JP3162109U - 書見台 - Google Patents

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Abstract

【課題】書見台上において本の下側の部分のみならず上側の部分をも押えるようにし、開かれたページが安定に保持されるようにした書見台を提供する。【解決手段】上端に上側のページ押え板41を有する上側の受板27と上端に下側のページ押え板43を有する下側の受板28とを、架台22の上に取付けるようにし、とくに上側の受板27については架台22において前後方向に移動可能に取付けるようにする。そして上側のページ押え板41および下側のページ押え板43の左右のほぼ中央部にそれぞれへの字状切込み44を互いに対向するように形成するとともに、架台22の左右のほぼ中央部に前後方向に延びる溝24を形成する。【選択図】図1

Description

本考案は書見台に係り、とくに本を読むときに本をその上に載置するとともに、順次ページをめくりながら読むことができるようにした書見台に関する。
従来より、本を読むための台として、書見台が広く用いられている。書見台は、例えば特開2001−37551号に開示されているように、傾斜した状態で維持される板状体から構成され、その下端側に上記板状体と直交するように下側の受け板が取付けられている。このような書見台の上に本を置き、開いてページを順次めくるようにしている。ここで板状体が斜めになっているために、本のページに対する視線の角度が直交する角度に近い角度になり、これによって容易に本を読むことが可能になる。
しかるに従来の書見台は、基本的に本をその板状体上に斜めに載置するという機能を主として備えているだけであって、開かれたページをその状態で押えることができなかった。また本の下端側の部分は下側の受板によって受けられるものの、本の上側の部分であって開かれた部分を押える押え手段を何ら備えていなかった。本の上側の部分を押えるようにすると、本のページをめくる操作が面倒になったり、本のページが破れたりする問題があった。
なお上記特開2001−37551号の書見台には、縦方向に延びるバーから成るページ押えが設けられている。このようなページ押えによって、開かれた各ページの上を押えることが可能になる。ところがこのページ押えを構成するバーが縦方向に延びているために、横書きの本を読む場合には、本の各行が必ずページ押えによって隠れるために、読む際にページ押えによって隠れた部分を見るために、1行毎にページ押えを動かさなければならず、極めて面倒である。
また特開2007−106094号のページ押えは、開かれた左右のページの左端および右端をそれぞれ押えるようにしたものである。しかるにこのようなページ押えは、書見台と組合わせて用いなければならず、このページ押え具を単独で用いることができない。
また従来の書見台は、単純な平板状の板状体から構成されているために、とくに背の部分の綴込みが深い場合や、あるはまた分厚い本の場合には、開いたページの背に近い部分の上面が円弧状に背の部分に捲き込まれるようになり、このために見づらくなる欠点があった。
特開2001−37551号 特開2007−106094号
本願考案の課題は、書見台上において本の下側の部分のみならず上側の部分をも押えるようにし、開かれたページが安定に保持されるようにした書見台を提供することである。
本願考案の別の課題は、本の背の前方側の部分が、前方に突出することなく安定に保持されるようにした書見台を提供することである。
本願考案のさらに別の課題は、必要に応じて斜め横方向に向くようにした架台を有する書見台を提供することである。
本願考案の上記の課題および別の課題は、以下に述べる本願考案の技術的思想、およびその実施の形態によって明らかにされる。
本願の主要な考案は、
基板と、
前記基板に回動自在に取付けられるアームと、
前記アーム上に前後方向に移動調整可能に取付けられる架台と、
前記架台上に載置される本の上端と下端とを受けるように前記架台上に立設される上側の受板および下側の受板と、
前記上側の受板および前記下側の受板の上面に取付けられた上側のページ押え板および下側のページ押え板と、
を具備し、前記上側の受板が前記架台上において前後方向に移動調整可能に取付けられるとともに、前記上側のページ押え板やおよび下側のページ押え板の左右方向のほぼ中央部であって互いに対向する端面に切込みが形成されていることを特徴とする書見台に関するものである。
ここで、前記架台の上面において左右の方向の中央部に前後方向に延びる受け溝が形成され、該受け溝によって本の背の部分を受入れてよい。また前記アームに前後方向に延びる溝が形成されるとともに、該溝に横方向に延びる円弧状切欠きが形成され、係止ねじを前記溝内を移動させることによって架台が前後方向に移動調整されるとともに、係止ねじを前記円弧状切欠きに移動させることによって前記架台が左右の何れか一方に傾くようにしてよい。また前記下側の受板が前記架台に対して上下動可能な支持脚を介して取付けられ、本の厚さに応じて上下動するようにしてよい。
本願の主要な考案は、基板と、前記基板に回動自在に取付けられるアームと、前記アーム上に前後方向に移動調整可能に取付けられる架台と、前記架台上に載置される本の上端と下端とを受けるように前記架台上に立設される上側の受板および下側の受板と、前記上側の受板および前記下側の受板の上面に取付けられた上側のページ押え板および下側のページ押え板と、を具備し、前記上側の受板が前記架台上において前後方向に移動調整可能に取付けられるとともに、前記上側のページ押え板やおよび下側のページ押え板の左右方向のほぼ中央部であって互いに対向する端面に切込みが形成されているものである。
従ってこのような書見台によると、架台上に載置されかつ開かれた本は、その上端と下端とが上側の受板および下側の受板によって受けられ、しかも開かれたページの上端側が上側のページ押え板によって、また開かれたページの下側が下側のページ押え板によって押えられることになる。上側のページ押え板および下側のページ押え板は、それらの左右のほぼ中央部であって互いに対向する端面に切込みが形成されているために、押えられた状態でページをめくっても、ページが破損することがなく、円滑なページめくりが可能になる。
本願考案の一実施の形態の書見台の外観斜視図である。 同書見台の架台を直立させた状態の平面図である。 同書見台の架台を直立させた状態の正面図である。 同書見台の架台を直立させた状態の側面図である。 架台の図3におけるX〜X線断面図である。 架台上における本のページめくりの動作を示す斜視図である。
以下本願考案を一実施の形態によって説明する。図1はこの書見台の全体の外観を示しており、書見台は、その底部側にベースとなる基板10を備えている。基板10は図2に示すように、矩形の扁平な板から構成されており、その上面には図2〜図4に示すよう、上方が開放されたコ字状のブラケット11を備えている。そしてコ字状のブラケット11によって、アーム12が回動自在に支持される。アーム12はその下端側であって両側にそれぞれ側板13を備え、この側板13がコ字状のブラケット11の外側に重合わされるとともに、ねじ14がコ字状のブラケット11とアーム12の側板13を挿通し、蝶ナット15によって固定されるようになっている。
上記アーム12は、とくに図3および図4に示すように、前後方向に長く延びている。なお図3および図4は、直立した状態を示しており、このためにこれらの図においてアーム12は上下方向に延びた状態になっている。そしてこのようなアーム12には、その幅方向の中央部に長さ方向に延びる前後方向の溝18が形成されている。そして前後方向の溝18と交差するように、その4箇所に円弧状の切欠き19が形成されている。すなわち前後方向の溝18の図3および図4における上方側には一対の上側が凸の円弧状の切欠き19が形成され、これに対して前後方向の溝18の下端側を横切るように下に凸な一対の円弧状の切欠き19が形成されている。そして前後方向の溝18と円弧状の切欠き19とを挿通するように、図4に示すねじ20および蝶ナット21によって、平板状をなす架台22がアーム12に支持される。架台22は、アーム12が斜めの状態になると、これに応じて斜めの傾斜した状態になる。そして架台22の背面側であってその左右のほぼ中央部には補強板23が取付けられている。そして補強板23が取付けられた位置において、架台22上には本の背を受入れる溝24が形成されており、このような溝によって見開いた本の背の部分が受入れられるようにしている(図6参照)。
架台22上には、上側の受板27と下側の受板28とが取付けられている。上側の受板27は、下方に延びる摺動脚29を備えるとともに、この摺動脚29の先端側に板状の抜け止め30が取付けられている。そして上側の受板27の摺動脚29が架台22に設けられた左右一対の前後方向の摺動穴31に受入れられており、これによって上側の受板27は、前後方向であって図3および図4において上下方向に移動自在になっている。一方下側の受板28は、その下端側に支持脚32が形成され、この支持脚32の先端部に抜け止め33が取付けられている。支持脚32は架台22の矩形の開口34を挿通しており、支持脚32によって下側の受板28は架台に対してこの架台22の厚み方向に移動調整可能になっている。このことは、図4において、架台22に対して下側の受板28が水平方向に移動調整可能であるのに対応する。また下側の受板28を受けるように、架台22の前端縁(図4における下端縁)には、端板35が固定されている。
架台22上において前後方向に移動可能な上側の受板22の上端には、上側のページ押え板41が固定されている。上側のページ押え板41はその横方向のほぼ中央部にへの字状切込み42を備えている。また下側の受板28の上端には、下側のページ押え板43が固着されており、この下側のページ押え板43の左右のほぼ中央部にはへの字状切込み44が形成されている。上側のへの字状切込み42と下側のへの字状切込み44とは、互いに対向するようになっている。
次に以上のような構成に係る書見台の使用方法について説明する。図3および図4に示す蝶ナット14を緩め、ねじ14を中心としてアーム12を基台10のコ字状のブラケット11に対して回動させ、これによってアーム12を所定の傾きにする。例えば図1に示すように、架台22が例えば30°前後の傾斜角とする。そしてこの状態において、蝶ナット15をねじ14にねじ込むことによって、アーム12はその傾斜角で固定される。
次にアーム12に対して架台22を前後方向に移動調整する。この移動調整は、図4に示す蝶ナット21を緩め、ねじ20をアーム12の前後方向の溝18内を前後方向に移動させることによって行なう。そしてこのときに、さらにねじ20を、前後方向の溝18に対して側方に切欠かれた円弧状の切欠き19内に導くとともに、上側のねじ20と下側のねじ20とを互いに左右逆方向に円弧状の切欠き19内に導くことによって、架台22を横方向に回動させることができる。すなわち、前後方向の溝18によって前後方向の移動調整が、また円弧状の切欠き19によって横方向の角度調整がそれぞれ行なわれ、これによってアーム12上において架台22を所定の姿勢とすることが可能になる。
次に上側の受板27の摺動脚29を摺動穴31によって上方に移動させ、これによって上側の受板27と下側の受板28との間の間隔を広くし、この状態で、架台22上に本を載置する。このときに本を開くとともに、その背の部分を架台22の中央部に形成されている本の背を受入れる溝24に導入する。このような状態において、上側の受板27の摺動脚29を摺動穴31内を前方であって下方に移動させ、これによって上側の受板27の表面を本の上端に当接させ、上側のページ押え板24によって本の上端の部分を押えるようにする。
下側の受板28は、支持脚32が矩形の開口34によって架台22に対して直角方向であってその厚み方向に対して移動可能になっているために、本の下端を受入れる際には、支持脚32を矩形の開口34によって移動させて下側の受板28上のページ押え板43を架台22から離間させるようにし、これによって下側の受板28によって本の下端を受けるとともに、下側のページ押え板43によって本の下端側であって開かれた部分を押えるようにする。そして下側の受板28の自重によって、下側のページ押え板43が本の開かれたページの下端側の部分を押えた状態で自由落下させる。従って下側のページ押え板43は本の下端側の部分であって開かれた紙面の下端側の部分をその自重によって押えることになる。
このような書見台の大きな特徴は、上側のページ押え板41のへの字状切込み42と下側のページ押え板43のへの字状切込み44である。図6に示すように、本50の各ページ51は、背の部分であって互いに閉じられた部分は、屈曲したり変形させたりすることができず、無理やりに屈曲させたり変形させたりすると破れてしまう。ところが本50の各ページ51の背の部分から遠い自由端側については、紙面を自由に湾曲させたり折曲げたりすることができる。従ってページをめくる場合には、図6Aに示すように、例えば右側のページの右端側の部分を上下のページ押え板41、43のへの字状の切込み42、44の右側の部分から離脱させるように変形屈曲させる。なおこのときに、そのページの紙面の背の部分で綴じ込まれた部分は、への字状切込み43、44によって屈曲することなく開くことができる。
この後に、開かれたページ51を図6Bに示すように、上側のページ押え板41および下側のページ押え板43のへの字状の切込み42、44を利用して、その閉じられた部分を変形させることなくしかも自由端側の部分を湾曲させるようにして、上側のページ押え板41の下側の部分および下側のページ押え板43の下側の部分にそれぞれ挿入案内して押えることが可能になる。
またこのような書見台は、上側の受板27の摺動脚29が摺動穴31によって前後方向に移動調整可能であるばかりか、この上側の受板27は架台22の厚み方向に対して移動調整可能になっているために、見開かれた本50のページ51の部分を正しく位置決めすることになる。さらに下側の受板28がその支持脚32が矩形の開口34によって架台22の厚さ方向に移動調整可能であるために、下側の受板28の重さを利用してこの下側の受板28の下側のページ押え板43によって本50の開かれた部分を安定に押えることができる。しかも開かれた本50は、図6に示すように、その背の部分が架台22の中央の溝24によって受入れられるために、本の背の部分によってこの本の開かれた背の表側中央部が前方に出っ張ることがなく、本50を読み易い状態で支持できるようになる。
またこの書見台は、上述の如く架台22の角度を、アーム12を介して自由に角度調整できるばかりでなく、アーム12の円弧状の切欠き19を利用して、横方向にも回動させることができるために、寝ながら横になって本を読むときに、本50を見易い姿勢に維持できるようになる。
以上本願考案を図示の実施の形態によって説明したが、本願考案は上記実施の形態によって限定されることなく、本願考案の技術的思想の範囲内において各種の変更が可能である。
本願考案は、読書をする際に用いる書見台として利用することが可能である。
10 基板
11 コ字状のブラケット
12 アーム
13 側板
14 ねじ
15 蝶ナット
18 前後方向の溝
19 円弧状の切欠き
20 ねじ
21 蝶ナット
22 架台
23 補強板
24 本の背を受入れる溝
27 上側の受板
28 下側の受板
29 摺動脚
30 抜け止め
31 摺動穴
32 支持脚
33 抜け止め
34 矩形の開口
35 端板
41 上側のページ押え板
42 への字状切込み
43 下側のページ押え板
44 への字状切込み
50 本
51 ページ

Claims (4)

  1. 基板と、
    前記基板に回動自在に取付けられるアームと、
    前記アーム上に前後方向に移動調整可能に取付けられる架台と、
    前記架台上に載置される本の上端と下端とを受けるように前記架台上に立設される上側の受板および下側の受板と、
    前記上側の受板および前記下側の受板の上面に取付けられた上側のページ押え板および下側のページ押え板と、
    を具備し、前記上側の受板が前記架台上において前後方向に移動調整可能に取付けられるとともに、前記上側のページ押え板やおよび下側のページ押え板の左右方向のほぼ中央部であって互いに対向する端面に切込みが形成されていることを特徴とする書見台。
  2. 前記架台の上面において左右の方向の中央部に前後方向に延びる受け溝が形成され、該受け溝によって本の背の部分を受入れることを特徴とする請求項1に記載の書見台。
  3. 前記アームに前後方向に延びる溝が形成されるとともに、該溝に横方向に延びる円弧状切欠きが形成され、係止ねじを前記溝内を移動させることによって架台が前後方向に移動調整されるとともに、係止ねじを前記円弧状切欠きに移動させることによって前記架台が左右の何れか一方に傾くことを特徴とする請求項1に記載の書見台。
  4. 前記下側の受板が前記架台に対して上下動可能な支持脚を介して取付けられ、本の厚さに応じて上下動することを特徴とする請求項1に記載の書見台。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014104039A (ja) * 2012-11-26 2014-06-09 Yasuo Mori 書見台
KR200477169Y1 (ko) * 2013-10-28 2015-05-14 김태성 독서대 겸용 노트북 케이스

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