JPH072870A - 新規なペナム誘導体またはその塩 - Google Patents
新規なペナム誘導体またはその塩Info
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- JPH072870A JPH072870A JP13250593A JP13250593A JPH072870A JP H072870 A JPH072870 A JP H072870A JP 13250593 A JP13250593 A JP 13250593A JP 13250593 A JP13250593 A JP 13250593A JP H072870 A JPH072870 A JP H072870A
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Abstract
菌活性を発揮し、しかも、β−ラクタマ−ゼに対し安定
で、耐性菌に対しても強い抗菌活性を発揮するととも
に、人および動物に対する医薬として有用な新規化合物
を提供する。 【構成】 一般式、 【化1】 「式中、R1は、ハロゲン原子または保護されていても
よいヒドロキシル基で置換されていてもよいフェニル基
を;R2は、保護されていてもよいスルホ基またはスル
ホナト基を;R3は、保護されていてもよいカルボキシ
ル基またはカルボキシラト基を;R4は、式[A]で表
わされる基または保護されていてもよいグアニジノ基
を;R5は、置換されていてもよい低級アルキル基を、
それぞれ示す。」で表わされるペナム誘導体またはその
塩。 【効果】 本発明の一般式[1]の化合物またはその塩
は、優れた抗菌作用、とりわけ緑膿菌に対し、優れた抗
菌作用を発揮し、抗菌剤として有用である。
Description
たはその塩、さらに詳しくは、一般式[1]
よいヒドロキシル基で置換されていてもよいフェニル基
を;R2は、保護されていてもよいスルホ基またはスル
ホナト基を;R3は、保護されていてもよいカルボキシ
ル基またはカルボキシラト基を;R4は、一般式
を示す。)で表わされる基または保護されていてもよい
グアニジノ基を、それぞれ示す。」で表わされるペナム
誘導体またはその塩に関する。本発明の目的は、グラム
陰性菌、特に緑膿菌に対して優れた抗菌活性を発揮し、
しかも、β−ラクタマ−ゼに対し安定で、耐性菌に対し
ても強い抗菌活性を発揮するとともに、人および動物に
対する医薬として有用な新規化合物を提供することにあ
る。また、本発明の他の目的は、他のペナム誘導体の中
間体として有用な化合物を提供することにある。
ば、特開昭63-183588号、特開平4-74182号に記載された
化合物は比較的広範囲な抗菌スペクトルを有している。
しかし、緑膿菌に対する抗菌活性は、かならずしも満足
すべきものではない。
いて、現在、臨床の場で問題となっている緑膿菌に対し
強い抗菌活性を有し、かつβ―ラクタマ―ゼに対し安定
で、耐性菌に対しても強い抗菌活性を発揮するペナム誘
導体の開発が望まれていた。
を解決するため鋭意研究した結果、一般式[1]で表わ
されるペナム誘導体またはその塩を見出し、本発明を完
成した。
において、特にことわらないかぎり、ハロゲン原子と
は、フッ素原子、塩素原子、臭素原子またはヨウ素原子
を;低級アルキル基とは、たとえば、メチル、エチル、
n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、se
c-ブチル、tertーブチルまたはペンチルなどのようなC
1-5アルキル基を;低級アルキルで置換されたアミノ基
とは、たとえば、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチ
ルアミノ、ジエチルアミノもしくはメチルエチルアミノ
などのようなモノまたはジ−C1-5アルキルで置換され
たアミノ基を;低級アルキレン基とは、たとえば、メチ
レン、エチレンまたはプロピレンなどのようなC1-5ア
ルキレン基を意味する。
れていてもよいアミノ基、低級アルキルで置換されたア
ミノ基、アンモニオ基、アミジノ基およびグアニジノ基
が挙げられる。カルボキシル基の保護基としては、従来
ペニシリンおよびセファロスポリン系化合物の分野で通
常知られているカルボキシル保護基が挙げられ、たとえ
ば、接触還元、化学的還元もしくはその他の緩和な条件
で処理することにより脱離するエステル形成基;生体内
において容易に脱離するエステル形成基;または水もし
くはアルコ―ルで処理することにより容易に脱離する有
機シリル基、有機リン基もしくは有機スズ基などのよう
なエステル形成基などが挙げられる。これらの保護基の
うち、好適な保護基としては、たとえば、メチル、エチ
ル、プロピルもしくはtert−ブチルなどのような低級ア
ルキル基;ベンジル、4−メトキシベンジル、4−ニト
ロベンジル、3,4−ジメトキシベンジル、4−ヒドロ
キシ−3,5−ジ(tertーブチル)ベンジル、フェネチル、
ジフェニルメチル、トリフェニルメチルもしくはビス
(メトキシフェニル)メチルなどのようなアルアルキル
基;フタリジル基;2−ヨ―ドエチルもしくは2,2,2
−トリクロロエチルなどのようなハロ低級アルキル基;
アセチルオキシメチル、プロピオニルオキシメチル、ブ
チリルオキシメチル、イソブチリルオキシメチル、ピバ
ロイルオキシメチル、バレリルオキシメチル、1−アセ
チルオキシエチル、1−ピバロイルオキシエチル、1−
アセチルオキシ−n-プロピルもしくは1−ピバロイルオ
キシ−n-プロピルなどのようなアシルオキシ低級アルキ
ル基;5−メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソ―ル
−4−イル−メチルのような5−低級アルキル−2−オ
キソ−1,3−ジオキソ―ル−4−イル低級アルキル
基;メトキシメチル、エトキシメチル、プロポキシメチ
ルもしくはイソプロポキシメチルなどのような低級アル
キルオキシ低級アルキル基;またはメトキシカルボニル
オキシメチル、1−メトキシカルボニルオキシエチル、
1−エトキシカルボニルオキシエチルもしくは1−プロ
ポキシカルボニルオキシエチルなどのような低級アルコ
キシカルボニルオキシ低級アルキル基などが挙げられ
る。
ば、ホルミル、アセチル、ベンジル、4−メトキシベン
ジル、テトラヒドロピラニル、アリルオキシカルボニ
ル、ベンジルオキシカルボニル、トリメチルシリルまた
はジメチルtert-ブチルシリルなどが挙げられる。スル
ホ基の保護基としては、たとえば、低級アルキル基が挙
げられる。アミノ基の保護基としては、たとえば、p-ニ
トロベンジルオキシカルボニル、p-メトキシベンジルオ
キシカルボニル、ベンジルオキシカルボニル、アリルオ
キシカルボニルまたは2,2,2−トリクロロエトキシカ
ルボニル基などが挙げられる。グアニジノ基の保護基と
しては、たとえば、ニトロ、4−メトキシフェニルスル
ホニルまたは2,4,6−トリメチルフェニルスルホニル
基などが挙げられる。
は、通常知られているアミノ基もしくはグアニジノ基な
どの塩基性基またはカルボキシル基もしくはスルホ基な
どの酸性基における塩が挙げられる。塩基性基における
塩としては、たとえば、塩酸もしくは硫酸などのような
鉱酸との塩;ギ酸、クエン酸、トリクロロ酢酸もしくは
トリフルオロ酢酸などのような有機カルボン酸との塩;
またはメタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p-トル
エンスルホン酸、メシチレンスルホン酸もしくはナフタ
レンスルホン酸などのようなスルホン酸類との塩など
を、また、酸性基における塩としては、たとえば、ナト
リウムもしくはカリウムなどのようなアルカリ金属との
塩;カルシウムもしくはマグネシウムなどのようなアル
カリ土類金属との塩;アンモニウム塩;またはトリメチ
ルアミン、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ピリ
ジン、N,N−ジメチルアニリン、N−メチルピペリジ
ン、N−メチルモルホリン、ジエチルアミン、ジシクロ
ヘキシルアミン、プロカイン、ジベンジルアミン、N―
ベンジル―β―フェネチルアミンもしくはN,N'―ジベ
ンジルエチレンジアミンなどのような含窒素有機塩基と
の塩などが挙げられる。また、一般式[1]のペナム誘
導体またはその塩において、異性体(たとえば、光学異
性体、幾何異性体および互変異性体など)が存在する場
合、本発明は、それらの異性体を包含し、また、上記化
合物の種々の結晶型、水和物、および溶媒和物を包含す
るものである。さらに、一般式[1]のペナム誘導体ま
たはその塩は、分子内塩を形成してもよい。
明する。一般式[1]のペナム誘導体またはその塩は、
公知方法またはそれらを適宜組み合わせることによって
得ることができるが、たとえば、以下に示す製造ル−ト
にしたがって合成することができる。
前記したと同様の意味を;R6およびR7は、低級アルキ
ルまたはR6とR7が一緒になって低級アルキレン基を、
それぞれ示す。」 一般式[2]および[4]の化合物の塩としては、一般
式[1]の化合物の塩として説明したと同様の塩が挙げ
られる。一般式[3]の化合物の塩としては、一般式
[1]の化合物の酸性基の塩として説明したと同様の塩
が挙げられる。
体としては、たとえば、特開昭59-93085号などに記載の
酸ハロゲン化物、酸無水物、混合酸無水物、活性酸アミ
ド、活性エステル、活性チオロエステルもしくは酸アジ
ドまたは一般式[3]の化合物とビルスマイヤ―試薬と
の反応性誘導体などが挙げられる。
の反応性誘導体としては、たとえば、トリメチルシラニ
ル、ジメチルシランジイル、イソプロピルジメチルシラ
ニル、トリメトキシシラニル、ジメトキシメチルシラニ
ル、ジメチルメトキシシラニルもしくはジメトキシシラ
ンジイルなどのような有機シリル基またはジメトキシホ
スフィニル、1,3,2―ジオキソホスホラン―2―イ
ル、4―メチル―1,3,2―ジオキソホスホラン―2―
イルもしくは1,3,2―ジオキソホスホリナン―2―イ
ルなどの有機リン基が反応部位であるアミノ基に結合し
た化合物などが挙げられる。
を、前述の製造ル−トにしたがって、さらに詳細に説明
する。 製造法1 一般式[1]の化合物またはその塩は、一般式[2]の
化合物もしくはその塩またはそれらの反応性誘導体を、
塩基の存在下または不存在下、一般式[3]の化合物も
しくはその塩またはそれらの反応性誘導体と反応させる
ことにより得ることができる。この反応で使用される溶
媒としては、反応に悪影響を及ぼさないものであれば特
に限定されないが、たとえば、塩化メチレンおよびクロ
ロホルムなどのようなハロゲン化炭化水素類;テトラヒ
ドロフラン、ジオキサンおよびジメトキシエタンなどの
エーテル類;N,N−ジメチルホルムアミドおよびN,
N−ジメチルアセトアミドなどのようなアミド類;アセ
トンのようなケトン類;メタノールおよびエタノールな
どのようなアルコール類;酢酸エチルのようなエステル
類;アセトニトリルのようなニトリル類;並びに水など
が挙げられ、これらの溶媒を一種または二種以上混合し
て使用してもよい。この反応で必要に応じて使用される
塩基としては、たとえば、水酸化ナトリウムもしくは水
酸化カリウムなどのような水酸化アルカリ;炭酸水素ナ
トリウムのような炭酸水素アルカリ;炭酸ナトリウムの
ような炭酸アルカリ;酢酸ナトリウムのような酢酸アル
カリ;カリウム tert-ブトキシド、トリエチルアミン、
トリ−n−ブチルアミン、ジイソプロピルエチルアミ
ン、ピリジン、2,6−ルチジン、N−メチルピペリジ
ン、N−メチルモルホリン、テトラメチルグアニジン、
1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデク−7−エ
ンなどのような無機または有機塩基が挙げられる。この
反応では縮合剤を使用することもでき、縮合剤として
は、たとえば、N,N−ジシクロヘキシルカルボジイミ
ドのようなN,N−ジ置換カルボジイミド;1,1'−カ
ルボニルジイミダゾールなどが挙げられる。一般式
[3]の化合物もしくはその塩またはそれらの反応性誘
導体の使用量は、一般式[2]の化合物もしくはその塩
またはそれらの反応性誘導体に対して、1.0〜1.5倍モル
である。また、反応温度および反応時間は、使用する原
料および溶媒などに応じて適宜選択でき、特に限定され
ないが、通常、-70〜40℃で、10分〜48時間実施すれば
よい。
化合物またはその塩を、酸の存在下または不存在下で一
般式[5]の化合物と反応させるか、または式[6]の
化合物と反応させることにより得ることができる。この
反応で使用される溶媒としては、反応に悪影響を及ぼさ
ないものであれば特に限定されないが、たとえば、塩化
メチレンおよびクロロホルムなどのようなハロゲン化炭
化水素類;テトラヒドロフランおよびジオキサンなどの
ようなエーテル類;N,N−ジメチルホルムアミドおよ
びN,N−ジメチルアセトアミドなどのようなアミド
類;アセトンのようなケトン類;メタノールおよびエタ
ノールなどのようなアルコール類;アセトニトリルのよ
うなニトリル類;並びに水などが挙げられ、これらの溶
媒を一種または二種以上混合して使用してもよい。ま
た、この反応で使用される酸としては、たとえば、塩酸
および硫酸などの鉱酸;ギ酸、酢酸およびトリフルオロ
酢酸などのような有機カルボン酸;並びにメタンスルホ
ン酸、p-トルエンスルホン酸およびトルフルオロメタン
スルホン酸などのようなスルホン酸類などが挙げられ
る。一般式[5]の化合物または式[6]の化合物の使
用量は、一般式[4]の化合物またはその塩に対して、
1〜3倍モルである。酸の使用量は、一般式[4]の化合
物に対して、0.1〜10倍モルである。反応温度および反
応時間は、使用する原料および溶媒などに応じて適宜選
択でき、特に限定されないが、通常-50〜50℃、好まし
くは、0〜20℃で、5分〜2時間実施すればよい。
しくは[3]の化合物またはそれらの塩あるいはそれら
の反応性誘導体;一般式[4]の化合物またはその塩;
一般式[5]の化合物;式[6]の化合物において、異
性体(たとえば、光学異性体、幾何異性体および互変異
性体など)が存在する場合、これらの異性体を使用する
ことができ、また、上記化合物の種々の結晶形、水和物
および溶媒和物を使用することができる。このようにし
て得られた本発明の一般式[1]の化合物またはその塩
は、抽出、晶出およびカラムクロマトグラフィ−などの
常法にしたがって単離精製することができる。
原料である一般式[2]の化合物またはその塩;一般式
[4]の化合物またはその塩;および一般式[5]の化
合物の製造法について説明する。 方法1および2 一般式[2]の化合物またはその塩は、たとえば、つぎ
に示す製造ル―トにしたがって合成することができる。
前記したと同様の意味を;R8は、水素原子またはベン
ジルオキシカルボニル、p-メトキシベンジルオキシカル
ボニル、フェニルアセチル、フェノキシアセチル、ホル
ミル、トリチルもしくは2,2,2−トリクロロエトキシ
カルボニル基を、それぞれ示す。」 一般式[2a]、[2b]、[7]および[8]の化合物
の塩としては、一般式[1]の化合物の塩として説明し
たと同様の塩が挙げられる。一般式[9]の化合物の塩
としては、一般式[1]の化合物の塩基性基の塩として
説明したと同様の塩が挙げられる。一般式[2a]の化
合物またはその塩は、一般式[7]の化合物またはその
塩に一般式[5]の化合物または式[6]の化合物を反
応させることにより得ることができる。この反応は、製
造法2と同様に行えばよい。一般式[2b]の化合物ま
たはその塩は、一般式[8]の化合物またはその塩に一
般式[9]の化合物またはその塩を反応させることによ
り得ることができる。この反応で使用される溶媒として
は、反応に悪影響を及ぼさないものであれば特に限定さ
れないが、たとえば、製造法2で説明したと同様の溶媒
が挙げられる。一般式[9]の化合物またはその塩の使
用量は、一般式[8]の化合物またはその塩に対して、
1〜3倍モルである。反応温度および反応時間は、使用す
る原料および溶媒などに応じて適宜選択でき、特に限定
されないが、通常-50〜50℃、好ましくは、0〜20℃で、
5分〜2時間実施すればよい。この反応にp-トルエンスル
ホン酸、p-トルエンスルホン酸のピリジン塩などを触媒
量加えてもよい。また、この反応に製造法1で説明した
と同様の塩基を使用することもできる。一般式[2]ま
たはその塩は、R8がベンジルオキシカルボニル、p-メ
トキシベンジルオキシカルボニル、ホルミル、トリチル
もしくは2,2,2−トリクロロエトキシカルボニル基で
ある一般式[2a]の化合物またはその塩および[2b]
の化合物またはその塩を、通常の方法により脱保護する
ことにより得ることができる。
に示す製造ル―トにしたがって合成することができる。
同様の意味を;R9は、フェニル、p-メチルフェニル、p
-メトキシフェニル、チエニルまたはフリル基を、それ
ぞれ示す。」 一般式[10]および[11]の化合物の塩としては、
一般式[1]の化合物の塩として説明したと同様の塩が
挙げられる。一般式[10]の化合物の反応性誘導体と
しては、一般式[2]の化合物の反応性誘導体として説
明したと同様の反応性誘導体が挙げられる。一般式[1
1]の化合物またはその塩は、一般式[10]の化合物
もしくはその塩またはそれらの反応性誘導体を、塩基の
存在下または不存在下、一般式[3]の化合物もしくは
その塩またはそれらの反応性誘導体と反応させることに
より得ることができる。この反応は、製造法1で説明し
たと同様の方法で行えばよい。さらに、一般式[4]の
化合物またはその塩は、特開平4-74182号記載の方法で
一般式[11]の化合物またはその塩から得ることがで
きる。
―トにしたがって合成することができる。
と同様の意味を、それぞれ示す。」 一般式[5]の化合物は、一般式[9]の化合物または
その塩に、酸の存在下、一般式[12]の化合物を反応
させることにより得ることができる。この反応で使用さ
れる溶媒としては、反応に悪影響を及ぼさないものであ
れば特に限定されないが、たとえば、製造法2で説明し
たと同様の溶媒が挙げられる。また、酸としては、製造
法2で説明したと同様の酸が挙げられる。一般式[1
2]の化合物および酸の使用量は、一般式[9]の化合
物またはその塩に対して、それぞれ、1〜2倍モルおよび
0.1〜1倍モルである。反応温度および反応時間は、
使用する原料および溶媒などに応じて適宜選択でき、特
に限定されないが、通常-10〜50℃で、30分〜24時間実
施すればよい。
化合物またはその塩を、たとえば、グアニジノ化、アミ
ジノ化、エステル化、加水分解、脱離、アシル化、酸
化、還元、ハロゲン化、アルキル化、四級化もしくは置
換などの有機合成化学上、通常知られた方法に付すこと
によって、またはこれらの方法を適宜組み合わせること
によって、他の一般式[1]の化合物またはその塩に誘
導することもできる。以上、説明した本発明化合物の製
造法および原料化合物の製造法において、反応部位以外
に活性基を有する場合、予めこれらの基を保護してお
き、反応後に脱離してもよい。また、反応終了後、反応
目的物は単離することなく、つぎの反応に用いることも
でき、また、再結晶、カラム分離など通常の方法によっ
て単離精製してもよい。
常製剤化に使用される賦形剤、通常の医薬担体および希
釈剤などの製剤補助剤を適宜混合してもよく、これら
は、常法にしたがって、錠剤、軟もしくは硬カプセル
剤、散剤、シロップ剤、顆粒剤、細粒剤、丸剤、懸濁
剤、乳剤、液剤、坐剤、軟膏剤または皮下、筋肉、静脈
内もしくは点滴注射剤などの形態で経口または非経口的
に投与することができる。また、投与方法、投与量およ
び投与回数は、患者の年齢、体重および症状に応じて適
宜選択することができ、通常成人に対しては、経口また
は非経口(たとえば、注射、点滴または直腸部位への投
与など)的投与により、1日当り0.1 〜100 mg/kgを1
回から数回に分割して投与すればよい。
について説明する。 1.抗菌作用 試験方法 日本化学療法学会標準法[ケモテラピ−(CHEMOTHERAPY)
第29巻、第1号、第76〜79頁(1981年)]にしたがい、
増殖用培地で一夜培養した試験菌を、106個/mlに調製
し、その1白金耳を、薬剤を含む普通寒天(Nutrient ag
ar)培地(栄研化学社製)に接種し、37℃で20時間培養
した後、菌の発育の有無を観察し、菌の発育が阻止され
た最小濃度をもってMIC (μg/ml)とした。その結果を
表1に示す。 なお、表1中の記号は、それぞれ、つぎの意味を示す。 菌株1:緑膿菌(P.aeruginosa)IFO3445 菌株2:緑膿菌(P.aeruginosa)GN918 菌株3:緑膿菌(P.aeruginosa)S-903
プとして使用した。緑膿菌(P.aeruginosa) S-903 をブ
レイン ハート インフュ−ジョン ブロ−ス(Brain H
eart Infusion broth)(栄研化学社製)で37℃、一夜培
養し、5%ムチンに懸濁させ、この菌懸濁液0.5mlをマウ
スの腹腔内に接種した(2.7x106cell/mouse)。菌接種
後、1,3,5時間に、被験化合物の溶液を、皮下注射し
た。4日後に、マウスの生存数を調べ、50%有効用量(ED
50)値を算出した。その結果を表2に示す。
[1]の化合物は、とりわけ緑膿菌に対し、優れた抗菌
作用を発揮することが容易に理解できる。
例を挙げて説明するが、本発明はこれらに限定されるも
のではない。なお、シリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーにおける担体は、シリカゲル60、No.7734(メルク社
製)を、さらに逆相カラムクロマトグラフィーにおける
担体は、LC-SORB SP-B-ODS(ケムコ社製)を;イオン交換
カラムクロマトグラフィーにおける担体およびイオン交
換樹脂は、アンバーライト IR-120B(H型)(ローム・アン
ド・ハース社製)を、それぞれ用いた。また、溶離液に
おける混合比は、すべて容量比である。さらに、以下に
使用される略号は、つぎの意味を有する。 PNZ;p-ニトロベンジルオキシカルボニル基 さらにまた、IRの波数は、カルボニルの吸収を示す。
解させ、この溶液に氷冷下で1,1'−カルボニルジイミ
ダゾール1.17gを加え、同温度で1時間攪拌する。つい
で、N−(p-ニトロベンジルオキシカルボニル)エチレ
ンジアミン1.20gを加え、室温で3時間攪拌する。析出晶
を濾取し、塩化メチレンで洗浄後、乾燥すれば、1−
(tert-ブトキシカルボニル)−4−[2−(p-ニトロ
ベンジルオキシカルボニルアミノ)エタン−1−イル]
セミカルバジド1.81gを得る。 IR(KBr)cm-1;1720,1699,1646 同様にして、つぎの化合物を得る。 1−(tert-ブトキシカルボニル)−4−[3−(p-ニ
トロベンジルオキシカルボニルアミノ)プロパン−1−
イル]セミカルバジド IR(KBr)cm-1;1714 1−(tert-ブトキシカルボニル)−4−[2−(N,N
-ジメチルアミノ)エタン−1−イル]セミカルバジド IR(KBr)cm-1;1720,1667
トロベンジルオキシカルボニルアミノ)エタン−1−イ
ル]セミカルバジド1.20gをジオキサン18mlに懸濁さ
せ、これに室温で3.3N塩酸−ジオキサン溶液18mlを加
え、室温で2時間攪拌する。析出晶を濾取し、ジオキサ
ンおよびジエチルエーテルで順次洗浄後、乾燥すれば、
4−[2−(p-ニトロベンジルオキシカルボニルアミ
ノ)エタン−1−イル]セミカルバジドの塩酸塩0.87g
を得る。 IR(KBr)cm-1;1691 同様にして、つぎの化合物を得る。 4−[3−(p-ニトロベンジルオキシカルボニルアミ
ノ)プロパン−1−イル]セミカルバジドの塩酸塩 IR(KBr)cm-1;1694 4−[2−(N,N-ジメチルアミノ)エタン−1−イ
ル]セミカルバジドの二塩酸塩
ノ)エタン−1−イル]セミカルバジドの塩酸塩4.07g
をメタノール71mlに溶解させ、この溶液に酢酸ナトリウ
ム1.96gを加え、室温で5分間攪拌する。ついで、2,2
−ジエトキシアセトアルデヒド1.86gを加え、室温で一
夜攪拌する。反応混合物を減圧下に濃縮し、得られた残
留物に酢酸エチル75mlおよび水75mlを加え、飽和炭酸水
素ナトリウム水溶液でpH7.2に調整する。有機層を分取
し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥
させる。減圧下に溶媒を留去し、得られた残留物をイソ
プロピルエーテルで処理した後、結晶を濾取し、乾燥す
れば、1−(2,2−ジエトキシエチリデン)−4−
[2−(p-ニトロベンジルオキシカルボニルアミノ)エ
タン−1−イル]セミカルバジド4.75gを得る。 IR(KBr)cm-1;1698,1674 同様にして、つぎの化合物を得る。 1−(2,2−ジエトキシエチリデン)−4−[3−(p
-ニトロベンジルオキシカルボニルアミノ)プロパン−
1−イル]セミカルバジド 1−(2,2−ジエトキシエチリデン)−4−[2−
(N,N−ジメチルアミノ)エタン−1−イル]セミカ
ルバジド
ミダゾリジン−1−イル)−6−アミノ−3−カルボキ
シ−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.
0]ヘプタン3.31gを氷冷下で1N塩酸40.4mlに溶解させ
る。この溶液に1−(2,2−ジエトキシエチリデン)
−4−[2−(p-ニトロベンジルオキシカルボニルアミ
ノ)エタン−1−イル]セミカルバジド4.75gを含むア
セトン56ml溶液を氷冷下で滴下し、同温度で20分間攪拌
する。ついで、反応混合物を1N水酸化ナトリウム水溶液
でpH9.0に調整した後、不溶物を濾去し、濾液に酢酸エ
チル56mlを加える。水層を分取し、1N塩酸でpH4.0に調
整し、氷冷下で30分間攪拌する。析出晶を濾取し、水お
よびアセトンで順次洗浄後、減圧下に乾燥すれば、(3
R,5R,6R)−6−アミノ−3−カルボキシ−3−
[3−[2−[4−[2−(p-ニトロベンジルオキシカ
ルボニルアミノ)エタン−1−イル]セミカルバゾノ]
エチリデン]アミノ−2−オキソイミダゾリジン−1−
イル]−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ
[3.2.0]ヘプタン4.77gを得る。 IR(KBr)cm-1;1782,1716,1674,1627 同様にして、つぎの化合物を得る。 (3R,5R,6R)−6−アミノ−3−カルボキシ−3
−[3−[2−[4−[3−(p-ニトロベンジルオキシ
カルボニルアミノ)プロパン−1−イル]セミカルバゾ
ノ]エチリデン]アミノ−2−オキソイミダゾリジン−
1−イル]−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ
[3.2.0]ヘプタン IR(KBr)cm-1;1785,1716,1671,1627 (3R,5R,6R)−6−アミノ−3−カルボキシ−3
−[3−[2−[4−[2−(N,N−ジメチルアミ
ノ)エタン−1−イル]セミカルバゾノ]エチリデン]
アミノ−2−オキソイミダゾリジン−1−イル]−7−
オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプ
タン IR(KBr)cm-1;1772,1717,1624
ボニル−3−(3−ホルミルメチリデンアミノ−2−オ
キソイミダゾリジン−1−イル)−6−(p-メトキシベ
ンジルオキシカルボニルアミノ)−7−オキソ−4−チ
ア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタン300mgを塩
化メチレン10mlおよびメタノール5mlに溶解させ、氷冷
下で4−[2−(p-ニトロベンジルオキシカルボニルア
ミノ)エタン−1−イル]セミカルバジドの塩酸塩168m
g、トリエチルアミン0.07mlおよび触媒量のp-トルエン
スルホン酸のピリジン塩を順次加え、室温で1.5時間攪
拌する。反応混合物に水5mlを加え、1N塩酸でpH2.0に調
整する。有機層を分取し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫
酸マグネシウムで乾燥させる。減圧下に溶媒を留去し、
得られた残留物を酢酸エチルで処理し、結晶を乾燥すれ
ば、(3R,5R,6R)−3−ジフェニルメチルオキシ
カルボニル−6−(p-メトキシベンジルオキシカルボニ
ルアミノ)−3−[3−[2−[4−[2−(p-ニトロ
ベンジルオキシカルボニルアミノ)エタン−1−イル]
セミカルバゾノ]エチリデン]アミノ−2−オキソイミ
ダゾリジン−1−イル]−7−オキソ−4−チア−1−
アザビシクロ[3.2.0]ヘプタン390mgを得る。 IR(KBr)cm-1;1792,1719,1671
ボニル−6−(p-メトキシベンジルオキシカルボニルア
ミノ)−3−[3−[2−[4−[2−(p-ニトロベン
ジルオキシカルボニルアミノ)エタン−2−イル]セミ
カルバゾノ]エチリデン]アミノ−2−オキソイミダゾ
リジン−1−イル]−7−オキソ−4−チア−1−アザ
ビシクロ[3.2.0]ヘプタン360mgを塩化メチレン5ml
およびアニソール2mlに懸濁させ、これに氷冷下でトリ
フルオロ酢酸2mlを加える。同温度で15分間攪拌させた
後、減圧下に反応混合物を濃縮する。得られた残留物に
酢酸エチル10mlおよび水10mlを加え、飽和炭酸水素ナト
リウム水溶液でpH3.5に調整した後、室温で30分間攪拌
する。析出晶を濾取し、水、アセトニトリルおよびジエ
チルエーテルで順次洗浄した後、乾燥すれば、(3R,
5R,6R)−6−アミノ−3−カルボキシ−3−[3
−[2−[4−[2−(p-ニトロベンジルオキシカルボ
ニルアミノ)エタン−1−イル]セミカルバゾノ]エチ
リデン]アミノ−2−オキソイミダゾリジン−1−イ
ル]−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.
2.0]ヘプタン190mgを得る。 IR(KBr)cm-1;1782,1716,1674,1627
ル)−α−スルホ酢酸・一ナトリウム塩のアセトニトリ
ル付加体3gを1,2−ジメトキシエタン24mlに懸濁さ
せ、これに氷冷下、ジイソプロピルエチルアミン3.5ml
およびトリメチルシリルクロリド2.55mlを順次加えた
後、室温で45分間攪拌する。反応混合物を-20℃以下に
冷却し、塩化チオニル0.84mlを加えた後、氷冷下で15分
間攪拌する。 (2) (3R,5R,6R)−6−アミノ−3−(3−ベン
ジリデンアミノ−2−オキソイミダゾリジン−1−イ
ル)−3−カルボキシ−7−オキソ−4−チア−1−ア
ザビシクロ[3.2.0]ヘプタン3.23gをメタノール32m
lに懸濁させ、トリ−n-ブチルアミン8.20mlを加えて溶
解させる。この溶液を-70℃以下に冷却し、この中に(1)
で調製した反応混合物を-60℃以下で滴下する。つい
で、30分間を要して室温まで昇温した後、減圧下に反応
混合物を濃縮する。得られた残留物に塩化メチレン100m
lおよび水50mlを加えて溶解させる。有機層を分取し、
水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥させる。減圧
下に溶媒を留去し、得られた残留物にエタノール30mlを
加え攪拌する。析出晶を濾取し、エタノールで洗浄後、
乾燥すれば、(3R,5R,6R)−3−(3−ベンジリ
デンアミノ−2−オキソイミダゾリジン−1−イル)−
3−カルボキシ−6−[D−α−(2−フルオロ−4−
ヒドロキシフェニル)−α−スルホアセタミド]−7−
オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプ
タン・二トリ−n-ブチルアミン塩7.87gを得る。 IR(KBr)cm-1;1793,1725,1682,1593 同様にして、つぎの化合物を得る。 (3R,5R,6R)−3−(3−ベンジリデンアミノ−
2−オキソイミダゾリジン−1−イル)−3−カルボキ
シ−6−[D−α−(2−クロロ−4−ヒドロキシフェ
ニル)−α−スルホアセタミド]−7−オキソ−4−チ
ア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタン・二トリ−
n-ブチルアミン塩 IR(KBr)cm-1:1792,1724,1684,1589
2−オキソイミダゾリジン−1−イル)−3−カルボキ
シ−6−[D−α−(2−フルオロ−4−ヒドロキシフ
ェニル)−α−スルホアセタミド]−7−オキソ−4−
チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタン・二トリ
−n-ブチルアミン塩7.87gをメタノール80mlに懸濁さ
せ、2,4−ジニトロフェニルヒドラジンの塩酸塩3.87g
を加え、室温で3時間攪拌する。反応混合物を氷冷し、
水40mlを加えた後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液でpH
5〜6に調整する。ついで、活性炭0.8gを加え、10分間攪
拌した後、不溶物を濾去する。濾液を減圧下に濃縮し、
メタノールを留去した後、得られた水溶液を活性炭0.8g
で再度処理する。ついで、塩化メチレン100mlを加え、
氷冷下で飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を滴下し、pH7.
5に調整する。水層を分取し、塩化メチレンおよび酢酸
エチルで順次洗浄後、逆相カラムクロマトグラフィー
(溶離液;水)で精製すれば、(3R,5R,6R)−3
−(3−アミノ−2−オキソイミダゾリジン−1−イ
ル)−3−カルボキシ−6−[D−α−(2−フルオロ
−4−ヒドロキシフェニル)−α−スルホアセタミド]
−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.
0]ヘプタン・二ナトリウム塩3.69gを得る。 IR(KBr)cm-1:1795,1702,1626 同様にして、つぎの化合物を得る。 (3R,5R,6R)−3−(3−アミノ−2−オキソイ
ミダゾリジン−1−イル)−3−カルボキシ−6−[D
−α−(2−クロロ−4−ヒドロキシフェニル)−α−
スルホアセタミド]−7−オキソ−4−チア−1−アザ
ビシクロ[3.2.0]ヘプタン・二ナトリウム塩
ニル)−α−スルホ酢酸・二トリ−n-ブチルアミン塩1.
67gを塩化メチレン20mlに溶解させ、この溶液に氷冷下
でトリメチルシリルクロリド1.07mlおよびトリ−n-ブチ
ルアミン1.34mlを加えた後、室温で20分間攪拌する。反
応混合物を-20℃以下に冷却し、塩化チオニル0.2mlを加
えた後、-10℃〜-3℃で30分間攪拌する。 (2) (3R,5R,6R)−6−アミノ−3−(3−ベン
ジリデンアミノ−2−オキソイミダゾリジン−1−イ
ル)−3−カルボキシ−7−オキソ−4−チア−1−ア
ザビシクロ[3.2.0]ヘプタン0.91gをメタノール14m
lに懸濁させた後、トリ−n-ブチルアミン2.02mlを加え
て溶解させる。この溶液を-70℃以下に冷却し、(1)で調
製した反応混合物を-60℃以下で滴下する。ついで、30
分間を要して室温まで昇温した後、水10mlを加える。有
機層を分取し、減圧下に濃縮する。得られた残留物をエ
タノール20mlに溶解させ、この中へ乳酸ナトリウム(純
度:70%)1.6gを含むエタノール溶液10mlを加え、2時
間攪拌する。析出物を濾取し、エタノールおよび塩化メ
チレンで順次洗浄後、乾燥させる。ついで、これをアセ
トニトリル16mlおよび水10mlに溶解させ、2,4−ジニ
トロフェニルヒドラジンの塩酸塩1.0gを加え、2時間攪
拌する。反応混合物に水10mlを加え、飽和炭酸水素ナト
リウム水溶液でpH6.0に調整後、不溶物を濾去する。濾
液に酢酸エチル20mlを加え、pH7.0に調整した後、水層
を分取し、活性炭0.3gで処理する。活性炭を濾去した
後、水層を減圧下に濃縮し、有機溶媒を留去する。得ら
れた水溶液を逆相カラムクロマトグラフィー(溶離液;
水)で精製すれば、(3R,5R,6R)−3−(3−ア
ミノ−2−オキソイミダゾリジン−1−イル)−3−カ
ルボキシ−6−[D−α−(2−クロロ−4,5−ジヒ
ドロキシフェニル)−α−スルホアセタミド]−7−オ
キソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ
ン・二ナトリウム塩0.67gを得る。 IR(KBr)cm-1:1772,1676,1622 同様にして、つぎの化合物を得る。 (3R,5R,6R)−3−(3−アミノ−2−オキソイ
ミダゾリジン−1−イル)−3−カルボキシ−6−[D
−α−(4−ヒドロキシフェニル)−α−スルホアセタ
ミド]−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ
[3.2.0]ヘプタン・二ナトリウム塩 IR(KBr)cm-1:1780,1700,1630,1610 (3R,5R,6R)−3−(3−アミノ−2−オキソイ
ミダゾリジン−1−イル)−3−カルボキシ−6−[D
−α−(4,5−ジヒドロキシフェニル)−α−スルホ
アセタミド]−7−オキソ−4−チア−1−アザビシク
ロ[3.2.0]ヘプタン・二ナトリウム塩 IR(KBr)cm-1:1772,1671,1623
酸・一ナトリウム塩160gを水2.4リットルに溶解させ、60〜7
0℃で30分間を要してシンコニジン167gを加え、同温度
で3時間攪拌する。ついで、室温で1時間攪拌した後、析
出晶を濾取し、水およびアセトンで順次洗浄した後、減
圧下に乾燥させる。得られた結晶をメタノール740mlに
溶解させ、この溶液を炭酸水素ナトリウム39.8gを含む
水溶液740mlおよびクロロホルム740mlの混合液に加え、
氷冷下で30分間攪拌した後、水層を分取する。分取した
水層をクロロホルムで洗浄した後、イオン交換樹脂を加
え、pH2.2に調整する。ついで、イオン交換樹脂を濾取
し、水100mlで洗浄する。先に得られた濾液を洗浄液と
合わせ、減圧下に濃縮する。得られた残留物にアセトニ
トリル200mlを加え、析出晶を濾取し、減圧下に乾燥す
れば、α−(4−ヒドロキシフェニル)−α−スルホ酢
酸・一ナトリウム塩のアセトニトリル付加体(D体とL
体の比がおよそ4:1の混合物)32.8gを得る。ついで、得
られた結晶を水640mlに溶解させ、60〜70℃で30分間を
要してシンコニジン33gを加え、同温度で3時間攪拌す
る。ついで、室温で1時間攪拌した後、析出晶を濾取
し、水およびアセトンで順次洗浄した後、減圧下に乾燥
させる。得られた結晶をメタノール140mlに溶解させ、
この溶液を炭酸水素ナトリウム7.53gを含む水溶液140ml
およびクロロホルム140mlの混合液に加え、氷冷下30分
間攪拌した後、水層を分取する。分取した水層をクロロ
ホルムで洗浄した後、イオン交換樹脂を加え、pH2.2に
調整する。ついで、イオン交換樹脂を濾取し、水20mlで
洗浄する。先に得られた濾液を洗浄液と合わせ、減圧下
に濃縮する。得られた残留物にアセトニトリル40mlを加
え、析出晶を濾取し、減圧下に乾燥すれば、D−α−
(4−ヒドロキシフェニル)−α−スルホ酢酸・一ナト
リウム塩のアセトニトリル付加体4.20gを得る。 IR(KBr)cm-1:1772,1671,1623 施光度[α]D -19.7゜(22℃,C=2,H2O)
ル)−α−スルホ酢酸・一ナトリウム塩の一水和物26.4
gをイオン交換カラムクロマトグラフィー(溶離液:
水)に付し、溶出液を約400mlまで減圧下に濃縮する。
この溶液にブルシン71.8gを90〜95℃で30分間を要して
加え、同温度で6時間攪拌した後、室温で一夜放置す
る。析出晶を濾取し、水およびアセトンで順次洗浄した
後、減圧下に乾燥すれば、D−α−(2−フルオロ−4
−ヒドロキシフェニル)−α−スルホ酢酸・二ブルシン
塩94.5gを得る。 (2) D−α−(2−フルオロ−4−ヒドロキシフェニ
ル)−α−スルホ酢酸・二ブルシン塩94.5gをクロロホ
ルム378mlおよびメタノール189mlの混合液に溶解させ
る。得られた溶液を炭酸水素ナトリウム13.8gを含む水
溶液284mlに氷冷下で加え、10分間攪拌した後、水層を
分取する。分取した水層をクロロホルムで洗浄した後、
イオン交換樹脂を加え、pH2に調整する。ついで、イオ
ン交換樹脂を濾取し、水30mlで洗浄する。先に得られた
濾液を洗浄液と合わせ、減圧下に濃縮する。得られた残
留物にアセトニトリル100mlを加え、室温で1時間攪拌
後、析出晶を濾取する。得られた結晶をメタノール33ml
に溶解させ、アセトニトリル207mlを加え、室温で2時間
攪拌する。析出晶を濾取し、乾燥すれば、D−α−(2
−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)−α−スルホ酢
酸・一ナトリウム塩のアセトニトリル付加体17.3gを得
る。 IR(KBr)cm-1;1703 施光度[α]D -6.6゜(22℃,C=2,H2O)
ルホ酢酸・一ナトリウム塩28.5gを水300mlに溶解させ、
この溶液に85〜90℃でシンコニジン29.0gを20分間を要
して添加した後、90〜95℃で4時間攪拌する。反応混合
物を室温で一夜放置した後、結晶を濾取し、水およびア
セトンで洗浄後、減圧下に乾燥すれば、D−α−(3,
4−ジヒドロキシフェニル)−α−スルホ酢酸・二シン
コニジン塩36.7gを得る。得られた結晶36.7gをクロロホ
ルム140mlおよびメタノール70mlの混合溶媒に加え、室
温で30分間攪拌し、溶解させる。この溶液に炭酸水素ナ
トリウム7.38gを溶解させた水溶液70mlを加え、10分間
激しく攪拌する。水層を分取し、クロロホルムで洗浄
後、イオン交換樹脂でpH2に調整する。イオン交換樹脂
を濾去した後、濾液を減圧下に約50mlまで濃縮し、飽和
炭酸水素ナトリウム水溶液でpH2.2に調整する。減圧下
に水を留去し、得られた残留物にアセトニトリルを加
え、析出晶を濾取すれば、D−α−(3,4−ジヒドロ
キシフェニル)−α−スルホ酢酸・一ナトリウム塩のア
セトニトリル付加体12.6gを得る。 IR(KBr)cm-1:1725 [α]D -29.2゜(22℃,C=2,H2O)
ル)−α−スルホ酢酸・一ナトリウム塩147gを水1.2リット
ルに溶解させ、この溶液にブルシン192gを加え、9時間還
流する。反応混合物を室温で一夜放置した後、結晶を濾
取し、水およびアセトンで順次洗浄後、減圧下に乾燥す
れば、α−(2−クロロ−4−ヒドロキシフェニル)−
α−スルホ酢酸・二ブルシン塩(D体とL体の比が85:1
5の混合物)262gを得る。ついで、これをクロロホルム
1.2リットルおよびメタノール0.9リットルの混合液に加え、30℃
で1時間攪拌する。不溶物を濾去した後、濾液に炭酸水
素ナトリウム45.5gを含む水溶液0.9リットルを加え、10分間
激しく攪拌する。水層を分取し、クロロホルムで洗浄
後、イオン交換樹脂でpH2に調整する。イオン交換樹脂
を濾去した後、濾液を減圧下に約600mlまで濃縮し、飽
和炭酸水素ナトリウム水溶液でpH2.2に調整する。この
水溶液にブルシン96gを加え、9時間還流する。反応混合
物を室温で一夜放置した後、析出晶を濾取し、水および
アセトンで順次洗浄後、減圧下に乾燥すれば、α−(2
−クロロ−4−ヒドロキシフェニル)−α−スルホ酢酸
・二ブルシン塩(D体とL体の比が95:5の混合物)130g
を得る。ついで、この結晶をクロロホルム600mlおよび
メタノール450mlの混合溶媒に加え、30℃で1時間攪拌す
る。不溶物を濾去した後、濾液に炭酸水素ナトリウム2
1.7gを含む水溶液450mlを加え、10分間激しく攪拌す
る。水層を分取し、クロロホルムで洗浄後、イオン交換
樹脂でpH2に調整する。減圧下に水を留去し、得られた
残留物にアセトニトリルを加え、析出晶を濾取する。得
られた結晶をメタノール70mlおよびアセトニトリル560m
lの混合溶媒から再結晶すれば、D−α−(2−クロロ
−4−ヒドロキシフェニル)−α−スルホ酢酸・一ナト
リウム塩のアセトニトリル付加体30.5gを得る。 IR(KBr)cm-1:1717 [α]D +19.9゜(22℃,C=2,H2O)
−α−スルホ酢酸・一ナトリウム塩のアセトニトリル付
加体418mgをN,N−ジメチルホルムアミド8.36mlに溶解
させ、この溶液に氷冷下でトリメチルシリルクロリド0.
34mlおよびトリ−n-ブチルアミン0.64mlを加える。室温
で1時間攪拌した後、−30〜−20℃で塩化チオニル0.10m
lを加え、氷冷下で15分間攪拌する。 (2) (3R,5R,6R)−6−アミノ−3−カルボキシ
−3−[3−[2−[4−[2−(p-ニトロベンジルオ
キシカルボニルアミノ)エタン−1−イル]セミカルバ
ゾノ]エチリデン]アミノ−2−オキソイミダゾリジン
−1−イル]−7−オキソ−4−チア−1−アザビシク
ロ[3.2.0]ヘプタン770mgをメタノール15.4mlに懸
濁させ、これにトリ−n-ブチルアミン1.21mlを加えて溶
解させる。−70℃以下に冷却後、(1)で調製した反応混
合物を−50℃以下で滴下する。ついで反応混合物を1時
間を要して室温まで昇温させた後、減圧下に溶媒を留去
する。得られた残留物に塩化メチレン50ml、メタノール
25mlおよび水50mlを加え、飽和炭酸水素ナトリウム水溶
液でpH7.5に調整する。水層を分取し、酢酸エチルで洗
浄後、減圧下に有機溶媒を留去し、逆相カラムクロマト
グラフィー(溶離液;水:アセトニトリル=20:1〜10:
1)で精製すれば、(3R,5R,6R)−3−カルボキ
シ−6−[D−α−(2−クロロ−4−ヒドロキシフェ
ニル)−α−スルホアセタミド]−3−[3−[2−
[4−[2−(p-ニトロベンジルオキシカルボニルアミ
ノ)エタン−1−イル]セミカルバゾノ]エチリデン]
アミノ−2−オキソイミダゾリジン−1−イル]−7−
オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプ
タン・二ナトリウム塩960mgを得る。 IR(KBr)cm-1;1772,1707,1674
m),5.42(1H,d,J=3.5Hz),5.59(1H,s),5.61(1H,d,J=3.5H
z),6.90-7.10(2H,m),7.24(1H,d,J=8Hz),7.65(1H,d,J=8H
z),7.87(1H,d,J=8Hz)
(2−クロロ−4−ヒドロキシフェニル)−α−スルホ
アセタミド]−3−[3−[2−[4−[2−(p-ニト
ロベンジルオキシカルボニルアミノ)エタン−1−イ
ル]セミカルバゾノ]エチリデン]アミノ−2−オキソ
イミダゾリジン−1−イル]−7−オキソ−4−チア−
1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタン・二ナトリウム
塩940mgを、水30mlおよび酢酸エチル30mlの混合液に溶
解させ、この溶液に5%パラジウム−炭素400mgを加え、
水素雰囲気下、室温で3時間攪拌する。不溶物を濾去
し、濾液を0.1N塩酸でpH6.0に調整した後、水層を分取
し、逆相カラムクロマトグラフィー(溶離液;水:アセト
ニトリル=1:0〜20:1)で精製すれば、(3R,5R,6
R)−3−[3−[2−[4−(2−アミノエタン−1
−イル)セミカルバゾノ]エチリデン]アミノ−2−オ
キソイミダゾリジン−1−イル]−3−カルボキシ−6
−[D−α−(2−クロロ−4−ヒドロキシフェニル)
−α−スルホアセタミド]−7−オキソ−4−チア−1
−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタン・一ナトリウム塩
460mgを得る。 IR(KBr)cm-1;1774,1675,1625 NMR(D2O)δ値;3.00-3.40(2H,m),3.40-3.80(3H,m),3.73
(4H,s),5.47(1H,d,J=3.5Hz),5.58(1H,d,J=3.5Hz),5.59
(1H,s),6.78-7.05(2H,m),7.28(1H,d,J=8Hz),7.65(1H,d,
J=8Hz),7.84(1H,d,J=8Hz)
(4H,s),5.03(1H,s),5.45(1H,d,J=3.8Hz),5.59(1H,d,J=
3.8Hz),6.89(2H,d,J=9Hz),7.27(1H,d,J=8Hz),7.50(2H,
d,J=9Hz),7.65(1H,d,J=8Hz) No.9:IR(KBr)cm-1;1774,1676,1628 NMR(D2O)δ値;3.00-3.40(2H,m),3.40-3.80(3H,m),3.71
(4H,s),5.36(1H,s),5.47(1H,d,J=3.8Hz),5.61(1H,d,J=
3.8Hz),6.58-6.80(2H,m),7.26(1H,d,J=8Hz),7.56-7.85
(2H,m) No.10:IR(KBr)cm-1;1775,1674,1626 NMR(D2O)δ値;3.00-3.40(2H,m),3.40-3.80(3H,m),3.71
(4H,s),5.43(1H,d,J=3.9Hz),5.51(1H,s),5.57(1H,d,J=
3.9Hz),6.98(1H,s),7.23(1H,d,J=8Hz),7.47(1H,s),7.61
(1H,d,J=8Hz) No.11:IR(KBr)cm-1;1774,1671,1628 NMR(D2O)δ値;1.50-2.20(2H,m),2.70-3.65(5H,m),3.75
(4H,s),5.36(1H,s),5.53(1H,d,J=3.8Hz),5.62(1H,d,J=
3.8Hz),6.58-6.90(2H,m),7.30(1H,d,J=8Hz),7.50-7.90
(2H,m)
ミノエタン−1−イル)セミカルバゾノ]エチリデン]
アミノ−2−オキソイミダゾリジン−1−イル]−3−
カルボキシ−6−[D−α−(2−クロロ−4−ヒドロ
キシフェニル)−α−スルホアセタミド]−7−オキソ
−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタン・
一ナトリウム塩72mgを水21mlに溶解させる。0.1N水酸化
ナトリウム水溶液でこの溶液のpHを8-8.5に維持しなが
ら、エチルホルムイミデートの塩酸塩109mgを5分間を要
して分割添加する。ついで、反応混合物を1N塩酸でpH6
に調整した後、逆相カラムクロマトグラフィー[溶離
液;水:アセトニトリル=94:6]で精製すれば、(3R,5
R,6R)−3−[3−[2−[4−(2−N−ホルム
イミドイルアミノエタン−1−イル)セミカルバゾノ]
エチリデン]アミノ−2−オキソイミダゾリジン−1−
イル]−3−カルボキシ−6−[D−α−(2−クロロ
−4−ヒドロキシフェニル)−α−スルホアセタミド]
−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.
0]ヘプタン・一ナトリウム塩60mgを得る。 IR(KBr)cm-1;1774,1717,1676 NMR(D2O)δ値;3.50(4H,s),3.70(4H,s),5.42(1H,d,J=3.8
Hz),5.56(1H,d,J=3.8Hz),5.58(1H,s),6.70-7.10(2H,m),
7.22(1H,d,J=8Hz),7.62(1H,d,J=8Hz),7.70-8.00(2H,m)
−ホルムイミドイルアミノエタン−1−イル)セミカル
バゾノ]エチリデン]アミノ−2−オキソイミダゾリジ
ン−1−イル]−3−カルボキシ−6−[D−α−(2
−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)−α−スルホア
セタミド]−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ
[3.2.0]ヘプタン・一ナトリウム塩 IR(KBr)cm-1;1773,1716,1670,1627 NMR(D2O)δ値;3.50(4H,s),3.20-3.80(5H,m),5.35(1H,
s),5.48(1H,d,J=3.5Hz),5.61(1H,d,J=3.5Hz),6.50-6.80
(2H,m),7.26(1H,d,J=8Hz),7.50-7.90(3H,m)
ミノエタン−1−イル)セミカルバゾノ]エチリデン]
アミノ−2−オキソイミダゾリジン−1−イル]−3−
カルボキシ−6−[D−α−(2−クロロ−4−ヒドロ
キシフェニル)−α−スルホアセタミド]−7−オキソ
−4−チア−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタン・
一ナトリウム塩70mgを、水18mlに溶解させる。0.1N水酸
化ナトリウム水溶液でこの溶液のpHを8-8.5に維持しな
がら、アミノイミノメタンスルホン酸97mgを5分間を要
して分割添加する。ついで、反応混合物を逆相カラムク
ロマトグラフィー[溶離液;水:アセトニトリル=94:6]
で精製すれば、(3R,5R,6R)−3−[3−[2−
[4−(2−グアニジノエタン−1−イル)セミカルバ
ゾノ]エチリデン]アミノ−2−オキソイミダゾリジン
−1−イル]−3−カルボキシ−6−[D−α−(2−
クロロ−4−ヒドロキシフェニル)−α−スルホアセタ
ミド]−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ
[3.2.0]ヘプタン・一ナトリウム塩60mgを得る。 IR(KBr)cm-1;1774,1670 NMR(D2O)δ値;3.37(4H,s),3.68(4H,s),5.41(1H,d,J=3.8
Hz),5.58(1H,s),5.59(1H,d,J=3.8Hz),6.70-7.02(2H,m),
7.19(1H,d,J=8Hz),7.60(1H,d,J=8Hz),7.83(1H,d,J=8Hz)
ミダゾリジン−1−イル]−3−カルボキシ−6−[D
−α−(2−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)−α
−スルホアセタミド−7−オキソ−4−チア−1−アザ
ビシクロ[3.2.0]ヘプタン・二ナトリウム塩3.0gを
水45mlに溶解させ、この溶液に室温でアミノイミノメタ
ンスルホン酸0.84gを加えた後、3%炭酸水素ナトリウム
水溶液でpH5.4〜5.6を維持しながら、同温度で1時間攪
拌する。反応混合物を逆相カラムクロマトグラフィー
(溶離液;水)で精製すれば、(3R,5R,6R)−3
−カルボキシ−6−[D−α−(2−フルオロ−4−ヒ
ドロキシフェニル)−α−スルホアセタミド]−3−
[3−グアニジノ−2−オキソイミダゾリジン−1−イ
ル]−7−オキソ−4−チア−1−アザビシクロ[3.
2.0]ヘプタン・一ナトリウム塩0.80gを得る。 IR(KBr)cm-1:1776,1684,1627 NMR(D2O)δ値;3.41(1H,d,J=12.5Hz,),3.61(4H,s),4.61
(1H,d,J=12.5Hz,),5.36(1H,s),5.47(1H,d,J=4Hz),5.60
(1H,d,J=4Hz),6.60-6.86(2H,m),7.56-7.85(1H,m)
(1H,d,J=12.5Hz,),5.02(1H,s),5.48(1H,d,J=3.5Hz),5.5
8(1H,d,J=3.5Hz),6.90(2H,d,J=9Hz),7.49(2H,d,J=9Hz) No.17:IR(KBr)cm-1;1772,1684,1617 NMR(D2O)δ値;3.42(1H,d,J=12.5Hz),3.61(4H,s),4.83(1
H,d,J=12.5Hz),5.40-5.70(2H,m),6.70-7.10(2H,m),7.82
(1H,d,J=9Hz) No.18:IR(KBr)cm-1;1774,1684,1620 NMR(D2O)δ値;3.39(1H,d,J=12.8Hz,),3.61(4H,s),4.63
(1H,d,J=12.8Hz,),5.45(1H,d,J=4.1Hz),5.51(1H,s),5.5
7(1H,d,J=4.1Hz),7.02(1H,s),7.46(1H,s) No.19:IR(KBr)cm-1;1771,1682,1627 NMR(D2O)δ値;3.41(1H,d,J=12.5Hz,),3.62(4H,s),4.94
(1H,s),5.45-5.60(2H,m),6.94-7.17(3H,m)
Claims (1)
- 【請求項1】一般式 【化1】 「式中、R1は、ハロゲン原子または保護されていても
よいヒドロキシル基で置換されていてもよいフェニル基
を;R2は、保護されていてもよいスルホ基またはスル
ホナト基を;R3は、保護されていてもよいカルボキシ
ル基またはカルボキシラト基を;R4は、一般式 【化2】 (式中、R5は、置換されていてもよい低級アルキル基
を示す。)で表わされる基または保護されていてもよい
グアニジノ基を、それぞれ示す。」で表わされるペナム
誘導体またはその塩。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP5-116637 | 1993-04-21 | ||
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JP11663793 | 1993-04-21 | ||
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ID=27313192
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09165760A (ja) * | 1995-12-15 | 1997-06-24 | Hideki Kanda | 開口部を有する地下構造体の耐土圧構造 |
WO2019194306A1 (ja) * | 2018-04-06 | 2019-10-10 | 富士フイルム株式会社 | 新規なペナム誘導体又はその塩、医薬組成物及びその応用 |
WO2021066149A1 (ja) * | 2019-10-04 | 2021-04-08 | 富士フイルム株式会社 | 新規なペナム誘導体又はその塩ならびにβ-ラクタマーゼ阻害化合物及び抗菌性化合物又はそれらの塩から選ばれる1つ以上の化合物を含有することを特徴とする医薬組成物及びキット |
-
1993
- 1993-05-11 JP JP13250593A patent/JP3523664B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH09165760A (ja) * | 1995-12-15 | 1997-06-24 | Hideki Kanda | 開口部を有する地下構造体の耐土圧構造 |
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KR20200128556A (ko) * | 2018-04-06 | 2020-11-13 | 후지필름 가부시키가이샤 | 신규의 페남 유도체 또는 그 염, 의약 조성물 및 그 응용 |
CN111954673A (zh) * | 2018-04-06 | 2020-11-17 | 富士胶片株式会社 | 新型的青霉烷衍生物或其盐、医药组合物及其应用 |
JPWO2019194306A1 (ja) * | 2018-04-06 | 2021-03-11 | 富士フイルム株式会社 | 新規なペナム誘導体又はその塩、医薬組成物及びその応用 |
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