JPH08260686A - 収納ベッド付きクロゼット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 収納性および使い勝手を向上させた収納ベッ
ド付きクロゼットを提供する。 【構成】 開口部に折り畳み可能なクロゼット扉１６が
設けられたクロゼット本体１１下部の空間部１１ａに、
底部に車輪２６を備えたベッド１２を収納した。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、一般家庭、事務所等に
おいて使用されているクロゼットを有効に利用した収納
ベッド付きクロゼットに関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、洋風の住宅が一般化しつつあり、
部屋の収納においても、箪笥等の収納具を壁面に埋め込
んだクロゼットタイプのものが普及している。クロゼッ
トは、壁面の陥没部の内側を側枠および上枠により補強
し、内部を複数枚の仕切り板を用いて数個の収納スペー
スに縦割りし、その開口部を、部屋の壁面の高さに高さ
を揃えた折り畳み式のクロゼット扉を用いて、開口可能
に閉じたものである。一般的なクロゼットにおける区画
された収納スペースには、縦置きの引き出し箪笥が取付
けられたり、収納スペースの上部に、ハンガーを吊下す
るハンガーパイプが横架されたりしている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなクロゼットの高さは高いもので、約２４０ｃｍ程度
であるので、例えば、スーツやジャケットといった１０
０ｃｍ弱の衣服を収納する場合が多いハンガーパイプ付
きの収納スペースの下部には、使用されていない大きな
スペースが残ることになる。また、引き出し箪笥も２４
０ｃｍ程もある収納スペースに縦置きされると、上段の
引き出しを取り扱う場合に椅子が必要となったり、その
使用が手間であるという問題がある。更には、近年にお
いては洋風のベッドが使用されているがこれを狭い部屋
内に据え置きされると、場所を取って部屋が狭くなると
いう問題がある。本発明はかかる事情に鑑みてなされた
もので、収納性および使い勝手を向上させた収納ベッド
付きクロゼットを提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】前記目的に沿う請求項１
記載の収納ベッド付きクロゼットは、開口部に折り畳み
可能なクロゼット扉が設けられたクロゼット本体下部の
空間部に、底部に車輪を備えたベッドを収納している。
また、請求項２記載の収納ベッド付きクロゼットは、請
求項１記載の収納ベッド付きクロゼットにおいて、前記
クロゼット本体の床部分には仕切り板が設けられてい
る。なお、クロゼット扉はその上枠のみに車輪とガイド
レールが設けられている場合の他、クロゼット扉の下枠
にも車輪とガイドレールが取付けられている場合も含
む。また、前記仕切り板としては、合板又は化粧板が使
用されている。

【０００５】

【作用】請求項１、２記載の収納ベッド付きクロゼット
においては、クロゼット本体下部の空間部に、底部に車
輪を備えたベッドを収納しているので、使用時にはベッ
ドを引き出して使用できる。この場合、ベッドの下部に
は車輪が設けられているので、簡単に引き出し及び収納
ができる。そして、クロゼットの高さが高い場合には、
ベッドを引き出しこの部分を踏み台に利用することもで
きる。特に、請求項２記載の収納ベッド付きクロゼット
においては、上部に配置されたクロゼット本体の床部分
には仕切り板が設けられているので、クロゼット本体内
の収納物が落下してベッドの上に落ちることはない。

【０００６】

【実施例】続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明
を具体化した実施例につき説明し、本発明の理解に供す
る。ここに、図１は本発明の一実施例に係る収納ベッド
付きクロゼットの正面図、図２はベッドの斜視図、図３
は該収納ベッド付きクロゼットの断面図である。

【０００７】図１、図２に示すように、本発明の一実施
例に係る収納ベッド付きクロゼット１０は、上部のクロ
ゼット本体１１と下部の空間部１１ａに収納されたベッ
ド１２とを有している。前記クロゼット本体１１は、通
常のクロゼットと同様、壁面１３の収納部分の内側を側
枠１４および上枠１５により補強し、内部を適当な仕切
り板を用いて数個の収納スペースに分割している。この
収納スペースの何れかには、上部にハンガーパイプが横
架されており、それに衣服を掛けたハンガーが吊下され
ている。

【０００８】クロゼット本体１１の開口部は、４枚の折
り畳み可能なクロゼット扉１６により、開口可能に閉じ
られている。それぞれのクロゼット扉１６は、図３に示
すように、ベッド１２を収納する下部の空間部１１ａよ
り上部に配置され、しかも上枠１５の裏側の全長に渡っ
て固着されたガイドレール１７に掛合された戸車装置１
８を介して、上部だけの吊り下げ状態で取付けられてい
る。そして、下部の空間部１１ａとは合板等からなる仕
切り板１９によって仕切られている。なお、２０は２枚
のクロゼット扉１６を連結する蝶番、２１は把手であ
る。

【０００９】前記ベッド１２は、表面にマット２２が配
置され、片側面には前記空間部１１ａの高さよりやや低
い高さを有する側板２３が設けられている。この側板２
３の中央の上下には切欠き２４、２５が設けられ、その
部分に手を入れて容易にベッド１２を引き出したり、収
納することができるようになっている。なお、この実施
例においては側板２３は、ベッド１２の短手方向の片側
にのみ設けられているが、短手方向の両側に設けること
も可能であり、更に場合によってはベッド１２の長手方
向の片側又は両側に設けることも可能である。

【００１０】前記ベッド１２の底部の４箇所には車輪の
一例であるキャスター２６が設けられ、軽く移動できる
ようになっている。なお、キャスター２６が自由車輪で
あると、ベッド１２が移動して困る場合には、ブレーキ
付きキャスターを使用することは当然可能である。

【００１１】従って、この収納ベッド付きクロゼット１
０のベッド１２を使用する場合には、ベッド１２を引き
出して使用することになり、使用しない場合には、空間
部１１ａに収納しておく。そして、クロゼット本体１１
の上部の棚を使用する場合には、ベッド１２を引き出し
てこれを踏み台として使用する。

【００１２】以上、本発明の実施例について説明した
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
く、要旨を逸脱しない範囲での設計などの変更があって
も本発明に含まれる。例えば、引き出し箪笥の形状、大
きさ、引き出しの設置個数およびその配列などは、実施
例に限定されなくても、任意のものでよい。また、実施
例では、クロゼット扉として、引き出し箪笥から上方の
収納スペースを覆える大きさのものを採用したが、これ
に限定しなくても、例えばベットまでも覆う大きさのも
のを採用してもよい。さらに、クロゼット扉として、ク
ロゼットの上枠だけに取付けられた吊り下げ式の扉を採
用したが、これに限定しなくても、例えばクロゼットの
上下枠に取付けられた通常の扉でもよい。

【００１３】

【発明の効果】請求項１、２記載の収納ベッド付きクロ
ゼットにおいては、ベッドをクロゼット本体の下部に収
納できるので、ベッドを使用しない場合には、部屋を広
く使用することができる。また、クロゼットの高い位置
にある棚を使用する場合には、ベッドを引き出してこれ
を踏み台とすることもできる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例に係る収納ベッド付きクロゼ
ットの正面図である。

【図２】ベッドの斜視図である。

【図３】収納ベッド付きクロゼットの断面図である。

【符号の説明】

１０ 収納ベッド付きクロゼット １１ クロゼット本体 １１ａ 空間部 １２ ベッド １３ 壁面 １４ 側枠 １５ 上枠 １６ クロゼット扉 １７ ガイドレール １８ 戸車装置 １９ 仕切り板 ２０ 蝶番 ２１ 把手 ２２ マット ２３ 側板 ２４ 切欠き ２５ 切欠き ２６ キャスター

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 開口部に折り畳み可能なクロゼット扉が
   設けられたクロゼット本体下部の空間部に、底部に車輪
   を備えたベッドを収納したことを特徴とする収納ベッド
   付きクロゼット。
2. 【請求項２】 前記クロゼット本体の床部分には仕切り
   板が設けられている請求項１記載の収納ベッド付きクロ
   ゼット。