JPH08259572A - 新規なセファロスポリン誘導体またはその塩 - Google Patents

新規なセファロスポリン誘導体またはその塩

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JPH08259572A
JPH08259572A JP2860196A JP2860196A JPH08259572A JP H08259572 A JPH08259572 A JP H08259572A JP 2860196 A JP2860196 A JP 2860196A JP 2860196 A JP2860196 A JP 2860196A JP H08259572 A JPH08259572 A JP H08259572A
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JP
Japan
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group
cephem
amino
carboxylic acid
enylthio
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Pending
Application number
JP2860196A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyasu Takagi
宏育 高木
Mineichi Sutani
峰一 酢谷
Minako Yotsutsuji
美奈子 四辻
Hiroshi Kanna
寛 神名
Hiroko Morisawa
浩子 森澤
Shinzaburo Minami
新三郎 南
Yasuo Watanabe
泰雄 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyama Chemical Co Ltd
Original Assignee
Toyama Chemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Toyama Chemical Co Ltd filed Critical Toyama Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】一般式 [式中、R1は、保護されていてもよいアミノ基を;R2
は、水素原子または置換されていてもよいアルキル基
を;R3は、保護されていてもよいカルボキシル基また
はカルボキシラト基を;R4は、水素原子またはアルキ
ル基を;R5は、水素原子、ハロゲン原子または保護さ
れていてもよいヒドロキシルもしくは保護されいてもよ
いアミノで置換されていてもよいアルキル基を;R
6は、アシルもしくはイミノアルキル基で置換されてい
てもよいアミノ基などを示す〕で表されるセファロスポ
リン誘導体またはその塩。 【効果】上記の新規なセファロスポリン誘導体またはそ
の塩は、広範囲な抗菌スペクトルと強い抗菌活性を有
し、かつ経口吸収性に優れており、抗菌剤として有用で
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規なセファロスポリ
ン誘導体またはその塩、さらに詳しくは一般式
【化2】 [式中、R1は、保護されていてもよいアミノ基を;R2
は、水素原子または置換されていてもよいアルキル基
を;R3は、保護されていてもよいカルボキシル基また
はカルボキシラト基を;R4は、水素原子またはアルキ
ル基を;R5は、水素原子、ハロゲン原子または保護さ
れていてもよいヒドロキシルもしくは保護されていても
よいアミノで置換されていてもよいアルキル基を;R6
は、アシルもしくはイミノアルキル基で置換されていて
もよいアミノ基または以下(1)〜(11)から選ばれる一つ
以上の基で置換されたアルキル基を; (1)ヒドロキシル (2)カルボキシル (3)アルキル基で置換されていてもよいカルバモイル (4)シアノ (5)アルコキシカルボニル (6)イミノ (7)アルキルスルホニル、オキサモイル、イミノアルキ
ルまたはアミノアルキルカルボニル基で置換されていて
もよいアミノ (8)置換されていてもよいアルキルチオ (9)置換されていてもよいアルキルスルフィニル (10)置換されていてもよいアルキルスルホニル (11)複素環チオ基 R4とR5が一緒になったシクロアルケン環を;Yは、C
H、NまたはCX(式中、Xは、ハロゲン原子を示す。)
を;OR2における波線は、シンもしくはアンチ異性体
またはそれらの混合物を;セフェム環の3位に結合する
置換チオに存在する二重結合は、E配置もしくはZ配置
またはそれらの混合物を、それぞれ示す。]で表される
セファロスポリン誘導体またはその塩に関する。本発明
の目的は、広範囲な抗菌スペクトルと強い抗菌活性を有
し、かつ経口吸収性に優れているとともに、低毒性で人
および動物に対する医薬として有用な新規化合物を提供
することにある。
【0002】
【従来の技術】従来、広範囲な抗菌スペクトルと強い抗
菌活性を有する種々のセファロスポリン系抗生物質が開
発されている。しかし、抗菌活性および経口吸収性につ
いてはいまだ不十分である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような状況下にお
いて、広範囲な抗菌スペクトルと強い抗菌活性を有し、
かつ経口吸収性に優れたセファロスポリン誘導体の開発
が望まれていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するため、鋭意研究を行った結果、セフェム環の
3位に置換基を有するアルケニルチオ基が結合する一般
式[1]で表される新規なセファロスポリン誘導体また
はその塩が、広範囲な抗菌スペクトルと強い抗菌活性を
有し、かつ経口吸収性に優れていることを見出し、本発
明を完成するに至った。
【0005】以下、本発明を詳細に説明する。本明細書
において、特にことわらないかぎり、ハロゲン原子と
は、たとえば、フッ素原子、塩素原子、臭素原子および
ヨウ素原子を;アルキル基とは、たとえば、メチル、エ
チル、プロピル、イソプロピル、n-ブチル、sec-ブチ
ル、イソブチル、tert-ブチル、ペンチル、ヘキシル、
ヘプチル、オクチル、ノリル、デシルおよびウンデシル
などの直鎖状もしくは分枝鎖状のC1-12アルキル基を;
低級アルキル基とは、たとえば、メチル、エチル、プロ
ピル、イソプロピル、n-ブチル、sec-ブチル、イソブチ
ル、tert-ブチルおよびペンチルなどの直鎖状もしくは
分枝鎖状のC1-5アルキル基を;アシル基とは、たとえ
ば、ホルミル基、アセチル、プロピオニル、ブチリル、
イソブチリル、バレリルなどのC2-5アルカノイル基並
びにベンゾイルおよびナフトイルなどのアロイル基を;
イミノアルキル基とは、たとえば、イミノメチル、1−
イミノエチル、1−イミノプロピル、2−イミノプロピ
ル、1−イミノブチル、2−イミノブチルおよび1−イ
ミノペンチルなどのイミノ基が置換した直鎖状のC1ー5
アルキル基を;
【0006】アルキルチオ基とは、たとえば、メチルチ
オ、エチルチオ、プロピルチオ、イソプロピルチオ、n-
ブチルチオ、sec-ブチルチオ、イソブチルチオ、tert-
ブチルチオ、ペンチルチオ、ヘキシルチオ、ヘプチルチ
オ、オクチルチオ、ノリルチオ、デシルチオおよびウン
デシルチオなどの直鎖状もしくは分枝鎖状のC1-12アル
キル−S−基を;低級アルキルチオ基とは、たとえば、
メチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、イソプロピル
チオ、n-ブチルチオ、sec-ブチルチオ、イソブチルチ
オ、tert-ブチルチオおよびペンチルチオなどの直鎖状
もしくは分枝鎖状のC1 -5アルキル−S−基を;アルキ
ルスルフィニル基とは、たとえば、メタンスルフィニ
ル、エタンスルフィニル、プロパンスルフィニル、イソ
プロパンスルフィニル、ブタンスルフィニル、ペンタン
スルフィニル、ヘキサンスルフィニル、ヘプタンスルフ
ィニル、オクタンスルフィニル、ノナンスルフィニル、
デカンスルフィニルおよびウンデカンスルフィニルなど
の直鎖状もしくは分枝鎖状のC1- 12アルキル−SO−基
を;低級アルキルスルフィニル基とは、たとえば、メタ
ンスルフィニル、エタンスルフィニル、プロパンスルフ
ィニル、イソプロパンスルフィニル、ブタンスルフィニ
ル、ペンタンスルフィニルおよびヘキサンスルフィニル
などの直鎖状もしくは分枝鎖状のC1-5アルキル−SO
−基を;アルキルスルホニル基とは、たとえば、メタン
スルホニル、エタンスルホニル、プロパンスルホニル、
イソプロパンスルホニル、ブタンスルホニル、ペンタン
スルホニル、ヘキサンスルホニル、ヘプタンスルホニ
ル、オクタンスルホニル、ノナンスルホニル、デカンス
ルホニルおよびウンデカンスルホニルなどの直鎖状もし
くは分枝鎖状のC1-12アルキル−SO2−基を;低級ア
ルキルスルホニル基とは、たとえば、メタンスルホニ
ル、エタンスルホニル、プロパンスルホニル、イソプロ
パンスルホニル、ブタンスルホニル、ペンタンスルホニ
ルおよびヘキサンスルホニルなどの直鎖状もしくは分枝
鎖状のC1-5アルキル−SO2−基を;
【0007】アルコキシ基とは、たとえば、メトキシ、
エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、n-ブトキシ、
sec-ブトキシ、イソブトキシ、tert-ブトキシ、ペンチ
ルオキシ、ヘキシルオキシ、ヘプチルオキシ、オクチル
オキシ、ノリルオキシ、デシルオキシおよびウンデシル
オキシなどの直鎖状もしくは分枝鎖状のC1-12アルキル
−O−基を;低級アルコキシ基とは、たとえば、メトキ
シ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、n-ブトキ
シ、sec-ブトキシ、イソブトキシ、tert-ブトキシおよ
びペンチルオキシなどの直鎖状もしくは分枝鎖状のC
1-5アルキル−O−基を;アルコキシカルボニル基と
は、たとえば、メトキシカルボニル、エトキシカルボニ
ル、プロポキシカルボニル、イソプロポキシカルボニ
ル、n-ブトキシカルボニル、sec-ブトキシカルボニル、
イソブトキシカルボニル、tert-ブトキシカルボニル、
ペンチルオキシカルボニル、ヘキシルオキシカルボニ
ル、ヘプチルオキシカルボニル、オクチルオキシカルボ
ニル、ノリルオキシカルボニル、デシルオキシカルボニ
ルおよびウンデシルオキシカルボニルなどの直鎖状もし
くは分枝鎖状のC1- 12アルキル−O−CO−基を;低級
アルコキシカルボニル基とは、たとえば、メトキシカル
ボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニル、
イソプロポキシカルボニル、n-ブトキシカルボニル、se
c-ブトキシカルボニル、イソブトキシカルボニル、tert
-ブトキシカルボニルおよびペンチルオキシカルボニル
などの直鎖状もしくは分枝鎖状のC1-5アルキル−O−
CO−基を;アシルオキシ基とは、たとえば、ホルミル
オキシ基、アセチルオキシ、プロピオニルオキシ、ブチ
リルオキシ、イソブチリルオキシ、バレリルオキシなど
のC2-5アルカノイル−O−基並びにベンゾイルオキシ
およびナフトイルオキシなどのアロイル−O−基を;
【0008】アルキルアミノ基とは、たとえば、メチル
アミノ、エチルアミノ、プロピルアミノ、イソプロピル
アミノ、n-ブチルアミノ、sec-ブチルアミノ、イソブチ
ルアミノ、tert-ブチルアミノ、ペンチルアミノ、ヘキ
シルアミノ、ヘプチルアミノ、オクチルアミノ、ノリル
アミノ、デシルアミノ、ウンデシルアミノ、ジメチルア
ミノ、ジエチルアミノ、ジプロピルアミノ、メチルエチ
ルアミノ、メチルプロピルアミノおよびエチルブチルア
ミノなどのモノ−またはジ−C1-12アルキル基で置換さ
れたアミノ基を;低級アルキルアミノ基とは、たとえ
ば、メチルアミノ、エチルアミノ、プロピルアミノ、イ
ソプロピルアミノ、n-ブチルアミノ、sec-ブチルアミ
ノ、イソブチルアミノ、tert-ブチルアミノ、ペンチル
アミノ、ヘキシルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルア
ミノ、ジプロピルアミノ、メチルエチルアミノ、メチル
プロピルアミノおよびエチルブチルアミノなどのモノ−
またはジ−C1-5アルキル基で置換されたアミノ基を;
アルキルスルホニルアミノ基とは、たとえば、メタンス
ルホニルアミノ、エタンスルホニルアミノ、プロパンス
ルホニルアミノ、イソプロパンスルホニルアミノ、ブタ
ンスルホニルアミノ、ペンタンスルホニルアミノ、ヘキ
サンスルホニルアミノ、ヘプタンスルホニルアミノ、オ
クタンスルホニルアミノ、ノナンスルホニルアミノ、デ
カンスルホニルアミノおよびウンデカンスルホニルアミ
ノなどの上記したアルキルスルホニル基で置換されたア
ミノ基を;低級アルキルスルホニルアミノ基とは、たと
えば、メタンスルホニルアミノ、エタンスルホニルアミ
ノ、プロパンスルホニルアミノ、イソプロパンスルホニ
ルアミノ、ブタンスルホニルアミノ、ペンタンスルホニ
ルアミノおよびヘキサンスルホニルアミノなどの上記し
た低級アルキルスルホニル基で置換されたアミノ基を;
アミノアルキルカルボニル基とは、たとえば、アミノメ
チルカルボニル、アミノエチルカルボニル、アミノプロ
ピルカルボニル、アミノイソプロピルカルボニル、アミ
ノ-n-ブチルカルボニル、アミノペンチルカルボニルな
どのアミノ−直鎖状もしくは分枝鎖状C1-5アルキル−
CO−基を;
【0009】複素環式基とは、たとえば、アゼチジニ
ル、チエニル、フリル、ピロリル、イミダゾリル、ピラ
ゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、オキサゾリル、
イソオキサゾリル、フラザニル、ピロリジニル、ピロリ
ニル、イミダゾリジニル、イミダゾリニル、ピラゾリジ
ニル、ピラゾリニル、1,3,4−オキサジアゾリル、
1,2,3−チアジアゾリル、1,2,4−チアジアゾリ
ル、1,3,4−チアジアゾリル、1,2,3−トリアゾリ
ル、1,2,4−トリアゾリル、テトラゾリル、チアトリ
アゾリル、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリ
ダジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、ピラニル、モ
ルホリニル、1,2,4−トリアジニル、ベンゾチエニ
ル、ナフトチエニル、ベンゾフリル、イソベンゾフリ
ル、クロメニル、インドリジニル、イソインドリル、イ
ンドリル、インダゾリル、プルニル、キノリル、イソキ
ノリル、フタラジニル、ナフチリジニル、キノキサリニ
ル、キナゾリニル、シノリニル、フタリジニル、イソク
ロマニル、クロマニル、インドリニル、イソインドリニ
ル、ベンゾオキサゾリル、トリアゾロピリジル、テトラ
ゾロピリダジニル、テトラゾロピリミジニル、チアゾロ
ピリダジニル、チアジアゾロピリダジニル、トリアゾロ
ピリダジニル、ベンズイミダゾリル、ベンズチアゾリ
ル、1,2,3,4−テトラヒドロキノリル、イミダゾ
[1,2−b][1,2,4]トリアジニルおよびキヌク
リジニルなどのような酸素原子、窒素原子および硫黄原
子から選ばれる少なくとも1つの異項原子を含有する4
-6員または縮合複素環式基を;複素環式チオ基とは、
複素環式−S−基(複素環式基は、上記した酸素原子、
窒素原子および硫黄原子から選ばれる少なくとも1つの
異項原子を含有する4-6員または縮合複素環式基を示
す。)を;シクロアルケン環とは、たとえば、シクロブ
テン、シクロペンテン、シクロヘキセンなどのC2-7
クロアルケンを、それぞれ意味する。
【0010】以下、一般式[1]の化合物を詳細に説明
する。R1における保護されていてもよいアミノ基の保
護基、R3における保護されていてもよいカルボキシル
基の保護基およびヒドロキシル基の保護基としては、従
来、セフェム系化合物の分野で通常知られているアミノ
保護基、ヒドロキシル保護基およびカルボキシル保護基
が挙げられ、具体的には、プロテクティブ・グループス
・イン・オーガニック・シンセシス[Protective Group
s in OrganicSynthesis セオドラ・ダブリュー ・グリ
ーン(Theodora.W.Green)著、(1991年)ジョン・ウィリー
・アンド・サンズ社(John Wiley & Sons, Inc.)]およ
び特公昭60-52755号などに記載されている各保護基が挙
げられる。
【0011】R2のアルキル基の置換基としては、オキ
シム基にアルキル基を有するセファロスポリン分野で通
常知られている該基の置換基、たとえば、ハロゲン原
子;ヒドロキシル基;アミノ基;オキソ基;カルボキシ
ル基;イミノ基;ビニル、アリル、プロペニル、イソプ
ロペニル、ブテニル、イソブテニル、ペンテニルおよび
ヘキセニルなどの直鎖状もしくは分枝鎖状のC2-12アル
ケニル基;エチニル、プロピニル、ブチニルおよびペン
チニルなどの直鎖状もしくは分枝鎖状のC2-5アルキニ
ル基;シクロアルキル基;シクロブテニル、シクロペン
テニルおよびシクロヘキセニルなどのC4-6シクロアル
ケニル基;フェニルまたはナフチル基などのアリール
基;アシル基;アシルオキシ基;アルコキシ基;フェニ
ルオキシまたはナフチルオキシなどのアリールオキシ
基;カルバモイルオキシ基、アルキルスルホニルオキシ
基;フェニルスルホニルオキシまたはナフチルスルホニ
ルオキシなどのアリールスルホニルオキシ基;スルホ
基;アルキルチオ基;アルケニルチオ基(アルケニル
は、上記したアルケニル基を示す。);シクロアルキル
チオ基(シクロアルキルは、上記したシクロアルキル基
を示す。);シクロアルケニルチオ基(シクロアルケニ
ルは、上記したシクロアルケニル基を示す。);アリー
ルチオ基(アリール基は、上記したアリール基を示
す。);アルコキシカルボニル基;ベンジルオキシカル
ボニル、ベンズヒドリルオキシカルボニルまたはフェネ
チルオキシカルボニルなどのアルアルキルオキシカルボ
ニル基;アミジノ基;ホルムアミジノ基;カルバモイル
基;ウレイド基;アジド基;シアノ基;ニトロ基;複素
環式チオ基および複素環式基などが挙げられ、さらにそ
れら置換基の一つ以上の基で置換されたR2のアルキル
基は、さらに、ヒドロキシル基;アルキル基;イミノ
基;ハロゲン原子で置換された低級アルキル基;アミノ
アルキル基;アシル基、カルボキシル基;複素環式チオ
基;アルコキシ基;ヒドロキシル基で置換されたアルキ
ル基;アルコキシカルボニルオキシ基およびシクロアル
キル基などの1種または2種以上の置換基で置換されて
いてもよい。
【0012】さらにまた、一般式[1]の化合物の塩と
しては、通常知られているアミノ基のような塩基性基ま
たはカルボキシル、スルホもしくはヒドロキシル基など
の酸性基における塩または分子内塩が挙げられる。塩基
性基における塩としては、たとえば、塩酸、臭化水素
酸、ヨウ化水素酸もしくは硫酸などの鉱酸との塩;ギ
酸、トリクロロ酢酸もしくはトルフルオロ酢酸などの有
機カルボン酸との塩;メタンスルホン酸、ベンゼンスル
ホン酸、p-トルエンスルホン酸、メシチレンスルホン
酸、ナフタレン−2−スルホン酸もしくはナフタレン−
1,5−ジスルホン酸などのスルホン酸類との塩;また
はグルタミン酸もしくはアスパラギン酸などの酸性アミ
ノ酸との塩などが、また、酸性基における塩としては、
たとえば、ナトリウムもしくはカリウムなどのアルカリ
金属との塩;カルシウムもしくはマグネシウムなどのア
ルカリ土類金属との塩;アンモニウム塩;トリメチルア
ミン、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ピリジ
ン、N,N−ジメチルアニリン、N−メチルピペリジン
もしくはN-メチルモルホリンなどの含窒素有機塩基と
の塩;またはリジンもしくはアルギニンなどの塩基性ア
ミノ酸との塩などが挙げられる。
【0013】また、一般式[1]の化合物およびその塩
において、異性体(たとえば、光学異性体、幾何異性
体、互変異性体など)が存在する場合、本発明は、それ
らすべての異性体を包含し、また、すべての水和物、溶
媒和物および種々の結晶形をも包含するものである。
【0014】本発明化合物およびその製造中間体がヒド
ロキシル基、アミノ基、イミノ基またはカルボキシル基
を有する場合、これらの基は、たとえば、以下に述べる
ような公知の保護基で保護されていてもよい。
【0015】<ヒドロキシル基の保護基>通常ヒドロキ
シル基の保護基として使用し得るすべての基を含み、た
とえば、ベンジルオキシカルボニル、4−ニトロベンジ
ルオキシカルボニル、4−ブロモベンジルオキシカルボ
ニル、4−メトキシベンジルオキシカルボニル、3,4
−ジメトキシベンジルオキシカルボニル、メトキシカル
ボニル、エトキシカルボニル、tert−ブトキシカルボニ
ル、1,1−ジメチルプロポキシカルボニル、イソプロ
ポキシカルボニル、イソブチルオキシカルボニル、ジフ
ェニルメトキシカルボニル、2,2,2−トリクロロエト
キシカルボニル、2,2,2−トリブロモエトキシカルボ
ニル、2−(トリメチルシリル)エトキシカルボニル、
2−(フェニルスルホニル)エトキシカルボニル、2−
(トリフェニルホスホニオ)エトキシカルボニル、2−
フルフリルオキシカルボニル、1−アダマンチルオキシ
カルボニル、ビニルオキシカルボニル、アリルオキシカ
ルボニル、S−ベンジルチオカルボニル、4−エトキシ
−1−ナフチルオキシカルボニル、8−キノリルオキシ
カルボニル、アセチル、ホルミル、クロロアセチル、ジ
クロロアセチル、トリクロロアセチル、トリフルオロア
セチル、メトキシアセチル、フェノキシアセチル、ピバ
ロイルおよびベンゾイルなどのアシル基;メチル、tert
−ブチル、2,2,2−トリクロロエチルおよび2−トリ
メチルシリルエチルなどの低級アルキル基;アリルなど
の低級アルケニル基;ベンジル、p−メトキシベンジ
ル、3,4−ジメトキシベンジル、ジフェニルメチルお
よびトリチルなどのアル−低級アルキル基;テトラヒド
ロフリル、テトラヒドロピラニルおよびテトラヒドロチ
オピラニルなどの含酸素および含硫黄複素環式基;メト
キシメチル、メチルチオメチル、ベンジルオキシメチ
ル、2−メトキシエトキシメチル、2,2,2−トリクロ
ロエトキシメチル、2−(トリメチルシリル)エトキシ
メチルおよび1−エトキシエチルなどの低級アルコキシ
−および低級アルキルチオ−低級アルキル基;メタンス
ルホニルおよびp−トルエンスルホニルなどのアルカン
−もしくはアレーン−スルホニル基;トリメチルシリ
ル、トリエチルシリル、トリイソプロピルシリル、ジエ
チルイソプロピルシリル、tert−ブチルジメチルシリ
ル、tert−ブチルジフェニルシリル、ジフェニルメチル
シリルおよびtert−ブチルメトキシフェニルシリルなど
の置換シリル基などが挙げられる。
【0016】<アミノ基、アルキルアミノ基、アミノア
ルキルカルボニル基、イミノ基およびイミノアルキル基
の保護基>通常アミノ保護基として使用し得るすべての
基を含み、たとえば、トリクロロエトキシカルボニル、
トリブロモエトキシカルボニル、ベンジルオキシカルボ
ニル、p−ニトロベンジルオキシカルボニル、o−ブロ
モベンジルオキシカルボニル、(モノ−、ジ−、トリ
−)クロロアセチル、トリフルオロアセチル、フェニル
アセチル、ホルミル、アセチル、ベンゾイル、tert−ア
ミルオキシカルボニル、tert−ブトキシカルボニル、p
−メトキシベンジルオキシカルボニル、3,4−ジメト
キシベンジルオキシ カルボニル、4−(フェニルア
ゾ)ベンジルオキシカルボニル、2−フルフリルオキシ
カルボニル、ジフェニルメトキシカルボニル、1,1−
ジメチルプロポキシカルボニル、イソプロポキシカルボ
ニル、フタロイル、スクシニル、アラニル、ロイシル、
1−アダマンチルオキシカルボニルおよび8−キノリル
オキシカルボニルなどのアシル基;ベンジル、ジフェニ
ルメチルおよびトリチルなどのアル−低級アルキル基;
2−ニトロフェニルチオおよび2,4−ジニトロフェニ
ルチオなどのアリールチオ基;メタンスルホニルおよび
p−トルエンスルホニルなどのアルカン−もしくはアレ
ーン−スルホニル基;N,N−ジメチルアミノメチレン
などのジ低級アルキルアミノ−低級アルキリデン基;ベ
ンジリデン、2−ヒドロキシベンジリデン、2−ヒドロ
キシ−5−クロロベンジリデンおよび2−ヒドロキシ−
1−ナフチルメチレンなどのアル−低級アルキリデン
基;3−ヒドロキシ−4−ピリジルメチレンなどの含窒
素複素環式アルキリデン基;シクロヘキシリデン、2−
エトキシカルボニルシクロヘキシリデン、2−エトキシ
カルボニルシクロペンチリデン、2−アセチルシクロヘ
キシリデンおよび3,3−ジメチル−5−オキソシクロ
ヘキシリデンなどシクロアルキリデン基;ジフェニルホ
スホリルおよびジベンジルホスホリルなどのジアリール
−もしくはジアル−低級アルキル−ホスホリル基;5−
メチル−2−オキソ−2H−1,3−ジオキソール−4
−イル−メチルなどの含酸素複素環式アルキル基並びに
トリメチルシリルなどの低級アルキル置換シリル基など
が挙げられる。
【0017】<カルボキシル基の保護基>通常のカルボ
キシル基の保護基として使用し得るすべての基を含み、
たとえば、メチル、エチル、n−プロピル、iso−プロピ
ル、1,1−ジメチルプロピル、n−ブチルおよびtert−
ブチルなどの低級アルキル基;フェニルおよびナフチル
などのアリール基;ベンジル、ジフェニルメチル、トリ
フェニルメチル、p−ニトロベンジル、p−メトキシベ
ンジルおよびビス(p−メトキシフェニル)メチルなど
のアル−低級アルキル基;アセチルメチル、ベンゾイル
メチル、p−ニトロベンゾイルメチル、p−ブロモベン
ゾイルメチルおよびp−メタンスルホニルベンゾイルメ
チルなどのアシル−低級アルキル基;2−テトラヒドロ
ピラニルおよび2−テトラヒドロフラニルなどの含酸素
複素環式基;2,2,2−トリクロロエチルなどのハロゲ
ノ低級アルキル基;2−(トリメチルシリル)エチルな
どの低級アルキルシリルアルキル基;アセトキシメチ
ル、プロピオニルオキシメチルおよびピバロイルオキシ
メチルなどのアルキルカルボニルオキシアルキル基;メ
トキシカルボニルオキシメチルおよびイソプロポキシカ
ルボニルオキシエチルなどのアルキルオキシカルボニル
オキシアルキル基;シクロヘキシルオキシカルボニルオ
キシメチルおよびシクロヘキシルオキシカルボニルオキ
シエチルなどのシクロアルキルオキシカルボニルオキシ
アルキル基;フタルイミドメチルおよびスクシンイミド
メチルなどの含窒素複素環式−低級アルキル基;シクロ
ヘキシルなどのシクロアルキル基;メトキシメチル、メ
トキシエトキシメチルおよび2−(トリメチルシリル)
エトキシメチルなどの低級アルコキシ低級アルキル基;
ベンジルオキシメチルなどのアル−低級アルコキシ低級
アルキル基;メチルチオメチルおよび2−メチルチオエ
チルなどの低級アルキルチオ低級アルキル基;フェニル
チオメチルなどのアリールチオ低級アルキル基;1,1
−ジメチル−2−プロペニル、3−メチル−3−ブチニ
ルおよびアリルなどの低級アルケニル基並びにトリメチ
ルシリル、トリエチルシリル、トリイソプロピルシリ
ル、ジエチルイソプロピルシリル、 tert−ブチルジメ
チルシリル、tert−ブチルジフェニルシリル、ジフェニ
ルメチルシリルおよびtert−ブチルメトキシフェニルシ
リルなどの低級アルキル置換シリル基などが挙げられ
る。
【0018】本発明化合物で好ましいものは、一般式
[1]において、R1が、アミノ基;R2が、水素原子ま
たはアルキル基;R3が、カルボキシル基またはカルボ
キシラト基;R4が、水素原子またはアルキル基;R
5が、水素原子、ハロゲン原子またはヒドロキシルもし
くはアミノで置換されたアルキル基;R6が、アシルも
しくはイミノアルキル基で置換されていてもよいアミノ
基または以下(1)-(11)から選ばれる一つ以上の基で置換
されたアルキル基である化合物が挙げられる。 (1)ヒドロキシル (2)カルボキシル (3)アルキル基で置換されていてもよいカルバモイル (4)シアノ (5)アルコキシカルボニル (6)イミノ (7)アルキルスルホニル、オキサモイル、イミノアルキ
ルまたはアミノアルキルカルボニル基で置換されていて
もよいアミノ (8)カルバモイル、カルボキシ、アミノおよびアルキル
スルホニルアミノから選ばれる一つ以上の基で置換され
ていてもよいアルキルチオ (9)アルキルスルフィニル (10カルバモイル、アミノまたはアルキルスルホニルア
ミノで置換されていてもよいアルキルスルホニル (11)複素環チオ基 R4とR5が一緒になったシクロアルケン環;Yが、CH
またはCX(式中、Xは、ハロゲン原子を示す。)である
化合物である。
【0019】さらに好ましい化合物は、一般式[1]に
おいて、R1が、アミノ基;R2が、水素原子または低級
アルキル基;R3が、カルボキシル基またはカルボキシ
ラト基;R4が、水素原子または低級アルキル基;R
5が、水素原子、ハロゲン原子またはヒドロキシルもし
くはアミノで置換された低級アルキル基;R6が、アシ
ルもしくはイミノ低級アルキル基で置換されていてもよ
いアミノ基または以下(12)-(22)から選ばれる一つ以上
の基で置換された低級アルキル基である化合物が挙げら
れる。 (12)ヒドロキシル (13)カルボキシル (14)低級アルキル基で置換されていてもよいカルバモイ
ル (15)シアノ (16)低級アルコキシカルボニル (17)イミノ (18)低級アルキルスルホニル、オキサモイル、イミノア
ルキルまたはアミノ低級アルキルカルボニル基で置換さ
れていてもよいアミノ (19)カルバモイル、カルボキシ、アミノおよび低級アル
キルスルホニルアミノから選ばれる一つ以上の基で置換
されていてもよい低級アルキルチオ (20)低級アルキルスルフィニル (21)カルバモイル、アミノまたは低級アルキルスルホニ
ルアミノで置換されていてもよい低級アルキルスルホニ
ル (22)複素環チオ さらに具体的には、以下の化合物が挙げられる。
【0020】・7−[2−(2−アミノチアゾール−4
−イル)−(Z)−2−ヒドロキシイミノアセトアミ
ド]−3−[(Z)−3−ヒドロキシプロパ−1−エニ
ルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸ナトリウム塩 ・3−[(Z)−4−アミノブタ−1−エニルチオ]−
7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−
(Z)−2−ヒドロキシイミノアセトアミド]−3−セ
フェム−4−カルボン酸 ・7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−
(Z)−2−ヒドロキシイミノアセトアミド]−3−
[(Z)−4−カルボキシブタ−1−エニルチオ]−3
−セフェム−4−カルボン酸ナトリウム塩 ・7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−
(Z)−2−ヒドロキシイミノアセトアミド]−3−
[(Z)−4−カルバモイルブタ−1−エニルチオ]−
3−セフェム−4−カルボン酸ナトリウム塩 ・7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−
(Z)−2−ヒドロキシイミノアセトアミド]−3−
[(Z)−3−メトキシカルボニルアミノプロパ−1−
エニルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸ナトリウ
ム塩 ・3−[(E)−3−アミノプロパ−1−エニルチオ]
−7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−
(Z)−2−ヒドロキシイミノアセトアミド]−3−セ
フェム−4−カルボン酸 ・3−[(Z)−3−アミノアセチルアミノプロパ−1
−エニルチオ]−7−[2−(2−アミノチアゾール−
4−イル)−(Z)−2−ヒドロキシイミノアセトアミ
ド]−3−セフェム−4−カルボン酸 ・3−[(Z)−3−アセチルアミノプロパ−1−エニ
ルチオ]−7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イ
ル)−(Z)−2−ヒドロキシイミノアセトアミド]−
3−セフェム−4−カルボン酸ナトリウム塩 ・7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−
(Z)−2−ヒドロキシイミノアセトアミド]−3−
[(Z)−3−メタンスルホニルアミノプロパ−1−エ
ニルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸ナトリウム
塩 ・7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−
(Z)−2−ヒドロキシイミノアセトアミド]−3−
[(E)−4−シアノブタ−1−エニルチオ]−3−セ
フェム−4−カルボン酸ナトリウム塩
【0021】・3−[(Z)−3−アミノプロパ−1−
エニルチオ]−7−[2−(2−アミノチアゾール−4
−イル)−(Z)−2−ヒドロキシイミノアセトアミ
ド]−3−セフェム−4−カルボン酸 ・3−[(Z)−3−アミノブタ−1−エニルチオ]−
7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−
(Z)−2−ヒドロキシイミノアセトアミド]−3−セ
フェム−4−カルボン酸 ・7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−
(Z)−2−ヒドロキシイミノアセトアミド]−3−
[(Z)−3−カルバモイルメチルチオプロパ−1−エ
ニルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸ナトリウム
塩 ・3−[(Z)−3−(2−アミノ−2−カルボキシエ
チル)チオプロパ−1−エニルチオ]−7−[2−(2
−アミノチアゾール−4−イル)−(Z)−2−ヒドロ
キシイミノアセトアミド]−3−セフェム−4−カルボ
ン酸ナトリウム塩 ・7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−
(Z)−2−ヒドロキシイミノアセトアミド]−3−
[(Z)−3−(2−メタンスルホニルアミノ)エチル
チオプロパ−1−エニルチオ]−3−セフェム−4−カ
ルボン酸ナトリウム塩 ・3−[(Z)−3−(2−アミノエチル)チオプロパ
−1−エニルチオ]−7−[2−(2−アミノチアゾー
ル−4−イル)−(Z)−2−ヒドロキシイミノアセト
アミド]−3−セフェム−4−カルボン酸 ・3−[(Z)−4−アミノ−4−メトキシカルボニル
ブタ−1−エニルチオ]−7−[2−(2−アミノチア
ゾール−4−イル)−(Z)−2−ヒドロキシイミノア
セトアミド]−3−セフェム−4−カルボン酸 ・3−[(Z)−4−アミノ−4−カルボキシブタ−1
−エニルチオ]−7−[2−(2−アミノチアゾール−
4−イル)−(Z)−2−ヒドロキシイミノアセトアミ
ド]−3−セフェム−4−カルボン酸ナトリウム塩 ・3−[(Z)−4−アミノ−4−カルバモイルブタ−
1−エニルチオ]−7−[2−(2−アミノチアゾール
−4−イル)−(Z)−2−ヒドロキシイミノアセトア
ミド]−3−セフェム−4−カルボン酸 ・3−[(Z)−3−カルバモイルメチルアミノプロパ
−1−エニルチオ]−7−[2−(2−アミノチアゾー
ル−4−イル)−(Z)−2−ヒドロキシイミノアセト
アミド]−3−セフェム−4−カルボン酸
【0022】・3−[(Z)−3−アミノプロパ−1−
エニルチオ]−7−[2−(2−アミノチアゾール−4
−イル)−(Z)−2−メトキシイミノアセトアミド]
−3−セフェム−4−カルボン酸 ・3−[(Z)−3−(2−アミノエチル)チオプロパ
−1−エニルチオ]−7−[2−(2−アミノチアゾー
ル−4−イル)−(Z)−2−メトキシイミノアセトア
ミド]−3−セフェム−4−カルボン酸 ・3−[(Z)−4−アミノブタ−1−エニルチオ]−
7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−
(Z)−2−メトキシイミノアセトアミド]−3−セフ
ェム−4−カルボン酸 ・7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−
(Z)−2−ヒドロキシイミノアセトアミド]−3−
[(Z)−3−メチルチオプロパ−1−エニルチオ]−
3−セフェム−4−カルボン酸ナトリウム塩 ・7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−
(Z)−2−ヒドロキシイミノアセトアミド]−3−
[(Z)−3−(2−メタンスルホニルアミノエチル)
スルホニルプロパ−1−エニルチオ]−3−セフェム−
4−カルボン酸ナトリウム塩 ・7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−
(Z)−2−ヒドロキシイミノアセトアミド]−3−
[(Z)−3−メタンスルホニルプロパ−1−エニルチ
オ]−3−セフェム−4−カルボン酸ナトリウム塩 ・3−[(Z)−3−(2−アミノエチル)スルホニル
プロパ−1−エニルチオ]−7−[2−(2−アミノチ
アゾール−4−イル)−(Z)−2−ヒドロキシイミノ
アセトアミド]−3−セフェム−4−カルボン酸 ・7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−
(Z)−2−ヒドロキシイミノアセトアミド]−3−
[(Z)−3−カルバモイルメチルスルホニルプロパ−
1−エニルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸ナト
リウム塩 ・7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−
(Z)−2−ヒドロキシイミノアセトアミド]−3−
[(Z)−3−メタンスルフィニルプロパ−1−エニル
チオ]−3−セフェム−4−カルボン酸ナトリウム塩 ・7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−
(Z)−2−ヒドロキシイミノアセトアミド]−3−
[(Z)−3−(1,2,3−トリアゾール−4−イルチ
オ)プロパ−1−エニルチオ]−3−セフェム−4−カ
ルボン酸ナトリウム塩
【0023】・7−[2−(2−アミノチアゾール−4
−イル)−(Z)−2−ヒドロキシイミノアセトアミ
ド]−3−[(E)−3−イミノメチルアミノプロパ−
1−エニルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸 ・7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−
(Z)−2−ヒドロキシイミノアセトアミド]−3−
[(Z)−3−イミノメチルアミノプロパ−1−エニル
チオ]−3−セフェム−4−カルボン酸 ・7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−
(Z)−2−ヒドロキシイミノアセトアミド]−3−
[(Z)−3−(1−イミノエチル)アミノプロパ−1
−エニルチオ)−3−セフェム−4−カルボン酸 ・3−(2−アミノメチルシクロペンタ−1−エニルチ
オ)−7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)
−(Z)−2−ヒドロキシイミノアセトアミド]−3−
セフェム−4−カルボン酸 ・3−[(Z)−5−アミジノブタ−1−エニルチオ]
−7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−
(Z)−2−ヒドロキシイミノアセトアミド]−3−セ
フェム−4−カルボン酸 ・3−[(Z)−5−アミジノブタ−1−エニルチオ]
−7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−
(Z)−2−メトキシイミノアセトアミド]−3−セフ
ェム−4−カルボン酸 ・7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−
(Z)−2−ヒドロキシイミノアセトアミド]−3−
[(Z)−5−N−メタンスルホニルアミジノブタ−1−
エニルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸ナトリウ
ム塩 ・7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−
(Z)−2−ヒドロキシイミノアセトアミド]−3−
[(Z)−3−シアノプロパ−1−エニルチオ]−3−
セフェム−4−カルボン酸ナトリウム塩 ・7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−
(Z)−2−ヒドロキシイミノアセトアミド]−3−
[(Z)−3−オキサモイルアミノプロパ−1−エニル
チオ]−3−セフェム−4−カルボン酸ナトリウム塩 ・3−[3−アミノ−2−(アミノメチル)プロパ−1
−エニルチオ]−7−[2−(2−アミノチアゾール−
4−イル)−(Z)−2−ヒドロキシイミノアセトアミ
ド]−3−セフェム−4−カルボン酸
【0024】・3−[(Z)−3−アミノ−2−フルオ
ロプロパ−1−エニルチオ]−7−[2−(2−アミノ
チアゾール−4−イル)−(Z)−2−ヒドロキシイミ
ノアセトアミド]−3−セフェム−4−カルボン酸 ・3−[(E)−3−アミノ−2−メチルプロパ−1−
エニルチオ]−7−[2−(2−アミノチアゾール−4
−イル)−(Z)−2−ヒドロキシイミノアセトアミ
ド]−3−セフェム−4−カルボン酸 ・3−[(Z)−3−アミノ−2−メチルプロパ−1−
エニルチオ]−7−[2−(2−アミノチアゾール−4
−イル)−(Z)−2−ヒドロキシイミノアセトアミ
ド]−3−セフェム−4−カルボン酸 ・3−[(E)−3−アミノ−1−メチルプロパ−1−
エニルチオ]−7−[2−(2−アミノチアゾール−4
−イル)−(Z)−2−ヒドロキシイミノアセトアミ
ド]−3−セフェム−4−カルボン酸 ・3−[(Z)−3−アミノ−1−メチルプロパ−1−
エニルチオ]−7−[2−(2−アミノチアゾール−4
−イル)−(Z)−2−ヒドロキシイミノアセトアミ
ド]−3−セフェム−4−カルボン酸 ・7− [2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−
(Z)−2−ヒドロキシイミノアセトアミド]−3−
[(Z)−3,5−ジアミノペンタ−1−エニルチオ]−
3−セフェム−4−カルボン酸 ・3−[(R)−(Z)−3−アミノ−4−カルバモイル
オキシブタ−1−エニルチオ]−7−[2−(2−アミ
ノチアゾール−4−イル)−(Z)−2−ヒドロキシイ
ミノアセトアミド]−3−セフェム−4−カルボン酸 ・7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−
(Z)−2−ヒドロキシイミノアセトアミド]−3−
[(Z)−N−メタンスルホニルイミノメチルアミノプロ
パ−1−エニルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸
ナトリウム塩
【0025】・7−[2−(2−アミノチアゾール−4
−イル)−(Z)−2−ヒドロキシイミノアセトアミ
ド]−3−[(Z)−2−(1−イミノエチル)アミノ
エテニルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸 ・7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−
(Z)−2−ヒドロキシイミノアセトアミド]−3−
[(E)−2−(1−イミノエチル)アミノエテニルチ
オ]−3−セフェム−4−カルボン酸 ・3−[(E)−2−アセチルアミノエテニルチオ]−
7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−
(Z)−2−ヒドロキシイミノアセトアミド]−3−セ
フェム−4−カルボン酸ナトリウム塩 ・7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−
(Z)−2−ヒドロキシイミノアセトアミド]−3−
[(Z)−2−ホルミルアミノエテニルチオ]−3−セ
フェム−4−カルボン酸ナトリウム塩 ・3−[(Z)−2−アセチルアミノエテニルチオ]−
7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−
(Z)−2−ヒドロキシイミノアセトアミド]−3−セ
フェム−4−カルボン酸ナトリウム塩 ・7−[2−(2−アミノ−5−クロロチアゾール−4
−イル)−(Z)−2−ヒドロキシイミノアセトアミ
ド]−3−[(Z)−3−アミノプロパ−1−エニルチ
オ]−3−セフェム−4−カルボン酸 ・7−[2−(2−アミノ−5−クロロチアゾール−4
−イル)−(Z)−2−ヒドロキシイミノアセトアミ
ド]−3−[(Z)−3−メタンスルホニルプロパ−1
−エニルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸ナトリ
ウム塩 ・3−[(R)−(Z)−3−アミノ−4−ヒドロキシ
ブタ−1−エニルチオ]−7−[2−(2−アミノチア
ゾール−4−イル)−(Z)−2−ヒドロキシイミノア
セトアミド]−3−セフェム−4−カルボン酸 ・7−[2−(2−アミノ−5−クロロチアゾール−4
−イル)−(Z)−2−ヒドロキシイミノアセトアミ
ド]−3−[(R)−(Z)−3−アミノ−4−ヒドロキ
シブタ−1−エニルチオ]−3−セフェム−4−カルボ
ン酸 ・7−[2−(2−アミノ−5−クロロチアゾール−4
−イル)−(Z)−2−メトキシイミノアセトアミド]
−3−[(R)−(Z)−3−アミノ−4−ヒドロキシブ
タ−1−エニルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸
【0026】・3−[(R)−(E)−3−アミノ−4−
ヒドロキシブタ−1−エニルチオ]−7−[2−(2−
アミノチアゾール−4−イル)−(Z)−2−ヒドロキ
シイミノアセトアミド]−3−セフェム−4−カルボン
酸 ・3−[(S)−(Z)−3−アミノ−4−ヒドロキシブ
タ−1−エニルチオ]−7−[2−(2−アミノチアゾ
ール−4−イル)−(Z)−2−ヒドロキシイミノアセ
トアミド]−3−セフェム−4−カルボン酸 ・3−[(E)−2−アミノメチル−3−ヒドロキシプ
ロパ−1−エニルチオ]−7−[2−(2−アミノチア
ゾール−4−イル)−(Z)−2−ヒドロキシイミノア
セトアミド]−3−セフェム−4−カルボン酸 ・3−[(Z)−2−アミノメチル−3−ヒドロキシプ
ロパ−1−エニルチオ]−7−[2−(2−アミノチア
ゾール−4−イル)−(Z)−2−ヒドロキシイミノア
セトアミド]−3−セフェム−4−カルボン酸 ・3−[(E)−3−アミノ−2−フルオロプロパ−1
−エニルチオ]−7−[2−(2−アミノチアゾール−
4−イル)−(Z)−2−ヒドロキシイミノアセトアミ
ド]−3−セフェム−4−カルボン酸 ・7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−
(Z)−2−メトキシイミノアセトアミド]−3−
[(Z)−3−ヒドロキシプロパ−1−エニルチオ]−
3−セフェム−4−カルボン酸ナトリウム塩 ・7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−
(Z)−2−メトキシイミノアセトアミド]−3−
[(Z)−3−メタンスルホニルプロパ−1−エニルチ
オ]−3−セフェム−4−カルボン酸ナトリウム塩 ・7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−
(Z)−2−メトキシイミノアセトアミド]−3−
[(Z)−3−イミノメチルアミノプロパ−1−エニル
チオ]−3−セフェム−4−カルボン酸 ・3−[(Z)−3−(2−アミノエチル)チオプロパ
−1−エニルチオ]−7−[2−(2−アミノチアゾー
ル−4−イル)−(Z)−2−メトキシイミノアセトア
ミド]−3−セフェム−4−カルボン酸 ・3−[(R)−(Z)−3−アミノ−4−ヒドロキシブ
タ−1−エニルチオ]−7−[2−(2−アミノチアゾ
ール−4−イル)−(Z)−2−メトキシイミノアセト
アミド]−3−セフェム−4−カルボン酸
【0027】・3−[(R)−(Z)−3−アミノ−4−
カルバモイルオキシブタ−1−エニルチオ]−7−[2
−(2−アミノチアゾール−4−イル)−(Z)−2−
メトキシイミノアセトアミド]−3−セフェム−4−カ
ルボン酸 ・3−(2−アミノメチルシクロペンタ−1−エニルチ
オ)−7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)
−(Z)−2−メトキシイミノアセトアミド]−3−セ
フェム−4−カルボン酸 ・7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−
(Z)−2−メトキシイミノアセトアミド]−3−
[(Z)−2−(1−イミノエチル)アミノエテニルチ
オ]−3−セフェム−4−カルボン酸 ・3−[(Z)−3−アミノ−2−フルオロプロパ−1
−エニルチオ]−7−[2−(2−アミノチアゾール−
4−イル)−(Z)−2−メトキシイミノアセトアミ
ド]−3−セフェム−4−カルボン酸 ・7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−
(Z)−2−エトキシイミノアセトアミド]−3−
[(Z)−3−ヒドロキシプロパ−1−エニルチオ]−
3−セフェム−4−カルボン酸ナトリウム塩
【0028】・3−[(Z)−3−アミノプロパ−1−
エニルチオ]−7−[2−(2−アミノチアゾール−4
−イル)−(Z)−2−エトキシイミノアセトアミド]
−3−セフェム−4−カルボン酸 ・7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−
(Z)−2−エトキシイミノアセトアミド]−3−
[(Z)−3−メタンスルホニルプロパ−1−エニルチ
オ]−3−セフェム−4−カルボン酸ナトリウム塩 ・7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−
(Z)−2−エトキシイミノアセトアミド]−3−
[(Z)−3−ホルムイミドイルアミノプロパ−1−エ
ニルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸 ・3−[(Z)−3−(2−アミノエチル)チオプロパ
−1−エニルチオ]−7−[2−(2−アミノチアゾー
ル−4−イル)−(Z)−2−エトキシイミノアセトア
ミド]−3−セフェム−4−カルボン酸 ・3−[(R)−(Z)−3−アミノ−4−ヒドロキシブ
タ−1−エニルチオ]−7−[2−(2−アミノチアゾ
ール−4−イル)−(Z)−2−エトキシイミノアセト
アミド]−3−セフェム−4−カルボン酸
【0029】・3−[(R)−(Z)−3−アミノ−4−
カルバモイルオキシブタ−1−エニルチオ]−7−[2
−(2−アミノチアゾール−4−イル)−(Z)−2−
エトキシイミノアセトアミド]−3−セフェム−4−カ
ルボン酸 ・3−(2−アミノメチルシクロペンタ−1−エニルチ
オ)−7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)
−(Z)−2−エトキシイミノアセトアミド]−3−セ
フェム−4−カルボン酸 ・7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−
(Z)−2−エトキシイミノアセトアミド]−3−
[(Z)−2−(1−イミノエチル)アミノエテニルチ
オ]−3−セフェム−4−カルボン酸 ・3−[(Z)−3−アミノ−2−フルオロプロパ−1
−エニルチオ]−7−[2−(2−アミノチアゾール−
4−イル)−(Z)−2−エトキシイミノアセトアミ
ド]−3−セフェム−4−カルボン酸 ・7−[2−(2−アミノ−5−クロロチアゾール−4
−イル)−(Z)−2−ヒドロキシイミノアセトアミ
ド]−3−[(Z)−3−ヒドロキシプロパ−1−エニ
ルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸ナトリウム塩 ・7−[2−(2−アミノ−5−クロロチアゾール−4
−イル)−(Z)−2−ヒドロキシイミノアセトアミ
ド]−3−[(Z)−3−イミノメチルアミノプロパ−
1−エニルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸 ・7−[2−(2−アミノ−5−クロロチアゾール−4
−イル)−(Z)−2−ヒドロキシイミノアセトアミ
ド]−3−[(Z)−3−(2−アミノエチル)チオプ
ロパ−1−エニルチオ]−3−セフェム−4−カルボン
酸 ・3−[(R)−(Z)−3−アミノ−4−カルバモイル
オキシブタ−1−エニルチオ]−7−[2−(2−アミ
ノ−5−クロロチアゾール−4−イル)−(Z)−2−
ヒドロキシイミノアセトアミド]−3−セフェム−4−
カルボン酸 ・7−[2−(2−アミノ−5−クロロチアゾール−4
−イル)−(Z)−2−ヒドロキシイミノアセトアミ
ド]−3−(2−アミノメチルシクロペンタ−1−エニ
ルチオ)−3−セフェム−4−カルボン酸 ・7−[2−(2−アミノ−5−クロロチアゾール−4
−イル)−(Z)−2−ヒドロキシイミノアセトアミ
ド]−3−[(Z)−2−(1−イミノエチル)アセト
イミドイルアミノエテニルチオ]−3−セフェム−4−
カルボン酸
【0030】・7−[2−(2−アミノ−5−クロロチ
アゾール−4−イル)−(Z)−2−ヒドロキシイミノ
アセトアミド]−3−[(Z)−3−アミノ−2−フル
オロプロパ−1−エニルチオ]−3−セフェム−4−カ
ルボン酸 ・7−[2−(2−アミノ−5−クロロチアゾール−4
−イル)−(Z)−2−メトキシイミノアセトアミド]
−3−[(Z)−3−ヒドロキシプロパ−1−エニルチ
オ]−3−セフェム−4−カルボン酸ナトリウム塩 ・7−[2−(2−アミノ−5−クロロチアゾール−4
−イル)−(Z)−2−メトキシイミノアセトアミド]
−3−[(Z)−3−アミノプロパ−1−エニルチオ]
−3−セフェム−4−カルボン酸 ・7−[2−(2−アミノ−5−クロロチアゾール−4
−イル)−(Z)−2−メトキシイミノアセトアミド]
−3−[(Z)−3−メタンスルホニルプロパ−1−エ
ニルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸ナトリウム
塩 ・7−[2−(2−アミノ−5−クロロチアゾール−4
−イル)−(Z)−2−メトキシイミノアセトアミド]
−3−[(Z)−3−イミノメチルアミノプロパ−1−
エニルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸 ・7−[2−(2−アミノ−5−クロロチアゾール−4
−イル)−(Z)−2−メトキシイミノアセトアミド]
−3−[(Z)−3−(2−アミノエチル)チオプロパ
−1−エニルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸 ・3−[(R)−(Z)−3−アミノ−4−カルバモイル
オキシブタ−1−エニルチオ]−7−[2−(2−アミ
ノ−5−クロロチアゾール−4−イル)−(Z)−2−
メトキシイミノアセトアミド]−3−セフェム−4−カ
ルボン酸 ・7−[2−(2−アミノ−5−クロロチアゾール−4
−イル)−(Z)−2−メトキシイミノアセトアミド]
−3−(2−アミノメチルシクロペンタ−1−エニルチ
オ)−3−セフェム−4−カルボン酸 ・7−[2−(2−アミノ−5−クロロチアゾール−4
−イル)−(Z)−2−メトキシイミノアセトアミド]
−3−[(Z)−2−(1−イミノエチル)アミノエテ
ニルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸 ・7−[2−(2−アミノ−5−クロロチアゾール−4
−イル)−(Z)−2−メトキシイミノアセトアミド]
−3−[(Z)−3−アミノ−2−フルオロプロパ−1
−エニルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸
【0031】・7−[2−(2−アミノ−5−ブロモチ
アゾール−4−イル)−(Z)−2−ヒドロキシイミノ
アセトアミド]−3−[(Z)−3−ヒドロキシプロパ
−1−エニルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸 ・7−[2−(2−アミノ−5−ブロモチアゾール−4
−イル)−(Z)−2−ヒドロキシイミノアセトアミ
ド]−3−[(Z)−3−アミノプロパ−1−エニルチ
オ]−3−セフェム−4−カルボン酸 ・7−[2−(2−アミノ−5−ブロモチアゾール−4
−イル)−(Z)−2−ヒドロキシイミノアセトアミ
ド]−3−[(Z)−3−メタンスルホニルプロパ−1
−エニルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸ナトリ
ウム塩 ・7−[2−(2−アミノ−5−ブロモチアゾール−4
−イル)−(Z)−2−ヒドロキシイミノアセトアミ
ド]−3−[(Z)−3−イミノメチルアミノプロパ−
1−エニルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸 ・7−[2−(2−アミノ−5−ブロモチアゾール−4
−イル)−(Z)−2−ヒドロキシイミノアセトアミ
ド]−3−[(Z)−3−(2−アミノエチル)チオプ
ロパ−1−エニルチオ]−3−セフェム−4−カルボン
酸 ・7−[2−(2−アミノ−5−ブロモチアゾール−4
−イル)−(Z)−2−ヒドロキシイミノアセトアミ
ド]−3−[(R)−(Z)−3−アミノ−4−ヒドロキ
シブタ−1−エニルチオ]−3−セフェム−4−カルボ
ン酸 ・7−[2−(2−アミノ−5−ブロモチアゾール−4
−イル)−(Z)−2−ヒドロキシイミノアセトアミ
ド]−3−[(R)−(Z)−3−アミノ−4−カルバモ
イルオキシブタ−1−エニルチオ]−3−セフェム−4
−カルボン酸 ・7−[2−(2−アミノ−5−ブロモチアゾール−4
−イル)−(Z)−2−ヒドロキシイミノアセトアミ
ド]−3−(2−アミノメチルシクロペンタ−1−エニ
ルチオ)−3−セフェム−4−カルボン酸 ・7−[2−(2−アミノ−5−ブロモチアゾール−4
−イル)−(Z)−2−ヒドロキシイミノアセトアミ
ド]−3−[(Z)−2−(1−イミノエチル)アミノ
エテニルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸
【0032】・7−[2−(2−アミノ−5−ブロモチ
アゾール−4−イル)−(Z)−2−ヒドロキシイミノ
アセトアミド]−3−[(Z)−3−アミノ−2−フル
オロプロパ−1−エニルチオ]−3−セフェム−4−カ
ルボン酸 ・7−[2−(2−アミノ−5−ブロモチアゾール−4
−イル)−(Z)−2−メトキシイミノアセトアミド]
−3−[(Z)−3−ヒドロキシプロパ−1−エニルチ
オ]−3−セフェム−4−カルボン酸ナトリウム塩 ・7−[2−(2−アミノ−5−ブロモチアゾール−4
−イル)−(Z)−2−メトキシイミノアセトアミド]
−3−[(Z)−3−アミノプロパ−1−エニルチオ]
−3−セフェム−4−カルボン酸 ・7−[2−(2−アミノ−5−ブロモチアゾール−4
−イル)−(Z)−2−メトキシイミノアセトアミド]
−3−[(Z)−3−メタンスルホニルプロパ−1−エ
ニルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸ナトリウム
塩 ・7−[2−(2−アミノ−5−ブロモチアゾール−4
−イル)−(Z)−2−メトキシイミノアセトアミド]
−3−[(Z)−3−イミノメチルアミノプロパ−1−
エニルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸 ・7−[2−(2−アミノ−5−ブロモチアゾール−4
−イル)−(Z)−2−メトキシイミノアセトアミド]
−3−[(Z)−3−(2−アミノエチル)チオプロパ
−1−エニルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸 ・7−[2−(2−アミノ−5−ブロモチアゾール−4
−イル)−(Z)−2−メトキシイミノアセトアミド]
−3−[(R)−(Z)−3−アミノ−4−ヒドロキシブ
タ−1−エニルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸 ・7−[2−(2−アミノ−5−ブロモチアゾール−4
−イル)−(Z)−2−メトキシイミノアセトアミド]
−3−[(R)−(Z)−3−アミノ−4−カルバモイル
オキシブタ−1−エニルチオ]−3−セフェム−4−カ
ルボン酸 ・7−[2−(2−アミノ−5−ブロモチアゾール−4
−イル)−(Z)−2−メトキシイミノアセトアミド]
−3−(2−アミノメチルシクロペンタ−1−エニルチ
オ)−3−セフェム−4−カルボン酸 ・7−[2−(2−アミノ−5−ブロモチアゾール−4
−イル)−(Z)−2−メトキシイミノアセトアミド]
−3−[(Z)−2−(1−イミノエチル)アミノエテ
ニルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸 ・7−[2−(2−アミノ−5−ブロモチアゾール−4
−イル)−(Z)−2−メトキシイミノアセトアミド]
−3−[(Z)−3−アミノ−2−フルオロプロパ−1
−エニルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸
【0033】・7−[2−(2−アミノ−5−フルオロ
チアゾール−4−イル)−(Z)−2−メトキシイミノ
アセトアミド]−3−[(Z)−3−ヒドロキシプロパ
−1−エニルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸ナ
トリウム塩 ・7−[2−(2−アミノ−5−フルオロチアゾール−
4−イル)−(Z)−2−メトキシイミノアセトアミ
ド]−3−[(Z)−3−アミノプロパ−1−エニルチ
オ]−3−セフェム−4−カルボン酸 ・7−[2−(2−アミノ−5−フルオロチアゾール−
4−イル)−(Z)−2−メトキシイミノアセトアミ
ド]−3−[(Z)−3−メタンスルホニルプロパ−1
−エニルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸ナトリ
ウム塩 ・7−[2−(2−アミノ−5−フルオロチアゾール−
4−イル)−(Z)−2−メトキシイミノアセトアミ
ド]−3−[(Z)−3−イミノメチルアミノプロパ−
1−エニルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸 ・3−[(Z)−3−(2−アミノエチル)チオプロパ
−1−エニルチオ]−7−[2−(2−アミノ−5−フ
ルオロチアゾール−4−イル)−(Z)−2−メトキシ
イミノアセトアミド]−3−セフェム−4−カルボン酸 ・7−[2−(2−アミノ−5−フルオロチアゾール−
4−イル)−(Z)−2−メトキシイミノアセトアミ
ド]−3−[(R)−(Z)−3−アミノ−4−ヒドロキ
シブタ−1−エニルチオ]−3−セフェム−4−カルボ
ン酸 ・3−[(R)−(Z)−3−アミノ−4−カルバモイル
オキシブタ−1−エニルチオ]−7−[2−(2−アミ
ノ−5−フルオロチアゾール−4−イル)−(Z)−2
−メトキシイミノアセトアミド]−3−セフェム−4−
カルボン酸 ・7−[2−(2−アミノ−5−フルオロチアゾール−
4−イル)−(Z)−2−メトキシイミノアセトアミ
ド]−3−(2−アミノメチルシクロペンタ−1−エニ
ルチオ)−3−セフェム−4−カルボン酸 ・7−[2−(2−アミノ−5−フルオロチアゾール−
4−イル)−(Z)−2−メトキシイミノアセトアミ
ド]−3−[(Z)−2−(1−イミノエチル)アセト
イミドイルアミノエテニルチオ]−3−セフェム−4−
カルボン酸 ・3−[(Z)−3−アミノ−2−フルオロプロパ−1
−エニルチオ]−7−[2−(2−アミノ−5−フルオ
ロチアゾール−4−イル)−(Z)−2−メトキシイミ
ノアセトアミド]−3−セフェム−4−カルボン酸
【0034】・7−[2−(2−アミノ−1,3,5−チ
アジアゾール−4−イル)−(Z)−2−ヒドロキシイ
ミノアセトアミド]−3−[(Z)−3−ヒドロキシプ
ロパ−1−エニルチオ]−3−セフェム−4−カルボン
酸ナトリウム塩 ・3−[(Z)−3−アミノプロパ−1−エニルチオ]
−7−[2−(2−アミノ−1,3,5−チアジアゾール
−4−イル)−(Z)−2−ヒドロキシイミノアセトア
ミド]−3−セフェム−4−カルボン酸 ・7−[2−(2−アミノ−1,3,5−チアジアゾール
−4−イル)−(Z)−2−ヒドロキシイミノアセトア
ミド]−3−[(Z)−3−メタンスルホニルプロパ−
1−エニルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸ナト
リウム塩 ・7−[2−(2−アミノ−1,3,5−チアジアゾール
−4−イル)−(Z)−2−ヒドロキシイミノアセトア
ミド]−3−[(Z)−3−イミノメチルアミノプロパ
−1−エニルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸 ・3−[(Z)−3−(2−アミノエチル)チオプロパ
−1−エニルチオ]−7−[2−(2−アミノ−1,3,
5−チアジアゾール−4−イル)−(Z)−2−ヒドロ
キシイミノアセトアミド]−3−セフェム−4−カルボ
ン酸 ・3−[(R)−(Z)−3−アミノ−4−ヒドロキシブ
タ−1−エニルチオ]−7−[2−(2−アミノ−1,
3,5−チアジアゾール−4−イル)−(Z)−2−ヒド
ロキシイミノアセトアミド]−3−セフェム−4−カル
ボン酸 ・3−[(R)−(Z)−3−アミノ−4−カルバモイル
オキシブタ−1−エニルチオ]−7−[2−(2−アミ
ノ−1,3,5−チアジアゾール−4−イル)−(Z)−
2−ヒドロキシイミノアセトアミド]−3−セフェム−
4−カルボン酸 ・3−(2−アミノメチルシクロペンタ−1−エニルチ
オ)−7−[2−(2−アミノ−1,3,5−チアジアゾ
ール−4−イル)−(Z)−2−ヒドロキシイミノアセ
トアミド]−3−セフェム−4−カルボン酸 ・7−[2−(2−アミノ−1,3,5−チアジアゾール
−4−イル)−(Z)−2−ヒドロキシイミノアセトア
ミド]−3−[(Z)−2−(1−イミノエチル)アミ
ノエテニルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸 ・3−[(Z)−3−アミノ−2−フルオロプロパ−1
−エニルチオ]−7−[2−(2−アミノ−1,3,5−
チアジアゾール−4−イル)−(Z)−2−ヒドロキシ
イミノアセトアミド]−3−セフェム−4−カルボン酸
【0035】・7−[2−(2−アミノ−1,3,5−チ
アジアゾール−4−イル)−(Z)−2−メトキシイミ
ノアセトアミド]−3−[(Z)−3−ヒドロキシプロ
パ−1−エニルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸
ナトリウム塩 ・3−[(Z)−3−アミノプロパ−1−エニルチオ]
−7−[2−(2−アミノ−1,3,5−チアジアゾール
−4−イル)−(Z)−2−メトキシイミノアセトアミ
ド]−3−セフェム−4−カルボン酸 ・7−[2−(2−アミノ−1,3,5−チアジアゾール
−4−イル)−(Z)−2−メトキシイミノアセトアミ
ド]−3−[(Z)−3−メタンスルホニルプロパ−1
−エニルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸ナトリ
ウム塩 ・7−[2−(2−アミノ−1,3,5−チアジアゾール
−4−イル)−(Z)−2−メトキシイミノアセトアミ
ド]−3−[(Z)−3−イミノメチルアミノプロパ−
1−エニルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸 ・3−[(Z)−3−(2−アミノエチル)チオプロパ
−1−エニルチオ]−7−[2−(2−アミノ−1,3,
5−チアジアゾール−4−イル)−(Z)−2−メトキ
シイミノアセトアミド]−3−セフェム−4−カルボン
酸 ・3−[(R)−(Z)−3−アミノ−4−ヒドロキシブ
タ−1−エニルチオ]−7−[2−(2−アミノ−1,
3,5−チアジアゾール−4−イル)−(Z)−2−メト
キシイミノアセトアミド]−3−セフェム−4−カルボ
ン酸 ・3−[(R)−(Z)−3−アミノ−4−カルバモイル
オキシブタ−1−エニルチオ]−7−[2−(2−アミ
ノ−1,3,5−チアジアゾール−4−イル)−(Z)−
2−メトキシイミノアセトアミド]−3−セフェム−4
−カルボン酸 ・3−(2−アミノメチルシクロペンタ−1−エニルチ
オ)−7−[2−(2−アミノ−1,3,5−チアジアゾ
ール−4−イル)−(Z)−2−メトキシイミノアセト
アミド]−3−セフェム−4−カルボン酸 ・7−[2−(2−アミノ−1,3,5−チアジアゾール
−4−イル)−(Z)−2−メトキシイミノアセトアミ
ド]−3−[(Z)−2−(1−イミノエチル)アミノ
エテニルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸 ・3−[(Z)−3−アミノ−2−フルオロプロパ−1
−エニルチオ]−7−[2−(2−アミノ−1,3,5−
チアジアゾール−4−イル)−(Z)−2−メトキシイ
ミノアセトアミド]−3−セフェム−4−カルボン酸
【0036】次に、本発明化合物の製造法について説明
する。本発明化合物は、たとえば、次に示す製造ルート
にしたがって合成することができる。
【0037】
【式1】
【式2】
【式3】 [式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6およびYは、そ
れぞれ、前記したと同様の意味を有し、R3aは、R3
同様の保護されたカルボキシル基を;R10は、水素原子
またはアミノ保護基を;並びにXは、脱離基を、それぞ
れ示す。] R10のアミノ保護基としては、R1で説明したと同様の
アミノ保護基が挙げられる。さらにまた、Xの脱離基と
しては、ハロゲン原子、メタンスルホニルオキシ、エタ
ンスルホニルオキシなどの低級アルキルスルホニルオキ
シ基;トリフルオロメタンスルホニルオキシなどのハロ
ゲノ低級アルキルスルホニルオキシ基およびp-トルエン
スルホニルオキシなどのアリールスルホニルオキシ基な
どが挙げられる。
【0038】また、一般式[4]の化合物またはその塩
の反応性誘導体としては、たとえば、トリメチルシラニ
ル、ジメチルシランジイル、イソプロピルジメチルシラ
ニル、トリメトキシシラニル、ジメトキシメチルシラニ
ル、ジメチルメトキシシラニルもしくはジメトキシシラ
ンジイルなどの有機シリル基またはジメトキシホスフィ
ニル、1,3,2−ジオキソホスホラン−2−イル、4−
メチル−1,3,2−ジオキソホスホラン−2−イルもし
くは1,3,2−ジオキソホスホリナン−2−イルなどの
有機リン基が反応部位であるアミノ基に結合した化合物
などが挙げられる。
【0039】また、一般式[5]の化合物またはその塩
の反応性誘導体としては、たとえば、特開昭59-93085号
などに記載の酸ハロゲン化物、酸無水物、混合酸無水
物、活性酸アミド、活性エステル、活性チオロエステル
もしくは酸アジドまたは一般式[5]の化合物とビルス
マイヤー試薬との反応性誘導体などが挙げられる。
【0040】次に、一般式[1]の化合物またはその塩
の製造法を、前述の製造ルートにしたがって、さらに詳
細に説明する。 製造法1 一般式[2]の化合物またはその塩を、たとえば、ザ・
ジャーナル・オブ・アンチビオティックス(J. Antibio
tics)第46巻、第177-192頁(1993年)および同第46
巻、第316-330頁(1993年)などに記載の方法またはそ
れらに準じた方法により、一般式[3]の化合物または
その塩と反応させることによって、一般式[1]の化合
物またはその塩を得ることができる。具体的には、脱離
基Xが、ハロゲン原子、低級アルキルスルホニルオキシ
基、ハロゲノ低級アルキルスルホニルオキシ基またはア
リールスルホニルオキシ基である一般式[2]の化合物
またはその塩を、塩基もしくは脱酸剤の存在下または不
存在下、一般式[3]の化合物またはその塩と反応させ
ることによって、一般式[1]の化合物またはその塩を
得ることができる。
【0041】この反応で用いられる溶媒としては、反応
に悪影響を及ぼさない溶媒であれば特に限定されない
が、たとえば、水;テトラヒドロフラン、ジエチルエー
テルおよびジオキサンなどのエーテル類;塩化メチレン
およびクロロホルムなどのハロゲン化炭化水素類;メタ
ノールおよびエタノールなどのアルコール類;N,N−
ジメチルホルムアミドおよびN,N−ジメチルアセトア
ミドなどのアミド類;ベンゼンおよびトルエンなどの芳
香族炭化水素類;酢酸エチルおよび酢酸ブチルなどのエ
ステル類;アセトンおよびメチルエチルケトンなどのケ
トン類;ジメチルスルホキシド;1,3−ジメチルイミ
ダゾリジノン;ヘキサメチルリン酸トリアミド;並びに
アセトニトリルおよびプロピオニトリルなどのニトリル
類などが挙げられ、これらの溶媒を一種または二種以上
混合して使用してもよい。この反応で必要に応じて用い
られる塩基としては、たとえば、水酸化アルカリ、炭酸
水素アルカリ、ナトリウム メトキシド、カリウム tert
−ブトキシド、トリエチルアミン、ピリジン、ジメチル
アミノピリジン、2,6−ルチジン、テトラメチルグア
ニジン、リチウムビストリメチルシリルアミド、水素化
ナトリウム、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−
ウンデセン、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]−5
−ノネンまたはメチルマグネシウムブロミドなどが挙げ
られる。また、必要に応じて用いられる脱酸剤として
は、たとえば、モレキュラーシーブスおよびプロピレン
オキシドなどが挙げられる。一般式[3]の化合物また
はその塩の使用量は、一般式[2]の化合物またはその
塩に対して、等モル以上である。また、必要に応じて用
いられる塩基または脱酸剤の使用量は、一般式[2]の
化合物またはその塩に対して、それぞれ、0.5〜2倍モ
ルまたは等モル以上である。また、反応温度および反応
時間は、特に限定されないが、通常、−20℃〜100℃
で、5分〜50時間実施すればよい。
【0042】製造法2 一般式[4]の化合物もしくはその塩またはそれらの反
応性誘導体を、塩基の存在下または不存在下、一般式
[5]の化合物もしくはその塩またはそれらの反応性誘
導体と反応させることにより、一般式[1]の化合物ま
たはその塩を得ることができる。この反応に用いられる
溶媒としては、製造法1で説明したと同様の溶媒が挙げ
られる。この反応で必要に応じて用いられる塩基として
は、たとえば、酢酸ナトリウム、ナトリウム メトキシ
ド、カリウム tert-ブトキシド、トリエチルアミン、ジ
イソプロピルエチルアミン、ピリジン、ジメチルアミノ
ピリジン、N−メチルモルホリン、N,N−ジメチルア
ニリン、N,N−ジエチルアニリン、ジシクロヘキシル
アミン、2,6−ルチジン、テトラメチルグアニジン、
リチウムジイソプロピルアミド、リチウムビストリメチ
ルシリルアミド、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]
−7−ウンデセン、1,5−ジアザビシクロ[4.3.
0]−5−ノネンなどの有機塩基;水素化ナトリウム、
水酸化アルカリ、炭酸アルカリ、炭酸水素ナトリウムも
しくは炭酸水素カリウムなどの無機塩基などが挙げられ
る。一般式[5]の化合物を遊離酸またはその塩の状態
で使用するには、適切な縮合剤を用いる。このような縮
合剤としては、たとえば、N,N'−ジシクロヘキシルカ
ルボジイミドのようなN,N'−ジ置換カルボジイミドが
挙げられる。一般式[5]の化合物もしくはその塩また
はそれらの反応性誘導体の使用量は、一般式[4]の化
合物もしくはその塩またはそれらの反応性誘導体に対し
て、0.9倍モル以上、好ましくは、0.9〜1.5倍モルであ
る。また、反応温度および反応時間は、特に限定されな
いが、通常、−50〜80℃で、5分〜30時間実施すればよ
い。
【0043】製造法3 (1)異性化 一般式[6]の化合物またはその塩を、塩基と反応させ
ることにより、一般式[1]の化合物またはその塩を得
ることができる。この反応は、たとえば、ジャーナル・
オブ・ジ・アメリカン・ケミカル・ソサエティー[J.Am
er.Chem.Soc.]第88巻、第852-853頁(1966年)に記載
の方法またはそれに準じた方法によって実施することが
できる。 (2)酸化・還元 また、別法として、一般式[6]の化合物またはその塩
を、従来セフェム系化合物の分野で通常用いられている
酸化反応に付すことによって、一般式[7]の化合物ま
たはその塩に誘導し、ついで一般式[7]の化合物また
はその塩を、従来セフェム系化合物の分野で通常用いら
れている還元反応に付すことにより、一般式[1]の化
合物またはその塩を得ることもできる。これらの酸化・
還元反応は、たとえば、ザ・ジャーナル・オブ・オーガ
ニック・ケミストリー[J.Org.Chem]第35巻、第2430-2
433(1970年)、ジャーナル・オブ・ザ・ケミカル・ソ
サエティー[J.Chem.Soc.(C)]第1142-1151頁(1966
年)および特開昭52-48683号などに記載の方法またはそ
れらに準じた方法によって実施することができる。
【0044】上で述べた製造法における一般式[4]も
しくは[5]の化合物またはそれらの塩あるいはそれら
の反応性誘導体;および一般式[2]、[3]、[6]
または[7]の化合物もしくはそれらの塩において、異
性体(たとえば、光学異性体、幾何異性体、互変異性体
など)が存在する場合、これらすべての異性体を使用す
ることができ、また、すべての水和物、溶媒和物および
種々の結晶形を使用することができる。このようにして
得られた本発明の一般式[1]の化合物またはその塩
は、抽出、晶出およびカラムクロマトグラフィーなどの
常法にしたがって単離精製することができる。
【0045】ついで、本発明の化合物を製造するための
原料である一般式[2]の化合物またはその塩;一般式
[3]の化合物またはその塩;一般式[4]の化合物ま
たはその塩;および一般式[6]の化合物またはその塩
の製造法について説明する。 (イ)製造法1における原料化合物である一般式[2]
の化合物またはその塩は、公知方法またはそれらに準じ
た方法にしたがって製造することができるが具体的に
は、たとえば、特開平5−59066号などに記載の方法また
はそれらに準じた方法にしたがって得ることができる。
また、製造法1における原料化合物である一般式[3]
の化合物またはその塩は、公知方法またはそれらに準じ
た方法にしたがって製造することができるが、具体的に
は、たとえば、ザ・ジャーナル・オブ・アンチビオティ
ックス(J.Antibiotics)第43巻、第1137-1149頁(1990
年)および特開昭59-84887号などに記載の方法またはそ
れらに準じた方法にしたがって得ることができる。ま
た、これらの文献に記載の反応の他に、さらに、通常の
アルキル化反応、置換反応、アシル化反応、酸化反応、
還元反応などを応用し、さらに他の目的の原料化合物へ
誘導することができる。 (ロ)製造法2および製造法3における原料化合物であ
る一般式[4]および一般式[6]の化合物並びにそれ
らの塩は、製造法1および自体公知の方法を組み合わせ
て製造することができる。
【0046】以上、説明した本発明化合物の製造法およ
び原料化合物の製造法において、反応部位以外に、アミ
ノ基、ヒドロキシル基、カルボキシル基およびメルカプ
ト基などの活性基を有する場合、予めこれらの基を常法
にしたがって保護しておき、反応後に常法にしたがって
脱離してもよい。また、反応終了後、反応目的物は単離
することなく、そのままつぎの反応に用いることもで
き、また、抽出、晶出、カラムクロマトグラフィーなど
の常法にしたがって単離精製してもよい。
【0047】本発明化合物を医薬として用いる場合、通
常製剤化に使用される賦形剤、通常の医薬担体および希
釈剤などの製剤補助剤を適宜混合してもよく、これら
は、常法にしたがって、錠剤、軟もしくは硬カプセル
剤、散剤、シロップ剤、顆粒剤、丸剤、懸濁剤、乳剤、
液剤、粉体製剤、坐剤、軟膏剤または皮下、筋肉、静脈
内もしくは点滴注射剤などの形態で経口または非経口投
与することができる。また、投与方法、投与量および投
与回数は、患者の年齢、体重および症状に応じて適宜選
択することができ、通常成人に対しては、経口または非
経口(たとえば、注射、点滴または直腸部位への投与な
ど)投与により、1日当たり0.1-1000mg/kgを1回から
数回に分割して投与すればよい。
【0048】次に、本発明の代表的化合物の抗菌作用に
ついて説明する。 試験方法 日本化学療法学会標準法[ケモテラピー(CHEMOTHERAPY)
第29巻、第1号、第76-79頁(1981年)に準じ、増殖用培
地で一夜培養した試験菌を106cell/mlに調整し、その1
白金耳を、薬剤を含むミュラー ヒントン アガー(Muell
er Hinton agar)培地(Difco社製)に接種し、37℃で18
-20時間培養した後、菌の発育の有無を観察し、菌の発
育が阻止された最小限度の薬剤濃度をもってMIC(μ
g/ml)とした。その結果を表1に示す。
【0049】被験化合物: A.3−[(Z)−3−アミノプロパ−1−エニルチ
オ]−7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)
−(Z)−2−ヒドロキシイミノアセトアミド]−3−
セフェム−4−カルボン酸 B.3−[(Z)−4−アミノブタ−1−エニルチオ]
−7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−
(Z)−2−ヒドロキシイミノアセトアミド]−3−セ
フェム−4−カルボン酸
【0050】
【表1】
【0051】次に、本発明の代表的化合物の経口投与に
よる尿中回収率について説明する。ICR系雄マウス
(4週齢)に被験化合物20mg/Kgを経口投与した時の尿
中回収率(0-4時間)を高速液体クロマトグラフィー
(HPLC)法により測定した。その結果を表2に示す。な
お、被験化合物AおよびBは、上記と同じ化合物であ
る。
【0052】
【表2】
【0053】次に、本発明化合物の製造法を、具体的に
参考例および実施例を挙げて説明するが、本発明はこれ
らに限定されるものではない。なお、カラムクロマトグ
ラフィーにおける担体は、シリカゲル60、 No.7734(メ
ルク社製);逆相カラムクロマトグラフィーにおける担
体は、LC-SORB SP-B-ODS(ケムコ社製)を、それぞれ用
いた。また、溶離液における混合比は、すべて容量比で
ある。また、表中で用いられている略号は以下の意味を
有する。 Me:メチル Ac:アセチル Boc:t-ブトキシカルボニル Ph:フェニル Tr:トリフェニルメチル
【0054】参考例1 (Z)−3−トリフェニルメチルチオプロパ−2−エン
−1−オール1.99g、 メチル=t-ブチルイミノジカルボ
キシラート1.20gおよびトリフェニルホスフィン2.40gを
テトラヒドロフラン20mlに溶解させ、氷冷下アゾジカル
ボン酸ジエチル1.66gを滴下した後、室温で30分間攪拌
する。反応液に酢酸エチル50mlおよび水50mlを加え、有
機層を分取する。分取した有機層を水および飽和食塩水
で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させた後、
減圧下に溶媒を留去する。得られた残留物をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(溶離液;n-ヘキサン:酢酸
エチル=3:1)で精製すれば、(Z)−3−(N−t-
ブトキシカルボニル−N−メトキシカルボニル)アミノ
−1−トリフェニルメチルチオプロパ−1−エン2.55g
を得る。 IR(ニート)cm-1;1795,1755,1725,1700 同様にして、以下の化合物を得る。 ・(Z)−1−ベンゾイルチオ−3−(N−t-ブトキシ
カルボニル−N−メトキシカルボニル)アミノプロパ−
1−エン IR(ニート)cm-1;1795,1750,1675 ・(Z)−3−(N−t-ブトキシカルボニル−N−メト
キシカルボニル)アミノ−1−トリフェニルメチルチオ
ブタ−1−エン IR(ニート)cm-1;1780,1740 ・2−(N−t-ブトキシカルボニル−N−メトキシカル
ボニル)アミノメチル−1−トリフェニルメチルチオシ
クロペンタ−1−エン IR(KBr)cm-1;1755,1715 ・(Z)−3−シアノ−1−トリフェニルメチルチオプ
ロパ−1−エン NMR(CDCl3)δ値;3.22(2H,d,J=6Hz),5.42(1H,dt,J=9Hz,
6Hz),5.96(1H,d,J=9Hz),7.00-7.50(15H,m)
【0055】参考例2 (Z)−3−(N−t-ブトキシカルボニル−N−メトキ
シカルボニル)アミノ−1−トリフェニルメチルチオプ
ロパ−1−エン2.55gをメタノール15ml、テトラヒドロ
フラン15mlおよび水10mlに溶解させ、氷冷下4N水酸化
ナトリウム水溶液1.75mlを加えた後、室温で2時間攪拌
する。反応液に酢酸エチル50mlおよび水20mlを加え、2
N塩酸でpH2に調整した後、有機層を分取する。分取し
た有機層を水および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸
マグネシウムで乾燥させた後、減圧下に溶媒を留去す
る。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(溶離液;n-ヘキサン:酢酸エチル=7:1)で精
製すれば、(Z)−3−t-ブトキシカルボニルアミノ−
1−トリフェニルメチルチオプロパ−1−エン1.68gを
得る。 IR(KBr)cm-1;1680 同様にして、以下の化合物を得る。 ・(Z)−3−t-ブトキシカルボニルアミノ−1−トリ
フェニルメチルチオブタ−1−エン IR(KBr)cm-1;1710 ・2−t-ブトキシカルボニルアミノメチル−1−トリフ
ェニルメチルチオシクロペンタ−1−エン IR(KBr)cm-1;1720 ・(Z)−3−アミノ−1−トリフェニルメチルチオプ
ロパ−1−エン NMR(CDCl3)δ値;3.43(2H,d,J=5Hz),5.54(1H,dt,J=10H
z,5Hz),5.77(1H,d,J=10Hz),7.10-7.50(15H,m)
【0056】参考例3 チオ安息香酸メチル410mgをメタノール4mlに溶解さ
せ、−30℃で28%ナトリムメトキシドのメタノール溶液
520mgを加えた後、氷冷下1時間攪拌する。一方、
(Z)−3−トリフェニルメチルチオプロパ−2−エン
−1−オール300mgをテトラヒドロフラン3mlに溶解さ
せ、室温でトリフェニルホスフィン350mgおよび四臭化
炭素540mgを加えた後、同温度で20分間攪拌する。つい
で−30℃に冷却し、先に調製した反応液を加えた後、氷
冷下30分間攪拌する。この反応液を塩化メチレン20mlお
よび水20mlの混合液に加え、有機層を分取する。分取し
た有機層を水および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸
マグネシウムで乾燥させる。減圧下に溶媒を留去し、得
られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(溶離液;n-ヘキサン:酢酸エチル=30:1)で精製す
れば、(Z)−3−メチルチオ−1−トリフェニルメチ
ルチオプロパ−1−エン220mgを得る。 NMR(CDCl3)δ値;2.02(3H,s),3.78(2H,d,J=7Hz),5.25-
6.10(2H,m),7.00-7.60(15H,m) 同様にして、以下の化合物を得る。 ・(Z)−3−カルバモイルメチルチオ−1−トリフェ
ニルメチルチオプロパ−1−エン IR(ニート)cm-1;1690,1675,1665 ・(Z)−2−t-ブトキシカルボニルアミノ−3−(3
−トリフェニルメチルチオプロパ−2−エニルチオ)プ
ロピオン酸ジフェニルメチルエステル IR(ニート)cm-1;1740,1720,1710
【0057】参考例4 (Z)−3−トリフェニルメチルチオプロパ−2−エン
−1−オール10.0gをメタノール150mlおよびテトラヒド
ロフラン30mlに溶解させ、ピリジン2.38gを加えた後、
室温で硝酸銀6.64gのメタノール177ml溶液を加え、同温
度で1時間攪拌する。析出結晶を濾取し、メタノールお
よびジエチルエーテルで順次洗浄する。得られた結晶を
アセトニトリル100mlに懸濁させ、氷冷下ヨウ化ナトリ
ウム9.02gを加えた後、室温で2時間攪拌する。つい
で、−20℃で塩化ベンゾイル4.23gを加え、同温度で30
分間攪拌する。反応液に酢酸エチル200mlおよび水200ml
を加え、不溶物をセライト濾過した後、有機層を分取す
る。分取した有機層を水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶
液および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥させた後、減圧下に溶媒を留去する。得られた
残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離
液;n-ヘキサン:酢酸エチル=1:1)で精製すれば、
(Z)−3−ベンゾイルチオプロパ−2−エン−1−オ
ール5.79gを得る。 IR(KBr)cm-1;1675 同様にして、以下の化合物を得る。 ・(Z)−1−ベンゾイルチオ−3−メチルチオプロパ
−1−エン IR(ニート)cm-1;1675
【0058】参考例5 (Z)−3−ベンゾイルチオプロパ−2−エン−1−オ
ール2.00gをテトラヒドロフラン50mlに溶解させ、室温
で二酸化マンガン18.0gを加えた後、同温度で 5時間攪
拌する。不溶物をセライト濾過した後、減圧下に濾液を
濃縮し、得られた残留物にn-ヘキサン20mlを加えた後、
析出晶を濾取すれば、(Z)−3−ベンゾイルチオプロ
ペナール1.65gを得る。 IR(KBr) cm-1;1675 同様にして、以下の化合物を得る。 ・(Z)−3−トリフェニルメチルチオプロペナール IR(KBr) cm-1;1650
【0059】参考例6 (Z)−3−ベンゾイルチオプロペナール1.92gを塩化
メチレン20mlに溶解させ、氷冷下ヨウ化亜鉛3.19gを加
えた後、室温で6時間攪拌する。反応液に水20mlを加
え、有機層を分取する。分取した有機層を水および飽和
食塩水で順次洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させた
後、減圧下に溶媒を留去する。得られた残留物をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液;n-ヘキサン:
酢酸エチル=9:1)で精製すれば、(E)−3−ベン
ゾイルチオプロペナール1.12gを得る。 IR(KBr) cm-1;1685,1675
【0060】参考例7 (E)−3−ベンゾイルチオプロペナール1.00gをエタ
ノール10mlおよびテトラヒドロフラン5mlに溶解させ、
−20℃で水素化ホウ素ナトリウム0.10gのエタノール4m
l溶液を10分間を要して滴下した後、同温度で20分間攪
拌する。反応液に酢酸エチル30mlおよび水30mlを加え、
2N塩酸でpH2に調整した後、有機層を分取する。分取し
た有機層を水および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸
マグネシウムで乾燥させた後、減圧下に溶媒を留去す
る。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(溶離液;n-ヘキサン:酢酸エチル=3:1)で精
製すれば、(E)−3−ベンゾイルチオプロパ−2−エ
ン−1−オール0.86gを得る。 IR(ニート)cm-1;1670
【0061】参考例8 (Z)−3−ベンゾイルチオプロパ−2−エン−1−オ
ール4.37gをテトラヒドロフラン44mlに溶解させ、氷冷
下トリフェニルホスフィン8.84gおよび四臭化炭素13.4g
を加えた後、同温度で30分間攪拌する。反応液に塩化メ
チレン50mlおよび水50mlを加え、有機層を分取する。分
取した有機層を水および飽和食塩水で順次洗浄し、無水
硫酸マグネシウムで乾燥させた後、減圧下に溶媒を留去
する。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(溶離液;n-ヘキサン:酢酸エチル=5:1)で
精製すれば、(Z)−1−ベンゾイルチオ−3−ブロモ
プロパ−1−エン5.77gを得る。 IR(KBr) cm-1;1680 同様にして、以下の化合物を得る。 ・(E)−1−ベンゾイルチオ−3−ブロモプロパ−1
−エン IR(ニート) cm-1;1680
【0062】参考例9 (Z)−3−ブロモ−1−ベンゾイルチオプロパ−1−
エン3.08gをN,N− ジメチルホルムアミド15mlに溶解
させ、室温でジ−t-ブチルイミノジカルボキシラートの
カリウム塩3.36gを加えた後、50℃で30分間攪拌する。
反応液に酢酸エチル50mlおよび水50mlを加え、有機層を
分取する。分取した有機層を水、飽和炭酸水素ナトリウ
ム水溶液および飽和食塩水で順次洗浄した後、無水硫酸
マグネシウムで乾燥させた後、減圧下に溶媒を留去す
る。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(溶離液;n-ヘキサン:酢酸エチル=5:1)で精
製すれば、(Z)−1−ベンゾイルチオ−3−(ジ−t-
ブトキシカルボニルアミノ)プロパ−1−エン2.79gを
得る。 IR(KBr) cm-1;1755,1725,1690,1670 同様にして、以下の化合物を得る。 ・(E)−1−ベンゾイルチオ−3−(ジ−t-ブトキシ
カルボニルアミノ)プロパ−1−エン IR(KBr) cm-1;1790,1750,1675
【0063】参考例10 (Z)−1−ベンゾイルチオ−3−(ジ−t-ブトキシカ
ルボニルアミノ)プロパ−1−エン400mgを塩化メチレ
ン4mlに溶解させ、室温でトリフルオロ酢酸2mlを加え
た後、同温度で1時間攪拌する。減圧下に反応液を濃縮
し、得られた残留物を塩化メチレン10mlに溶解させ、−
30℃でN−t-ブトキシカルボニルグリシン180mg、N−
メチルモルホリン340mgおよびフェニルリン酸ジクロリ
ド210mgを順次加え、同温度で1時間攪拌する。反応液
に塩化メチレン10mlおよび水10mlを加え、2N塩酸でpH
2に調整した後、有機層を分取する。分取した有機層を
飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水で順次
洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させた後、減圧下
に溶媒を留去する。得られた残留物をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(溶離液;n-ヘキサン:酢酸エチル
=2:1)で精製すれば、(Z)−1−ベンゾイルチオ
−3−t-ブトキシカルボニルアミノアセチルアミノプロ
パ−1−エン290mgを得る。 IR(KBr) cm-1;1675
【0064】参考例11 (Z)−1−ベンゾイルチオ−3−(ジ−t-ブトキシカ
ルボニルアミノ)プロパ−1−エン400mgを塩化メチレ
ン6mlに溶解させ、室温でトリフルオロ酢酸2mlを 加
えた後、同温度で1時間攪拌する。減圧下に反応液を濃
縮し、得られた残留物を塩化メチレン6mlに溶解させ、
氷冷下塩化アセチル90mgおよびトリエチルアミン220mg
を加え、同温度で1時間攪拌する。反応液に塩化メチレ
ン10mlおよび水10mlを加え、2N塩酸でpH2に調整した
後、有機層を分取する。分取した有機層 を飽和炭酸水
素ナトリウム水溶液および飽和食塩水で順次洗浄し、無
水硫酸マグネシウムで乾燥させた後、減圧下に溶媒を留
去する。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(溶離液;n-ヘキサン:酢酸エチル=1:1)
で精製すれば、(Z)−3−アセチルアミノ−1−ベン
ゾイルチオプロパ−1−エン120mgを得る。 IR(KBr) cm-1;1680,1655 塩化アセチルの代わりに塩化メタンスルホニルを用いる
以外は、上記と同様にして以下の化合物を得る。 ・(Z)−1−ベンゾイルチオ−3−メタンスルホニル
アミノプロパ−1−エン IR(ニート)cm-1;1675 ・(Z)−3−(2−メタンスルホニルアミノエチル)
チオ−1−トリフェニルメチルチオプロパ−1−エン NMR(CDCl3)δ値;2.25-3.40(9H,m),5.20-5.75(1H,m),
5.85(1H,d,J=9Hz),7.00-7.50(16H,m) ・(Z)−1−ベンゾイルチオ−3−(2−メタンスル
ホニルアミノエチル)スルホニルプロパ−1−エン IR(KBr)cm-1;1680
【0065】参考例12 (Z)−3−トリフェニルメチルチオプロパ−2−エン
−1−オール3.50gを ベンゼン35mlに溶解させ、氷冷下
トリブチルホスフィン3.21gおよびマロン酸ジ エチルエ
ステル2.53gを加えた後、1,1'−(アゾジカルボニ
ル)ジピペリジン3.99gを加え、室温で24時間攪拌す
る。反応液に酢酸エチル50mlおよび水50mlを 加え、有
機層を分取し、水および飽和食塩水で順次洗浄し、無水
硫酸マグネシウムで乾燥させた後、減圧下に溶媒を留去
する。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(溶離液;トルエン)で精製すれば、(Z)−2
−エトキシカルボニル−5−トリフェニルメチルチオペ
ンタ−4−エン酸エチルエステル3.90gを得る。 IR(ニート)cm-1;1730 同様にして、以下の化合物を得る。 ・(Z)−3−(2−t-ブトキシカルボニルアミノエチ
ル)チオ−1−トリフェニルメチルチオプロパ−1−エ
ン IR(ニート)cm-1;1715,1700 ・(Z)−3−(N−エトキシカルボニルメチル−N−
トリフルオロアセチル)アミノ−1−トリフェニルメチ
ルチオプロパ−1−エン IR(ニート)cm-1;1750,1700 ・(Z)−2−メトキシカルボニル−5−トリフェニル
メチルチオペンタ−4−エン酸メチルエステル IR(KBr)cm-1;1745 ・(E)−5−ベンゾイルチオ−2−シアノペンタ−4
−エン酸t-ブチルエステル IR(ニート)cm-1;1735,1675 ・(Z)−3−トリフルオロアセチルアミノ−1−トリ
フェニルメチルチオプロパ−1−エン IR(ニート)cm-1;1720
【0066】参考例13 (Z)−2−エトキシカルボニル−5−トリフェニルメ
チルチオペンタ−4−エン酸エチルエステル3.90gをエ
タノール25mlに溶解させ、氷冷下N水酸化ナトリウム水
溶液24mlを加えた後、同温度で3時間攪拌する。反応液
に水50mlおよび塩化メチレン50mlを加え、水層を分取す
る。分取した水層を2N塩酸でpH1.5に調整し、酢酸エ
チル50mlを加えた後、有機層を分取し、水および飽和食
塩水で順次洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥さ
せる。減圧下に溶媒を留去すれば、(Z)−2−カルボ
キシ−5−トリフェニルメチルチオペンタ−4−エン酸
3.00gを得る。 IR(ニート) cm-1;1715 同様にして、以下の化合物を得る。 ・(Z)−2−p-メトキシベンジルオキシカルボニルア
ミノ−5−トリフェニルメチルチオペンタ−4−エン酸 IR(KBr)cm-1;1720,1700 ・(Z)−2−メトキシカルボニル−5−トリフェニル
メチルチオペンタ−4−エン酸メチルエステルを等モル
の水酸化ナトリウムと反応させることにより(Z)−2
−メトキシカルボニル−5−トリフェニルメチルチオペ
ンタ−4−エン酸を得る。 IR(KBr)cm-1;1740,1715
【0067】参考例14 (Z)−2−カルボキシ−5−トリフェニルメチルチオ
ペンタ−4−エン酸1.70gをN,N−ジメチルホルムアミ
ド17mlに溶解させ、135℃で5分間攪拌する。反応液を
酢酸エチル50mlおよび水50mlの混合液に加え、有機層を
分取する。分取した有機層を水および飽和食塩水で順次
洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させた後、減圧下
に溶媒を留去する。得られた残留物をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(溶離液;トルエン:酢酸エチル=
9:1)で精製した後、ジイソプロピルエーテル20mlを
加え、析出結晶を濾取すれば、(Z)−5−トリフェニ
ルメチルチオペンタ−4−エン酸1.20gを得る。 IR(ニート) cm-1;1710 同様にして、以下の化合物を得る。 ・(E)−5−ベンゾイルチオペンタ−4−エンニトリ
ル IR(ニート)cm-1;1670
【0068】参考例15 (Z)−5−トリフェニルメチルチオペンタ−4−エン
酸1.20gをアセトン10mlに懸濁させ、−10℃でトリエチ
ルアミン0.39gおよびクロロ炭酸エチル0.45gを加えた
後、同温度で1時間攪拌する。ついでアジ化ナトリウム
0.31gの水1.6ml溶液を加え、氷冷下1時間攪拌する。反
応液に酢酸エチル20mlおよび水20mlを加え、有機層を分
取する。分取した有機層を水および飽和食塩水で順次洗
浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させた後、減圧下に
溶媒を留去する。得られた残留物をトルエン20mlに溶解
させた後、加熱還流下に30分間攪拌する。ついで、p-メ
トキシベンジルアルコール0.89gを加え、加熱還流下に
2時間攪拌する。反応液に酢酸エチル20mlおよび水20ml
を加え、有機層を分取する。分取した有機層を水および
飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
させた後、減圧下に溶媒を留去する。得られた残留物を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液;n-ヘキ
サン:酢酸エチル=5:1)で精製すれば、(Z)−4
−p-メトキシベンジルオキシカルボニルアミノ−1−ト
リフェニルメチルチオブタ−1−エン1.24gを得る。 IR(ニート)cm-1;1705 同様にして、以下の化合物を得る。 ・(Z)−2−p-メトキシベンジルオキシカルボニルア
ミノ−5−トリフェニルメチルチオペンタ−4−エン酸
メチルエステル IR(ニート)cm-1;1740,1720,1710
【0069】参考例16 3−トリフェニルメチルチオプロペナール2.31gをテト
ラヒドロフラン25mlに溶解させ、−30℃で1Mメチルマ
グネシウムブロミドのテトラヒドロフラン溶液14mlを10
分間を要して滴下した後、同温度で10分間攪拌する。氷
冷下反応液に2N塩酸7ml、ついで酢酸エチル50mlおよ
び水50mlを加え、有機層を分取する。分取した有機層を
水および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥させた後、減圧下に溶媒を留去する。得られた
残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離
液;n-ヘキサン:酢酸エチル=4:1)で精製すれば、
(Z)−4−トリフェニルメチルチオブタ−3−エン−
2−オール2.11gを得る。 NMR(CDCl3)δ値;1.22(3H,d,J=6Hz),1.75(1H,bs),4.72
(1H,quintet,J=6Hz),5.63(1H,dd,J=6Hz,J=10Hz),5.72(1
H,d,J=10Hz),7.05-7.45(15H,m)
【0070】参考例17 (Z)−3−ブロモ−1−ベンゾイルチオプロパ−1−
エン260mgをN,N−ジメチルホルムアミド3mlに溶解さ
せ、氷冷下メタンスルフィン酸ナトリウム200mgを加え
た後、同温度で30分間攪拌する。反応液にトルエン10ml
および水10mlを加え、有機層を分取する。分取した有機
層を水および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥させた後、減圧下に溶媒を留去する。得ら
れた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶
離液;トルエン:酢酸エチル=20:1)で精製すれば、
(Z)−1−ベンゾイルチオ−3−メタンスルホニルプ
ロパ−1−エン200mgを得る。 IR(KBr) cm-1;1675 同様にして、以下の化合物を得る。 ・(Z)−1−ベンゾイルチオ−3−(2−t-ブトキシ
カルボニルアミノエチル)スルホニルプロパ−1−エン IR(ニート)cm-1;1715,1695,1680 ・(Z)−1−ベンゾイルチオ−3−カルバモイルメチ
ルスルホニルプロパ−1−エン IR(KBr) cm-1;1685,1670,1655
【0071】参考例18 (Z)−1−ベンゾイルチオ−3−メチルチオプロパ−
1−エン260mgを塩化メチレン5mlに溶解させ、氷冷下5
5%m-クロロ過安息香酸360mgを加え、同温度で1時間攪
拌する。反応液に塩化メチレン10mlおよび飽和炭酸水素
ナトリウム水溶液5mlを加え、有機層を分取する。分取
した有機層を水および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫
酸マグネシウムで乾燥させた後、減圧下に溶媒を留去す
る。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(溶離液;n-ヘキサン:酢酸エチル=2:1)で精
製すれば、(Z)−1−ベンゾイルチオ−3−メタンス
ルフィニルプロパ−1−エン100mgを得る。 IR(ニート)cm-1;1675
【0072】参考例19 (Z)−5−トリフェニルメチルチオペンタ−4−エン
酸500mgを酢酸エチル10mlに溶解させ、室温で1Mジフ
ェニルジアゾメタンの酢酸エチル溶液2.0mlを加え、同
温度で8時間攪拌する。赤色が消失するまで酢酸を加え
た後、反応液を減圧下に濃縮する。得られた残留物をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液;トルエ
ン)で精製すれば、(Z)−5−トリフェニルメチルチ
オペンタ−4−エン酸ジフェニルメチルエステル720mg
を得る。 IR(ニート)cm-1;1740 同様にして、以下の化合物を得る。 ・(Z)−2−p-メトキシベンジルオキシカルボニルア
ミノ−5−トリフェニルメチルチオペンタ−4−エン酸
ジフェニルメチルエステル IR(ニート)cm-1;1735,1720
【0073】参考例20 (Z)−5−トリフェニルメチルチオペンタ−4−エン
酸530mgをアセトン3mlに懸濁させ、−10℃でトリエチ
ルアミン170mgおよびクロロ炭酸エチル200mgを加え、同
温度で30分間攪拌する。ついで、28%アンモニア水290m
gを加えた後、同温度で30分間攪拌する。反応液に酢酸
エチル15mlおよび水15mlを加え、有機層を分取する。分
取した有機層を2N塩酸、水および飽和食塩水で順次洗
浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させた後、減圧下に
溶媒を留去する。得られた残留物にジイソプロピルエー
テル5mlを加え、析出結晶を濾取すれば、(Z)−5−
トリフェニルメチルチオペンタ−4−エン酸アミド320m
gを得る。 IR(KBr) cm-1;1650 同様にして、以下の化合物を得る。 ・(Z)−2−p-メトキシベンジルオキシカルボニルア
ミノ−5−トリフェニルメチルチオペンタ−4−エン酸
アミド IR(KBr)cm-1;1720,1685 ・(Z)−3−(N−ブトキシカルボニル−N−カルバ
モイルメチル)アミノ−1−トリフェニルメチルチオプ
ロパ−1−エン IR(KBr)cm-1;1675,1665
【0074】参考例21 (Z)−3−(N−エトキシカルボニルメチル−N−ト
リフルオロアセチル)アミノ−1−トリフェニルメチル
チオプロパ−1−エン2.75gをエタノール10ml、テトラ
ヒドロフラン10mlおよび水10mlに溶解させ、氷冷下4N
水酸化ナトリウム水溶液2.6mlを加えた後、同温度で1
時間攪拌する。ついで、二炭酸ジ−t-ブチル1.30gを加
えた後、室温で1時間攪拌する。減圧下に反応液を濃縮
し、酢酸エチル50mlおよび水50mlを加えた後、2N塩酸
でpH2に調整し、有機層を分取する。分取した有機層を
水および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥させた後、減圧下に溶媒を留去する。得られた
残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離
液;酢酸エチル)で精製すれば、(Z)−3−(N−t-
ブトキシカルボニル−N−カルボキシメチル)アミノ−
1−トリフェニルメチルチオプロパ−1−エン1.51gを
得る。 IR(KBr) cm-1;1720,1710
【0075】参考例22 (E)−5−ベンゾイルチオ−2−シアノペンタ−4−
エン酸t-ブチルエステル5.4gを塩化メチレン10mlに溶解
させ、氷冷下でトリフルオロ酢酸10mlを加えた後、同温
度で2時間攪拌する。減圧下に反応液を濃縮すれば、
(E)−5−ベンゾイルチオ−2−シアノペンタ−4−
エン酸4.30gを得る。 IR(KBr) cm-1;1735,1670
【0076】参考例23 (E)−1−ベンゾイルチオ−3−(ジ−t-ブトキシカ
ルボニル)アミノプロパ−1−エン2.42gを塩化メチレ
ン20mlに溶解させ、室温でトリフルオロ酢酸5mlを加え
た後、同温度で1時間攪拌する。減圧下に反応液を濃縮
し、得られた残留物をN,N−ジメチルホルムアミド20m
lに溶解させ、−40℃でベンジルホルムイミデート塩酸
塩1.16gおよびトリエチルアミン1.37gを順次加えた後、
−20℃で20分間攪拌する。ついで、−40℃で二炭酸ジ−
t-ブチル1.34gおよび4−ジメチルアミノピリジン0.075
gを加えた後、氷冷下30分間、ついで室温で1時間攪拌
する。反応液に酢酸エチル100mlおよび水100mlを加え、
N塩酸でpH2に調整した後、有機層を分取する。分取し
た有機層を水および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸
マグネシウムで乾燥させた後、減圧下に溶媒を留去す
る。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(溶離液;n-ヘキサン:酢酸エチル=20:1)で精
製すれば、(E)−1−ベンゾイルチオ−3−(N−t-
ブトキシカルボニルイミノメチルアミノ)プロパ−1−
エン0.45gを得る。 IR(KBr) cm-1;1735,1695,1670
【0077】参考例24 (Z)−5−トリフェニルメチルチオペンタ−4−エン
酸アミド500mgを塩化メチレン10mlに溶解させ、室温下
トリメチルオキソニウムテトラフルオロほう酸塩200mg
を加えた後、同温度で1.5時間攪拌する。反応液を減圧
下に濃縮し、得られた残留物にエーテル10mlを加え、析
出結晶を濾取する。ついで、この析出結晶を室温下2N
アンモニア-エタノール溶液に溶解させ、同温度で30分
間攪拌する。反応液を減圧下に濃縮し、得られた残留物
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液;クロ
ロホルム:メタノール=10:1)で精製すれば、(Z)
−5−トリフェニルメチルチオペンタ−4−エン−1−
アミジン420mgを得る。 NMR(DMSO-d6)δ値;2.20-2.27(4H,m),5.20-5.70(1H,m),
5.64(1H,d,J=9Hz),7.00-7.60(15H,m),8.20-9.10(3H,m)
【0078】参考例25 (Z)−5−トリフェニルメチルチオペンタ−4−エン
−1−アミジン250mgをテトラヒドロフラン5mlに溶解
させ、氷冷下トリエチルアミン140mgおよび塩化メタン
スルホニル150mgを加えた後、同温度で1時間攪拌する。
反応液に酢酸エチル20mlおよび水20mlを加えた後、N塩
酸でpH2に調整し、有機層を分取する。分取した有機層
を水および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥させる。減圧下に溶媒を留去し、得られた残
留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液;
n-ヘキサン:酢酸エチル=1:1)で精製すれば、
(Z)−N−メタンスルホニル−5−トリフェニルメチ
ルチオペンタ−4−エン−1−アミジン190mgを得る。 NMR(CDCl3)δ値;1.90-2.70(4H,m),2.86(3H,s),5.40-5.
70(1H,m),5.73(1H,d,J=10Hz),6.30(1H,bs),7.00-7.40(1
5H,m),7.60(1H,bs)
【0079】参考例26 (Z)−3−アミノ−1−トリフェニルメチルチオプロ
パ−1−エン600mgをN,N−ジメチルホルムアミド20ml
に溶解させ、氷冷下オキサミン酸220mg、シアノりん酸
ジエチル370mgおよびトリエチルアミン240mgを加えた
後、室温で3時間攪拌する。反応液に酢酸エチル50mlお
よび水50mlを加え、2N塩酸でpH2に調整した後、有機
層を分取する。分取した有機層を飽和炭酸水素ナトリウ
ム水溶液および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥させる。減圧下に溶媒を留去し、得られ
た残留物にジイソプロピルエーテル10mlを加え、析出結
晶を濾取すれば、(Z)−3−オキサモイルアミノ−1
−トリフェニルメチルチオプロパ−1−エン330mgを得
る。 IR(KBr)cm-1;1655
【0080】参考例27 ベンゾイルチオメチルトリフェニルホスホニウムブロミ
ド16.57gをテトラヒドロフラン330mlに懸濁させ、−70
℃でカリウム−t-ブトキシド3.77gを加えた後、同温
度で1時間攪拌する。ついで、−70℃で(S)−3−t
-ブトキシカルボニル−4−ホルミル−2,2−ジメチル
オキサゾリジン7.00gを加えた後、同温度で30分間、つ
いで、氷冷下30分間攪拌する。反応液に酢酸エチル500m
lおよび水1000mlを加え有機層を分取する。分取した有
機層を水および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥させる。減圧下に溶媒を留去し、得られ
た残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離
液;n-ヘキサン:酢酸エチル=5:1)で精製すれば、
(R)−4−[(Z)−2−ベンゾイルチオビニル]−
3−t-ブトキシカルボニル−2,2−ジメチルオキサゾ
リジン2.77gを得る。 IR(KBr)cm-1;1690,1670 さらに、溶離することにより、(R)−4−[(E)−
2−ベンゾイルチオビニル]−3−t-ブトキシカルボニ
ル−2,2−ジメチルオキサゾリジン1.69gを得る。 IR(KBr)cm-1;1700,1670 同様にして、以下の化合物を得る。 ・(S)−4−[(Z)−2−ベンゾイルチオビニル]
−3−t-ブトキシカルボニル−2,2−ジメチルオキサ
ゾリジン IR(KBr)cm-1;1690,1670 ・(S)−4−[(E)−2−ベンゾイルチオビニル]
−3−t-ブトキシカルボニル−2,2−ジメチルオキサ
ゾリジン IR(KBr)cm-1;1695,1680
【0081】参考例28 (R)−4−[(Z)−2−ベンゾイルチオビニル]−
3−t-ブトキシカルボニル−2,2−ジメチルオキサゾ
リジン360mgをエタノール7mlに溶解させ、室温下ピリジ
ニウムパラトルエンスルホナート250mgを加えた後、加
熱還流下に4時間攪拌する。反応液に酢酸エチル30mlお
よび水30mlを加えた後、有機層を分取する。分取した有
機層を水および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥させる。減圧下に溶媒を留去し、得られ
た残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離
液;n-ヘキサン:酢酸エチル=1:1)で精製すれば、
(R)−(Z)−4−ベンゾイルチオ−2−t-ブトキシ
カルボニルアミノブタ−3−エン−1−オール200mgを
得る。 IR(KB)cm-1;1675
【0082】参考例29 (R)−(Z)−4−ベンゾイルチオ−2−t-ブトキシ
カルボニルアミノブタ−1−オール140mgを塩化メチレ
ン5mlに溶解させ、氷冷下トリクロロアセチルイソシア
ナート80mgを加えた後、同温度で30分間攪拌する。反応
液に塩化メチレン10mlおよび水10mlを加え有機層を分取
する。分取した有機層を水および飽和食塩水で順次洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させる。減圧下に溶媒
を留去すれば、(R)−(Z)−1−ベンゾイルチオ−
3−t-ブトキシカルボニルアミノ−4−トリクロロアセ
チルカルバモイルオキシブタ−1−エン200mgを得る。 IR(KBr)cm-1;1800,1715,1695,1685
【0083】参考例30 トリフェニルメチルチオメチルホスホン酸ジエチルエス
テル21.30gをテトラヒドロフラン210mlに溶解させ、−
70℃で1.69M−n-ブチルリチウム−n-ヘキササン溶液30.
00mlを15分間を要し滴下した後、同温度で1時間攪拌す
る。この反応液に、−70℃で3−t-ブトキシカルボニ
ルアミノ−1−t-ブチルジメチルシリルオキシプロパ−
2−オン7.59gのテトラヒドロフラン16ml溶液を20分間
を要し滴下した後、同温度で30分間、ついで−40℃で30
分間攪拌する。氷冷下反応液を酢酸エチル300mlおよび
水500mlに加え有機層を分取する。分取した有機層を水
および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウム
で乾燥させる。減圧下に溶媒を留去し、得られた残留物
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液;n-ヘ
キサン:酢酸エチル=1:1)で精製すれば、2−t-ブ
トキシカルボニルアミノメチル−3−t-ブチルジメチル
シリルオキシ−1−トリフェニルメチルチオプロパ−1
−エンの(E)および(Z)−体の混合物11.19gを得
る。 IR(KBr)cm-1;1720 同様にして、以下の化合物を得る。 ・3−t-ブトキシカルボニルアミノ−2−t-ブトキシカ
ルボニルアミノメチル−1−トリフェニルメチルチオプ
ロパ−1−エン IR(KBr)cm-1;1685
【0084】参考例31 2−t-ブトキシカルボニルアミノメチル−3−t-ブチル
ジメチルシリルオキシ−1−トリフェニルメチルチオプ
ロパ−1−エン11.19gをテトラヒドロフラン80mlに溶解
させ、氷冷下1.0M−フッ化テトラ−n-ブチルアンモニウ
ムのテトラヒドロフラン溶液29.00mlを15分間を要し滴
下した後、室温で1時間攪拌する。反応液に酢酸エチル
200mlおよび水400mlを加えた後、有機層を分取する。分
取した有機層を水および飽和食塩水で順次洗浄し、無水
硫酸マグネシウムで乾燥させる。減圧下に溶媒を留去
し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(溶離液;n-ヘキサン:酢酸エチル=1:1)で精
製すれば、(E)−2−t-ブトキシカルボニルアミノメ
チル−3−トリフェニルメチルチオプロパ−2−エン−
1−オール1.99gを得る。 IR(KBr)cm-1;1720 さらに溶離することにより、(Z)−2−t-ブトキシカ
ルボニルアミノメチル−3−トリフェニルメチルチオプ
ロパ−2−エン−1−オール1.40gを得る。 IR(KBr)cm-1;1720
【0085】参考例32 60%水素化ナトリウム0.95gをエーテル20mlに懸濁さ
せ、室温下エタノール1.40mlを加え、同温度で1.5時間
攪拌する。ついで氷冷下フルオロ酢酸エチルエステル2.
20gおよびギ酸エチル2.20gの混合溶液を10分間を要し滴
下した後、室温で3時間攪拌する。氷冷下反応液にN,
N−ジメチルホルムアミド10mlおよび塩化メタンスルホ
ニル2.37gを加えた後、同温度で30分間、ついで室温で1
5時間攪拌する。反応液に酢酸エチル50mlおよび水50ml
を加えた後、有機層を分取する。分取した有機層を水お
よび飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで
乾燥させる。減圧下に溶媒を留去し、得られた残留物を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液;n-ヘキ
サン:酢酸エチル=5:1)で精製すれば、(Z)−2
−フルオロ−3−メタンスルホニルオキシプロパ−2−
エン酸エチルエステル1.73gを得る。 IR(KBr)cm-1;1750,1730,1695
【0086】参考例33 (Z)−2−フルオロ−3−メタンスルホニルオキシプ
ロパ−2−エン酸エチルエステル1.40gをN,N−ジメチ
ルホルムアミド14mlに溶解させ、室温下トリエチルアミ
ン1.47gおよびトリフェニルメチルメルカプタン1.82gを
加えた後、同温度で1時間攪拌する。反応液に酢酸エチ
ル50mlおよび水50mlを加え、N塩酸でpH2に調整した
後、有機層を分取する。分取した有機層を水および飽和
食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ
る。減圧下に溶媒を留去し、得られた残留物をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(溶離液;n-ヘキサン:酢
酸エチル=20:1)で精製すれば、(Z)−2−フルオ
ロ−3−トリフェニルメチルチオプロパ−2−エン酸エ
チルエステル1.87gを得る。 IR(ニート)cm-1;1735,1720
【0087】参考例34 (Z)−2−フルオロ−3−トリフェニルメチルチオプ
ロパ−2−エン酸エチルエステル1.87gをテトラヒドロ
フラン37mlに溶解させ、−30℃で1M水素化ジイソブチ
ルアルミニウム−トルエン溶液10.9mlを10分間を要し滴
下した後、−10℃で30分間攪拌する。反応液を酢酸エチ
ル100mlおよび水100mlの混合液に加え、不溶物をセライ
ト濾過した後、有機層を分取する。分取した有機層を水
および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウム
で乾燥させる。減圧下に溶媒を留去し、得られた残留物
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液;n-ヘ
キサン:酢酸エチル=3:1)で精製すれば、(Z)−
2−フルオロ−3−トリフェニルメチルチオプロパ−2
−エン−1−オール1.51gを得る。 NMR(CDCl3)δ値;1.98(1H,bs),3.85(2H,d,J=15Hz),5.03
(1H,d,J=34Hz),7.00-7.50(15H,m)
【0088】参考例35 (Z)−2−フルオロ−3−トリフェニルメチルチオプ
ロパ−2−エン−1−オール550mgをテトラヒドロフラ
ン11mlに溶解させ、氷冷下トリフェニルホスフィン620m
gおよび四臭化炭素940mgを加えた後、室温で1時間攪拌
する。氷冷下反応液にN,N−ジメチルホルムアミド10m
l、ついでジ−t-ブチルイミノジカルボキシラートのカ
リウム塩1.20gを加えた後、室温で1時間攪拌する。反
応液に酢酸エチル50mlおよび水50mlを加えた後、有機層
を分取する。分取した有機層を水および飽和食塩水で順
次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させる。減圧下
に溶媒を留去し、得られた残留物をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(溶離液;n-ヘキサン:酢酸エチル=
10:1)で精製すれば、(Z)−3−(ジ−t-ブトキシ
カルボニル)アミノ−2−フルオロ−1−トリフェニル
メチルチオプロパ−1−エン420mgを得る。 IR(KBr)cm-1;1795,1750,1740,1715,1700
【0089】参考例36 (E)−3−アジド−2−メチル−1−トリフェニルメ
チルチオプロパ−1−エン1.26gをトルエン13mlに溶解
させ、室温下トリフェニルホスフィン0.89gを加えた
後、60℃で1時間攪拌する。反応液を減圧下に濃縮し、
得られた残留物を塩化メチレン5mlに溶解させ、室温下
2Nアンモニア−メタノール溶液5mlを加えた後、同温
度で1.5時間攪拌する。反応液を減圧下に濃縮し、得ら
れた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶
離液;クロロホルム:メタノール=20:1)で精製すれ
ば、(E)−3−アミノ−2−メチル−1−トリフェニ
ルメチルチオプロパ−1−エン0.89gを得る。ついで、
このアミン体0.62gをN,N−ジメチルホルムアミド6ml
に溶解させ、室温下二炭酸ジ−t-ブチル0.47gおよび4
−ジメチルアミノピリジン0.01gを加えた後、同温度で1
0分間攪拌する。反応液に酢酸エチル20mlおよび水20ml
を加え、N塩酸でpH2に調整した後、有機層を分離す
る。分取した有機層を水および飽和食塩水で順次洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させる。減圧下に溶媒
を留去し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(溶離液;n-ヘキサン:酢酸エチル=15:
1)で精製すれば、(E)−3−t-ブトキシカルボニル
アミノ−2−メチル−1−トリフェニルメチルチオプロ
パ−1−エン0.53gを得る。 IR(KBr)cm-1;1715,1700 同様にして、以下の化合物を得る。 (Z)−3−t-ブトキシカルボニルアミノ−2−メチル
−1−トリフェニルメチルチオプロパ−1−エン IR(KBr)cm-1;1715,1700 (E)−3−t-ブトキシカルボニルアミノ−1−メチル
−1−トリフェニルメチルチオプロパ−1−エン IR(ニート)cm-1;1700 (Z)−3−t-ブトキシカルボニルアミノ−1−メチル
−1−トリフェニルメチルチオプロパ−1−エン IR(ニート)cm-1;1700
【0090】参考例37 ベンゾイルチオアセトアルデヒドジエチルアセタール1
0.00gをベンゼン100mlおよびN,N−ジメチルホルムア
ミド200mlに溶解させ、室温下アセトアミド2.79gおよび
p-トルエンスルホン酸1水和物2.24gを加えた後、80℃
で8時間攪拌する。反応液に酢酸エチル300mlおよび水5
00mlを加え、N塩酸でpH2に調整した後、有機層を分離
する。分取した有機層を水および飽和食塩水で順次洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させる。減圧下に溶媒
を留去し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(溶離液;n-ヘキサン:酢酸エチル=3:
1)で精製すれば、(Z)−N−アセチル−2−ベンゾ
イルチオエテニルアミン0.30gを得る。 IR(KBr)cm-1;1670,1625 さらに溶離することにより、N−アセチル−2−ベンゾ
イルチオエテニルアミンの(E)および(Z)−体の混
合物 3.58gを得る。 IR(KBr)cm-1;1665 同様にして、以下の化合物を得る。 (Z)−N−ホルミル−2−ベンゾイルチオエテニルア
ミン IR(KBr)cm-1;1660,1645
【0091】参考例38 N−アセチル−2−ベンゾイルチオエテニルアミンの
(E)および(Z)−体の混合物2.89gをメタノール58m
lに溶解させ、−30℃で28%ナトリウムメトキシドのメ
タノール溶液2.52gを加えた後、同温度で15分間攪拌す
る。−50℃で反応液にN,N−ジメチルホルムアミド116
mlおよびテトラヒドロフラン39mlを加え、ついで塩化ト
リフェニルメチル3.65gを加えた後、氷冷下1時間攪拌
する。反応液に酢酸エチル300mlおよび水500mlを加え、
N塩酸でpH2に調整した後、有機層を分離する。分取し
た有機層を水および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸
マグネシウムで乾燥させる。減圧下に溶媒を留去し、得
られた残留物にジイソプロピルエーテル50mlを加え、析
出結晶を濾取すれば、(E)−N−アセチル−2−トリ
フェニルメチルチオエテニルアミン1.75gを得る。 IR(KBr)cm-1;1665,1615 ついで濾液をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶
離液;n-ヘキサン:酢酸エチル=4:1)で精製すれ
ば、(Z)−N−アセチル−2−トリフェニルメチルチ
オエテニルアミン0.73gを得る。 IR(KBr)cm-1;1660,1625 同様にして、以下の化合物を得る。 (Z)−N−ホルミル−2−トリフェニルメチルチオエ
テニルアミン IR(KBr)cm-1;1665,1630
【0092】参考例39 (E)−N−アセチル−2−トリフェニルメチルチオエ
テニルアミン500mgを塩化メチレン10mlに懸濁させ、−3
0℃でN,N−ジメチルアニリン420mおよび五塩化リン4
40mgを加えた後、同温度で10分間攪拌する。ついで氷冷
下反応液を28%アンモニア水7mlに加えた後、室温で30
分間攪拌する。反応液に塩化メチレン10mlおよび水10ml
を加えた後、有機層を分取する。分取した有機層を水お
よび飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで
乾燥させる。減圧下に溶媒を留去し、得られた残留物を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液;n-ヘキ
サン:酢酸エチル=5:1)で精製すれば、(E)−N
−アセトイミドイル−2−トリフェニルメチルチオエテ
ニルアミン230mgを得る。 IR(KBr)cm-1;1635 同様にして、以下の化合物を得る。 (Z)−N−アセトイミドイル−2−トリフェニルメチ
ルチオエテニルアミン IR(KBr)cm-1;1635
【0093】実施例1 (Z)−3−トリフェニルメチルチオプロパ−2−エン
−1−オール2.00gをメタノール30mlおよびテトラヒド
ロフラン6mlに溶解させ、ピリジン0.48gを加えた後、室
温下硝酸銀1.33gのメタノール40ml溶液を20分間を要し
て滴下した後、同温度で1時間攪拌する。析出結晶を濾
取すれば、(Z)−3−メルカプトプロパ−2−エン−
1−オールの銀塩1.18gを得る。この銀塩をアセトニト
リル35mlに懸濁させ、氷冷下ヨウ化ナトリウム1.80gを
加えた後、同温度で1時間攪拌する。ついで、氷冷下7
−[2−(2−t-ブトキシカルボニルアミノチアゾール
−4−イル)−(Z)−2−トリフェニルメトキシイミ
ノアセトアミド]−3−メタンスルホニルオキシ−3−
セフェム−4−カルボン酸ジフェニルメチルエステル3.
50gを加え、室温で1時間攪拌する。反応液に酢酸エチ
ル100mlおよび水100mlを加え、不溶物をセライト濾過し
た後、有機層を分取する。分取した有機層を水、飽和炭
酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水で順次洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させた後、減圧下に溶
媒を留去する。得られた残留物をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(溶離液;トルエン:酢酸エチル=4:
1)で精製すれば、7−[2−(2−t-ブトキシカルボ
ニルアミノチアゾール−4−イル)−(Z)−2−トリ
フェニルメトキシイミノアセトアミド]−3−[(Z)
−3−ヒドロキシプロパ−1−エニルチオ]−3−セフ
ェム−4−カルボン酸ジフェニルメチルエステル1.80g
を得る。 IR(KBr)cm-1;1785,1755,1720,1685
【0094】同様にして、以下の化合物を得る。 ・3−[(Z)−3−t-ブトキシカルボニルアミノプロ
パ−1−エニルチオ]−7−[2−(2−t-ブトキシカ
ルボニルアミノチアゾール−4−イル)−(Z)−2−
トリフェニルメトキシイミノアセトアミド]−3−セフ
ェム−4−カルボン酸ジフェニルメチルエステル IR(KBr)cm-1;1785,1755,1720,1685 ・3−[(Z)−3−t-ブトキシカルボニルアミノブタ
−1−エニルチオ]−7−[2−(2−t-ブトキシカル
ボニルアミノチアゾール−4−イル)−(Z)−2−ト
リフェニルメトキシイミノアセトアミド]−3−セフェ
ム−4−カルボン酸ジフェニルメチルエステル IR(KBr)cm-1;1785,1755,1720,1685 ・7−[2−(2−t-ブトキシカルボニルアミノチアゾ
ール−4−イル)−(Z)−2−トリフェニルメトキシ
イミノアセトアミド]−3−[(Z)−3−カルバモイ
ルメチルチオプロパ−1−エニルチオ]−3−セフェム
−4−カルボン酸ジフェニルメチルエステル IR(KBr)cm-1;1785,1720,1675 ・3−[(Z)−3−(2−t-ブトキシカルボニルアミ
ノ−2−ジフェニルメトキシカルボニルエチル)チオプ
ロパ−1−エニルチオ]−7−[2−(2−t-ブトキシ
カルボニルアミノチアゾール−4−イル)−(Z)−2
−トリフェニルメトキシイミノアセトアミド]−3−セ
フェム−4−カルボン酸ジフェニルメチルエステル IR(KBr)cm-1;1790,1715 ・7−[2−(2−t-ブトキシカルボニルアミノチアゾ
ール−4−イル)−(Z)−2−トリフェニルメトキシ
イミノアセトアミド]−3−[(Z)−3−(2−メタ
ンスルホニルアミノエチル)チオプロパ−1−エニルチ
オ]−3−セフェム−4−カルボン酸ジフェニルメチル
エステル IR(KBr)cm-1;1785,1720,1685 ・3−[(Z)−3−(2−t-ブトキシカルボニルアミ
ノエチル)チオプロパ−1−エニルチオ]−7−[2−
(2−t-ブトキシカルボニルアミノチアゾール−4−イ
ル)−(Z)−2−トリフェニルメトキシイミノアセト
アミド]−3−セフェム−4−カルボン酸ジフェニルメ
チルエステル IR(KBr)cm-1;1790,1715 ・7−[2−(2−t-ブトキシカルボニルアミノチアゾ
ール−4−イル)−(Z)−2−トリフェニルメトキシ
イミノアセトアミド]−3−[(Z)−4−p-メトキシ
ベンジルオキシカルボニルアミノブタ−1−エニルチ
オ]−3−セフェム−4−カルボン酸ジフェニルメチル
エステル IR(KBr)cm-1;1785,1720,1710 ・7−[2−(2−t-ブトキシカルボニルアミノチアゾ
ール−4−イル)−(Z)−2−トリフェニルメトキシ
イミノアセトアミド]−3−[(Z)−4−p-メトキシ
ベンジルオキシカルボニルアミノ−4−メトキシカルボ
ニルブタ−1−エニルチオ]−3−セフェム−4−カル
ボン酸ジフェニルメチルエステル IR(KBr)cm-1;1785,1720,1685 ・7−[2−(2−t-ブトキシカルボニルアミノチアゾ
ール−4−イル)−(Z)−2−トリフェニルメトキシ
イミノアセトアミド]−3−[(Z)−4−ジフェニル
メトキシカルボニルブタ−1−エニルチオ]−3−セフ
ェム−4−カルボン酸ジフェニルメチルエステル IR(KBr)cm-1;1785,1750,1720,1685 ・7−[2−(2−t-ブトキシカルボニルアミノチアゾ
ール−4−イル)−(Z)−2−トリフェニルメトキシ
イミノアセトアミド]−3−[(Z)−4−ジフェニル
メトキシカルボニル−4−p-メトキシベンジルオキシカ
ルボニルアミノブタ−1−エニルチオ]−3−セフェム
−4−カルボン酸ジフェニルメチルエステル IR(KBr)cm-1;1785,1720,1685
【0095】・7−[2−(2−t-ブトキシカルボニル
アミノチアゾール−4−イル)−(Z)−2−トリフェ
ニルメトキシイミノアセトアミド]−3−[(Z)−4
−カルバモイルブタ−1−エニルチオ]−3−セフェム
−4−カルボン酸ジフェニルメチルエステル IR(KBr)cm-1;1785,1720,1670 ・7−[2−(2−t-ブトキシカルボニルアミノチアゾ
ール−4−イル)−(Z)−2−トリフェニルメトキシ
イミノアセトアミド]−3−[(Z)−4−カルバモイ
ル−4−p-メトキシベンジルオキシカルボニルアミノブ
タ−1−エニルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸
ジフェニルメチルエステル IR(KBr)cm-1;1785,1720,1685,1675,1655 ・3−[(Z)−3−(N−t-ブトキシカルボニル−N
−カルバモイルメチル)アミノプロパ−1−エニルチ
オ]−7−[2−(2−t-ブトキシカルボニルアミノチ
アゾール−4−イル)−(Z)−2−トリフェニルメト
キシイミノアセトアミド]−3−セフェム−4−カルボ
ン酸ジフェニルメチルエステル IR(KBr)cm-1;1790,1690 ・3−[(Z)−3−t-ブトキシカルボニルアミノプロ
パ−1−エニルチオ]−7−[2−(2−t-ブトキシカ
ルボニルアミノチアゾール−4−イル)−(Z)−2−
メトキシイミノアセトアミド]−3−セフェム−4−カ
ルボン酸ジフェニルメチルエステル IR(KBr)cm-1;1780,1690 ・3−[(Z)−3−(2−t-ブトキシカルボニルアミ
ノエチル)チオプロパ−1−エニルチオ]−7−[2−
(2−t-ブトキシカルボニルアミノチアゾール−4−イ
ル)−(Z)−2−メトキシイミノアセトアミド]−3
−セフェム−4−カルボン酸ジフェニルメチルエステル IR(KBr)cm-1;1785,1720 ・7−[2−(2−t-ブトキシカルボニルアミノチアゾ
ール−4−イル)−(Z)−2−メトキシイミノアセト
アミド]−3−[(Z)−4−p-メトキシベンジルオキ
シカルボニルアミノブタ−1−エニルチオ]−3−セフ
ェム−4−カルボン酸ジフェニルメチルエステル IR(KBr)cm-1;1780,1710
【0096】実施例2 (Z)−1−ベンゾイルチオ−3−(N−t-ブトキシカ
ルボニル−N−メトキシカルボニル)アミノプロパ−1
−エン700mgをN,N−ジメチルホルムアミド6mlおよび
テトラヒドロフラン2mlに溶解させ、−50℃で28%ナト
リウムメトキシドのメタノール溶液380mgおよびメタノ
ール0.5mlの溶液を加えた後、同温度で1時間攪拌す
る。ついで、−50℃で7−[2−(2−t-ブトキシカル
ボニルアミノチアゾール−4−イル)−(Z)−2−ト
リフェニルメトキシイミノアセトアミド]−3−メタン
スルホニルオキシ−3−セフェム−4−カルボン酸ジフ
ェニルメチルエステル1.94gを加え、同温度で1時間攪拌
する。氷冷下反応液を酢酸エチル20mlおよび水20mlの混
合液に2N塩酸でpH3に保持しながら加えた後、有機層
を分取する。分取した有機層を水および飽和食塩水で順
次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させた後、減圧
下に溶媒を留去する。得られた残留物をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(溶離液;トルエン:酢酸エチル
=8:1)で精製すれば、7−[2−(2−t-ブトキシ
カルボニルアミノチアゾール−4−イル)−(Z)−2
−トリフェニルメトキシイミノアセトアミド]−3−
[(Z)−3−(N−t-ブトキシカルボニル−N−メト
キシカルボニル)アミノプロパ−1−エニルチオ]−3
−セフェム−4−カルボン酸ジフェニルメチルエステル
700mgを得る。 IR(KBr)cm-1;1790,1755,1720,1685
【0097】同様にして、以下の化合物を得る。 ・7−[2−(2−t-ブトキシカルボニルアミノチアゾ
ール−4−イル)−(Z)−2−トリフェニルメトキシ
イミノアセトアミド]−3−[(Z)−3−メチルチオ
プロパ−1−エニルチオ]−3−セフェム−4−カルボ
ン酸ジフェニルメチルエステル IR(KBr)cm-1;1785,1720,1685 ・7−[2−(2−t-ブトキシカルボニルアミノチアゾ
ール−4−イル)−(Z)−2−トリフェニルメトキシ
イミノアセトアミド]−3−[(Z)−3−(ジ−t-ブ
トキシカルボニルアミノ)プロパ−1−エニルチオ]−
3−セフェム−4−カルボン酸ジフェニルメチルエステ
ル IR(KBr)cm-1;1790,1750,1720,1695 ・7−[2−(2−t-ブトキシカルボニルアミノチアゾ
ール−4−イル)−(Z)−2−トリフェニルメトキシ
イミノアセトアミド]−3−[(E)−3−(ジ−t-ブ
トキシカルボニルアミノ)プロパ−1−エニルチオ]−
3−セフェム−4−カルボン酸ジフェニルメチルエステ
ル IR(KBr)cm-1;1790,1720,1685 ・3−[(Z)−3−t-ブトキシカルボニルアミノアセ
チルアミノプロパ−1−エニルチオ]−7−[2−(2
−t-ブトキシカルボニルアミノチアゾール−4−イル)
−(Z)−2−トリフェニルメトキシイミノアセトアミ
ド]−3−セフェム−4−カルボン酸ジフェニルメチル
エステル IR(KBr)cm-1;1785,1720,1685 ・3−[(Z)−3−アセチルアミノプロパ−1−エニ
ルチオ]−7−[2−(2−t-ブトキシカルボニルアミ
ノチアゾール−4−イル)−(Z)−2−トリフェニル
メトキシイミノアセトアミド]−3−セフェム−4−カ
ルボン酸ジフェニルメチルエステル IR(KBr)cm-1;1785,1720,1685,1655 ・7−[2−(2−t-ブトキシカルボニルアミノチアゾ
ール−4−イル)−(Z)−2−トリフェニルメトキシ
イミノアセトアミド]−3−[(Z)−3−メタンスル
ホニルアミノプロパ−1−エニルチオ]−3−セフェム
−4−カルボン酸ジフェニルメチルエステル IR(KBr)cm-1;1785,1720,1685 ・7−[2−(2−t-ブトキシカルボニルアミノチアゾ
ール−4−イル)−(Z)−2−トリフェニルメトキシ
イミノアセトアミド]−3−[(Z)−3−(2−メタ
ンスルホニルアミノエチル)スルホニルプロパ−1−エ
ニルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸ジフェニル
メチルエステル IR(KBr)cm-1;1785,1720,1685 ・7−[2−(2−t-ブトキシカルボニルアミノチアゾ
ール−4−イル)−(Z)−2−トリフェニルメトキシ
イミノアセトアミド]−3−[(E)−4−シアノブタ
−1−エニルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸ジ
フェニルメチルエステル IR(KBr)cm-1;1790,1720,1685 ・7−[2−(2−t-ブトキシカルボニルアミノチアゾ
ール−4−イル)−(Z)−2−トリフェニルメトキシ
イミノアセトアミド]−3−[(Z)−3−メタンスル
ホニルプロパ−1−エニルチオ]−3−セフェム−4−
カルボン酸ジフェニルメチルエステル IR(KBr)cm-1;1785,1720,1685 ・3−[(Z)−3−(2−t-ブトキシカルボニルアミ
ノエチル)スルホニルプロパ−1−エニルチオ]−7−
[2−(2−t-ブトキシカルボニルアミノチアゾール−
4−イル)−(Z)−2−トリフェニルメトキシイミノ
アセトアミド]−3−セフェム−4−カルボン酸ジフェ
ニルメチルエステル IR(KBr)cm-1;1790,1715
【0098】・7−[2−(2−t-ブトキシカルボニル
アミノチアゾール−4−イル)−(Z)−2−トリフェ
ニルメトキシイミノアセトアミド]−3−[(Z)−3
−カルバモイルメチルスルホニルプロパ−1−エニルチ
オ]−3−セフェム−4−カルボン酸ジフェニルメチル
エステル IR(KBr)cm-1;1785,1720,1685,1655 ・7−[2−(2−t-ブトキシカルボニルアミノチアゾ
ール−4−イル)−(Z)−2−トリフェニルメトキシ
イミノアセトアミド]−3−[(Z)−3−メタンスル
フィニルプロパ−1−エニルチオ]−3−セフェム−4
−カルボン酸ジフェニルメチルエステル IR(KBr)cm-1;1790,1715 ・7−[2−(2−t-ブトキシカルボニルアミノチアゾ
ール−4−イル)−(Z)−2−トリフェニルメトキシ
イミノアセトアミド]−3−[(E)−3−(N−t-ブ
トキシカルボニルイミノメチルアミノ)プロパ−1−エ
ニルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸ジフェニル
メチルエステル IR(KBr)cm-1;1790,1720,1695
【0099】実施例3 7−[2−(2−t-ブトキシカルボニルアミノチアゾー
ル−4−イル)−(Z)−2−トリフェニルメトキシイ
ミノアセトアミド]−3−[(Z)−3−ヒドロキシプ
ロパ−1−エニルチオ]−3−セフェム−4−カルボン
酸ジフェニルメチルエステル1.80gをN,N−ジメチルホ
ルムアミド18mlに溶解させ、室温でトリフェニルホスフ
ィン0.68gおよび四臭化炭素1.05gを加え、同温度で30分
間攪拌する。ついで、−30℃で4−メルカプト−1,2,
3−トリアゾールのナトリウム塩0.23gを加え、−15℃
で30分間、さらに氷冷下30分間攪拌する。反応液を酢酸
エチル50mlおよび水50mlの混合溶媒に加え、有機層を分
取する。分取した有機層を水および飽和食塩水で順次洗
浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させた後、減圧下に
溶媒を留去する。得られた残留物をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(溶離液;トルエン:酢酸エチル=
5:1)で精製すれば、7−[2−(2−t-ブトキシカ
ルボニルアミノチアゾール−4−イル)−(Z)−2−
トリフェニルメトキシイミノアセトアミド]−3−
[(Z)−3−(1,2,3−トリアゾール−4−イルチ
オ)プロパ−1−エニルチオ]−3−セフェム−4−カ
ルボン酸ジフェニルメチルエステル1.34gを得る。 IR(KBr)cm-1;1785,1720,1685
【0100 】実施例4 7−[2−(2−t-ブトキシカルボニルアミノチアゾー
ル−4−イル)−(Z)−2−トリフェニルメトキシイ
ミノアセトアミド]−3−[(Z)−3−ヒドロキシプ
ロパ−1−エニルチオ]−3−セフェム−4−カルボン
酸ジフェニルメチルエステル460mgを塩化メチレン4m
l、ニトロメタン4mlおよびアニソール2.5mlに溶解さ
せ、−30℃で塩化アルミニウム510mgを加えた後、同温
度で1時間攪拌する。氷冷下反応液を酢酸エチル15mlお
よび水15mlの混合液に、炭酸水素ナトリウムでpH7に保
持しながら加え、不溶物をセライト濾過した後、水層を
分取する。分取した水層を逆相カラムクロマトグラフィ
ー(溶離液;1%アセトニトリル水)で精製すれば、7
−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−(Z)
−2−ヒドロキシイミノアセトアミド]−3−[(Z)
−3−ヒドロキシプロパ−1−エニルチオ]−3−セフ
ェム−4−カルボン酸ナトリウム塩100mgを得る。 IR(KBr)cm-1;1760,1655,1620 NMR(D2O)δ値;3.58(1H,d,J=17Hz),3.81(1H,d,J=17Hz),
4.25(2H,d,J=6Hz),5.28(1H,d,J=5Hz),5.81(1H,d,J=5H
z),5.99(1H,dt,J=10Hz,J=6Hz),6.25(1H,d,J=10Hz),6.97
(1H,s)
【0101】同様にして、以下の化合物を得る。 ・3−[(Z)−4−アミノブタ−1−エニルチオ]−
7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−
(Z)−2−ヒドロキシイミノアセトアミド]−3−セ
フェム−4−カルボン酸 IR(KBr)cm-1;1760,1620 NMR(D2O)δ値:2.20-3.40(4H,m),3.50(1H,d,J=20Hz),3.8
0(1H,d,J=20Hz),5.27(1H,d,J=5Hz),5.81(1H,d,J=5Hz),
5.70-6.10(1H,m),6.35(1H,d,J=12Hz),6.99(1H,s) ・7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−
(Z)−2−ヒドロキシイミノアセトアミド]−3−
[(Z)−4−カルボキシブタ−1−エニルチオ]−3
−セフェム−4−カルボン酸ナトリウム塩 IR(KBr)cm-1;1760,1655 NMR(D2O)δ値;2.15-2.55(4H,m),3.60(1H,d,J=18Hz),3.
81(1H,d,J=18Hz),5.28(1H,d,J=5Hz),5.82(1H,d,J=5Hz),
5.80-6.20(2H,m),6.99(1H,s) ・7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−
(Z)−2−ヒドロキシイミノアセトアミド]−3−
[(Z)−4−カルバモイルブタ−1−エニルチオ]−
3−セフェム−4−カルボン酸ナトリウム塩 IR(KBr)cm-1;1760,1655,1620 NMR(D2O)δ値:2.15-2.60(4H,m),3.53(1H,d,J=18Hz),3.7
8(1H,d,J=18Hz),5.25(1H,d,J=5Hz),5.79(1H,d,J=5Hz),
5.70-6.10(1H,m),6.15(1H,d,J=10Hz),6.98(1H,s) ・7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−
(Z)−2−ヒドロキシイミノアセトアミド]−3−
[(Z)−3−メトキシカルボニルアミノプロパ−1−
エニルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸ナトリウ
ム塩 IR(KBr)cm-1;1760,1655,1620 NMR(D2O)δ値;3.54(1H,d,J=17Hz),3.67(3H,s),3.82(1
H,d,J=17Hz),3.86(2H,d,J=6Hz),5.26(1H,d,J=5Hz),5.8
1(1H,d,J=5Hz),5.88(1H,dt,J=10Hz,J=6Hz),6.23(1H,d,J
=10Hz),6.98(1H,s) ・3−[(E)−3−アミノプロパ−1−エニルチオ]
−7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−
(Z)−2−ヒドロキシイミノアセトアミド]−3−セ
フェム−4−カルボン酸 IR(KBr)cm-1;1760,1655,1615 NMR(D2O)δ値;3.58(2H,d,J=7Hz),3.60(1H,d,J=18Hz),
3.80(1H,d,J=18Hz),5.28(1H,d,J=5Hz),5.76(1H,dt,J=15
Hz,J=7Hz),5.82(1H,d,J=5Hz),6.44(1H,d,J=15Hz),6.96
(1H,s)
【0102】・3−[(Z)−3−アミノアセチルアミ
ノプロパ−1−エニルチオ]−7−[2−(2−アミノ
チアゾール−4−イル)−(Z)−2−ヒドロキシイミ
ノアセトアミド]−3−セフェム−4−カルボン酸 IR(KBr)cm-1;1760,1655 NMR(D2O)δ値;3.36(2H,s),3.55(1H,d,J=18Hz),3.80(1
H,d,J=18Hz),3.96(2H,d,J=7Hz),5.24(1H,d,J=5Hz),5.80
(1H,d,J=5Hz),5.85(1H,dt,J=10Hz,J=7Hz),6.25(1H,d,J=
10Hz),6.96(1H,s) ・3−[(Z)−3−アセチルアミノプロパ−1−エニ
ルチオ]−7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イ
ル)−(Z)−2−ヒドロキシイミノアセトアミド]−
3−セフェム−4−カルボン酸ナトリウム塩 IR(KBr)cm-1;1765,1655 NMR(D2O)δ値;1.99(3H,s),3.56(1H,d,J=17Hz),3.80(1
H,d,J=17Hz),3.92(1H,d,J=7Hz),5.26(1H,d,J=5Hz),5.80
(1H,d,J=5Hz),5.85(1H,dt,J=10Hz,J=7Hz),6.24(1H,d,J=
10Hz),6.99(1H,s) ・7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−
(Z)−2−ヒドロキシイミノアセトアミド]−3−
[(Z)−3−メタンスルホニルアミノプロパ−1−エ
ニルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸ナトリウム
塩 IR(KBr)cm-1;1760,1615 NMR(D2O)δ値;3.11(3H,s),3.52(1H,d,J=17Hz),3.83(1
H,d,J=17Hz),3.88(2H,d,J=7Hz),5.26(1H,d,J=5Hz),5.80
(1H,d,J=5Hz),5.92(1H,dt,J=10Hz,J=7Hz),6.33(1H,d,J
=10Hz),6.99(1H,s) ・7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−
(Z)−2−ヒドロキシイミノアセトアミド]−3−
[(E)−4−シアノブタ−1−エニルチオ]−3−セ
フェム−4−カルボン酸ナトリウム塩 IR(KBr)cm-1;1765,1650,1610 NMR(D2O)δ値;2.30-2.70(4H,m),3.30-4.10(2H,m),5.25
(1H,d,J=5Hz),5.77(1H,d,J=5Hz)5.65-6.15(1H,m),6.26
(1H,d,J=10Hz),6.97(1H,s)
【0103】実施例5 3−[(Z)−3−t-ブトキシカルボニルアミノプロパ
−1−エニルチオ]−7−[2−(2−t-ブトキシカル
ボニルアミノチアゾール−4−イル)−(Z)−2−ト
リフェニルメトキシイミノアセトアミド]−3−セフェ
ム−4−カルボン酸ジフェニルメチルエステル510mgを
アニソール2mlに溶解させ、氷冷下トリフルオロ酢酸2m
lを加えた後、同温度で30分間攪拌する。減圧下に反応
液を濃縮し、得られた残留物を塩化メチレン2mlに溶解
させた後、氷冷下トリフルオロ酢酸2mlを加え、室温で
1時間攪拌する。減圧下に反応液を濃縮し、得られた残
留物にジイソプロピルエーテル10mlを加えた後、析出物
を濾取する。この析出物を90%ギ酸水に溶解させた後、
室温で1時間攪拌する。減圧下に反応液を濃縮し、得ら
れた残留物に水10mlおよび酢酸エチル10mlを加えた後、
炭酸水素ナトリウムでpH7に調整し、水層を分取する。
分取した水層を逆相カラムクロマトグラフィー(溶離
液;4%アセトニトル水)で精製すれば、3−[(Z)
−3−アミノプロパ−1−エニルチオ]−7−[2−
(2−アミノチアゾール−4−イル)−(Z)−2−ヒ
ドロキシイミノアセトアミド]−3−セフェム−4−カ
ルボン酸60mgを得る。 IR(KBr)cm-1;1760,1655 NMR(D2O)δ値;3.53(1H,d,J=17Hz),3.74(2H,d,J=7Hz),
3.79(1H,d,J=17Hz),5.23(1H,d,J=5Hz),5.77(1H,d,J=5H
z),5.88(1H,dt,J=10Hz,J=7Hz),6.48(1H,d,J=10Hz),6.94
(1H,s) 同様にして、以下の化合物を得る。
【0104】・3−[(Z)−3−アミノブタ−1−エ
ニルチオ]−7−[2−(2−アミノチアゾール−4−
イル)−(Z)−2−ヒドロキシイミノアセトアミド]
−3−セフェム−4−カルボン酸 IR(KBr)cm-1;1760,1655,1615 NMR(D2O)δ値;1.38(3H,d,J=7Hz),3.40-4.00(3H,m),5.2
5(1H,d,J=5Hz),5.80(1H,d,J=5Hz),5.82(1H,dd,J=10Hz,J
=6Hz),6.99(1H,s) ・7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−
(Z)−2−ヒドロキシイミノアセトアミド]−3−
[(Z)−3−カルバモイルメチルチオプロパ−1−エ
ニルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸ナトリウム
塩 IR(KBr)cm-1;1760,1670,1615 NMR(D2O)δ値;3.31(2H,s),3.42(2H,d,J=7Hz),3.56(1H,
d,J=17Hz),3.78(1H,d,J=17Hz),5.26(1H,d,J=5Hz),5.81
(1H,d,J=5Hz),5.93(1H,dt,J=9Hz,J=7Hz),6.29(1H,d,J=
9Hz),7.05(1H,s) ・3−[(Z)−3−(2−アミノ−2−カルボキシエ
チル)チオプロパ−1−エニルチオ]−7−[2−(2
−アミノチアゾール−4−イル)−(Z)−2−ヒドロ
キシイミノアセトアミド]−3−セフェム−4−カルボ
ン酸ナトリウム塩 IR(KBr)cm-1;1760,1615 NMR(D2O)δ値;2.90-4.10(7H,m),5.25(1H,d,J=5Hz),5.7
9(1H,d,J=5Hz),5.94(1H,dt,J=9Hz,J=7Hz),6.30(1H,d,J
=9Hz),6.99(1H,s) ・7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−
(Z)−2−ヒドロキシイミノアセトアミド]−3−
[(Z)−3−(2−メタンスルホニルアミノエチル)
チオプロパ−1−エニルチオ]−3−セフェム−4−カ
ルボン酸ナトリウム塩 IR(KBr)cm-1;1765,1655,1610 NMR(D2O)δ値;2.60-2.90(2H,m),3.10(3H,s),3.25-3.45
(2H,m),3.39(2H,d,J=7Hz),3.56(1H,d,J=17Hz),3.80(1H,
d,J=17Hz),5.26(1H,d,J=5Hz),5.80(1H,d,J=5Hz),5.93(1
H,dt,J=9Hz,J=7Hz),6.29(1H,d,J=9Hz),6.99(1H,s) ・3−[(Z)−3−(2−アミノエチル)チオプロパ
−1−エニルチオ]−7−[2−(2−アミノチアゾー
ル−4−イル)−(Z)−2−ヒドロキシイミノアセト
アミド]−3−セフェム−4−カルボン酸 IR(KBr)cm-1;1760,1655,1615 NMR(D2O+CD3CN)δ値;2.65-3.20(4H,m),3.30(2H,d,J=8H
z),3.51(1H,d,J=17Hz),3.76(1H,d,J=17Hz),5.19(1H,d,J
=5Hz),5.71(1H,dt,J=9Hz,J=8Hz),5.75(1H,d,J=5Hz),6.2
9(1H,d,J=9Hz),6.86(1H,s)
【0105】・3−[(Z)−4−アミノ−4−メトキ
シカルボニルブタ−1−エニルチオ]−7−[2−(2
−アミノチアゾール−4−イル)−(Z)−2−ヒドロ
キシイミノアセトアミド]−3−セフェム−4−カルボ
ン酸 IR(KBr)cm-1;1760,1750,1670,1635,1615 NMR(D2O)δ値;2.76(2H,t,J=7Hz),3.57(1H,d,J=17Hz),
3.79(3H,s),3.83(1H,d,J=17Hz),5.27(1H,d,J=5Hz),5.31
(1H,t,J=7Hz),5.83(1H,d,J=5Hz),5.90(1H,dt,J=10Hz,J=
7Hz),6.35(1H,d,J=10Hz),7.00(1H,s) ・3−[(Z)−4−アミノ−4−カルボキシブタ−1
−エニルチオ]−7−[2−(2−アミノチアゾール−
4−イル)−(Z)−2−ヒドロキシイミノアセトアミ
ド]−3−セフェム−4−カルボン酸ナトリウム塩 IR(KBr)cm-1;1765,1655,1640,1610 NMR(D2O)δ値;2.78(2H,t,J=7Hz),3.57(1H,d,J=17Hz),
3.89(1H,d,J=17Hz),5.12(1H,d,J=5Hz),5.20(1H,t,J=7H
z),5.81(1H,d,J=5Hz),6.03(1H,dt,J=10Hz,J=7Hz),6.34
(1H,d,J=10Hz),6.99(1H,s) ・3−[(Z)−4−アミノ−4−カルバモイルブタ−
1−エニルチオ]−7−[2−(2−アミノチアゾール
−4−イル)−(Z)−2−ヒドロキシイミノアセトア
ミド]−3−セフェム−4−カルボン酸 IR(KBr)cm-1;1760,1655,1620 NMR(D2O)δ値;2.73(2H,t,J=7Hz),3.59(1H,d,J=17Hz),
3.84(1H,d,J=17Hz),5.23(1H,t,J=7Hz),5.27(1H,d,J=5H
z),5.81(1H,d,J=5Hz),5.84(1H,dt,J=10Hz,J=7Hz),6.39
(1H,d,J=10Hz),6.99(1H,s) ・3−[(Z)−3−カルバモイルメチルアミノプロパ
−1−エニルチオ]−7−[2−(2−アミノチアゾー
ル−4−イル)−(Z)−2−ヒドロキシイミノアセト
アミド]−3−セフェム−4−カルボン酸 IR(KBr)cm-1;1765,1685,1670,1655,1620 NMR(D2O)δ値;3.66(2H,d,J=7Hz),3.80(4H,bs),5.27(1
H,d,J=5Hz),5.82(1H,d,J=5Hz),5.86(1H,dt,J=10Hz,J=7
Hz),6.58(1H,d,J=10Hz),6.98(1H,s) ・3−[(Z)−3−アミノプロパ−1−エニルチオ]
−7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−
(Z)−2−メトキシイミノアセトアミド]−3−セフ
ェム−4−カルボン酸 IR(KBr)cm-1;1760,1655,1620 NMR(D2O)δ値;3.30-3.90(4H,m),3.99(3H,s),5.26(1H,
d,J=Hz),5.79(1H,d,J=5Hz),5.89(1H,dt,J=11Hz,J=6Hz),
6.47(1H,d,J=11Hz),7.01(1H,s)
【0106】・3−[(Z)−3−(2−アミノエチ
ル)チオプロパ−1−エニルチオ]−7−[2−(2−
アミノチアゾール−4−イル)−(Z)−2−メトキシ
イミノアセトアミド]−3−セフェム−4−カルボン酸 IR(KBr)cm-1;1760,1655,1620 NMR(D2O+CD3CN)δ値;2.55-2.95(2H,m),3.00-3.45(4H,
m),3.51(1H,d,J=17Hz),3.77(1H,d,J=17Hz),3.95(3H,s),
5.16(1H,d,J=5Hz),5.71(1H,dt,J=10Hz,J=8Hz),5.72(1H,
d,J=5Hz),6.29(1H,d,J=10Hz),6.88(1H,s) ・3−[(Z)−4−アミノブタ−1−エニルチオ]−
7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−
(Z)−2−メトキシイミノアセトアミド]−3−セフ
ェム−4−カルボン酸 IR(KBr)cm-1;1760,1620 NMR(D2O)δ値;2.10-3.30(4H,m),3.55(1H,d,J=18Hz),3.
82(1H,d,J=18Hz),3.96(3H,s),5.20(1H,d,J=5Hz),5.73(1
H,d,J=5Hz),5.50-6.10(1H,m),6.33(1H,d,J=11Hz),6.99
(1H,s) ・7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−
(Z)−2−ヒドロキシイミノアセトアミド]−3−
[(Z)−3−メチルチオプロパ−1−エニルチオ]−
3−セフェム−4−カルボン酸ナトリウム塩 IR(KBr)cm-1;1760,1635 NMR(D2O)δ値;2.09(3H,s),3.33(2H,d,J=7Hz),3.54(1H,
d,J=17Hz),3.82(1H,d,J=17Hz),5.27(1H,d,J=5Hz),5.80
(1H,d,J=5Hz),5.96(1H,dt,J=9Hz,J=7Hz),6.28(1H,d,J=9
Hz),6.99(1H,s) ・7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−
(Z)−2−ヒドロキシイミノアセトアミド]−3−
[(Z)−3−(2−メタンスルホニルアミノエチル)
スルホニルプロパ−1−エニルチオ]−3−セフェム−
4−カルボン酸ナトリウム塩 IR(KBr)cm-1;1765,1660,1615 NMR(D2O)δ値;3.12(3H,s),3.25-3.85(4H,m),3.57(1H,
d,J=17Hz),3.58(2H,d,J=8Hz),3.83(1H,d,J=17Hz),5.27
(1H,d,J=5Hz),5.82(1H,d,J=5Hz),5.93(1H,dt,J=9Hz,J=8
Hz),6.71(1H,d,J=9Hz),6.99(1H,s) ・7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−
(Z)−2−ヒドロキシイミノアセトアミド]−3−
[(Z)−3−メタンスルホニルプロパ−1−エニルチ
オ]−3−セフェム−4−カルボン酸ナトリウム塩 IR(KBr)cm-1;1765,1660,1615 NMR(D2O)δ値;3.10(3H,s),3.54(1H,d,J=17Hz),3.80(1
H,d,J=17Hz),4.16(2H,d,J=8Hz),5.28(1H,d,J=5Hz),5.96
(1H,d,J=5Hz),6.72(1H,d,J=9Hz),6.98(1H,s)
【0107】・3−[(Z)−3−(2−アミノエチ
ル)スルホニルプロパ−1−エニルチオ]−7−[2−
(2−アミノチアゾール−4−イル)−(Z)−2−ヒ
ドロキシイミノアセトアミド]−3−セフェム−4−カ
ルボン酸 IR(KBr)cm-1;1765,1650,1615 NMR(D2O+CD3CN)δ値;3.15-3.80(4H,m),3.43(1H,d,J=17
Hz),3.49(2H,d,J=7Hz),3.69(1H,d,J=17Hz),5.20(1H,d,J
=5Hz),5.76(1H,d,J=5Hz),5.79(1H,dt,J=9Hz,J=7Hz),6.6
9(1H,d,J=9Hz),6.87(1H,s) ・7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−
(Z)−2−ヒドロキシイミノアセトアミド]−3−
[(Z)−3−カルバモイルメチルスルホニルプロパ−
1−エニルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸ナト
リウム塩 IR(KBr)cm-1;1760,1685,1615 NMR(D2O)δ値;3.56(1H,d,J=17Hz),3.80(1H,d,J=17Hz),
4.31(2H,d,J=8Hz),4.48(2H,s),5.27(1H,d,J=5Hz),5.82
(1H,d,J=5Hz),5.93(1H,dt,J=9Hz,J=8Hz),6.71(1H,d,J=9
Hz),6.99(1H,s) ・7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−
(Z)−2−ヒドロキシイミノアセトアミド]−3−
[(Z)−3−メタンスルフィニルプロパ−1−エニル
チオ]−3−セフェム−4−カルボン酸ナトリウム塩 IR(KBr)cm-1;1765,1655,1620 NMR(D2O)δ値;3.11(3H,s),3.57(1H,d,J=17Hz),3.81(1
H,d,J=17Hz),4.18(2H,d,J=8Hz),5.27(1H,d,J=5Hz),5.83
(1H,d,J=5Hz),5.94(1H,dt,J=9Hz,J=8Hz),6.70(1H,d,J=9
Hz),7.00(1H,s) ・7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−
(Z)−2−ヒドロキシイミノアセトアミド]−3−
[(Z)−3−(1,2,3−トリアゾール−4−イル
チオプロパ−1−エニルチオ]−3−セフェム−4−カ
ルボン酸ナトリウム塩 IR(KBr)cm-1;1760,1650 NMR(D2O)δ値;3.04(1H,d,J=18Hz),3.50(1H,d,J=18Hz),
3.59(2H,d,J=7Hz),5.20(1H,d,J=5Hz),5.78(1H,d,J=5H
z),5.96(1H,dt,J=9Hz,J=7Hz),6.12(1H,d,J=9Hz),6.98(1
H,s),7.84(1H,s) ・7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−
(Z)−2−ヒドロキシイミノアセトアミド]−3−
[(E)−3−イミノメチルアミノプロパ−1−エニル
チオ]−3−セフェム−4−カルボン酸 IR(KBr)cm-1;1760,1660,1615 NMR(D2O)δ値;3.25-4.15(4H,m),5.26(1H,d,J=4Hz),5.6
0-6.05(1H,m),5.80(1H,d,J=4Hz),6.20(1H,d,J=16Hz),6.
99(1H,s),8.06(1H,s)
【0108】実施例6 3−[(Z)−3−アミノプロパ−1−エニルチオ]−
7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−
(Z)−2−ヒドロキシイミノアセトアミド]−3−セ
フェム−4−カルボン酸60mgを水12mlに溶解させ、室温
で炭酸カリウムでpH9に保持しながら、ベンジルホルム
イミデート塩酸塩60mgを20分間を要して添加した後、同
温度で10分間攪拌する。反応液を0.1N塩酸でpH7に調整
し、逆相カラムクロマトグラフィー(溶離液;6%アセ
トニトル水)で精製すれば、7−[2−(2−アミノチ
アゾール−4−イル)−(Z)−2−ヒドロキシイミノ
アセトアミド]−3−[(Z)−3−イミノメチルアミ
ノプロパ−1−エニルチオ]−3−セフェム−4−カル
ボン酸47mgを得る。 IR(KBr)cm-1;1760,1710,1655,1615 NMR(D2O)δ値;3.55(1H,d,J=18Hz),3.81(1H,d,J=18Hz),
4.07(2H,d,J=6Hz),5.23(1H,d,J=5Hz),5.78(1H,d,J=5H
z),5.86(1H,dt,J=10Hz,J=6Hz),6.46(1H,d,J=10Hz),6.93
(1H,s),7.79(1H,s)
【0109】同様にして、以下の化合物を得る。7−
[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−(Z)−
2−ヒドロキシイミノアセトアミド]−3−[(Z)−
3−(1−イミノエチル)アミノプロパ−1−エニルチ
オ)]−3−セフェム−4−カルボン酸29mgを得る。 IR(KBr)cm-1;1765,1615 NMR(D2O+CD3CN)δ値;2.21(3H,s),3.51(1H,d,J=18Hz),
3.79(1H,d,J=18Hz),4.03(2H,d,J=6Hz)),5.23(1H,d,J=5H
z),5.77(1H,d,J=5Hz),5.86(1H,dt,J=9Hz,6Hz),6.43(1H,
d,J=9Hz),6.92(1H,s)
【0110】実施例7 実施例1と同様にして、表3および表4の化合物を得
る。
【0111】
【表3】
【0112】
【表4】
【0113】以下に表中のNo.1からNo18.の化合物の名
称と物性を示す。 No.1:3−(2−t-ブトキシカルボニルアミノメチルシ
クロペンタ−1−エニルチオ)−7−[2−(2−t-ブ
トキシカルボニルアミノチアゾール−4−イル)−
(Z)−2−トリフェニルメトキシイミノアセトアミ
ド]−3−セフェム−4−カルボン酸ジフェニルメチル
エステル IR(KBr) cm-1;1785,1755,1720,1690 No.2:3−[(Z)−4−アミジノブタ−1−エニルチ
オ)]−7−[2−(2−t-ブトキシカルボニルアミノ
チアゾール−4−イル)−(Z)−2−トリフェニルメ
トキシイミノアセトアミド]−3−セフェム−4−カル
ボン酸ジフェニルメチルエステル IR(KBr) cm-1;1790,1725,1685 No.3:3−[(Z)−4−アミジノブタ−1−エニルチ
オ)]−7−[2−(2−t-ブトキシカルボニルアミノ
チアゾール−4−イル)−(Z)−2−メトキシイミノ
アセトアミド]−3−セフェム−4−カルボン酸ジフェ
ニルメチルエステル IR(KBr) cm-1;1785,1720,1660 No.4:7−[2−(2−t-ブトキシカルボニルアミノチ
アゾール−4−イル)−(Z)−2−トリフェニルメト
キシイミノアセトアミド]−3−[(Z)−4−N−メ
タンスルホニルアミジノブタ−1−エニルチオ)]−3
−セフェム−4−カルボン酸ジフェニルメチルエステル IR(KBr)cm-1;1785,1720,1685,1640 No.5:7−[2−(2−t-ブトキシカルボニルアミノチ
アゾール−4−イル)−(Z)−2−トリフェニルメト
キシイミノアセトアミド]−3−[(Z)−3−シアノ
プロパ−1−エニルチオ)]−3−セフェム−4−カル
ボン酸ジフェニルメチルエステル IR(KBr) cm-1;1790,1725,1690 No.6:7−[2−(2−t-ブトキシカルボニルアミノチ
アゾール−4−イル)−(Z)−2−トリフェニルメト
キシイミノアセトアミド]−3−[(Z)−3−オキサ
モイルアミノプロパ−1−エニルチオ)]−3−セフェ
ム−4−カルボン酸ジフェニルメチルエステル IR(KBr) cm-1;1790,1715,1680 No.7:3−[3−t-ブトキシカルボニルアミノ−2−t-
ブトキシカルボニルアミノメチルプロパ−1−エニルチ
オ)]−7−[2−(2−t-ブトキシカルボニルアミノ
チアゾール−4−イル)−(Z)−2−トリフェニルメ
トキシイミノアセトアミド]−3−セフェム−4−カル
ボン酸ジフェニルメチルエステル IR(KBr) cm-1;1790,1715 No.8:3−[(E)−2−t-ブトキシカルボニルアミノ
メチル−3−ヒドロキシプロパ−1−エニルチオ)]−
7−[2−(2−t-ブトキシカルボニルアミノチアゾー
ル−4−イル)−(Z)−2−トリフェニルメトキシイ
ミノアセトアミド]−3−セフェム−4−カルボン酸ジ
フェニルメチルエステル IR(KBr) cm-1:1785,1720,1685 No.9:3−[(Z)−2−t-ブトキシカルボニルアミノ
メチル−3−ヒドロキシプロパ−1−エニルチオ)]−
7−[2−(2−t-ブトキシカルボニルアミノチアゾー
ル−4−イル)−(Z)−2−トリフェニルメトキシイ
ミノアセトアミド]−3−セフェム−4−カルボン酸ジ
フェニルメチルエステル IR(KBr) cm-1:1785,1720,1685 No.10:3−[(Z)−3−(ジ−t-ブトキシカルボニ
ル)アミノ−2−フルオロプロパ−1−エニルチオ)]
−7−[2−(2−t-ブトキシカルボニルアミノチアゾ
ール−4−イル)−(Z)−2−トリフェニルメトキシ
イミノアセトアミド]−3−セフェム−4−カルボン酸
ジフェニルメチルエステル IR(KBr) cm-1:1790,1715
【0114】No.11:3−[(E)−3−t-ブトキシカ
ルボニルアミノ−2−メチルプロパ−1−エニルチ
オ)]−7−[2−(2−t-ブトキシカルボニルアミノ
チアゾール−4−イル)−(Z)−2−トリフェニルメ
トキシイミノアセトアミド]−3−セフェム−4−カル
ボン酸ジフェニルメチルエステル IR(KBr) cm-1:1785,1720,1685 No.12:3−[(Z)−3−t-ブトキシカルボニルアミ
ノ−2−メチルプロパ−1−エニルチオ)]−7−[2
−(2−t-ブトキシカルボニルアミノチアゾール−4−
イル)−(Z)−2−トリフェニルメトキシイミノアセ
トアミド]−3−セフェム−4−カルボン酸ジフェニル
メチルエステル IR(KBr) cm-1:1785,1720,1685 No.13:3−[(E)−3−t-ブトキシカルボニルアミ
ノ−1−メチルプロパ−1−エニルチオ)]−7−[2
−(2−t-ブトキシカルボニルアミノチアゾール−4−
イル)−(Z)−2−トリフェニルメトキシイミノアセ
トアミド]−3−セフェム−4−カルボン酸ジフェニル
メチルエステル IR(KBr) cm-1:1790,1755,1715,1695 No.14:3−[(Z)−3−t-ブトキシカルボニルアミ
ノ−1−メチルプロパ−1−エニルチオ)]−7−[2
−(2−t-ブトキシカルボニルアミノチアゾール−4−
イル)−(Z)−2−トリフェニルメトキシイミノアセ
トアミド]−3−セフェム−4−カルボン酸ジフェニル
メチルエステル IR(KBr) cm-1:1785,1720,1690
【0115】No.15:7−[2−(2−t-ブトキシカル
ボニルアミノチアゾール−4−イル)−(Z)−2−ト
リフェニルメトキシイミノアセトアミド]−3−
[(Z)−2−(1−イミノエチル)アミノビニルチ
オ]−3−セフェム−4−カルボン酸ジフェニルメチル
エステル IR(KBr) cm-1:1795,1785,1720 No.16:7−[2−(2−t-ブトキシカルボニルアミノ
チアゾール−4−イル)−(Z)−2−トリフェニルメ
トキシイミノアセトアミド]−3−[(E)−2−(1
−イミノエチル)アセトイミドイルアミノビニルチオ]
−3−セフェム−4−カルボン酸ジフェニルメチルエス
テル IR(KBr) cm-1:1790,1785,1720,1685 No.17:3−[(E)−2−アセチルアミノエテニルチ
オ]−7−[2−(2−t-ブトキシカルボニルアミノチ
アゾール−4−イル)−(Z)−2−トリフェニルメト
キシイミノアセトアミド]−3−セフェム−4−カルボ
ン酸ジフェニルメチルエステル IR(KBr) cm-1:1785,1720,1620 No.18:7−[2−(2−t-ブトキシカルボニルアミノ
チアゾール−4−イル)−(Z)−2−トリフェニルメ
トキシイミノアセトアミド]−3−[(Z)−2−ホル
ミルアミノエテニルチオ]−3−セフェム−4−カルボ
ン酸ジフェニルメチルエステル IR(KBr) cm-1:1790,1715,1695,1685,1620
【0116】実施例8 実施例2と同様にして、表5の化合物を得る。
【表5】
【0117】以下に表中のNo.19からNo.27の化合物の名
称と物性を示す。 No.19:7−[2−(2−t-ブトキシカルボニルアミノ
−5−クロロチアゾール−4−イル)−(Z)−2−ト
リフェニルメトキシイミノアセトアミド]−3−
[(R)−(Z)−2−(3−t-ブトキシカルボニル−
2,2−ジメチルオキサゾリジン−4−イル)エテニル
チオ]−3−セフェム−4−カルボン酸ジフェニルメチ
ルエステル IR (KBr) cm-1;1785,1755,1695 No.20:7−[2−(2−t-ブトキシカルボニルアミノ
−5−クロロチアゾール−4−イル)−(Z)−2−メ
トキシイミノアセトアミド]−3−[(R)−(Z)−2
−(3−t-ブトキシカルボニル−2,2−ジメチルオキ
サゾリジン−4−イル)エテニルチオ]−3−セフェム
−4−カルボン酸ジフェニルメチルエステル IR (KBr) cm-1;1785,1720,1700 No.21:7−[2−(2−t-ブトキシカルボニルアミノ
チアゾール−4−イル)−(Z)−2−トリフェニルメ
トキシイミノアセトアミド]−3−[(R)−(E)−2
−(3−t-ブトキシカルボニル−2,2−ジメチルオキ
サゾリジン−4−イル)エテニルチオ]−3−セフェム
−4−カルボン酸ジフェニルメチルエステル IR (KBr) cm-1;1790,1695 No.22:7−[2−(2−t-ブトキシカルボニルアミノ
チアゾール−4−イル)−(Z)−2−トリフェニルメ
トキシイミノアセトアミド]−3−[(S)−(Z)−2
−(3−t-ブトキシカルボニル−2,2−ジメチルオキ
サゾリジン−4−イル)エテニルチオ]−3−セフェム
−4−カルボン酸ジフェニルメチルエステル IR (KBr) cm-1;1790,1760,1695 No.23:7−[2−(2−t-ブトキシカルボニルアミノ
チアゾール−4−イル)−(Z)−2−トリフェニルメ
トキシイミノアセトアミド]−3−[(R)−(Z)−2
−(3−t-ブトキシカルボニル−2,2−ジメチルオキ
サゾリジン−4−イル)エテニルチオ]−3−セフェム
−4−カルボン酸ジフェニルメチルエステル IR (KBr) cm-1;1785,1760,1695 No.24:3−[(R)−(Z)−3−t-ブトキシカルボニ
ルアミノ−4−カルバモイルオキシブタ−1−エニルチ
オ]−7−[2−(2−t-ブトキシカルボニルアミノチ
アゾール−4−イル)−(Z)−2−トリフェニルメト
キシイミノアセトアミド]−3−セフェム−4−カルボ
ン酸ジフェニルメチルエステル IR (KBr) cm-1;1790,1720,1700 No.25:3−[(Z)−2−アセチルアミノエテニルチ
オ]−7−[2−(2−t-ブトキシカルボニルアミノチ
アゾール−4−イル)−(Z)−2−トリフェニルメト
キシイミノアセトアミド]−3−セフェム−4−カルボ
ン酸ジフェニルメチルエステル IR (KBr) cm-1;1790,1715,1695,1680,1620 No.26:7−[2−(2−t-ブトキシカルボニルアミノ
−5−クロロチアゾール−4−イル)−(Z)−2−ト
リフェニルメトキシイミノアセトアミド]−3−
[(Z)−3−(ジ−t-ブトキシカルボニル)アミノプ
ロパ−1−エニルチオ]−3−セフェム−4−カルボン
酸ジフェニルメチルエステル IR (KBr) cm-1;1790,1750,1720 No.27:7−[2−(2−t-ブトキシカルボニルアミノ
−5−クロロチアゾール−4−イル)−(Z)−2−ト
リフェニルメトキシイミノアセトアミド]−3−
[(Z)−3−メチルスルホニルプロパ−1−エニルチ
オ]−3−セフェム−4−カルボン酸ジフェニルメチル
エステル IR (KBr) cm-1;1785,1720,1685
【0118】実施例9 (Z)−3−アミノ−1−トリフェニルメチルチオプロ
パ−1−エン1.00gをN,N−ジメチルホルムアミド20ml
に溶解させ、氷冷下トリエチルアミン0.30gおよびベン
ジルホルムイミデート塩酸塩0.57gを加えた後、同温度
で40分間攪拌する。ついで氷冷下トリエチルアミン0.33
gおよび塩化メタンスルホニル0.70gを加えた後、同温度
で1時間攪拌する。反応液に酢酸エチル100mlおよび水1
00mlを加え、N塩酸でpH2に調整した後、有機層を分取
する。分取した有機層を水および飽和食塩水で順次洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させる。減圧下に溶媒
を留去し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(溶離液;n-ヘキサン:酢酸エチル=3:
1)で精製すれば、(Z)−N−メタンスルホニル−3
−ホルムイミドイル−1−トリフェニルメチルチオプロ
パ−1−エンを主成分とする油状物0.81gを得る。つい
でこの油状物0.40gをメタノール6mlおよびテトラヒド
ロフラン2mlに溶解させ、ピリジン0.09gを加えた後、
室温下硝酸銀0.20gのメタノール10ml溶液を10分間を要
し滴下した後、 同温度で1時間攪拌する。反応液にn-
ヘキサン10mlを加え、析出物を濾取すれば、2−t-ブト
キシカルボニルアミノメチル−1−メルカプトシクロペ
ンタ−1−エンを主成分とする銀塩0.22gを得る。この
銀塩をアセトニトリル6mlに懸濁させ、氷冷下ヨウ化ナ
トリウム0.27gを加えた後、同温度で1時間攪拌する。
氷冷下反応液に、N,N−ジメチルホルムアミド3mlお
よび7−[2−(2−t-ブトキシカルボニルアミノチア
ゾール−4−イル)−(Z)−2−トリフェニルメトキ
シイミノアセトアミド]−3−メタンスルホニルオキシ
−3−セフェム−4−カルボン酸ジフェニルメチルエス
テル0.50gを加えた後、室温で1時間攪拌する。反応液
に酢酸エチル30mlおよび水30mlを加え、不溶物をセライ
ト濾過した後、有機層を分取する。分取した有機層を
水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水で
順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させる。減圧
下に溶媒を留去し、得られた残留物をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(溶離液;n-ヘキサン:酢酸エチル
=1:1)で精製すれば、7−[2−(2−t-ブトキシ
カルボニルアミノチアゾール−4−イル)−(Z)−2
−トリフェニルメトキシイミノアセトアミド]−3−
[(Z)−N−メタンスルホニル−3−ホルムイミドイ
ルプロパ−1−エニルチオ]−3−セフェム−4−カル
ボン酸ジフェニルメチルエステル(No.28)0.10gを得る。 IR (KBr) cm-1;1785,1720,1685,1655,1605
【0119】実施例10 実施例5と同様にして、表6、表7および表8の化合物
を得る。
【0120】
【表6】
【0121】
【表7】
【0122】
【表8】
【0123】以下に表中のNo.29からNo.50の化合物の名
称と物性を示す。 No.29:3−(2−アミノメチルシクロペンタ−1−エ
ニルチオ)−7−[2−(2−アミノチアゾール−4−
イル)−(Z)−2−ヒドロキシイミノアセトアミド]
−3−セフェム−4−カルボン酸 IR (KBr) cm-1;1765,1610 NMR(D20+CD3CN)δ値;1.70-2.20(2H,m),2.20-2.70(4H,
m),3.36(1H,d,J=17Hz),3.70-4.10(3H,m),5.20(1H,d,J=5
Hz),5.75(1H,d,J=5Hz),6.89(1H,s) No.30:3−[(Z)−4−アミジノブタ−1−エニルチ
オ]−7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)
−(Z)−2−ヒドロキシイミノアセトアミド]−3−
セフェム−4−カルボン酸 IR (KBr) cm-1;1760,1655,1610 NMR(D2O+CD3CN)δ値;2.40-3.00(4H,m),3.45(1H,d,J=17
Hz),3.75(1H,d,J=17Hz),5.20(1H,d,J=5Hz),5.60-6.00(2
H,m),6.23(1H,d,J=9Hz),6.92(1H,s) No.31:3−[(Z)−4−アミジノブタ−1−エニルチ
オ]−7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)
−(Z)−2−メトキシイミノアセトアミド]−3−セ
フェム−4−カルボン酸 IR (KBr) cm-1;1760,1655,1620 NMR(D2O+CD3CN)δ値:2.50-2.80(4H,m),3.51(1H,d,J=17
Hz),3.74(1H,d,J=17Hz),3.96(3H,s),5.19(1H,d,J=5Hz),
5.60-6.00(2H,m),6.25(1H,d,J=9Hz),6.96(1H,s) No.32:7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イ
ル)−(Z)−2−ヒドロキシイミノアセトアミド]−
3−[(Z)−4−N−メタンスルホニルアミジノブタ−
1−エニルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸ナト
リウム塩 IR (KBr) cm-1;1765,1630 NMR(D2O)δ値;2.40-3.00(4H,m),3.07(3H,s),3.30-4.00
(2H,m),5.26(1H,d,J=5Hz),5.60-6.00(2H,m),6.20(1H,d,
J=10Hz),7.00(1H,s) No.33:7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イ
ル)−(Z)−2−ヒドロキシイミノアセトアミド]−
3−[(Z)−3−シアノプロパ−1−エニルチオ]−
3−セフェム−4−カルボン酸ナトリウム塩 IR (KBr) cm-1;1760,1660,1615 NMR(D2O)δ値;3.46(2H,d,J=7Hz),3.55(1H,d,J=17Hz),
3.81(1H,d,J=17Hz),5.29(1H,d,J=5Hz),5.81(1H,d,J=5H
z),5.89(1H,dt,J=9Hz,7Hz),6.44(1H,d,J=9Hz),7.00(1H,
s)
【0124】No.34:7−[2−(2−アミノチアゾー
ル−4−イル)−(Z)−2−ヒドロキシイミノアセト
アミド]−3−[(Z)−3−オキサモイルアミノプロ
パ−1−エニルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸
ナトリウム塩 IR (KBr) cm-1;1760,1670,1620 NMR(D2O)δ値;3.54(1H,d,J=17Hz),3.81(1H,d,J=17Hz),
4.05(2H,d,J=7Hz),5.28(1H,d,J=5Hz),5.79(1H,d,J=5H
z),5.86(1H,dt,J=9Hz,7Hz),6.17(1H,d,J=9Hz),6.99(1H,
s) No.35;3−[3−アミノ−2−アミノメチルプロパ−
1−エニルチオ]−7−[2−(2−アミノチアゾール
−4−イル)−(Z)−2−ヒドロキシイミノアセトア
ミド]−3−セフェム−4−カルボン酸 IR (KBr) cm-1;1765,1655,1620 NMR(D2O+CD3CN)δ値;3.40-3.90(6H,m),5.22(1H,d,J=5H
z),5.78(1H,d,J=5Hz),6.57(1H,bs),6.86(1H,s) No.36;3−[(Z)−3−アミノ−2−フルオロプロパ
−1−エニルチオ]−7−[2−(2−アミノチアゾー
ル−4−イル)−(Z)−2−ヒドロキシイミノアセト
アミド]−3−セフェム−4−カルボン酸 IR (KBr) cm-1;1775,1670 NMR(D2O+CD3CN)δ値;3.51(1H,d,J=18Hz),3.77(2H,d,J=
19Hz),3.79(1H,d,J=18Hz),5.22(1H,d,J=5Hz),5.67(1H,
d,J=5Hz),6.00(1H,d,J=24Hz),6.92(1H,s) No.37;3−[(E)−3−アミノ−2−メチルプロパ−
1−エニルチオ]−7−[2−(2−アミノチアゾール
−4−イル)−(Z)−2−ヒドロキシイミノアセトア
ミド]−3−セフェム−4−カルボン酸 IR (KBr) cm-1;1775,1765,1655,1620 NMR(DMSO-d6)δ値;1.75(3H,s),3.39(1H,d,J=16Hz),3.7
2(1H,d,J=16Hz),5.02(1H,d,J=5Hz),5.61(1H,dd,J=8Hz,5
Hz),6.28(1H,s),6.65(1H,s),7.12(2H,bs),9.40(1H,d,J=
8Hz) No.38;3−[(Z)−3−アミノ−2−メチルプロパ−
1−エニルチオ]−7−[2−(2−アミノチアゾール
−4−イル)−(Z)−2−ヒドロキシイミノアセトア
ミド]−3−セフェム−4−カルボン酸 IR (KBr) cm-1;1775,1765,1655,1620 NMR(DMSO-d6)δ値;1.75(3H,s),3.39(1H,d,J=17Hz),3.7
2(1H,d,J=17Hz),5.03(1H,d,J=5Hz),5.59(1H,dd,J=8Hz,5
Hz),6.28(1H,s),6.65(1H,s),7.12(2H,bs),9.39(1H,d,J=
8Hz) No.39;3−[(E)−3−アミノ−1−メチルプロパ−
1−エニルチオ]−7−[2−(2−アミノチアゾール
−4−イル)−(Z)−2−ヒドロキシイミノアセトア
ミド]−3−セフェム−4−カルボン酸 IR (KBr) cm-1;1765,1655,1620 NMR(D2O+CD3CN)δ値;1.94(3H,bs),3.44(1H,d,J=17Hz),
3.69(2H,d,J=7Hz),3.71(1H,d,J=17Hz),5.30(1H,d,J=5H
z),5.45(1H,t,J=7Hz),5.80(1H,d,J=5Hz),6.95(1H,s)
【0125】No.40;3−[(Z)−3−アミノ−1−メ
チルプロパ−1−エニルチオ]−7−[2−(2−アミ
ノチアゾール−4−イル)−(Z)−2−ヒドロキシイ
ミノアセトアミド]−3−セフェム−4−カルボン酸 IR (KBr) cm-1;1765,1660,1615 NMR(D2O+CD3CN)δ値;1.99(3H,bs),3.40(1H,d,J=17Hz),
3.69(1H,d,J=17Hz),3.70(2H,d,J=7Hz),5.23(1H,d,J=5H
z),5.51(1H,t,J=7Hz),5.75(1H,d,J=5Hz),6.91(1H,s) No.41;7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イ
ル)−(Z)−2−ヒドロキシイミノアセトアミド]−
3−[(Z)−3,5−ジアミノペンタ−1−エニルチ
オ]−3−セフェム−4−カルボン酸 IR (KBr) cm-1;1760,1655,1615 NMR(D2O+CD3CN)δ値;1.40-2.20(2H,m),3.00-4.60(5H,
m),5.22(1H,d,J=5Hz),5.40-5.90(2H,m),6.36(1H,d,J=10
Hz),6.87(1H,s) No.42;3−[(R)−(Z)−3−アミノ−4−カルバ
モイルオキシブタ−1−エニルチオ]−7−[2−(2
−アミノチアゾール−4−イル)−(Z)−2−ヒドロ
キシイミノアセトアミド]−3−セフェム−4−カルボ
ン酸 IR (KBr) cm-1;1765,1720,1655,1620 NMR(D2O)δ値;3.50(1H,d,J=17Hz),3.86(1H,d,J=17Hz),
4.00-4.40(3H,m),5.25(1H,d,J=5Hz),5.78(1H,dd,J=9Hz,
8Hz),5.84(1H,d,J=5Hz),6.51(1H,d,J=9Hz),6.98(1H,s) No.43;7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イ
ル)−(Z)−2−ヒドロキシイミノアセトアミド]−
3−[(Z)−N−メタンスルホニルイミノメチルアミノ
プロパ−1−エニルチオ]−3−セフェム−4−カルボ
ン酸ナトリウム塩 IR (KBr) cm-1;1765,1655,1620 NMR(D2O)δ値;3.05(3H,s),3.54(1H,d,J=18Hz),3.83(1
H,d,J=18Hz),4.09(2H,d,J=6Hz),5.26(1H,d,J=5Hz),5.80
(1H,d,J=5Hz),5.91(1H,dt,J=9Hz,J=6Hz),6.34(1H,d,J=9
Hz),6.99(1H,s),8.12(1H,s) No.44;7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イ
ル)−(Z)−2−ヒドロキシイミノアセトアミド]−
3−[(Z)−2−(1−イミノエチル)アミノエテニ
ルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸 IR (KBr) cm-1;1765,1655,1610 NMR(D2O)δ値;2.28(3H,s),3.41(1H,d,J=16Hz),3.77(1
H,d,J=16Hz),5.26(1H,d,J=5Hz),5.80(1H,d,J=5Hz),6.03
(1H,d,J=7Hz),6.75(1H,d,J=7Hz),6.96(1H,s) No.45;7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イ
ル)−(Z)−2−ヒドロキシイミノアセトアミド]−
3−[(E)−2−(1−イミノエチル)アミノエテニ
ルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸 IR (KBr) cm-1;1765,1650,1615 NMR(D2O)δ値;2.21(3H,s),3.43(1H,d,J=17Hz),3.81(1
H,d,J=17Hz),5.26(1H,d,J=5Hz),5.78(1H,d,J=5Hz),6.25
(1H,d,J=13Hz),6.68(1H,d,J=13Hz),6.94(1H,s)
【0126】No.46;3−[(E)−2−アセチルアミノ
エテニルチオ]−7−[2−(2−アミノチアゾール−
4−イル)−(Z)−2−ヒドロキシイミノアセトアミ
ド]−3−セフェム−4−カルボン酸ナトリウム塩 IR (KBr) cm-1;1765,1655,1620 NMR(D2O)δ値;2.00(3H,s),3.50(1H,d,J=18Hz),3.72(1
H,d,J=18Hz),5.21(1H,d,J=5Hz),5.77(1H,d,J=5Hz),5.85
(1H,d,J=14Hz),7.00(1H,s),7.08(1H,d,J=14Hz) No.47;7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イ
ル)−(Z)−2−ヒドロキシイミノアセトアミド]−
3−[(Z)−2−ホルミルアミノエテニルチオ]−3
−セフェム−4−カルボン酸ナトリウム塩 IR (KBr) cm-1;1765,1680,1635 NMR(D2O)δ値;3.50(1H,d,J=17Hz),3.74(1H,d,J=17Hz),
5.26(1H,d,J=5Hz),5.63(1H,d,J=8Hz),5.77(1H,d,J=5H
z),6.99(1H,s),7.18(1H,d,J=8Hz),8.14(1H,s) No.48;3−[(Z)−2−アセチルアミノエテニルチ
オ]−7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)
−(Z)−2−ヒドロキシイミノアセトアミド]−3−
セフェム−4−カルボン酸ナトリウム塩 IR (KBr) cm-1;1760,1670,1620 NMR(D2O)δ値;2.09(3H,s),3.49(1H,d,J=17Hz),3.71(1
H,d,J=17Hz),5.26(1H,d,J=5Hz),5.49(1H,d,J=8Hz),5.77
(1H,d,J=5Hz),6.97(1H,s),7.10(1H,d,J=8Hz) No.49;7−[2−(2−アミノ−5−クロロチアゾー
ル−4−イル)−(Z)−2−ヒドロキシイミノアセト
アミド]−3−[(Z)−3−アミノプロパ−1−エニ
ルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸 IR (KBr) cm-1;1765,1655,1620 NMR(D2O+CD3CN)δ値;3.52(1H,d,J=17Hz),3.75(2H,d,J=
8Hz),3.81(1H,d,J=17Hz),5.22(1H,d,J=5Hz),5.82(1H,d,
J=5Hz),5.86(1H,dt,J=10Hz,8Hz),6.58(1H,d,J=10Hz) No.50;7−[2−(2−アミノ−5−クロロチアゾー
ル−4−イル)−(Z)−2−ヒドロキシイミノアセト
アミド]−3−[(Z)−3−メタンスルホニルプロパ
−1−エニルチオ]−3−セフェム−4−カルボン酸ナ
トリウム塩 IR (KBr) cm-1;1765,1655,1610 NMR(D2O)δ値;3.10(3H,s),3.54(1H,d,J=17Hz),3.83(1
H,d,J=17Hz,),4.18(2H,d,J=8Hz,),5.27(1H,d,J=5Hz),5.
86(1H,d,J=5Hz),5.92(1H,dt,J=9Hz,8Hz),6.71(1H,d,J=9
Hz)
【0127】実施例11 3−[(R)−(Z)−2−(3−t-ブトキシカルボニ
ル−2,2−ジメチルオキサゾリジン−4−イル)エテ
ニルチオ]−7−[2−(2−t-ブトキシカルボニルア
ミノチアゾール−4−イル)−(Z)−2−トリフェニ
ルメトキシイミノアセトアミド]−3−セフェム−4−
カルボン酸ジフェニルメチルエステル410mgを塩化メチ
レン2.5mlおよびアニソール0.5mlに溶解させ、氷冷下ト
リフルオロ酢酸2.5mlを加えた後、室温で1時間攪拌す
る。減圧下に反応液を濃縮し、得られた残留物を室温下
90%トリフルオロ酢酸水溶液4.0mlに溶解させた後、同
温度で1時間攪拌する。反応液を減圧下に濃縮し、得ら
れた残留物にジエチルエーテル10mlを加えた後、析出物
を濾取する。析出物を水10mlに懸濁させ、炭酸水素ナト
リウムでpH7に調整した後、逆相カラムクロマトグラフ
ィー(溶離液;7.5%アセトニトリル水)で精製すれ
ば、3−[(R)−(Z)−3−アミノ−4−ヒドロキ
シブタ−1−エニルチオ]−7−[2−(2−アミノチ
アゾール−4−イル)−(Z)−2−ヒドロキシイミノ
アセトアミド]−3−セフェム−4−カルボン酸36mgを
得る。 IR (KBr) cm-1;1760,1655,1620 NMR(D2O)δ値;3.30-4.10(5H,m),5.27(1H,d,J=5Hz),5.7
6(1H,dd,J=10Hz,9Hz),5.84(1H,d,J=5Hz),6.57(1H,d,J=9
Hz),6.97(1H,s)
【0128】実施例12 実施例11と同様にして、表9の化合物を得る。
【0129】
【表9】
【0130】以下に表中のNo.51からNo.56の化合物の名
称と物性を示す。 No.51;7−[2−(2−アミノ−5−クロロチアゾー
ル−4−イル)−(Z)−2−ヒドロキシイミノアセト
アミド]−3−[(R)−(Z)−3−アミノ−4−ヒド
ロキシブタ−1−エニルチオ]−3−セフェム−4−カ
ルボン酸 IR (KBr) cm-1;1760,1670,1655 NMR(D2O)δ値;3.50-3.90(5H,m),5.28(1H,d,J=5Hz),5.7
8(1H,dd,J=10Hz,8Hz),5.83(1H,d,J=5Hz),6.59(1H,d,J=9
Hz) No.52;7−[2−(2−アミノ−5−クロロチアゾー
ル−4−イル)−(Z)−2−メトキシイミノアセトア
ミド]−3−[(R)−(Z)−3−アミノ−4−ヒドロ
キシブタ−1−エニルチオ]−3−セフェム−4−カル
ボン酸 IR (KBr) cm-1;1760,1670,1650 NMR(D2O)δ値;3.50-3.90(5H,m),4.00(3H,s),5.23(1H,
d,J=5Hz),5.78(1H,dd,J=10Hz,8Hz),5.80(1H,d,J=5Hz),
6.60(1H,d,J=10Hz) No.53;3−[(R)−(E)−3−アミノ−4−ヒドロ
キシブタ−1−エニルチオ]−7−[2−(2−アミノ
チアゾール−4−イル)−(Z)−2−ヒドロキシイミ
ノアセトアミド]−3−セフェム−4−カルボン酸 IR (KBr) cm-1;1765,1610 NMR(D2O)δ値;3.30-4.10(5H,m),5.30(1H,d,J=5Hz),5.6
2(1H,dd,J=15Hz,8Hz),5.83(1H,d,J=5Hz),6.54(1H,d,J=1
5Hz),6.99(1H,s) No.54;3−[(S)−(Z)−3−アミノ−4−ヒドロ
キシブタ−1−エニルチオ]−7−[2−(2−アミノ
チアゾール−4−イル)−(Z)−2−ヒドロキシイミ
ノアセトアミド]−3−セフェム−4−カルボン酸 IR (KBr) cm-1;1760,1655,1615 NMR(D2O)δ値;3.30-4.10(5H,m),5.26(1H,d,J=5Hz),5.7
8(1H,t,J=10Hz),5.82(1H,d,J=5Hz),6.64(1H,d,J=10Hz),
6.98(1H,s) No.55;3−[(E)−2−アミノメチル−3−ヒドロキ
シプロパ−1−エニルチオ]−7−[2−(2−アミノ
チアゾール−4−イル)−(Z)−2−ヒドロキシイミ
ノアセトアミド]−3−セフェム−4−カルボン酸 IR (KBr) cm-1;1765,1615 NMR(D2O)δ値;3.54(1H,d,J=17Hz),3.83(2H,s),3.86(1
H,d,J=17Hz),4.21(2H,s),5.29(1H,d,J=5Hz),5.85(1H,d,
J=5Hz),6.57(1H,bs),6.98(1H,s) No.56;3−[(Z)−2−アミノメチル−3−ヒドロキ
シプロパ−1−エニルチオ]−7−[2−(2−アミノ
チアゾール−4−イル)−(Z)−2−ヒドロキLシイミ
ノアセトアミド]−3−セフェム−4−カルボン酸 IR (KBr) cm-1;1765,1655,1620 NMR(D2O)δ値;3.51(1H,d,J=17Hz),3.74(2H,s),3.84(1
H,d,J=17Hz),4.34(2H,s),5.28(1H,d,J=5Hz),5.82(1H,d,
J=5Hz),6.45(1H,bs),6.98(1H,s)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 南 新三郎 富山県富山市東富山寿町3−15−10 (72)発明者 渡辺 泰雄 富山県富山市町村1−247

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 【化1】 [式中、R1は、保護されていてもよいアミノ基を;R2
    は、水素原子または置換されていてもよいアルキル基
    を;R3は、保護されていてもよいカルボキシル基また
    はカルボキシラト基を;R4は、水素原子またはアルキ
    ル基を;R5は、水素原子、ハロゲン原子または保護さ
    れていてもよいヒドロキシルもしくは保護されていても
    よいアミノで置換されていてもよいアルキル基を;R6
    は、アシルもしくはイミノアルキル基で置換されていて
    もよいアミノ基または以下(1)〜(11)から選ばれる一つ
    以上の基で置換されたアルキル基を; (1)ヒドロキシル (2)カルボキシル (3)アルキル基で置換されていてもよいカルバモイル (4)シアノ (5)アルコキシカルボニル (6)イミノ (7)アルキルスルホニル、オキサモイル、イミノアルキ
    ルまたはアミノアルキルカルボニル基で置換されていて
    もよいアミノ (8)置換されていてもよいアルキルチオ (9)置換されていてもよいアルキルスルフィニル (10)置換されていてもよいアルキルスルホニル (11)複素環チオ基 R4とR5が一緒になったシクロアルケン環を;Yは、C
    H、NまたはCX(式中、Xは、ハロゲン原子を示す。)
    を;OR2における波線は、シンもしくはアンチ異性体
    またはそれらの混合物を;セフェム環の3位に結合する
    置換チオに存在する二重結合は、E配置もしくはZ配置
    またはそれらの混合物を、それぞれ示す。]で表される
    セファロスポリン誘導体またはその塩。
  2. 【請求項2】Yが、CHまたはCX(式中、Xは、ハロ
    ゲン原子を示す。)である請求項1に記載のセファロス
    ポリン誘導体またはその塩。
  3. 【請求項3】R6の置換されていてもよいアルキルチ
    オ、アルキルスルフィニルもしくはアルキルスルホニル
    の置換基がカルバモイル基、カルボキシル基、アミノ基
    もしくはアルキルスルホニルアミノ基から選ばれる一つ
    以上の基である請求項1または2に記載のセファロスポ
    リン誘導体またはその塩。
  4. 【請求項4】R1が、アミノ基を;R2が、水素原子また
    はアルキル基を;R5が、水素原子、ハロゲン原子また
    はヒドロキシルもしくはアミノで置換されたアルキル基
    である請求項1〜3に記載のセファロスポリン誘導体ま
    たはその塩。
  5. 【請求項5】R2の置換されていてもよいアルキル基;
    4のアルキル基;R5の保護されていてもよいヒドロキ
    シルもしくは保護されていてもよいアミノで置換されて
    いてもよいアルキル基;R6における(1)〜(11)から選ば
    れる一つ以上の基で置換されたアルキル基の各アルキル
    基が、低級アルキル基である請求項1または2に記載の
    セファロスポリン誘導体またはその塩。
  6. 【請求項6】R6の置換された低級アルキル基の置換基
    が以下(12)〜(22)から選ばれる一つ以上の基である請求
    項5に記載のセファロスポリン誘導体またはその塩。 (12)ヒドロキシル (13)カルボキシル (14)低級アルキル基で置換されていてもよいカルバモイ
    ル (15)シアノ (16)低級アルコキシカルボニル (17)イミノ (18)低級アルキルスルホニル、オキサモイル、イミノア
    ルキルまたはアミノ低級アルキルカルボニル基で置換さ
    れていてもよいアミノ (19)置換されていてもよい低級アルキルチオ (20)置換されていてもよい低級アルキルスルフィニル (21)置換されていてもよい低級アルキルスルホニル (22)複素環チオ基
  7. 【請求項7】R6の置換されていてもよい低級アルキル
    チオ、低級アルキルスルフィニルもしくは低級アルキル
    スルホニルの置換基がカルバモイル基、カルボキシル
    基、アミノ基もしくは低級アルキルスルホニルアミノ基
    から選ばれる一つ以上の基である請求項6に記載のセフ
    ァロスポリン誘導体またはその塩。
  8. 【請求項8】R1が、アミノ基を;R2が、水素原子また
    は低級アルキル基を;R5が、水素原子、ハロゲン原子
    またはヒドロキシルもしくはアミノで置換された低級ア
    ルキル基である請求項5〜7に記載のセファロスポリン
    誘導体またはその塩。
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