JPH08256975A - 電子内視鏡用固体撮像装置 - Google Patents
電子内視鏡用固体撮像装置Info
- Publication number
- JPH08256975A JPH08256975A JP7061452A JP6145295A JPH08256975A JP H08256975 A JPH08256975 A JP H08256975A JP 7061452 A JP7061452 A JP 7061452A JP 6145295 A JP6145295 A JP 6145295A JP H08256975 A JPH08256975 A JP H08256975A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- image pickup
- infrared
- solid
- electronic endoscope
- specific wavelength
- Prior art date
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Abstract
(57)【要約】
【目的】特定波長の赤外線を確実にカットすることがで
き、かつ撮像面までの撮像光学系の光路長を短くするこ
とができる電子内視鏡用固体撮像装置を提供することを
目的とする。 【構成】撮像面３の前面にカバーガラス５を取り付けた
電子内視鏡用固体撮像装置において、上記カバーガラス
５を、特定の波長領域を含む赤外線をカットする赤外線
カットフィルタにより形成した。
き、かつ撮像面までの撮像光学系の光路長を短くするこ
とができる電子内視鏡用固体撮像装置を提供することを
目的とする。 【構成】撮像面３の前面にカバーガラス５を取り付けた
電子内視鏡用固体撮像装置において、上記カバーガラス
５を、特定の波長領域を含む赤外線をカットする赤外線
カットフィルタにより形成した。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は電子内視鏡用固体撮像
装置に関する。
装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】近年、内視鏡とレーザ治療とを併用する
術式が一般化してきており、体腔内の患部の切開、切除
または凝固などを目的として、ＹＡＧレーザが広く用い
られている。
術式が一般化してきており、体腔内の患部の切開、切除
または凝固などを目的として、ＹＡＧレーザが広く用い
られている。
【０００３】ＹＡＧレーザには、主に波長が１０６４ナ
ノメートル（ｎｍ）の赤外線が用いられるが、ＣＣＤ
（電荷結合素子）などの固体撮像素子は、その波長領域
の赤外線に感度を有する。
ノメートル（ｎｍ）の赤外線が用いられるが、ＣＣＤ
（電荷結合素子）などの固体撮像素子は、その波長領域
の赤外線に感度を有する。
【０００４】したがって、観察光像を固体撮像素子に入
射させるようにしたいわゆる電子内視鏡などにおいて
は、患部に照射したＹＡＧレーザの反射光が撮像面に入
射すると、観察画面が白っぽくなって見にくいものにな
ってしまう。
射させるようにしたいわゆる電子内視鏡などにおいて
は、患部に照射したＹＡＧレーザの反射光が撮像面に入
射すると、観察画面が白っぽくなって見にくいものにな
ってしまう。
【０００５】そこで従来は、固体撮像素子の撮像面には
カバーガラスを貼着して撮像面へのゴミなどの付着を避
けると共に、そこに至る撮像光学系の途中に、ＹＡＧレ
ーザ光を吸収又は反射する赤外線フィルタを配置してい
た。
カバーガラスを貼着して撮像面へのゴミなどの付着を避
けると共に、そこに至る撮像光学系の途中に、ＹＡＧレ
ーザ光を吸収又は反射する赤外線フィルタを配置してい
た。
【０００６】また、ＹＡＧレーザ光の波長領域の赤外線
を吸収する赤外線吸収ガラスに、その波長領域の赤外線
を反射する赤外線反射フィルタをコーティングしたもの
などもあった。
を吸収する赤外線吸収ガラスに、その波長領域の赤外線
を反射する赤外線反射フィルタをコーティングしたもの
などもあった。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のように
固体撮像素子の撮像面にカバーガラスを貼着し、そこに
至る撮像光学系の途中に赤外線フィルタを配置すると、
固体撮像素子の撮像面までの撮像光学系の光路長が長く
なるので、それによって内視鏡の先端硬質部の長さが長
くなって内視鏡の挿入性が低下し、患者に与える苦痛が
大きくなってしまう。
固体撮像素子の撮像面にカバーガラスを貼着し、そこに
至る撮像光学系の途中に赤外線フィルタを配置すると、
固体撮像素子の撮像面までの撮像光学系の光路長が長く
なるので、それによって内視鏡の先端硬質部の長さが長
くなって内視鏡の挿入性が低下し、患者に与える苦痛が
大きくなってしまう。
【０００８】そこで本発明は、特定波長の赤外線を確実
にカットすることができ、かつ撮像面までの撮像光学系
の光路長を短くすることができる電子内視鏡用固体撮像
装置を提供することを目的とする。
にカットすることができ、かつ撮像面までの撮像光学系
の光路長を短くすることができる電子内視鏡用固体撮像
装置を提供することを目的とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の電子内視鏡用固体撮像装置は、撮像面の前
面にカバーガラスを取り付けた電子内視鏡用固体撮像装
置において、上記カバーガラスを、特定の波長領域を含
む赤外線をカットする赤外線カットフィルタにより形成
したことを特徴とし、上記特定の波長領域が１０６４ナ
ノメートルの波長であってもよい。
め、本発明の電子内視鏡用固体撮像装置は、撮像面の前
面にカバーガラスを取り付けた電子内視鏡用固体撮像装
置において、上記カバーガラスを、特定の波長領域を含
む赤外線をカットする赤外線カットフィルタにより形成
したことを特徴とし、上記特定の波長領域が１０６４ナ
ノメートルの波長であってもよい。
【００１０】なお、上記赤外線カットフィルタが、上記
特定の波長領域の赤外線を吸収する赤外線吸収フィルタ
であってもよく、上記特定の波長領域の赤外線を反射す
る赤外線反射フィルタであってもよい。
特定の波長領域の赤外線を吸収する赤外線吸収フィルタ
であってもよく、上記特定の波長領域の赤外線を反射す
る赤外線反射フィルタであってもよい。
【００１１】或いは、上記赤外線カットフィルタが、上
記特定の波長領域の赤外線を吸収する赤外線吸収フィル
タの表面にその特定の波長領域の赤外線を反射する赤外
線反射フィルタをコーティングして形成されていてもよ
い。
記特定の波長領域の赤外線を吸収する赤外線吸収フィル
タの表面にその特定の波長領域の赤外線を反射する赤外
線反射フィルタをコーティングして形成されていてもよ
い。
【００１２】
【実施例】図面を参照して実施例を説明する。図１は、
本発明の実施例の固体撮像装置を示しており、セラミッ
クス製のヘッダ１の表面に撮像チップ２が配置され、そ
の撮像チップ２の表面が撮像面３になっている。外部と
の信号の入出力は、リード４を介して行われる。
本発明の実施例の固体撮像装置を示しており、セラミッ
クス製のヘッダ１の表面に撮像チップ２が配置され、そ
の撮像チップ２の表面が撮像面３になっている。外部と
の信号の入出力は、リード４を介して行われる。
【００１３】撮像チップ２の表面の撮像面３の前面に
は、カバーガラス５が、エポキシ樹脂等の透明な接着剤
６によって接合固定されている。カバーガラス５と撮像
面３との間の隙間には接着剤６が隙間なく充填されてお
り、周辺部分では、カバーガラス５とヘッダ１とが接着
剤６によって接合されている。
は、カバーガラス５が、エポキシ樹脂等の透明な接着剤
６によって接合固定されている。カバーガラス５と撮像
面３との間の隙間には接着剤６が隙間なく充填されてお
り、周辺部分では、カバーガラス５とヘッダ１とが接着
剤６によって接合されている。
【００１４】この実施例では、カバーガラス５として、
１０６４ナノメートルの波長領域の赤外線を吸収する赤
外線吸収ガラス（赤外線吸収フィルタ）が使用されてお
り、その赤外線吸収ガラス５の前表面５ａには、１０６
４ナノメートルの波長領域の赤外線を反射する赤外線反
射フィルタがコーティングされている。
１０６４ナノメートルの波長領域の赤外線を吸収する赤
外線吸収ガラス（赤外線吸収フィルタ）が使用されてお
り、その赤外線吸収ガラス５の前表面５ａには、１０６
４ナノメートルの波長領域の赤外線を反射する赤外線反
射フィルタがコーティングされている。
【００１５】したがって、内視鏡の撮像光学系を通って
固体撮像装置の撮像面３に入射しようとする光にＹＡＧ
レーザ光が含まれていると、そのＹＡＧレーザ光は、ま
ず赤外線吸収ガラス５の前表面５ａにコーティングされ
た赤外線反射フィルタで反射され、そこを通過した残り
のＹＡＧレーザ光は、赤外線吸収ガラス５に吸収され
る。したがって、撮像面３には極めて僅かなＹＡＧレー
ザ光しか到達せず、観察画像が乱れない。
固体撮像装置の撮像面３に入射しようとする光にＹＡＧ
レーザ光が含まれていると、そのＹＡＧレーザ光は、ま
ず赤外線吸収ガラス５の前表面５ａにコーティングされ
た赤外線反射フィルタで反射され、そこを通過した残り
のＹＡＧレーザ光は、赤外線吸収ガラス５に吸収され
る。したがって、撮像面３には極めて僅かなＹＡＧレー
ザ光しか到達せず、観察画像が乱れない。
【００１６】このように、カバーガラス５を赤外線吸収
ガラスで形成し、その表面に赤外線反射フィルタをコー
ティングしたことにより、撮像光学系中に赤外線カット
フィルタを配置することなくＹＡＧレーザ光をカットす
ることができるので、撮像面までの撮像光学系の光路長
を短く構成することができる。
ガラスで形成し、その表面に赤外線反射フィルタをコー
ティングしたことにより、撮像光学系中に赤外線カット
フィルタを配置することなくＹＡＧレーザ光をカットす
ることができるので、撮像面までの撮像光学系の光路長
を短く構成することができる。
【００１７】なおカバーガラス５は、赤外線吸収フィル
タと赤外線反射フィルタの少なくともいずれか一方の機
能を有するものであれば、ＹＡＧレーザ光カットの効果
を得ることができる。
タと赤外線反射フィルタの少なくともいずれか一方の機
能を有するものであれば、ＹＡＧレーザ光カットの効果
を得ることができる。
【００１８】また、カバーガラス５を赤外線吸収ガラス
にして、その前面５ａと後面５ｂの両面に赤外線反射フ
ィルタをコーティングすれば、ＹＡＧレーザ光をほとん
どカットしてしまうことができる。
にして、その前面５ａと後面５ｂの両面に赤外線反射フ
ィルタをコーティングすれば、ＹＡＧレーザ光をほとん
どカットしてしまうことができる。
【００１９】なお本発明は、上記実施例に限定されるも
のではなく、例えば赤外線吸収フィルタと赤外線反射フ
ィルタでカットされるのは、特定の波長領域を含む赤外
線であればよく、それが波長１０６４ナノメートルのＹ
ＡＧレーザ光以外の波長の赤外線であってもよい。
のではなく、例えば赤外線吸収フィルタと赤外線反射フ
ィルタでカットされるのは、特定の波長領域を含む赤外
線であればよく、それが波長１０６４ナノメートルのＹ
ＡＧレーザ光以外の波長の赤外線であってもよい。
【００２０】
【発明の効果】本発明によれば、撮像面の前面に取り付
けられたカバーガラスを、特定の波長領域を含む赤外線
をカットする赤外線カットフィルタによって形成したこ
とにより、撮像光学系中に赤外線カットフィルタを配置
する必要がないので、撮像面までの撮像光学系の光路長
を短く構成することができ、その結果、内視鏡の先端硬
質部を短く形成して内視鏡検査を受ける患者に与える苦
痛を小さくすることができる。
けられたカバーガラスを、特定の波長領域を含む赤外線
をカットする赤外線カットフィルタによって形成したこ
とにより、撮像光学系中に赤外線カットフィルタを配置
する必要がないので、撮像面までの撮像光学系の光路長
を短く構成することができ、その結果、内視鏡の先端硬
質部を短く形成して内視鏡検査を受ける患者に与える苦
痛を小さくすることができる。
【図１】実施例の側面断面図である。
２ 撮像チップ ３ 撮像面 ５ カバーガラス
Claims (5)
- 【請求項１】撮像面の前面にカバーガラスを取り付けた
電子内視鏡用固体撮像装置において、 上記カバーガラスを、特定の波長領域を含む赤外線をカ
ットする赤外線カットフィルタにより形成したことを特
徴とする電子内視鏡用固体撮像装置。 - 【請求項２】上記特定の波長領域が１０６４ナノメート
ルの波長である請求項１記載の電子内視鏡用固体撮像装
置。 - 【請求項３】上記赤外線カットフィルタが、上記特定の
波長領域の赤外線を吸収する赤外線吸収フィルタである
請求項１又は２記載の電子内視鏡用固体撮像装置。 - 【請求項４】上記赤外線カットフィルタが、上記特定の
波長領域の赤外線を反射する赤外線反射フィルタである
請求項１又は２記載の電子内視鏡用固体撮像装置。 - 【請求項５】上記赤外線カットフィルタが、上記特定の
波長領域の赤外線を吸収する赤外線吸収フィルタの表面
にその特定の波長領域の赤外線を反射する赤外線反射フ
ィルタをコーティングして形成されている請求項１又は
２記載の電子内視鏡用固体撮像装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7061452A JPH08256975A (ja) | 1995-03-22 | 1995-03-22 | 電子内視鏡用固体撮像装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7061452A JPH08256975A (ja) | 1995-03-22 | 1995-03-22 | 電子内視鏡用固体撮像装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08256975A true JPH08256975A (ja) | 1996-10-08 |
Family
ID=13171462
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7061452A Pending JPH08256975A (ja) | 1995-03-22 | 1995-03-22 | 電子内視鏡用固体撮像装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08256975A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7589780B2 (en) | 2002-04-26 | 2009-09-15 | Olympus Optical Co., Ltd. | Camera and image pick-up device unit used therefor having a sealing structure between a dust-proofing member and an image pick-up device |
| US7591598B2 (en) | 2002-07-30 | 2009-09-22 | Olympus Optical Co., Ltd. | Camera having a dust-proofing member that is vibrated to remove dust, the dust-proofing member being pressed by a spring pressing member toward a sealing part that seals a space between the dust-proofing member and an image pickup-device |
| JP2011520247A (ja) * | 2008-04-09 | 2011-07-14 | アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド | 高温測定のための加熱源反射フィルタを含む装置 |
Citations (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS59104552U (ja) * | 1982-12-28 | 1984-07-13 | 日本電気株式会社 | 固体撮像カメラ |
| JPS6023801A (ja) * | 1983-07-19 | 1985-02-06 | Victor Co Of Japan Ltd | 撮像装置 |
| JPS6365840A (ja) * | 1986-04-04 | 1988-03-24 | オリンパス光学工業株式会社 | 内視鏡 |
| JPH01265934A (ja) * | 1988-04-15 | 1989-10-24 | Olympus Optical Co Ltd | 内視鏡 |
| JPH05115068A (ja) * | 1991-10-22 | 1993-05-07 | Olympus Optical Co Ltd | 内視鏡用撮像装置 |
-
1995
- 1995-03-22 JP JP7061452A patent/JPH08256975A/ja active Pending
Patent Citations (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS59104552U (ja) * | 1982-12-28 | 1984-07-13 | 日本電気株式会社 | 固体撮像カメラ |
| JPS6023801A (ja) * | 1983-07-19 | 1985-02-06 | Victor Co Of Japan Ltd | 撮像装置 |
| JPS6365840A (ja) * | 1986-04-04 | 1988-03-24 | オリンパス光学工業株式会社 | 内視鏡 |
| JPH01265934A (ja) * | 1988-04-15 | 1989-10-24 | Olympus Optical Co Ltd | 内視鏡 |
| JPH05115068A (ja) * | 1991-10-22 | 1993-05-07 | Olympus Optical Co Ltd | 内視鏡用撮像装置 |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7589780B2 (en) | 2002-04-26 | 2009-09-15 | Olympus Optical Co., Ltd. | Camera and image pick-up device unit used therefor having a sealing structure between a dust-proofing member and an image pick-up device |
| US7591598B2 (en) | 2002-07-30 | 2009-09-22 | Olympus Optical Co., Ltd. | Camera having a dust-proofing member that is vibrated to remove dust, the dust-proofing member being pressed by a spring pressing member toward a sealing part that seals a space between the dust-proofing member and an image pickup-device |
| US7686524B2 (en) | 2002-07-30 | 2010-03-30 | Olympus Optical Co., Ltd. | Image pick-up device unit having a dust-proofing member that is vibrated to remove dust, the dust-proofing member being pressed by a spring pressing member toward a sealing structure that seals an interval between the dust-proofing member and an image pick-up device |
| JP2011520247A (ja) * | 2008-04-09 | 2011-07-14 | アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド | 高温測定のための加熱源反射フィルタを含む装置 |
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