JP4267096B2 - 空気調和装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、パス数変更可能な熱交換器を備えた空気調和装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
空気装置に用いる熱交換器として、従来からパス数を変更可能な熱交換器が提案されている。
運転モードによってパス数を変更するものとして、例えば特開平8−145490号公報では、熱交換器のパス数を、蒸発器として用いる場合よりも凝縮器として用いる場合に多くすることが提案され、また、実開平7−32460号公報では、室内側熱交換器のパス数を、蒸発器として用いる場合よりも凝縮器として用いる場合に少なくすることが提案されている。
また、同一運転モードにおいても、空調負荷の大小に応じて熱交換器のパス数を変更することが提案されている。
このような従来の熱交換器でのパス数変更は、冷媒の流速を増加させることで熱伝達率の向上が図れる一方で、圧力損失が増加してしまうために、運転状態に応じて適宜パス数を変更して効率のよい冷凍サイクルを実現するものである。
このように、従来のパス数変更可能な熱交換器は、冷媒の流速変化に伴う熱伝達率と圧力損失に着目したものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、熱交換器での熱交換効率の向上を図るためには、空気の流れとの関係で冷媒配管を適切に配置することが重要である。
【0004】
そこで、本発明は、パス数変更可能な熱交換器において、パス数を変更しても空気との熱交換効率のよい配管構成となる熱交換器、及びこの熱交換器を用いた空気調和装置を提供することを目的とする。
【0005】
より具体的には、同一の運転モード、すなわち冷媒が同一流れ方向にある場合に、パス数を変更しても空気との熱交換効率のよい配管構成となる熱交換器、及びこの熱交換器を用いた空気調和装置を提供することを目的とする。
【0006】
また、運転モードによってパス数を変更する場合、すなわち冷媒の流れ方向に応じてパス数を変更する場合において、いずれの冷媒流れでも空気との熱交換効率のよい配管構成となる熱交換器、及びこの熱交換器を用いた空気調和装置を提供することを目的とする。
【0007】
また、同一の運転モードでのパス数を変更可能な場合において、冷媒流速を上げて熱伝達率の高いパス数(パス数少)運転を行うときには、運転モードを変更しても、空気との熱交換効率のよい配管構成となる熱交換器、及びこの熱交換器を用いた空気調和装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1の発明は、圧縮機、室外側熱交換器、減圧装置、室内側熱交換器、四方弁をそれぞれ配管で接続した空気調和装置であって、前記室外側熱交換器又は前記室内側熱交換器を,凝縮器として機能する場合、または蒸発器として機能する場合のいずれの場合にもパス数が変更可能な熱交換器とし、前記熱交換器は、空気の流れ方向に対して上流側に位置する第1の配管と、下流側に位置する第2の配管とを有し、前記熱交換器を凝縮器として用いる場合には、常に前記第1の配管を流れる平均冷媒温度よりも前記第2の配管を流れる平均冷媒温度が高くなるように、また前記熱交換器を蒸発器として用いる場合には、常に前記第1の配管を流れる平均冷媒温度よりも前記第2の配管を流れる平均冷媒温度が低くなるように切り替え可能な弁機構を備えたことを特徴とする。
本発明の請求項2の発明は、圧縮機、室外側熱交換器、減圧装置、室内側熱交換器、四方弁をそれぞれ配管で接続した空気調和装置であって、前記室外側熱交換器又は前記室内側熱交換器を、パス数が変更可能な熱交換器とし、前記熱交換器は、空気の流れ方向に対して上流側に位置する第1の配管と、下流側に位置する第2の配管とを有し、前記熱交換器を凝縮器として用い、少ないパス数で冷媒を流す場合には、前記第1の配管を流れる平均冷媒温度よりも前記第2の配管を流れる平均冷媒温度が高くなるように、また前記熱交換器を蒸発器として用い、少ないパス数で冷媒を流す場合には、前記第1の配管を流れる平均冷媒温度よりも前記第2の配管を流れる平均冷媒温度が低くなるように切り替え可能な弁機構を備えたことを特徴とする。
本発明の請求項3の発明は、圧縮機、室外側熱交換器、減圧装置、室内側熱交換器、四方弁をそれぞれ配管で接続した空気調和装置であって、前記室外側熱交換器又は前記室内側熱交換器を、凝縮器として機能する場合と蒸発器として機能する場合でパス数が変更可能な熱交換器とし、前記熱交換器は、空気の流れ方向に対して上流側に位置する第1の配管と、下流側に位置する第2の配管とを有し
、前記熱交換器を凝縮器として用いる場合には、前記第1の配管を流れる平均冷媒温度よりも前記第2の配管を流れる平均冷媒温度が高くなるように、また前記熱交換器を蒸発器として用いる場合には、前記第1の配管を流れる平均冷媒温度よりも前記第2の配管を流れる平均冷媒温度が低くなるように切り替え可能な弁機構を備えたことを特徴とする。
さらに、本発明の請求項4の発明は、請求項1から請求項3のいずれかに記載の空気調和装置において、前記第1の配管に設けるフィン群と、前記第2の配管に設けるフィン群との間に、連続的又は部分的な空隙を設けたことを特徴とする。
また、本発明の請求項5の発明は、請求項1に記載の空気調和装置において、前記弁機構として2つの三方弁と1つの二方弁を用いたことを特徴とする。
本発明の請求項6の発明は、請求項5に記載の空気調和装置において、2つの前記三方弁を前記熱交換器の入口側と出口側にそれぞれ設け、前記二方弁によって前記第1の配管の一端と前記第2の配管の一端を接続し、前記第1の配管の他端と前記第2の配管の他端とを接続し、一方の前記三方弁を、前記第1の配管の一端、又は前記第1の配管の途中と選択的に接続可能な構成とし、他方の前記三方弁を、前記第2の配管の一端、又は前記第2の配管の途中と選択的に接続可能な構成とし、一方の前記三方弁を前記第1の配管の一端と接続するときには、前記二方弁を閉として他方の前記三方弁を前記第2の配管の一端と接続し、一方の前記三方弁を前記第1の配管の途中と接続するときには、前記二方弁を開として他方の前記三方弁を前記第2の配管の途中と接続することを特徴とする。
本発明の請求項7の発明は、請求項2に記載の空気調和装置において、前記弁機構として四方弁を用いたことを特徴とする。
本発明の請求項8の発明は、請求項7に記載の空気調和装置において、前記四方弁を前記第2の配管の一端に接続し、前記第1の配管の他端と前記第2の配管の他端を、第1の分岐管を介して接続し、前記第1の分岐管の一端を前記四方弁に接続し、前記第1の配管の一端に第2の分岐管を設け、前記第2の分岐管の一端を前記四方弁に接続し、1パスとして前記第1の配管と前記第2の配管に冷媒を流すときには、前記第1の分岐管と前記四方弁との間、及び前記第2の分岐管と前記四方弁との間には冷媒が流れないように四方弁を切り替え、2パスとして前記第1の配管と前記第2の配管に冷媒を流すときには、前記第1の分岐管と前記四方弁との間、及び前記第2の分岐管と前記四方弁との間には冷媒が流れるように四方弁を切り替えるとこを特徴とする。
本発明の請求項9の発明は、請求項7に記載の空気調和装置において、前記四方弁を前記第1の配管の一端に接続し、前記第1の配管の他端と前記第2の配管の他端を、第1の分岐管を介して接続し、前記第1の分岐管の一端を前記四方弁に接続し、前記第2の配管の一端に第2の分岐管を設け、前記第2の分岐管の一端を前記四方弁に接続し、1パスとして前記第1の配管と前記第2の配管に冷媒を流すときには、前記第1の分岐管と前記四方弁との間、及び前記第2の分岐管と前記四方弁との間には冷媒が流れないように四方弁を切り替え、2パスとして前記第1の配管と前記第2の配管に冷媒を流すときには、前記第1の分岐管と前記四方弁との間、及び前記第2の分岐管と前記四方弁との間には冷媒が流れるように四方弁を切り替えるとこを特徴とする。
本発明の請求項10の発明は、請求項7に記載の空気調和装置において、前記第1の配管と前記第2の配管を、それぞれ2つの配管に分割し、前記第1の配管は、一端が前記熱交換器の入口側又は出口側となる配管1Aと、分割された前記第2の配管の間に接続される配管1Bとより構成し、前記第2の配管は、一端が前記熱交換器の入口側又は出口側となる配管2Aと、分割された前記第1の配管の間に接続される配管2Bとより構成し、前記四方弁を前記配管2Aの一端に接続し、前記配管2Bと前記配管1Bとを、第1の分岐管を介して接続し、前記第1の分岐管の一端を前記四方弁に接続し、前記配管1Aの一端に第2の分岐管を設け、前記第2の分岐管の一端を前記四方弁に接続し、1パスとして前記第1の配管と前記第2の配管に冷媒を流すときには、前記第1の分岐管と前記四方弁との間、及び前記第2の分岐管と前記四方弁との間には冷媒が流れないように四方弁を切り替え、2パスとして前記第1の配管と前記第2の配管に冷媒を流すときには、前記第1の分岐管と前記四方弁との間、および前記第2の分岐管と前記四方弁とのあいだには冷媒が流れるように四方弁を切り替えることを特徴とする。
本発明の請求項11の発明は、請求項7に記載の空気調和装置において、前記第1の配管と前記第2の配管を、それぞれ2つの配管に分割し、前記第1の配管は、一端が前記熱交換器の入口側又は出口側となる配管1Aと、分割された前記第2の配管の間に接続される配管1Bとより構成し、前記第2の配管は、一端が前記熱交換器の入口側又は出口側となる配管2Aと、分割された前記第1の配管の間に接続される配管2Bとより構成し、前記四方弁を前記配管1Aの一端に接続し、前記配管2Bと前記配管2Bとを、第1の分岐管を介して接続し、前記第1の分岐管の一端を前記四方弁に接続し、前記配管2Aの一端に第2の分岐管を設け、前記第2の分岐管の一端を前記四方弁に接続し、1パスとして前記第1の配管と前記第2の配管に冷媒を流すときには、前記第1の分岐管と前記四方弁との間、および前記第2の分岐管と前記四方弁との間には冷媒が流れないように四方弁を切り替え、2パスとして前記第1の配管と前記第2の配管に冷媒を流すときには、前記第1の分岐管と前記四方弁との間、及び前記第2の分岐管と前記四方弁との間には冷媒が流れるように四方弁を切り替えることを特徴とする。
本発明の請求項12の発明は、請求項3に記載の空気調和装置において、前記弁機構として複数の逆止弁を用いたことを特徴とする。
本発明の請求項13の発明は、請求項12に記載の空気調和装置において、第1の逆止弁によって、前記第1の配管の一端と前記第2の配管の一端を接続し、前記第1の配管の他端と前記第2の配管の他端とを接続し、前記熱交換器の入口側又は出口側の一方に接続される配管は、第2及び第3の逆止弁によって、前記第1の配管の一端と前記第1の配管の途中とを冷媒の流れる方向に応じて選択的に連通可能な構成とし、前記熱交換器の入口側又は出口側の他方に接続される配管は、第4及び第5の逆止弁によって、前記第2の配管の一端と前記第2の配管の途中とを冷媒の流れる方向に応じて選択的に連通可能な構成とし、1パスとして前記第1の配管と前記第2の配管に冷媒を流すときには、前記第1の逆止弁に冷媒は流れず、前記熱交換器の入口側又は出口側に接続される配管は、前記第1の配管の一端、及び前記第2の配管の一端と連通し、2パスとして前記第1の配管と前記第2の配管に冷媒を流すときには、前記第1の逆止弁を冷媒が流れ、前記熱交換器の入口側又は出口側に接続される配管は、前記第1の配管の途中、及び前記第2の配管の途中と連通するようにそれぞれの前記逆止弁を設けたことを特徴とする。
本発明の請求項14の発明は、請求項2に記載の空気調和装置において、前記弁機構として2つの三方弁と1つの逆止弁を用いたことを特徴とする。
本発明の請求項15の発明は、請求項14に記載の空気調和装置において、2つの前記三方弁を前記熱交換器の入口側と出口側にそれぞれ設け、前記逆止弁によって前記第1の配管の一端と前記第2の配管の一端を接続し、前記第1の配管の他端と前記第2の配管の他端とを接続し、一方の前記三方弁を、前記第1の配管の一端と前記第1の配管の途中とを選択的に接続可能な構成とし、他方の前記三方弁を、前記第2の配管の一端と前記第2の配管の途中とを選択的に接続可能な構成とし、一方の前記三方弁を前記第1の配管の一端と接続するときには、他方の前記三方弁を前記第2の配管の一端と接続し、一方の前記三方弁を前記第1の配管の途中と接続するときには、他方の前記三方弁を前記第2の配管の途中と接続し、前記逆止弁は、前記前記三方弁を前記第1の配管の途中、及び前記第2の配管の途中と接続するときに冷媒が流れる方向に設けたことを特徴とする。
本発明の請求項16の発明は、請求項3に記載の空気調和装置において、前記熱交換器を、凝縮器として機能する場合には1パスとし、蒸発器として機能する場合には2パスとすることを特徴とする。
本発明の請求項17の発明は、請求項3に記載の空気調和装置において、前記弁機構として1つの三方弁と1つの逆止弁を用いたことを特徴とする。
本発明の請求項18の発明は、請求項17に記載の空気調和装置において、前記第1の配管の途中、及び前記第2の配管の途中を、前記熱交換器の入口側又は出口側となる配管と接続し、前記第1の配管の途中に三方弁を、前記第2の配管の途中に逆止弁をそれぞれ設け、1パスとして前記第1の配管と前記第2の配管に冷媒を流すときには、前記第1の配管の途中から前記第2の配管の途中に冷媒が流れるように三方弁を切り替え、2パスとして前記第1の配管と前記第2の配管に冷媒を流すときには、前記第1の配管の途中から前記第2の配管の途中に冷媒が流れないように三方弁を切り替え、前記逆止弁は、2パスとして前記第1の配管と前記第2の配管に冷媒を流すときには冷媒が流れる方向に設けたことを特徴とする。
本発明の請求項19の発明は、請求項17に記載の空気調和装置において、前記第1の配管の途中、及び前記第2の配管の途中を、前記熱交換器の入口側又は出口側となる配管と接続し、前記第2の配管の途中に三方弁を、前記第1の配管の途中に逆止弁をそれぞれ設け、1パスとして前記第1の配管と前記第2の配管に冷媒を流すときには、前記第1の配管の途中から前記第2の配管の途中に冷媒が流れるように三方弁を切り替え、2パスとして前記第1の配管と前記第2の配管に冷媒を流すときには、前記第1の配管の途中から前記第2の配管の途中に冷媒が流れないように三方弁を切り替え、前記逆止弁は、2パスとして前記第1の配管と前記第2の配管に冷媒を流すときには冷媒が流れる方向に設けたことを特徴とする。
また、本発明の請求項20の発明は、圧縮器、室外側熱交換器、減圧装置、室内側熱交換器、四方弁をそれぞれ配管で接続した空気調和装置であって、前記室外側熱交換器又は前記室内側熱交換器を、パス数が変更可能な熱交換器とし、前記熱交換器は、空気の流れ方向に対して上流側に位置する第1の配管と、下流側に位置する第2の配管とを有し、前記熱交換器を蒸発器として用い、多いパス数で冷媒を流す場合には、前記第1の配管を流れる平均冷媒温度よりも前記第2の配管を流れる平均冷媒温度が低くなるように切り替え可能な弁機構を設けたことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1、請求項5,請求項6に記載した実施の形態は、室外側熱交換器又は室内側熱交換器を,凝縮器として機能する場合、または蒸発器として機能する場合のいずれの場合にもパス数が変更可能な熱交換器としている。そして、熱交換器を凝縮器として用いる場合には、常に上流側の配管を流れる平均冷媒温度よりも下流側の配管を流れる平均冷媒温度が高くなるように切り替え可能な弁機構を備えている。またこの弁機構は、熱交換器を蒸発器として用いる場合には、常に上流側の配管を流れる平均冷媒温度よりも下流側の配管を流れる平均冷媒温度が低くなるように切り替え可能なものである。従って、熱交換器は、凝縮器として用いる場合にも、また蒸発器と用いる場合にも、パス数の変更に係わりなく、効率的な熱交換を行えるような配管構成とすることができる。
【0010】
本発明の請求項2、請求項7、請求項8、請求項9、請求項10、請求項11に記載した実施の形態は、室外側熱交換器又は室内側熱交換器を、パス数が変更可能な熱交換器としている。そして熱交換器を凝縮器として用い、少ないパス数で冷媒を流す場合には、上流側の配管を流れる平均冷媒温度よりも下流側の配管を流れる平均冷媒温度が高くなるように切り替え可能な弁機構を備えている。またこの弁機構は、熱交換器を凝縮器として用い、少ないパス数で冷媒を流す場合には、上流側の配管を流れる平均冷媒温度よりも下流側の配管を流れる平均冷媒温度が低くように切り替え可能なものである。従って、熱交換器は、凝縮器として用いる場合にも、また蒸発器と用いる場合にも、少ないパス数で冷媒を流すときには、効率的な熱交換を行えるような配管構成とすることができる。パス数を少なくする場合は、高い熱交換効率を求める場合であるので、かかる場合に、より効率的な熱交換が行える配管構成とすることで、より高い熱交換を実現することができる。
【0011】
本発明の請求項3、請求項12、請求項13、請求項14、請求項15、請求項16、請求項17、請求項18、請求項19に記載した実施の形態は、室外側熱交換器又は室内側熱交換器を、凝縮器として機能する場合と蒸発器として機能する場合でパス数が変更可能な熱交換器としている。そして熱交換器を凝縮器として用いる場合には、上流側の配管を流れる平均冷媒温度よりも下流側の配管を流れる平均冷媒温度が高くなるように切り替え可能な弁機構を備えている。またこの弁機構は、また前記熱交換器を蒸発器として用いる場合には、前記第1の配管を流れる平均冷媒温度よりも前記第2の配管を流れる平均冷媒温度が低くように切り替え可能なものである。従って、熱交換器は、凝縮器として用いる場合にも、また蒸発器と用いる場合にも、効率的な熱交換を行えるような配管構成とすることができる。
【0012】
本発明の請求項20に記載した実施の形態は、室外側熱交換器又は室内側熱交換器を、パス数が変更可能な熱交換器としている。そして、熱交換器は、熱交換器を蒸発器として用い、多いパス数で冷媒を流す場合には、上流側の配管を流れる平均冷媒温度よりも下流側の配管を流れる平均冷媒温度が低くなるように切り替え可能な弁機構を設けている。従って、例えば空気調和機の定格運転時の配管構成を多パス化とした場合、蒸発器は、多パス状態で運転することが多いため、運転時間が実質的に長い多パス時に、効率的な熱交換を行えるようにすることでトータル的には効率的な熱交換を行うことができる。
【0013】
【実施例】
以下、本発明の一実施例による空気調和装置の冷凍サイクルを図面に基づいて説明する。
図1は冷凍サイクル図、図2乃至図11は本発明の各実施例を示す構成図である。
図1に示すように冷凍サイクルは、圧縮器1、四方弁2、室外側熱交換器3、絞り装置4、室内側熱交換器5がそれぞれ配管を介して環状に接続されている。そして、室外側熱交換器3は、冷房運転時には凝縮器として機能し、暖房運転時には蒸発器として機能する。また室内側熱交換器5は冷房運転時には蒸発器として機能し、暖房運転時には凝縮器として機能する。これら室外側熱交換器3及び室内側熱交換器5は、その内部に、空気の流れに対して上流側に配置された第1の配管9と空気の流れに対して下流側に配置された第2の配管10が設置され、この第1の配管9と第2の配管10は、片側は直接、他側は二方弁8を介して接続してある。さらに、これら室外側熱交換器3及び室内側熱交換器5は、その入口側及び出口側にそれぞれ三方弁6、7を設置してあり、これらの三方弁6、7の一つの通路は、第1の配管9又は第2の配管10の途中と接続し、また他の通路は二方弁8と接続するように構成されている。そして、三方弁6、7の切り替え、及び二方弁8の開閉により、室外側熱交換器3及び室内側熱交換器5内の配管を1パスあるいは2パスとして使用できるようにしてある。すなわち、三方弁6、7のそれぞれ室外側熱交換器3及び室内側熱交換器5と接続する側を、第1の配管9又は第2の配管10の途中と接続した側に切り替えれば、第1の配管9と第2の配管10が並列に接続されて2パスが構成される。また、三方弁6、7のそれぞれ室外側熱交換器3及び室内側熱交換器5と接続する側を、各室外側熱交換器3及び室内側熱交換器5に設けた二方弁8側に切り替えれば、第1の配管9と第2の配管10が直列に接続されて1パスが構成される。
圧縮器1と室外側熱交換器3及び室内側熱交換器5との間には四方弁2が接続されており、この四方弁2の一方の通路は、室外側熱交換器3との間に設けられた三方弁6と接続され、四方弁2の他方の通路は、室内側熱交換器5との間に設けられた三方弁7と接続されている。
なお、図1においては、室外側熱交換器3の両側に接続した三方弁6、7は1パスに切り替えられた状態が示され、また、室内側熱交換器5の両側に接続した三方弁6、7は2パスに切り替えられた状態が示されている。
【0014】
従って、図1に示す冷凍サイクルを流れる冷媒は、圧縮器1により圧縮され、矢印に示すように、四方弁を通過して、室外側熱交換器3の入口側に設けられた三方弁6に至る。このとき三方弁6の流路が室外側熱交換器3内に構成される第2の配管10の途中と接続し、かつ、二方弁8が開いているとき(2パス対応)には、冷媒は、三方弁6を通過した後、第2の配管10の途中から室外側熱交換器3内に流入し、第1の配管9の途中から三方弁7に流れる。
【0015】
また、三方弁6、7の流路が室外側熱交換器3内に構成される第2の配管10と第1の配管9との間に設けた二方弁8側に切り替えられ、同時に二方弁8が閉じられているとき(1パス対応)には、前記のように、四方弁2を出た冷媒は室外側熱交換器3の入口側に設けられた三方弁6を経て、第2の配管10、第1の配管9を順に通過して、室外側熱交換器3から外部に流れる。
【0016】
その後、冷媒は絞り装置4を通過して室内側熱交換器5の入口側に設けた三方弁6から室内側熱交換器5に流入する。このとき三方弁6の流路が室内側熱交換器5内に構成される第2の配管10の途中と接続し、かつ、二方弁8が開いているとき(2パス対応)には、冷媒は三方弁6を通過した後、第2の配管10の途中から流入し、第1の配管9の途中から流出する。
また、三方弁6、7の流路が室内側熱交換器5内に構成される第2の配管10と第1の配管9との間に設けた二方弁8側に切り替えられ、かつ、二方弁8が閉じられているとき(1パス対応)には、前記のように、冷媒は三方弁6を経て室内側熱交換器3内に入り、第2の配管10、第1の配管9を順に通過して、室内側熱交換器3から外部に流れる。
【0017】
上記の冷凍サイクルにおいては、室外側熱交換器3又は室内側熱交換器5を凝縮器として使用する場合には、空気の流れ方向に対して上流側に位置する第1の配管9を流れる平均冷媒温度よりも、空気の流れ方向に対して下流側に位置する第2の配管10を流れる平均冷媒温度が高くなるように構成される。また室内側熱交換器3又は室外側熱交換器5を蒸発器として使用する場合には、第1の配管9を流れる平均冷媒温度よりも第2の配管10を流れる平均冷媒温度が低くなるように構成される。従って、同一の運転モード、すなわち、冷媒が同一流れ方向にある場合に、熱交換器3又は5内の冷媒のパス数を変更しても、空気との熱交換効率のよい配管構成を提供することができる。
【0018】
図2(ア)(イ)は、上記の実施例において、凝縮器及び蒸発器として使用する熱交換器を示すもので、図2(ア)は2パス、(イ)は1パスの場合を示すものである。すなわち、室外側熱交換器3または室内側熱交換器5は、その両側に三方弁6及び7を接続し、さらに室外側熱交換器3または室内側熱交換器5内において、入口側に設けた三方弁6と接続する配管は、空気の流れ方向(図中白矢印で示す)に対して下流側となる第2の配管10の途中から二方向に分岐し、その一方はこの第2の配管と接続する二方弁8を介して、空気の流れ方向に対して上流側となる第1の配管9と接続し、さらにその途中から出口側で第1の配管9の途中と合流する流路が形成され、また他方はそのまま第1の配管と接続し、前記第1の配管の途中で、前記の流路と合流し、さらにそれぞれの出口側で集合して三方弁7と接続するように構成されている。
【0019】
そこで、まず図2(ア)に示す2パスの場合について説明する。
あらかじめ、凝縮器としての作用を営む室内側熱交換器5(暖房時)又は室外側熱交換器3(冷房時)に設けた二方弁8を開いておくとともに、それぞれの三方弁6及び7を図2(ア)に示すように、それぞれ第1の配管9と第2の配管10の途中と接続するように切り替えておく。しかるときには、図1に示す圧縮器1から四方弁2を経て室外側熱交換器3の入口側に設けた三方弁6に到達した冷媒は、この三方弁6を通過して第2の配管10に至り、その途中から分岐され、その一方は、前記のように、第2の配管10、それと接続する二方弁8、第1の配管9の途中に至る流路を流れ、他方は、前記のように第2の配管10、それと直接接続する第1の配管9の途中に至る流路を流れ、さらに両者は合流して三方弁7から絞り装置4の方向に流れる。このときの冷媒の流れ方向を実線矢印に示す。
【0020】
また、蒸発器としての作用を営む室外側熱交換器3(暖房時)又は室内側熱交換器5(冷房時)においても、前記の場合と同様に、二方弁8を開いておくとともにそれぞれの三方弁6、7を図2(ア)に示すように、それぞれ第1の配管9と第2の配管10の途中と接続するように切り替えておく。しかるときには、図1に示す絞り装置4を通過した冷媒は、室内側熱交換器5の入口側に設けた三方弁7を通って第1の配管9に至り、第1の配管9の途中から分岐され、その一方は、第1の配管9、それと接続する二方弁8、第2の配管10の途中に至る流路を流れ、他方は、第1の配管9、それと直接接続する第2の配管10の途中に至る流路を流れ、さらに両者は合流して三方弁6に戻る。このときの冷媒の流れ方向を点線矢印に示す。
【0021】
次に、図2(イ)に示す1パスの場合について説明する。
あらかじめ、凝縮器としての作用を営む室内側熱交換器5(暖房時)又は室外側熱交換器3(冷房時)に設けた二方弁8を閉じておくとともに、それぞれの三方弁6、7を二方弁8側の第1の配管9及び第2の配管10の端部と接続するように切り替えておく。しかるときには、圧縮器1から三方弁6に到達した冷媒は、この三方弁6を通過して第2の配管10の端部に至るが、二方弁8が閉じられているので、冷媒は第2の配管10、それと接続する第1の配管9を順に流れ、三方弁7に流れる。このときの冷媒の流れ方向を実線矢印に示す。
【0022】
また、蒸発器としての作用を営む室外側熱交換器3(暖房時)又は室内側熱交換器5(冷房時)においても、前記の場合と同様に、二方弁8を閉じておくとともに、それぞれの三方弁6、7を図2(イ)に示すように二方弁8側の第1の配管9及び第2の配管10の端部と接続するように切り替えておく。しかるときには、図1に示す絞り装置4から熱交換器5の入口側に設けた三方弁7に到達した冷媒は、この三方弁7を通過して第1の配管9の端部に至るが、二方弁8が閉じられているので、冷媒は第1の配管9、それと接続する第2の配管10を順に流れ、三方弁6に流れる。このときの冷媒の流れ方向を点線矢印に示す。
【0023】
従って凝縮器及び蒸発器を2パスとして作動させる場合には、三方弁6、7を図2(ア)に示すように切り替えるとともに二方弁8を開くと、冷媒は第2の配管10及び第1の配管9に並列に流れる。また凝縮器及び蒸発器を1パスとして作動させる場合は、三方弁6、7を図2(イ)に示すように切り替えるとともに、二方弁8を閉じると、冷媒は第2の配管10および第1の配管9内を直列に流れることになる。
以上のように本実施例によれば、凝縮器として用いる場合には、1パス、2パスいずれの場合も、第1の配管9を流れる平均冷媒温度よりも第2の配管10を流れる平均冷媒温度が高くなるように冷媒を流すことができる。また蒸発器として用いる場合にも、1パス、2パスいずれの場合も、第1の配管9を流れる平均冷媒温度よりも第2の配管10を流れる平均冷媒温度が低くなるように冷媒を流すことができる。
【0024】
図3は本発明の他の実施例であり、凝縮器(暖房時は室内側熱交換器5、冷房時は室外側熱交換器3)及び蒸発器(暖房時は室外側熱交換器3、冷房時は室内側熱交換器5)の第2の配管10の一端に四方弁21を接続する。また、第2の配管10の他端を第1の分岐管11を介して第1の配管9の他端と接続し、さらに第2の分岐管11の一端を四方弁21に接続する。また、第1の配管9の一端を分岐管12と接続するとともに分岐管12の他端を四方弁21と接続して構成する。そして、四方弁21の切り替えにより、2パスあるいは1パスとして作動させる。
すなわち、2パスとして作動させるときには、図3(ア)に示すように四方弁21の通路の一方は、第1の分岐管11と接続し、また四方弁21の通路の他方は、第2の配管10の一端と第2の分岐管12と接続するように切り替える。しかるときには、凝縮器においては、冷媒は実線矢印に示すように、四方弁21を経由して第1の分岐管11により分流され、第1の配管9及び第2の配管10に流れ、さらに第2の分岐管12により合流する。一方、蒸発器においては、図3(ア)の点線矢印に示すように、第2の分岐管12により分流され、その一方は四方弁21を経由して第2の配管10を流れ、他方はそのまま第1の配管9を流れ、第1の分岐管11により合流する。この場合は、圧力損失の減少を図ることができる。
【0025】
また、1パスとして使用する場合には、図3(イ)に示すように四方弁21の一方の通路を第2の配管10の一端と接続し、他方の通路は閉じられるように切り替え、一方のみに冷媒が流れるように設定する。この場合、凝縮器においては、冷媒は四方弁21を経由して第2の配管10に流れ、さらに、分岐管11を経て第1の配管9を流れることになる。また、蒸発器の場合は、冷媒は第2の分岐管12を通過して第1の配管9に流れ、さらに四方弁21に流れ、圧縮器側に流れることになる。この場合は高い熱交換効率を発揮させることができる。この場合の冷媒の流れの方向を点線矢印で示す。
【0026】
また、本実施例の場合、図4に示すように、四方弁2と第2の分岐管12とを対称的に入れ替えることも可能である。
以上のように本実施例によれば、凝縮器と用いる場合にも蒸発器として用いる場合にも1パスと2パスの切り替えが可能である。そして、凝縮器として用いる場合には、1パスの場合、第1の配管9を流れる平均冷媒温度よりも第2の配管10を流れる平均冷媒温度が高くなるように冷媒を流すことができる。また蒸発器として用いる場合にも、1パスの場合、第1の配管9を流れる平均冷媒温度よりも第2の配管10を流れる平均冷媒温度が低くなるように冷媒を流すことができる。
【0027】
図5は本発明の他の実施例であり、凝縮器(暖房時は室内側熱交換器5、冷房時は室外側熱交換器3)及び蒸発器(暖房時は室外側熱交換器3、冷房時は室内側熱交換器5)の片側に四方弁23を配置し、さらに、凝縮器(蒸発器)内の配管を、それぞれ第1の配管9A及び9B、第2の配管10A及び10Bに分割し、配管10Aと配管9Bとを直列に接続し、さらに第1の分岐管11を介して配管10B及び配管10Aを直列に接続して第2の分岐管12と接続し、配管10Aの一端を前記四方弁23と接続し、配管9Aを前記第2の分岐管12と接続して構成したものである。
従って、2パスとして使用する場合には、図5(ア)に示すように、四方弁23をその両通路がそれぞれ上記のように形成されるように切り替えると、凝縮器においては、冷媒は四方弁23の一方の通路を経て、第1の分岐管11に至り、この第1の分岐管11で分岐され、その一方は第1の配管9B、第2の配管10Aを順に通過し、四方弁23の他方の通路を経て第2の分岐管12に至る。また分岐管11で分岐された他方の冷媒は、直列に接続した第2の配管10B、第1の配管9Aを順に経て第2の分岐管12に至り、前記一方の通路を通過した冷媒と合流する。このときの冷媒の流れ方向を実線矢印で示す。
【0028】
また、1パスとして使用する場合には、図5(イ)に示すように、四方弁23の一方のみを開通させ、四方弁23、第2の配管10A、第1の配管9B、第1の分岐管11、第2の配管10B、第1の配管9Aを順に通過して第2の分岐管12に至る流路が形成される。従って、冷媒は上記の流路のみを流れることになる。このときの冷媒の流れ方向を点線矢印で示す。
【0029】
また、本実施例の場合、図6に示すように、四方弁24、第1の分岐管11及び第2の分岐管12とを対称的に入れ替えることも可能である。
以上のように本実施例によれば、凝縮器と用いる場合にも蒸発器として用いる場合にも1パスと2パスの切り替えが可能である。そして、凝縮器として用いる場合には、1パスの場合、第1の配管9を流れる平均冷媒温度よりも第2の配管10を流れる平均冷媒温度が高くなるように冷媒を流すことができる。また蒸発器として用いる場合にも、1パスの場合、第1の配管9を流れる平均冷媒温度よりも第2の配管10を流れる平均冷媒温度が低くなるように冷媒を流すことができる。
【0030】
図7は本発明の他の実施例であり、四方弁及び三方弁に替えて逆止弁を配置した場合を示すものである。すなわち,室外側熱交換器3及び室内側熱交換器5において、第1の逆止弁13により第1の配管9及び第2の配管10を直列に接続し、さらに第1の配管9の他端と第2の配管10の他端とを接続する。一方、室外側熱交換器3及び室内側熱交換器5の入口側及び出口側の一方に接続される配管は、第2の逆止弁14及び第3の逆止弁15によって、第1の配管9の一端と第1の配管9の途中とを冷媒の流れる方向に応じて選択的に連通可能な構成とする。また、室外側熱交換器3及び室内側熱交換器5の入口側または出口側の他方に接続される配管を、第4の逆止弁16及び第5の逆止弁17によって、第2の配管10の一端と第2の配管10の途中とを、冷媒の流れる方向に応じて選択的に連通可能な構成としたものである。そこで、凝縮器を1パスとして使用する場合には、逆止弁17、逆止弁13、逆止弁15により冷媒の流れは阻止されるので、結局、図7(ア)の矢印に示すように、圧縮機から凝縮器としての室外側熱交換器3または室内側熱交換器5に送られる冷媒は、第4の逆止弁16を経て第2の配管10に至り、さらにこの配管10と直列に接続されている第1の配管9を流れ、第2の逆止弁14を経て流れる。また、蒸発器を2パスとして使用する場合は、図7(イ)の矢印に示すように、減圧装置側から流入する冷媒は、第3の逆止弁15を経て第1の配管9に至り、分岐されて、一方はそのまま第2の配管10を通過して第5の逆止弁17に到達する。分岐された他方は、第1の配管9、第1の逆止弁13を通過し、第2の配管10を経て第5の逆止弁17に到達して合流することになる。
以上のように本実施例によれば、凝縮器と用いる場合には1パス、蒸発器として用いる場合には2パスに切り替えが可能である。そして、凝縮器として用いる場合には、第1の配管9を流れる平均冷媒温度よりも第2の配管10を流れる平均冷媒温度が高くなるように冷媒を流すことができる。また蒸発器として用いる場合には、第1の配管9を流れる平均冷媒温度よりも第2の配管10を流れる平均冷媒温度が低くなるように冷媒を流すことができる。
【0031】
図8は、本発明の他の実施例であり、室外側熱交換器3及び室内側熱交換器5の入口側及び出口側に三方弁6、7を配置するとともに、逆止弁13によって第1の配管9の一端と第2の配管10の一端とを接続し、さらに第1の配管9の他端と第2の他端とを接続し、三方弁6を第2の配管10の一端または第2の配管10の途中と選択的に接続可能な構成とし、他方の三方弁7を第1の配管の一端または第1の配管の途中と選択的に接続可能な構成としたものである。この場合は、凝縮器は図8(ア)に示すように、1パスとして使用し、蒸発器は図8(イ)に示すように2パスとして使用するものである。
すなわち凝縮器においては、圧縮機側の三方弁6を通過する冷媒は、凝縮器に設けた逆止弁13により直進を阻止されるので、第2の配管10及びそれに連なる第1の配管9を通過し、さらに減圧装置側の三方弁6に到達することになり、1パスとして機能する(実線矢印参照)。これに対し、蒸発器は、図8(イ)に示すように、減圧装置側の三方弁7側から流入する冷媒は二方に分岐し、その一方は第1の配管9及び第2の配管10を通過してその途中から前記の圧縮機側の三方弁6に至り、他方は第1の配管9、逆止弁13、第2の配管10を通過し、その途中から、前記の一方の流れと合流して圧縮機側の三方弁6に至る流路となり、2パスとして機能する(点線矢印参照)。
以上のように本実施例によれば、凝縮器と用いる場合には1パス、蒸発器として用いる場合には2パスに切り替えが可能である。そして、凝縮器として用いる場合には、第1の配管9を流れる平均冷媒温度よりも第2の配管10を流れる平均冷媒温度が高くなるように冷媒を流すことができる。また蒸発器として用いる場合には、第1の配管9を流れる平均冷媒温度よりも第2の配管10を流れる平均冷媒温度が低くなるように冷媒を流すことができる。
【0032】
図9は、本発明の他の実施例であり、第1の配管9の途中及び第2の配管10の途中を凝縮器または蒸発器として機能する熱交換器3及び5の入口側または出口側となる配管と接続するとともに、第1の配管9の途中に三方弁6を設け第2の配管10の途中と接続するとともに、第2の配管10に逆止弁17を設けたものである。この場合も、上記の実施例と同様に、凝縮器は1パスとして、また蒸発器は2パスとして使用するものである。
すなわち,凝縮器においては図9(ア)に示すように圧縮機側から送られる冷媒は第2の配管10の途中で分岐されるが、その一方には逆止弁17が設置されており、流れを阻止されるので、冷媒は他方の第2の配管10を経て三方弁6に至り、さらにこの三方弁6と連絡する第1の配管9を流れ、その途中から減圧装置側に排出されるので1パスとして作動することになる。一方蒸発器においては、図9(イ)に示すように、減圧装置側から第1の配管9に流入する冷媒は分岐され、その一方は第1の配管9とそれに接続する第2の配管10を通過し、さらにその途中から分岐して、一方は逆止弁17を通過して合流部に至り、分岐した他方は3方弁6を通過し、さらに第1の配管9及びそれに連なる第2の配管10を通過して前記合流部に至るので2パスとして機能することになる。
以上のように本実施例によれば、凝縮器と用いる場合には1パス、蒸発器として用いる場合には2パスに切り替えが可能である。そして、凝縮器として用いる場合には、第1の配管9を流れる平均冷媒温度よりも第2の配管10を流れる平均冷媒温度が高くなるように冷媒を流すことができる。また蒸発器として用いる場合には、第1の配管9を流れる平均冷媒温度よりも第2の配管10を流れる平均冷媒温度が低くなるように冷媒を流すことができる。
【0033】
図10は、本発明の他の実施例の場合であり、2パスのときを理想的な配管配置とすることを特徴とするものである。すなわち、四方弁25と接続する第1の配管9と第2の配管10とを直列に接続し、さらにその端部を、四方弁25の他の通路と接続する分岐管12と接続するとともに、さらに、第2の配管10の途中に分岐弁11を設け、この分岐弁11を四方弁25と接続したものである。従って、凝縮器においては、図10(ア)に示すように、四方弁25を通過した冷媒は分岐管11により分岐され、一方の冷媒は第2の配管10及びそれに連なる第1の配管9を通過して分岐管12に至り、他方の冷媒は第2の配管10及びそれに連なる第1の配管9、四方弁25を経て分岐管12に至り、前記の冷媒と合流するので(実線矢印参照)、2パスとして機能することになる。また蒸発器においては、減圧装置側からの冷媒は、分岐管12により分岐され、その一方は第1の配管9、それに連なる第2の配管10を通過し、その途中に設けられた分岐管11から四方弁25の一方の通路を経て流出する。さらに分岐された他方の冷媒は、四方弁25の他方の通路を経て第1の配管9とそれに連なる第2の配管10を通過し、その途中に設けられた分岐管11で、前記の冷媒と合流し(点線矢印参照)、四方弁25を経て流出する。図10(イ)に示すものは凝縮器および蒸発器を1パスとして使用する場合を示すものである。このように1パスとして使用する場合には、同図(イ)に示すように四方弁25の一方の通路を第1の配管9と接続し、他方の通路は閉じられるように切り替え、一方のみに冷媒が流れるように設定する。すなわち、凝縮器においては、圧縮機側からの冷媒は、四方弁25を経て第1の配管9、第2の配管10、分岐管11、第2の配管10、第1の配管9を通過して分岐管12に至る1パスの回路が構成される。また蒸発器においては、減圧装置側から、分岐管12、第1の配管9、第2の配管10、分岐管11、第2の配管10、第1の配管9、四方弁25からなる1パスの回路が構成される。
以上のように本実施例によれば、凝縮器と用いる場合にも蒸発器として用いる場合にも1パスと2パスの切り替えが可能である。そして、凝縮器として用いる場合には、2パスの場合、第1の配管9を流れる平均冷媒温度よりも第2の配管10を流れる平均冷媒温度が高くなるように冷媒を流すことができる。また蒸発器として用いる場合にも、2パスの場合、第1の配管9を流れる平均冷媒温度よりも第2の配管10を流れる平均冷媒温度が低くなるように冷媒を流すことができる。
【0034】
図11は、本発明の他の実施例を示すものである。図11において、18は第1の配管9に設けるフィン群、19は第2の配管10に設けるフィン群、、20は空隙である。このようにフィン群18及び19との間に空隙20を連続的または部分的に設けることにより、熱の放散が良好となる。
【0035】
なお、凝縮器の場合には、冷媒の流れとしては上流側の配管が平均冷媒温度が低い配管となり、下流側の配管が平均冷媒温度が高い配管となる。
また、蒸発器の場合には、冷媒の流れとしては上流側の配管が平均冷媒温度が高い配管となり、下流側の配管が平均冷媒温度が低い配管となる。
ここで、能力負荷や運転モードによって熱交換器のパス数を変更する一実施例を表1に示す。表1は、室外側熱交換器の例を示している。
凝縮器は、凝縮過程(暖房運転時:室内側熱交換器、冷房運転時:室外側熱交換器)において、熱交換器中のパス数を少なく(例えば1パス)とすることにより、冷媒の流速Vrが増加し、冷媒の熱伝達率αrが向上して熱交換器の性能が向上する。
蒸発器は、蒸発過程(暖房運転時:室外側熱交換器、冷房運転時:室内側熱交換器)において、熱交換器中のパス数を冷媒の流速Vrの遅い中間能力以下ではパス数を少なく(例えば1パス)し、冷媒の流速Vrの速い定格能力以上ではパス数を多く(例えば2パス)することにより、中間能力以下では、冷媒の流速Vrが増加し、冷媒の熱伝達率αrが向上して熱交換器の性能が向上する。
また、定格能力以上では、圧力損失ΔPrの増加し易い二相ガス状態であるため、パス数を多く(例えば2パス)することにより、冷媒の流速Vrが速くても
、冷媒圧力損失ΔPを減少させることができ、熱交換器の性能が向上する。
上記の適切なパス数を表示すると【表1】のようになる。
【0036】
【表1】
【0037】
【発明の効果】
以上、本発明の実施例について説明したが、熱交換器内に設置する配管を、空気の流れに対して上流側に配置した第1の配管と下流側に配置した第2の配管として構成し、パス数の変更に対応させるとともに、第1の配管と第2の配管とに流れる冷媒の温度を変えることにより、すなわち、凝縮器では、上流側の配管の冷媒温度を低くし、蒸発器では、下流側の配管の冷媒温度を低くすることにより熱伝達効率を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明における空気調和装置の一実施例による冷凍サイクル図。
【図2】 (ア)及び(イ)は本発明の一実施例を示す構成図。
【図3】 (ア)及び(イ)は本発明の他の実施例を示す構成図。
【図4】 本発明の他の実施例を示す構成図。
【図5】 (ア)及び(イ)は本発明の他の実施例を示す構成図。
【図6】 本発明の他の実施例を示す構成図。
【図7】 (ア)及び(イ)は本発明の他の実施例を示す構成図。
【図8】 (ア)及び(イ)は本発明の他の実施例を示す構成図。
【図9】 (ア)及び(イ)は本発明の他の実施例を示す構成図。
【図10】 (ア)及び(イ)は本発明の他の実施例を示す構成図。
【図11】 本発明におけるフィンと配管の実例を示す斜視図。
【符号の説明】
1 圧縮機
2 四方弁
3 室外側熱交換器
4 絞り装置
5 室内側熱交換器
6 三方弁
7 三方弁
8 二方弁
9 第1の配管
9A 第1の配管
10 第2の配管
10B第2の配管
11 分岐管
12 分岐管
13 逆止弁
14 逆止弁
15 逆止弁
16 逆止弁
17 逆止弁
18 フィン群
19 フィン群
20 空隙
Claims (20)
- 圧縮機、室外側熱交換器、減圧装置、室内側熱交換器、四方弁をそれぞれ配管で接続した空気調和装置であって、前記室外側熱交換器又は前記室内側熱交換器を,凝縮器として機能する場合、または蒸発器として機能する場合のいずれの場合にもパス数が変更可能な熱交換器とし、前記熱交換器は、空気の流れ方向に対して上流側に位置する第1の配管と、下流側に位置する第2の配管とを有し、前記熱交換器を凝縮器として用いる場合には、常に前記第1の配管を流れる平均冷媒温度よりも前記第2の配管を流れる平均冷媒温度が高くなるように、また前記熱交換器を蒸発器として用いる場合には、常に前記第1の配管を流れる平均冷媒温度よりも前記第2の配管を流れる平均冷媒温度が低くなるように切り替え可能な弁機構を備えたことを特徴とする空気調和装置。
- 圧縮機、室外側熱交換器、減圧装置、室内側熱交換器、四方弁をそれぞれ配管で接続した空気調和装置であって、前記室外側熱交換器又は前記室内側熱交換器を、パス数が変更可能な熱交換器とし、前記熱交換器は、空気の流れ方向に対して上流側に位置する第1の配管と、下流側に位置する第2の配管とを有し、前記熱交換器を凝縮器として用い、少ないパス数で冷媒を流す場合には、前記第1の配管を流れる平均冷媒温度よりも前記第2の配管を流れる平均冷媒温度が高くなるように、また前記熱交換器を蒸発器として用い、少ないパス数で冷媒を流す場合には、前記第1の配管を流れる平均冷媒温度よりも前記第2の配管を流れる平均冷媒温度が低くなるように切り替え可能な弁機構を備えたことを特徴とする空気調和装置。
- 圧縮機、室外側熱交換器、減圧装置、室内側熱交換器、四方弁をそれぞれ配管で接続した空気調和装置であって、前記室外側熱交換器又は前記室内側熱交換器を、凝縮器として機能する場合と蒸発器として機能する場合でパス数が変更可能な熱交換器とし、前記熱交換器は、空気の流れ方向に対して上流側に位置する第1の配管と、下流側に位置する第2の配管とを有し、前記熱交換器を凝縮器として用いる場合には、前記第1の配管を流れる平均冷媒温度よりも前記第2の配管を流れる平均冷媒温度が高くなるように、また前記熱交換器を蒸発器として用いる場合には、前記第1の配管を流れる平均冷媒温度よりも前記第2の配管を流れる平均冷媒温度が低くなるように切り替え可能な弁機構を備えたことを特徴とする空気調和装置。
- 前記第1の配管に設けるフィン群と、前記第2の配管に設けるフィン群との間に、連続的又は部分的な空隙を設けたことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の空気調和装置。
- 前記弁機構として2つの三方弁と1つの二方弁を用いたことを特徴とする請求項1に記載の空気調和装置。
- 2つの前記三方弁を前記熱交換器の入口側と出口側にそれぞれ設け、前記二方弁によって前記第1の配管の一端と前記第2の配管の一端を接続し、前記第1の配管の他端と前記第2の配管の他端とを接続し、一方の前記三方弁を、前記第1の配管の一端、又は前記第1の配管の途中と選択的に接続可能な構成とし、他方の前記三方弁を、前記第2の配管の一端、又は前記第2の配管の途中と選択的に接続可能な構成とし、一方の前記三方弁を前記第1の配管の一端と接続するときには、前記二方弁を閉として他方の前記三方弁を前記第2の配管の一端と接続し、一方の前記三方弁を前記第1の配管の途中と接続するときには、前記二方弁を開として他方の前記三方弁を前記第2の配管の途中と接続することを特徴とする請求項5に記載の空気調和装置。
- 前記弁機構として四方弁を用いたことを特徴とする請求項2に記載の空気調和装置。
- 前記四方弁を前記第2の配管の一端に接続し、前記第1の配管の他端と前記第2の配管の他端を、第1の分岐管を介して接続し、前記第1の分岐管の一端を前記四方弁に接続し、前記第1の配管の一端に第2の分岐管を設け、前記第2の分岐管の一端を前記四方弁に接続し、1パスとして前記第1の配管と前記第2の配管に冷媒を流すときには、前記第1の分岐管と前記四方弁との間、及び前記第2の分岐管と前記四方弁との間には冷媒が流れないように四方弁を切り替え、2パスとして前記第1の配管と前記第2の配管に冷媒を流すときには、前記第1の分岐管と前記四方弁との間、及び前記第2の分岐管と前記四方弁との間には冷媒が流れるように四方弁を切り替えるとこを特徴とする請求項7に記載の空気調和装置。
- 前記四方弁を前記第1の配管の一端に接続し、前記第1の配管の他端と前記第2の配管の他端を、第1の分岐管を介して接続し、前記第1の分岐管の一端を前記四方弁に接続し、前記第2の配管の一端に第2の分岐管を設け、前記第2の分岐管の一端を前記四方弁に接続し、1パスとして前記第1の配管と前記第2の配管に冷媒を流すときには、前記第1の分岐管と前記四方弁との間、及び前記第2の分岐管と前記四方弁との間には冷媒が流れないように四方弁を切り替え、2パスとして前記第1の配管と前記第2の配管に冷媒を流すときには、前記第1の分岐管と前記四方弁との間、及び前記第2の分岐管と前記四方弁との間には冷媒が流れるように四方弁を切り替えるとこを特徴とする請求項7に記載の空気調和装置。
- 前記第1の配管と前記第2の配管を、それぞれ2つの配管に分割し、前記第1の配管は、一端が前記熱交換器の入口側又は出口側となる配管1Aと、分割された前記第2の配管の間に接続される配管1Bとより構成し、前記第2の配管は、一端が前記熱交換器の入口側又は出口側となる配管2Aと、分割された前記第1の配管の間に接続される配管2Bとより構成し、前記四方弁を前記配管2Aの一端に接続し、前記配管2Bと前記配管1Bとを、第1の分岐管を介して接続し、前記第1の分岐管の一端を前記四方弁に接続し、前記配管1Aの一端に第2の分岐管を設け、前記第2の分岐管の一端を前記四方弁に接続し
、1パスとして前記第1の配管と前記第2の配管に冷媒を流すときには、前記第1の分岐管と前記四方弁との間、及び前記第2の分岐管と前記四方弁との間には冷媒が流れないように四方弁を切り替え、2パスとして前記第1の配管と前記第2の配管に冷媒を流すときには、前記第1の分岐管と前記四方弁との間、および前記第2の分岐管と前記四方弁とのあいだには冷媒が流れるように四方弁を切り替えることを特徴とする請求項7に記載の空気調和装置。 - 前記第1の配管と前記第2の配管を、それぞれ2つの配管に分割し、前記第1の配管は、一端が前記熱交換器の入口側又は出口側となる配管1Aと、分割された前記第2の配管の間に接続される配管1Bとより構成し、前記第2の配管は、一端が前記熱交換器の入口側又は出口側となる配管2Aと、分割された前記第1の配管の間に接続される配管2Bとより構成し、前記四方弁を前記配管1Aの一端に接続し、前記配管2Bと前記配管2Bとを、第1の分岐管を介して接続し、前記第1の分岐管の一端を前記四方弁に接続し、前記配管2Aの一端に第2の分岐管を設け、前記第2の分岐管の一端を前記四方弁に接続し
、1パスとして前記第1の配管と前記第2の配管に冷媒を流すときには、前記第1の分岐管と前記四方弁との間、および前記第2の分岐管と前記四方弁との間には冷媒が流れないように四方弁を切り替え、2パスとして前記第1の配管と前記第2の配管に冷媒を流すときには、前記第1の分岐管と前記四方弁との間、及び前記第2の分岐管と前記四方弁との間には冷媒が流れるように四方弁を切り替えることを特徴とする請求項7に記載の空気調和装置。 - 前記弁機構として複数の逆止弁を用いたことを特徴とする請求項3に記載の空気調和装置。
- 第1の逆止弁によって、前記第1の配管の一端と前記第2の配管の一端を接続し、前記第1の配管の他端と前記第2の配管の他端とを接続し、前記熱交換器の入口側又は出口側の一方に接続される配管は、第2及び第3の逆止弁によって、前記第1の配管の一端と前記第1の配管の途中とを冷媒の流れる方向に応じて選択的に連通可能な構成とし、前記熱交換器の入口側又は出口側の他方に接続される配管は、第4及び第5の逆止弁によって、前記第2の配管の一端と前記第2の配管の途中とを冷媒の流れる方向に応じて選択的に連通可能な構成とし、1パスとして前記第1の配管と前記第2の配管に冷媒を流すときには、前記第1の逆止弁に冷媒は流れず、前記熱交換器の入口側又は出口側に接続される配管は、前記第1の配管の一端、及び前記第2の配管の一端と連通し、2パスとして前記第1の配管と前記第2の配管に冷媒を流すときには、前記第1の逆止弁を冷媒が流れ、前記熱交換器の入口側又は出口側に接続される配管は、前記第1の配管の途中、及び前記第2の配管の途中と連通するようにそれぞれの前記逆止弁を設けたことを特徴とする請求項12に記載の空気調和装置。
- 前記弁機構として2つの三方弁と1つの逆止弁を用いたことを特徴とする請求項2に記載の空気調和装置。
- 2つの前記三方弁を前記熱交換器の入口側と出口側にそれぞれ設け、前記逆止弁によって前記第1の配管の一端と前記第2の配管の一端を接続し、前記第1の配管の他端と前記第2の配管の他端とを接続し、一方の前記三方弁を、前記第1の配管の一端と前記第1の配管の途中とを選択的に接続可能な構成とし、他方の前記三方弁を、前記第2の配管の一端と前記第2の配管の途中とを選択的に接続可能な構成とし、一方の前記三方弁を前記第1の配管の一端と接続するときには、他方の前記三方弁を前記第2の配管の一端と接続し、一方の前記三方弁を前記第1の配管の途中と接続するときには、他方の前記三方弁を前記第2の配管の途中と接続し、前記逆止弁は、前記前記三方弁を前記第1の配管の途中、及び前記第2の配管の途中と接続するときに冷媒が流れる方向に設けたことを特徴とする請求項14に記載の空気調和装置。
- 前記熱交換器を、凝縮器として機能する場合には1パスとし、蒸発器として機能する場合には2パスとしたことを特徴とする請求項3に記載の空気調和装置。
- 前記弁機構として1つの三方弁と1つの逆止弁を用いたことを特徴とする請求項3に記載の空気調和装置。
- 前記第1の配管の途中、及び前記第2の配管の途中を、前記熱交換器の入口側又は出口側となる配管と接続し、前記第1の配管の途中に三方弁を、前記第2の配管の途中に逆止弁をそれぞれ設け、1パスとして前記第1の配管と前記第2の配管に冷媒を流すときには、前記第1の配管の途中から前記第2の配管の途中に冷媒が流れるように三方弁を切り替え、2パスとして前記第1の配管と前記第2の配管に冷媒を流すときには、前記第1の配管の途中から前記第2の配管の途中に冷媒が流れないように三方弁を切り替え、前記逆止弁は、2パスとして前記第1の配管と前記第2の配管に冷媒を流すときには冷媒が流れる方向に設けたことを特徴とする請求項17に記載の空気調和装置。
- 前記第1の配管の途中、及び前記第2の配管の途中を、前記熱交換器の入口側又は出口側となる配管と接続し、前記第2の配管の途中に三方弁を、前記第1の配管の途中に逆止弁をそれぞれ設け、1パスとして前記第1の配管と前記第2の配管に冷媒を流すときには、前記第1の配管の途中から前記第2の配管の途中に冷媒が流れるように三方弁を切り替え、2パスとして前記第1の配管と前記第2の配管に冷媒を流すときには、前記第1の配管の途中から前記第2の配管の途中に冷媒が流れないように三方弁を切り替え、前記逆止弁は、2パスとして前記第1の配管と前記第2の配管に冷媒を流すときには冷媒が流れる方向に設けたことを特徴とする請求項17に記載の空気調和装置。
- 圧縮器、室外側熱交換器、減圧装置、室内側熱交換器、四方弁をそれぞれ配管で接続した空気調和装置であって、前記室外側熱交換器又は前記室内側熱交換器を、パス数が変更可能な熱交換器とし、前記熱交換器は、空気の流れ方向に対して上流側に位置する第1の配管と、下流側に位置する第2の配管とを有し、前記熱交換器を蒸発器として用い、多いパス数で冷媒を流す場合には、前記第1の配管を流れる平均冷媒温度よりも前記第2の配管を流れる平均冷媒温度が低くなるように切り替え可能な弁機構を設けたことを特徴とする空気調和装置。
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