JPH08261148A - 両頭斜板式圧縮機 - Google Patents
両頭斜板式圧縮機Info
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- JPH08261148A JPH08261148A JP7062946A JP6294695A JPH08261148A JP H08261148 A JPH08261148 A JP H08261148A JP 7062946 A JP7062946 A JP 7062946A JP 6294695 A JP6294695 A JP 6294695A JP H08261148 A JPH08261148 A JP H08261148A
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- Japan
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- swash plate
- cylinder block
- pressure receiving
- receiving seat
- bearings
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04B—POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
- F04B27/00—Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders
- F04B27/08—Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders having cylinders coaxial with, or parallel or inclined to, main shaft axis
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04B—POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
- F04B27/00—Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders
- F04B27/08—Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders having cylinders coaxial with, or parallel or inclined to, main shaft axis
- F04B27/10—Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders having cylinders coaxial with, or parallel or inclined to, main shaft axis having stationary cylinders
- F04B27/1036—Component parts, details, e.g. sealings, lubrication
- F04B27/1054—Actuating elements
- F04B27/1063—Actuating-element bearing means or driving-axis bearing means
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F05—INDEXING SCHEMES RELATING TO ENGINES OR PUMPS IN VARIOUS SUBCLASSES OF CLASSES F01-F04
- F05C—INDEXING SCHEME RELATING TO MATERIALS, MATERIAL PROPERTIES OR MATERIAL CHARACTERISTICS FOR MACHINES, ENGINES OR PUMPS OTHER THAN NON-POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES
- F05C2253/00—Other material characteristics; Treatment of material
- F05C2253/12—Coating
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
- Y10T—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
- Y10T74/00—Machine element or mechanism
- Y10T74/18—Mechanical movements
- Y10T74/18056—Rotary to or from reciprocating or oscillating
- Y10T74/18296—Cam and slide
- Y10T74/18336—Wabbler type
Abstract
(57)【要約】
【目的】負荷に対する斜板支持剛性の変動比率を運転速
度の高低により二様に変化させて、消費動力の低減と振
動の抑制とを巧みに両立させる。 【構成・作用】斜板５のボス部に形成された大径の環状
受圧座５ｂと、後部シリンダブロック３の支承部に形成
された小径の環状受圧座３ｂとの間に内輪６３及び外輪
６４からなるすべり軸受６Ｂを介装する。低速運転時に
は内輪６３及び外輪６４が相対回転して低い支持剛性と
なり、高速運転時には内輪６３及び外輪６４が相対回転
不能となって高い支持剛性となる。
度の高低により二様に変化させて、消費動力の低減と振
動の抑制とを巧みに両立させる。 【構成・作用】斜板５のボス部に形成された大径の環状
受圧座５ｂと、後部シリンダブロック３の支承部に形成
された小径の環状受圧座３ｂとの間に内輪６３及び外輪
６４からなるすべり軸受６Ｂを介装する。低速運転時に
は内輪６３及び外輪６４が相対回転して低い支持剛性と
なり、高速運転時には内輪６３及び外輪６４が相対回転
不能となって高い支持剛性となる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、両頭斜板式圧縮機に係
り、詳しくは斜板のアキシヤル荷重を受承するスラスト
軸受部分の改良に関する。
り、詳しくは斜板のアキシヤル荷重を受承するスラスト
軸受部分の改良に関する。
【０００２】
【従来の技術】車両空調用に供されている両頭斜板式圧
縮機の多くは、特開昭６４−６３６６９号公報に開示さ
れているように（図４参照）、対のシリンダブロック２
０Ａ、２０Ｂによって支承された駆動軸２１上に斜板２
２が取付けられ、この斜板２２の前後に介装されたスラ
スト軸受１３、１３は、上記両シリンダブロック２０
Ａ、２０Ｂ並びにその外端を閉塞する両ハウジング１
４、１５が通しボルト１６によって共締めされることに
より挟持されている。そして、この共締めに伴う軸方向
のしめしろをスラスト軸受１３のレースに生じる弾性変
形によって吸収すべく、インナレース１３ａはその外径
近傍で斜板２２の両ボス部に形成された環状受圧座１２
ａと衝接し、一方、アウタレース１３ｂはその内径近傍
でシリンダブロック２０Ａ、２０Ｂの支承部に形成され
た環状受圧座２０ａと衝接するように構成されている。
縮機の多くは、特開昭６４−６３６６９号公報に開示さ
れているように（図４参照）、対のシリンダブロック２
０Ａ、２０Ｂによって支承された駆動軸２１上に斜板２
２が取付けられ、この斜板２２の前後に介装されたスラ
スト軸受１３、１３は、上記両シリンダブロック２０
Ａ、２０Ｂ並びにその外端を閉塞する両ハウジング１
４、１５が通しボルト１６によって共締めされることに
より挟持されている。そして、この共締めに伴う軸方向
のしめしろをスラスト軸受１３のレースに生じる弾性変
形によって吸収すべく、インナレース１３ａはその外径
近傍で斜板２２の両ボス部に形成された環状受圧座１２
ａと衝接し、一方、アウタレース１３ｂはその内径近傍
でシリンダブロック２０Ａ、２０Ｂの支承部に形成され
た環状受圧座２０ａと衝接するように構成されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ように共締めに伴う軸方向のしめしろの吸収をスラスト
軸受（レース）の弾性変形能にのみ依存する構成では、
しめしろを大きく設定して斜板の支持剛性を高くすると
低速運転時に消費動力が増大し、一方、しめしろを小さ
く設定して斜板の支持剛性を低くすると、高速運転時に
斜板の変位に基づく振動が高次数異音（騒音）を誘起す
るといった問題を生じる。勿論、かかる問題は上述の従
来構成に限らず、しめしろの吸収を他の弾性部材に求め
る形態のものにも同様に存在している。
ように共締めに伴う軸方向のしめしろの吸収をスラスト
軸受（レース）の弾性変形能にのみ依存する構成では、
しめしろを大きく設定して斜板の支持剛性を高くすると
低速運転時に消費動力が増大し、一方、しめしろを小さ
く設定して斜板の支持剛性を低くすると、高速運転時に
斜板の変位に基づく振動が高次数異音（騒音）を誘起す
るといった問題を生じる。勿論、かかる問題は上述の従
来構成に限らず、しめしろの吸収を他の弾性部材に求め
る形態のものにも同様に存在している。
【０００４】本発明は、負荷に対する斜板支持剛性の変
動比率を運転速度の高低により二様に変化させて、消費
動力の低減と振動の抑制とを巧みに両立させることを解
決すべき技術課題とするものである。
動比率を運転速度の高低により二様に変化させて、消費
動力の低減と振動の抑制とを巧みに両立させることを解
決すべき技術課題とするものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明の両頭斜板式圧縮
機は、前後に対設された一対のシリンダブロックの両外
端がそれぞれ前後のハウジングにより閉塞され、該各シ
リンダブロックの共通中心軸孔には駆動軸が前後一対の
ラジアル軸受を介して支承され、該駆動軸と共動する斜
板のボス部に形成された受圧座と、各シリンダブロック
の支承部に形成された受圧座との間でそれぞれスラスト
軸受を挟持してなる両頭斜板式圧縮機において、上記ス
ラスト軸受はともに複合型のすべり軸受であり、一方の
該すべり軸受は、上記シリンダブロックの支承部に形成
された受圧座と、上記斜板のボス部に形成された受圧座
とに形成した異径の環状受圧座により弾性変形可能に介
装されていることを特徴とする。
機は、前後に対設された一対のシリンダブロックの両外
端がそれぞれ前後のハウジングにより閉塞され、該各シ
リンダブロックの共通中心軸孔には駆動軸が前後一対の
ラジアル軸受を介して支承され、該駆動軸と共動する斜
板のボス部に形成された受圧座と、各シリンダブロック
の支承部に形成された受圧座との間でそれぞれスラスト
軸受を挟持してなる両頭斜板式圧縮機において、上記ス
ラスト軸受はともに複合型のすべり軸受であり、一方の
該すべり軸受は、上記シリンダブロックの支承部に形成
された受圧座と、上記斜板のボス部に形成された受圧座
とに形成した異径の環状受圧座により弾性変形可能に介
装されていることを特徴とする。
【０００６】好適な態様では、前記一方のスラスト軸受
は３枚以上の複合型のすべり軸受であり、該各すべり軸
受のうち最もシリンダブロック側の一枚は該シリンダブ
ロックの前記環状受圧座に回り止めされていることを特
徴とする。
は３枚以上の複合型のすべり軸受であり、該各すべり軸
受のうち最もシリンダブロック側の一枚は該シリンダブ
ロックの前記環状受圧座に回り止めされていることを特
徴とする。
【０００７】
【作用】本発明の圧縮機では、組付時のしめしろは比較
的小さく設定されている。そして、かかるしめしろに基
づいて一方のすべり軸受が異径の環状受圧座により弾性
変形する。このとき、複合型のすべり軸受は径内方向に
位置するものと、径外方向に位置するものとを有して互
いに当接する円錐面を形成する。
的小さく設定されている。そして、かかるしめしろに基
づいて一方のすべり軸受が異径の環状受圧座により弾性
変形する。このとき、複合型のすべり軸受は径内方向に
位置するものと、径外方向に位置するものとを有して互
いに当接する円錐面を形成する。
【０００８】そして、低速運転時には、複合型のすべり
軸受のうち径内方向に位置するものがそれらのうち径外
方向に位置するものに未ださほど大きくない遠心力しか
作用しないため、各すべり軸受は完全な別体として相対
回転しやすい状態であり、各々の反発力に基づいて斜板
を支持することとなる。このため、低速運転時には、各
すべり軸受の反発力の合計に基づいた斜板の支持剛性が
低くされている。したがって、低速運転時における消費
動力は十分低い値に保たれている。
軸受のうち径内方向に位置するものがそれらのうち径外
方向に位置するものに未ださほど大きくない遠心力しか
作用しないため、各すべり軸受は完全な別体として相対
回転しやすい状態であり、各々の反発力に基づいて斜板
を支持することとなる。このため、低速運転時には、各
すべり軸受の反発力の合計に基づいた斜板の支持剛性が
低くされている。したがって、低速運転時における消費
動力は十分低い値に保たれている。
【０００９】また、高速運転時には、複合型のすべり軸
受のうち径内方向に位置するものがそれらのうち径外方
向に位置するものに大きな遠心力を作用するため、各す
べり軸受は一体的なものとして相対回転しにくい状態で
あり、各々の反発力以上の反発力に基づいて斜板を支持
することとなる。このため、高速運転時には、各すべり
軸受の反発力の合計以上の反発力に基づいて斜板の支持
剛性が高くなる。したがって、高速運転時には斜板の振
動並びに騒音は良好に抑制される。
受のうち径内方向に位置するものがそれらのうち径外方
向に位置するものに大きな遠心力を作用するため、各す
べり軸受は一体的なものとして相対回転しにくい状態で
あり、各々の反発力以上の反発力に基づいて斜板を支持
することとなる。このため、高速運転時には、各すべり
軸受の反発力の合計以上の反発力に基づいて斜板の支持
剛性が高くなる。したがって、高速運転時には斜板の振
動並びに騒音は良好に抑制される。
【００１０】また、この圧縮機では、スラスト軸受がと
もにすべり軸受であり、従来のころがり軸受と比して軸
方向の取付けスペースを小さくすることができる。この
取付けスペースの小型化は、圧縮機の短軸化の効果又は
各スラスト軸受が斜板室の中央域に可及的に近づけられ
ることによる高い潤滑性を発揮することができる。特
に、斜板とシリンダブロックとでは、吐出圧力が上昇し
た際に斜板がそれによるモ−メントを確実に受承すべ
く、通常、斜板はシリンダブロックと比して比較的硬質
なものとされる。逆に言えば、シリンダブロックは斜板
と比して比較的軟質なものとされる。この点、高速回転
時に複合型のすべり軸受が一体的になって相対回転しに
くくなり、これによりすべり軸受と斜板又はシリンダブ
ロックとの間で相対回転しやすくなる場合、上記異径の
環状受圧座のうちシリンダブロック側のものを小径と
し、斜板側のものを大径とすれば、比較的軟質のシリン
ダブロックとすべり軸受との間で相対回転しやすいこと
になるが、すべり軸受の採用により生じるスペースに基
づいてシリンダブロック側の環状受圧座を斜板室の中央
域に近づけることにより、高い潤滑性の発揮から、比較
的軟質のシリンダブロックの劣化を防止することができ
る。
もにすべり軸受であり、従来のころがり軸受と比して軸
方向の取付けスペースを小さくすることができる。この
取付けスペースの小型化は、圧縮機の短軸化の効果又は
各スラスト軸受が斜板室の中央域に可及的に近づけられ
ることによる高い潤滑性を発揮することができる。特
に、斜板とシリンダブロックとでは、吐出圧力が上昇し
た際に斜板がそれによるモ−メントを確実に受承すべ
く、通常、斜板はシリンダブロックと比して比較的硬質
なものとされる。逆に言えば、シリンダブロックは斜板
と比して比較的軟質なものとされる。この点、高速回転
時に複合型のすべり軸受が一体的になって相対回転しに
くくなり、これによりすべり軸受と斜板又はシリンダブ
ロックとの間で相対回転しやすくなる場合、上記異径の
環状受圧座のうちシリンダブロック側のものを小径と
し、斜板側のものを大径とすれば、比較的軟質のシリン
ダブロックとすべり軸受との間で相対回転しやすいこと
になるが、すべり軸受の採用により生じるスペースに基
づいてシリンダブロック側の環状受圧座を斜板室の中央
域に近づけることにより、高い潤滑性の発揮から、比較
的軟質のシリンダブロックの劣化を防止することができ
る。
【００１１】また、一方のスラスト軸受として３枚以上
の複合型のすべり軸受を採用し、これら各すべり軸受の
うち最もシリンダブロック側の一枚をシリンダブロック
の環状受圧座に回り止めした場合には、すべり軸受とシ
リンダブロックとの間の相対回転が確実に無くなり、シ
リンダブロックの劣化を確実に防止することができる。
の複合型のすべり軸受を採用し、これら各すべり軸受の
うち最もシリンダブロック側の一枚をシリンダブロック
の環状受圧座に回り止めした場合には、すべり軸受とシ
リンダブロックとの間の相対回転が確実に無くなり、シ
リンダブロックの劣化を確実に防止することができる。
【００１２】さらに、スラスト軸受がともにすべり軸受
であり、ころがり軸受のように軸受自体から発する雑音
もなく、きわめて安価に製作しうる点でも有利である。
であり、ころがり軸受のように軸受自体から発する雑音
もなく、きわめて安価に製作しうる点でも有利である。
【００１３】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例１、２
を具体的に説明する。 （実施例１）図１において、対のシリンダブロック２、
３によって支承された駆動軸１上に斜板５が圧入され、
この斜板５の前後に介装されたスラスト軸受６Ａ、６Ｂ
は、上記両シリンダブロック２、３並びにその外端を閉
塞する両ハウジング７、８が通しボルト９によって共締
めされることにより挟持されている。
を具体的に説明する。 （実施例１）図１において、対のシリンダブロック２、
３によって支承された駆動軸１上に斜板５が圧入され、
この斜板５の前後に介装されたスラスト軸受６Ａ、６Ｂ
は、上記両シリンダブロック２、３並びにその外端を閉
塞する両ハウジング７、８が通しボルト９によって共締
めされることにより挟持されている。
【００１４】駆動軸１は中央部１ａが最も大径に形成さ
れ、中央部より後方で斜板５を圧入する圧入部１ｂが次
いで大径に形成され、圧入部１ｂより後方の奥端部１ｃ
が次いで大径に形成されている。かかる駆動軸１は、中
央部１ａが前部シリンダブロック２の中心軸孔内にすべ
り軸受からなるラジアル軸受１１を介して支承されてい
るとともに、奥端部１ｃが後部シリンダブロック３の中
心軸孔内にすべり軸受からなるラジアル軸受１２を介し
て支承されている。
れ、中央部より後方で斜板５を圧入する圧入部１ｂが次
いで大径に形成され、圧入部１ｂより後方の奥端部１ｃ
が次いで大径に形成されている。かかる駆動軸１は、中
央部１ａが前部シリンダブロック２の中心軸孔内にすべ
り軸受からなるラジアル軸受１１を介して支承されてい
るとともに、奥端部１ｃが後部シリンダブロック３の中
心軸孔内にすべり軸受からなるラジアル軸受１２を介し
て支承されている。
【００１５】なお、斜板５と両シリンダブロック２、３
とでは、吐出圧力が上昇した際に斜板５がそれによるモ
−メントを確実に受承すべく、斜板５は両シリンダブロ
ック２、３と比して比較的硬質なものとされている。本
実施例の特徴的な構成であるスラスト軸受６Ａ、６Ｂ
は、斜板５の両ボス部側の内輪６１、６３と、両シリン
ダブロック２、３側の外輪６２、６４とからなる複合型
のすべり軸受である。内輪６１、６３は、ＳＰＣＣから
なる母材表面にフッ素樹脂がコーティングされたもので
ある。また、外輪６２、６４はＳＵＪ２からなるもので
ある。なお、他の実施例として、３枚以上の複合型のす
べり軸受を採用することも可能である。
とでは、吐出圧力が上昇した際に斜板５がそれによるモ
−メントを確実に受承すべく、斜板５は両シリンダブロ
ック２、３と比して比較的硬質なものとされている。本
実施例の特徴的な構成であるスラスト軸受６Ａ、６Ｂ
は、斜板５の両ボス部側の内輪６１、６３と、両シリン
ダブロック２、３側の外輪６２、６４とからなる複合型
のすべり軸受である。内輪６１、６３は、ＳＰＣＣから
なる母材表面にフッ素樹脂がコーティングされたもので
ある。また、外輪６２、６４はＳＵＪ２からなるもので
ある。なお、他の実施例として、３枚以上の複合型のす
べり軸受を採用することも可能である。
【００１６】前部のスラスト軸受６Ａを挟持する斜板５
の前部ボス並びに前部シリンダブロック２の支承部に
は、互いに対向するフラットな受圧座５ａ、２ａが形成
され、内輪６１及び外輪６２がそれぞれ該受圧座５ａ、
２ａとほぼ全面的に密合することにより、該スラスト軸
受６Ａは安定、かつリジッドに挟持されている。なお、
他の実施例として、外輪６２を前部シリンダブロック２
の支承部に回り止めすることも可能である。
の前部ボス並びに前部シリンダブロック２の支承部に
は、互いに対向するフラットな受圧座５ａ、２ａが形成
され、内輪６１及び外輪６２がそれぞれ該受圧座５ａ、
２ａとほぼ全面的に密合することにより、該スラスト軸
受６Ａは安定、かつリジッドに挟持されている。なお、
他の実施例として、外輪６２を前部シリンダブロック２
の支承部に回り止めすることも可能である。
【００１７】一方、挟持手段を異にする後部のスラスト
軸受６Ｂには、とくにアキシヤル荷重を吸収する弾性変
形能が付与されている。すなわち、斜板５の後部ボスに
は比較的大径の環状受圧座５ｂが形成されて、内輪６３
はその外径近傍で該環状受圧座５ｂと衝接し、一方、後
部シリンダブロック３の支承部には比較的小径の環状受
圧座３ｂが形成されて、外輪６４はその内径近傍で該環
状受圧座３ｂと衝接するよう構成されている。環状受圧
座３ｂは、すべり軸受からなるスラスト軸受６Ａ、６Ｂ
の採用により生じるスペースに基づき、斜板室１０の中
央域に突出されている。
軸受６Ｂには、とくにアキシヤル荷重を吸収する弾性変
形能が付与されている。すなわち、斜板５の後部ボスに
は比較的大径の環状受圧座５ｂが形成されて、内輪６３
はその外径近傍で該環状受圧座５ｂと衝接し、一方、後
部シリンダブロック３の支承部には比較的小径の環状受
圧座３ｂが形成されて、外輪６４はその内径近傍で該環
状受圧座３ｂと衝接するよう構成されている。環状受圧
座３ｂは、すべり軸受からなるスラスト軸受６Ａ、６Ｂ
の採用により生じるスペースに基づき、斜板室１０の中
央域に突出されている。
【００１８】以上のように構成された実施例１の圧縮機
では、斜板５の両ボス部がスラスト軸受６Ａ、６Ｂを介
して両シリンダブロック２、３を含む共締め部材によっ
て挟着されると、スラスト軸受６Ｂ固有の弾性変形に基
づく緩衝機能により軸方向のしめしろは巧みに吸収され
るので、共締め緊締力は容易、かつ安定的に調整するこ
とができる。
では、斜板５の両ボス部がスラスト軸受６Ａ、６Ｂを介
して両シリンダブロック２、３を含む共締め部材によっ
て挟着されると、スラスト軸受６Ｂ固有の弾性変形に基
づく緩衝機能により軸方向のしめしろは巧みに吸収され
るので、共締め緊締力は容易、かつ安定的に調整するこ
とができる。
【００１９】また、図２に示すように、しめしろに基づ
いて内輪６３及び外輪６４が異径の環状受圧座５ｂ、３
ｂにより弾性変形する。このとき、外輪６４が径内方向
に位置し、内輪６３が径外方向に位置して互いに当接す
る円錐面６０ａを形成する。このため、外輪６４と内輪
６３との間には、角速度をω、円錐面６０ａの中央位置
までの軸心からの距離をｒ、外輪６４の質量をｍとすれ
ば、Ｆ＝ｍｒω2の遠心力が作用する。外輪６４から内
輪６３へは、この遠心力Ｆにおける円錐面と直角方向の
分力Ｆｎが互いに押圧し合う力として作用し、遠心力Ｆ
における円錐面と平行方向の分力Ｆｔが互いにずれ合う
力として作用する。
いて内輪６３及び外輪６４が異径の環状受圧座５ｂ、３
ｂにより弾性変形する。このとき、外輪６４が径内方向
に位置し、内輪６３が径外方向に位置して互いに当接す
る円錐面６０ａを形成する。このため、外輪６４と内輪
６３との間には、角速度をω、円錐面６０ａの中央位置
までの軸心からの距離をｒ、外輪６４の質量をｍとすれ
ば、Ｆ＝ｍｒω2の遠心力が作用する。外輪６４から内
輪６３へは、この遠心力Ｆにおける円錐面と直角方向の
分力Ｆｎが互いに押圧し合う力として作用し、遠心力Ｆ
における円錐面と平行方向の分力Ｆｔが互いにずれ合う
力として作用する。
【００２０】このため、低速運転時には、角速度ωが未
だ小さいことから、外輪６４が内輪６３に未ださほど大
きくない分力Ｆｎしか作用しないため、内輪６３及び外
輪６４は完全な別体として相対回転しやすい状態となっ
ている。このため、低速運転時には、内輪６３及び外輪
６４は各々の反発力に基づいて斜板５を支持し、内輪６
３及び外輪６４の反発力の合計に基づいた斜板５の支持
剛性が低くされている。
だ小さいことから、外輪６４が内輪６３に未ださほど大
きくない分力Ｆｎしか作用しないため、内輪６３及び外
輪６４は完全な別体として相対回転しやすい状態となっ
ている。このため、低速運転時には、内輪６３及び外輪
６４は各々の反発力に基づいて斜板５を支持し、内輪６
３及び外輪６４の反発力の合計に基づいた斜板５の支持
剛性が低くされている。
【００２１】発明者らの試験結果によれば、内輪６３の
弾性係数をＫ1 、外輪６４の弾性係数をＫ2 とした場
合、これらと内輪６３及び外輪６４全体の弾性係数Ｋと
の間には、数１がほぼ成立することが明らかとなった。
弾性係数をＫ1 、外輪６４の弾性係数をＫ2 とした場
合、これらと内輪６３及び外輪６４全体の弾性係数Ｋと
の間には、数１がほぼ成立することが明らかとなった。
【００２２】
【数１】
【００２３】したがって、低速運転時における消費動力
は十分低い値に保たれている。そして、高速運転時に
は、角速度ωが大きいことから、外輪６４が内輪６３に
大きな分力Ｆｎを作用するため、内輪６３及び外輪６４
は一体的なものとして相対回転しにくい状態となってい
る。このため、高速運転時には、内輪６３及び外輪６４
は各々の反発力以上の反発力に基づいて斜板５を支持
し、内輪６３及び外輪６４の反発力の合計以上の反発力
に基づいて斜板５の支持剛性が高くなる。
は十分低い値に保たれている。そして、高速運転時に
は、角速度ωが大きいことから、外輪６４が内輪６３に
大きな分力Ｆｎを作用するため、内輪６３及び外輪６４
は一体的なものとして相対回転しにくい状態となってい
る。このため、高速運転時には、内輪６３及び外輪６４
は各々の反発力以上の反発力に基づいて斜板５を支持
し、内輪６３及び外輪６４の反発力の合計以上の反発力
に基づいて斜板５の支持剛性が高くなる。
【００２４】ここでも、発明者らの試験結果によれば、
数２がほぼ成立することが明らかとなった。
数２がほぼ成立することが明らかとなった。
【００２５】
【数２】
【００２６】したがって、高速運転時には斜板の振動並
びに騒音は良好に抑制される。なお、これら数１、２
は、一般的な板材の弾性係数が板厚の３乗に比例するこ
とに起因していると考えられる。このため、低速運動時
には内輪６３及び外輪６４は完全な別体として相対回転
しやすい状態であるのに対し、高速運転時には内輪６３
及び外輪６４は一体的なものとして相対回転しにくい状
態となっていることが明らかであり、これにより上記作
用が起きていると考えられる。
びに騒音は良好に抑制される。なお、これら数１、２
は、一般的な板材の弾性係数が板厚の３乗に比例するこ
とに起因していると考えられる。このため、低速運動時
には内輪６３及び外輪６４は完全な別体として相対回転
しやすい状態であるのに対し、高速運転時には内輪６３
及び外輪６４は一体的なものとして相対回転しにくい状
態となっていることが明らかであり、これにより上記作
用が起きていると考えられる。
【００２７】また、この圧縮機では、スラスト軸受６
Ａ、６Ｂがともにすべり軸受であるため、従来のころが
り軸受を採用する場合と比較して軸方向の取付けスペー
スを小さくすることができる。この取付けスペースの小
型化は、圧縮機の短軸化の効果を発揮できるが、実施例
の圧縮機では後部シリンダブロック３の環状受圧座３ｂ
を斜板５側に突出させ、これによりスラスト軸受６Ｂを
斜板室１０の中央域に可及的に近づけている。
Ａ、６Ｂがともにすべり軸受であるため、従来のころが
り軸受を採用する場合と比較して軸方向の取付けスペー
スを小さくすることができる。この取付けスペースの小
型化は、圧縮機の短軸化の効果を発揮できるが、実施例
の圧縮機では後部シリンダブロック３の環状受圧座３ｂ
を斜板５側に突出させ、これによりスラスト軸受６Ｂを
斜板室１０の中央域に可及的に近づけている。
【００２８】こうした圧縮機では、上記のように、高速
回転時に内輪６３及び外輪６４が一体的になって相対回
転しにくくなり、これにより外輪６４と比較的軟質の後
部シリンダブロック３とで相対回転しやすいことになる
が、外部冷凍回路から循環する低温の冷媒ガスが当初に
は斜板室１０に吸入され、この斜板室１０内では冷媒ガ
スが中央域で最も大きな流速を有しているため、スラス
ト軸受６Ｂを優れた効果で潤滑することができる。発明
者らの試験によれば、こうして斜板室１０の容積等を同
一条件とした場合、受圧座２ａ及び環状受圧座３ｂを３
ｍｍ以上突出させれば潤滑の効果が大きかった。したが
って、この圧縮機では、比較的軟質の後部シリンダブロ
ック３の劣化をも防止することができる。
回転時に内輪６３及び外輪６４が一体的になって相対回
転しにくくなり、これにより外輪６４と比較的軟質の後
部シリンダブロック３とで相対回転しやすいことになる
が、外部冷凍回路から循環する低温の冷媒ガスが当初に
は斜板室１０に吸入され、この斜板室１０内では冷媒ガ
スが中央域で最も大きな流速を有しているため、スラス
ト軸受６Ｂを優れた効果で潤滑することができる。発明
者らの試験によれば、こうして斜板室１０の容積等を同
一条件とした場合、受圧座２ａ及び環状受圧座３ｂを３
ｍｍ以上突出させれば潤滑の効果が大きかった。したが
って、この圧縮機では、比較的軟質の後部シリンダブロ
ック３の劣化をも防止することができる。
【００２９】さらに、この圧縮機では、スラスト軸受６
Ａ、６Ｂがともに複合型のすべり軸受である。このた
め、内輪６１と外輪６２との間で主として相対回転が生
じ、斜板５と内輪６１との間、外輪６２と前部シリンダ
ブロック２との間の相対回転を低減することができる。
また、低速回転時においては、内輪６３と外輪６４との
間で主として相対回転が生じ、斜板５と内輪６３との間
及び外輪６４と後部シリンダブロック３との間の相対回
転を低減することができる。このため、一般に比較的軟
質なシリンダブロック２、３が劣化しにくくなってい
る。
Ａ、６Ｂがともに複合型のすべり軸受である。このた
め、内輪６１と外輪６２との間で主として相対回転が生
じ、斜板５と内輪６１との間、外輪６２と前部シリンダ
ブロック２との間の相対回転を低減することができる。
また、低速回転時においては、内輪６３と外輪６４との
間で主として相対回転が生じ、斜板５と内輪６３との間
及び外輪６４と後部シリンダブロック３との間の相対回
転を低減することができる。このため、一般に比較的軟
質なシリンダブロック２、３が劣化しにくくなってい
る。
【００３０】また、この圧縮機では、リジッドなスラス
ト軸受６Ａ側において駆動軸１を最も大径の中央部１ａ
で支持しているため、駆動軸１のふれまわりが小さく、
斜板５を高い剛性で支持している。したがって、この圧
縮機では、優れた耐久性を発揮することが可能である。
加えて、スラスト軸受６Ａ、６Ｂがともにすべり軸受で
あり、ころがり軸受のように軸受自体から発する雑音も
なく、きわめて安価に製作しうる点でも有利である。 （実施例２）この圧縮機では、図３に示すように、弾性
変形可能なスラスト軸受６Ｂにおいて、斜板５のボス部
側の内輪６５と、中央のすべり要素６６と、後部シリン
ダブロック３側の外輪６７とからなる複合型のすべり軸
受を採用している。内輪６５及び外輪６７はＳＵＪ２か
らなるものであり、すべり要素６６はＳＰＣＣからなる
母材表面にフッ素樹脂がコーティングされたものであ
る。また、後部シリンダブロック３側の外輪６７をピン
３ｃにより環状受圧座３ｂに回り止めしている。なお、
他の実施例として、内輪６５を斜板５の環状受圧座に回
り止めすることもできる。
ト軸受６Ａ側において駆動軸１を最も大径の中央部１ａ
で支持しているため、駆動軸１のふれまわりが小さく、
斜板５を高い剛性で支持している。したがって、この圧
縮機では、優れた耐久性を発揮することが可能である。
加えて、スラスト軸受６Ａ、６Ｂがともにすべり軸受で
あり、ころがり軸受のように軸受自体から発する雑音も
なく、きわめて安価に製作しうる点でも有利である。 （実施例２）この圧縮機では、図３に示すように、弾性
変形可能なスラスト軸受６Ｂにおいて、斜板５のボス部
側の内輪６５と、中央のすべり要素６６と、後部シリン
ダブロック３側の外輪６７とからなる複合型のすべり軸
受を採用している。内輪６５及び外輪６７はＳＵＪ２か
らなるものであり、すべり要素６６はＳＰＣＣからなる
母材表面にフッ素樹脂がコーティングされたものであ
る。また、後部シリンダブロック３側の外輪６７をピン
３ｃにより環状受圧座３ｂに回り止めしている。なお、
他の実施例として、内輪６５を斜板５の環状受圧座に回
り止めすることもできる。
【００３１】他の構成は実施例１と同一であるため、同
一の構成については同一符合を付し、同一の作用及び効
果についての詳説は省略する。この圧縮機では、低速運
転時には、内輪６５、すべり要素６６及び外輪６７が完
全な別体であるため、内輪６５とすべり要素６６との間
及びすべり要素６６と外輪６７との間で相対回転しやす
い状態となっている。このため、低速運転時には、内輪
６５、すべり要素６６及び外輪６７は各々の反発力に基
づいて斜板５を支持し、内輪６５、すべり要素６６及び
外輪６７の反発力の合計に基づいた斜板５の支持剛性が
低くされている。
一の構成については同一符合を付し、同一の作用及び効
果についての詳説は省略する。この圧縮機では、低速運
転時には、内輪６５、すべり要素６６及び外輪６７が完
全な別体であるため、内輪６５とすべり要素６６との間
及びすべり要素６６と外輪６７との間で相対回転しやす
い状態となっている。このため、低速運転時には、内輪
６５、すべり要素６６及び外輪６７は各々の反発力に基
づいて斜板５を支持し、内輪６５、すべり要素６６及び
外輪６７の反発力の合計に基づいた斜板５の支持剛性が
低くされている。
【００３２】そして、高速運転時には、すべり要素６６
に作用する遠心力により内輪６５及びすべり要素６６が
一体的なものとなるため、内輪６５とすべり要素６６と
の間では相対回転しにくい状態となり、すべり要素６６
と外輪６７との間で相対回転しやすい状態となる。この
ため、高速運転時には、内輪６５及びすべり要素６６の
各々の反発力以上の反発力と、外輪６７の反発力との合
計に基づいて斜板５を支持し、斜板５の支持剛性が高く
なる。
に作用する遠心力により内輪６５及びすべり要素６６が
一体的なものとなるため、内輪６５とすべり要素６６と
の間では相対回転しにくい状態となり、すべり要素６６
と外輪６７との間で相対回転しやすい状態となる。この
ため、高速運転時には、内輪６５及びすべり要素６６の
各々の反発力以上の反発力と、外輪６７の反発力との合
計に基づいて斜板５を支持し、斜板５の支持剛性が高く
なる。
【００３３】また、この圧縮機では、外輪６７を後部シ
リンダブロック３に回り止めしているため、外輪６７と
後部シリンダブロック３との間の相対回転が確実に無く
なり、後部シリンダブロック３の劣化を確実に防止する
ことができる。したがって、この圧縮機では、より優れ
た耐久性を発揮することができる。
リンダブロック３に回り止めしているため、外輪６７と
後部シリンダブロック３との間の相対回転が確実に無く
なり、後部シリンダブロック３の劣化を確実に防止する
ことができる。したがって、この圧縮機では、より優れ
た耐久性を発揮することができる。
【００３４】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の圧縮機で
は、スラスト軸受をともに複合型のすべり軸受とし、一
方のすべり軸受が異径の環状受圧座により弾性変形可能
に介装されているため、低速運転時と高速運転時との緩
衝機能、すなわち負荷に対する斜板支持剛性の変動比率
が二様に変化するよう構成されている。このため、この
圧縮機では、低速運転時には斜板の支持剛性が低目に維
持されて、消費動力の低減、つまりは燃費を向上させ、
一方、高速運転時には一変して高い斜板の支持剛性が強
く負荷に抵抗して、斜板の振動並びに派生する騒音を良
好に抑制する。
は、スラスト軸受をともに複合型のすべり軸受とし、一
方のすべり軸受が異径の環状受圧座により弾性変形可能
に介装されているため、低速運転時と高速運転時との緩
衝機能、すなわち負荷に対する斜板支持剛性の変動比率
が二様に変化するよう構成されている。このため、この
圧縮機では、低速運転時には斜板の支持剛性が低目に維
持されて、消費動力の低減、つまりは燃費を向上させ、
一方、高速運転時には一変して高い斜板の支持剛性が強
く負荷に抵抗して、斜板の振動並びに派生する騒音を良
好に抑制する。
【００３５】また、この圧縮機では、スラスト軸受がす
べり軸受であるため、雑音の低減と構造の簡素化による
経済性との観点から一層有利である。特に、一方のスラ
スト軸受として３枚以上の複合型のすべり軸受を採用
し、これら各すべり軸受のうち最もシリンダブロック側
の一枚をシリンダブロックの環状受圧座に回り止めした
場合には、シリンダブロックの劣化を確実に防止して優
れた耐久性を発揮することができる。
べり軸受であるため、雑音の低減と構造の簡素化による
経済性との観点から一層有利である。特に、一方のスラ
スト軸受として３枚以上の複合型のすべり軸受を採用
し、これら各すべり軸受のうち最もシリンダブロック側
の一枚をシリンダブロックの環状受圧座に回り止めした
場合には、シリンダブロックの劣化を確実に防止して優
れた耐久性を発揮することができる。
【図１】実施例１の両頭斜板式圧縮機の全容を示す断面
図である。
図である。
【図２】実施例１の両頭斜板式圧縮機に係り、要部の拡
大断面図である。
大断面図である。
【図３】実施例２の両頭斜板式圧縮機に係り、要部の拡
大断面図である。
大断面図である。
【図４】従来の両頭斜板式圧縮機の全容を示す断面図で
ある。
ある。
１…駆動軸 ２…前部シリンダ
ブロック ３…後部シリンダブロック ７…前部ハウジン
グ ８…後部ハウジング １１、１２…ラジ
アル軸受 ５…斜板 ５Ａ、５Ｂ、２ａ、３ｂ…受圧座 ５ｂ、３ｂ…異径の環状受圧座 ６Ａ、６Ｂ…スラ
スト軸受 ６１、６３、６５…内輪 ６６…すべり要素 ６２、６４、６７…外輪
ブロック ３…後部シリンダブロック ７…前部ハウジン
グ ８…後部ハウジング １１、１２…ラジ
アル軸受 ５…斜板 ５Ａ、５Ｂ、２ａ、３ｂ…受圧座 ５ｂ、３ｂ…異径の環状受圧座 ６Ａ、６Ｂ…スラ
スト軸受 ６１、６３、６５…内輪 ６６…すべり要素 ６２、６４、６７…外輪
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 道行 広美 愛知県刈谷市豊田町２丁目１番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 (72)発明者 佐藤 裕史 愛知県刈谷市豊田町２丁目１番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 (72)発明者 上田 泰則 愛知県刈谷市豊田町２丁目１番地 株式会 社豊田自動織機製作所内
Claims (2)
- 【請求項１】前後に対設された一対のシリンダブロック
の両外端がそれぞれ前後のハウジングにより閉塞され、
該各シリンダブロックの共通中心軸孔には駆動軸が前後
一対のラジアル軸受を介して支承され、該駆動軸と共動
する斜板のボス部に形成された受圧座と、各シリンダブ
ロックの支承部に形成された受圧座との間でそれぞれス
ラスト軸受を挟持してなる両頭斜板式圧縮機において、 上記スラスト軸受はともに複合型のすべり軸受であり、
一方の該すべり軸受は、上記シリンダブロックの支承部
に形成された受圧座と、上記斜板のボス部に形成された
受圧座とに形成した異径の環状受圧座により弾性変形可
能に介装されていることを特徴とする両頭斜板式圧縮
機。 - 【請求項２】前記一方のスラスト軸受は３枚以上の複合
型のすべり軸受であり、該各すべり軸受のうち最もシリ
ンダブロック側の一枚は該シリンダブロックの前記環状
受圧座に回り止めされていることを特徴とする請求項１
記載の両頭斜板式圧縮機。
Priority Applications (6)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP06294695A JP3429100B2 (ja) | 1995-03-22 | 1995-03-22 | 両頭斜板式圧縮機 |
| KR1019960002550A KR0172674B1 (ko) | 1995-03-22 | 1996-01-30 | 양두 사판식 압축기 |
| TW085102482A TW386139B (en) | 1995-03-22 | 1996-03-01 | Thrust bearing structure for double head swash type compressor |
| DE19611004A DE19611004A1 (de) | 1995-03-22 | 1996-03-20 | Taumelscheibenkompressor |
| US08/620,026 US5768974A (en) | 1995-03-22 | 1996-03-21 | Swash plate type compressor |
| CN96103163A CN1143164A (zh) | 1995-03-22 | 1996-03-21 | 旋转斜盘式压缩机 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP06294695A JP3429100B2 (ja) | 1995-03-22 | 1995-03-22 | 両頭斜板式圧縮機 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08261148A true JPH08261148A (ja) | 1996-10-08 |
| JP3429100B2 JP3429100B2 (ja) | 2003-07-22 |
Family
ID=13214989
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP06294695A Expired - Fee Related JP3429100B2 (ja) | 1995-03-22 | 1995-03-22 | 両頭斜板式圧縮機 |
Country Status (6)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5768974A (ja) |
| JP (1) | JP3429100B2 (ja) |
| KR (1) | KR0172674B1 (ja) |
| CN (1) | CN1143164A (ja) |
| DE (1) | DE19611004A1 (ja) |
| TW (1) | TW386139B (ja) |
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| WO2010079939A1 (ko) * | 2009-01-06 | 2010-07-15 | 두원공과대학교 | 사판식 압축기 |
| KR101030213B1 (ko) * | 2009-01-14 | 2011-04-22 | 주식회사 두원전자 | 사판식 압축기 |
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| US6460450B1 (en) * | 1999-08-05 | 2002-10-08 | R. Sanderson Management, Inc. | Piston engine balancing |
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| DE19859368C2 (de) * | 1998-12-22 | 2003-09-25 | Luk Fahrzeug Hydraulik | Kompressor |
| DE19859062C2 (de) * | 1998-12-22 | 2003-09-18 | Luk Fahrzeug Hydraulik | Anordnung zur Abdichtung im Bereich zwischen dem Zylinderblock und der Ventilplatte eines Kompressors |
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| US4290345A (en) * | 1978-03-17 | 1981-09-22 | Sankyo Electric Company Limited | Refrigerant compressors |
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- 1995-03-22 JP JP06294695A patent/JP3429100B2/ja not_active Expired - Fee Related
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- 1996-01-30 KR KR1019960002550A patent/KR0172674B1/ko not_active IP Right Cessation
- 1996-03-01 TW TW085102482A patent/TW386139B/zh active
- 1996-03-20 DE DE19611004A patent/DE19611004A1/de not_active Ceased
- 1996-03-21 CN CN96103163A patent/CN1143164A/zh active Pending
- 1996-03-21 US US08/620,026 patent/US5768974A/en not_active Expired - Fee Related
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