JPH08258884A - カセットテープ用ケース及びそのケース素体 - Google Patents

カセットテープ用ケース及びそのケース素体

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JPH08258884A
JPH08258884A JP7065973A JP6597395A JPH08258884A JP H08258884 A JPH08258884 A JP H08258884A JP 7065973 A JP7065973 A JP 7065973A JP 6597395 A JP6597395 A JP 6597395A JP H08258884 A JPH08258884 A JP H08258884A
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JP
Japan
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cassette tape
pair
hub
case
fitting
Prior art date
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Pending
Application number
JP7065973A
Other languages
English (en)
Inventor
Rie Nanbu
利恵 南部
Kimikatsu Nakagawa
仁克 中川
Tadatsugu Hirano
忠世 平野
Hidehisa Tokita
秀久 時田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Toppan Inc
Original Assignee
Sony Corp
Toppan Printing Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sony Corp, Toppan Printing Co Ltd filed Critical Sony Corp
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Publication of JPH08258884A publication Critical patent/JPH08258884A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ハブ止めの倒れない手間のかからない紙製の
カセットテープ用ケースの開示 【構成】 カセットテープ11のテープ走行部12をカ
バーする背表紙部13と,背表紙部13の左右のフラッ
プ14,15と,左のフラップ15の内表紙部16に突
設されたハブ止め17,17と,内表紙部16の外側の
端部側に取り付けられた吸着性の固定テープ18と,左
右の内表紙部16,16の背表紙部13との谷折り稜線
側に形成された切欠き部19,19とからなり,ハブ止
め17の嵌合片部23が嵌合開口部22に嵌合し,ハブ
止め17が三角形状に折り曲げられていることを特徴と
する紙製のカセットテープ用ケース。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,プラスチックを用いな
いで環境保全に有効な紙製のカセットテープ用ケースに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来,カセットテープ用ケースとして
は,実公平4−3944号公報に開示されたカセットテ
ープ用ケースが知られている。
【0003】この従来のカセットテープ用ケースは紙製
或いはプラスチックシート製のものであり,環境保全を
めざしているものではないが,図5に示すようなブック
ケース型形状を有するものである。このブックケース型
のカセットテープ用ケース1は,上下のフラップ2,3
の間にカセットテープを挟んで保持するものであり,上
下のフラップ2,3は細幅の側面板4によってつながっ
ており,側面板4にカセットテープのテープ面を当てて
カセットテープを挟むようになっている。フラップ2,
3はケースの内側の板部と外側の板部とによって二重構
造になっており,内側の板部と外側の板部の間にポケッ
ト5,6がそれぞれ設けられている。片方のフラップ2
の内側にはカセットテープのリールのハブ穴に差し込む
ハブ止め7,7が起立可能に設けられ,フラップ2の差
し込み片8の先端部をフラップ3のスリット9に挿入す
ることにより,カセットテープ用ケース1の閉じた状態
を保持するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,このよ
うな従来のカセットテープ用ケースの材質を紙とした場
合,ハブ止め7,7が一枚の舌片形状であってフラップ
2の内側の板部から折曲げるだけであるので,ハブ止め
7,7が安定せず倒れ易い。
【0005】このため,先ずフラップ2のハブ止め7,
7の起立状態を維持し,ハブ止め7,7をカセットテー
プのハブ穴に挿入した後に,フラップ3をカセットテー
プにより当てるという操作を順を踏んで行うこととな
り,カセットテープをすばやくしまいにくく煩わしいと
いう不具合がある。
【0006】特に,何度かカセットテープ用ケース1を
使用すると,ハブ止め7,7が繰り返し折曲げられるの
で,疲労によりハブ止め7,7が起立しなくなったり,
ちぎれたりすると共に,ハブ止めの倒れにより,ハブ止
めがカセットテープのハブ孔から外れてカセットテープ
が外れ易くなるといった問題もある。
【0007】
【発明の目的】本発明にかかるカセットテープ用ケース
は,以上のような問題に着目してなされたものであり,
環境保全に有利でしかもカセットテープ格納時のハブ止
め固定作業も簡単であるとともに,ハブ止めが丈夫で再
使用にも十分に耐久性を有し,さらに,カセットテープ
が脱落が起こり難く,テープを痛めにくいカセットテー
プ用ケースを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に,本発明の請求項1にかかるカセットテープ用ケース
は,カセットテープのテープ走行部を覆う細長い背表紙
部の左右に,前記カセットテープの平面形状にほぼ同大
形状のフラップを一対形成し,この一対のフラップの内
表紙部側に前記テープ走行部の肉厚部を納める台形状の
切欠き部が形成されている紙製のカセットテープ用ケー
スにおいて,前記フラップの一方の内表紙部に,前記フ
ラップの折り目側から前記フラップの自由端部方向に延
び,終端部の離間幅が前記カセットテープの一対のハブ
穴の遠い縁部同士の離間幅である一対の切り込みが形成
され,この一対の切り込みの終端部の間に,前記一対の
ハブ穴の最短距離相当幅の開口を介して離れ,前記ハブ
部穴内に掛止め可能な紙幅を有し,一端部が前記内表紙
部と連なっている一対の折曲げ片が形成され,さらにこ
の一対の折曲げ片の他端部が前記一対の切り込み間の紙
片からなる嵌合片部に連なっており,この嵌合片部が前
記一対の切り込み間の嵌合開口部にはめ込まれて固着さ
れ,前記一対の折曲げ片の中央部が上方に突出するよう
に折り重ねられて,一対のハブ止めが形成されているこ
とを特徴とする。
【0009】また,本発明の請求項2のカセットテープ
用ケースは,請求項1のカセットテープ用ケースにおい
て,前記嵌合片部と前記嵌合開口部とが前記切欠き部と
同大の台形状に形成されていることを特徴とする。
【0010】本発明の請求項3のカセットテープ用ケー
スは,請求項1のカセットテープ用ケースにおいて,前
記一対のハブ止めは三角形の山形になるように前記一対
の折曲げ片を折り曲げて形成されていることを特徴とす
る。
【0011】本発明の請求項4のカセットテープ用ケー
スは,請求項1または請求項2のいずれか記載のカセッ
トテープ用ケースにおいて,前記内表紙部にカセットテ
ープに付着してフラップを固定する固定テープを設けた
ことを特徴とする。
【0012】本発明の請求項5のカセットテープ用ケー
ス素体は,カセットテープの長手方向を上下方向及びそ
の幅方向を左右方向と定め,前記カセットテープのテー
プ走行部を覆う上下方向に細長い背表紙部の左右縁部
に,前記カセットテープの平面形状にほぼ同大形状を有
する左右一組のフラップが折曲げ可能に形成される紙製
のカセットテープ用ケース素体において,一方のフラッ
プの内表紙部に,内表紙部の内側に延びる一対の切り込
みが形成されると共に,この一対の切り込みの縁部が嵌
合開口部とされており,この一対の切り込みの終端部間
の紙部に,前記カセットテープのハブ穴の内径相当幅の
一対の折曲げ片が一対のハブ穴の離間幅で形成され,前
記一対の切り込み間の嵌合片部と前記内表紙部とが,こ
の一対の折曲げ片を介して連結されていることを特徴と
する。
【0013】本発明の請求項6のカセットテープ用ケー
ス素体は,請求項5記載のカセットテープ用ケース素体
において,前記嵌合片部と嵌合開口部,及び切欠き部と
が同形同大の台形状に形成されていることを特徴とす
る。
【0014】本発明の請求項7のカセットテープ用ケー
ス素体は,請求項5または請求項6のいずれかのカセッ
トテープ用ケース素体において,前記一対の折曲げ片が
三角の山形に折曲げ可能であることを特徴とする。
【0015】本発明の請求項8のカセットテープ用ケー
ス素体は,請求項4〜請求項7のいずれかのカセットテ
ープ用ケース素体において,前記内表紙部にカセットテ
ープ固定用の固定テープを設けたことを特徴とする。
【0016】
【作用】本発明の請求項1にかかるカセットテープ用ケ
ースによれば,一対のハブ止め基部である嵌合片部がそ
の嵌合片部と同大の嵌合開口部とはめ込まれることによ
り,一対の折曲げ片が折起こされてケース内方に向かっ
て突出し,山型のハブ止めを形成するので,ハブ止めは
倒れ難く丈夫である。
【0017】従って,カセットテープのハブ穴にハブ止
めをはめ込むときでも,ハブ止めをわざわざ起立させる
手間を要することなくハブ穴に容易に挟み込むことが出
来る。
【0018】しかも,嵌合片部は嵌合片部と同大の嵌合
開口部にはめ込まれて嵌合させるので,位置決めの精度
が良く,また製造時においても位置決め作業が容易に行
われる。さらに,2個のハブ止めの1個1個が嵌合片部
に連結しているので,嵌合片部を嵌合開口部にはめ込む
1作業工程でハブ止めの組みお越し作業を同時に行え
る。
【0019】本発明の請求項2のカセットテープ用ケー
スによれば,嵌合片部の両側部が台形状の切欠き部の上
の鈎状部に掛け止められ,嵌合片部が動かないので,ハ
ブ止めが安定する。
【0020】本発明の請求項3のカセットテープ用ケー
スによれば,ハブ止めが三角形状であるので,ハブ止め
が変形せず,倒れにくいので,カセットテープが抜ける
ことがない。ハブ穴内にハブ止めを容易にはめ込むこと
ができ,カセットテープを収納する場合に,ハブ止めの
起立状態を維持するといった煩わしさを解消できる。。
【0021】本発明の請求項4のカセットテープ用ケー
スによれば,フラップに設けた固定テープがカセットテ
ープに付着してフラップを固定する。
【0022】本発明の請求項5のカセットテープ用ケー
ス素体によれば,ハブ止めの組み起こし状態の位置決め
精度が良く,常に安定して,ハブ止めの形状をしっかり
と維持していることができる。さらに,製造上一枚の板
紙から製造でき,ハブ止めの位置決め固定も極めて容易
であり,製造の手間が軽減される。
【0023】ハブ止めの突設の際に,一対の折曲げ片を
二重にして突出させてハブ止めを形成するので,ハブ止
めが倒れ難く丈夫である。カセットテープのハブ穴にハ
ブ止めをはめ込むときでも,ハブ止めをわざわざ起立さ
せる手間を要することなくハブ穴に容易に挟み込むこと
が出来る。しかも,台形状の嵌合片部が嵌合開口部には
め込まれるので,位置決めの精度が良く,また製造時に
おいても位置決め作業が容易に行われる。さらに,2個
のハブ止めの1個1個が嵌合片部に連結しているので,
嵌合片部を嵌合開口部にはめ込む1作業工程でハブ止め
の組みお越し作業を同時に行える。
【0024】本発明の請求項6のカセットテープ用ケー
ス素体によれば,嵌合片部と嵌合開口部,及び切欠き部
とが同形同大の台形状に形成されているので,素体の状
態では嵌合片部が台形状の切欠き部の鈎状部に掛かるた
め,嵌合片部が動かず,また,カセットテープ用ケース
に組み立てた状態では,嵌合片部と嵌合開口部とが嵌合
するのでハブ止めが安定する。
【0025】本発明の請求項7のカセットテープ用ケー
ス素体によれば,一対の折曲げ片が三角の山形に折曲げ
られるので,ハブ止めが倒れ難く頑丈である。
【0026】本発明の請求項8のカセットテープ用ケー
ス素体によれば,内表紙部にカセットテープに付着する
固定テープを設けるので,フラップが容易に固定でき
る。
【0027】
【実施例】以下,本発明の実施例にかかるカセットテー
プ用ケースを図面に基づいて説明する。
【0028】図1は第1実施例のカセットテープ用ケー
スを示したものであり,この図において,カセットテー
プ用ケース10は,カセットテープ11のテープ走行部
12をカバーする背表紙部13と,背表紙部13の左右
のフラップ14,15と,左のフラップ15の内表紙部
16に突設されたハブ止め17,17と,両内表紙部1
6,16の外側のそれぞれの端部側に取り付けられた吸
着性の固定テープ18,18と,左右の内表紙部16,
16の背表紙部13との谷折り稜線側に形成された切欠
き部19,19とからなる。
【0029】カセットテープ用ケース10は,中央部の
背表紙部13によってカセットテープ11のテープ走行
部をカバーし,左右のフラップ14,15によってカセ
ットテープ11の平面部をカバーする。背表紙部13の
左右の長辺部に谷折り稜線部を介して連設された外表紙
部20,20を有しており,各外表紙部20の外側の端
部には内表紙部16が折り畳まれて連設されている。
【0030】切欠き部19は,カセットテープ11の厚
肉部11aが格納されるように台形状に形成されてい
る。左のフラップ14の内表紙部16には切欠き部19
とほぼ同大の嵌合開口部22が形成されている。左のフ
ラップ14の切欠き部19及び嵌合開口部22は,内表
紙部16の折り目側からフラップ14の自由端部側に延
びる一対の切り込み21,21によって形成されてい
る。
【0031】切り込み21,21は,図2に示すよう
に,切欠き部19を形成する第1斜辺部21aと,第2
斜辺部21bとを有する。第1斜辺部21aと第2斜辺
部21bとは,切欠き部19の上部の鈎状部19a,1
9aを形成する短い直線21cにより連なっている。第
2斜辺部21b,21b及び直線21c,21c並びに
縁部22aは嵌合開口部22を形成している。一対の切
り込み21,21間の紙片部は嵌合片部23とされ,こ
の嵌合片部23は切欠き部19と同台形状の台形型に形
成され,嵌合片部23は,図2に示す嵌合開口部22に
嵌合されている。この嵌合片部23と切欠き部19とは
同台形状としたが,製造上必要なクリアランスを設ける
ことは当然可能である。一対の切り込み21,21の終
端部は,内表紙部14に接するカセットテープのハブ穴
24の位置まで延びており,切り込み21,21の終端
部の離間幅は,カセットテープの一対のリールのハブ穴
24の遠い縁部同士の離間幅となるように設定されてい
る。ハブ止め17は,内表紙部16と嵌合片部23とを
連結する折り曲げ片17a(図2参照)を三角断面形状
に折り曲げることによって形成されている。
【0032】折り曲げ片17aは,一対の切り込み2
1,21間の嵌合片部23と,内表紙部16とを連結し
ている。折り曲げ片17aは,カセットテープ11のハ
ブ穴24の内径相当の幅であって,ハブ穴24に掛け止
め可能な幅を有し,また,ハブ穴24の深さの2倍程度
の長さを有しており,中央部が上方に折り曲げられて三
角断面形状に突設されている。折り曲げ片17aの頂点
となる折り目の両側には面取りがなされており,ハブ穴
24への挿入がスムーズになるように形成されている。
折り曲げ辺17aの内表紙部16との境界部17bは,
切り込み17c,17cによって嵌合開口部22の縁部
22aよりさらに内側に位置しており,縁部22aと境
界部17bとが離れていることによって,折り曲げ辺1
7aが三角断面を形成できるようになっている。
【0033】嵌合片部23は,嵌合片部23の底辺部の
両側の角部23aが,図1に示すように,切欠き部19
と嵌合開口部23とで形成される鈎状部19aに支えら
れており,嵌合開口部22の第2斜辺部21bに嵌合片
部23の斜辺部がぴったりと一致し,嵌合開口部22に
はめ込まれて固着されることにより,嵌合片部23が上
下左右に移動しないように位置決めされている。内表紙
部16,16は外表紙部20の内側に接着されており,
嵌合片部23も外表紙部20の内側に接着されている。
【0034】これによって,ハブ止め17,17が上方
に山形に三角断面形状に突出した状態が維持され,カセ
ットテープ11のハブ穴24,24にハブ止め17,1
7をはめ込むときにハブ止め17,17が倒れない。従
って,カセットテープ11をカセットテープ用ケース1
0に格納する場合に,ハブ止め17,17を立て直す手
間がいらない。また,カセットテープ11のテープ走行
部12とハブ穴24,24間の距離はJIS規格により
規定されているので,切欠き部19にカセットテープ1
1の厚肉部11aを位置させて上から下にカセットテー
プ11を押さえれば,ハブ止め17,17の位置を探さ
なくても容易にハブ穴24,24にハブ止め17,17
をはめ込むことができる。万一,テープ走行部12を固
定テープ18側に位置させて左右のフラップ14,15
を閉じた場合には,ハブ止め17,17が倒れず直立し
ているので,テープ走行部12が左右のフラップ14,
15の外側に突き出た状態になる。このため,このカセ
ットテープ用ケース10を用いれば,カセットテープ1
1を格納しようとする人にテープ走行部12が外に露出
している旨の注意を喚起することとなり,テープの損傷
や切断などを未然に防止することができる。
【0035】なお,固定テープ18は吸着性或いは粘着
性のある樹脂(例えば,シリコンゴム,吸着性アクリル
フォーム等)からできているもので,カセットテープ1
1の表面に再接着可能に軽接着する。
【0036】図2は,図1のカセットテープ用ケース1
0の素体の展開図を示すもので,このケース素体25の
展開状態でカセットテープのメーカーに納品される場合
があり,ケース素体25において背表紙部13の左右両
側に外表紙部20,20がそれぞれ連設され,各外表紙
部20,20に内表紙部16,16が連設されている。
右の内表紙部16にはカセットテープの肉厚部とほぼ同
大の台形状の切欠き部19が形成され,左の内表紙部1
6の外側端縁部には切り込み21により,前記カセット
テープの台形状の肉厚部とほぼ同大の台形状の嵌合片部
22が形成されており,その嵌合片部22と前記内表紙
部16とが一対の折り曲げ片17a,17aで連結され
ている。
【0037】ケース素体25をこのように構成すること
により一枚の板紙の紙取りが効率的になると共に,板紙
状態で積層可能であるので,運搬,保管に有利である。
また,ケース素体25は,輸送,保管において展開状態
で行う他に,予備製造として,図3のように,ハブ止め
17,17及び嵌合片部23は展開状態のままとし,内
表紙部16,16を外表紙部20,20に折り重ね接着
した状態にまで製造しておいても,効率的な輸送,保管
が行える。特に,運搬上ケース素体25の嵌合片部23
が切り込み21,21の第1斜辺部21a,21aに嵌
合しているので(つなぎを設けることも可能),出荷時
に嵌合片部23がバタつかず,取扱い作業性が向上する
利点もある。また,固定テープの取付も展開状態,予備
製造状態の素体の状態でも行えるし,ケースとして組み
立て完成後に行うこともできる。
【0038】なお,図2の符号26に示すように,フラ
ップ14,15の切欠き部19の縁部に,ケース内面に
膨出するエンボスをプレス成形して突設することによ
り,カセットテープの肉厚部の位置決めが容易となるよ
うにしてもよい。
【0039】また,フラップ14,15がカセットテー
プ11を格納して閉じた状態を保つために,上記実施例
では固定テープ18,18を用いたが,差し込み片をフ
ラップ14,15の一方の自由端部に突設し,フラップ
14,15の他方の端部にこの差し込み片を差し込むス
リットを形成して,スリットに差し込み片を差し込んで
フラップ14,15を互いに開かないように封止しても
良い。
【0040】図4は本発明の第2実施例のケース素体3
0を示したもので,この第2実施例のケース素体30は
背表紙部31と,外表紙部32と,内表紙部33と,切
欠き部34と,一対の折り曲げ片35と,嵌合片部36
と,嵌合片部36と同大の嵌合開口部37とを備えてい
る。この第2実施例では,第1実施例と嵌合開口部37
と嵌合片部36との形状が異なっているが,嵌合開口部
37と嵌合片部36とは上下方向の端部同士がぴったり
とはめ込まれる状態となっている。また折り曲げ片35
を三角形状に折り曲げたとき,嵌合片部36の自由端部
36aは切欠き部34の上辺部となり,カセットテープ
11の厚肉部の台形の上辺部がおさまる。
【0041】なお,図4において,外表紙部32の上下
の部位にフラップ38を連設し,フラップ38の端部に
切欠き部34に相当する切欠き39を形成し,内表紙部
33と外表紙部32との間にフラップ39を挟み込んで
接着することにより,切欠き部34の段差を高くしても
良い。
【0042】そのほかの構成及び作用効果は第1実施例
と同様であるので,その説明を援用する。
【0043】
【発明の効果】本発明の請求項1にかかるカセットテー
プ用ケースによれば,ハブ止めが二重の状態に折り曲げ
られ,ハブ止めの基部が嵌合開口部に嵌合しているか
ら,ハブ止めが倒れ難くなると共に,ハブ止めの起立状
態の位置決め精度がよくなり,安定した状態でハブ止め
の機能を果たすことができ,ハブ止めが倒れ難く,強度
面でも丈夫になる。また,台形状の嵌合片部は嵌合片部
と同大の嵌合開口部にはめ込まれて嵌合させるので,位
置決めの精度が良く,また製造時においても位置決め作
業が容易に行われる。さらに,2個のハブ止めの1個1
個が嵌合片部に連結しているので,嵌合片部を嵌合開口
部にはめ込む1作業工程でハブ止めの組みお越し作業を
同時に行える。さらに,カセットテープのハブ穴にハブ
止めをはめ込むときでも,ハブ止めをわざわざ起立させ
る手間を要することなくハブ穴に容易にはめ込むことが
できる。
【0044】本発明の請求項2のカセットテープ用ケー
スによれば,嵌合片部の両側部が台形状の切欠き部の上
の鈎状部に掛け止められ,嵌合片部が動かないので,ハ
ブ止めが安定する。
【0045】本発明の請求項3のカセットテープ用ケー
スによれば,ハブ止めが三角形状であるので,ハブ止め
が変形せず,倒れにくいので,カセットテープが抜ける
ことがない。ハブ穴内にハブ止めを容易にはめ込むこと
ができ,カセットテープを収納する場合に,ハブ止めの
起立状態を維持するといった煩わしさを解消できる。。
【0046】しかも,カセットテープにおいてはハブ穴
とテープ走行部との位置関係はJISによって規格化さ
れているから,ハブ止めを探ってハブ穴にはめ込むこと
によりカセットテープのテープ走行部が背表紙部の裏面
によってカバーされることとなる。従って,カセットテ
ープの格納を間違えることも非常に少なく,テープの損
傷防止効果を向上できる。また,ハブ止めが倒れないか
ら,カセットテープのハブ穴からハブ止めが抜けず,カ
セットテープが脱落することもない。また,嵌合片部が
嵌合開口部にはめ込まれて固着されているので,嵌合片
部と嵌合開口部との間に隙間ができない。従って,ハブ
止めの起立状態の位置決め精度が良いため,ハブ止めの
三角断面形状をしっかりと維持していることができる。
【0047】本発明の請求項4のカセットテープ用ケー
スによれば,固定テープがカセットテープに付着するの
で,フラップを簡単に止めることができる。
【0048】本発明の請求項5のカセットテープ用ケー
ス素体によれば,ハブ止めの組み起こし状態の位置決め
精度が良く,常に安定して,ハブ止めの形状をしっかり
と維持していることができる。さらに,製造上一枚の板
紙から製造でき,ハブ止めの位置決め固定も極めて容易
であり,製造の手間が軽減される。一枚の板紙に打ち抜
きや切り込み及び折り目付けを行った後,折り曲げと接
着加工により組み立てられるので,素体の部品点数が非
常に少なく量産上有利である。できあがったカセットテ
ープ用ケースは環境保全に有利でしかもカセットテープ
格納時のハブ止め固定作業も簡単であるとともに,ハブ
止めが丈夫で再使用にも十分に耐久性を有し,さらに,
カセットテープが脱落が起こり難く,テープを痛めにく
いという優れた機能を発揮する。また,このカセットテ
ープ用ケース素体として納品される場合に,ハブ止めが
突出せず邪魔にならないため,平に折り畳んだ状態で積
層できる。
【0049】ハブ止めの突設の際に,一対の折曲げ片を
二重にして突出させてハブ止めを形成するので,ハブ止
めが倒れ難く丈夫である。カセットテープのハブ穴にハ
ブ止めをはめ込むときでも,ハブ止めをわざわざ起立さ
せる手間を要することなくハブ穴に容易に挟み込むこと
が出来る。しかも,台形状の嵌合片部が嵌合開口部には
め込まれるので,位置決めの精度が良く,また製造時に
おいても位置決め作業が容易に行われる。さらに,2個
のハブ止めの1個1個が嵌合片部に連結しているので,
嵌合片部を嵌合開口部にはめ込む1作業工程でハブ止め
の組みお越し作業を同時に行える。
【0050】本発明の請求項6のカセットテープ用ケー
ス素体によれば,嵌合片部と嵌合開口部,及び切欠き部
とが同形同大の台形状に形成されているので,素体の状
態では嵌合片部が台形状の切欠き部の鈎状部に掛かるた
め,嵌合片部が動かず,また,カセットテープ用ケース
に組み立てた状態では,嵌合片部と嵌合開口部とが嵌合
するのでハブ止めが安定する。
【0051】本発明の請求項7のカセットテープ用ケー
ス素体によれば,一対の折曲げ片が三角の山形に折曲げ
られるので,ハブ止めが倒れ難く頑丈である。
【0052】本発明の請求項8のカセットテープ用ケー
ス素体によれば,内表紙部にカセットテープに付着する
固定テープを設けるので,フラップが容易に止めること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例にかかるカセットテープ用
ケース素体の展開図
【図2】図1に示すカセットテープ用ケース素体の組立
状態を示す斜視図
【図3】図1に示すカセットテープ用ケースの斜視図
【図4】本発明の第2実施例のカセットテープ用ケース
素体の展開図
【図5】従来のカセットテープ用ケースの展開図
【符号の説明】
10 カセットテープ用ケース 11 カセットテープ 12 テープ走行部 13 背表紙部 14 左のフラップ 15 右のフラップ 16 内表紙部 17 ハブ止め 18 固定テープ 19 切欠き部 20 外表紙部 21 一対の切り込み 22 嵌合開口部 23 嵌合片部 24 ハブ穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平野 忠世 東京都台東区台東1丁目5番1号凸版印刷 株式会社内 (72)発明者 時田 秀久 東京都台東区台東1丁目5番1号凸版印刷 株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カセットテープのテープ走行部を覆う細長
    い背表紙部の左右に,前記カセットテープの平面形状に
    ほぼ同大形状のフラップを一対形成し,該フラップは折
    線を介して内外表紙部が折り重なって形成され,該内表
    紙部側に前記テープ走行部の肉厚部を納める台形状の切
    欠き部が形成されている紙製のカセットテープ用ケース
    において,前記フラップの一方の内表紙部に,前記フラ
    ップの折り目側から前記フラップの自由端部方向に延
    び,終端部の離間幅が前記カセットテープの一対のハブ
    穴の遠い縁部同士の離間幅である一対の切り込みが形成
    され,この一対の切り込みの終端部の間に,前記一対の
    ハブ穴の最短距離相当幅の開口を介して離れ,前記ハブ
    部穴内に掛止め可能な紙幅を有し,一端部が前記内表紙
    部と連なっている一対の折曲げ片が形成され,さらにこ
    の一対の折曲げ片の他端部が前記一対の切り込み間の紙
    片からなる嵌合片部に連なっており,この嵌合片部が前
    記一対の切り込み間の嵌合開口部にはめ込まれて固着さ
    れ,前記一対の折曲げ片の中央部が上方に突出するよう
    に折り重ねられて,一対のハブ止めが形成されているこ
    とを特徴とするカセットテープ用ケース。
  2. 【請求項2】請求項1のカセットテープ用ケースにおい
    て,前記嵌合片部と前記嵌合開口部とが前記切欠き部と
    同大の台形状に形成されていることを特徴とするカセッ
    トテープ用ケース。
  3. 【請求項3】請求項1のカセットテープ用ケースにおい
    て,前記一対のハブ止めは三角形の山形になるように前
    記一対の折曲げ片を折り曲げて形成されていることを特
    徴とするカセットテープ用ケース。
  4. 【請求項4】請求項1または請求項2のいずれか記載の
    カセットテープ用ケースにおいて,前記内表紙部にカセ
    ットテープに付着してフラップを固定する固定テープを
    設けたことを特徴とするカセットテープ用ケース。
  5. 【請求項5】カセットテープの長手方向を上下方向及び
    その幅方向を左右方向と定め,前記カセットテープのテ
    ープ走行部を覆う上下方向に細長い背表紙部の左右縁部
    に,前記カセットテープの平面形状にほぼ同大形状を有
    する左右一組のフラップが折曲げ可能に形成され,該フ
    ラップは折重ね可能な内外表紙部で形成される紙製のカ
    セットテープ用ケースにおいて,一方のフラップの内表
    紙部に,内表紙部の内側に延びる一対の切り込みが形成
    されると共に,この一対の切り込みの縁部が嵌合開口部
    とされており,この一対の切り込みの終端部間の紙片部
    に,前記カセットテープのハブ穴の内径相当幅の一対の
    折曲げ片が一対のハブ穴の離間幅で形成され,前記一対
    の切り込み間の嵌合片部と前記内表紙部とが,この一対
    の折曲げ片を介して連結されていることを特徴とするカ
    セットテープ用ケース素体。
  6. 【請求項6】請求項5記載のカセットテープ用ケース素
    体において,前記嵌合片部と嵌合開口部,及び切欠き部
    とが同形同大の台形状に形成されていることを特徴とす
    るカセットテープ用ケース素体。
  7. 【請求項7】請求項5または請求項6のいずれかのカセ
    ットテープ用ケース素体において,前記一対の折曲げ片
    が三角の山形に折曲げ可能であることを特徴とするカセ
    ットテープ用ケース素体。
  8. 【請求項8】請求項4〜請求項7のいずれかのカセット
    テープ用ケース素体において,前記内表紙部にカセット
    テープ固定用の固定テープを設けたことを特徴とするカ
    セットテープ用ケース素体。
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