2を選別コンベア10の仕分け排出位置の下方に供給す
ると共に、胡瓜Sが所定数載せられたパレット2を水平
状態に維持して選別コンベア10の側方に移送するもの
で、選別コンベア10の各階級毎に同じものが左右対称
に設けられている。したがって説明については一台側で
行う。
【0024】即ち、30はフレーム枠である。このフレ
ーム枠30には始端スプロケット31、終端スプロケッ
ト32及び下部スプロケット33、33が左右に所定の
距離隔てて軸架されている。この左右の各スプロケット
31、32、33、33は搬送方向に所定の長さ位置を
ずらして機枠30に軸架されている。34、34はコン
ベアチェンであり、前記左右の各スプロケット31、3
2、33、33、にわたって張設されており、図示しな
い間歇駆動装置が作動すると矢印方向に所定の距離移動
して停止するようになっている。
【0025】35は前記パレット2を搭載するための平
面視方形状のパレット載台であり、図2に示す如くコン
ベアチェン34の搬送路に沿って6個を等分して取り付
けられている。このパレット載台35は、図10によく
示すように前記2条のコンベアチェン34、34に、該
パレット載台35の対角線の方向に備えられた取付部3
5a、35aにより二点で支持されている。従って、コ
ンベアチェン34、34が図2中の矢印方向に走行回転
してもパレット載台35は水平状態のまま上方または下
方に循環移送することができる。尚、このパレット載台
35は、その底部にパレット2が落ちない大きさの開口
部を有しており、この開口部には、後述する搬出コンベ
ア36(搬入コンベア38)が下部から貫通して昇降す
るようになっている。
【0026】36は後述する貯留装置5へパレット載台
35上のパレット2を搬出する搬出コンベアであり、図
11、図12によく示すように、コンベアチェン34の
往路側(上部)と貯留装置5の上段の搬送コンベア50
面とに亘って設けられ、昇降装置37により昇降するよ
うになっている。この搬出コンベア36は駆動式のベル
トコンベア、又はローラコンベア等を用いることができ
る。昇降装置37は、ベース370上にピストンロッド
が上向きに伸縮するように設けられたシリンダ371
と、上下ガイド372とを組み合わせて前記搬出コンベ
ア36を昇降可能に構成している。
【0027】38は搬入コンベアであり、前記搬出コン
ベア36と同様の構成でコンベアチェン34の復路側
(下部)と下段の戻しコンベア51とに亘って搬送方向
を逆にして設けられ、戻しコンベア51上の空のパレッ
ト2をパレット載台35上に搬入するようになってい
る。この搬入コンベア38は前記搬出コンベア36と同
様の構成であり説明を省略する。
【0028】前記案内装置4は、前記選別コンベア10
と前記パレット移送装置3との間に設けられ、選別コン
ベア10から仕分けられる胡瓜Sをセンタリングしてパ
レット2の各谷部21に供給するようになっている。
【0029】即ち、40、40は一対の支持プレートで
あり、選別コンベア10とパレット移送装置3との間で
互いに対向させている。41、41はパレット2の前端
と後端の山部22に対応する上方所定位置にそれぞれ斜
設された固定案内板であり、前記支持プレート40、4
0間に架設されている。
【0030】42は揺動案内板であり、前記パレット2
の各山部22に対応する上方所定位置に設けられてお
り、この揺動案内板42は、その下端部に設けられた支
軸43が前記支持プレート40、40間に軸受44によ
り軸支され上端部が一定角度前後に揺動するようになっ
ている。
【0031】45はロータリーソレノイドであり、前記
それぞれの揺動案内板42の支軸43と連結され、作動
指令によって揺動案内板42を所定角度回動するように
なっている。したがって、この揺動案内板42は、胡瓜
Sが排出される前にロータリーソレノイド45が作動し
て当該排出される谷部21の上方で逆ハ字型に傾斜す
る。これにより、選別コンベア10から排出される胡瓜
Sは、逆ハ字型の案内板によりセンタリングされて谷部
21上に詰められる。
【0032】尚、前記ロータリーソレノド45は、排出
装置11が作動した後、所定時間を隔てて作動する如く
予め設定した制御回路により駆動させることができる。
またこのロータリーソレノイド45を駆動させる他の方
式として、選別コンベア10から仕分けられた胡瓜Sが
揺動案内板42を通過したとき、これを検出するセンサ
(不図示)からの信号により駆動させることができる。
【0033】前記貯留装置5は、各選別コンベア10か
ら各階級毎に送り出される胡瓜S入りのパレット2を、
各階級毎に合流搬出させると共に所定の取り上げ位置で
待機させるもので、胡瓜Sが載せられたパレット2を搬
送する上段の搬送コンベア50と、この搬送コンベア5
0の下方所定位置に設けられた空のパレット2を搬送す
る戻しコンベア51と、前記搬送コンベア50の終端部
50bに設けられたリフト装置52とから概略構成され
ている。
【0034】前記搬送コンベア50は、図10によく示
すように前記選別コンベア10横断して設けられてい
る。この搬送コンベア50は、回転駆動する多数のロー
ラ53を備えたアキュームレート可能なローラコンベア
で、胡瓜Sが載せられたパレット2を図中矢印方向に搬
送するようになっている。尚、この搬送コンベア50
は、図面のローラコンベア方式に限定するものではな
く、チェンコンベア、ベルトコンベア等各種の搬送手段
を用いることができる。
【0035】55はストッパ装置であり、前記搬出コン
ベア36によって搬送コンベア50上に送り出される胡
瓜S入りパレット2と、この搬送コンベア50の上流部
から搬送される胡瓜S入りパレット2とが衝突しないよ
うに、搬出コンベア36が作動する時に該搬出コンベア
36の上手側のパレット2を搬送コンベア50上で一時
停止するようになっている。
【0036】前記戻しコンベア51は、図10に示すよ
うに前記搬送コンベア50と同様の構成で該搬送コンベ
ア50の下方所定位置に搬送方向を逆にして設けられ、
前記リフト装置52によって降下された空のパレット2
を前記搬入コンベア38の上方まで搬送するようになっ
ている。56は前記搬出コンベア36上に設けられたも
のと同様の構成のストッパ装置であり、搬入コンベア3
8の作動中に後続の空のパレット2の搬送を一時停止す
るようになっている。
【0037】前記リフト装置52は、図10によく示す
ように前記搬送コンベア50の終端部50bに隣接して
設けられており、搬送方向が正逆可能に構成されたコン
ベア54がシリンダ(不図示)により昇降可能に構成さ
れている。このコンベア54は、上昇した際には上段の
搬送コンベア50から胡瓜S入りパレット2を受け入れ
るために、搬送コンベア50の搬送方向と同一方向に走
行回転するようになっている。一方、このコンベア54
は、降下した際には空のパレット2を下段の戻しコンベ
ア51上へ送り出すために、搬送方向を上段とは逆に構
成している。このコンベア54の機長は、パレット2が
搬送方向に2個並んで載せられる大きさに構成されてい
る。このコンベア54の大きさ(機長)は、パレット2
の大きさ及び箱詰の方式に応じて任意な構成とすること
ができる。
【0038】前記取り上げ移送装置6は、図7によく示
すように前記リフト装置52のコンベア54上で待機す
るパレット2上の胡瓜Sを真空吸着式の吸着パッド61
により吸着して取り上げたのち、この胡瓜Sを箱支持装
置7の上方まで移送して箱支持装置7上で待機する段ボ
ール箱100内に詰めるようになっている。尚、実施例
の図面では、真空吸着式の吸着パッド61を用いて胡瓜
Sを吸着保持するように説明したが、限定するものでは
なくその他の把持手段であってもよい。
【0039】箱支持装置7は、箱詰のための空の段ボー
ル箱100を所定の高さに上昇させて待機させると共
に、箱詰めされた段ボール箱100を降下させて前記戻
しコンベア51の下方所定位置に設けられた製品搬送コ
ンベア8上に送り出すようになっている。
【0040】81は選別コンベア10と平行に配設され
た製品合流コンベアであり、各製品搬送コンベア8によ
り各階級毎に送り出される段ボール箱100を合流させ
て搬送するようになっている。
【0041】90は空の段ボール箱100を搬送する空
箱搬送コンベアであり、前記箱支持装置7の外方で上方
所定位置に前記選別コンベア10と並行に設けられてい
る。この空箱搬送コンベア90で搬送される段ボール箱
100は、該空箱搬送コンベア90の側方に設けられた
配函装置91により対応する箱支持装置7へ向けて1個
ずつ送り出すようになっている。
【0042】92は前記配函装置91に対応して設けら
れた空箱降下装置であり、配函装置91によって送り出
される段ボール箱100を垂直に降下させて箱支持装置
7上へ送り出すようになっている。この空の段ボール箱
100の供給方式は、図面に限定するものではなく種々
の方式が用いられる。
【0043】以上のように構成された実施例の作用につ
いて説明する。
【0044】先ず、前記胡瓜Sが載せられる空のパレッ
ト2は、パレット移送装置3により予め各仕分け排出位
置の下方に移送されて待機している。
【0045】選別コンベア10のバケット12上につる
側(基部)又は花落ち側(先部)を一側に揃えられて横
向きに載せられた胡瓜Sは、搬送途中に計測装置(不図
示)により所定の選別項目を計測される。そしてこの計
測された結果に基づき演算処理装置(不図示)により階
級が判定される。そしてこの階級区分に基づき仕分け制
御装置(不図示)により、仕分信号が所定の複数の排出
装置11のうち、先ず一番下流側の排出装置11(図1
における左端)から出力される。
【0046】この仕分信号により該当する排出装置11
が作動すると、バケット12上の胡瓜Sはパレット2の
一番左側の谷部21に供給される。そして次に排出され
た胡瓜Sは、そこから一つ上流側の谷部21に供給され
る。以下上記同様の動作を順次上流側に移動させて行
う。
【0047】更に、上記仕分け制御装置(不図示)は、
12個の排出装置11を一番左側から右側に向けて順次
作動させた後、一番右側の排出装置11を作動させる
と、再び一番左側の排出装置11を作動させるように仕
分信号の出力先をコントロールするようになっている。
【0048】上記仕分信号により一番左側の排出装置1
1が作動してバケット12上から排出された胡瓜Sは、
パレット2の一番左側の谷部21上で逆ハ字型に傾斜し
て待機する固定案内板41と揺動案内板42とに接触し
て下方へ導かれてセンタリングされ、これらの両案内板
41、42間の間隙からパレット2の谷部21上に載せ
られる。
【0049】上記排出された胡瓜Sがパレット2の一番
左側の谷部21上に載せられるタイミングになると、一
番左側の揺動案内板42のロータリーソレノイド45が
作動してその上端部を左側に揺動させる。これにより、
両案内板41、42間で若干引っかかりの生ずるような
少し曲がりのあるようなものでも谷部21上にスムース
に詰められることとなる。
【0050】一方、上記一番左側の揺動案内板42が左
側に揺動することによりこの揺動案内板42とこれより
一つ右側の揺動案内板42とで逆ハ字型が形成される。
これにより、次に排出される胡瓜Sをセンタリングさせ
て次の谷部21に載せることができる。以下、この動作
を排出装置11の作動に沿って順次上流側に移動させて
行う。
【0051】こうしてパレット2の各谷部21に胡瓜S
が載せられたパレット2は、パレット移送装置3の図示
しない間歇駆動装置が作動して次のステーション(搬出
コンベア36上)まで送り出される。この搬出コンベア
36上に送り出された胡瓜S入りのパレット2は、搬出
コンベア36により貯留装置5の上段の搬送コンベア5
0へ送り出される。一方、この搬出コンベア36により
胡瓜S入りのパレット2の送り出しが行われる間には、
搬入コンベア38により下段の戻しコンベア51上から
空のパレット2がパレット移送装置3のパレット載せ台
35上に搬入される。尚、このパレット移送装置3は、
胡瓜Sが載せられたパレット2を仕分け排出位置の下方
から次のステーション(搬出コンベア36上)に送り出
すと共に、空のパレット2を仕分け排出位置の下方へ送
り出す動作を同期して行う。
【0052】このパレット移送装置3は、一番右側の排
出装置11から排出された胡瓜Sがパレット2の一番右
側の谷部21に供給されると同時にパレット2の入れ替
えをするようになっている。このため次に連続して排出
される予定にある胡瓜Sは、一番左側の排出装置11に
対応する位置まで移送されることとなる。したがってこ
のバケット12の移送の間に前記パレット移送装置3に
より次の空のパレット2を仕分け排出位置の下方へ供給
することができる。このため選別コンベア10で搬送さ
れる胡瓜Sが連続的に同一の仕分け排出位置に排出され
る状態であっても、選別コンベア12を停止することな
く連続的に胡瓜Sを供給することができる。
【0053】前記搬出コンベア36により、上段の搬送
コンベア50上に送り出された胡瓜S入りのパレット2
は、この搬送コンベア50によって矢印方向に搬送され
てリフト装置52のコンベア54上で待機する。尚、搬
送コンベア50は、2条の選別コンベア10に対応して
設けられたパレット移送装置3から送り出される胡瓜S
入りパレット2を合流させて搬送するためにストッパ装
置55によって合流のタイミングをコントロールするこ
とができる。
【0054】前記リフト装置52のコンベア54上で待
機する胡瓜S入りのパレット2が所定数、図面では2個
並ぶとパレット2上の胡瓜Sは、取り上げ移送装置6が
作動することにより吸着パッド61により吸着保持され
る。そしてこの取り上げ移送装置6により胡瓜Sを保持
したまま箱支持装置7の上方まで移送して箱支持装置7
上で待機する段ボール箱100に詰められる。以下この
動作を繰り返して行い胡瓜Sが段ボール箱100内に所
定数段積みされると、箱支持装置7はこの段ボール箱1
00を降下させて製品搬送コンベア8上に送り出す。そ
してこの製品搬送コンベア8上より胡瓜Sが詰められた
段ボール箱100は製品合流コンベア81上へ合流され
て送り出される。
【0055】一方、胡瓜Sが吸着パッド61により取り
上げられて空になったリフト装置52上のパレット2
は、戻しコンベア51上へ降ろされて送り出される。戻
しコンベア51上に送り出された空のパレット2は、こ
の戻しコンベア51により搬入コンベア38上に向けて
搬送され循環使用される。
【0056】
【発明の効果】請求項1の長物野菜のパレット詰め装置
によれば、選別コンベアから順次仕分けられる長物野菜
は、長物野菜が排出される際に逆ハ字型に形成される案
内部材によりセンタリングされてパレットの各谷部に自
動的に載せられる。したがって、仕分け時に長物野菜の
姿勢が若干くずれていても、確実にパレットの各載せ部
に載せることができ、人手の補正作業を省力化すること
ができる。
【0057】また揺動可能な案内部材は長物野菜が排出
される際に当該排出される谷部上において揺動するの
で、一つ手前の谷部上において排出された長物野菜が若
干変形したもので案内部材間に係止されていても、それ
を解除することができ長物野菜を確実にパレット上に詰
めることができる。
【0058】請求項2の長物野菜の箱詰装置によれば、
複数条並設された選別コンベアから各階級毎に排出され
る長物野菜は、逆ハ字型の案内部材によりセンタリング
されてパレット上に自動的に載せられるので、バケット
上に載せられたままの姿勢(向き)でパレット上に自動
的に載せることができる。
【0059】更に、長物野菜は、パレット上に載せられ
て各仕分け区分毎に合流搬出されると共に所定の取り上
げ位置で待機されるので、仕分け時及び合流搬出時にお
ける長物野菜同志の衝突がなくなり、打ち傷、擦り傷等
の傷の発生を防止することができると共に、長物野菜の
姿勢(向き)が揃えられてパレット上に載せられている
ので箱詰の作業を容易に正確に行うことができる。
【0060】更に、各仕分け区分毎に排出された長物野
菜をパレット上に載せて複数条を合算して搬送するの
で、選別コンベアが複数条設置されていても仕分け区分
毎に一ヶ所の箱詰エリアで箱詰することができ、箱詰の
ための装置を最小限にして効率のよい箱詰を行うことが
できると共に、選別施設の設置のためのスペースを削減
することができる。
【0061】更に、各選別コンベアの各仕分け区分毎に
合流搬出されるパレット上の長物野菜は、取り上げ移送
装置により自動的に取り上げられて箱詰めされるので、
長物野菜を傷めることなく大量に効率よく箱詰すること
ができ、選別から箱詰までを自動化することができる。
【0062】更に、この自動化によって箱詰の際におけ
る長物野菜の向き配列数量等の箱詰品質に関しても信頼
性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の要部正面図である。
【図2】図1の右側面図である。
【図3】案内手段の平面図である。
【図4】図1の部分詳細図である。
【図5】パレットの斜視図である。
【図6】パレットの断面図である。
【図7】箱詰装置全体の正面図である。
【図8】同平面図である。
【図9】図7の箱詰装置が複数並設された選別施設の平
面図である。
【図10】図8のAーAに沿った断面図である。
【図11】パレット移送装置の平面図である。
【図12】搬出コンベア及び搬入コンベアの動作状態を
示す説明図である。
【符号の説明】
1:選別装置 S:胡瓜 10:選別コンベア 11:排出装置 12:バケット 13:コンベアチ
ェン 14:取付部材 2:パレット 21:谷部 22:山部 3:パレット移送装置 30:フレーム枠 31:始端スプロケット 32:終端スプロ
ケット 33:下部スプロケット 34:コンベアチ
ェン 35:パレット載台 36:搬出コンベ
ア 37:昇降装置 38:搬入コンベ
ア 370:ベース 371:シリンダ 372:上下ガイド 4:案内装置 41:固定案内板 42:揺動案内板 43:支軸 44:軸受 45:ロータリー
ソレノイド 5:貯留装置 50:搬送コンベア 51:戻しコンベ
ア 52:リフト装置 53:ローラ 54:コンベア 55:ストッパ装
置 56:ストッパ装置 6:取り上げ移送装置 61:吸着パッド 7:箱支持装置 8:製品搬送コンベア 81:製品合流コン
ベア 90:空箱搬送コンベア 91:配函装置 92:空箱降下装置 100:段ボール箱

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 選別コンベアから排出される長物野菜を
    波形パレットの各谷部に詰めるパレット詰め装置であっ
    て、前記選別コンベアの同一仕分け区分の仕分け排出位
    置に所定の複数の排出装置を前記波形パレットの各谷部
    に対応させて配置すると共に該所定の複数の排出装置を
    仕分信号によって順次作動するように構成し、前記仕分
    け排出位置の下方で前記波形パレットの各山部に対応す
    る上方所定位置に、長物野菜を谷部に案内する案内部材
    を配置すると共にこれらの案内部材のうち少なくとも前
    端後端間の案内部材を下端部を支点として上端部を一定
    角度前後に揺動可能に構成し、且つ前記前端及び後端の
    案内部材をそれぞれ斜設し、前記揺動可能な案内部材
    は、長物野菜が排出される際に当該排出される谷部上の
    両側においてその上端部が外方へ揺動して該谷部を隔て
    た対向側の案内部材と逆ハ字型に傾斜することを特徴と
    する長物野菜のパレット詰め装置。
  2. 【請求項2】 長物野菜が所定の複数載せられる多数の
    波形パレットと、長物野菜を仕分ける選別コンベアが複
    数条並設されると共に該各選別コンベアの各仕分け区分
    毎の仕分け排出位置に、所定の複数の排出装置を前記波
    形パレットの各谷部に対応させて配置し、該所定の複数
    の排出装置を仕分信号によって順次作動する選別装置
    と、前記各選別コンベアの各仕分け区分毎に設けられ、
    各仕分け区分毎の各仕分け排出位置の下方に前記波形パ
    レットを供給すると共に前記長物野菜が所定の複数載せ
    られた波形パレットを送り出すパレット移送装置と、該
    パレット移送装置で送り出される長物野菜入りの波形パ
    レットを各選別コンベアの各仕分け区分毎に合流搬出さ
    せて箱詰めのための所定の取り上げ位置で待機させる仕
    分け区分別の複数の貯留装置と、該貯留装置上で待機す
    る波形パレット上の長物野菜を複数保持して取り上げる
    と共に所定の箱詰め部へ移送して箱内へ詰める仕分け区
    分別の取り上げ移送装置とを備え、前記各選別コンベア
    の各仕分け排出位置の下方で前記波形パレットの各山部
    に対応する上方所定位置に、長物野菜を谷部に案内する
    案内部材を配置すると共にこれらの案内部材のうち少な
    くとも前端後端間の案内部材を下端部を支点として上端
    部を一定角度前後に揺動可能に構成し、且つ前記前端及
    び後端の案内部材をそれぞれ斜設し、前記揺動可能な案
    内部材は、長物野菜が排出される際に当該排出される谷
    部上の両側においてその上端部が外方へ揺動して該谷部
    を隔てた対向側の案内部材と逆ハ字型に傾斜することを
    特徴とする長物野菜の箱詰装置。
JP15851094A 1994-07-11 1994-07-11 長物野菜のパレット詰め装置及び長物野菜の箱詰装置 Pending JPH0826213A (ja)

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