JP3834359B2 - マイクロホン支持装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はマイクロホン支持装置に係り、さらに詳しく言えば、卓上使用および携帯使用を両立できるとともに、良好な保管性および携帯性が得られるマイクロホン支持装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、マイクロホン支持装置としては、机等の載置面に載置するスタンドマイクロホンと、使用者が手で保持するハンドマイクロホンとに大別される。
例えば、図8には、本願出願人が実願平8−504号において提案したマイクロホンスタンド80が示されている(実用新案登録第3026914号)。
【0003】
このスタンドマイクロホン80は、同一平坦面に沿って配置された一対の脚部81,81により平坦な載置面82に対して略V字状に接触可能な当接面83が設けられた基部84と、この基部84に接続されるとともに基部84から離れる方向に延び、かつ、マイクロホンユニット85を支持可能なシャフト86とを有している。
このようなスタンドマイクロホン80は、シャフト86が当接面83に対して平行配置された回転支軸87と、回転支軸87の周面に設けられたブラケット88を介して基部8に接続されていて、基部8に対して回転支軸87を回転させることにより載置面82に対するシャフト86の俯仰角を選択することにより、使用者に応じてマイクロホンユニット85の位置あるいは向きを調整可能となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前述したスタンドマイクロホン80は、卓上使用のみを前提としていて、ハンドマイクロホンとして適した形状ではない。一方、一般に、ハンドマイクロホンは、使用者が手で保持することを前提としていて、単体ではスタンドマイクロホンとしての機能を有していない。
また、このスタンドマイクロホン80は、一対の脚部81,81が互いに所定の角度で固定されているため、保管性あるいは携帯性に難があるという問題もある。
【0005】
このため、従来より、スタンドマイクロホンとしての機能と、ハンドマイクロホンとしての機能とを併せ持つとともに、良好な保管性・携帯性が得られるマイクロホン装置が求められていた。
本発明は、このような従来の要望を満たすためになされたもので、その目的は、スタンドマイクロホンとしての機能と、ハンドマイクロホンとしての機能とを併せ持とともに、良好な保管性・携帯性が得られるマイクロホン装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明の請求項1に記載した発明は、同一平坦面に沿って配置された一対の脚部により平坦な載置面に対して略V字状に接触可能な当接面が設けられた基部と、前記基部に接続されるとともに前記基部から離れる方向に延び、かつ、マイクロホンユニットを支持可能なシャフトとを有するマイクロホン支持装置において、前記基部は、前記当接面に対して平行に配置された回転支軸を有する支持部材を備えているとともに、前記一対の脚部の各一端が前記当接面に対して垂直な回動軸を介して前記支持部材に回動可能に連結され、前記シャフトが前記一対の脚部の間の位置で前記回転支軸に直交するように支持され、前記シャフトおよび前記各脚部が互いに平行配置可能であることを特徴としている。
【0007】
この場合、本発明における当接面とは、載置面に対して面当接するものに限定されず、例えば線当接あるいは点当接するものも含むものであり、各脚部が載置面に対して当接する個所を結んだ線が略V字状であればよい。
また、シャフトとしては、金属製・合成樹脂製のフレキシブルパイプを含む各種パイプ材あるいは無垢棒材等が採用でき、直線形状あるいは所定角度で屈曲する所望形状に形成しておけばよい。
【0008】
さらに、基部としては、例えば略ブロック状に形成された支持部材と、この支持部材に回動軸を介して接続された一対の脚部とにより構成してもよく、あるいは回転支軸と、この回転支軸の両端にそれぞれ接続された一対の脚部とにより構成してもよい。
そして、以上のような脚部は、一方の脚部と他方の脚部とが回動軸を介して相対的に回動可能であればよく、結果的に平行に配置できればよい。
また、本発明における回動軸とは、各脚部の回動方向を限定するために設定された仮想軸を意味し、部材としての軸の有無は任意である。
【0009】
このような本発明の請求項1に記載した発明においては、回転支軸を介して基部に接続されているシャフトと、回動軸を介して相互に連結された各脚部とを有しているため、各脚部を互いに開脚させるとともにシャフトを適宜回動させればスタンドマイクロホンとしての機能が得られ、シャフトおよび各脚部を互いに平行に配置すれば使用者が手で保持可能なハンドマイクロホンとしての機能が得られるとともに、良好な保管性および携帯性が得られることになり、これらにより前記目的が達成される。
【0010】
また、請求項2に記載した発明は、前記脚部に前記シャフトを収容可能な溝が形成されていることを特徴としている。
この場合、溝としては、シャフトおよび各脚部を互いに並行配置したときに、シャフトを収容可能な位置,形状,大きさに適宜形成しておけばよく、シャフトの断面形状に対応して少なくとも一方の脚部に形成しておけばよい。
このような請求項2に記載した発明においては、シャフトおよび各脚部を互いに並行配置したときに、シャフトが溝に収容されるため、シャフトおよび各脚部が密接した状態で並行配置され、これにより全体形状を小さくできることになる。
【0011】
さらに、請求項3に記載した発明においては、前記溝が前記各脚部における相互対向面にそれぞれ形成されていることを特徴としているため、シャフトおよび各脚部を互いに並行配置したときにシャフトが各脚部に挟み込まれることになり、その全体形状を一層小さくできることになる。
【0012】
そして、請求項4に記載した発明は、前記シャフトが前記回転支軸の径方向に沿って移動可能であることを特徴とし、例えば回転支軸に対してシャフトを径方向に貫通させておく構造や、あるいは回転支軸の周面に設けられたホルダ等にシャフトを取り付けておく構造等が採用できる。
この請求項4に記載した発明においては、シャフトが回転支軸の径方向に沿って移動可能であるため、スタンドマイクロホンとしての使用時およびハンドマイクロホンとしての使用時に応じて、使用者に応じて適切な位置にマイクロホンユニットを配置できることになる。
【0013】
一方、請求項5に記載した発明は、同一平坦面に沿って配置された一対の脚部により平坦な載置面に対して略V字状に接触可能な当接面が設けられた基部と、前記基部に接続されるとともに前記基部から離れる方向に延び、かつ、マイクロホンユニットを支持可能なシャフトとを有するマイクロホン支持装置において、前記基部は、前記載置面上に配置される円筒状の回転支軸を有し、前記回転支軸の両端には、前記回転支軸の軸線と所定の角度で交差する回動軸が前記回転支軸の径方向に沿う面を中心とする面対称に設けられており、前記一対の脚部の各一端が前記回動軸に回動可能に連結されているとともに、前記シャフトが前記回転支軸に直交するように支持され、前記シャフトおよび前記各脚部が互いに平行配置可能であることを特徴としている。
【0014】
この場合、回転支軸は、載置面に対して一定角度転動するように接触可能であればよく、例えば周面に形成されたリブ,溝,突起等により載置面に対して線接触あるいは点接触しても技術的に均等なものとして本発明に含まれる。
【0015】
このような請求項5に記載した発明においては、スタンドマイクロホンとしての使用時、すなわち各脚部を略V字状に開脚させるとともにシャフトが立設するように回転支軸を適宜回転させた状態から、載置面に対してシャフトが平行になるように円弧面を接触させながら回転支軸を回転させると、各脚部の先端が接触した状態であるため、各脚部が回転支軸に対して回動することになる。すなわち、請求項5に記載した発明においては、あらかじめ回転支軸に対するシャフトの接続個所を適宜選択しておけば、載置面に対してシャフトが平行になったときに、各脚部を互いに平行に配置できることになる。
したがって、請求項5に記載した発明においては、スタンドマイクロホンとしての使用時から、回転支軸を回転させるためにシャフトを載置面に対して平行にさせるという極めて簡単な操作を行うことにより、容易にハンドマイクロホンとしての使用に適した形態に変化することになる。
【0016】
また、請求項6に記載した発明は、前記回転支軸の円弧面に滑り止め部が設けられていることを特徴とし、例えばゴムシートを貼設する構造や、あるいは円弧面にローレット加工を施す構造等が採用できる。
請求項6に記載した発明においては、円弧面に滑り止め部が設けられているため、スタンドマイクロホンとしての使用時からハンドマイクロホンとしての使用形態に変化させるにあたって、載置面に対する円弧面の滑りを防止できることになる。
【0017】
さらに、請求項7に記載した発明は、前記各脚部の各一端が、前記回動軸に嵌合接続されていることを特徴としている。
この請求項7に記載した発明においては、各脚部がそれぞれ回転支軸の両端面に嵌合接続されているため、回動軸として別途部材が必要なく、構成部品を少数化できることになる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1には、本発明に係る第1実施例が示されている。本実施例におけるマイクロホン支持装置10は、先に説明した図8のスタンドマイクロホンと同様に、同一平坦面に沿って配置された一対の脚部11,11により平坦な載置面12に対して略V字状に接触可能な当接面13が設けられた基部14と、この基部14に接続されるとともに基部14から離れる方向に延び、かつ、マイクロホンユニット15を支持可能なシャフト16とを有している。
【0019】
基部14は、前述した脚部11,11と、これらの各脚部11,11が接続される支持部材17とを含んで構成されていて、各脚部11,11の底面11B,11Bおよび支持部材17の底面17Aが当接面13とされている。
この実施例において、脚部11は、略角柱形状とされ、長手方向一端側が先細りとされているとともに、長手方向他端側に段部11Aが設けられている。一方、図2および図3にも示すように、支持部材17は、各脚部11の段部11Aに対して組み合わせ可能な突出部17Bが一対設けられたブロック形状とされている。これらの突出部17B,17Bには、それぞれ脚部11を接続するための回動軸18を係止可能なスリット17Cが一対形成されている。スリット17C,17Cは、当接面13に対して直交する方向に沿うとともに、互いに平行に形成されている。
したがって、これらの脚部11,11は、当接面13に対して直交された回動軸18,18を介して相互に連結され、支持部材17に対して回動軸18,18を中心として個別に回動可能とされている。
【0020】
シャフト16は、直線状に形成されたパイプ材とされ、当接面13に対して平行配置された回転支軸19を介して基部14に接続されている。
図3にも示すように、回転支軸19は略円柱形状とされ、両端面にそれぞれ球面状の突起19A(図2(A)参照)が設けられているとともに、径方向にシャフト16が挿通可能な貫通孔19Bが形成され、かつ、周面から貫通孔19Bに到達する切り込み19Cが形成されている。
したがって、シャフト16は、回転支軸19の貫通孔19Bに挿通することにより、回転支軸19の軸線を中心として回転可能、かつ、回転支軸19の径方向に移動可能とされている。
【0021】
このような回転支軸19は、支持部材17に設けられた凹部20に嵌合されている。凹部20は、一対の対向面20A,20Aにそれぞれ突起19Aに対応する3次元曲面の窪部20B(図2(A)参照)が形成されていて、これらの窪部20Bにそれぞれ突起19Aを嵌め込むことにより、回転支軸19を回転可能に保持できるようになっている。
そして、シャフト16は、回転支軸19が凹部20に合されると、弾性変形により貫通孔19Bに握着保持され、一定以上の力を加えないと回転支軸19の径方向に移動しないようになっている。
【0022】
以上のようなマイクロホン支持装置10は、回転支軸19を支持部材17に対して回転させることによりシャフト16を当接面13と平行に配置し、かつ、回動軸18,18を中心として各脚部11,11を回動させることにより、シャフト16および各脚部11,11を互いに平行配置可能とされている。
この際、シャフト16は、各脚部11,11間の収容部21に収容されることにより、各脚部11,11とともに密接した状態で配置される。
そして、収容部21は、本実施例のように、各脚部11,11における相互対向面11C,11Cにそれぞれ断面半円状の溝22,22を形成しておけば、各脚部11,11を平行に配置したときに、シャフト16が各脚部11,11間に挟み込まれる。
【0023】
次に、マイクロホン支持装置10の使用方法を説明する。
本実施例のマイクロホン支持装置10をスタンドマイクロホンとして使用するにあたっては、支持部材17に対して回動軸18,18を中心として各脚部11,11を回動させることにより各脚部11,11を略V字状に開脚させるとともに、回転支軸19を支持部材17に対して回転させることにより載置面12に対するシャフト16の俯仰角を選択し、使用者に応じてマイクロホンユニット15の位置あるいは向きを調整する(図1の状態)。
この際、各脚部11,11は、図2(A)に示すように、段部11A,11Aに形成された斜面11D,11Dが互いに当接することにより、開脚角度が一定以下に規制され、マイクロホン支持装置10を安定的に載置できるようになっている。
【0024】
一方、本実施例のマイクロホン支持装置10をハンドマイクロホとして使用するか、あるいは保管・携帯するにあたっては、まず回転支軸19を支持部材17に対して回転させることにより当接面13に対してシャフト16を平行に配置し、次いで支持部材17に対して回動軸18,18を中心として各脚部11,11を回動させることにより各脚部11,11を閉脚させる。
これにより、各脚部11,11を平行に配置することにより設けられる収容部21にシャフト16を収容した後、シャフト16を回転支軸19の径方向に沿って移動させ、マイクロホンユニット15を各脚部の長手方向端部に接触させる(図2の状態)。
【0025】
以上のような本実施例のマイクロホン支持装置10によれば、各脚部11,11を開脚させるとともにシャフト16を適宜回動させればスタンドマイクロホンとしての機能が得られ、シャフト16および各脚部11,11を互いに並行に配置すれば使用者が手で保持可能なハンドマイクロホンとしての機能が得られるとともに、良好な保管性および携帯性が得られる。
【0026】
また、このマイクロホン支持装置10は、ハンドマイクロホンとして使用する場合、シャフト16を溝22,22に収容することにより、シャフト16および各脚部11,11が密接した状態で並行配置され、これにより全体形状を小さくできる。
さらに、溝22,22が各脚部11,11の相互対向面11C,11Cにそれぞれ形成されているため、シャフト16を各脚部11,11が挟み込むことにより、ハンドマイクロホンとして使用するマイクロホン支持装置10の全体形状を一層小さくできる。
【0027】
そして、本実施例のマイクロホン支持装置10は、シャフト16が回転支軸19の径方向に沿って移動可能であるため、スタンドマイクロホンあるいはハンドマイクロホンとしての使用するにあたって、使用者に応じて適切な位置にマイクロホンユニット15を配置できる。
【0028】
図4には、本発明に係る第2実施例が示されている。本実施例におけるマイクロホン支持装置40は、同一平坦面に沿って配置された一対の脚部41,41により平坦な載置面42に対して略V字状に接触可能な当接面43が設けられた基部44と、この基部44に接続されるとともに基部44から離れる方向に延び、かつ、マイクロホンユニット(図示せず)を内蔵した狭指向性マイクロホン45(ガンマイク)とを有している。
【0029】
基部44は、前述した脚部41,41と、ガンマイク45が接続される回転支軸49とを含んで構成されている。
図5にも示すように、回転支軸49は、載置面42に対して接触可能な凸状の円弧面50を有する略円筒形状とされ、この円弧面50に滑り止め部51が設けられている。滑り止め部51は、円弧面50の所定位置に摩擦係数が高い適宜なゴムシートを貼設することにより設けられている。
【0030】
この回転支軸49は、その両端面52,52が軸線に対して所定の角度で交差するように形成されているとともに、各脚部41,41がそれぞれ各端面52,52に回転可能に接続されている。したがって、本実施例のマイクロホン支持装置40は、各脚部41,41が回転支軸49対して交差配置された回動軸(図示せず)を介して相互に連結され、かつ、各回動軸が回転支軸49の径方向に沿う面を中心とする面対称に配置されている。
図6に示すように、脚部41は、回転支軸49の端面52に嵌合可能な略円筒状の取付部53を有し、当該脚部41の先端が取付部53の軸線に対して所定の角度で交差する方向に延びている。
【0031】
次に、マイクロホン支持装置40の使用方法を説明する。
本実施例のマイクロホン支持装置40をスタンドマイクロホンとして使用するにあたっては、ガンマイク45が当接面43に対して交差するように回転支軸49を回転させる。この際、使用者が各脚部41,41の先端を載置面42に押し付けておけば、回転支軸49の回転に伴って徐々に略V字状に開脚し、マイクロホン支持装置10を安定的に載置できるようになっている(図4の状態)。
【0032】
一方、本実施例のマイクロホン支持装置40をハンドマイクロホンとして使用するか、あるいは保管・携帯するにあたっては、ガンマイク45が載置面42に対して平行になるように、使用者がガンマイク45を載置面42に向けて倒す。この際、回転支軸49の回転に伴って各脚部41,41が回転支軸49に対して回動することにより、各脚部41,41が互いに平行に配置されるとともに、各脚部41,41およびガンマイク45が互いに平行に配置される(図6および図7の状態)。
【0033】
以上のような本実施例のマイクロホン支持装置40によれば、各脚部41,41を開脚させるとともにガンマイク45を適宜回動させればスタンドマイクロホンとしての機能が得られ、ガンマイク45および各脚部41,41を互いに並行に配置すれば使用者が手で保持可能なハンドマイクロホンとしての機能が得られるとともに、良好な保管性および携帯性が得られるという前述した第1実施例と同様な効果が得られる。
【0034】
そして、本実施例のマイクロホン支持装置40によれば、スタンドマイクロホンとしての使用時からガンマイク45を載置面42に向かって倒すという極めて簡単な操作を行うだけで自動的に各脚部41,41およびガンマイク45が平行に配置され、これにより容易にハンドマイクロホンとしての使用に適した形態に変化する。
【0035】
また、このマイクロホン支持装置40によれば、円弧面50に滑り止め部51が設けられているため、スタンドマイクロホンとしての使用時からハンドマイクロホンとしての使用形態に変化させるにあたって、載置面42に対する円弧面50の滑りを防止できる。
さらに、このマイクロホン支持装置40によれば、各脚部41,41がそれぞれ回転支軸49の両端面52,52に嵌合接続されているため、回動軸として別途部材が必要なく、構成部品を少数化できる。
【0036】
なお、本発明は前述した実施例に限定されるものではなく、例えば脚部,当接面,基部,マイクロホンユニット,シャフト,回転支軸,回動軸,溝,円弧面,滑り止め部等の材質,形状,寸法,形態,数,配置個所等は本発明を達成できる範囲での改良,変形等は本発明に含まれるものであり、任意である。
【0037】
【発明の効果】
本発明の請求項1に記載した発明によれば、スタンドマイクロホンとしての機能とハンドマイクロホンとしての機能が得られるとともに、良好な保管性および携帯性が得られる。
また、請求項2に記載した発明によれば、スタンドマイクロホンとして使用するにあたって、全体形状を小さくできる。
さらに、請求項3に記載した発明によれば、シャフトが各脚部に挟み込まれるため、スタンドマイクロホンとして使用するにあたって、その全体形状を一層小さくできる。
そして、請求項4に記載した発明によれば、スタンドマイクロホンとしての使用時およびハンドマイクロホンとしての使用時に応じて、使用者に応じて適切な位置にマイクロホンユニットを配置できる。
【0038】
一方、請求項5に記載した発明によれば、スタンドマイクロホンとしての使用時から、回転支軸を回転させるためにシャフトを載置面に対して平行にさせるという極めて簡単な操作を行うことにより、容易にハンドマイクロホンとしての使用に適した形態が得られる。
また、請求項6に記載した発明によれば、円弧面に滑り止め部が設けられているため、載置面に対する円弧面の滑りを防止できる。
さらに、請求項7に記載した発明によれば、各脚部がそれぞれ回転支軸の両端面に嵌合接続されているため、回動軸として別途部材が必要なく、構成部品を少数化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す全体斜視図である。
【図2】マイクロホン支持装置の平面図および側面図である。
【図3】支持部材,回転支軸およびシャフトを示す要部分解斜視図である。
【図4】本発明の第2実施例を示す全体斜視図である。
【図5】回転支軸を示す正面図,側面図,背面図および平面図である。
【図6】回転支軸および脚部の接続状態を示す断面図である。
【図7】折り畳んだ状態を示す全体斜視図である。
【図8】従来のスタンドマイクロホンを示す全体斜視図である。
【符号の説明】
10,40 マイクロホン支持装置
11,41 脚部
11C 対向面
12,42 載置面
13,43 当接面
14,44 基部
15 マイクロホンユニット
16 シャフト
18 回動軸
19 回転支軸
22 溝
45 シャフトである侠指向性マイクロホン(ガンマイク)
50 円弧面
51 滑り止め部

Claims (7)

  1. 同一平坦面に沿って配置された一対の脚部により平坦な載置面に対して略V字状に接触可能な当接面が設けられた基部と、前記基部に接続されるとともに前記基部から離れる方向に延び、かつ、マイクロホンユニットを支持可能なシャフトとを有するマイクロホン支持装置において、
    前記基部は、前記当接面に対して平行に配置された回転支軸を有する支持部材を備えているとともに、前記一対の脚部の各一端が前記当接面に対して垂直な回動軸を介して前記支持部材に回動可能に連結され、前記シャフトが前記一対の脚部の間の位置で前記回転支軸に直交するように支持され、前記シャフトおよび前記各脚部が互いに平行配置可能であることを特徴とするマイクロホン支持装置。
  2. 前記脚部に前記シャフトを収容可能な溝が形成されていることを特徴とする請求項1に記載したマイクロホン支持装置。
  3. 前記溝が前記各脚部における相互対向面にそれぞれ形成されていることを特徴とする請求項2に記載したマイクロホン支持装置。
  4. 前記シャフトが前記回転支軸の径方向に沿って移動可能であることを特徴とする前記請求項1に記載したマイクロホン支持装置。
  5. 同一平坦面に沿って配置された一対の脚部により平坦な載置面に対して略V字状に接触可能な当接面が設けられた基部と、前記基部に接続されるとともに前記基部から離れる方向に延び、かつ、マイクロホンユニットを支持可能なシャフトとを有するマイクロホン支持装置において、
    前記基部は、前記載置面上に配置される円筒状の回転支軸を有し、前記回転支軸の両端には、前記回転支軸の軸線と所定の角度で交差する回動軸が前記回転支軸の径方向に沿う面を中心とする面対称に設けられており、前記一対の脚部の各一端が前記回動軸に回動可能に連結されているとともに、前記シャフトが前記回転支軸に直交するように支持され、前記シャフトおよび前記各脚部が互いに平行配置可能であることを特徴とするマイクロホン支持装置。
  6. 前記回転支軸の円弧面に滑り止め部が設けられていることを特徴とする請求項5に記載したマイクロホン支持装置。
  7. 前記各脚部の各一端が、前記回動軸に嵌合接続されていることを特徴とする請求項5に記載したマイクロホン支持装置。
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