JPH08261294A - 駆動力伝達構造 - Google Patents

駆動力伝達構造

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JPH08261294A
JPH08261294A JP7062739A JP6273995A JPH08261294A JP H08261294 A JPH08261294 A JP H08261294A JP 7062739 A JP7062739 A JP 7062739A JP 6273995 A JP6273995 A JP 6273995A JP H08261294 A JPH08261294 A JP H08261294A
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JP
Japan
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worm gear
rotary shaft
shaft member
driving force
gear
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Application number
JP7062739A
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English (en)
Inventor
Kenji Takada
健治 高田
Hiroshi Nakabashi
弘 中橋
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03DAPPARATUS FOR PROCESSING EXPOSED PHOTOGRAPHIC MATERIALS; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03D3/00Liquid processing apparatus involving immersion; Washing apparatus involving immersion
    • G03D3/08Liquid processing apparatus involving immersion; Washing apparatus involving immersion having progressive mechanical movement of exposed material
    • G03D3/13Liquid processing apparatus involving immersion; Washing apparatus involving immersion having progressive mechanical movement of exposed material for long films or prints in the shape of strips, e.g. fed by roller assembly
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    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
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    • Y10T74/19Gearing
    • Y10T74/19023Plural power paths to and/or from gearing
    • Y10T74/19047Worm-type gearing
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y10T74/00Machine element or mechanism
    • Y10T74/19Gearing
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    • Y10T74/19698Spiral
    • Y10T74/19828Worm

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  • General Physics & Mathematics (AREA)
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  • Photographic Processing Devices Using Wet Methods (AREA)
  • Transmission Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 被駆動部の駆動を妨げるような不具合が生じ
ても駆動系の各部品に負荷を与えることがなく、その損
傷を防止する。 【構成】 負荷によって、移動ウォーム歯車82には、
スラスト力、すなわち、矢印B方向に移動する力がが作
用する。このスラスト力が圧縮コイルばね88の付勢力
よりも大きくなると、移動ウォーム歯車82は圧縮コイ
ルばね88の付勢力に抗して、矢印B方向へ軸移動する
ことになる。この軸移動によって、ピン86は溝部82
Cから離脱するため、回転軸84の回転力が移動ウォー
ム歯車82に伝わらず、結果としてこの移動ウォーム歯
車82よりも下流側の駆動形に駆動力が伝わらなくな
る。これにより、ジャミング時に各歯車にかかる負荷で
歯車の歯こぼれ等の損傷を起こすことが防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回転軸部材の回転駆動
力をウォーム歯車を介して被駆動部へ伝達するための駆
動力伝達構造に関する。
【0002】
【従来技術】機械系の駆動力伝達装置では、駆動源(モ
ータ)の駆動力を歯車を介して被駆動部へ伝達すること
が多用される。歯車には、平歯車、はすば歯車、ウォー
ム歯車等、当該機械的装置に適した歯車が適宜採用され
る。
【0003】機械的駆動力伝達装置としては、例えば写
真フィルムの自動現像機に用いられている。自動現像機
において、露光済の感光材料は複数のローラにより案内
駆動されて、処理液が貯留された複数の処理槽内に順次
浸漬されながら搬送されて、処理される。これらのロー
ラは、次のような構成で駆動されるの普通である。複数
の処理槽に沿って処理槽外上方に水平状態に駆動源(モ
ータ)の駆動力で回転する1本の駆動軸が配置されてい
る。この駆動軸には各処理槽に隣接する位置に第1のウ
ォーム歯車が固定されており、これらのウォーム歯車に
噛み合っている平歯車を介して駆動軸の回転を各処理槽
内に略鉛直しているシャフトに伝えられる。
【0004】一方、感光材料を案内するローラの一端に
それぞれ平歯車が取付けられて互いに噛み合っている。
これらのの1つがシャフトの先端に取付けられた第2の
ウエォーム歯車が噛み合っており、シャフトが回転駆動
されることにより、このウォーム歯車を介してローラに
駆動力が伝達される。
【0005】上記構成により、駆動軸が回転すると、シ
ャフトを介してローラが回転し、感光材料をこれらのロ
ーラによって挟持し、処理槽内を略U字型の搬送路に沿
って搬送するようにしている。
【0006】ここで、感光材料に所謂ジャミング等の搬
送故障が発生すると、各歯車に大きな負荷がかかり破損
する恐れがある。これを防止するために従来では、第1
のウォーム歯車にスラスト力が作用し、複数ローラ、平
歯車群及びシャフトを支持して処理槽内に配置される処
理ラック自体を浮き上がらせることで、第1のウォーム
歯車と平歯車との噛み合いを解除し、各歯車の破損を防
止するようにしていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、構造
上、処理ラックを浮き上がらせることができない場合、
例えば、処理ラックの直上に処理液の酸化を防止するた
めの蓋が隙間なく被せられている場合やウォーム歯車に
作用するスラスト力方向に自動現像機内の本体部分に固
定された歯車や他の部材が存在し処理ラックの浮き上が
りが妨げられるような場合、上に述べたような歯車の歯
こぼれ等の損傷防止案を採用することができない。
【0008】特に、近年では、自動現像機の小型化が求
められるため、ジャミング時の処理ラックの移動スペー
スを確保するような設計は採用されない。
【0009】本発明は上記事を実考慮し、被駆動部の駆
動を妨げるような不具合が生じても駆動系の各部品に負
荷を与えることがなく、その損傷を防止することができ
る駆動力伝達構造を得ることが目的である。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、駆動源から駆動力を受けて回転する回転軸部材と、
前記回転軸部材を回転中心軸として回転するように、前
記回転軸部材が貫通する貫通孔が設けられたウォーム歯
車と、前記ウォーム歯車の回転によって駆動される被駆
動部と、前記ウォーム歯車と前記回転軸部材とを係合手
段により係合して一体回転するように前記回転軸部材又
は前記ウォーム歯車を前記回転中心軸に沿って一方方向
に相対移動するように付勢する付勢手段と、を有し、前
記被駆動部の駆動が妨げられたときに前記ウォーム歯車
に作用するスラスト力により前記ウォーム歯車と前記回
転軸部材とが相対回転し得るように前記回転軸部材又は
前記ウォーム歯車が前記付勢手段の付勢力に抗して前記
回転中心軸に沿って他方方向に相対移動することを許容
し、前記ウォーム歯車と前記回転軸部材との前記係合手
段による係合を解くことを特徴としている。
【0011】請求項2に記載の発明は、前記係合手段
が、前記回転軸部材又は前記ウォーム歯車の一方に設け
られた突起部と、前記ウォーム歯車又は前記回転軸部材
の他方に形成され前記突起部が収容可能の溝部と、から
構成され、前記ウォーム歯車又は前記回転軸部材が、前
記回転中心軸に沿う一方への相対移動時には前記突起部
を介して前記回転軸部材の駆動力を前記ウォーム歯車へ
伝達すると共に、前記回転中心軸に沿う他方への相対移
動時には前記駆動力の伝達を解除することを特徴として
いる。
【0012】請求項3に記載の発明は、前記被駆動部
が、前記ウォーム歯車から歯車を介して駆動力を受け
て、写真感光材料を処理液槽内で案内搬送するための駆
動ローラを含むことを特徴としている。
【0013】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、常時はウォー
ム歯車は付勢手段の付勢力によって回転軸部材と係合状
態にある。ここで、被駆動部においてその駆動が妨げら
れると、ウォーム歯車にはスラスト力が作用する。これ
により、ウォーム歯車は付勢手段の付勢力に抗して回転
中心軸に沿って移動する(回転軸との相対移動)。これ
により、回転軸部材とウォーム歯車とは相対回転するこ
とになり、回転軸の回転駆動力がウォーム歯車よりも下
流には伝わらなくなる。これにより、駆動系の各部品、
特に過負荷による歯車の歯こぼれ等の損傷を防止するこ
とができる。
【0014】請求項2に記載の発明によれば、例えば、
回転軸の外周に半径方向にピン(突起部)を設け、ウォ
ーム歯車の回転中心軸方向一端面の一部にこのピンが収
容可能な略U字型断面の溝部を形成する。通常は、付勢
手段の付勢力によって、ピンは溝部に収容されているた
め、回転軸部材の回転は、このピンを介してウォーム歯
車に伝達される。一方、付勢手段の付勢力に抗して、回
転軸部材とウォーム歯車とが回転中心軸に沿って他方へ
相対移動すると、ピンが溝部から離脱する。このため、
回転軸部材の回転はウォーム歯車に伝わらず、空回りす
ることになる。
【0015】また、例えば、回転軸部材の外周に沿って
リング状の溝を形成し、その溝の一部を回転中心軸方向
に大きく切欠き、略U字型断面の溝を形成する。ウォー
ム歯車の内周面に回転軸心方向のピン(突起部)を形成
し、前記リング状の溝に対応させ、通常は略U字型断面
の溝に収容させておけば、上記と同様の効果を得ること
ができる。
【0016】請求項3に記載の発明によれば、被駆動部
が、自動現像機等の処理槽に配置されて感光材料を案内
駆動するローラであり、特に処理ラックでは、感光材料
を搬送中にジャミング等の搬送不良を起こし、被駆動部
の駆動が妨げられることがある。
【0017】自動現像機は、小型化の傾向にあり、各組
付部品は不要な隙間なく組付けられており、被駆動部に
使用される歯車等が前記ジャミングによって破損する
と、その交換作業に手間がかかることがあった。そこ
で、被駆動部の駆動が妨げられたときに駆動源側の回転
軸とウォーム歯車とを空回りさせることは、非常に有効
な被駆動部の破損等の回避手段であり、自動現像機とし
ての作業性効率を向上することもできる。
【0018】
【実施例】図1には、本実施例に係る自動現像装置10
の概略構成が示されている。この自動現像装置10は、
ケーシング14の内部に処理液処理部16及び乾燥部1
8が設けられており、画像が焼付けされたシートフィル
ム12の現像処理を行う。
【0019】処理液処理部16の処理槽20は、複数の
仕切り壁20Aによって現像液を貯留する現像槽22、
定着液を貯留する定着槽24、水洗水を貯留する水洗槽
26に分割されている。現像槽22、定着槽24、水洗
槽26のそれぞれには、複数のローラ対とガイドによっ
てシートフィルム12の搬送路を形成する処理ラック2
8、30、32が配設されている。また、現像槽22の
上流側には、挿入ローラ対34が設けられ、水洗槽26
の処理ラック32には、シートフィルム12の表面から
水を絞り取るスクイズ部36が設けられている。
【0020】この処理液処理部16では、挿入ローラ対
34によって引き入れたシートフィルム12を現像液、
定着液、水洗水に順次浸漬して処理液処理し、スクイズ
部36で表面に付着した水分を除去しながら乾燥部18
へ向けて送り出す。
【0021】乾燥部18は、ヒートローラ40を含む多
数のローラを千鳥状に配置したローラ群38によってシ
ートフィルム12を上方へ向けて搬送する搬送路が形成
されており、シートフィルム12を搬送しながら図示し
ない乾燥風発生手段によって発生された乾燥風をシート
フィルム12の表面へ吹き付けて乾燥処理する。乾燥処
理されたシートフィルム12は、上部のターン部42か
ら処理液処理部16の上方側へ向けて排出される。
【0022】一方、ケーシング14には、処理液処理部
16の上方に挿入用トレイ46と排出用トレイ48が2
段に重ねられたフィルム収容部44が配置されており、
乾燥部18から排出されたシートフィルム12は、上段
の排出用トレイ48に載置集積される。
【0023】図2には、処理ラック22(24、26)
に設けられたローラ対60へ駆動力を伝達するための駆
動系の概略図が示されている。
【0024】シートフィルム12を案内搬送するローラ
対60の各内側のローラ60Aの回転軸の一端に平歯車
70が取付けられている。3個の平歯車70は、それぞ
れこの3点の中央に位置する大径の平歯車72に噛み合
っている。このため、大径の平歯車72が回転すること
により、各平歯車70も回転し、ローラ60Aに回転力
を付与している。
【0025】大径の平歯車72の回転軸72Aには、こ
の大径の平歯車72よりも若干小径の平歯車74が取付
けられている。この平歯車74は、ウォーム歯車76と
噛み合っている。このウォーム歯車76は、鉛直に配置
されたシャフト78の下端部に取付けられている。この
ウォーム歯車76と平歯車74との噛み合いにより、処
理槽外へ略鉛直に出ているシャフト78と回転軸72A
との間で駆動力を伝達することができるようになってい
る。
【0026】シャフト78の上端部には、平歯車80が
取付けられている。この平歯車80は、本発明の主要構
成部品である移動ウォーム歯車82と噛み合っている。
【0027】図2及び図3に示される如く、移動ウォー
ム歯車82は、図示しない駆動源(モータ等)の駆動力
によって回転する回転軸84に軸支されている。この回
転軸84は、現像槽22、定着槽24及び水洗槽26に
沿って配置され、各処理槽内のローラを回転させる駆動
力を与える。歯82Aの一端には、外周が円形とされる
筒部82Bが一体形成されている。この筒部82Bの端
部には、軸線方向に開口された略U字型断面を持つ溝部
82Cが形成されている。
【0028】一方、回転軸84の外周には、半径方向に
突出するピン(突起部)86が取付けられている。この
ピン86は、本実施例では一対設けられている。ピン8
6は前記溝部82Cに収容可能な形状とされており、こ
の収容状態では、回転軸84の回転がピン86を介して
移動ウォーム歯車82に伝達できる構造となっている。
【0029】移動ウォーム歯車82の他端には、圧縮コ
イルばね88の一端が当接している。この圧縮コイルば
ね88の他端は、回転軸84に固定されたカラー90に
当接されている。このため、移動ウォーム歯車82は、
圧縮コイルばね88の付勢力により、回転軸の軸線方向
一方(図2の矢印A方向)に付勢されている。この付勢
力により、回転軸84のピン86は、溝部82Cに収容
された状態が保持される。また、収容されていない状態
で回転軸84が回転し、ピン86と溝部82Cとが対応
した時点でピン86が溝部82Cに収容するように移動
ウォーム歯車82が移動(回転軸84の回転中心軸に沿
う方向に移動)することになる。
【0030】ここで、前記ローラ対60によるシートフ
ィルム12の搬送時にシートフィルム12がジャミング
を起こすと、ローラ対60の回転が阻止され、回転軸8
4が回転しても移動ウォーム歯車82に噛み合っている
平歯車80よりも下流側の各歯車は回転できず、移動ウ
ォーム歯車82とこれに噛み合う平歯車80との間に負
荷が生じる。
【0031】この負荷によって、移動ウォーム歯車82
には、スラスト力、すなわち、図2の矢印B方向に移動
する力がが作用する。このスラスト力が前記圧縮コイル
ばね88の付勢力よりも大きくなると、移動ウォーム歯
車82は圧縮コイルばね88の付勢力に抗して、図2の
矢印B方向へ軸移動することになる。この軸移動によっ
て、ピン86は溝部82Cから離脱するため、回転軸8
4の回転力が移動ウォーム歯車82に伝わらず、結果と
してこの移動ウォーム歯車82よりも下流側の駆動形に
駆動力が伝わらなくなる。
【0032】これにより、ジャミング時に各歯車にかか
る負荷で歯車の歯こぼれ等の損傷を起こすことが防止さ
れている。
【0033】次に本実施例の作用を説明する。自動現像
装置10では、シートフィルム12を挿入ローラ対34
へ挿入して1枚づつ処理液処理部16へ送り込んで、こ
のシートフィルム12を搬送しながら現像液、定着液、
水洗水に順に浸漬して処理液処理を行う。処理液処理さ
れたシートフィルム12は、乾燥部18へ送られて乾燥
処理され、排出用トレイ48へ順に排出されて積層され
る。
【0034】ここで、シートフィルム12がローラ対6
0に挟持された状態でジャミングを起こすと、ローラ対
60の回転を妨げる力となって表れる。このため、ロー
ラ60Aに取付けられた平歯車70や大径の平歯車72
等、駆動系に負荷がかかる。この負荷は、移動ウォーム
歯車82とこれと噛み合う平歯車80との間でも生じ
る。
【0035】この負荷により、移動ウォーム歯車82に
は、スラスト力(図2の矢印B方向へ回転軸84に沿っ
て移動する力)が働くことになる。このスラスト力が圧
縮コイルばね88の付勢力を超えると、移動ウォーム歯
車82は、圧縮コイルばね88の付勢力に抗して図2の
矢印B方向へ軸移動する。
【0036】この移動があると、ピン86が溝部82C
から離脱することになる。この離脱によって、回転軸8
4の回転力は移動ウォーム歯車82に伝わらず、空回り
することになる。これにより、移動ウォーム歯車82よ
りも下流の各駆動系に係る負荷を解消することができ、
歯こぼれ等の損傷を未然に防止することができる。
【0037】ところで、ピン86が溝部82Cから離脱
すると、移動ウォーム歯車82のスラスト力が無くなる
ため、再度、圧縮コイルばね88の付勢力によって、移
動ウォーム歯車82が図2の矢印A方向へ回転軸84に
沿って移動しようとする。しかし、ピン86が筒部82
Bの端面に当接しているためその移動は阻止され、回転
軸84が回転してピン86と溝部82Cとが対応した時
点でピン86が溝部82Cに入り込み、回転軸84から
移動ウォーム歯車82への駆動力伝達が再開される。例
えば、一瞬のシートフィルム12のもたつきによる搬送
不良のようなシートフィルム12にも駆動系にも支障の
ない負荷の場合には、自動的に駆動力伝達を回復させる
ことができる。
【0038】一方、シートフィルム12が完全にジャミ
ングを起こし、オペレータの手によらなければ取り出す
ことができない場合には、ピン86が溝82Cへ入り込
んだ瞬間にスラスト力が回復し、直ちにピン86は溝部
82Cから離脱する。このため、負荷が生じる原因が取
り除かれないかぎり、駆動力は伝達されることはなく、
負荷による各部品の損傷を防止できると共に、ジャミン
グを起こしたシートフィルム12に必要以上の損傷を与
えることも防止することができる。
【0039】なお、本実施例では、本発明に係る駆動力
伝達構造を自動現像機の搬送ローラへの駆動力伝達に適
用したが、他の機械装置の駆動力伝達系に用いることも
可能である。
【0040】また、回転軸84と移動ウォーム歯車82
への駆動力伝達(又は、伝達解除)にピン86及び溝部
82Cを用いたが、移動ウォーム歯車82側の内周面に
ピンを立て、回転軸84にリング状の溝と略U字型の溝
とを形成するようにしてもよい。さらに、図4に示され
る如く、回転軸84及び移動ウォーム歯車82とをテー
パ状に組付け、このテーパ面92で、94駆動力を伝達
するようにしてもよい。
【0041】
【発明の効果】以上説明した如く本発明に係る駆動力伝
達構造は、被駆動部の駆動を妨げるような不具合が生じ
ても駆動系の各部品に負荷を与えることがなく、その損
傷を防止することができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用可能の自動現像装置の概略図であ
る。
【図2】自動現像機の処理ラックの駆動系の概略斜視図
である。
【図3】回転軸と移動ウォーム歯車との係合状態を示す
側面図である。
【図4】回転軸と移動ウォーム歯車との係合状態の変形
例を示す側面図である。
【符号の説明】
10 自動現像装置 22、24、26 処理ラック 60 ローラ対 82 移動ウォーム歯車 82C 溝部 84 回転軸 86 ピン 88 圧縮コイルばね(付勢手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動源から駆動力を受けて回転する回転
    軸部材と、 前記回転軸部材を回転中心軸として回転するように、前
    記回転軸部材が貫通する貫通孔が設けられたウォーム歯
    車と、 前記ウォーム歯車の回転によって駆動される被駆動部
    と、 前記ウォーム歯車と前記回転軸部材とを係合手段により
    係合して一体回転するように前記回転軸部材又は前記ウ
    ォーム歯車を前記回転中心軸に沿って一方方向に相対移
    動するように付勢する付勢手段と、 を有し、 前記被駆動部の駆動が妨げられたときに前記ウォーム歯
    車に作用するスラスト力により前記ウォーム歯車と前記
    回転軸部材とが相対回転し得るように前記回転軸部材又
    は前記ウォーム歯車が前記付勢手段の付勢力に抗して前
    記回転中心軸に沿って他方方向に相対移動することを許
    容し、前記ウォーム歯車と前記回転軸部材との前記係合
    手段による係合を解くことを特徴とする駆動力伝達構
    造。
  2. 【請求項2】 前記係合手段が、 前記回転軸部材又は前記ウォーム歯車の一方に設けられ
    た突起部と、 前記ウォーム歯車又は前記回転軸部材の他方に形成され
    前記突起部が収容可能の溝部と、 から構成され、前記ウォーム歯車又は前記回転軸部材
    が、前記回転中心軸に沿う一方への相対移動時には前記
    突起部を介して前記回転軸部材の駆動力を前記ウォーム
    歯車へ伝達すると共に、前記回転中心軸に沿う他方への
    相対移動時には前記駆動力の伝達を解除することを特徴
    とする請求項1記載の駆動力伝達構造。
  3. 【請求項3】 前記被駆動部が、前記ウォーム歯車から
    歯車を介して駆動力を受けて、写真感光材料を処理液槽
    内で案内搬送するための駆動ローラを含むことを特徴と
    する請求項1又は請求項2記載の駆動力伝達構造。
JP7062739A 1995-03-22 1995-03-22 駆動力伝達構造 Pending JPH08261294A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7062739A JPH08261294A (ja) 1995-03-22 1995-03-22 駆動力伝達構造
US08/602,342 US5669033A (en) 1995-03-22 1996-02-16 Drive force transmitting mechanism
DE19609503A DE19609503A1 (de) 1995-03-22 1996-03-11 Antriebs-Übertragungsmechanismus

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JP7062739A JPH08261294A (ja) 1995-03-22 1995-03-22 駆動力伝達構造

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