JPH07204161A - 内視鏡 - Google Patents

内視鏡

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JPH07204161A
JPH07204161A JP6004992A JP499294A JPH07204161A JP H07204161 A JPH07204161 A JP H07204161A JP 6004992 A JP6004992 A JP 6004992A JP 499294 A JP499294 A JP 499294A JP H07204161 A JPH07204161 A JP H07204161A
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JP
Japan
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infrared
filter
endoscope
optical system
absorption filter
Prior art date
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Application number
JP6004992A
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English (en)
Inventor
Takashi Koeda
隆司 小枝
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Pentax Corp
Original Assignee
Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】対物光学系の光路に配置する赤外線吸収フィル
タを薄くしても、赤外レーザ光を高率で吸収して除去す
ることができる内視鏡を提供することを目的とする。 【構成】少なくとも特定の波長領域を含む赤外線を吸収
する赤外線吸収フィルタ28の前後両面に、上記特定の
波長領域の赤外線を反射する赤外線反射層28a,28
bを設けて、挿入部先端に内蔵された対物光学系の光路
に上記赤外線吸収フィルタ28を配置した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、レーザ治療器と併用
される内視鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、内視鏡とレーザ治療とを併用する
術式が一般化しており、体腔内患部の切開、切除または
凝固などを目的として、YAGレーザが広く用いられて
いる。
【0003】YAGレーザには、主に波長が1064ナ
ノメートル(nm)の赤外線が用いられるが、CCD
(電荷結合素子)などの固体撮像素子は、その波長領域
の赤外線に感度を有する。
【0004】したがって、観察光像を固体撮像素子に入
射させるようにしたいわゆる電子内視鏡などにおいて
は、患部に照射したYAGレーザの反射光が固体撮像素
子に入射すると、観察画面が白っぽくなって見にくいも
のになってしまう。
【0005】そこで従来は、YAGレーザ光を吸収する
赤外線吸収フィルタとその波長領域の赤外線を反射する
赤外線反射フィルタとを組み合わせて対物光学系の光路
に配置していた(特開平1−265934号)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、赤外線吸収用
と反射用の二種類のフィルタを組み合わせて配置して
も、各フィルタにおいては、YAGレーザ光の吸収と反
射が単純に行われるにすぎないから、レーザ光は赤外線
吸収フィルタを一回しか通過しない。
【0007】したがって、特開平1−265934号に
記載されているように赤外線吸収フィルタより被写体側
に赤外線反射フィルタを配置して、赤外線吸収フィルタ
に入る赤外線を弱めたとしても、YAGレーザ光を十分
に吸収させるためにはフィルタを相当に厚くせざるを得
ない。
【0008】すると、対物光学系の長さが長くなるの
で、内視鏡の挿入部先端の硬質部分の長さが伸び、体腔
内への挿入性が低下して患者に与える苦痛が大きくなっ
てしまう。
【0009】そこで本発明は、対物光学系の光路に配置
する赤外線吸収フィルタを薄くしても、赤外レーザ光を
高率で吸収して除去することができる内視鏡を提供する
ことを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の内視鏡は、少なくとも特定の波長領域を含
む赤外線を吸収する赤外線吸収フィルタの前後両面に、
上記特定の波長領域の赤外線を反射する赤外線反射層を
設けて、挿入部先端に内蔵された対物光学系の光路に上
記赤外線吸収フィルタを配置したことを特徴とする。
【0011】なお、上記赤外線吸収フィルタが平行平面
板であるとよく、上記特定の波長領域が1064ナノメ
ートルの波長であってもよい。そして、上記対物光学系
による被写体の結像位置に固体撮像素子が配置された内
視鏡に適用してもよい。
【0012】
【実施例】図面を参照して実施例を説明する。図2にお
いて、100は電子内視鏡であり、その挿入部101の
先端に連結された先端部本体1内には、対物光学系16
による被写体500の結像位置に、例えばCCD(電荷
結合素子)からなる固体撮像素子26が内蔵されてい
る。
【0013】そして、固体撮像素子26に接続された信
号ケーブル33は、挿入部101内を通って、操作部1
02を経由し、外部のビデオプロセッサ200に接続さ
れている。ビデオプロセッサ200では、固体撮像素子
26から送られてくる映像信号が所定方式のテレビジョ
ン駆動用信号に変換されてモニタ201に出力され、被
写体500の像がモニタ201の画面に再生される。
【0014】挿入部101内に挿通された照明用ライト
ガイド9の入射端9aは、外部の光源装置300に接続
され、出射端9bは対物光学系16と平行に配置され
て、出射光が対物光学系16の視野範囲を照明する。
【0015】挿入部101内に挿通された処置具挿通チ
ャンネル10の入口10aは、操作部102において外
面に開口し、出口10bは、挿入部101の先端におい
て対物光学系16の観察方向に向けて開口している。
【0016】そして処置具挿通チャンネル10内には、
光ファイバからなる可撓性のあるレーザガイド401な
どが挿脱自在に挿通される。レーザガイド401の基端
部は、例えば波長1064nmの赤外レーザ光を発振す
るYAGレーザ発振器400に接続されていて、被写体
500に含まれる患部にYAGレーザ光を照射すること
ができる。
【0017】図1は挿入部101の先端部分を示してい
る。先端部本体1は、細長い可撓管状の挿入部101の
先端に遠隔操作によって屈曲自在に設けられた湾曲部2
の先端部分に連結されている。
【0018】湾曲部2は、多数の節輪3をリベット4に
よって回動自在に連結し、その外周に網状管5を被覆し
て、さらにゴムチューブ6等によって外装し、その端部
を先端部本体1の外周面に緊縛、接合させて構成されて
いる。7は操作ワイヤである。
【0019】先端部本体1は、図示されていないビスに
よって湾曲部2の先端に連結されたステンレス鋼製の連
結金属部1aと、その先側に接合されて表面に露出す
る、電気絶縁性の硬質プラスチック製のプラスチックブ
ロック部1bとによって形成されている。
【0020】そして、全体的に硬質プラスチックにより
形成された先端カバー50が、先端部本体1のプラスチ
ックブロック部1bの外周に、着脱自在に取り付けられ
ている。
【0021】本実施例の内視鏡は、管軸の前方を観察す
るようにしたいわゆる前方視型内視鏡であり、先端部本
体1の先端面(前面)に、観察窓11及び照明窓などが
設けられている。
【0022】観察窓11の内側には、対物光学系16が
金属製の鏡枠17に固着されて配置されている。表面の
第1レンズ16aは、その外周面の途中に形成された段
差部において鏡枠17にカシメ固定されている。18は
明るさ絞り、19はスペーサである。
【0023】鏡枠17の前半部外周部分には、電気絶縁
性のプラスチック材からなる絶縁環21が接合されてい
て、鏡枠17の前端部分が露出しないように形成された
凹部内に、脱泡したエポキシ系接着剤22が充填されて
いる。
【0024】絶縁環21の外周面は、先端部本体1のプ
ラスチックブロック部1bに形成された孔内に嵌合して
いて、その嵌合部にはシール用のOリング23が装着さ
れている。
【0025】鏡枠17の後部外周部には、金属製のシー
ルドパイプ25が嵌着、接合されていて、シールドパイ
プ25内には、固体撮像素子26が受像面を前向きにし
て固定されている。
【0026】そして、その前側には、透明な平行平面板
状のカバーガラス27が密着して配置され、さらにその
前面に、平行平面板状のYAGレーザ光カットフィルタ
(赤外線吸収フィルタ)28が貼着されて、対物光学系
16の光路に配置されている。このような透明部材2
7,28を通って、対物光学系16によって被写体50
0の像が固体撮像素子26の受像面に結像する。29は
遮光用マスクである。
【0027】シールドパイプ25内には、固体撮像素子
26の後側に、固体撮像素子26に入出力される信号を
処理するための電子部品31が配線基板32に取り付け
て配置され、信号ケーブル33がそこから後方に引き通
されている。
【0028】シールドパイプ25内に配置された部品の
外周面とシールドパイプ25の外周面には、各々絶縁テ
ープ34,35が巻き付けられていて、シールドパイプ
25とその内外との間を電気絶縁している。また、シー
ルドパイプ25外面側の絶縁テープ35の後端は、信号
ケーブル33の前端外周面まで連続的に被覆している。
【0029】10は、前述の処置具挿通チャンネルであ
り、図1には、処置具挿通チャンネル10内にレーザガ
イド401などが挿通されていない状態が示されてい
る。また、照明用ライトガイド9は図1には図示されて
いない。
【0030】このように構成された内視鏡において、Y
AGレーザ光カットフィルタ28は、波長1064nm
の波長領域を含む赤外線を吸収する赤外線吸収フィルタ
によって形成されている。
【0031】そして、そのYAGレーザ光カットフィル
タ28の前後両面には、やはり1064nmの波長領域
を含む赤外線を反射する赤外線反射膜28a,28bが
コーティングされている。
【0032】したがって、YAGレーザ光が対物光学系
16を通過してYAGレーザ光カットフィルタ28に到
達すると、図3に示されるように、YAGレーザ光はま
ず前面の赤外線反射膜28aで反射され、その残りがY
AGレーザ光カットフィルタ28内に入射する。
【0033】そしてその後、レーザ光は、フィルタ28
の前後両面の赤外線反射膜28a,28bによってくり
返し反射されながらフィルタ28に吸収され、毎回の反
射の際に反射されない部分が、フィルタ28を透過して
カバーガラス27を通り、固体撮像素子26の受像面に
到達する。
【0034】このようなものにおいて、フィルタ28の
透過率をTとし、各赤外線反射膜28a,28bの反射
率をr、透過率をtとすると、YAGレーザ光カットフ
ィルタ28を透過するYAGレーザ光の全透過率Aは、 A=Tt2+T322+T525+T727+… と表される。なお、Tは例えば0.1、tは0.00
1、rは0.999である。
【0035】したがってYAGレーザ光は、反射をくり
返す毎にYAGレーザ光カットフィルタ28内で吸収さ
れて強度が減衰する。したがって、YAGレーザ光カッ
トフィルタ28を薄くしても、YAGレーザ光を確実に
吸収することができる。
【0036】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、YAGレーザ光カットフィルタ28は平行
平面板にするのが製造上及び解析上においても容易で好
ましいが、表面を曲面にしてもよい。また、赤外線反射
膜28a,28bは、YAGレーザ光カットフィルタ2
8に直接コーティングしなくてもよく、例えば後面の反
射膜28bは、その直後に隣接するカバーガラス27に
コーティングしてもよい。
【0037】また、YAGレーザ光カットフィルタ28
は例えば図4に示されるように、対物光学系16を構成
する複数のレンズの間などに配置してもよい。そして、
赤外線吸収フィルタが吸収し、赤外線反射膜が反射する
特定波長領域は、1064nmに限らず、実際に用いら
れる赤外線の波長であればよい。
【0038】また本発明は、イメージガイドファイババ
ンドルを用いた内視鏡に適用してもよく、目に有害なレ
ーザ光をカットすることができる等の効果を有する。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、赤外線吸収フィルタ前
後両面の反射層によって特定波長領域の赤外線がくり返
し反射され、その毎に赤外線がフィルタに吸収されて減
衰していくので、フィルタを薄くしてもその赤外線を確
実に吸収することができる。その結果、対物光学系の光
路の長さを短くして内視鏡の挿入部先端を小型化し、内
視鏡の挿入性を良くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の内視鏡の挿入部先端の側面断面図であ
る。
【図2】実施例の電子内視鏡装置の略示図である。
【図3】実施例の動作説明図である。
【図4】実施例のフィルタを異なる位置に配置した対物
光学系の拡大断面図である。
【符号の説明】
16 対物光学系 28 YAGレーザ光カットフィルタ(赤外線吸収フィ
ルタ) 28a,28b 赤外線反射膜(赤外線反射層)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも特定の波長領域を含む赤外線を
    吸収する赤外線吸収フィルタの前後両面に、上記特定の
    波長領域の赤外線を反射する赤外線反射層を設けて、挿
    入部先端に内蔵された対物光学系の光路に上記赤外線吸
    収フィルタを配置したことを特徴とする内視鏡。
  2. 【請求項2】上記赤外線吸収フィルタが平行平面板であ
    る請求項1記載の内視鏡。
  3. 【請求項3】上記特定の波長領域が1064ナノメート
    ルの波長である請求項1又は2記載の内視鏡。
  4. 【請求項4】上記対物光学系による被写体の結像位置に
    固体撮像素子が配置されている請求項1、2又は3記載
    の内視鏡。
JP6004992A 1994-01-21 1994-01-21 内視鏡 Pending JPH07204161A (ja)

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