JPH08258975A - 情報記録ディスクの供給装置及びその部分装置 - Google Patents

情報記録ディスクの供給装置及びその部分装置

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JPH08258975A
JPH08258975A JP8735995A JP8735995A JPH08258975A JP H08258975 A JPH08258975 A JP H08258975A JP 8735995 A JP8735995 A JP 8735995A JP 8735995 A JP8735995 A JP 8735995A JP H08258975 A JPH08258975 A JP H08258975A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 移送途中での汚れや損傷を未然に防止して情
報記憶ディスクの品質の向上を図り、併せてライン構成
が小形化されて占有床面積を縮小することができる情報
記録ディスクの供給装置を提供すること。 【構成】 移送台10を移送し且つ一個づつ分離して供
給位置に位置決めするコンベヤ体と、該供給位置に位置
決めされた移送台を把持して旋回且つ直線移送すること
により別の受け取り位置に位置決めする移載装置19
と、受取り位置に位置決めされた移送台を受け取って更
に別の取出し位置に旋回割出しする割出し供給装置18
と、前記取出し位置に割出された移送台上の情報記録デ
ィスクを1枚づつ分離して次工程のテーブル上に移送す
る分離移載装置25とで構成されている情報記録ディス
クの供給装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、情報記憶ディスクを
クランピングプレートの組み付け工程に供給する情報記
録ディスクの供給装置及びその部分装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ディスクカートリッジは、図1
のディスクカートリッジ1の分解斜視図に示すように、
上シェル2および下シェル9とで基本的に構成される。
そして、上シェル2には、主にシャッター3、シャッタ
ーロック5、情報記憶ディスク6等が組込まれる。
【0003】詳しくは、シャッター3は、上シェル2の
開口部4を閉塞すべく上シェル2に移動可能に装着され
る。また、シャッターロック5は、シャッター3を閉塞
状態にロックすべく上シェル2内部に装着される。情報
記憶ディスク6は、中央の円形凹部7内にクランピング
プレート8を装着した上で、上シェル2内部に形成され
た円軌道2a内に回転可能に内装される。
【0004】この場合、通常、ディスクカートリッジ組
立工程の最初の工程では、先ず情報記録ディスク6が、
この情報記録ディスク6にクランピングプレート8を組
み込む工程に供給される。クランピングプレート8を組
み込む工程の後には、上、下シェル2、9が、移送供給
される別のコンベヤ体28、29が配置されているので
(図9参照)、クランピングプレート8が装着された情
報記録ディスクディスク6は、コンベヤ体28上を移送
される上シェル2の円軌道枠2a内に順次装填される。
【0005】そして、次に、上、下シェル2、9が合体
される工程へと進む。このようにして、ディスクカート
リッジが組み立てられていくのであるが、情報記録ディ
スクは、従来は、図9に示す情報記録ディスクの供給装
置により供給されていた。
【0006】以下、従来の情報記録ディスクの供給装置
について説明する。先ず、マガジンテーブル66の円周
上に、情報記憶ディスク6を多数積載した情報記憶ディ
スク積層台10Aが、人手を使って均等に載置される。
この状態でマガジンテーブル66を駆動すると、情報記
憶ディスク積層台10Aは、マガジンテーブル66の割
出し動作により所定の排出位置Lに割出し位置決めされ
ていく。
【0007】割出された情報記憶ディスク積層台10A
上の情報記憶ディスク6は、移し変え手段67の昇降な
らびに旋回動作により、1枚づつ分離されてコンベヤ体
68のパレット(図示せず)上に順次載置される。コン
ベヤ体68上に載置された情報記憶ディスク6は、その
まま移送されて供給位置Mに位置決めされる。供給位置
Mに位置決めされた情報記憶ディスク6は、移載アーム
69の旋回、昇降動作により次のクランピングプレート
8を組み込む工程であるターンテーブル24上の供給位
置Nに1枚づつ順次供給される。
【0008】このように、従来の情報記録ディスクの供
給装置では、1枚づつ情報記憶ディスク積層台10Aよ
り分離された情報記録ディスク単体を、コンベヤ体上に
載置して移送する構成を採っていた。従って、コンベヤ
体上で移送される過程で、情報記録ディスクに塵埃ない
し粉塵等が付着したり、また、それが原因となり記録面
を損傷したりする難点があった。また、ライン構成が大
形化するため占有床面積が増大し、メンテナンスが煩雑
になる等の問題点があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
点の解決を意図したものである。即ち、本発明の目的
は、移送途中での汚れや損傷を未然に防止して情報記憶
ディスクの品質の向上を図り、併せてライン構成が小形
化されて占有床面積を縮小することができる情報記録デ
ィスクの供給装置及びその部分装置を提供することを目
的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】しかして、本発明者等は
このような課題に対して、情報記憶ディスクの記録面等
を汚さずに、また損傷させずに移送する点に着目して鋭
意研究を重ねた結果、情報記憶ディスクを多量に積載し
た状態で次の工程の直前まで移送する点に糸口があるこ
とを見出し、この知見に基づいて本発明を完成させたの
ものである。
【0011】すなわち、本発明は、情報記録ディスクを
積み重ねて保持した移送台から該ディスクを1枚づつ分
離し、クランピングプレートの組み付け工程に供給する
情報記録ディスクの供給装置であって、前記移送台を移
送し且つ一個づつ分離して供給位置に位置決めするコン
ベヤ体と、該供給位置に位置決めされた移送台を把持し
て旋回且つ直線移送することにより別の受け取り位置に
位置決めする移載装置と、受取り位置に位置決めされた
移送台を受け取って更に別の取出し位置に旋回割出しす
る割出し供給装置と、前記取出し位置に割出された移送
台上の情報記録ディスクを1枚づつ分離して次工程のテ
ーブル上に移送する分離移載装置とで構成されている情
報記録ディスクの供給装置に存する。
【0012】そしてまた、前記割出し供給装置は、旋回
割出し可能に支持された旋回テーブルと、その上に設け
られ情報記録ディスクを1ピッチ毎に上方に押し上げる
ピッチ送り手段とを備えた情報記録ディスクの供給装置
に存する。そしてまた、前記移載装置は、旋回位置決め
可能なテーブルと、該テーブルの旋回中心を横切る方向
に進退移動し前記移送台を把持する把持部とを備えた情
報記録ディスクの供給装置に存する。そしてまた、前記
ピッチ送り手段は、該旋回テーブル上に背中合わせに配
設され前記移送台を係止する一対のホークと、該一対の
ホークに設けられたボールナットと、該ボールナット螺
合するボールネジを備えた情報記録ディスクの供給装置
に存する。
【0013】そしてまた、情報記録ディスクを積み重ね
て保持し、コンベヤ上に位置決めされた移送台を、コン
ベヤ体外の別の割出し供給装置の受取り位置に移載する
移載装置であって、旋回位置決め可能なテーブルと、該
テーブル上に設けられ前記テーブルの旋回中心、を横切
る方向に進退移動する把持部を備えた移載装置に存す
る。そしてまた、移載装置から受け取った移送台を別の
取出し位置に旋回割出しし、分離移載装置を介して次の
ターンテーブル供給位置に1枚づつ分離して供給する割
出し供給装置であって、旋回割出し可能に支持された旋
回テーブルと、該旋回テーブル上に背中合わせに配設さ
れ前記移送台を係止する一対のホークと、該一対のホー
クをピッチ送りするピッチ送り手段とよりなる割出し供
給装置に存する。
【0014】そしてまた、前記移送台は、外周に把持す
るための溝を形成した基台と、該基台に立設された支柱
と、該支柱に挿通されたスペーシングディスクとよりな
り、該支柱に情報記録ディスクを挿通し該スペーシング
ディスクの上に積み重ねて保持する情報記録ディスクの
供給装置に存する。そしてまた、外周に把持するための
溝を形成した基台と、該基台に立設された支柱とよりな
り、該支柱に情報記録ディスクを挿通し積み重ねて保持
することを特徴とする情報記録ディスク用移送台に存す
る。そしてまた、情報記録ディスクと基台との間にスペ
ーシングディスクを挿通し、該スペーシングディスクを
上方にピッチ送りすることにより、情報記録ディスクも
同様にピッチ送り可能とした情報記録ディスク用移送台
に存する。
【0015】
【作用】上記のような情報記録ディスクの供給装置を採
用することにより、情報記録ディスクを多重に積層保持
して移送する移送台よりクランピングプレートの組み付
け工程に1枚づつ供給するに際し、先ず、移送台をコン
ベヤ体に載置し、これを移送してコンベヤ体上の供給位
置に一個づつ分離し、この移送台を移載装置の把持部に
より把持して旋回割出しすると共に直線移送することに
より、次の割出し供給装置の受取り位置に移載する。
【0016】移載された移送台は、割出し供給装置の旋
回により取出し位置に割出された後、移送台上に積み重
ねられた情報記録ディスクを最上段より分離移載装置を
介して次の情報記録ディスクをクランピングプレート8
を組み付ける工程であるターンテーブルの供給位置に1
枚づつ分離して供給する。
【0017】この場合、割出し供給装置のピッチ送り手
段は、最上段の情報記録ディスクが分離移載装置により
取出されると、次の段の情報記録ディスクは最上段の位
置にピッチ送りされる。
【0018】
【実施例】以下、実施例を挙げ図面に基づいて本発明を
説明する。図2は、スタックポールの斜視図を示し、図
3は本発明の実施例である情報記録ディスクを供給する
全体構成図を示す。情報記憶ディスクの供給装置では、
情報記憶ディスク(以下MD6と称する)は、図2に示
すように数多く多重に積載された状態で移送台(以下ス
タックポール10と称する)に保持されて運ばれること
になる。
【0019】ここで、スタックポール10は、外周に溝
12を形成した円板状の基台11と、それに立設した支
柱14よりなるものである。そして、この支柱14に
は、上下面にボス15a、15bを形成した円板状のス
ペーシングディスク13が挿通され、基台11上に載置
される。このように構成されたスタックポール10に
は、MD6が支柱14に順次挿通される。その結果、ス
ペーシングディスク13上には、MD6が、数多く多重
に積載された状態となる。
【0020】次に、図3をもとに情報記録ディスクを、
次の工程、即ち、クランピングプレートを装着する工
程、に供給する装置の概要について、以下説明する。す
なわち、本発明の情報記録ディスクの供給装置は、主と
してコンベヤ体16、移載装置19、割出し供給装置1
8、分離移載装置25等から構成される。このうち、コ
ンベヤ体16は、MD6が積載されたスタックポール1
0を、次に配置されている移載装置19の前まで(供給
位置A)運んで位置決めするものである。
【0021】コンベヤ体の端部には、回転テーブルTが
組み込まれており、この回転テーブルTの前には、図示
しない開閉ストッパが設けられている。従って、コンベ
ヤ体16上を移送されてくるスタックポール10は、回
転テーブルTの手前で、開閉ストッパにより、その移動
を阻止される。そして、スタックポール10は、この開
閉ストッパによって、必要な時、先端の1個のみが単独
に分離され、回転テーブルTに渡される。その後は、回
転テーブルTの間欠回転割り出し動作により供給位置A
に位置決めされることになる。
【0022】移載装置19は、コンベヤ体16上で一個
づつ分離され供給位置Aに位置決めされたスタックポー
ル10を、把持部で把持した後、旋回かつ直線移動し、
次の割出し供給装置18の受取り位置Bに移載するもの
である。また、割出し供給装置18は、前記移載装置1
9により受取り位置Bに位置決め載置されたスタックポ
ール10を取出し位置Cに旋回割出し、スタックポール
10上のMD6を後述するピッチ送り手段により1ピッ
チ毎に上方に押し上げて、次の分離移載装置25により
取り出し易い状態にするものである。
【0023】分離移載装置25は、割出し供給装置18
によりピッチ送りされた最上段のMD6を、1枚づつ吸
着して取出し、次のクランピングプレート8を装着する
工程であるターンテーブル24上の供給位置Dに移送す
るものである。次に、情報記録デイスクの供給装置を構
成する各装置について、更に詳しく具体的に説明する。
【0024】先ず移載装置につき、図4および図5を基
に説明する。図4は移載装置の平面図であり、図5は移
載装置の側面図である。すなわち、移載装置19は、主
にテーブル34、把持部30等により構成される。テー
ブル34は、駆動源36の出力軸36aにカップリング
37を介して接続された旋回軸35の頂部に水平に固定
されている。旋回軸35は、支持台38上に垂直に固定
された筒体39内に挿通支持され、筒体39の上部には
基板40が固定されている。
【0025】把持部30は、テーブル34上にあって、
駆動源31により開閉する一対の把持爪30a、30b
を有し、駆動源32により案内レール33a、33bに
案内され進退移動可能に構成されている。そして、移載
装置19の各駆動源は、この把持部30を開閉作動する
駆動源31と、把持部30を前後に直進移動する流体圧
シリンダを備えた駆動源32と、把持部30を180度
旋回させる駆動源36とで構成される。
【0026】このような構造の移載装置19は、次のよ
うに作動する。先ず、把持部30は、駆動源31により
一対の把持爪30a、30bを開閉させて、供給位置A
に位置決めされているスタックポール10の基台11の
溝12を把持する。そして、スタックポール10を把持
した把持部30は、別の駆動源32により案内レール3
3a、33bに沿って図5でいう左方に後退移動する。
後退移動した把持部30は、別の駆動源36により、こ
のまま180度旋回する。
【0027】その後、前記駆動源32により、次の割出
し供給装置18の受取り位置Bに向けて直進移動し、受
け渡す。割出し供給装置18に受け渡した後、移載装置
19は、後退して待機する。ここで、受取り位置Bに
は、空になったスタックポール10が、割出し供給装置
18により戻されているので、移載装置19は、再度、
直進移動してスタックポール10を把持部で受け取る。
受け取られた後は、後退して180度旋回し、更に前進
移動してコンベヤ体16の供給位置Aに戻す。
【0028】なお、コンベヤ体16に戻されたスタック
ポール10は、コンベヤ体の回転テーブルTにより次に
送られる。次に、割出し供給装置18について、図6お
よび図7により説明する。図6は、割出し供給装置の側
面図であり、図7は割出し供給装置の平面図である。す
なわち、割出し供給装置18は、主に旋回テーブル4
1、ピッチ送り手段等からなる。旋回テーブル41は、
旋回割出し軸49の頂部に水平に固定されており、その
上面が、180度位相を異にして、前記受取り位置Bお
よび取出し位置Cとなっている。
【0029】そして、旋回テーブル41は、旋回軸49
の頂部に水平に固定されており、またこの旋回軸は、カ
ップリング50を介してモータ52に接続された減速機
51と結合されている。次に、ピッチ送り手段は、主
に、一対のホーク47a、47b、ボールネジ44、ボ
ールナット45、駆動源53等で構成されている。これ
ら一対のホーク47a、47bは、前記旋回テーブル4
1の旋回中心を基点として互いに反対側に背中合わせ
に、前記受取り位置Bおよび取出し位置Cに対応して配
置されている。
【0030】従って、ホーク47の構成は、同一構成で
あるため、一方のホーク47aの構成について説明する
ホーク47aは、これを取り付けているホーク取付板4
6bの背部に設けられたボールナット45が、ボールネ
ジ44と螺合することより、昇降移動することが可能で
ある。また、ホーク47は、先端が二股状のアームに形
成されており、この二股状のアームを、移送台における
基台11とその上に載置されたスペーシングディスク1
3との間の間隙に挿入して係止するものである。
【0031】このスペーシングディスク13は、先述し
たように、ホーク47の二股状のアームの間隔より小径
のボス15a、15bが上下両面に形成された円板状の
もので、外径はスタックポール10の基台11の外径と
ほぼ同径である。従って、基台11側に当接するスペー
シングディスクのボス15bにより、基台11とスペー
シングディスクとの間で間隙が形成されることから、こ
こにホーク47aの二股状のアームを差込むことができ
る。
【0032】この結果、ホーク47aを移送台に係止す
ることができる。さらに、ホーク47aは、図示しない
が、他方のホーク取付板46bに取り付けられたホーク
47bを摺動可能に案内支持するリニアモーションベア
リング53bと、それを案内するガイドであるリニアガ
イド53aと同一構成のものにより支持されている。一
方、ボールネジ44は、ボールナット45に螺合し、旋
回テーブル41と該旋回テーブル41の中央に立設した
スタンド42の頂部の水平なステー43により、上下両
端が回転自在に軸支されている。
【0033】そして、ボールネジ44の延在する一端
は、プーリ48を介して駆動源(例えばステッピングモ
ータ54)に連結されている。上記のように構成された
ピッチ送り手段は、そのステッピングモータ54の駆動
によりボールネジ44をステップ回転させ、これに螺合
しているボールナット45を介してホーク47aを上方
にステップ送りすることができる。従って、ホーク47
aは、これに係止されたスタックポール10のスペーシ
ングディスク13を、上方に順次ピッチ送りさせること
ができる。
【0034】上記のように構成された割出し供給装置1
8は、次のように動作する。先ず、割出し供給装置18
の受取り位置Bに、移載装置19の把持部30の直進移
動により、スタックポール10が位置決め載置される。
この時、同時にスタックポール10のスペーシングディ
スク13が割出し供給装置のホーク47により係止され
る。一方、移載装置19は、後退移動して受取り位置B
に対向して待機する。そこで、割出し供給装置18は、
180度旋回しスタックポール10を取出し位置Cに割
出し位置決めする。
【0035】この時、空になったスタックポール10
は、取出し位置Bに戻って割り出し位置決めされる。取
出し位置Bのスタックポール10は、待機している移載
装置19が直進移動することにより、把持される。その
後、前述したようにコンベヤ体16に移される。次に分
離移載装置につき図7および図8を基に説明する。図8
は、分離移載装置の側面図を示す。すなわち、図8に示
すように分離移載装置25は、主に旋回軸61、アーム
58、支持板57、吸着部C1、C2等で構成される。
【0036】詳しくは、旋回軸61は、駆動源DVによ
り筒体62内に旋回かつ昇降移動可能に軸支されてい
る。旋回軸の上部には、アーム58が水平に固定され、
アーム58の端部に直交して取付けられた支持板57の
両端には、吸着部C1、C2が設けられている。さら
に、分離移載装置25のアーム58には、2個の位置決
めブッシュ59が取付けられる(図では1個のみ図示し
ている)。
【0037】これに対応して筒体上端部には1個の位置
決めピン60が設けられる。従って、アーム58は、旋
回軸Pを中心として2位置に旋回割出しされた際、前記
位置決めピン60が何れかのブッシュ59の直上に対応
する。この位置でアーム58を下降させると、位置決め
ブッシュ59と位置決めピン60が互いに嵌合して分離
移載装置25の各吸着部C1、C2を正確に割出し位置
決めすることができる。このように構成された分離移載
装置25は、次のように動作する。最初に、図7に鎖線
で示すように、取出し位置Cに対応する位置に位置決め
されている一方の吸着部C1は、アーム58の下降動作
により割出し位置決めされているスタックポール最上部
のMD6を、押圧した状態で吸着する。
【0038】次に、図7および図8に示すように、アー
ム58を時計廻りに水平旋回させることにより、一方の
吸着部C1に吸着されているMD6は、受け渡し位置E
の直上に対応する。そこで、アーム58を下降させて一
方の吸着部C1よりMD6を切り離すと、このMD6
は、受け渡し位置Eにある支柱頂部のテーパ状の位置決
め突起56により、支柱55の肩部に支持された状態で
保持される。再びアーム58が、反時計廻りに旋回する
と、その吸着部C1は、割出し供給装置18の取出し位
置Cの直上に対応する。
【0039】同時に、取出し位置Cに位置するスタック
ポール10のスペーシングディスク13を、割出しテー
ブルのピッチ送り手段のボールネジ44の駆動でピッチ
移動するホーク47により、MD6の1枚分上方にピッ
チ移動する。すなわち、前に取出された最上段のMD6
の位置に、次の段のMD6が位置決めされ、同じことが
順次行われて、最下段のMD6が、最上段に位置決めさ
れるまでスペーシングディスク13がピッチ移動され
る。
【0040】これにより、分離移載装置25の一方の吸
着部C1により吸着されるMD6が、常に際上段に押し
上げられ、一定の高さ位置で吸着することができ、他方
の吸着部C2の吸着高さ位置と同一高さに合致させるこ
とができる。続いて、図8に示すアーム58が下降する
と、一方の吸着部C1が取出し位置Cに割出されたMD
6を押圧吸着する。同時に、受け渡し位置Eの直上に位
置している他方の吸着部C2は、先に受け渡し位置Eに
位置決め保持されている別のMD6を押圧吸着する。
【0041】そこで、2個のMD6を吸着保持したアー
ム58が時計廻りに旋回すると、吸着部C1のMD6は
受け渡し位置Eに、また吸着部C2のMD6はターンテ
ーブル上の供給位置Dに対応する直上位置にそれぞれ位
置決めされる。続いて、アーム58が、このまま下降す
ることにより各吸着部C1、C2に吸着されているMD
6を、それぞれ受け渡し位置Eおよび供給位置Dに移載
することができる。
【0042】この場合、MD6が位置決め載置される割
出し供給装置18の割出し動作により取出し位置C、受
け渡し位置Eおよびターンテーブル上の供給位置Dの高
さ位置は、全て同一高さ位置になるよう設定されてい
る。このようにして、MD6が所定位置に移載されると
アーム58は、再び上昇して反時計廻りに旋回し、吸着
部C1を割出し供給装置18の取出し位置Cに、また吸
着部C2を受け渡し位置Eの直上にそれぞれ対応させて
待機する。以上、本発明の情報記録ディスクの供給装置
を構成する各装置を説明した。
【0043】次に、本発明の情報記録ディスクの全体の
供給装置の一連の作動を述べる。先ず、図3に示すよう
に、スタックポール10には、スペーシングディスク1
3を介して、MD6が数多く積み重ねられる。その後、
スタックポール10は、人手によりコンベヤ体16上に
順次載置される(図2参照)。そして、スタックポール
10は、コンベヤ体16上を順次移送され供給位置であ
る供給位置Aに位置決めされる。
【0044】すなわち、供給位置Aは、コンベヤ体16
上を連続移送されてくるスタックポール10を1個づつ
単独に分離して位置決めした位置であり、また移載装置
19の把持部30により受取られる状態となった位置で
ある。そこで、図4に示す移載装置19の把持部30が
供給位置Aに向けて前進移動し、この把持部30により
スタックポール10の基台11に設けた溝12を把持す
る(図2参照)。スタックポール10を把持した把持部
30は、供給位置Aより離反する方向に後退移動する。
【0045】そして、テーブル34が180度旋回する
と、把持部30により把持されたスタックポール10
は、第2位置であるところの次の割出し供給装置18上
の受取り位置Bに対向する。この割出し供給装置18上
の受取り位置Bは、移載装置19の把持部30よりスタ
ックポール10を直接受取る位置であることは既に述べ
た。移載装置19の把持部30に把持されたスタックポ
ール10は、把持部30の前進移動により割出し供給装
置18上の受取り位置Bに載置され、位置決めされる。
把持部30の直進移動による載置動作と同時に、スタッ
クポール10に介挿されているスペーシングディスク1
3に後述するホーク47が係止される。
【0046】このスペーシングディスク13は、スタッ
クポール10上に多重に積載されたMD6と基台11と
の間に介挿されて、上下両面に形成されているボス15
a、15bにより、MD6と基台11との間で間隙を形
成していること、そして、この間隙にホーク47が係止
されることは既に述べた。次に、割出し供給装置18を
180度旋回割出しすると、スタックポール10は、取
出し位置Cに位置決めされる。この取出し位置Cは、ス
タックポール10より、MD6を分離移載装置25によ
って1枚づつ分離して取出す位置である。取り出された
MD6は、次のクランピングプレート8を組み込む工程
であるターンテーブル24上の供給位置Dに供給され
る。
【0047】すなわち、取出し位置Cに位置決めされた
スタックポール上のMD6は、最上部より分離移載装置
25を介して1枚づつ取出される。そして取り出された
後は、分離移載装置25によって、受け渡し位置Eにお
いて一旦持ち替えられたMD6は、次のターンテーブル
上の供給位置Dに移載される。MD6がターンテーブル
24上の供給位置Dに移載されると、図3に示す矢印の
通り、ターンテーブル24は、反時計廻りに旋回しなが
ら割出を行い、順次、クランピングプレート8の組み込
み工程が実行されていく。
【0048】その組み込み工程は、主に、パーツフィー
ダ23よりクランピングプレート8がMD6の円形凹部
7内に供給される工程、供給されたクランピングプレー
ト8を超音波によりカシメる工程17、カシメた状態を
チェックする工程26等の単位工程よりなる。クランピ
ングプレート8が装着されたMD6は、その状態が良好
であることが確認されると、MD装填装置27により別
のコンベヤ体28により移送されてくる上シェル2の円
軌道枠2a内に装填される。このようにして、MD6に
クランピングプレート8を装着する工程、すなわちクラ
ンピングプレート8の組み込み工程、に供給するまでの
一連の搬送工程が効率良く行われていく。
【0049】尚、分離移載装置25により取り出されて
既に空になったスタックポール10は、割出し供給装置
18により、受取り位置Bに戻される。受取り位置Bに
戻された空のスタックポール10は、待機している移載
装置19によって、コンベヤ体16に戻される。コンベ
ヤ体16では、空のスタックポール10は、回転テーブ
ルTにより、次に送られる。
【0050】一方、コンベヤ体16では、開閉ストッパ
の操作により、MD6が多数積載された新しいスタック
ポール10が、供給位置Aに位置決めされてくる。この
新しいスタックポール10を、移載装置19が、割出し
供給装置19の受取り位置Bに位置決めして渡す。やが
て、分離移載装置25によるターンテーブル24への移
載が終了すると、空になった旧スタックポール10は受
取り位置Bに、また、新しいスタックポール10は取出
し位置Cに移される。以後、このような繰り返しが行わ
れることになる。
【0051】以上、本発明を説明してきたが、本発明
は、実施例にのみ限定されるものではなく、その本質か
ら逸脱しない範囲で、他の色々な変形例が可能であるこ
とはいうまでもない。情報記録ディスクの供給装置全体
の作動は、公知の方法でシーケンシャル制御が行われる
結果、各工程のタイミングは同期化されて全体が整合あ
る流れになることは当然である。
【0052】
【発明の効果】情報記憶ディスクを多重に積載した移送
台を次の工程直前まで移送し、そこで移送台より次の工
程に1枚づつ分離供給することができるため、移送途中
での汚れや損傷を未然に防止し、情報記憶ディスクの品
質の向上を図ることができる。また、ライン構成が小形
化されて占有床面積を縮小させ、装置のメンテナンスの
向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、ディスクカートリッジの分解斜視図で
ある。
【図2】図2は、移送台(スタックポール)の斜視図で
ある。
【図3】図3は、本発明の実施例である情報記録ディス
クを供給する装置の全体構成図である。
【図4】図4は、移載手段の平面図である。
【図5】図5は、移載手段の側面図である。
【図6】図6は、割出し供給装置の側面図である。
【図7】図7は、割出し供給装置の平面図である。
【図8】図8は、分離移載装置の側面図である。
【図9】図9は、従来の情報記録ディスクを供給する装
置の全体構成図である。
【符号の説明】
1…ディスクカートリッジ 6…情報記録記録ディスク(MD) 8…クランピングプレート 10…移送台(スタックポール) 11…基台 12…溝 13…スペーシングディスク 14…支柱 15a、15b…ボス 16…コンベヤ体 18…割出し供給装置 19…移載装置 24…ターンテーブル 25…分離移載装置 30…把持部 34…テーブル 35…旋回軸 41…旋回テーブル 44…ボールネジ 45…ボールナット 47…ホーク 49…旋回割出し軸 54…ステッピングモータ 53a…リニアガイド 53b…リニアモーションベアリング 58…アーム 61…旋回軸 A、M…供給位置 B…受取り位置 C、N…取出し位置 D…供給位置 E…受け渡し位置 T…回転テーブル

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報記録ディスクを積み重ねて保持した
    移送台から該ディスクを1枚づつ分離し、クランピング
    プレートの組み付け工程に供給する情報記録ディスクの
    供給装置であって、前記移送台を移送し且つ一個づつ分
    離して供給位置に位置決めするコンベヤ体と、該供給位
    置に位置決めされた移送台を把持して旋回且つ直線移送
    することにより別の受け取り位置に位置決めする移載装
    置と、受取り位置に位置決めされた移送台を受け取って
    更に別の取出し位置に旋回割出しする割出し供給装置
    と、前記取出し位置に割出された移送台上の情報記録デ
    ィスクを1枚づつ分離して次工程のテーブル上に移送す
    る分離移載装置とで構成されていることを特徴とする情
    報記録ディスクの供給装置。
  2. 【請求項2】 前記割出し供給装置は、旋回割出し可能
    に支持された旋回テーブルと、その上に設けられ情報記
    録ディスクを1ピッチ毎に上方に押し上げるピッチ送り
    手段とを備えたことを特徴とする請求項1記載の情報記
    録ディスクの供給装置。
  3. 【請求項3】 前記移載装置は、旋回位置決め可能なテ
    ーブルと、該テーブルの旋回中心を横切る方向に進退移
    動し前記移送台を把持する把持部とを備えたことを特徴
    とする請求項1又は2記載の情報記録ディスクの供給装
    置。
  4. 【請求項4】 前記ピッチ送り手段は、該旋回テーブル
    上に背中合わせに配設され前記移送台を係止する一対の
    ホークと、該一対のホークに設けられたボールナット
    と、該ボールナット螺合するボールネジを備えたことを
    特徴とする請求項2記載の情報記録ディスクの供給装
    置。
  5. 【請求項5】 情報記録ディスクを積み重ねて保持し、
    コンベヤ上に位置決めされた移送台を、コンベヤ体外の
    別の割出し供給装置の受取り位置に移載する移載装置で
    あって、旋回位置決め可能なテーブルと、該テーブル上
    に設けられ前記テーブルの旋回中心を横切る方向に進退
    移動する把持部を備えたことを特徴とする移載装置。
  6. 【請求項6】 移載装置から受け取った移送台を別の取
    出し位置に旋回割出しし、分離移載装置を介して次のタ
    ーンテーブル供給位置に1枚づつ分離して供給する割出
    し供給装置であって、旋回割出し可能に支持された旋回
    テーブルと、該旋回テーブル上に背中合わせに配設され
    前記移送台を係止する一対のホークと、該一対のホーク
    をピッチ送りするピッチ送り手段とよりなることを特徴
    とする割出し供給装置。
  7. 【請求項7】 前記移送台は、外周に把持するための溝
    を形成した基台と、該基台に立設された支柱と、該支柱
    に挿通されたスペーシングディスクとよりなり、該支柱
    に情報記録ディスクを挿通し該スペーシングディスクの
    上に積み重ねて保持することを特徴とする請求項1記載
    の情報記録ディスクの供給装置。
  8. 【請求項8】 外周に把持するための溝を形成した基台
    と、該基台に立設された支柱とよりなり、該支柱に情報
    記録ディスクを挿通し積み重ねて保持することを特徴と
    する情報記録ディスク用移送台。
  9. 【請求項9】 情報記録ディスクと基台との間にスペー
    シングディスクを挿通し、該スペーシングディスクを上
    方にピッチ送りすることにより、情報記録ディスクも同
    様にピッチ送り可能としたことを特徴とする情報記録デ
    ィスク用移送台。
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