JP2002364873A - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

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JP2002364873A JP2001172877A JP2001172877A JP2002364873A JP 2002364873 A JP2002364873 A JP 2002364873A JP 2001172877 A JP2001172877 A JP 2001172877A JP 2001172877 A JP2001172877 A JP 2001172877A JP 2002364873 A JP2002364873 A JP 2002364873A
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compressor
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Hiroo Nakamura
啓夫 中村
Ryoichi Takato
亮一 高藤
Masayuki Nonaka
正之 野中
Shigeyuki Sasaki
重幸 佐々木
Shinichi Shimoide
新一 下出
Atsushi Otsuka
厚 大塚
Yasuhisa Yasunaga
泰久 安永
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    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24FAIR-CONDITIONING; AIR-HUMIDIFICATION; VENTILATION; USE OF AIR CURRENTS FOR SCREENING
    • F24F3/00Air-conditioning systems in which conditioned primary air is supplied from one or more central stations to distributing units in the rooms or spaces where it may receive secondary treatment; Apparatus specially designed for such systems
    • F24F3/12Air-conditioning systems in which conditioned primary air is supplied from one or more central stations to distributing units in the rooms or spaces where it may receive secondary treatment; Apparatus specially designed for such systems characterised by the treatment of the air otherwise than by heating and cooling
    • F24F3/14Air-conditioning systems in which conditioned primary air is supplied from one or more central stations to distributing units in the rooms or spaces where it may receive secondary treatment; Apparatus specially designed for such systems characterised by the treatment of the air otherwise than by heating and cooling by humidification; by dehumidification
    • F24F3/153Air-conditioning systems in which conditioned primary air is supplied from one or more central stations to distributing units in the rooms or spaces where it may receive secondary treatment; Apparatus specially designed for such systems characterised by the treatment of the air otherwise than by heating and cooling by humidification; by dehumidification with subsequent heating, i.e. with the air, given the required humidity in the central station, passing a heating element to achieve the required temperature

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Abstract

(57)【要約】 【課題】空気調和機において、外気温度が低くても室内
温度を上昇させると共に均一な温度の空気流を吹出して
快適性を向上しつつ通風路背面壁への露付を防止して信
頼性の高い暖房モード除湿運転を可能とする。 【解決手段】室内熱交換器3を前面熱交換器13と背面
熱交換器18とに二分割して除湿弁25を介して接続
し、背面熱交換器14の後側を背面ケーシング8に近接
し前側を前方上方に傾斜させて配置し、圧縮機から出た
冷媒を前面熱交換器13に導いてこの前面熱交換器13
を凝縮器とし背面熱交換器14を蒸発器とする暖房モー
ド除湿運転を行ない、この除湿運転時における冷媒出口
24を背面ケーシング8に隣接する伝熱管18より前方
に位置する伝熱管18に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気調和機に係
り、特に冷暖房運転および除湿運転が可能な空気調和機
に好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来の空気調和機としては、特開平7−
158888号公報(従来技術1)に示されているよう
に、圧縮機出口側に設けた四方弁を介して冷媒流れ方向
を逆転して冷暖房運転を切り換える空気調和器におい
て、再熱しながら除湿運転を行なうように、除湿弁を介
して二分割された室内熱交換器のうち再熱用凝縮器とな
るべき除湿弁の上流側熱交換器を室外熱交換器と接続す
ると共に、除湿弁の下流側熱交換器を蒸発器として用い
て冷却・除湿運転を行ない、空気の温度低下を抑えるよ
うにした再熱方式のものがある。そして、従来技術1の
図3(B)に示すように、その室内熱交換器は、室内熱
交換器の背面熱交換器の後側が空気通路を形成する背面
壁に近接しその前側が前方上方に傾斜するようにして配
置されると共に、除湿運転時に前面側直立部が凝縮器と
し後方傾斜部が蒸発器として作用するように構成するこ
とが記載されている。
【0003】また、従来の空気調和機としては、特開昭
54−47353号公報(従来技術2)に示されている
ように、圧縮機、室外熱交換器、熱的に二分割された室
内熱交換器、室外熱交換器と室内熱交換器の間に配置さ
れて冷房運転時および暖房運転時に絞り作用を行なう冷
暖房用絞り装置、二分割された室内熱交換器の間に配置
されて除湿運転時に絞り作用を行なう除湿用絞り装置、
および圧縮機の出口側に設けて前記室外熱交換器と記室
内熱交換器への冷媒の流れ方向を切り換える切換弁とを
冷媒配管で接続して冷凍サイクルを形成し、さらには圧
縮機から出た冷媒を室外熱交換器に導いてこの室外熱交
換器を凝縮器とし室内熱交換器を蒸発器とした冷房運転
と、圧縮機から出た冷媒を室内熱交換器に導いて室内熱
交換器を凝縮器とし室外熱交換器を蒸発器とした暖房運
転と、圧縮機から出た冷媒を前記室内熱交換器に導いて
室内熱交換器一方を凝縮器とし室内熱交換器の他方を蒸
発器とする暖房気味除湿運転とに切り換え可能に構成し
たものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来技術1で
は、除湿運転時に圧縮機から吐出された高温の冷媒が室
外熱交換器を経て室内熱交換器へ到達するまでに室外熱
交換器を介して外気によって冷却されるので、特に冬季
や梅雨時期など外気温度が低い時には再加熱能力が大幅
に低下し除湿運転時に室温が低下するという課題があっ
た。また、従来技術1には、除湿運転時における背面熱
交換器の最も低い温度になる冷媒出口の位置については
開示されておらず、背面熱交換器の冷媒出口を背面ケー
シングに近接して位置させた場合には背面ケーシングへ
の露付が生じて信頼性が低下することについては配慮さ
れていない。
【0005】また、従来技術2では、暖房気味除湿運転
により室内の温度上昇を図りながら除湿することが示さ
れているが、暖房気味除湿運転の際に分割された室内熱
交換器の配置構成については開示されておらず、この除
湿運転時に蒸発器となる熱交換器を背面側に配置するこ
と、さらにはその冷媒出口を背面ケーシングに近接して
位置させた場合には背面ケーシングへの露付が生じて信
頼性が低下することについては配慮されていない。
【0006】本発明の第1の目的は、外気温度が低くて
も室内温度を上昇させると共に均一な温度の空気流を吹
出して快適性を向上しつつ通風路背面壁への露付を防止
して信頼性の高い暖房モード除湿運転が可能な空気調和
機を得ることにある。
【0007】本発明の第2の目的は、外気温度が低くて
も室内温度を上昇させると共に均一な温度の空気流を吹
出して快適性を向上しつつ通風路背面壁への露付を防止
して信頼性の高い暖房モード除湿運転が可能で、しかも
暖房モード除湿運転時の除湿性能および暖房運転時の暖
房性能の向上を図ることができる空気調和機を得ること
にある。
【0008】本発明の第3の目的は、外気温度が低くて
も室内温度を上昇させると共に均一な温度の空気流を吹
出す暖房モード除湿運転により快適性を向上しつつ、通
風路背面壁への露付を抑制して信頼性が向上でき、しか
も限られた空間を利用して補助熱交換器を設置して暖房
モード除湿運転時の除湿性能および暖房運転時の暖房性
能の向上をより一層図ることができる空気調和機を得る
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るための本発明の第1の特徴は、圧縮機、室外熱交換
器、熱的に二分割された室内熱交換器、前記室外熱交換
器と前記室内熱交換器との間に配置されて冷房運転時お
よび暖房運転時に絞り作用を行なう冷暖房用絞り装置、
前記二分割された室内熱交換器の前面熱交換器と背面熱
交換器との間に配置されて除湿運転時に絞り作用を行な
う除湿用絞り装置、前記圧縮機の出口側に設けて前記室
外熱交換器と記室内熱交換器への冷媒の流れ方向を切り
換える切換弁、を冷媒配管で接続して冷凍サイクルを形
成し、前記室内熱交換器に室内空気を通風する貫流ファ
ンおよびその通風路を形成する背面ケーシングを備え、
前記背面熱交換器は、後側が前記背面ケーシングに近接
し前側が前方上方に位置するように傾斜して配置すると
共に、前記圧縮機から出た冷媒を前記前面熱交換器に導
いてこの前面熱交換器を凝縮器とし前記背面熱交換器を
蒸発器とする暖房モード除湿運転時における冷媒出口
を、前記背面ケーシングに隣接する伝熱管より前方に位
置する伝熱管に形成したことにある。
【0010】上記第2の目的を達成するための本発明の
第2の特徴は、圧縮機、室外熱交換器、熱的に二分割さ
れた室内熱交換器、前記室外熱交換器と前記室内熱交換
器との間に配置されて冷房運転時および暖房運転時に絞
り作用を行なう冷暖房用絞り装置、前記二分割された室
内熱交換器の前面熱交換器と背面熱交換器との間に配置
されて除湿運転時に絞り作用を行なう除湿用絞り装置、
前記圧縮機の出口側に設けて前記室外熱交換器と記室内
熱交換器への冷媒の流れ方向を切り換える切換弁、を冷
媒配管で接続して冷凍サイクルを形成し、前記冷凍サイ
クルは、前記圧縮機から出た冷媒を前記室外熱交換器に
導いてこの室外熱交換器を凝縮器とし前記室内熱交換器
を蒸発器とした冷房運転と、前記圧縮機から出た冷媒を
前記前面熱交換器に導いて前記室内熱交換器を凝縮器と
し前記室外熱交換器を蒸発器とした暖房運転と、前記圧
縮機から出た冷媒を前記前面熱交換器に導いてこの前面
熱交換器を凝縮器とし前記背面熱交換器を蒸発器とする
暖房モード除湿運転とに切り換え可能に構成し、前記室
内熱交換器に室内空気を通風する貫流ファンおよびその
通風路を形成する背面ケーシングを備え、前記背面熱交
換器は、後側が前記背面ケーシングに近接し前側が前方
上方に位置するように傾斜して配置すると共に、前記暖
房運転時および前記暖房モード除湿運転時に並列パスか
ら1パスとなって冷媒出口に至る冷媒パスを形成し、前
記冷媒出口に至る1パス部分を前記背面ケーシングに隣
接した並列パスの伝熱管より前方に位置して設けたこと
にある。
【0011】上記第3の目的を達成するための本発明の
第3の特徴は、圧縮機、室外熱交換器、補助熱交換器と
熱的に二分割された主熱交換器とを有する室内熱交換
器、前記室外熱交換器と前記室内熱交換器との間に配置
されて冷房運転時および暖房運転時に絞り作用を行なう
冷暖房用絞り装置、前記二分割された主熱交換器の前面
熱交換器と背面熱交換器との間に配置されて除湿運転時
に絞り作用を行なう除湿用絞り装置、前記圧縮機の出口
側に設けて前記室外熱交換器と記室内熱交換器への冷媒
の流れ方向を切り換える切換弁、を冷媒配管で接続して
冷凍サイクルを形成し、前記冷凍サイクルは、前記圧縮
機から出た冷媒を前記室外熱交換器に導いてこの室外熱
交換器を凝縮器とし前記室内熱交換器を蒸発器とした冷
房運転と、前記圧縮機から出た冷媒を前記前面熱交換器
に導いて前記室内熱交換器を凝縮器とし前記室外熱交換
器を蒸発器とした暖房運転と、前記圧縮機から出た冷媒
を前記前面熱交換器に導いてこの前面熱交換器を凝縮器
とし前記背面熱交換器および前記補助熱交換器を蒸発器
とする暖房モード除湿運転とに切り換え可能に構成し、
前記室内熱交換器に室内空気を通風する貫流ファンおよ
びその通風路を形成する背面ケーシングを備え、前記背
面熱交換器は後側が前記背面ケーシングに近接し前側が
前方上方に位置するように傾斜して配置し、前記補助熱
交換器は、前記主熱交換器の風上側に配置すると共に、
暖房運転時および暖房モード除湿運転時に前記背面熱交
換器の出口側に接続され、冷媒出口を前記背面熱交換器
における背面ケーシングに隣接する伝熱管より前方に位
置する伝熱管に形成したことにある。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施例を図を用
いて説明する。各実施例の図における同一符号は同一物
または相当物を示す。
【0013】まず、本発明の第1実施例の空気調和機を
図1から図3を参照しながら説明する。
【0014】図1を参照しながら本実施例の空気調和機
の室内ユニットの全体構成を説明する。図1は本発明の
第1実施例に係る空気調和機用室内ユニットの内部構成
を示す縦断面図である。
【0015】室内ユニット1は、箱体2内に配置された
室内熱交換器3、貫流ファン4、およびファンケーシン
グ5を備え、室内熱交換器3の前面部には吹出し口6と
一体に形成された前面露受け皿7を備え、室内熱交換器
3の背面下部には背面ケーシング8と一体に形成された
背面露受け皿9を備えて構成されている。箱体2の前面
には前面吸込み口10が設けられ、その上部には上部吸
込み口11が設けられ、下部には風向板12を有する吹
出し口6が設けられている。
【0016】室内熱交換器3は側面視でハの字状をなす
ように配置された前面熱交換器13と背面熱交換器14
から構成されている。そして、前面熱交換器13は、貫
流ファン4の前面に直立するように配置された直立部1
3aと、上部に傾斜配置された傾斜部13bとから構成
されている。前記したように直立部13aの下部に前面
露受け皿7が配置され、背面熱交換器14の下部には背
面露受け皿9が配置されている。
【0017】また、室内熱交換器3は、それぞれ所定の
間隔を置いて並置された多数の伝熱フィン17と、この
伝熱フィン17に直角に挿入固着され内部を冷媒が流動
する多数のヘアピン曲げされた伝熱管18とによって構
成されている。そして、前面熱交換器13を構成するフ
ィン17aと背面熱交換器14を構成するフィン17b
は互いに別体をなして形成され、前面熱交換器13と背
面熱交換器14は熱的に分離した別体の熱交換器を構成
している。また、前面熱交換器13および背面熱交換器
は、通風方向に対して複数列(本実施例では2列)に形
成されている。
【0018】そして、前面熱交換器13は背面熱交換器
14より伝熱面積が大きく形成されている。これによ
り、後述する暖房モード除湿運転に前面熱交換器13の
凝縮能力を十分に発揮することができると共に、従来か
ら広く採用されている前面熱交換器13が背面熱交換器
14より大きなハの字状の室内熱交換器13の構成を基
本的に利用でき、従来の生産設備を利用して容易に製作
することができる。
【0019】伝熱管18はベンドパイプや冷媒分岐管2
0を介して直並列に配管接続された冷媒パス22を構成
している。冷媒パス22の暖房運転時の冷媒入り口23
は直立部13aの風下側に設けられ、その冷媒出口24
は背面熱交換器14の風上側で前面熱交換器の傾斜部1
3bに隣接して設けられている。
【0020】冷媒パス22は、除湿弁25を挟んで前面
熱交換器13に含まれる第一パス22aと、背面熱交換
器14に含まれる第二パス22bとに別れている。第一
パス22aは暖房運転時の冷媒入り口23が風下側に位
置し全体として2パス(並列2通路)に構成されてい
る。そして、第二パス22bは、暖房運転時に冷媒出口
24となる風上側列の複数段(本実施例では風上側列の
大部分となる4段)が1パスに構成され、残りが並列2
パス(並列2通路)に構成されている。この並列2パス
は風上側列における背面ケーシング側に複数段(本実施
例では2段)有している。換言すれば、1パスはこの並
列パスの複数段より前方に背面ケーシング8から離れて
位置して複数段に形成されている。
【0021】室内空気は貫流ファン4により矢印27、
28、29のように前面吸込み口10、上部吸込み口1
1から吸い込まれ、室内熱交換器3で冷媒と熱交換した
後、貫流ファン4を経て吹出し口6から室内に吹出され
る。
【0022】次に、図2を参照しながら本実施例の空気
調和機の冷凍サイクルを説明する。図2は同空気調和機
の冷凍サイクル構成図である。
【0023】冷凍サイクルは、室内熱交換器3、除湿運
転時に減圧絞りとして作用する除湿弁25、室外熱交換
器30、圧縮機31、切換弁を構成する四方弁32、減
圧器33を有し、これらが冷媒配管34によって接続さ
れて冷媒が循環するように構成されている。除湿弁25
は除湿用絞り装置を構成し、減圧器33は冷暖房用絞り
装置を構成するものである。この冷凍サイクルにおい
て、実線で示す矢印40は暖房運転時および暖房モード
除湿運転時の冷媒流れ方向を示し、破線で示す矢印41
は冷房運転時および冷房モード除湿運転時の冷媒の流れ
方向を示している。これらの冷媒流れ方向の切り換えは
四方弁32を切り換えることによって行なわれる。
【0024】除湿運転時には減圧器33を全開にすると
ともに除湿弁25を絞ることによって、除湿弁25を介
して二つに分割された室内熱交換器3の一方が凝縮器
(加熱器)および他方が蒸発器として作用するように冷
凍サイクルが形成される。
【0025】この除湿運転において、冷媒流れ方向が冷
房運転と同じ状態(矢印41)で、除湿弁25を絞る
と、背面熱交換器14が凝縮器(加熱器)として、前面
熱交換器13が蒸発器として作用し、冷房モード除湿運
転が行なわれる。すなわち、冷房モード除湿運転時の冷
媒は、圧縮機31、四方弁32、室外熱交換器30、減
圧器33(全開状態)、背面熱交換器14(凝縮器とし
て作用)、除湿弁25(絞り状態)、前面熱交換器13
(蒸発器として作用)、四方弁32、圧縮機31の順に
循環する。
【0026】また、冷媒流れ方向が暖房運転と同じ状態
(矢印40)で除湿弁25を絞ると、前面熱交換器13
が凝縮器(加熱器)として、背面熱交換器14が蒸発器
として作用し、暖房モード除湿運転が行なわれる。すな
わち、暖房モード除湿運転時の冷媒は、圧縮機31、四
方弁32、前面熱交換器13(凝縮器として作用)、除
湿弁25(絞り状態)、背面熱交換器14(蒸発器とし
て作用)、減圧器33(全開状態)、室外熱交換器3
0、四方弁32、圧縮機31の順に循環する。この暖房
モード除湿運転では、冷房モード除湿運転とは違って圧
縮機31から吐出された高温冷媒が直接前面熱交換器1
3へ流入し室内空気を加熱できるので、室内を暖房しな
がら除湿運転を行なうことが可能となる。
【0027】そして、除湿弁25は、暖房運転時および
冷房運転時には通路が全開となり冷媒の流動抵抗となら
ない構造となっている。減圧器33は除湿運転時には流
動抵抗とならないように通路を全開にできる機構が備え
られている。
【0028】次に、暖房モード除湿運転時における動作
を具体的に説明する。暖房モード除湿運転時には、上述
したように、四方弁32を暖房運転時と同様に切り換
え、減圧器33を全開にすると共に、除湿弁25を適当
に絞る。これにより、圧縮機31から吐出される高温・
高圧の冷媒ガスは、実線の矢印40で示すように、四方
弁32および冷媒配管34を通って、凝縮器として作用
する前面室内熱交換器13の直立部13aに設けられた
冷媒入り口23に流れ、さらに前面熱交換器13の第一
パス22aに分流して流れて室内空気と熱交換し、高圧
・低温の液冷媒となって除湿弁25に至る。
【0029】この除湿弁25で減圧されて低圧・低温と
なった冷媒は、蒸発器として作用する背面熱交換器14
へ至り、背面熱交換器14で室内空気と熱交換し、前面
熱交換器13の傾斜部13bに隣接して背面熱交換器1
4の風上側に設けられた冷媒出口24から減圧器33を
介して室外側熱交換器30へ至る。この室外熱交換器3
0を通った冷媒は、四方弁32を通って圧縮機31に戻
り、ここで再び圧縮される。このようにして、冷凍サイ
クル内における循環サイクルを繰り返す。
【0030】この暖房モード除湿運転において、室内空
気を貫流ファン4により矢印27、28、29のように
流すものであり、室内空気は、凝縮器として作用する前
面熱交換器13で加熱されると共に、蒸発器として作用
する背面熱交換器14で冷却・除湿され、さらにこれら
が混合されて室内に吹出される。この場合、回転数を制
御して圧縮機31の能力や貫流ファン4の送風能力を制
御することにより、除湿能力や吹出し空気温度を広範囲
で変えることができる。
【0031】さらに、冷凍サイクルの動作を図3を参照
しながら説明する。図3は本実施例の空気調和機の冷凍
サイクル内を循環している冷媒の状態変化を模式的に示
すT−S線図である。
【0032】図3に於いて、横軸は冷媒のエントロピS
(kJ/kgK)、縦軸は冷媒の温度T(℃)である。
Tcは、凝縮器内の圧力に対応した凝縮温度であり、T
eは、蒸発器内の圧力に対応した蒸発温度であり、圧力
が低下すると温度Teも低下する。また、記号AとC
は、各々、凝縮器として作用する熱交換器の冷媒入り口
と冷媒出口を示している。また、記号DとEは、各々、
蒸発器として作用する熱交換器の冷媒入り口と冷媒出口
を示している。さらに、区間A−B1は冷媒過熱領域を
示し、区間B1−B2は飽和領域を示し、そして、区間
B2−Cは過冷却領域を示している。Qhは加熱能力を
示し、Qeは冷却能力を示し、Wcは圧縮機入力を示し
ている。
【0033】暖房モード除湿運転において、圧縮機31
から吐出された高温・高圧の過熱冷媒ガス(図3のA
点)は、四方弁32を介して室内熱交換器3を構成する
前面熱交換器13の空気側下流2列目の入り口23から
2パスに分かれて流入し、室内空気と熱交換し、高圧・
低温の液冷媒となって除湿弁25に至る(図3のC
点)。除湿弁25を経て低圧・低温の気液二相冷媒とな
り(図3のD点)、背面熱交換器14の途中に設けられ
た分岐合流管20で再び1パスに合流(図3のE1点)
し、空気側最上流1列目の伝熱管列を経て、前面熱交換
器13の傾斜部13bに隣接して設けられた冷媒出口2
4(図3のE2点)から流出する。この冷媒出口24か
ら流出された冷媒は、減圧器33、室外熱交換器30、
四方弁32を経て圧縮機31に戻る(図3のE点)。な
お、この暖房モード除湿運転は、一般的に室外温度が低
い時に利用されるものであるため、室外熱交換器30お
ける室外空気からの吸熱は極めて小さい。
【0034】暖房モード除湿運転における暖房能力や除
湿量を確保するために圧縮機31の能力をできるだけ増
大して運転することが行われる。このように圧縮機31
の能力を増大すると、冷媒循環量が増えることにより1
パス部(図3E1−E2間)での流通抵抗が増大し、管
内の冷媒が低圧の気液二相冷媒となっている背面熱交換
器14内の冷媒温度はE2点で示される冷媒出口24の
温度が低下する。このため、この冷媒出口24部分を通
過する室内空気は冷媒出口温度とほぼ同じ温度になるま
で冷却されるが、隣接する前面熱交換器13を通過し加
熱された空気と隣り合わせに混合されて吹出されるの
で、室内の快適性が改善される。これと同時に、背面ケ
ーシング側(背面露受け皿側)の伝熱管18の蒸発温度
が高く保たれているので、背面熱交換器14の背面ケー
シング側を通過し背面ケーシング8に沿って層状に流れ
る気流温度もあまり低下することがなく、背面ケーシン
グ8への露付きが抑えられて信頼性が向上する。
【0035】また、暖房運転の場合には、前記したよう
に除湿弁33を全開に設定し冷媒を循環させるので、室
内熱交換器3全体が凝縮器として作用し、背面熱交換器
14に設けられた冷媒出口24からは過冷却された液冷
媒が減圧器33へと送られる。このとき冷媒出口24が
設けられている空気上流1列目が熱交換前の温度の低い
室内空気と熱交換されるので、熱交換効率が改善され暖
房能力が大幅に向上する。
【0036】以上説明したように本実施例では、背面熱
交換器14は、後側が背面ケーシング8に近接し前側が
前方上方に位置するように傾斜して配置すると共に、圧
縮機31から出た冷媒を前面熱交換器13に導いてこの
前面熱交換器13を凝縮器とし背面熱交換器14を蒸発
器とする暖房モード除湿運転時における冷媒出口24
を、背面ケーシング8に隣接する伝熱管18より前方に
位置する伝熱管18に形成しているので、冬期や梅雨時
期などの室内湿度が高く室外温度が低い時でも暖房モー
ド除湿運転により室内温度を上昇させながら除湿運転を
行なうことができると共に、暖房モード除湿運転時にお
ける背面熱交換器14の最も低い温度になる冷媒出口2
4に連なる伝熱管18で冷却された空気流が前面熱交換
器13で加熱された空気流と確実に混合されて温度が均
一化されて室内へ吹出されることとなり、暖房モード除
湿運転時の快適性を向上することができる。さらには、
背面熱交換器14における背面ケーシング8に隣接した
伝熱管18が背面熱交換器14の中で最も低い温度にな
ることを回避することができ、これにより背面ケーシン
グ8に沿って流れる空気流の温度低下が抑制され、背面
ケーシング8の外表面への露付が防止されて信頼性の高
い暖房モード除湿運転を行なうことができる。
【0037】そして特に、背面熱交換器14の冷媒出口
24を前面熱交換器13に隣接する伝熱管18に形成し
ているので、暖房モード除湿運転時における背面熱交換
器14の最も低い温度になる冷媒出口24に連なる伝熱
管18で冷却された空気流が背面ケーシング8より最も
離れた中央側に形成されて、この温度の最も低い空気流
が前面熱交換器13で加熱された空気流とより一層確実
に混合されて温度がより均一化されて室内へ吹出される
こととなり、暖房モード除湿運転時の快適性を向上する
ことができる。
【0038】また、背面熱交換器14は、暖房運転時お
よび暖房モード除湿運転時に並列パスから1パスとなっ
て冷媒出口24に至る冷媒パスを形成し、冷媒出口24
に至る1パス部分を背面ケーシング8に隣接した並列パ
スの伝熱管18より前方に位置して設けているので、暖
房モード除湿運転時の除湿性能が向上できると共に安定
して得られ、且つ背面ケーシング8への露付を防止する
ことができ、しかも暖房運転時に暖房能力を増大するこ
とができる。すなわち、暖房モード除湿運転時におい
て、並列パスにより流通抵抗を小さくして冷媒循環量を
増大できることにより除湿性能を向上することができる
と共に、冷媒出口24に至る1パス部分で冷媒循環量を
安定させてさらに温度の低い蒸発作用により除湿性能を
向上することができる。また、暖房運転では、並列パス
により流通抵抗を小さくして冷媒循環量を増大できるこ
とにより暖房性能を向上できると共に、冷媒出口24に
至る1パス部分で過冷却して凝縮量を増大することがで
き、暖房能力を増大することができる。これらにより、
空気調和機として大幅な省エネルギー化を図ることがで
きる。
【0039】そして特に、背面熱交換器14は、室内空
気の通風方向に複数列に形成すると共に、冷媒出口24
に至る1パス部分をその風上側列に位置して設けている
ので、暖房モード除湿運転時にこの1パス部分と室内空
気との温度差が大きくなって熱交換効率が改善され、除
湿能力を大幅に向上することができる。
【0040】そして特に、背面熱交換器14の冷媒出口
24に至る1パス部分は、風上側列における並列パスの
複数段の伝熱管18より前方に位置して複数段に設けて
いるので、暖房モード除湿運転時および暖房運転時にお
ける除湿性能および暖房性能のより一層の向上を図りつ
つ、室内へ吹出す空気の温度の均一化をより一層図るこ
とができる。
【0041】次に、本発明の第2実施例を図4から図7
を参照しながら説明する。本実施例は、室内ユニット1
の外形寸法やデザイン上の制約があるため、その室内ユ
ニット内の限られたスペースの中で室内熱交換器の伝熱
面積を増やすことにより、さらに暖房能力および除湿能
力の向上を図ったものである。
【0042】図4において、主熱交換器3Aに加えて背
面熱交換器14の風上側に配置された補助熱交換器42
とから室内熱交換器3を構成し、暖房モード除湿運転時
には前面熱交換器13が凝縮器として作用し、背面熱交
換器14と補助熱交換器42が蒸発器として作用するよ
うに冷凍サイクルを構成し、補助熱交換器42の除湿運
転時の冷媒出口24を前面熱交換器13に隣接する側に
位置するとともに、好ましくは補助熱交換器42のフィ
ン下端部51が背面熱交換器14のフィン長手方向(伝
熱管段ピッチ方向)下端部50に対して上方に位置する
ように構成したものである。そして、補助熱交換器42
は、背面熱交換器14の段数より少ない段数で1列の1
パスで形成すると共に、背面熱交換器14の風上側空間
に設置されている。
【0043】本実施例の空気調和機における冷凍サイク
ルの動作について述べる。暖房モード除湿運転時には、
圧縮機31から吐出される高温・高圧の冷媒ガスは、四
方弁32および冷媒配管34を通って、凝縮器として作
用する前面室内熱交換器13の直立部13aに設けられ
た冷媒入り口23から流入して分岐合流管20を介して
2系統に分流し、室内空気と熱交換して高圧・低温の液
冷媒となり除湿弁25に至る。除湿弁25で減圧され低
圧・低温となった冷媒は蒸発器として作用する背面熱交
換器14へ流入し、背面熱交換器14内に設けられた分
岐合流管20を介して再び1系統の冷媒流路に合流して
風上側に配置されている補助熱交換器42に至り、前面
熱交換器13に隣接して設けられた冷媒出口24から減
圧器33、室外側熱交換器30、四方弁32を経て圧縮
機31に戻り、上記循環サイクルを繰り返す。
【0044】そして、室内空気を貫流ファン4により矢
印27、28、29のように流すと、室内空気は凝縮器
として作用する前面熱交換器13で加熱されると同時
に、蒸発器として作用する補助熱交換器42、背面熱交
換器14で冷却・除湿され、さらにこれらが混合されて
室内に吹出される。この場合、回転数を制御して圧縮機
31の能力や貫流ファン4の送風能力を制御することに
より、除湿能力や吹出し空気温度を広範囲に変えること
ができる。
【0045】本実施例では、暖房モード除湿運転時に蒸
発器として作用する補助熱交換器42の冷媒出口24を
前面熱交換器13の傾斜部13bに隣接して設け、さら
に補助熱交換器42のフィン下端部51が背面熱交換器
14のフィン長手方向(伝熱管段ピッチ方向)下端部に
対して上方に位置するように構成している。この場合、
第1実施例の場合と同様に蒸発器として作用する1パス
の冷媒回路での圧力損失が大きいため蒸発温度が最も低
くなる冷媒出口24を、加熱器として作用する前面熱交
換器側に設けたので、出口冷媒で冷却された温度の低い
室内空気は前面熱交換器13で加熱された空気と混合し
て室内へ吹出されるので快適性が改善される。これと同
時に、背面露受け皿側の蒸発温度が高く保たれているの
で背面熱交換器14を通過し背面ケーシング8に沿って
層状に流れる気流温度もあまり低下することがなく、背
面ケーシング8への露付きが抑えられて信頼性が向上す
る。
【0046】また、この場合、補助熱交換器42のフィ
ン下端部51が背面熱交換器14のフィン長手方向(伝
熱管段ピッチ方向)下端部に対して図5に示すように距
離Lだけ上方に位置するように構成しているので、補助
熱交換器42を経て背面熱交換器14を通過する時の温
度低下に比べて、背面熱交換器14のみを通過する時の
空気温度の低下が少ない。このため背面露受皿9を回り
込んで背面ケーシング側を流れる気流温度が全体として
高く保たれているので、背面ケーシング8に沿って層状
に流れる気流温度もあまり低下することがなく、背面ケ
ーシング8への露付きが抑えられて信頼性が向上する。
【0047】ここで、補助熱交換器下端部51と背面熱
交換器下端部50との距離Lを変えたときの背面ケーシ
ング温度Twの一例を図5、図6に基づいて説明する。
このケーシング温度Twを求めるには、実験および数値
熱流体解析を行ない解明した。
【0048】図6において縦軸は周囲温度Taで正規化
した背面ケーシング8の壁面温度Ta−Twを示し、横
軸は熱交換器段ピッチDで正規化したL/Dを示してい
る。L/Dを増やしていくと、L/Dが1以上で急激に
壁面温度Twが上昇し(Ta−Twが小さくなり)、以
後緩やかに上昇する傾向を示しているのがわかる。L/
Dを更に大きくしようとすると補助熱交換器が小さくな
ってしまい、伝熱面積増大効果が減少してしまうので、
L/Dの範囲としては1≦L/D≦3が好ましい。これ
により、除湿運転時のケーシング温度の上昇を達成でき
ると同時に、暖房運転時においては冷媒出口24が設け
られている補助熱交換器42が熱交換前の温度の低い空
気によって効率よく冷却されて熱交換効率が改善し、暖
房能力が大幅に向上するという効果を有効に維持するこ
とができる。
【0049】また、デザイン上の都合により室内ユニッ
ト1の前面吸込み口10や上面吸込み口11の開口面積
が制約される場合に性能向上に有効な開口比率について
図5および図7に基づいて説明する。
【0050】図7において、前面吸込口10の間口寸法
をLF、上面吸込口11の間口寸法をLUとして、全間
口寸法LF+LUに対するLFの比率を変えた場合の背
面ケーシング温度Twを、図6と同様周囲温度Taで正
規化して示す。前面間口寸法LFを次第に小さくする
と、前面から吸込まれる風量26が減少して、背面から
吸込まれる風量28が増大するので、除湿運転時に背面
熱交換器14を通過するときの空気温度の低下が少なく
なり、背面ケーシング温度Twが上昇する傾向を示す。
特にLF/(LF+LU)≧0.3で顕著になっている
のが分かる。しかし、LF/(LF+LU)をさらに小
さくすると、Twは上昇するが、一方でさらに小さくす
ると(LF/(LF+LU)≦0.1)ファン動力WF
が顕著に増大して省エネ性が悪化する。このため、開口
面積比率の範囲としては0.1≦LF/(LF+LU)
≦0.3に設定するのが良い。これにより、除湿運転時
にはケーシング温度の上昇を達成できると同時に、暖房
運転時においては背面熱交換器14と冷媒出口24が設
けられている補助熱交換器42を通過する風速が上がる
ので熱交換効率が改善し暖房能力が大幅に向上するとい
う効果を有効に維持することができる。
【0051】次に、本発明の第3実施例を図8を参照し
ながら説明する。
【0052】本実施例では、四方弁32の切替が暖房運
転と同様の暖房モード除湿運転において、冷媒温度が最
も低くなる蒸発器の冷媒出口24を凝縮器として作用す
る前面熱交換器13に隣接するように配置する形態とし
て、蒸発器として機能する補助熱交換器42を前面熱交
換器13の直立部13aの前方に配置したものである。
なお、補助熱交換器42を前面熱交換器13の傾斜部1
3bの上方に配置しても良い。
【0053】図8において、暖房モード除湿運転時に
は、圧縮機31から吐出される高温・高圧の冷媒ガス
は、四方弁32および冷媒配管34を通って、凝縮器と
して作用する前面室内熱交換器13の直立部13aに設
けられた冷媒入り口23から流入して分岐合流管20を
介して2系統に分流し、室内空気と熱交換して高圧・低
温の液冷媒となり除湿弁25に至る。除湿弁25で減圧
され低圧・低温となった冷媒は蒸発器として作用する背
面熱交換器14のへ流入し、背面熱交換器14内に設け
られた分岐合流管20を介して再び1系統の冷媒流路に
合流して補助熱交換器42に至り、前面熱交換器13に
隣接して設けられた冷媒出口24から減圧器33、室外
側熱交換器30、四方弁32を経て圧縮機31に戻り、
上記循環サイクルを繰り返す。
【0054】この場合、第1実施例と同様に蒸発器とし
て作用する1パス冷媒回路での圧力損失が大きいため蒸
発温度が最も低くなる冷媒出口24を有する補助熱交換
器42で冷却された温度の低い室内空気は前面熱交換器
13で再加熱されて室内へ吹出されるので快適性が改善
される。これと同時に、前面側の通気抵抗が増える分前
面から吸込まれる風速26が低下し背面からの風速が増
大するので背面熱交換器14の蒸発温度が上がる。これ
により、背面露受け皿側の蒸発温度が高く保たれている
ので背面熱交換器14を通過し背面ケーシング8に沿っ
て層状に流れる気流温度もあまり低下することがなく、
背面ケーシング8への露付きが抑えられて信頼性が向上
する。
【0055】
【発明の効果】本発明によれば、外気温度が低くても室
内温度を上昇させると共に均一な温度の空気流を吹出し
て快適性を向上しつつ通風路背面壁への露付を防止して
信頼性の高い暖房モード除湿運転が可能な空気調和機を
得ることことができる。
【0056】また、本発明によれば、外気温度が低くて
も室内温度を上昇させると共に均一な温度の空気流を吹
出して快適性を向上しつつ通風路背面壁への露付を防止
して信頼性の高い暖房モード除湿運転が可能で、しかも
暖房モード除湿運転時の除湿性能および暖房運転時の暖
房性能の向上を図ることができる空気調和機を得ること
ことができる。
【0057】また、本発明によれば、外気温度が低くて
も室内温度を上昇させると共に均一な温度の空気流を吹
出す暖房モード除湿運転により快適性を向上しつつ、通
風路背面壁への露付を抑制して信頼性が向上でき、しか
も限られた空間を利用して補助熱交換器を設置して暖房
モード除湿運転時の除湿性能および暖房運転時の暖房性
能の向上をより一層図ることができる空気調和機を得る
ことことができる。
【0058】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の空気調和機の室内ユニッ
トの縦断面図である。
【図2】同空気調和機の室内ユニットの断面部分を含む
冷凍サイクルの構成図である。
【図3】同空気調和機の冷凍サイクルの暖房モード除湿
運転時のT−S線図である。
【図4】本発明の第2実施例の空気調和機の室内ユニッ
トの縦断面図である。
【図5】同空気調和機の室内ユニットの寸法記号を記載
した縦断面図である。
【図6】同空気調和機の背面熱交換器と補助熱交換器と
の端部間距離に対する壁面温度特性図である。
【図7】同空気調和機の室内ユニットの吸込開口比率に
対する壁面温度特性図である。
【図8】本発明の第3実施例の空気調和機の室内ユニッ
トの断面部分を含む冷凍サイクルの構成図である。
【符号の説明】
1…室内ユニット、3…室内熱交換器、3A…主熱交換
器、4…貫流ファン、5…ファンケーシング、7…前面
露受け皿、8…背面ケーシング、9…背面露受け皿、1
0…前面吸込み口、11…上部吸込み口、13…前面熱
交換器、14…背面熱交換器、21…冷媒入り口、24
…冷媒出口、25…除湿弁、31…圧縮機、32…四方
弁、34…冷媒配管、42…補助熱交換器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高藤 亮一 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 野中 正之 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 佐々木 重幸 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 下出 新一 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 大塚 厚 栃木県下都賀郡大平町大字富田800番地 株式会社日立栃木テクノロジー内 (72)発明者 安永 泰久 栃木県下都賀郡大平町大字富田800番地 株式会社日立栃木テクノロジー内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧縮機、室外熱交換器、熱的に二分割され
    た室内熱交換器、前記室外熱交換器と前記室内熱交換器
    との間に配置されて冷房運転時および暖房運転時に絞り
    作用を行なう冷暖房用絞り装置、前記二分割された室内
    熱交換器の前面熱交換器と背面熱交換器との間に配置さ
    れて除湿運転時に絞り作用を行なう除湿用絞り装置、前
    記圧縮機の出口側に設けて前記室外熱交換器と記室内熱
    交換器への冷媒の流れ方向を切り換える切換弁、を冷媒
    配管で接続して冷凍サイクルを形成し、 前記室内熱交換器に室内空気を通風する貫流ファンおよ
    びその通風路を形成する背面ケーシングを備え、 前記背面熱交換器は、後側が前記背面ケーシングに近接
    し前側が前方上方に位置するように傾斜して配置すると
    共に、前記圧縮機から出た冷媒を前記前面熱交換器に導
    いてこの前面熱交換器を凝縮器とし前記背面熱交換器を
    蒸発器とする暖房モード除湿運転時における冷媒出口
    を、前記背面ケーシングに隣接する伝熱管より前方に位
    置する伝熱管に形成したことを特徴とする空気調和機。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記背面熱交換器の冷
    媒出口を前記前面熱交換器に隣接する伝熱管に形成した
    ことを特徴とする空気調和機。
  3. 【請求項3】圧縮機、室外熱交換器、熱的に二分割され
    た室内熱交換器、前記室外熱交換器と前記室内熱交換器
    との間に配置されて冷房運転時および暖房運転時に絞り
    作用を行なう冷暖房用絞り装置、前記二分割された室内
    熱交換器の前面熱交換器と背面熱交換器との間に配置さ
    れて除湿運転時に絞り作用を行なう除湿用絞り装置、前
    記圧縮機の出口側に設けて前記室外熱交換器と記室内熱
    交換器への冷媒の流れ方向を切り換える切換弁、を冷媒
    配管で接続して冷凍サイクルを形成し、 前記冷凍サイクルは、前記圧縮機から出た冷媒を前記室
    外熱交換器に導いてこの室外熱交換器を凝縮器とし前記
    室内熱交換器を蒸発器とした冷房運転と、前記圧縮機か
    ら出た冷媒を前記前面熱交換器に導いて前記室内熱交換
    器を凝縮器とし前記室外熱交換器を蒸発器とした暖房運
    転と、前記圧縮機から出た冷媒を前記前面熱交換器に導
    いてこの前面熱交換器を凝縮器とし前記背面熱交換器を
    蒸発器とする暖房モード除湿運転とに切り換え可能に構
    成し、 前記室内熱交換器に室内空気を通風する貫流ファンおよ
    びその通風路を形成する背面ケーシングを備え、 前記背面熱交換器は、後側が前記背面ケーシングに近接
    し前側が前方上方に位置するように傾斜して配置すると
    共に、前記暖房運転時および前記暖房モード除湿運転時
    に並列パスから1パスとなって冷媒出口に至る冷媒パス
    を形成し、前記冷媒出口に至る1パス部分を前記背面ケ
    ーシングに隣接した並列パスの伝熱管より前方に位置し
    て設けたことを特徴とする空気調和機。
  4. 【請求項4】請求項3において、前記背面熱交換器は、
    室内空気の通風方向に複数列に形成すると共に、前記冷
    媒出口に至る1パス部分をその風上側列に位置して設け
    たことを特徴とする空気調和機。
  5. 【請求項5】請求項4において、前記背面熱交換器の冷
    媒出口に至る1パス部分は、風上側列における並列パス
    の複数段の伝熱管より前方に位置して複数段に設けたこ
    とを特徴とする空気調和機。
  6. 【請求項6】圧縮機、室外熱交換器、補助熱交換器と熱
    的に二分割された主熱交換器とを有する室内熱交換器、
    前記室外熱交換器と前記室内熱交換器との間に配置され
    て冷房運転時および暖房運転時に絞り作用を行なう冷暖
    房用絞り装置、前記二分割された主熱交換器の前面熱交
    換器と背面熱交換器との間に配置されて除湿運転時に絞
    り作用を行なう除湿用絞り装置、前記圧縮機の出口側に
    設けて前記室外熱交換器と記室内熱交換器への冷媒の流
    れ方向を切り換える切換弁、を冷媒配管で接続して冷凍
    サイクルを形成し、前記冷凍サイクルは、前記圧縮機か
    ら出た冷媒を前記室外熱交換器に導いてこの室外熱交換
    器を凝縮器とし前記室内熱交換器を蒸発器とした冷房運
    転と、前記圧縮機から出た冷媒を前記前面熱交換器に導
    いて前記室内熱交換器を凝縮器とし前記室外熱交換器を
    蒸発器とした暖房運転と、前記圧縮機から出た冷媒を前
    記前面熱交換器に導いてこの前面熱交換器を凝縮器とし
    前記背面熱交換器および前記補助熱交換器を蒸発器とす
    る暖房モード除湿運転とに切り換え可能に構成し、 前記室内熱交換器に室内空気を通風する貫流ファンおよ
    びその通風路を形成する背面ケーシングを備え、 前記背面熱交換器は後側が前記背面ケーシングに近接し
    前側が前方上方に位置するように傾斜して配置し、 前記補助熱交換器は、前記主熱交換器の風上側に配置す
    ると共に、暖房運転時および暖房モード除湿運転時に前
    記背面熱交換器の出口側に接続され、冷媒出口を前記背
    面熱交換器における背面ケーシングに隣接する伝熱管よ
    り前方に位置する伝熱管に形成したことを特徴とする空
    気調和機。
  7. 【請求項7】請求項6において、前記補助熱交換器は、
    前記背面熱交換器の段数より少ない段数で1列の1パス
    で形成すると共に、前記背面熱交換器の風上側空間に設
    置したことを特徴とする空気調和機。
  8. 【請求項8】請求項6において、前記補助熱交換器は、
    段数で1列の1パスで形成すると共に、前記貫流ファン
    の前方に位置する前記背面熱交換器の風上側空間に設置
    したことを特徴とする空気調和機。
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