JPH08261691A - 熱交換器 - Google Patents

熱交換器

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Publication number
JPH08261691A
JPH08261691A JP6250895A JP6250895A JPH08261691A JP H08261691 A JPH08261691 A JP H08261691A JP 6250895 A JP6250895 A JP 6250895A JP 6250895 A JP6250895 A JP 6250895A JP H08261691 A JPH08261691 A JP H08261691A
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JP
Japan
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thin tube
heat exchanger
pipe
header
flows
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Application number
JP6250895A
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English (en)
Inventor
Kaoru Ueda
薫 植田
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Shinko Electric Industries Co Ltd
Sinko Industries Ltd
Original Assignee
Shinko Electric Industries Co Ltd
Sinko Industries Ltd
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Publication date
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Priority to JP6250895A priority Critical patent/JPH08261691A/ja
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  • Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 最大負荷時の通水量に対応できると共に、部
分負荷時の運転において通水量が小さくなっても伝熱係
数が低くならずに運転できる熱交換器を提供する。 【構成】 冷温水が流される細管が、気流通過域を蛇行
しながら横断して設けられる熱交換器であって、この細
管により形成される流路全体が複数の部分流路(5,6)に
分割される。この分割された複数の部分流路は、バイパ
ス管(901,902,903)で接続され、切替弁(10,11,12)の開
閉の組合せにより、直列に接続される第1の状態と、並
列に接続される第2の状態とに切り替えられる。最大負
荷時の大流量に対しては第2状態で対応し、部分負荷時
の小流量には第1状態で対応する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱交換器に係り、特
に、冷媒流体または熱媒流体の入口管部と出口管部との
間を細管で連結してなり、入口管部から細管を経て出口
管部へ冷熱媒流体を流動させ、細管内を流動する冷熱媒
と細管外を流動する他の流体との間で熱伝達を行う熱交
換器に関する。
【0002】
【従来の技術・発明の解決課題】上述のような熱交換器
は、一般に空気調和機やファンコイルユニットに内蔵さ
れており、その熱交換器に通される冷熱媒の流量は、空
調負荷の増減に応じて増減される。この冷熱媒は、以下
の説明では水で代表させてのべるが、熱交換器への通水
量と細管内流速とは比例関係にあり、低負荷時には管内
流速の低下に伴って熱伝達率も低下する。
【0003】熱交換器は、その最大負荷時の通水量に対
応する設計となっている。ところが、熱交換器の実際の
運転時間のうち、最大負荷での運転時間は僅かであり、
殆どの運転時間は部分負荷に対応する通水量で運転され
ることになる。したがって、最大流量に見合う流路を部
分負荷に対応した小流量の水が流れる時間が殆どとな
り、熱交換器は伝熱係数の低い状態での運転を長時間強
いられている。このため、従来の熱交換器を有する装置
では、ランニングコストの高騰化を招いている。
【0004】また、冷媒流体として氷を含んだ冷水を用
いる場合もあるが、細管内流速が低くなると氷が管内で
詰まる恐れがあるため、低負荷時といえども細管内流速
をある程度以上に保つ必要がある。すなわち、冷媒流体
として氷を含んだ冷水を用いる場合、低負荷時であって
も通水量を小さくすることができないという問題があっ
た。
【0005】本発明は上述のごとき従来の技術的課題に
鑑み、これを有効に解決すべく創案されたものである。
したがって本発明の目的は、最大負荷時の通水量に対応
できると共に、部分負荷時の運転において通水量が小さ
くなっても伝熱係数が低くならずに運転できる熱交換器
を提供することにある。
【0006】また、本発明の他の目的は、冷媒流体とし
て氷を含んだ冷水を用いる場合に、低負荷時であっても
通水量を小さくすることのできる熱交換器を提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る熱交換器
は、上述のごとき従来技術の課題を解決し、その目的を
達成するために以下のような構成を備えている。即ち、
熱交換されるべき流体の通過する被熱交換流体通過域を
横断して設けられると共に内部に冷熱媒流体が流される
細管を有する熱交換器において、上記細管により形成さ
れる冷熱媒流体の流路全体が複数の部分流路に分割さ
れ、該分割された複数の部分流路を、直列に接続する第
1の状態と、並列に接続する第2の状態とに切り替える
切替弁手段を備えた管路で接続している。
【0008】
【作用および発明の効果】本発明に係る熱交換器では、
部分負荷に対応した流量の冷熱媒が、上記第1状態に接
続された細管を流れる。第1状態の細管は、その部分流
路が直列に接続されているので、その流路断面積が大き
くなることはなく、部分流路自体の流路断面積のままで
ある。これに対して最大負荷に対応する流量の冷熱媒
は、上記第2状態に接続された細管を流れる。第2状態
の細管は、その部分流路が並列に接続されているので、
その流路断面積が各部分流路の断面積の和となって第1
状態よりも大きな断面積を有する。第1状態と第2状態
との切り替えは、切替弁手段により行える。
【0009】最大負荷に対応した大流量の冷熱媒は、大
きな流路断面積の細管内を流れるので、細管内流速が過
大になることはない。また、部分負荷に対応した小流量
の冷熱媒は、その流量に適応した流路断面積の細管内を
流れるので、十分な流速が得られ、伝熱係数も高くなっ
てランニングコストの上昇を抑制できる。
【0010】また、冷媒流体として氷を含んだ冷水を用
いる場合に、低負荷時であっても、十分な細管内流速が
得られ、氷が管内で詰まる恐れなく通水量を小さくする
ことができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明に係る熱交換器の実施例につい
て、図1から図10を参照して説明する。
【0012】図1及び図2に、本発明の第1実施例とし
て、空気調和機に適用した熱交換器の例を示す。図1
は、熱交換器を上から見て模式的に描いた図であり、図
の下上が奥行き方向を示している。図2は、図1の熱交
換器を手前側から奥行き方向に見て示す模式的に描いた
図である。熱交換器の手前側には、第1入口ヘッダ1と
第1出口ヘッダ2とが左右両側に配置されており、その
上に第2入口ヘッダ3と第2出口ヘッダ4とが同様に左
右両側に配置されている。第1入口ヘッダ1と第1出口
ヘッダ2との間及び第2入口ヘッダ3と第2出口ヘッダ
4との間は、それぞれ第1細管5及び第2細管6で連結
されている。各細管5,6は、手前側から奥へ、奥から
手前側へと蛇行して入口ヘッダと出口ヘッダとの間に連
結されている。図1においては第2細管6の下に第1細
管5が重なるので、図の簡略化のため第1細管5は描い
ていないが、第1入口ヘッダ1と第1出口ヘッダ2は、
第2入口ヘッダ3及び第2出口ヘッダ4に対して僅かに
ずらして描いている。図2において細管を破線で示して
いる部分は、各細管が手前側から奥へ延びて奥でUター
ンしている部分であり、実線で示す部分は、各細管が奥
から手前側へ延びて手前側でUターンしている部分を示
している。これら細管5,6内を、冷房時には冷水が、
暖房時には温水が流れるが、被熱交換流体の気流は、こ
れら細管5,6に直交して図の左右方向に流れる。
【0013】第1入口ヘッダ1へ冷水または温水を流入
させる供給管7は、その流入口手前で二方に分岐されて
おり、一方が第1入口ヘッダ1へ、他方が第1バイパス
管901として第1二方弁10を経て第2入口ヘッダ3へ
接続されている。また、第1出口ヘッダ2から出た第2
バイパス管902が第2出口ヘッダ4から出た還流管8に
合流しており、その合流点に至るまでの箇所に第2二方
弁11が設けられている。また、第1出口ヘッダ2の流
出口と第2入口ヘッダ3の流入口との間は第3バイパス
管903で連結されており、この第3バイパス管903には第
3二方弁12が介設されている。
【0014】最大負荷時には、第1及び第2二方弁1
0,11が開にされ、且つ第3二方弁12が閉にされ
る。冷水又は温水が、第1及び第2入口ヘッダ1,3に
対して並列で通水される。すなわち、最大通水量の冷水
又は温水が、第1入口ヘッダ1および第2入口ヘッダ3
に略均等に分岐して並行流入し、各細管5,6にも均等
に流れて第1出口ヘッダ2及び第2出口ヘッダ4へ流れ
る。この状態での細管の流路断面積は、第1細管5及び
第2細管6の流路断面積の和となる。したがって、最大
負荷時の冷水又は温水の流量に見合った十分な流路断面
積が確保され、各細管5,6内では過度に流速が大きく
なったりしない。
【0015】また、部分負荷時には、第1及び第2二方
弁10,11が閉にされ、且つ第3二方弁12が開にさ
れる。このとき、部分負荷に見合う通水量の冷水又は温
水が、供給管7から第1入口ヘッダ1にのみ流入して第
1細管5を経て第1出口ヘッダ2へ流れ、続いて第3バ
イパス管903を経て第2入口ヘッダ3へ流れる。さらに
第2細管6を経て第2出口ヘッダ4へ流れる。この場
合、最大負荷時に比べて通水量は小量であるが、細管の
流路断面積は一方の細管の流路断面積にしかならず、最
大負荷時の半分である。したがって、部分負荷時の流量
に対しても、適切な範囲内の流速で冷水又は温水が第1
及び第2細管5,6内を流れる。このため、部分負荷時
であっても十分な伝熱係数が得られ、効率の良い運転が
行える。
【0016】図3及び図4に、本発明の第2実施例とし
て、空気調和機に適用した熱交換器の他の例を示す。図
3は、熱交換器を上から見て模式的に描いた図であり、
図の下上が奥行き方向を示している。図4は、図3の熱
交換器を手前側から奥行き方向に見て示す模式的に描い
た図である。熱交換器の手前側には、第1入口ヘッダ2
1と第1出口ヘッダ22とが左右両側に配置されてお
り、それぞれの横に第2入口ヘッダ23と第2出口ヘッ
ダ24とが同様に左右両側に配置されている。第1入口
ヘッダ21と第1出口ヘッダ22との間及び第2入口ヘ
ッダ23と第2出口ヘッダ24との間は、それぞれ第1
細管25及び第2細管26で連結されている。各細管2
5,26は、手前側から奥へ、奥から手前側へと蛇行し
て入口ヘッダと出口ヘッダとの間に連結されている。図
4において細管を破線で示している部分は、各細管が手
前側から奥へ延びて奥でUターンしている部分であり、
実線で示す部分は、各細管が奥から手前側へ延びて手前
側でUターンしている部分を示している。これら細管2
5,26内を、冷房時には冷水が、暖房時には温水が流
れるが、被熱交換流体の気流は、これら細管25,26
に直交して図の左右方向に流れる。
【0017】第1入口ヘッダ21へ冷水または温水を流
入させる供給管27は、その流入口手前で二方に分岐さ
れており、一方が第1入口ヘッダ21へ、他方が第1バ
イパス管291として第1二方弁30を経て第2入口ヘッ
ダ23へ接続されている。また、第1出口ヘッダ22か
ら出た第2バイパス管292が第2出口ヘッダ24から出
た還流管28に合流しており、その合流点に至るまでの
箇所に第2二方弁31が設けられている。また、第1出
口ヘッダ22から出た第2バイパス管292からは、第2
二方弁31の手前で第3バイパス管293が分岐されて第
2入口ヘッダ23に連結されており、この第3バイパス
管293には第3二方弁32が介設されている。
【0018】最大負荷時には、第1及び第2二方弁3
0,31が開にされ、且つ第3二方弁32が閉にされ
る。冷水又は温水が、第1及び第2入口ヘッダ21,2
3に対して並列で通水される。すなわち、最大通水量の
冷水又は温水が、第1入口ヘッダ21および第2入口ヘ
ッダ23に略均等に分岐して並行流入し、各細管25,
26にも均等に流れて第1出口ヘッダ22及び第2出口
ヘッダ24へ流れる。この状態での細管の流路断面積
は、第1細管25及び第2細管26の流路断面積の和と
なる。したがって、最大負荷時の冷水又は温水の流量に
見合った十分な流路断面積が確保され、各細管25,2
6内では過度に流速が大きくなったりしない。
【0019】また、部分負荷時には、第1及び第2二方
弁30,31が閉にされ、且つ第3二方弁32が開にさ
れる。このとき、部分負荷に見合う通水量の冷水又は温
水が、供給管27から第1入口ヘッダ21にのみ流入し
て第1細管25を経て第1出口ヘッダ22へ流れ、続い
て第3バイパス管293を経て第2入口ヘッダ23へ流れ
る。さらに第2細管26を経て第2出口ヘッダ24へ流
れる。この場合、最大負荷時に比べて通水量は小量であ
るが、細管の流路断面積は一方の細管の流路断面積にし
かならず、最大負荷時の半分である。したがって、部分
負荷時の流量に対しても、適切な範囲内の流速で冷水又
は温水が第1及び第2細管25,26内を流れる。この
ため、部分負荷時であっても十分な伝熱係数が得られ、
効率の良い運転が行える。
【0020】図5及び図6に、本発明の第3実施例とし
て、空気調和機に適用した熱交換器の他の例を示す。図
5は、熱交換器を上から見て模式的に描いた図であり、
図の下上が奥行き方向を示している。図6は、図5の熱
交換器を手前側から奥行き方向に見て示す模式的に描い
た図である。熱交換器の手前側には、第1入口ヘッダ4
1と第1出口ヘッダ42とが左右両側に配置されてお
り、それぞれの横に第2入口ヘッダ43と第2出口ヘッ
ダ44とが同様に左右両側に配置されている。第1入口
ヘッダ41と第1出口ヘッダ42との間及び第2入口ヘ
ッダ43と第2出口ヘッダ44との間は、第1細管4
5、第2細管46及び第3細管55で連結されている。
第1細管45は、第1入口ヘッダ41から第1出口ヘッ
ダ42に連結され、第2細管46は第1出口ヘッダ42
から第2入口ヘッダ43に連結され、第3細管が第2入
口ヘッダ43から第2出口ヘッダ44に連結されてい
る。各細管45,46,55は、手前側から奥へ、奥か
ら手前側へと蛇行して入口ヘッダと出口ヘッダとの間に
連結されている。図6において細管を破線で示している
部分は、各細管が手前側から奥へ延びて奥でUターンし
ている部分であり、実線で示す部分は、各細管が奥から
手前側へ延びて手前側でUターンしている部分を示して
いる。これら細管45,46,55内を、冷房時には冷
水が、暖房時には温水が流れるが、被熱交換流体の気流
は、これら細管45,46,55に直交して図の左右方
向に流れる。
【0021】第1入口ヘッダ41へ冷水または温水を流
入させる供給管47は、その流入口手前で二方に分岐さ
れており、一方が第1入口ヘッダ41へ、他方が第1バ
イパス管491として第1二方弁50を経て第2入口ヘッ
ダ43へ接続されている。また、第1出口ヘッダ42か
ら出た第2バイパス管492が第2出口ヘッダ44から出
た還流管48に合流しており、その合流点に至るまでの
箇所に第2二方弁51が設けられている。
【0022】最大負荷時には、第1及び第2二方弁5
0,51が開にされる。冷水又は温水が、第1及び第2
入口ヘッダ41,43に対して並列で通水される。すな
わち、最大通水量の冷水又は温水が、第1入口ヘッダ4
1および第2入口ヘッダ43に分岐して並行流入し、各
細管45,46,55に略均等に流れて第1出口ヘッダ
42及び第2出口ヘッダ44へ流れる。この状態での細
管の流路断面積は、第1細管45、第2細管46、及び
第3細管55の流路断面積の和となる。したがって、最
大負荷時の冷水又は温水の流量に見合った十分な流路断
面積が確保され、各細管45,46,55内では過度に
流速が大きくなったりしない。
【0023】また、部分負荷時には、第1及び第2二方
弁50,51が閉にされる。このとき、部分負荷に見合
う通水量の冷水又は温水が、供給管47から第1入口ヘ
ッダ41にのみ流入して第1細管45を経て第1出口ヘ
ッダ42へ流れ、続いて第2細管46を経て第2入口ヘ
ッダ43へ流れる。さらに第3細管55を経て第2出口
ヘッダ44へ流れる。この場合、最大負荷時に比べて通
水量は小量であるが、細管の流路断面積は一つの細管の
流路断面積にしかならず、最大負荷時の1/3である。
したがって、部分負荷時の流量に対しても、適切な範囲
内の流速で冷水又は温水が第1細管45、第2細管4
6、及び第3細管55内を順次流れる。このため、部分
負荷時であっても十分な伝熱係数が得られ、効率の良い
運転が行える。
【0024】図7及び図8に、本発明の第4実施例とし
て、ファンコイルユニットに適用した熱交換器の例を示
す。図7は、熱交換器を上から見て模式的に描いた図で
あり、図の下上が奥行き方向を示している。図8は、図
7の熱交換器を手前側から奥行き方向に見て示す模式的
に描いた図である。この熱交換器には、図示していない
が、冷水または温水を供給する供給管が入口ソケット6
1に接続され、また熱交換後の冷水または温水が還流す
る還流管が出口ソケット62に接続される。熱交換器の
手前側左下に入口ソケット61が、右上に出口ソケット
62がそれぞれ配置されており、入口ソケット61と出
口ソケット62との間は、1本の細管65で連結されて
いる。入口ソケット61から出た細管65は、手前側か
ら奥へ延び、奥で下から上へUターンしてさらに奥から
手前側へと延びて蛇行しながら上へ延びて第1列651を
形成し、第1列651の最上端では手前側で右横へUター
ンして第2列652に移り、再び蛇行しながら下へ延びて
いる。第2列652の最下端では手前側でさらに右横へU
ターンして第3列653に移り、第3列653は第1列651と
同様に蛇行しながら上へ延びて出口ソケット62に接続
されている。この細管65内を、冷房時には冷水が、暖
房時には温水が流れるが、被熱交換流体の気流は、細管
65に直交して図の左右方向に流れる。図8において
は、奥行き方向に延びる細管65は、図の簡略化のため
描いていない。図8において細管を破線で示している部
分は、各細管が手前側から奥へ延びて奥でUターンして
いる部分であり、実線で示す部分は、各細管が奥から手
前側へ延びて手前側でUターンしている部分を示してい
る。
【0025】細管65が第1列651から第2列652へUタ
ーンする箇所と出口ソケット62との間に第1バイパス
管691が設けられ、細管65が第2列652から第3列653
へUターンする箇所と入口ソケット61との間に第2バ
イパス管692が設けられている。また、第1バイパス管6
91には第1二方弁70が、第2バイパス管692には第2
二方弁71がそれぞれ介設されている。
【0026】最大負荷時には、第1及び第2二方弁7
0,71が開にされる。最大通水量の冷水又は温水が、
細管65の第1列651、第2列652、及び第3列653に並
列で略均等に通水される。すなわち、最大通水量に対す
る流路断面積は、各列の細管65の流路断面積の和とな
る。したがって、最大負荷時の冷水又は温水の流量に見
合った十分な流路断面積が確保され、細管内では過度に
流速が大きくなったりしない。
【0027】また、部分負荷時には、第1及び第2二方
弁70,71が閉にされる。このとき、部分負荷に見合
う通水量の冷水又は温水が、細管65の第1列651、第
2列652、第3列653の順で直列に通水される。この場
合、最大負荷時に比べて通水量は小量であるが、この流
量に対する流路断面積は1本の細管の流路断面積であ
り、最大負荷時の1/3である。したがって、部分負荷
時の流量に対しても、適切な範囲内の流速で冷水又は温
水が細管65内を流れる。このため、部分負荷時であっ
ても十分な伝熱係数が得られ、効率の良い運転が行え
る。
【0028】図9及び図10に、本発明の第5実施例と
して、ファンコイルユニットに適用した熱交換器の他の
例を示す。図9は、熱交換器を斜め上から見て模式的に
描いた図であり、図10は、図9の熱交換器を気流方向
に見て示す模式的に描いた図である。すなわち、図10
の左側が図9の手前側であり、図10の右方向が図9の
奥行き方向となる。この熱交換器には、図示していない
が、冷水または温水を供給する供給管が入口ソケット8
1に接続され、また熱交換後の冷水または温水が還流す
る還流管が出口ソケット82に接続される。熱交換器の
手前側下に入口ソケット81が、手前側上に出口ソケッ
ト82がそれぞれ配置されており、入口ソケット81と
出口ソケット82との間は、第1および第2の二つの細
管群85,86で連結されている。
【0029】第1細管群85は、三つの列に分岐された
細管851,852,853により構成され、第2細管群86も
同様に三つの列に分岐された細管861,862,863により
構成されている。各細管851,852,853および861,86
2,863は、それぞれの列で奥で下から上へUターンして
さらに奥から手前側へと延びて蛇行しながら上へ延びて
おり、この蛇行部分が、図10に示すように、被熱交換
流体の気流が通過する領域を段違いで互いに交差するか
たちで横切っている。図9において細管を破線で示して
いる部分は、各細管が手前側から奥へ延びて奥でUター
ンしている部分であり、実線で示す部分は、各細管が奥
から手前側へ延びて手前側でUターンしている部分を示
している。図10においては、各細管群85,86の3
列に分岐された個々の細管は、図の簡略化のため1本の
実線で代表して描いている。
【0030】各細管851,852,853および861,862,863
は、それぞれの両端が細管群ごとに入口側および出口側
で1本の主管になっており、第1細管群85の入口側主
管が第1主管95、出口側主管が第2主管96、第2細
管群86の入口側主管が第3主管97、出口側主管が第
4主管98である。第1主管95は入口ソケット81か
ら出ており、第4主管98が出口ソケット82に接続さ
れている。第1主管95と第4主管98との間にはバイ
パス管89が連結されており、第2主管96および第3
主管97がこのバイパス管89の途中に連結されてい
る。ここで、説明の便宜上、バイパス管89と第1主管
95との交点をA、バイパス管89と第3主管97との
交点をB、バイパス管89と第2主管96との交点を
C、バイパス管89と第4主管98との交点をDとす
る。バイパス管89上の点AB間には第1二方弁90
が、点CD間には第2二方弁91が、点BC間には第3
二方弁92が介設されている。
【0031】最大負荷時には、第1及び第2二方弁9
0,91が開にされ、第3二方弁92が閉じられる。最
大通水量の冷水又は温水が、第1細管群85及び第2細
管群86に並列で略均等に通水される。すなわち、最大
通水量に対する流路断面積は、各細管群85,86の流
路断面積の和となる。したがって、最大負荷時の冷水又
は温水の流量に見合った十分な流路断面積が確保され、
各細管内では過度に流速が大きくなったりしない。
【0032】また、部分負荷時には、第1及び第2二方
弁90,91が閉にされ、第3二方弁92が開にされ
る。このとき、部分負荷に見合う通水量の冷水又は温水
が、第1細管群85を通って点CD間のバイパス管89
に入り、第3二方弁92を通過して第2細管群86へと
流れる。すなわち、第1細管群85、第2細管群86の
順で直列に通水される。この場合、最大負荷時に比べて
通水量は小量であるが、この流量に対する流路断面積は
一方の細管群の流路断面積であり、最大負荷時の半分で
ある。したがって、部分負荷時の流量に対しても、適切
な範囲内の流速で冷水又は温水が各細管内を流れる。こ
のため、部分負荷時であっても十分な伝熱係数が得ら
れ、効率の良い運転が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例として、空気調和機に適
用した例の熱交換器を上から見て模式的に描いた図であ
る。
【図2】 図1の熱交換器を手前側から奥行き方向に見
て示す模式的に描いた図である。
【図3】 本発明の第2実施例として、空気調和機に適
用した他の例の熱交換器を上から見て模式的に描いた図
である。
【図4】 図3の熱交換器を手前側から奥行き方向に見
て示す模式的に描いた図である。
【図5】 本発明の第3実施例として、空気調和機に適
用した他の例の熱交換器を上から見て模式的に描いた図
である。
【図6】 図5の熱交換器を手前側から奥行き方向に見
て示す模式的に描いた図である。
【図7】 本発明の第4実施例として、ファンコイルユ
ニットに適用した例の熱交換器を上から見て模式的に描
いた図である。
【図8】 図7の熱交換器を手前側から奥行き方向に見
て示す模式的に描いた図である。
【図9】 本発明の第5実施例として、ファンコイルユ
ニットに適用した他の例の熱交換器を斜め上から見て模
式的に描いた図である。
【図10】 図9の熱交換器を気流方向に見て示す模式
的に描いた図である。
【符号の説明】
1,21,41 第1入口ヘッダ 2,22,42 第1出口ヘッダ 3,23,43 第2入口ヘッダ 4,24,44 第2出口ヘッダ 5,25,45 第1細管 6,26,46 第2細管 7,27,47 供給管 8,28,48 還流管 901,291 第1バイパス管 902,292 第2バイパス管 903,293 第3バイパス管 10,30,50 第1二方弁 11,31,51 第2二方弁 12,32 第3二方弁 491 第1バイパス管 492 第2バイパス管 55 第3細管 61,81 入口ソケット 62,82 出口ソケット 65 細管 651 第1列 652 第2列 653 第3列 691 第1バイパス管 692 第2バイパス管 70,90 第1二方弁 71,91 第2二方弁 85 第1細管群 851 細管 852 細管 853 細管 86 第2細管群 861 細管 862 細管 863 細管 89 バイパス管 92 第3二方弁 95 第1主管 96 第2主管 97 第3主管 98 第4主管

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱交換されるべき流体の通過する被熱交
    換流体通過域を横断して設けられると共に内部に冷熱媒
    流体が流される細管を有する熱交換器において、 上記細管により形成される冷熱媒流体の流路全体が複数
    の部分流路(5,6又は25,26又は45,46,55又は651,652,653
    又は85,86)に分割され、該分割された複数の部分流路
    を、直列に接続する第1の状態と、並列に接続する第2
    の状態とに切り替える切替弁手段(10,11,12又は30,31,3
    2又は50,51又は70,71又は90,91,92)を備えた管路(901,9
    02,903又は291,292,293又は491,492又は691,692又は89)
    で接続したことを特徴とする熱交換器。
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