JP3643170B2 - 自動現像装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シート状感光材料を処理する自動現像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動現像装置では、画像が焼付けられた感光材料を現像液、定着液及び水洗水等の処理に浸漬して現像処理を行う。このような自動現像装置の中でも、グラフィックアーツ用フィルム、X線フィルム等のシート状の感光材料(以下「シートフィルム〕と言う)を処理する自動現像装置では、シートフィルム挿入用の挿入口にオートフィーダーが設けられ、挿入用トレイに積み重ねて収容されたシートフィルムを、1枚ずつこのオートフィーダによって自動的に自動現像装置の挿入口へ送り込み、連続的にシートフィルムを処理できるようにしたものがある。
【0003】
近年、シートフィルムを処理する自動現像装置では、寸度安定、迅速処理等のシートフィルムの仕上がりに影響する処理性能の向上と共に、装置の小型化が望まれている。
【0004】
従来、オートフィーダを取り付けた自動現像装置では、挿入口から略水平方向外側に挿入用トレイを突出させるため、特に自動現像装置本体を小型化したときに、この挿入用トレイに必要な設置スペースの、自動現像装置の設置に必要なスペースの中での専有比率が高くなっている。このために、実公平1−16091号公報に示される自動現像装置では、挿入用トレイを含むオートフィーダを自動現像装置の内部を遮光する遮光蓋の上方に搭載させ、装置の設置スペースが小さくなるようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、挿入用トレイが一体となっているオートフィーダを装置の上部に搭載すると、装置全体の高さが高くなる。また、自動現像装置内部のメンテナンスを行う場合、遮光蓋のみでなく、挿入用トレイとオートフィーダも一体で取り外す必要があり、作業性を悪くしている。
【0006】
本発明は上記事実を考慮してなされたものであり、設置スペースの縮小を図ると共に、メンテナンス時の作業性を向上させた自動現像装置を提案することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、ケーシングの内部に設けられた処理液処理部によってシート状感光材料を処理した後、乾燥部で乾燥処理したシート状感光材料を処理液処理部の上方へ排出する自動現像装置であって、前記処理液処理部の上方を覆うように配置され、未処理の感光材料を積層して収容可能な挿入用トレイが形成された第1の蓋部と、上面側に前記乾燥部から排出される処理済みの感光材料を集積する排出用トレイが形成され、前記第1の蓋部に重ねて配置され前記挿入用トレイ内を遮光状態とする第2の蓋部と、前記挿入用トレイより前記ケーシングの側面側に設けられて挿入用トレイに収容されている感光材料を1枚ずつ引き出してケーシングの側面から前記処理液処理部へ送り込むフィーダ部と、を備え、前記フィーダ部を外すことなく前記第1及び前記第2の蓋部を取り外して前記処理液処理部の開放を可能としていることを特徴とする。
【0008】
この発明によれば、第1の蓋部によって処理液処理部を遮光し、第1の蓋部の挿入用トレイ内を、排出トレイが形成された第2の蓋部によって遮光している。また、フィーダ部は、挿入用トレイよりケーシングの側面側に設けられ、フィーダ部を取り外すことなく処理液処理部の開閉(開放/遮光)が可能となっている。これによって、挿入用トレイを装置の外方へ突出させることがないため、従来、装置の外方へ突出していた挿入用トレイのスペースを不要として、装置の設置スペースの削減を図ることができる。また、処理液処理部を覆う蓋が実質的に挿入用トレイとなっているため、この挿入用トレイを外すだけで、装置内部のメンテナンスが可能となり、作業性を悪化させることがない。
【0009】
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の発明であって、前記フィーダ部が前記ケーシングの側面に配設され、前記シート状感光材料が、先端部を前記フィーダ部内に挿入された状態で前記挿入用トレイに装填されることを特徴とする。
【0010】
この発明によれば、フィーダ部を装置の側面に配置して、このフィーダ部に挿入用トレイの先端を装填している。また、挿入用トレイに積み重ねられるシート状の感光材料は、その先端部がフィーダ内に挿入されて収容されるこれにより、フィーダ部は、ケーシング内の処理液処理部を覆う第1の蓋部の着脱に干渉することがなくなり、装置内部のメンテナンス時に処理液処理部の上方を覆う蓋部の取り外し作業の妨げとなることがなく、フィーダ部を備えた自動現像装置のメンテナンス性を向上させることができる。
【0011】
【実施の形態】
図1には、本発明を適用した自動現像装置10の概略構成を示している。また、図2及び図3には、自動現像装置10の外観を示している。この自動現像装置10は、箱体状のケーシング14の内部にシート状の感光材料であるシートフィルム12(図1参照)を搬送しながら複数の処理液に浸漬して処理する処理液処理部16と、処理液処理部16で処理されたシートフィルム12を乾燥処理する乾燥部18が設けられている。
【0012】
図1に示すように、処理液処理部16内の処理タンク20は、複数の仕切り壁20Aによって現像液を貯留する現像槽22、定着液を貯留する定着槽24及び水洗水を貯留する水洗槽26に区画されている。現像槽22、定着槽24、水洗槽26のそれぞれには、複数のローラ対とガイドによってシートフィルム12の搬送路が形成された処理ラック28、30、32が配設され、現像槽22の上流側には、挿入ラック34が設けられている。また、水洗槽26の処理ラック32には、下流側へ向けてスクイズ部36が延設されている。
【0013】
挿入ラック34によって処理液処理部16内に引き入れられたシートフィルム12は、処理ラック28、30、32によって現像液、定着液、水洗水に順次浸漬されて処理され、スクイズ部36で表面に付着した水分が除去されながら搬送れ、乾燥部18へ送り込まれる。
【0014】
乾燥部18は、処理液処理部16の近傍から上方へ突設され、内部に多数のローラが千鳥状に配置されてシートフィルム12の搬送路が形成されている。この乾燥部18では、ローラ群38によってシートフィルム12を上方へ向けて案内搬送しながら、図示しない乾燥風発生手段によって発生された乾燥風をローラ群38によって搬送されるシートフィルム12の表面に吹き付けて乾燥する。また、ローラ群38の中には、効率的な乾燥処理を図るために内部に設けられたヒータによって所定温度に加熱されるヒートローラ40が設けられている。
【0015】
乾燥処理されたシートフィルム12は、乾燥部18の上部に設けられたターン部42によって処理液処理部16の上方側へ向けられて処理液処理部16の上方の機外へ排出される。なお、処理液処理部16では、シートフィルム12がその感光面(片面のみに感光面が形成されているとき)が上方へ向けられた状態で搬送されて処理される。
【0016】
ところで、図1乃至図3に示すように、ケーシング14は、処理液処理部16の上方に配置された遮光蓋45によって内部が遮光されている。この遮光蓋45を取り外すことにより、処理液処理部16内が開放されるようになっている。図1及び図3に示すように、遮光蓋45は、上面に自動現像装置10で処理するシートフィルム12が積層されて載置される挿入用トレイ46が形成されている。
【0017】
図1及び図2に示すように、遮光蓋45の上方には、乾燥部18から排出されるシートフィルム12を載置する排出用トレイ48が形成されている遮光蓋49が配置されている。この遮光蓋49は、後述するオートフィーダ部50とによって、挿入用トレイ46内を遮光するようになっている。自動現像装置10では、遮光蓋45と遮光蓋49との2段重ねによってフィルム収容部44が形成されている。
【0018】
図3に示すように、挿入用トレイ46の上方を覆う遮光蓋49は、複数のヒンジ120によって遮光蓋45と連結されている。このため、遮光蓋49は、ヒンジ120と反対側の端部を持ち上げることにより、ヒンジ120側を軸に回動して、遮光蓋45の上面の挿入用トレイ46内を開放することができる。これにより、挿入用トレイ46へのシートフィルム12の挿入が容易となっている。
【0019】
また、図2に示すように、遮光蓋49によって遮光蓋45の上方を覆うことにより、挿入用トレイ46内が遮光される。これにより、挿入用トレイ46内に現像処理前のシートフィルム12を収容した状態で、自動現像装置10の周囲を明るくしても、挿入用トレイ46内のシートフィルム12が感光してしまうことがない。
【0020】
自動現像装置10には、フィルム収納部44の挿入用トレイ46と処理液処理部16への挿入口の間に跨がってオートフィーダ部50が設けられている。オートフィーダ部50は、ハウジング52がケーシング14の側壁に連結されて、上方へ突設されている。図1、図4及び図5に示すように、フィルム収容部44の挿入用トレイ46に収容されたシートフィルム12は先端部がこのオートフィーダ部50の内部へ挿入された状態となる。
【0021】
図4には、オートフィーダ部50の概略構成が示されており、オートフィーダ部50には、ハウジング52の内部にローラ対54、56、58が設けられ、ローラ対54、56の間に設けられた湾曲したガイド60とローラ対56の下方からローラ対58へ向けて延設されたガイド62によってシートフィルム12を略U字状に反転させて案内搬送する搬送路が構成されている。また、ハウジング52の内部下方には、パルスモータ64が設けられており、このパルスモータ64の回転軸64Aに設けられたプーリー66とそれぞれのローラ対54〜58の一方のローラに設けられた図示しないプーリーとの間に無端のタイミングベルト68が巻掛けられている。
【0022】
したがって、パルスモータ64の駆動によってローラ対54〜58が回転駆動し、シートフィルム12を自動現像装置10の挿入ラック34(図1参照)へ向けて案内搬送可能となっている。なお、ローラ対58の下流側の上下には、ガイド70が対で設けられており、このガイド70がローラ対58によって送り出したシートフィルム12を挿入ラック34へ向けて確実に案内している。
【0023】
なお、ハウジング52には、通常、盲蓋53(図1乃至図3参照)によって閉止されている手差し口52Aが設けられており、ガイド62は、この手差し口52Aからローラ対28の間へ向けて延設され、手差し口52Aからシートフィルム12を挿入したときに、このシートフィルム12を確実にローラ対58の間へ案内するようになっている。
【0024】
一方、ハウジング52内には、略L字状のフィルム止め72が設けられている。このフィルム止め72は、挿入用トレイ46の上面に沿って設けられて、挿入用トレイ46の一方の端部を形成している。挿入用トレイ46に積層されるシートフィルム12は、先端がこのフィルム止め72に当接させることにより、挿入用トレイ46に整列して積層される。
【0025】
このフィルム止め72の上方には、枚葉機構74が配設され、また、フィルム止め72の上部近傍(ローラ対54側)には、ローラ76が配設されている。このローラ76には、図示しないプーリーが設けられ前記したタイミングベルト68が巻き掛けられており、ローラ対54〜58と一体で回転駆動するようになっている。
【0026】
枚葉機構74は、ハウジング52内のシートフィルム12の搬送方向と直交する方向(図4の紙面表裏方向)に沿って突設されたシャフト78に揺動可能に支持された支持レバー80を備えている。支持レバー80は、長手方向の一端がシャフト78に連結され、略下方に垂下された反対側の端部には、シートフィルム12の幅方向に沿ってブラケット82が突設されている。
【0027】
また、支持レバー80には、シャフト78と反対側の端部から長手方向に沿って切り欠かれたガイド溝80Aが形成されており、このガイド溝80Aには、シートフィルム12の先端部を吸着する吸盤86を備えた吸着ユニット88が係合可能となっている。
【0028】
吸着ユニット88は、略コ字状のブラケット88Aの両側に対でベース板88Bが固着されている。このベース板88Bは、シャフト78側から反対方向(図4の紙面下方側)へ延設されている。また、吸着ユニット88には、吸盤86が取付けられている。この吸盤86には、図示しない負圧供給手段によって所定のタイミングで負圧が供給されることにより、シートフィルム12を吸着できるようになっている。
【0029】
吸着ユニット88のベース板88Bの間には、シャフト90A、90Bが上下に掛け渡されており、それぞれにガイドローラ92が回転自在に取付けられている。これらのガイドローラ92は、軸線方向の一端が支持レバー80のガイド溝80Aに入り込んだときに、吸着ユニット88をこのガイド溝80Aに沿って移動可能に係合させるようになっている。
【0030】
一方、ハウジング52には、ガイドローラ92の軸線方向の他端を案内するガイド部94が突設されている。このガイド部94には、シャフト78から、フィルム止め72へ向けて延設されたガイド溝94Aと、シャフト78からローラ76の軸心へ向けて延設されたガイド溝94Bが形成されている。
【0031】
吸着ユニット88は、ガイドローラ92がガイド溝94Aの下端部に達したときに、吸盤86をフィルム止め72上のシートフィルム12の表面に当接させて吸着する。このガイドローラ92がガイド溝94Aに沿って上方移動することにより、吸盤86で吸着したシートフィルム12の先端部を持ち上げ、ガイドローラ92が支持レバー80のガイド溝80A内に入り込むことにより、吸着ユニット88と支持レバー80を係合するようになっている。
【0032】
なお、フィルム止め72には、爪部72Aが突設している。この爪部72Aは、吸盤86によって吸着して持ち上げたシートフィルム12の先端を押さえ、吸盤86によって持ち上げた最表層のシートフィルム12に次のシートフィルム12が貼り付いていたときに、下のシートフィルム12を確実に剥離する。
【0033】
枚葉機構74は、吸盤86がシートフィルム12の先端を吸着して持ち上げた状態から、ガイドローラ92がガイド部94内をガイド溝94B側へ移動することにより、吸着ユニット88と共に支持レバー80がシャフト78を中心に回動する。これにより、ガイドローラ92がガイド溝94Bに入り込むと負圧が解除され、吸盤86よりシートフィルム12がリークして、吸着ユニット88に取付けられているアイドルローラ84がローラ76に当接する。
【0034】
シートフィルム12は、アイドルローラ84がローラ76に当接することにより、アイドルローラ84とローラ76の間に挟持される。この状態で、ローラ76が回転することにより、アイドルローラ84が追従回転し、シートフィルム12は、ローラ対54へ向けて送り出される。
【0035】
一方、ガイド部94のガイド溝94A、94Bの間には、プーリー96が回転自在に配設され、フィルム止め72の下方には、プーリー98、100が配設されている。これらのプーリー96〜100の間には、無端のタイミングベルト102が巻き掛けられている。なお、プーリー96、98の間では、このタイミングベルト102がガイド溝94Aの溝方向に沿って延設されている。
【0036】
プーリー100には、ギア104が一体に設けられており、このギア104は、パルスモータ64の回転軸64Aにプーリー66と一体に設けられたギア106とギヤ108を介して連結されている。このため、パルスモータ64の駆動によってタイミングベルト102が回転駆動する。
【0037】
タイミングベルト102には、吸着ユニット88のシャフト90Bが係合して一体に移動可能となっている。このため、パルスモータ64の駆動によって、タイミングベルト102が図4紙面右回りに駆動すると、吸着ユニット88がフィルム止め72へ向けて移動し、タイミングベルト102が図4紙面左回りに駆動すると、ガイド溝94Aの下端部へ移動していた吸着ユニット88が、上方へ向けて移動し、支持レバー80と係合すると共に、さらにプーリー96の周囲に沿ってガイド溝94B内へ移動するようになっている。
【0038】
なお、ハウジング52の内部には、ガイドローラ110が設けられており、吸着ユニット88によってフィルム止め72から持ち上げられハウジング52内へ引き入れられるシートフィルム12の中間部が、ハウジング52と接触して傷むのを防止している。
【0039】
図5に示すように、挿入用トレイ46は、中間に屈曲部114が形成されている。この屈曲部114は、オートフィーダ部50のフィルム止め72より上方に位置しており、挿入用トレイ46は、この屈曲部114からフィルム止め72へ向けて傾斜した傾斜部116と、屈曲部114から乾燥部18へ向けて略水平に延設された水平部118とによってシートフィルム12を載置するようになっている。
【0040】
これにより、枚葉機構74によって最表層のシートフィルム12の先端部(オートフィーダ部50側の端部)を持ち上げたときに、屈曲部114の近傍から傾斜部116側が次のシートフィルム12から浮き上がり、シートフィルム12を挿入用トレイ46から引き出すときの接触抵抗を低減させている。
【0041】
なお、図1に示されるように、オートフィーダ部50のハウジング52内部には、ファン122が設けられており、機外の空気を吸入して、ハウジング52の内部の空気圧を自動現像装置10の処理液処理部16内の空気の圧力より僅かに高くし、処理液処理部16内の処理液中の成分を含んだ空気がハウジング52の内部に入り込むのを防止している。
【0042】
次に本実施の形態の作用を説明する。
自動現像装置10では、オートフィーダ部50のパルスモータ64を駆動して、枚葉機構74の吸着ユニット88を下降させ、フィルム止め72上のシートフィルム12を吸盤86によって吸着する。この後、オートフィーダ部50では、パルスモータ64を反転駆動して、吸盤86に吸着したシートフィルム12の先端部を持ち上げ、ローラ76とアイドルローラ84によりシートフィルム12を挟持させる。このとき、ローラ76がパルスモータ64の駆動力を受けて回転しているので、シートフィルム12は、ローラ76とアイドルローラ84によって搬送され、自動現像装置10の挿入ラック34へ送り込む。
【0043】
自動現像装置10では、挿入ラック34に送り込まれたシートフィルム12を処理液処理部16へ引き入れ、現像液、定着液、水洗水に順次浸漬して処理液処理した後、乾燥部18へ送り込む。乾燥部18では、シートフィルム12を上方へ向けて案内搬送しながら乾燥処理を施し、ターン部42から、処理液処理部16の上方に設けたフィルム収容部44の排出用トレイ48へ向けて送り出す。自動現像装置10で、順にシートフィルム12を処理することにより、排出用トレイ48には、処理が終了したシートフィルム12が積層されて収容される。
【0044】
ところで、自動現像装置10では、乾燥部18から排出されるシートフィルム12を積層する排出用トレイ48が設けられている遮光蓋49を、ヒンジ120を軸に回動させることにより、挿入用トレイ46内を開放することができる。また、遮光蓋49によって、挿入用トレイ48を遮光できるようになっている。
【0045】
このため、自動現像装置10は、通常、暗室に設けられるが、遮光蓋49が挿入用トレイ46内を遮光しているため、現像前のシートフィルム12の自動現像装置10への装着時にのみ自動現像装置10の周囲を暗室状態にすれば、自動現像装置10によりシートフィルム12の処理中は、自動現像装置10の周囲を明るくすることができる。
【0046】
また、自動現像装置10では、処理を行うシートフィルム12を収容する挿入用トレイ46を処理液処理部16の上方に設け、排出用トレイ48と2段重ねにしているため、排出用トレイ48は勿論、挿入用トレイ46を設けるためのスペースを装置の外方へ突出させる必要がなく、小型化された自動現像装置10の設置スペースをさらに縮小させることができる。
【0047】
オートフィーダ部50は、自動現像装置10の側面から上方に突設され、挿入用トレイ46にシートフィルム12を装填するときに、シートフィルム12の先端をオートフィーダ部50のハウジング52内へ挿入するようにし、オートフィーダ部50が、処理液処理部16の上方から退避した構成となっている。これにより、フィルム収容部44を取り外すだけで、ケーシング14内の処理液処理部16を開放することができ、メンテナンスが極めて容易となっている。
【0048】
すなわち、フィルム収容部44は、挿入用トレイ46が形成された遮光蓋45と排出用トレイ48を兼ねた挿入用トレイ46内の遮光用の遮光蓋49のみによって構成されており、オートフィーダ部50を移動させる等の作業を行うことなく、遮光蓋49と遮光蓋45を取り外せば、ケーシング14内を開放することができる。また、内部を開放したケーシング14に排出用トレイ48と挿入用トレイ46を2段重ねにしたフィルム収容部44を装着するだけで、ケーシング14の内部を容易に遮光することができる。
【0049】
これにより、自動現像装置10では、設置スペースを狭くすることができると共に、装置自体の高さも高くなることがなく、メンテナンス性も損なわれることがない。
【0050】
なお、本実施の形態に適用した自動現像装置10は、本発明を限定するものではなく、シートフィルム12に限らず、印画紙等の種々のシート状の感光材料を処理する自動現像装置に適用することができる。また、オートフィーダ部50の構成は、一例を示すものであり、本発明を限定するもではない。
【0051】
【発明の効果】
以上説明した如く、本発明では、挿入用トレイが形成されている第1の蓋部によって処理液処理部を遮光すると共に、排出用トレイが設けられている第2の蓋部によって挿入用トレイ内を遮光する構造とし、フィーダ部を取り外すことなく第1の蓋部と第2の蓋部のみを一体で取り外して、処理液処理部を開放することができ、設置スペースの縮小と共に良好なメンテナンス性を確保することができる優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した自動現像装置の一例を示す概略構成図である。
【図2】挿入用トレイ内を遮光した状態を示す自動現像装置の外観斜視図である。
【図3】挿入用トレイ内を開放した状態を示す自動現像装置の外観斜視図である。
【図4】自動現像装置のオートフィーダ部を示す概略図である。
【図5】挿入用トレイの概略図である。
【符号の説明】
10 自動現像装置
12 シートフィルム
14 ケーシング
16 処理液処理部
44 フィルム収容部
45 遮光蓋(第1の蓋部)
46 挿入用トレイ
48 排出用トレイ
49 遮光蓋(第2の蓋部)
50 オートフィーダ部
52 ハウジング

Claims (2)

  1. ケーシングの内部に設けられた処理液処理部によってシート状感光材料を処理した後、乾燥部で乾燥処理したシート状感光材料を処理液処理部の上方へ排出する自動現像装置であって、
    前記処理液処理部の上方を覆うように配置され、未処理の感光材料を積層して収容可能な挿入用トレイが形成された第1の蓋部と、
    上面側に前記乾燥部から排出される処理済みの感光材料を集積する排出用トレイが形成され、前記第1の蓋部に重ねて配置され前記挿入用トレイ内を遮光状態とする第2の蓋部と、
    前記挿入用トレイより前記ケーシングの側面側に設けられて挿入用トレイに収容されている感光材料を1枚ずつ引き出してケーシングの側面から前記処理液処理部へ送り込むフィーダ部と、
    を備え、前記フィーダ部を外すことなく前記第1及び前記第2の蓋部を取り外して前記処理液処理部の開放を可能としていることを特徴とする自動現像装置。
  2. 前記フィーダ部が前記ケーシングの側面に配設され、前記シート状感光材料が、先端部を前記フィーダ部内に挿入された状態で前記挿入用トレイに装填されることを特徴とする請求項1に記載の自動現像装置。
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