JPH08258521A - 軌陸式作業車用走行装置 - Google Patents

軌陸式作業車用走行装置

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JPH08258521A
JPH08258521A JP8768095A JP8768095A JPH08258521A JP H08258521 A JPH08258521 A JP H08258521A JP 8768095 A JP8768095 A JP 8768095A JP 8768095 A JP8768095 A JP 8768095A JP H08258521 A JPH08258521 A JP H08258521A
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Takashi Hichiwa
孝志 飛知和
Shigeo Kudo
繁雄 工藤
Takehisa Shimamura
武久 嶋村
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Nippon Densetsu Kogyo Co Ltd
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TOYO SHARYO KK
Nippon Densetsu Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 人手を要することなく、標準軌道と狭軌道の
走行に簡単に、かつ迅速に、しかも、安全に対応させ、
また、準備作業時間を短縮して実作業能率を向上させ
る。 【構成】 作用用台車1は前側左右にタイヤ付車輪2、
後側左右に各一対のタイヤ付車輪3a、3b、前後左右
に軌道走行用車輪4、5、重心位置に転車装置を有す
る。後側左右のタイヤ付車輪3a、3bの間隔は標準軌
道8aと狭軌道8bに対応させる。軌道走行用車輪4、
5は油圧シリンダにより昇降させるとともに、油圧シリ
ンダ27、46により標準軌道8aと狭軌道8bの間隔
に対応させる。軌道走行時には油圧シリンダ27、46
の伸縮により軌道走行用車輪4、4と5、5の間隔を標
準軌道8a、若しくは狭軌道8bの間隔に対応させる。
転車装置の駆動により軌道走行用車輪4、5とタイヤ付
車輪3a、若しくは3bを標準軌道8a、若しくは狭軌
道8bに載せる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉄道線路内において諸
作業を行うのに適する軌陸式作業車、特に、その走行装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】鉄道線路内においては、トロリ線張替
え、パンタグラフ回り、電柱建替え等、各種の作業があ
り、近年、作業手法の改善を図り、安全性の向上、省力
化、効率化を推進することを目的として、トラック式の
軌道・道路両用走行方式の軌陸式作業車が導入されつつ
ある。
【0003】この従来の軌陸式作業車の概要について説
明すると、前後左右にタイヤ付車輪と軌道走行用車輪
(鉄輪)を有し、各軌道走行用車輪は油圧シリンダの駆
動により昇降可能となり、車体床部の下部の重心位置に
転車装置が設けられている。そして、前後左右の軌道走
行用車輪を上昇させた状態で後側左右のタイヤ付車輪の
駆動により道路上等を走行し、踏切に進入して転車装置
が軌間中央部に位置した状態で停止する。続いて、転車
装置の駆動により作業車を上昇させ、垂直方向の軸を中
心として人力により回転させる。前後左右の軌道走行用
車輪が軌道位置に一致すると、軌道走行用車輪を油圧シ
リンダの駆動により下降させるとともに、転車装置の駆
動により作業車を下降させ、各軌道走行用車輪を載線さ
せるとともに、後側左右のタイヤ付車輪を載線させる。
この状態で後側のタイヤ付車輪の駆動により軌道上を所
望場所まで走行し、作業を行うことができる。
【0004】ところで、JR線および各私鉄において
は、標準軌道(1,435mm)、狭軌道(1,067
mm)の二種類の幅を異にする軌道が用いられている。
このような状況において、各線における作業を実施する
場合、作業車を同一作業目的であっても二種類ずつ用意
しなければならず、多額の費用を要するばかりでなく、
作業車自体の稼働率も低下し、しかも、広い保管スペー
スを必要とする。
【0005】この対策として、従来においては、車輪を
標準軌道幅に適合する長さに形成し、作業を行う軌道幅
に合わせて左右の軌道走行用車輪を人手で車軸に沿って
移動させ、移動後、軌道走行用車輪が移動しないよう
に、標準軌道と狭軌道の差(368/2=184mm)
の長さで半円筒形の2個のストッパーを車軸の回りで円
筒形に組み合わせ、ボルト、ナットにより固定する。一
方、後側の左右のタイヤ付車輪は狭軌道の幅に対応する
ように設定しておき、標準軌道で使用する場合には、標
準軌道に入線する踏切付近で、ホイルを特別に長く設定
した形状の特殊タイヤ付車輪に交換している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来例の構成では、軌道走行用車輪の移動作業お
よびタイヤ付車輪の交換作業に手数を要し、しかも、車
体下部の作業性の悪い位置の作業であるため、多くの作
業時間を必要とするばかりでなく、危険を伴う。鉄道線
路内における各種作業は電車の走行が終了した夜間に行
う関係上、時間的制約があるため、上記のような軌道走
行用車輪の移動やタイヤ付車輪の交換の準備作業に多く
の作業時間を費やすと、上記実作業時間が短くなり、不
合理な作業体制となる。
【0007】本発明は、上記のような従来の問題を解決
するものであり、人手を要することなく、標準軌道と狭
軌道の走行に簡単に、かつ迅速に、しかも、安全に対応
させることができ、しかも、一定時間内に準備作業時間
を短縮して実作業時間を長くし、実作業能率を向上させ
ることができるようにした軌陸式作業車用走行装置を提
供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の技術的手段は、前後左右に配置され、道路等
を走行することができるタイヤ付車輪と、前後左右に配
置され、標準軌道と狭軌道に対応し得るように移動可能
に支持されるとともに、道路等の走行時には走行の邪魔
にならない位置に上昇され、軌道走行時には下降される
ように支持された軌道走行用車輪と、これらの軌道走行
用車輪を昇降させる駆動装置と、上記軌道走行用車輪を
前側と後側の左右の間隔が標準軌道と狭軌道とに対応し
得るように移動させる駆動手段と、上記軌道走行用車輪
を標準軌道、若しくは狭軌道に対して載線、退線させる
ための転車装置とを備えたものである。
【0009】上記目的を達成するための本発明の他の技
術的手段は、上記技術的手段において、後側の左右のタ
イヤ付車輪が道路等の走行と軌道の走行に兼用され、標
準軌道と狭軌道とに対応し得るように各一対配置された
ものである。
【0010】そして、上記各技術的手段における前側と
後側の左右の軌道走行用車輪を移動させる駆動手段とし
て油圧シリンダを用いるのが好ましい。
【0011】
【作用】上記のように構成された本発明によれば、各軌
道走行用車輪を駆動手段により上昇させるとともに、前
側と後側の左右の軌道走行用車輪の間隔を駆動手段によ
り標準軌道、若しくは狭軌道の間隔に対応するように移
動させた状態で、踏切りにおいて、転車装置の駆動によ
り全体を上昇させて垂直方向の軸心を中心として回転さ
せ、軌道走行用車輪が標準軌道、若しくは狭軌道に対応
すると、転車装置の駆動により全体を下降させて軌道走
行用車輪を標準軌道上、若しくは狭軌道上に載せること
ができる。このように人手を要することなく、軌道走行
用車輪を標準軌道と狭軌道の走行に対応させることがで
きる。
【0012】また、後側の左右のタイヤ付車輪を道路等
の走行と軌道の走行に兼用し、標準軌道と狭軌道に対応
し得るように各一対配置することにより、タイヤ付車輪
の交換作業が不要となる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
しながら説明する。図1は本発明の一実施例における軌
陸式作業車用走行装置を示し、道路等の走行状態を実線
で表わし、軌道走行状態を鎖線で表わした側面図、図2
は同軌陸式作業車用走行装置を示す背面図、図3は同軌
陸式作業車用走行装置に用いる軌道走行用車輪の支持手
段および駆動手段を示す拡大側面図、図4は前側の軌道
走行用車輪の支持手段および駆動手段を示す要部の拡大
斜視図、図5は同支持手段の要部を示す分解斜視図、図
6は後側の軌道走行用車輪の支持手段および駆動手段の
要部を示す拡大斜視図、図7は同支持手段の要部を示す
分解斜視図、図8は同軌陸式作業車用走行装置に用いる
軌道走行用車輪の支持状態を示す拡大断面図、図9は同
軌陸式作業車用走行装置を示し、軌道走行用車輪を標準
軌道と狭軌道とに対応させる説明図である。
【0014】図1および図2に示すように、作業用台車
1は前側左右の道路等を走行するためのタイヤ付車輪2
と、後側左右各一対の道路等の走行と軌道の走行に兼用
するタイヤ付車輪3a、3bと、前側左右と後側左右の
軌道走行用車輪(鉄輪)4と5を有し、車体床部6の下
部には重心位置に転車装置7を有している。軌道の走行
に兼用された後側左右のタイヤ付車輪3a、3bは、標
準軌道8aの間隔と狭軌道8bの間隔とに対応すること
ができるように各一対配置されている(図9参照)。
【0015】前側左右の軌道走行用車輪4と後側左右の
軌道走行用車輪5は、道路走行時には走行の邪魔になら
ない位置に上昇され(図1の実線および図2参照)、軌
道走行時には下降され(図1の鎖線参照)、しかも、前
後の各左右の軌道走行用車輪4、4と5、5は標準軌道
8aの間隔と狭軌道8bの間隔とに対応することができ
るように間隔が調整される。
【0016】その詳細について説明すると、図1ないし
図5および図8に示すように、車体床部6の下側の前側
に角筒状の案内軸10がその軸心を左右水平方向に向け
てブラケット11により取り付けられ、案内軸10に支
持フレーム12の下部が角穴13により案内軸10に沿
って左右方向に移動のみ可能に嵌合されている。支持フ
レーム12の下端部には支持部14の上端部が水平方向
の軸15により上下方向に回動可能に連結されている。
支持部14に固定された車軸16には軌道走行用車輪4
が軸受装置17を介して回転可能に支持されている。軌
道走行用車輪4はブレーキ18を内蔵している。
【0017】支持フレーム12の上端部の突出部19間
に取り付けられた軸20には駆動手段である油圧シリン
ダ21の基部が回動可能に連結され、油圧シリンダ21
のピストンロッド22の先端部が支持部14に取り付け
られた軸23に回動可能に連結されている。そして、油
圧シリンダ21のピストンロッド22が縮められること
により、支持部14および軌道走行用車輪4が道路走行
の邪魔にならない上昇位置に回動され(図1の実線およ
び図2参照)、これとは逆に、油圧シリンダ21のピス
トンロッド22が伸ばされることにより、支持部14お
よび軌道走行用車輪4が軌道走行のための下降位置に回
動されるようになっている(図1の鎖線および図3参
照)。
【0018】案内軸10上には支持フレーム12の両外
側でインサイドストッパ24とアウトサイドストッパ2
5が取り付けられ、支持フレーム12、支持部14およ
び軌道走行用車輪4等がインサイドストッパ24とアウ
トサイドストッパ25の間で案内軸10に沿って作業用
台車1の左右方向に移動されるようになっっている。そ
して、支持フレーム12がインサイドストッパ24によ
り内方への移動を規制された状態で軌道走行用車輪4、
4の間隔が狭軌道8bの間隔に対応され、支持フレーム
12がアウトサイドストッパ25により外方への移動が
規制された状態で軌道走行用車輪4、4の間隔が標準軌
道8aの間隔に対応されるようになっている(図9参
照)。
【0019】各支持部14の内側にはブラケット26が
取り付けられ、両ブラケット26に駆動手段である油圧
シリンダ27の両側に突出するピストンロッド28の先
端部の取付け部29が取り付けられている。そして、油
圧シリンダ27のピストンロッド28が縮めれることに
より、上記のように支持フレーム12、支持部14およ
び軌道走行用車輪4等が内方へ移動され、インサイドス
トッパ24により位置規制されて軌道走行車輪4、4の
間隔が狭軌道8bの間隔に対応され、これとは逆に、油
圧シリンダ27のピストンロッド28が伸ばされること
により、上記のように支持フレーム12、支持部14お
よび軌道走行用車輪4等が外方へ移動され、アウトサイ
ドストッパ25により位置規制されて軌道走行用車輪
4、4の間隔が標準軌道8aの間隔に対応されるように
なっている。
【0020】案内軸10における支持フレーム12の外
方突出部およびアウトサイドストッパ25は、支持フレ
ーム12に取り付けられたカバー30により被覆されて
いる。
【0021】図1、図2、図6ないし図8に示すよう
に、車体床部6の下側の後側に角筒状の案内軸31がそ
の軸心を左右水平方向に向けて突出部32により取り付
けられ、案内軸31に支持フレーム33の下部が角穴3
4により案内軸31に沿って左右方向に移動のみ可能に
嵌合されている。支持フレーム33の下端部には支持部
35の上端部が水平方向の軸36により上下方向に回動
可能に連結されている。支持部35に固定された車軸3
7には軌道走行用車輪5が軸受装置17を介して回転可
能に支持されている。軌道走行用車輪5はブレーキ18
を内蔵している。
【0022】支持フレーム33の上端部の突出部38間
に取り付けられた軸39には駆動手段である油圧シリン
ダ40の基部が回動可能に連結され、油圧シリンダ40
のピストンロッド41の先端部が支持部35に取り付け
られた軸42に回動可能に連結されている。そして、油
圧シリンダ40のピストンロッド41が縮められること
により、支持部35および軌道走行用車輪5が道路走行
の邪魔にならない上昇位置に回動され(図1の実線およ
び図2参照)、これとは逆に、油圧シリンダ40のピス
トンロッド41が伸ばされることにより、支持部35お
よび軌道走行用車輪5が軌道走行のための下降位置に回
動されるようになっている(図1の鎖線および図3参
照)。
【0023】案内軸31上には支持フレーム33の両外
側でインサイドストッパ43とアウトサイドストッパ4
4が取り付けられ、支持フレーム33、支持部35およ
び軌道走行用車輪5等がインサイドストッパ43とアウ
トサイドストッパ44の間で案内軸31に沿って作業用
台車1の左右方向に移動されるようになっっている。そ
して、支持フレーム33がインサイドストッパ43によ
り内方への移動を規制された状態で軌道走行用車輪5、
5の間隔が狭軌道8bの間隔に対応され、支持フレーム
33がアウトサイドストッパ44により外方への移動が
規制された状態で軌道走行用車輪5、5の間隔が標準軌
道8aの間隔に対応されるようになっている(図9参
照)。
【0024】各支持部35の内側にはブラケット45が
取り付けられ、両ブラケット45に駆動手段である油圧
シリンダ46の両側に突出するピストンロッド47の先
端部の取付け部48が取り付けられている。そして、油
圧シリンダ46のピストンロッド47が縮めれることに
より、上記のように支持フレーム33、支持部35およ
び軌道走行用車輪5等が内方へ移動され、インサイドス
トッパ43により位置規制されて軌道走行車輪5、5の
間隔が狭軌道8bの間隔に対応され、これとは逆に、油
圧シリンダ46のピストンロッド47が伸ばされること
により、上記のように支持フレーム33、支持部35お
よび軌道走行用車輪5等が外方へ移動され、アウトサイ
ドストッパ44により位置規制されて軌道走行用車輪
5、5の間隔が標準軌道8aの間隔に対応されるように
なっている。
【0025】案内軸31における支持フレーム33の外
方突出部およびアウトサイドストッパ44は、支持フレ
ーム33に取り付けられたカバー49により被覆されて
いる。
【0026】転車装置7は、図1に示すように、転車台
50が油圧等の伸縮機構51により走行の邪魔にならな
い位置に上昇され、若しくは下降される。
【0027】作業用台車1の車体床部6上にはトロリ線
張替え作業に用いるトロリ線延線・巻取り作業装置5
2、パンタグラフ回りの諸作業に用いる昇降式作業装
置、材料等の運搬作業に用いる運搬作業装置(共に図示
省略)等が乗せ替え方式で選択的に使用され、経済性の
向上が図られるようになっている。図示例のトロリ線延
線・巻取り作業装置52としては、基板53がボルト5
4により車体床部6に取外し可能に固定され、基板53
上にトロリ線ドラム支持装置55、トロリ線を切断する
ことができる切断機56、トラバーサ57等の設備が固
定されている。トロリ線ドラム支持装置55にはトロリ
線ドラム58が回転可能に支持される。また、車体床部
6上には付帯装置として、ウインチ59、自積載クレー
ン(図示省略)等が搭載されている。
【0028】以上の構成において、以下、その動作につ
いて説明する。上記のように、あらかじめ、油圧シリン
ダ21、40のピストンロッド22、41を縮めて軌道
走行用車輪4、5を図1の実線および図2に示すように
上昇位置に保持しておく。そして、タイヤ付車輪3a、
3bの駆動により道路上等を走行して作業現場に近い踏
切りに進入し、転車装置7が軌間中央部となる位置で停
止する。次に、上記のように油圧シリンダ27、46の
ピストンロッド28、47の伸縮により軌道走行用車輪
4、4と5、5の間隔を標準軌道8a、若しくは狭軌道
8bの間隔に対応させる(図9参照)。次に、転車装置
7の駆動により作業用台車1等の全体を上昇させ、人力
によりほぼ90度回転させ、標準軌道8a、若しくは狭
軌道8bの間隔に対応させてある前側左右の軌道走行用
車輪4と後側左右の軌道走行用車輪5が標準軌道8a、
若しくは狭軌道8bに一致すると、まず、上記のように
油圧シリンダ21、40のピストンロッド22、41を
伸ばして軌道走行用車輪4、5を図1の鎖線および図3
に示すように下降させる。続いて、転車装置7の駆動に
より作業用台車1等の全体を下降させて軌道走行用車輪
4、5を図9に示すように標準軌道8a、若しくは狭軌
道8bに載せるとともに、後側左右のタイヤ付車輪3
a、若しくは3bを標準軌道8a、若しくは狭軌道8b
に載せる。この状態で後側左右のタイヤ付車輪3a、3
bを駆動させることにより、作業用台車1をこれに搭載
されている作業装置52等と共に所望の作業現場まで走
行し、作業を行うことができる。
【0029】作業終了後、作業用台車1を作用装置52
等と共に上記と同様に作業現場に近い踏切りまで走行さ
せ、転車装置7の駆動により作業用台車1等を上昇位置
に支えた状態で、油圧シリンダ21、40のピストンロ
ッド22、41を縮めて軌道走行用車輪4、5を上昇さ
せ、作業用台車1等をほぼ90度回転させる。続いて、
転車装置7の駆動により作業用台車1等を下降させて前
後左右のタイヤ付車輪2と3a、3bを着地させること
により、道路上等を走行させることができる。
【0030】なお、上記実施例では、踏切り内で油圧シ
リンダ27、46の駆動により軌道走行用車輪4、4と
5、5の間隔を標準軌道8a、若しくは狭軌道8bの間
隔に対応させるように説明したが、あらかじめ、油圧シ
リンダ27、46の駆動により軌道走行用車輪4、4と
5、5の間隔を標準軌道8a、若しくは狭軌道8bの間
隔に対応させておいてもよい。また、軌道走行用車輪
4、5を昇降させる駆動手段は油圧シリンダ21、40
に限定されるものではなく、また、軌道走行用車輪4、
5を移動させて標準軌道8a、若しくは狭軌道8bの間
隔に対応させる駆動手段も油圧シリンダ27、46に限
定されるものではない。このほか、本発明は、その基本
的技術思想を逸脱しない範囲で種々設計変更することが
できる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、各
軌道走行用車輪を駆動手段により上昇させるとともに、
前側と後側の左右の軌道走行用車輪の間隔を駆動手段に
より標準軌道、若しくは狭軌道の間隔に対応するように
移動させた状態で、踏切りにおいて、転車装置の駆動に
より全体を上昇させて垂直方向の軸心を中心として回転
させ、軌道走行用車輪が標準軌道、若しくは狭軌道に対
応すると、転車装置の駆動により全体を下降させて軌道
走行用車輪を標準軌道上、若しくは狭軌道上に載せるこ
とができる。このように人手を要することなく、軌道走
行用車輪を標準軌道と狭軌道の走行に対応させることが
できる。したがって、標準軌道と狭軌道の走行に簡単
に、かつ迅速に、しかも、安全に対応させることがで
き、しかも、一定時間内に準備作業時間を短縮して実作
業時間を長くし、実作業能率を向上させることができ
る。
【0032】また、後側の左右のタイヤ付車輪を道路等
の走行と軌道の走行に兼用し、標準軌道と狭軌道とに対
応し得るように各一対配置することにより、標準軌道と
狭軌道の走行に更に一層簡単に、かつ迅速に、しかも、
安全に対応させることができるとともに、準備作業時間
を短縮して実作業能率を向上させることができる。
【0033】また、前側と後側の左右の軌道走行用車輪
を移動させる駆動手段として油圧シリンダを用いること
により、作業車に備えている油圧源を有効利用すること
ができ、経済的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における軌陸式作業車用走行
装置を示し、道路等の走行状態を実線で表わし、軌道の
走行状態を鎖線で表わした側面図である。
【図2】同軌陸式作業車用走行装置を示す背面図であ
る。
【図3】同軌陸式作業車用走行装置に用いる軌道走行用
車輪の支持手段および駆動手段を示す拡大側面図であ
る。
【図4】同軌陸式作業車用走行装置に用いる前側の軌道
走行用車輪の支持手段および駆動手段を示す要部の拡大
斜視図である。
【図5】同支持手段の要部を示す分解斜視図である。
【図6】同軌陸式作業車用走行装置に用いる後側の軌道
走行用車輪の支持手段および駆動手段を示す要部の拡大
斜視図である。
【図7】同支持手段の要部を示す分解斜視図である。
【図8】同軌陸式作業車用走行装置に用いる軌道走行用
車輪の支持状態を示す拡大断面図である。
【図9】同軌陸式作業車用走行装置を示し、軌道走行用
車輪を標準軌道と狭軌道とに対応させる説明図である。
【符号の説明】
1 作業用台車 2 タイヤ付車輪 3a タイヤ付車輪 3b タイヤ付車輪 4 軌道走行用車輪 5 軌道走行用車輪 6 車体床部 7 転車装置 8a 標準軌道 8b 狭軌道 10 案内軸 12 支持フレーム 14 支持部 16 車軸 21 油圧シリンダ 24 インサイドストッパ 25 アウトサイドストッパ 27 油圧シリンダ 31 案内軸 33 支持フレーム 35 支持部 37 車軸 40 油圧シリンダ 43 インサイドストッパ 44 アウトサイドストッパ 46 油圧シリンダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 工藤 繁雄 東京都台東区池之端一丁目2番23号 日本 電設工業株式会社内 (72)発明者 嶋村 武久 大阪府大阪市西淀川区中島2丁目2番110 号 東洋車輌株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前後左右に配置され、道路等を走行する
    ことができるタイヤ付車輪と、前後左右に配置され、標
    準軌道と狭軌道に対応し得るように移動可能に支持され
    るとともに、道路等の走行時には走行の邪魔にならない
    位置に上昇され、軌道走行時には下降されるように支持
    された軌道走行用車輪と、これらの軌道走行用車輪を昇
    降させる駆動装置と、上記軌道走行用車輪を前側と後側
    の左右の間隔が標準軌道と狭軌道とに対応し得るように
    移動させる駆動手段と、上記軌道走行用車輪を標準軌
    道、若しくは狭軌道に対して載線、退線させるための転
    車装置とを備えた軌陸式作業車用走行装置。
  2. 【請求項2】 後側の左右のタイヤ付車輪が道路等の走
    行と軌道の走行に兼用され、標準軌道と狭軌道とに対応
    し得るように各一対配置された請求項1記載の軌陸式作
    業車用走行装置。
  3. 【請求項3】 前側と後側の左右の軌道走行用車輪を移
    動させる駆動手段が油圧シリンダである請求項1または
    2記載の軌陸式作業車用走行装置。
JP7087680A 1995-03-22 1995-03-22 軌陸式作業車用走行装置 Expired - Fee Related JP2777876B2 (ja)

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