JP3041851U - 読書器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 読書するときは椅子に掛けて読書する、座し
て読書する、寝ころんで読む等がある。このような場合
に無理な姿勢にならず、健康的で安楽に読書できる安楽
読書器を提供する。 【解決手段】 前後左右に調節可能とするため左右倒し
保持板２と前後倒し保持部４を設け、本をセット後、座
しての読書は後倒しストッパー７まで倒し、寝ころんで
の読書は前倒しストッパー６まで倒したあと、視線に合
わせて左右調整穴３と保持軸穴１０をマークで選定しピ
ンで希望する傾斜に固定し読書する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は書載台が前後左右に調節可能な読書器に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の技術として次のものがあるが、実開平２−２１３３０５の傾斜角度調節 は読書する人に対面する前後方向のみの可動調節であり、固定方法もナット締め 付けによる方法である。実開昭６２−８５２２７、実開昭６２−９０５３９は共 に、構造と角度調節方向が人に対面する前後方向のみで、両方法とも保持対象が 原稿紙である。実開昭６２−１６１８３９の傾斜変更は書見台を前後移動させる ものであり、この方法も読書する人が書見台に相対したときの高さと視線を調節 し、それも、その都度ノブを応用した緩めと固定である。実開昭６３−１０９３ ３の高低位置調節は円筒軸を利用した上下スライド式であり、図面を見る人が見 やすいように合わせるための左右回転機構も、円筒軸を応用し右または左に回転 させるもので、角度調節は支柱上に対面する人と並行に設けられた横軸に、向こ う側と手前側に廻して調節する構造である。実開平４−７７３２９の本の保持方 法は、長方形の書載板に本を乗せ、本の横巾に合わせて保持する為の、左右スラ イドタイプの長溝付帯板の回動クリップで挟持するというものである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

座して本を手に持って読書するときは腰を曲げ、前かがみになっての非健康的 な姿勢で読書することが多い。また寝ころんで読書する場合は、両手で本を持つ ために両肩は丸まり、疲れとだるさのため読書が長続きしない。さらに冬季は冷 たさによる手先のかじかみから読書意欲が減退する。このような問題を本考案は 解決し安楽に、しかも精力的に読書できる読書器を提供する。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

前後左右に調節可能とするため左右倒し保持板２と前後倒し保持部４とを設け る。本のサイズは通常文庫本から週刊誌までのサイズが多い。サイズに応じて自 由に本を保持するために、本乗せ部１１に置いた本を可動調節部の本上部保持部 １９で押さえて保持する。座しての読書は前後倒しアーム１３を後ろ倒しストッ パー７まで倒し、寝ころんでの読書は前後倒しアーム１３を前倒しストッパー６ まで倒し、左右倒しアーム８を左右倒し保持板２に複数個設定された左右倒し調 整穴３の適当な穴にて固定できる構造である。

【０００５】

【考案の実施の形態】

図１の台座１の左右倒し保持板２に左右倒し調整穴３を湾曲状に設け、更に前 後倒し軸受け穴５も設ける。前後倒し保持部４には支え軸受けとなる左右倒し軸 穴９を設ける。座して読書する時の姿勢に合わせた後倒しストッパー７と、寝こ ろんで読書する姿勢に合わせた前倒しストッパー６を持った前後倒し保持部４に は、図３の左右倒しアーム８が取り付けられ、その下端に設けられた左右倒し軸 穴９に図２の左右倒し軸受５を合わせ、左右倒しアーム８が左右に容易に動く程 度に固定する。左または右へ倒す角度の調整は、湾曲状に設けられた左右倒し調 整穴３と左右倒し保持軸穴１０にマーキングで合わせ、好みの傾斜にピン２６を 通し固定する。

【０００６】 図３の前後倒し保持部４に、図４の本乗せ部１１を持つ書載台１２の背穴部中 央に前後倒しアーム１３を設け、その下端に前後倒し軸穴１４をあける。その取 り付け方法は図３の前後倒し軸受１５に図４の前後倒し軸穴１４を合致させて軸 を通し、前後倒しアーム１３が前後に容易に動く程度に固定する。

【０００７】 書載台１２には、図５と図６に示すように本乗せ部１１の上部に本背もたれ１ ６、上下用ガイド１８が設けられ、図７に示す本上部保持部１９のガイド用軸穴 ２０を上下用ガイド１８にセットし、上げ下げ用つまみ２１を持ち、軽く上げ下 げできる程度に本保持部取り付けナット１７でセットする。寝ころんで読書する 場合は、左向きに寝ころぶ場合は左、右向きの場合右に本がずれ落ちるので、図 ４のずれストッパー穴２２に、図８のずれストッパー２４をセットしてずれ止め とする。

【０００８】 ずれストッパー２４は、小型の本は幅が狭いので大幅のずれストッパーを、大 型の本には小幅のずれストッパーを使用する。本乗せ部１１、書載台１２及び本 上部保持部１９は本の大小に関係なく同一のものを使用する。

【０００９】 読書時のページめくりは手指で行うが、ページがめくり易いように、本乗せ部 １１、本上部保持板１９はページをめくるとき紙が滑りやすいように角を滑らか にカットしたページ押さえの案内２３をつける。

【００１０】

【考案の効果】

寝ころんで読書する場合も座して読書する場合も、ページをめくるだけで背筋 をのばして読書できるので極めて健康的であり、疲れを感ぜず読書欲をそそる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の読書器の使用状態の一例を示す斜視図

【図２】台座に左右倒し保持板を固設した状態の斜視図

【図３】左右倒しアームの付いた前後倒し保持部の斜視
図

【図４】前後倒しアームに固着した書載台の斜視図

【図５】前後倒しアームに固着した書載台の左側面図

【図６】前後倒しアームに固着した書載台の平面図

【図７】本上部保持部分の斜視図

【図８】ずれストッパーの斜視図

【符号の説明】

１ 台座 ２ 左右倒し保持板 ３ 左右倒し調整穴 ４ 前後倒し保持部 ５ 左右倒し軸受 ６ 前倒しストッパー ７ 後倒しストッパー ８ 左右倒しアーム ９ 左右倒し軸穴 １０ 左右倒し保持軸穴 １１ 本乗せ部 １２ 書載台 １３ 前後倒しアーム １４ 前後倒し軸穴 １５ 前後倒し軸受け １６ 本背もたれ １７ 本保持部取り付けナット １８ 上下用ガイド １９ 本上部保持部 ２０ ガイド用軸穴 ２１ 上下用つまみ ２２ ずれストッパー差込み穴 ２３ 案内 ２４ ずれストッパー ２５ 本 ２６ ピン

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 台座（１）上面に、左右倒し調整穴
   （３）を複数個開けた左右倒し保持板（２）を固設し、
   該左右倒し保持板（２）に、前後倒し保持部（４）を取
   付け、書載台（１２）を上部に固着した前後倒しアーム
   （１３）が前後倒し保持部（４）に挟持されたことを特
   徴とする読書器。