JP2009160875A - 書籍のページ保持具 - Google Patents
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Abstract
【課題】小型かつ構造簡素にしてバッグ、カバン等による携行を容易にした書籍のページ保持具を得る。
【解決手段】書籍(10)の上縁部(10a)を支持する棒状の枕部材(2)を設け、該枕部材(2)の長手方向複数箇所に倒立L形の係止部材(5)を設けるとともに、該係止部材(5)は、上下方向に延びる起立辺(5a)の下端部を前記枕部材(2)の長手方向と直交する軸心を中心として該枕部材(2)に回動可能に連結し、上部の押圧辺(5b)を前記枕部材(2)の上面から上方に離間させて該枕部材(2)の上面に対面させる。
【選択図】図3
【解決手段】書籍(10)の上縁部(10a)を支持する棒状の枕部材(2)を設け、該枕部材(2)の長手方向複数箇所に倒立L形の係止部材(5)を設けるとともに、該係止部材(5)は、上下方向に延びる起立辺(5a)の下端部を前記枕部材(2)の長手方向と直交する軸心を中心として該枕部材(2)に回動可能に連結し、上部の押圧辺(5b)を前記枕部材(2)の上面から上方に離間させて該枕部材(2)の上面に対面させる。
【選択図】図3
Description
本発明は、単行本、問題集、参考書等の書籍を机あるいはテーブル等に置いて開いた際に、開いたページが閉じないようにする書籍のページ保持具に関するするものである。
従来の技術として、特許文献1があった。即ち、正面視へ字状に屈曲させた細長い2枚の載置部材を直列に配列して両者を結合具により結合し、各載置部材の外端部にページ押止片を内外(接離)方向に移動可能に取り付ける。そして、前記載置部材に書籍を開いて載置し、該書籍の左右のページを前記ページ押止片により押圧して該当するページを拡開保持する
前記特許文献1は、各載置部材の外端部に取り付けたページ押止片で書籍の左右端部のページを押し止めして拡開保持するようにしていたので、書籍の左右の幅が異なると、ページ押止片を載置部材上で左右方向に移動させる必要があった。このため、構造が複雑になるとともに、左右幅が大きく異なる書籍にも対応させようとすると、載置部材の長さを長くする必要があり、小型化ができないものであった。
特開2002−144765号公報
本発明は、小型かつ構造簡素にしてバッグ、カバン等による携行を容易にした書籍のページ保持具を得ることを目的とする。
請求項1に係る発明は、書籍の上縁部を支持する棒状の枕部材を設け、該枕部材の長手方向複数箇所に倒立L形の係止部材を設けるとともに、該係止部材は、上下方向に延びる起立辺の下端部が前記枕部材の長手方向と直交する軸心を中心として該枕部材に回動可能に連結され、上部の押圧辺が前記枕部材の上面から上方に離間して該枕部材の上面に対面してなる構成にしたものである。
請求項2に係る発明は、前記係止部材の押圧辺の長さを書籍の上縁側余白部に略対応させたものである。
請求項3に係る発明は、前記係止部材の押圧辺の先端部を上方に湾曲させたものである。
請求項4に係る発明は、前記枕部材の上面に書籍と摩擦係合する摩擦シート、又は凹凸部を設けたものである。
請求項2に係る発明は、前記係止部材の押圧辺の長さを書籍の上縁側余白部に略対応させたものである。
請求項3に係る発明は、前記係止部材の押圧辺の先端部を上方に湾曲させたものである。
請求項4に係る発明は、前記枕部材の上面に書籍と摩擦係合する摩擦シート、又は凹凸部を設けたものである。
請求項1に係る発明は、書籍を開いて枕部材に載置し、該開いた書籍の上縁部を係止部材の押圧辺に嵌合させると、該押圧辺が開いた書籍の左右のページを押圧して該当するページを拡開保持することになる。このため、書籍の左右幅に左右されることなく、該書籍を拡開保持することができる。また、各係止部材を枕部材の長手方向と直交する軸心を中心として回動可能にしたので、ページめくりによって開いた書籍の左右の厚さが変化した際には、厚さが小さくなった側の係止部材を水平方向に回動させ、厚さが大きくなった側の係止部材を垂直方向に回動させることによって、各押圧辺が該当するページを適正な力で押圧し、書籍の拡開を安定して保持するとともに、ページめくりが円滑に行なえることになる。
請求項2に係る発明は、前記係止部材の押圧辺の長さを書籍の上縁側余白部に略対応させたので、該押圧辺は書籍に記載された文字を覆うことなく該書籍を拡開保持することになる。
請求項3に係る発明は、前記係止部材の押圧辺の先端部を上方に湾曲させたので、該当するページの押圧辺からの引き抜き、及び該押圧辺への差込みが円滑に行なえることになる。
請求項4に係る発明は、書籍と枕部材との摩擦係合力が増大し、拡開保持された書籍が机上等で移動された際に、枕部材が書籍とともに移動し、書籍の該当するページが係止部材の押圧辺から不用意に離脱することがなくなる。
請求項3に係る発明は、前記係止部材の押圧辺の先端部を上方に湾曲させたので、該当するページの押圧辺からの引き抜き、及び該押圧辺への差込みが円滑に行なえることになる。
請求項4に係る発明は、書籍と枕部材との摩擦係合力が増大し、拡開保持された書籍が机上等で移動された際に、枕部材が書籍とともに移動し、書籍の該当するページが係止部材の押圧辺から不用意に離脱することがなくなる。
以下本発明の実施の形態を図面に基いて説明する。図面において、図1は本発明の実施例を示す正面図、図2は図1のII-II断面図、図3は本発明の使用状態を示す背面図、図4は図3のIV-IV断面図、図5は他の実施例を示す図4相当の拡大断面図である。
図1〜図2において、1は書籍のページ保持具であり、細長い枕部材2に一対の係止部材5,5を取り付けてなる。前記枕部材2は、高さH1が約25mm、厚さT1が約24mm、長さL1が約150mmとなる木材製の角棒状とし、該枕部材2の上面に摩擦シート4を貼り付ける。
前記摩擦シート4は、厚さ約1.5mmのゴムあるいは合成樹脂製シートの表面に多数の凹凸を形成し、該凹凸により書籍10(図3、図4)との摩擦係合を高くしてなり、これを前記枕部材2の上面全面に固着する。
前記係止部材5は、幅W1が約8mm、厚さが約1mmとなる帯状の板金材を倒立L形に折り曲げ、上下方向に延びる起立辺5a、及び起立辺5aの上部側で前方(図2において左方)に延びる押圧辺5bを形成し、また、押圧辺5bの先端部5cは、図2に示すように上方に湾曲させる。
前記係止部材5を2個形成し、各係止部材5を枕部材2の背面(図2において右面)にてその左右端部に配置するとともに、各押圧辺5bを前方(図2において左方)に向ける。そして、各押圧辺5bを前記枕部材2の上面から約21mm上方に離間(C1)させ、この状態で各起立辺5bの下端部を小ねじからなる支点ピン6により枕部材2に所定の摩擦力を保持して回動可能に連結する。
この場合、前記支点ピン6は、枕部材2の左右端部からの距離L2を、押圧辺5bの回動半径R1と略一致させ、これにより、図1の仮想線で示すように、左右の係止部材5を枕部材2の両端方向に倒した際に、各係止部材5の押圧辺2bが枕部材2の左右両端面2a,2bに対面して格納されるようにする。なお、枕部材2の両端面の上部は押圧辺5bの回動半径R1に対応する円弧面とし、前記押圧辺2bの格納が円滑に行なわれるようにする。
前記押圧辺5bの長さS1は、枕部材2に載置された書籍10の上縁部10aの余白部を押圧する、約21mmの長さとする。図3〜図5において、11は書籍ページ保持具1が載置されるテーブル(又は机)である。なお、前記係止部材5は針金材を屈曲させて形成するようにしてもよい。
前記実施例によれば、書籍ページ保持具1をテーブル(又は机)11上に置き、係止部材2を起立方向に回動させる。次いで、書籍10を開いて枕部材2に載置し、該開いた書籍10の上縁部10aを係止部材5の押圧辺5bに嵌合させる。さすれば、押圧辺5bが開いた書籍10の左右のページを押圧して該当するページを拡開保持することになる。この場合、前記押圧辺5bは書籍の上縁側余白部を押圧することになるので、書籍に記載された文字が隠れなくなる。
また、係止部材5は、書籍10の上縁部10aを押さえるので、書籍10の左右幅に左右されることなく、該書籍10の拡開を保持することになる。また、ページをめくる際には、めくるページ、例えば左側のページを、その綴り辺10b側上部を中心して下縁方向に引くと、該ページが対応する左側の押圧辺5b−1から離脱する。そして、該離脱したページを右側のページ側に回動させ(めくり)、その上縁部を右側の押圧辺5b−2に下縁側から差し込む。さすれば、該ページが右側の押圧辺5b−2に押圧保持される。この場合、前記押圧辺5b(5b−1,5b−2)の先端部5cを上方に湾曲させたので、該当するページの押圧辺5bからの引き抜き、該押圧辺5bへの差込みが円滑に行なえることになる
前記動作の繰り返しにより、開いた書籍は左側が次第に薄く、右側が次第に厚くなる。この場合、図3の背面図で示すように、左側の係止部材5−1を水平方向に回動させ、右側の係止部材5−2を垂直方向に回動させると、左右の押圧辺5b−1,5b−2が該当するページを適正な力で押圧し、書籍10の拡開を安定して保持するとともに、ページめくりが円滑に行なえることになる。
また、枕部材2の上面に摩擦シート4を固着したので、書籍10と枕部材2との摩擦係合力が増大し、拡開保持された書籍10が机上等で移動された際に、枕部材2が書籍10とともに移動し、書籍10の該当するページが係止部材5の押圧辺5bから不用意に離脱することがなくなる。
図5は他の実施例を示す。即ち、金属板あるいは硬質プラスチック製の板材を逆U字状に湾曲させて逆U字溝形の枕部材2−1を形成するとともに、該枕部材2−1の頂部に波形の凹凸部2−1aを形成し、該凹凸部2−1aにより書籍10との摩擦力を高めるようにする。また、前記枕部材2−1の背面壁2−1bに前述と同様の係止部材5を配置し、その起立辺5aの下端部をボルト・ナットからなる支点ピン6−1によって前記背面壁2−1bに所定の摩擦力を保持して回動可能に連結したものである。その他は前述した実施例と略同様となっている。
前述した枕部材2及び係止部材5の材質は、硬質プラスチック材により形成してもよい。また、枕部材2(2−1)及び係止部材5の各部の寸法は、書籍の厚さ、大きさ等によって適宜設定する。
1 書籍のページ保持具
2(2−1) 枕部材
2−1a 凹凸部
2−1b 背面壁
4 摩擦シート
5 係止部材
5a 起立辺
5b 押圧辺
5c 先端部
6 支点ピン(小ねじ)
6−1 支点ピン(ボルト・ナット)
10 書籍
10a 上縁部
10b 綴り辺
2(2−1) 枕部材
2−1a 凹凸部
2−1b 背面壁
4 摩擦シート
5 係止部材
5a 起立辺
5b 押圧辺
5c 先端部
6 支点ピン(小ねじ)
6−1 支点ピン(ボルト・ナット)
10 書籍
10a 上縁部
10b 綴り辺
Claims (4)
- 書籍(10)の上縁部(10a)を支持する棒状の枕部材(2)を設け、該枕部材(2)の長手方向複数箇所に倒立L形の係止部材(5)を設けるとともに、該係止部材(5)は、上下方向に延びる起立辺(5a)の下端部が前記枕部材(2)の長手方向と直交する軸心を中心として該枕部材(2)に回動可能に連結され、上部の押圧辺(5b)が前記枕部材(2)の上面から上方に離間して該枕部材(2)の上面に対面してなることを特徴とする書籍のページ保持具。
- 係止部材(5)の押圧辺(5b)の長さ(S1)を書籍(10)の上縁側余白部に略対応させたことを特徴とする請求項1記載の書籍のページ保持具。
- 係止部材(5)の押圧辺(5b)の先端部(5c)を上方に湾曲させたことを特徴とする請求項1又は2記載の書籍のページ保持具。
- 枕部材(2)の上面に書籍(10)と摩擦係合する摩擦シート(4)、又は凹凸部(2−1a)を設けたことを特徴とする請求項1,2又は3記載の書籍のページ保持具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008002246A JP2009160875A (ja) | 2008-01-09 | 2008-01-09 | 書籍のページ保持具 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008002246A JP2009160875A (ja) | 2008-01-09 | 2008-01-09 | 書籍のページ保持具 |
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JP2009160875A true JP2009160875A (ja) | 2009-07-23 |
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Citations (4)
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JPS5175347U (ja) * | 1974-12-07 | 1976-06-14 | ||
JPS6442171U (ja) * | 1987-09-09 | 1989-03-14 | ||
JPH08258456A (ja) * | 1995-03-18 | 1996-10-08 | Noboru Takano | 書籍用ページ押さえ器具 |
JPH10295450A (ja) * | 1997-04-30 | 1998-11-10 | Osamu Kai | 紙面押さえ付き読書台 |
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2008
- 2008-01-09 JP JP2008002246A patent/JP2009160875A/ja active Pending
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