JPH08258456A - 書籍用ページ押さえ器具 - Google Patents

書籍用ページ押さえ器具

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JPH08258456A
JPH08258456A JP10995295A JP10995295A JPH08258456A JP H08258456 A JPH08258456 A JP H08258456A JP 10995295 A JP10995295 A JP 10995295A JP 10995295 A JP10995295 A JP 10995295A JP H08258456 A JPH08258456 A JP H08258456A
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JP
Japan
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book
page
page pressing
pair
plate portion
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JP10995295A
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English (en)
Inventor
Noboru Takano
野 昇 高
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Original Assignee
Individual
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 書籍のどの部分を開いた場合においても、適
切に書籍のページを押さえることができると共に、ペー
ジ数の多い書籍にも適用できる。 【構成】 書籍の綴じ目部分を載置するプレート部と、
該プレート部に固着し書籍の綴じ目に平行な軸線を有し
独立に回転する回転軸と、該回転軸を摩擦によりどの回
転角の位置にも停止できるように保持する摩擦機構と、
前記回転軸から垂直に延びかつその先端部が前記回転軸
の軸線に平行な方向に直角に折れ曲がった一対のページ
押え部材とからなるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、書籍を読んだりファ
イル、ノート類に筆記したりする際にその書籍類の任意
のページを、開いた状態に保持することができるように
するための書籍用ページ押さえ器具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来書籍を読む際に、書籍を机の上に載
せてページを開くが、手を放すと書籍の開いたページが
閉じてしまうことがある。そのため、例えば図4に示す
ようなページ押さえ器具が用いられている。書籍を開い
た状態のときに、綴じ目の下方または上方からページ押
さえ器具1を挿入し、その基板2に対向して設けた弾力
性のある一対の押え片3,4により、開いた状態のペー
ジを押さえて、ページが閉じてしまうのを防いでいる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところでこのような、
従来の書籍用ページ押さえ器具1にあっては、書籍の中
程の部分では、一対の押え片3,4の両方で、等分に書
籍のページを押さえることになるので、無理なくページ
を押さえることができるが、書籍のページの最初の部分
や、終わりの部分では、一対の押え片3,4の、片方で
は押さえるページ数が少なく、他方では押さえるページ
数が多過ぎて、書籍のページを押さえ難いという問題が
あった。
【0004】また、従来の書籍用ページ押さえ器具1に
あっては、厚さの薄い書籍には適用できるが、ページ数
の多い厚い書籍には用いることができず、またページを
めくるときには、ページ押さえ器具1を書籍から外し、
めくり終わったらまた挿入することになるので、ページ
をめくる機会が多い場合には不便であり、さらに形状が
やゝ大きいので運搬に不都合であるという問題もあっ
た。
【0005】この発明は、このような従来の課題に着目
してなされたもので、書籍のどの部分のページを開いた
場合においても、適切に書籍のページを押さえることが
できると共に、ページ数の多い書籍にも適用でき、さら
に、ページ押さえ器具により書籍のページを押さえた状
態においてもページをめくることができて、かつ持ち運
びの容易な書籍用ページ押さえ器具を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の課題を解
決するための手段として、書籍用ページ押さえ器具の構
成を、書籍の綴じ目部分を載置するプレート部と、該プ
レート部に固着し前記書籍の綴じ目に平行な軸線を有し
独立に回転する一対の回転軸と、該回転軸を摩擦により
どの回転角の位置にも停止できるように保持する摩擦機
構と、前記一対の回転軸から垂直に延びかつその先端部
が前記回転軸の軸線に平行な方向に直角に折れ曲がった
一対のページ押さえ部材とからなることとした。
【0007】また、前記一対のページ押え部材の前記回
転軸との接合部に設けられ、該一対のページ押え部材を
前記プレート部に略平行な方向にも回転させるページ押
え部材回転機構を設けることとした。また前記一対の回
転軸を摩擦によりどの回転角の位置にも停止できるよう
に保持する摩擦機構は、前記回転軸を支持する軸受部を
二つのブロックにより構成することもでき、該軸受部と
なるブロックの穴部の端面により摩擦力を与える構成と
し、さらに前記ページ押え部材回転機構は、前記ページ
押え部材を前記プレート部に平行な方向よりやゝ斜め方
向に傾斜させて回転させるように形成することとした。
【0008】
【作用】書籍を開いた状態で、書籍の綴じ目部分を書籍
用ページ押さえ器具のプレート部に載置し、一対の回転
軸を回転させながら、回転軸と一体になっている一対の
ページ押え部材により、開いたページを押さえるように
する。しかも一対の回転軸は両者が独立に回転するか
ら、一対の回転軸に固着している一対のページ押え部材
は、書籍の表紙側のページと裏表紙側のページとの厚み
に応じて、その両方を同様に押さえることができる。こ
れにより書籍はどのようなページが開いていても、ペー
ジ押え部材と一体の回転軸の回転角を調整してそのとき
のページの厚みに対応し、また回転軸は摩擦機構により
その位置で停止できるように保持し得るから、適切にペ
ージを押さえることができる。
【0009】またページ押え部材の前記回転軸との接合
部には、ページ押え部材を前記プレート部に略平行な方
向にも回転させる、ページ押え部材回転機構が設けられ
ているから、書籍用ページ押さえ器具を持ち運ぶとき
は、ページ押え部材回転機構により、ページ押え部材を
前記プレート部に略平行な方向に回転させ、ページ押え
部材を小さく折り畳むことができる。
【0010】前記一対の回転軸を摩擦によりどの回転角
の位置にも停止できるように保持する摩擦機構として、
前記回転軸を支持する軸受部を2つのブロックにより構
成して軸受部となるブロックの穴部の端面により摩擦力
を与えるものでは、摩擦力がより適切に与えられる。ま
た、前記ページ押え部材回転機構を、前記ページ押え部
材を前記プレート部に平行な方向よりやゝ斜め方向に傾
斜させて回転させるように形成したものでは、ページ押
え部材回転機構の回転により一対のページ押え部材の先
端が互いに近づいても抵触しないから、より小さく折り
畳むことができる。
【0011】
【実施例】次に本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。図1は本発明の第1の実施例で、書籍用ページ押さ
え器具10は、書籍11の綴じ目12部分を載置するた
めの平面のプレート部15を有している。そしてプレー
ト部15と一体に構成されたブロック16があり、ブロ
ック16には一対の通し孔が設けられてこの通し孔に一
対の回転軸17,18が圧入されることにより嵌め込ま
れている。回転軸17,18は書籍11の綴じ目12に
平行な軸線を有しており、また一対の回転軸17,18
と前記ブロック16との間には、前記一対の回転軸1
7,18の圧入結合によって両部材の接合部に摩擦力が
発生せしめられ摩擦機構20が形成されている。そし
て、前記一対の回転軸17,18は前記摩擦機構20に
より作られる摩擦力によってどの回転角でも停止できる
ように保持される。また、前記一対の回転軸17,18
の端部の外周には円周方向に延びる溝52、53が形成
される一方、これらの溝52、53の位置に対応するブ
ロック16の外部位置からは、前記溝52、53へ向け
てピン21或いはビスが打ち込まれている。したがっ
て、ブロック16の内部においては、ピン21の先端が
ちょうど回転軸17,18の溝52、53に係合し回転
軸17、18を回転可能に、且つブロック16の孔から
抜け落ちるのを防止して保持している。
【0012】回転軸17,18からは、一対のアーム構
造をしたページ押え部材23,24が、その軸線に垂直
に延びている。そしてページ押え部材23,24の先端
部25,26は、回転軸17,18の軸線に平行な方向
に直角に折れ曲がっている。こゝで回転軸17,18と
ページ押え部材23,24とは一体になって回転する
が、ページ押え部材23,24が回転するため、ブロッ
ク16には逃げ溝19が開けられている。またページ押
え部材23,24の回転軸17,18との接合部に、一
対のページ押え部材23,24をプレート部15に略平
行な方向にも回転させるため、図2の組付け図に示すよ
うに、ページ押え部材回転機構30を設ける。
【0013】ページ押え部材回転機構30は、一対の回
転軸17,18の各軸の中間部分には、回転軸17、1
8の軸線に対して垂直な線を中心線とする(すなわち、
回転軸17、18の直径方向に延びる)回動軸31,3
2を嵌入させ、この回動軸31,32にページ押え部材
23,24の基部27,28を固着させることにより形
成され、回動軸31,32の回動によりページ押え部材
23,24がプレート部15に略平行な方向に回転させ
得るようになっている。なお、ページ押え部材23,2
4をプレート部15に平行な方向に回転させるのは、ペ
ージ押え部材23,24がプレート部15に平行な位置
に来たときのみであり、その位置には回転軸17,18
には切り欠き22が開けられており、ブロック16には
切り欠き29が開けられている。
【0014】この書籍用ページ押さえ器具10を使用す
るに当たっては、書籍11を開いた状態で、綴じ目部分
12を書籍用ページ押さえ器具10のプレート部15に
載置する。そして一対の回転軸17,18を回転させな
がら、回転軸17,18と一体になっているページ押え
部材23,24の位置を、プレート部15に対する相対
位置が変化するように移動させる。そしてプレート部1
5と平行になっているページ押え部材23,24の先端
部25,26により、開いたページ13,14を押さえ
る。
【0015】しかも一対の回転軸17,18は独立に回
転するから、回転軸17,18に固着している一対のペ
ージ押え部材23,24の先端部25,26は、書籍1
1の表紙側のページ13と裏表紙側のページ14との厚
みに応じて、その両方を同様に押さえることができる。
【0016】これにより書籍11はどのようなページが
開いていても、ページ押え部材23,24と一体になっ
ている回転軸17,18の回転角を調整して,そのとき
のページの厚みに対応し、また回転軸17,18は摩擦
機構20により,その位置で停止できるように保持し得
るから、適切にページを押さえることができる。その他
ページ押え部材の先端部25,26にビニール管51の
ようなものを嵌め込むことにより、ページ押え部材2
3、24の長さをのばすことができ、またページ押え部
材の先端がやわらかいもの、或いは半球状のものであれ
ば、ページを傷めることがなくなる。
【0017】また先にも述べたように、ページ押え部材
23,24の回転軸17,18との接合部には、回動軸
31,32を有するページ押え部材回転機構30が設け
られているから、回動軸31,32の回動により、ペー
ジ押え部材23,24を切り欠き22、29に沿ってプ
レート部15に略平行な方向に回転させることにより、
ページ押え部材23,24を小さく折り畳むことがで
き、持ち運びが簡単になる。
【0018】図3は本発明の第2の実施例に係る書籍用
ページ押さえ器具の構成を示す分解斜視図である。この
書籍用ページ押さえ器具40は、書籍11の綴じ目12
部分を載置するための平面のプレート部45を有してい
る。そしてプレート部45からこれと一体のブロック4
4が突出している。またこれと別体のブロック46があ
り、それには一対の回転軸17,18の軸受部となる窪
み47,48が開けられている。ブロック44にも前記
窪み47、48に対向して窪み(図には表れない)が設
けられている。そして、ブロック44、46を合わせる
ことにより窪み47、48およびこれらに対向する窪み
内に一対の回転軸17、18が嵌め込まれて回転する。
回転軸17、18は書籍11の綴じ目12に平行な軸線
を有している点などは第1の実施例と同様である。
【0019】そして別体のブロック46がプレート部4
5と一体のブロック44にねじ49により止められてお
り、両者のブロック44,46の間に、一対の回転軸1
7,18が閉じ込められている。この場合の摩擦機構2
0による摩擦力はブロック46に設けられた軸受部とな
る窪み47,48に回転軸17,18が嵌入し、ねじ4
9によってブロック46が押されることにより、回転軸
17,18の端面と窪み47,48の端面およびこれと
は反対側の端面同士との間に発生する摩擦力によっても
与えられる。これによって回転軸17,18がどの回転
角でも停止できるように保持される。
【0020】なお、一対の回転軸17,18からは、一
対のページ押え部材23,24が、その軸線に垂直に延
びていること、ページ押え部材23,24の先端部2
5,26は、回転軸17,18の軸線に平行な方向に直
角に折れ曲がっていること、ページ押え部材23,24
の回転軸17,18との接合部に、一対のページ押え部
材23,24をプレート部45に略平行な方向にも回転
させるページ押え部材回転機構30を設けている点は、
第1の実施例と同様である。またブロック44と別体の
ブロック46との間の主としてブロック44の側には、
第1の実施例の逃げ溝19に相当する逃げ溝39が開け
られている。
【0021】しかして第2の実施例においては、摩擦機
構20として、回転軸17,18を支持する軸受部を二
つのブロック44,46により構成してこの二つのブロ
ック44,46で挟み、ねじ49によって締め付けて、
軸受部となるブロックの穴部47,48の端面により摩
擦力を与えるようにしているため、摩擦力が充分与えら
れると共に、その制御が容易であるという利点がある。
【0022】また第2の実施例では、ページ押え部材は
23,24をプレート部15に平行な方向よりやゝ斜め
方向に回転させるため、回転軸17,18に設けられて
いる切り欠き22は第1の実施例と同様であるが、プレ
ート部45と一体になっているブロック44には、プレ
ート部45に平行な方向よりやゝ斜め方向に向けられ、
且つ延び方向が互い違いになるように設定された溝5
0、52が開けられている。よって第2の実施例ではペ
ージ押え部材回転機構30により、ページ押え部材2
3,24が回動してページ押え部材が折り畳まれると
き、一対のページ押え部材23,24の先端25,26
が互いに抵触せず、重なって折り畳まれる。
【0023】図4は、図3に示した本発明の第2の実施
例を変更した本発明の第3の実施例を示す分解斜視図で
ある。この書籍用ページ押さえ器具55は、書籍11の
綴じ目12部分を載置するための平面のプレート部56
と、このプレート部56から上方へこれと一体的に突出
して設けられたブロック57とを有している。またこの
ブロック57とは別体のブロック58があり、それには
一対の球体構造を有する自在継手59、60の軸受部と
なる半球凹状の窪み61,62が開けられている。ブロ
ック57にも前記窪み61、62に対向して半球凹状の
窪み(図には表れない)が設けられている。そして、ブ
ロック57、58を合わせることにより窪み61、62
およびこれらに対向する窪み内に前記一対の自在継手5
9、60が回転可能に嵌め込まれる。ブロック57、5
8の窪み61、62への自在継手59、60の嵌め込み
は、窪み61、62の直径を自在継手59、60の球体
の直径よりもわずかに小さく設定しておき、ブロック5
7、58を合わせたとき、窪み61、62およびこれに
対向する窪みにより形成される球状空間の中に自在継手
59、60が圧入されることにより実現されている。ま
た一対の自在継手59、60と前記ブロック57,58
との間には、前記一対の自在継手59、60の球状空間
への圧入結合によって両部材の接合部に摩擦力が発生せ
しめられ第1の実施例における摩擦機構20と同様の摩
擦機構が形成されている。そして、前記一対の自在継手
59、60は前記摩擦機構により作られる摩擦力によっ
てどの回転角でも停止できるように保持される。
【0024】そしてブロック57、58はねじ63によ
り止められており、両者のブロック57,58の間に、
一対の自在継手59、60が閉じ込められている。この
場合の摩擦機構による摩擦力はブロック58に設けられ
た軸受部となる窪み61、62に自在継手59、60が
嵌入し、ねじ63によってブロック58が押されること
により、自在継手59、60の外周面全体と窪み61、
62の内周面全体との間に発生する摩擦力によって与え
られる。これによって自在継手59、60がどの回転角
でも停止できるように保持される。
【0025】また、一対の自在継手59、60からは、
一対のページ押え部材64、65が、球体外方へ向けて
延びており、これらのページ押え部材64、65の先端
部66、67は、自在継手59、60へのページ押え部
材64、65の結合端部に対して略直角に折れ曲がって
いる。またブロック57と別体のブロック58との間の
主としてブロック57の側には、第1の実施例の逃げ溝
19に相当する逃げ溝68が開けられている。
【0026】またこの第3の実施例では、ページ押え部
材は23,24をプレート部15に平行な方向よりやゝ
斜め方向に回転させるため、プレート部45と一体にな
っているブロック57に、プレート部56に平行な方向
よりやゝ斜め方向に向けられ、且つ延び方向が互い違い
になるように設定された溝69、70が開けられてい
る。よってこの第3の実施例では自在継手59、60に
より、ページ押え部材64、65が回動してページ押え
部材64、65が折り畳まれるとき、一対のページ押え
部材64、65の先端66、67が互いに接触せず、重
なって折り畳まれる。
【0027】図5および図6は本発明の第4の実施例に
係る書籍用ページ押さえ器具を示す斜視図である。この
実施例に係る書籍用ページ押さえ器具80は、書籍11
の綴じ目12部分を載置するための平面のプレート部8
1を有している。そしてプレート部81上の手元縁部の
両脇コーナー部には一対の支持部82、83が設けら
れ、これらの支持部82、83には一対のページ押え部
材84、85が回転軸体86、87によって回転可能に
結合支持されている。支持部82、83は、全体として
は、プレート部81の前後方向に延びる概略かまぼこ型
の構造を有し、長手方向中間部分にはページ押え部材8
4、85の結合端部を収容する切り込み88、89が形
成されている。そして、ページ押え部材84、85の結
合端部は前記切り込み88、89に収容されて回転軸体
86、87に結合される。さらに、ページ押え部材8
4、85の結合端部は、支持部82、83の押さえ片部
90、91が各ページ押え部材84、85の結合端部を
前後から押圧保持することによって両部材の接合部に摩
擦力が発生せしめられ摩擦機構92が形成されている。
そして、ページ押え部材84、85は前記摩擦機構92
により作られる摩擦力によってそれぞれがどの回転角で
も停止できるように保持される。
【0028】回転軸体86、87は、支持部82、83
にそれぞれ形成された通し孔に嵌め込まれている。また
回転軸体86、87は書籍11の綴じ目12に平行な軸
線を有している。そして図5において、矢印S1はペー
ジ押え部材84、85の書籍ページを押さえるための回
転方向を示し、矢印S2はページ押え部材84、85を
折り畳むための回転方向を示す。
【0029】ページ押え部材84、85は、支持部8
2、83の直径寸法(Lとする)の約半分程度の幅寸法
を有していることが好ましい。また、ページ押え部材8
4、85の基端部分はいずれも、回転軸体86、87の
中心軸に対して、右または左にずれて設定されているこ
とが好ましい。このように、ページ押え部材84、85
を回転軸体86、87の中心軸に対してずらして設定す
ることにより、図6に示すように、ページ押え部材8
4、85を折り畳んだとき、ページ押え部材84とペー
ジ押え部材85とを正しく重なり合わせることができ
る。
【0030】図7は本発明の第5の実施例に係る書籍用
ページ押さえ器具を示す斜視図である。この実施例に係
る書籍用ページ押さえ器具95は、書籍11の綴じ目1
2部分を載置するための平面のプレート部96を有して
いる。そしてプレート部96上の手元縁部の中央部には
左右方向に対をなす支持部97、98が設けられ、これ
らの支持部97、98には一対のページ押え部材84、
85を支持する支持ブロック99が回転可能に支持され
ている。また支持ブロック99にはページ押え部材10
0、101が回転軸体102によって回転可能に結合支
持されている。支持ブロック99は、プレート部96に
対して前後方向に延びる回転軸体102を支持し、長手
方向中間部分にはページ押え部材100、101の結合
端部を相前後する位置関係に収容する切り込み103が
形成されている。
【0031】そして、ページ押え部材100、101の
結合端部は前記切り込み103に収容されて回転軸体1
02に結合される。回転軸体102は、支持ブロック9
9にそれぞれ形成された通し孔に圧入されることにより
嵌め込まれており、また回転軸体102は書籍11の綴
じ目12に平行な軸線を有している。また支持ブロック
99と各ページ押え部材100、101との間では、支
持ブロック99の押さえ片部105、106が各ページ
押え部材100、101の結合端部を前後から押圧保持
することによって両部材の接合部に摩擦力が発生せしめ
られ摩擦機構が形成されている。そして、ページ押え部
材100、101は互いに独立して回転操作可能である
上に、前記摩擦機構により作られる摩擦力によってそれ
ぞれがどの回転角でも停止できるように保持される。そ
して図7中、矢印S3はページ押え部材100、101
の書籍ページを押さえるための回転方向を示し、矢印S
4はページ押え部材100、101を折り畳むための回
転方向を示す。
【0032】ページ押え部材100、101にはさら
に、先端部分にページ押えを行なうためのアーム10
7、108が取り付けられている。これらのアーム10
7、108は、各ページ押え部材100、101の先端
部分にピン109、110によって回転可能に結合され
ている。図7には示したないが、ページ押え部材10
0、101とアーム107、108との間には、アーム
107、108がページ押え部材100、101に対し
て直角となる位置(図7中に示されている位置)で回転
を止めるとともにこの位置に固定するストッパーが設け
られている。したがって、アーム107、108はペー
ジ押え部材100、101に重なる位置とページ押え部
材100、101に対して直角となる位置との間で矢印
S5の方向へ回転可能である。
【0033】したがってページ押え操作を行なうときは
アーム107、108を図7に示すような位置まで回転
させて固定し、その後ページ押え部材100、101を
矢印S3の方向へ回転させる。またこの実施例に係る書
籍用ページ押さえ器具を折り畳み格納するときは、アー
ム107、108をページ押え部材100、101に重
なる位置まで回転させた後、ページ押え部材100、1
01を互いに重なるよう上向きになるまで矢印S4の方
向へ回転させ、さらに支持ブロック99およびページ押
え部材100、101を矢印S6の方向、すなわちプレ
ート部96に対して前向きに倒すと、支持ブロック99
が支持部97、98の支持軸を中心として前方へ回転
し、支持ブロック99およびページ押え部材100、1
01がプレート部96に重ね合わせられる。
【0034】
【発明の効果】本発明は上記のような構成と作用を有す
るので、書籍のページの最初の部分や終わりの部分で、
表紙側と裏表紙側のページの厚みが異なる場合でも、無
理なくページを押さえることができ、またページ数の多
い厚い書籍でも、薄い書籍でも同様に使用することがで
きる。またページをめくるときにもページ押さえ器具を
書籍から外すことなく、ページ押え部材から外してペー
ジをめくった後、再び挿入することができるので、ペー
ジをめくる機会が多い場合にも適用できる。さらにペー
ジ押え部材を折り畳むことができるので、ページ押さえ
器具を持ち運ぶ場合にも便利であるという効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の書籍用ページ押さえ器具の第1の実施
例の斜視図である。
【図2】図1の各部の組付け図である。
【図3】本発明の書籍用ページ押さえ器具の第2の実施
例の組付け図である。
【図4】本発明の書籍用ページ押さえ器具の第3の実施
例の斜視図である。
【図5】本発明の書籍用ページ押さえ器具の第4の実施
例の斜視図である。
【図6】前記第4の実施例の折り畳み状態を示す斜視図
である。
【図7】本発明の書籍用ページ押さえ器具の第5の実施
例の斜視図
【図8】従来の書籍用ページ押さえ器具の斜視図
【符号の説明】
10、40、55、80、85 書籍用ページ押さえ器
具 11 書籍 12 綴じ目 15、45、56、81、96 プレート部 17,18 回転軸 23,24,一対のページ押え部材 30 ページ押え部材回転機構 44,46 ブロック 47,48 ブロックの穴部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 書籍の綴じ目部分を載置するプレート部
    と、該プレート部に回転可能に支持され前記書籍の綴じ
    目に平行な軸線を有し独立に回転する一対の回転軸と、
    該回転軸を摩擦によりどの回転角の位置にも停止状態に
    保持する摩擦機構と、前記一対の回転軸から垂直に延び
    かつその先端部が前記回転軸の軸線に平行な方向に折れ
    曲がった一対のページ押え部材とからなることを特徴と
    する書籍用ページ押さえ器具。
  2. 【請求項2】 前記一対のページ押え部材と前記回転軸
    との接合部に設けられ、当該一対のページ押え部材を前
    記プレート部に対して略平行な方向にも回転させるペー
    ジ押え部材回転機構を設けたことを特徴とする請求項1
    記載の書籍用ページ押さえ器具。
  3. 【請求項3】 前記一対の回転軸を摩擦によりどの回転
    角の位置にも停止状態に保持する摩擦機構は、前記回転
    軸を支持する軸受部を二つのブロックにより構成し、該
    軸受部となるブロックの穴部の端面により摩擦を与える
    構成とすることを特徴とする請求項1または2記載の書
    籍用ページ押さえ器具。
  4. 【請求項4】 前記ページ押え部材回転機構は、前記ペ
    ージ押え部材を前記プレート部に平行な方向よりやゝ斜
    め方向に傾斜させて回転させるように形成したことを特
    徴とする請求項2または3に記載の書籍用ページ押さえ
    器具。
  5. 【請求項5】 二つのブロックには半球凹状の窪みが設
    けられ、また一対の回転軸に代えて一対の球状の自在継
    手にページ押え部材を取り付け、前記窪みにより形成さ
    れる球状空間の中に自在継手を圧入することにより摩擦
    支持することを特徴とする請求項3記載の書籍用ページ
    押さえ器具。
  6. 【請求項6】 書籍の綴じ目部分を載置するプレート部
    と、該プレート部上の手元縁部の両脇コーナー部に回転
    可能に支持され前記書籍の綴じ目に平行な軸線を有し独
    立に回転する一対の回転軸と、該回転軸を摩擦によりど
    の回転角の位置にも停止状態に保持する摩擦機構と、前
    記一対の回転軸に取り付けられ且つ回転軸から垂直に延
    びかつその先端部が前記回転軸の軸線に平行な方向に折
    れ曲がった一対のページ押え部材とを備えた書籍用ペー
    ジ押さえ器具。
  7. 【請求項7】 書籍の綴じ目部分を載置するプレート部
    と、該プレート部上の手元縁部の中央部に前後方向に回
    転可能に取り付けられた支持ブロックと、支持ブロック
    上において相前後する位置関係に配置されるとともに互
    いに独立に回転可能に支持されたページ押え部材と、各
    ページ押え部材の支持ブロック99への結合端部を押圧
    保持することによって両部材の接合部に形成され、ペー
    ジ押え部材を摩擦によりどの回転角の位置にも停止状態
    に保持する摩擦機構とを備えた書籍用ページ押さえ器
    具。
JP10995295A 1995-03-18 1995-03-18 書籍用ページ押さえ器具 Pending JPH08258456A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009160875A (ja) * 2008-01-09 2009-07-23 Harumi Suzuki 書籍のページ保持具
CN114619783A (zh) * 2022-03-16 2022-06-14 重庆工程职业技术学院 一种古籍善本阅读装置

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