JP3204688U - 書見台および読書スタンド - Google Patents

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土屋 大輔
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真由美 吉田
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成美 吉田
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Abstract

【課題】書籍の見開き角度が調節可能な書見台およびこの書見台を備える読書スタンドを提供する。【解決手段】書見台は、平板状に形成された左右一対の書見台側板10,11と、左右一対の書見台側板10,11の間に配置された書見台背板9と、左右一対の書見台側板10,11と書見台背板9とを連結する一対のヒンジ12,13とを備え、一対のヒンジ12,13は、左右一対の書見台側板の一方(書見台側板10)と他方(書見台側板11)との成す角度を任意に調節可能に構成されている。【選択図】図2

Description

本考案は、書籍を閲覧する際に用いる書見台、及びそれを懸架してなる読書スタンドに関する。
通常、読書スタンドは書見台とスタンドで構成され、書籍を固定し、閲覧(読書)をするために用いられる(特許文献1)。従来の読書スタンドは書籍を固定するに際し、書籍を180度に開くことが要請される。また、その使用形態にかかわらず、ページ押さえなどの機構を有することが一般的である(特許文献2、特許文献3)。
特開2012−50793号公報 特開2011−30965号公報 特開2010−46106号公報
従来の書見台は、書籍の見開き角度を調節して書籍を自然に開いた状態に保つことが難しかった。このため、書見台を読書に供する際には、書籍を180度に開いて書見台に固定するためにページ押さえを必要としていた。これにより、書籍に折り目がつく、製本状態を傷めやすい等という問題があった。また、ページめくりのたびにページ押さえを操作しなければならなかった。
また、従来の読書スタンドには、書籍の見開き角度と、見開き状態の書籍の背表紙と読書スタンドの設置面(床面等)との成す角度とを同時に調節可能なものはなかった。このため、例えば料理本を見ながら調理する際等に、使用者の位置や姿勢に合わせて床面と書籍の角度を自由に変えたいという要望を十分に実現できなかった。
上記課題を解決するために、本考案の一態様による書見台は、平板状に形成された左右一対の書見台側板と、前記左右一対の書見台側板の間に配置された書見台背板と、前記左右一対の書見台側板と前記書見台背板とを連結する一対のヒンジとを備え、前記一対のヒンジは、前記左右一対の書見台側板の一方と他方との成す角度を任意に調節可能に構成されていることを特徴とする。
また、上記課題を解決するために、本考案の一態様による読書スタンドは、本考案の一態様による書見台と、前記書見台背板と連結されて前記書見台を懸架する懸架部を有するスタンドと、前記書見台における前記書見台背板の背面側と前記懸架部とを角度調節ネジで連結することにより、前記書見台背板と前記スタンドの設置面との成す角度を調節可能に構成された角度調節機構と、を備えることを特徴とする。
本考案の一態様の書見台によれば、書籍の見開き角度が調節可能であり、ページ押さえを用いることなく書籍を自然に開いた状態に保つことができる。
また、本考案の一態様の読書スタンドによれば、書籍の見開き角度と、見開き状態の書籍の背表紙と床面との成す角度とを個別にまたは同時に、自在に調節できる。
本考案に係る読書スタンド100の構成例を示す正面図である。 本考案に係る書見台1の構成例を示す背面図である。 本考案に係る書見台1の構成例を示す側面図である。 本考案に係る書見台1の見開き角度の一例を示す上面図である。 本考案に係る書見台1の見開き角度の他の一例を示す上面図である。 ホルダー2の構成例を示す図である。 接続部6の構成例を示す図である。
以下、本考案の実施の形態について詳細に説明する。なお、本考案は、以下の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で種々変形して実施することができる。すなわち、実施の形態の例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特に記載がない限り、本考案の範囲を限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。また、使用する図面は、本実施の形態を説明するための一例であり、実際の大きさを表すものではない。各図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするため誇張していることがある。なお、以下に説明する各図において、同一の構成を有する部分には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
図1は、本考案による読書スタンド100の構成例を示す正面図である。また、図2は本考案による書見台1の構成例を示す背面図であり、図3は本考案による書見台1の構成例を示す図であって、書見台1の右側面図である。
まず、本考案による書見台1の構成例について説明する。
図1および図2に示すように、書見台1は、平板状に形成された左右一対の書見台側板(書見台側板10,11)と、左右一対の書見台側板の間に配置された書見台背板9と、左右一対の書見台側板と書見台背板9とを連結する一対のヒンジ(ヒンジ12,13)とを備えている。詳しくは後述するが、ヒンジ12,13は、書見台側板10と書見台側板11との成す角度を任意に調節可能に構成されている。
書見台背板9は、縦寸法に対して幅寸法の短い縦長形状を有している。また、書見台背板9の縦寸法は、書見台側板10,11の縦寸法よりも短く形成されている。書見台背板9を幅方向に3分割した場合の左側3分の1に該当する領域は、書見台側板10の右端部領域と重なる。また、書見台背板9の右側3分の1に該当する領域は、書見台側板11の左端部領域と重なる。ただし、図1および図2に示すように、書見台側板10および書見台側板11は、書見台背板9と重なる領域が切欠かれている。これにより、書見台背板9の左右両端領域は、書見台側板10および書見台側板11の切欠き部分に嵌め合わされている。図2に示すように、書見台側板10と書見台背板9との接続部分には、ヒンジ12が設けられ、書見台側板11と書見台背板9との接続部分には、ヒンジ13が設けられている。書見台背板9は、ヒンジ12およびヒンジ13によって、書見台側板10と書見台側板11とに接続されている。なお、図1では、ヒンジ12およびヒンジ13の図示は省略している。
ここで、図2、図4および図5を用いて、ヒンジ12およびヒンジ13の構成例について説明する。図4は、書見台側板10と書見台側板11とが略面一の状態であるとき、つまり書見台側板10と書見台側板11との成す角度θ2が略180度であるときの状態を示す図である。また、図5は、角度θ2が略90度であるときの状態を示す図である。
図2、図4および図5に示すように、ヒンジ12は、書見台側板10と書見台背板9との接続部分の内部に組み込まれている。また、ヒンジ13は、書見台側板11と書見台背板9との接続部分の内部に組み込まれている。これにより、ヒンジ12およびヒンジ13は、書見台1の外部からは視認されず、書見台1の外観を損なわないようになっている。図4および図5に示すように、書見台側板10と書見台背板9との接続部分において、書見台側板10と、書見台背板9の書見台側板10側の端部とを上下に貫通するようにヒンジ12の軸芯が設けられている。また、同様に、書見台側板11と、書見台背板9の書見台側板11側の端部とを上下に貫通するようにヒンジ13の軸芯が設けられている。これにより、書見台側板10と書見台側板11とは、書見台背板9に対して回動可能に接続される。
ヒンジ12およびヒンジ13は、一般的な三面鏡の左右の鏡の角度を調節するヒンジと同等の構成を有する。このため、ヒンジ12およびヒンジ13は、書見台側板10と書見台側板11との成す角度を任意に調節可能に構成されている。これにより、図4および図5に示すように、書見台側板10と書見台側板11とを、それぞれ書見台背板9との接続部分を中心軸として回動させることで、書見台側板10が書見台側板11となす角度θ2を略180度から略90度まで任意に調節可能である。
書見台1を読書に供する際は、書籍の形態(厚さや装丁等)に合わせて書見台側板10および書見台側板11を回動させ、書見台側板10と書見台側板11との成す角度θ2を調節する。これにより、書見台1の底板14,15に置いた書籍の見開き角度を略180〜90度、望ましくは160〜100度に調節することができる。このため、書見台1は、ページ押さえを用いることなく書籍を自然に開いた状態に保つことができる。また、書見台側板10と書見台側板11とは、書見台背板9に対して個別に回動させることができる。このため、書見台1は、読書の進行に合わせて書見台側板10および書見台側板11の回動角度を個別に調節することができる。これにより、読書の進行度合いに応じて、すなわち読了分のページ数と未読分のページ数とによって異なる見開き部分の左右の厚みに応じて、書籍の見開き角度を微調節することができる。
図1から図3に示すように、書見台側板10には底板14が設けられている。また、書見台側板11の底部には底板15が設けられている。底板14および底板15は、書籍を書見台1に置く際の置き台として用いられる。書見台1では、書籍の底部が底板14および底板15によって支持され、書籍の背表紙側が書見台背板9、書見台側板10および書見台側板11によって支持される。図3に示すように、底板15は、書見台側板11の底部において、書見台1の正面側に突出するように設けられている。また、図3では図示しないが、底板14も同様に、書見台側板10の底部において、書見台1の正面側に突出するように設けられている。
また、図4に示すように、底板14は、書見台側板10と書見台背板9との接続側に延伸するように取り付けられている。また、底板15は、書見台側板11と書見台背板9との接続側に延伸するように取り付けられている。底板14および底板15における書見台背板9側に延伸した部分は、底板14および底板15の幅を直径とする半円形状、または底板14および底板15の幅を長径とする楕円状の半円形状を有している。底板14および底板15の突出部分の幅は、書見台背板9の幅の50%以下となるように構成される。これにより、例えば図4に示す状態から図5に示す状態へ、書見台側板10および書見台側板11を互いに近付けるように回動させると、底板14および底板15の延伸部分は互いに接触することなく、書見台背板9の裏側へ回り込むように移動する。このように、底板14および底板15は、書見台側板10および書見台側板11の回動を阻害しないようになっている。
また、図2に示すように、書見台1の背面側の中央部にホルダー2が設けられている。具体的には、ホルダー2は、書見台背板9の背面に設けられている。図6に示すように、ホルダー2は、平板状の基台部20と、基台の中央部に設けられた半円柱形状の突起部21とで構成されている。ホルダー2には、突起部21を左右方向に貫通する装着孔3が設けられている。また、ホルダー2は、書見台背板9の背面に設けられているため、書見台側板10と書見台側板11との成す角度が180度を大きく超えないように、書見台側板10および書見台側板11の回動を抑制する回動抑制部としても機能する。
次に、読書スタンド100が備えるスタンド4の構成例を説明する。図1から図3に示すように、スタンド4は、主軸部5と、接続部6と、ベース16と、ベース軸17と、ジョイント18とを備えている。ベース16は、円形上の平板で形成され、ベース軸17と接続された主軸部5を読書スタンド100の設置面(床面等)に対して安定して支持する。これにより、スタンド4は設置面に対して自立可能に構成されている。なお、ベース16の形状は、円形上の平板に限られない。例えば、ベース16は三脚であってもよい。ベース軸17は、ベース16の中央付近から立ち上がるように垂直に延伸して設けられている。ベース軸17の先端には、ジョイント18が設けられている。主軸部5とベース軸17とは、ジョイント18において締め付けネジ19で固定されている。図1に示す両方向矢印で示すように、主軸部5は、締め付けネジ19を緩めた状態でベース軸17に抜き差しすることで、上下に伸縮可能に構成されている。
図7に示すように、主軸部5の上部には、接続部6が設けられている。接続部6の底部から二手に分かれた対向板の上部には、それぞれ装着孔7が設けられている。図3に示すように、書見台1とスタンド4とは、書見台1のホルダー2に設けられた装着孔3と、スタンド4の接続部6に設けられた装着孔7に通した角度調節ネジ8で連結されている。
より具体的には、接続部6の対向板でホルダー2を挟み込み、装着孔7と装着孔3の位置を合わせて角度調節ネジ8で接続部6とホルダー2とが連結されている。これにより、ホルダー2は、接続部6に対して回動可能に連結される。ホルダー2と接続部6とが角度調節ネジ8で連結されることで、書見台1は、スタンド4に懸架される。このため、接続部6は、書見台1をスタンド4に懸架するための懸架部の機能を有する。
角度調節ネジ8は、一般的な譜面台において、譜面置きの傾斜角度を調節するネジと同等の構成を有している。例えば、角度調節ネジ8は、雄ネジ部品としてのボルトと雌ネジ部品としてのナットにより構成されている。なお、図2では、雌ネジ部品(ナット)の図示は省略している。これにより、ホルダー2と接続部6と角度調節ネジ8とは、書見台1の書見台背板9と読書スタンド100の設置面との成す角度θ1を略80度から略180度まで任意に調節可能な角度可変ユニットを構成する。角度可変ユニットは、ホルダー2の装着孔3と接続部6の装着孔7とにボルトを挿通し、ナットで締め付けることで、ホルダー2と接続部6とを固定して角度θ1を維持できる。また、角度可変ユニットは、ナットでのボルトの締め付けを緩めることで、角度θ1を任意の角度に調節できる。角度調節ネジ8は、使用者が手で容易に緩締できることが望ましい。このため、角度調節ネジ8は、例えば蝶ボルトと蝶ナットや、グリップボルトとグリップナット等で構成されている。
図3では、読書スタンド100の設置面と平行な仮想直線A−A´によって、角度θ1が略90度となっている状態の読書スタンド100を図示している。なお、角度θ1を図3に示す角度よりも小さくするように書見台背板9を回動させていくと、角度θ1が略80度になる時点で書見台側板10,11および底板14、15が接続部6と接触し、書見台背板9の回動が抑制される。
以上説明したように、本考案による書見台1は、平板状に形成された左右一対の書見台側板10,11と、左右一対の書見台側板の間に配置された書見台背板9と、左右一対の書見台側板10、11と前記書見台背板9とを連結する一対のヒンジ12,13とを備え、一対のヒンジ12,13は、左右一対の書見台側板の一方(書見台側板10)と他方(書見台側板11)との成す角度を任意に調節可能に構成されている。これにより、本考案による書見台1は、読書の際に書見台1に見開き状態で置いた書籍の見開き角度を任意に調節することができる。これにより、ページ押さえを用いることなく書籍を自然に開いた状態に保つことができる。
また、本考案による読書スタンド100は、書見台1と、書見台1の書見台背板9と連結されて書見台1を懸架する接続部6を有するスタンド4と、書見台1における書見台背板9の背面側と接続部6とを角度調節ネジ8で連結することにより、書見台背板9とスタンド4の設置面との成す角度を調節可能に構成された角度調節機構と、を備える。これにより、本考案による読書スタンド100は、読書の際に書見台1に見開き状態で置いた書籍の見開き角度と、見開き状態の書籍の背表紙と読書スタンド100の設置面(床面)との成す角度とを個別にまたは同時に、自在に調節できる。
本考案により、書籍の形態や人の位置や姿勢等の多様な状況に対応して書籍を閲覧できる書見台及び読書スタンドを提供できる為、極めて有用である。
1 書見台
2 ホルダー
3、7 装着孔
4 スタンド
5 主軸部
6 接続部
8 角度調節ネジ
9 書見台背板
10、11 書見台側板
12、13 ヒンジ
14、15 底板
16 ベース
17 ベース軸
18 ジョイント
19 締め付けネジ
100 読書スタンド

Claims (2)

  1. 平板状に形成された左右一対の書見台側板と、
    前記左右一対の書見台側板の間に配置された書見台背板と、
    前記左右一対の書見台側板と前記書見台背板とを連結する一対のヒンジとを備え、
    前記一対のヒンジは、前記左右一対の書見台側板の一方と他方との成す角度を任意に調節可能に構成されていることを特徴とする書見台。
  2. 請求項1に記載した書見台と、
    前記書見台背板と連結されて前記書見台を懸架する懸架部を有するスタンドと、
    前記書見台における前記書見台背板の背面側と前記懸架部とを角度調節ネジで連結することにより、前記書見台背板と前記スタンドの設置面との成す角度を調節可能に構成された角度調節機構と、
    を備えることを特徴とする読書スタンド。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN115005597A (zh) * 2022-06-15 2022-09-06 中山市联众文具有限公司 阅读架

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