JP4137726B2 - 撮像装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、対物レンズ部にレンズの外周面とレンズ枠の内周面との間から漏れ込む光線を遮光する遮光手段を配設してフレアの発生を防止するようにした撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、内視鏡等の撮像装置に設けられている対物レンズ部は、レンズ枠内に複数のレンズを所定間隔毎に直列配置した構成を有しており、各レンズの間隔はレンズ間隔環によって一定に保たれている。例えば特開平6−300950号公報には、レンズ間隔環の内周面に尖鋭状の突条部を形成し、この突条部を遮光板として機能させて、光軸外からの光線の入射をカットし、フレアの発生を防止する技術が開示されている。
【0003】
【特許文献】
特開平6−300950号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、一般に、図14に示すように、対物レンズ部101は、レンズ枠102内に対物レンズ群を構成する複数のレンズ103〜108、レンズ間隔環109、及び光学絞り110が所定に配設されている。レンズ枠102の内径と、及び各レンズ103〜108、レンズ間隔環109、光学絞り110の外径とは、予め寸法設定されていると共に所定の寸法公差が設定されている。
【0005】
従って、図15、図16に示すように、レンズ枠102の内径と、このレンズ枠102に組付けられる各部品103〜109の外径との間には、各部品の設定寸法及び寸法公差の範囲内の間隙部111が形成される。
【0006】
その結果、図14に矢印で示すように、レンズ枠102に収容されている対物レンズ104の光線入射面を通過し、出射面端部で屈折されることにより生じる光軸と略平行な光線が、対物レンズ104の後方に配設されているレンズ間隔環109、対物レンズ105,106、レンズ間隔環109と、レンズ枠102の内周面との間を通り、その後方に配設されている固体撮像素子(図示せず)に入射することにより、観察画像周辺にフレアが発生する問題がある。
【0007】
又、間隙部111を通過した光線が、曲面を有する対物レンズ107に入射することにより、曲面を有するレンズ面で屈折された光線が固体撮像素子(図示せず)に入射されるため、観察画像全体にフレアが発生してしまう問題がある。
【0008】
本発明は、上記事情に鑑み、フレア等の画像不良を発生させる不要光を除去し、良好な観察画像を得ることのできる撮像装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、第1本発明は、対物レンズ群と該対物レンズ群を構成する複数のレンズの間に配置されて該各レンズ間の間隔を一定に保持するレンズ間隔環と光学絞りとこれらを収容するレンズ枠とから成る対物レンズ部と、上記対物レンズ部の結像位置に配置される固体撮像素子とを備える撮像装置において、上記レンズ枠に、該レンズ枠の内周面と、これに対向する上記各レンズ及び上記レンズ間隔環及び上記光学絞りの各外周面との間に形成される、該各レンズ及び該レンズ間隔環及び該光学絞りを上記レンズ枠の内周面に組付けるための間隙部を通過する光線を遮光する遮光手段を、上記レンズ枠の内周面からレンズの径方向内側に向けて該レンズ枠とは別体に配設したことを特徴とする。
【0010】
第2発明は、第1発明において、前記対物レンズ群は入射面側又は出射面側の少なくとも一方が曲面で形成される曲面レンズを少なくとも2つ有し、前記遮光手段が、少なくとも2つの上記曲面レンズの間に配設されていることを特徴とする。
【0011】
第3発明は、第1発明において、前記対物レンズ群は入射面側及び出射面側が凸形状である両凸レンズと特定波長領域の光線を減光する光学フィルタとを有し、前記遮光手段が、上記両凸レンズと上記光学フィルタとの間に配設されていることを特徴とする。
【0012】
第4発明は、第1発明において、前記対物レンズ群は入射面側及び出射面側が平面で形成される平板レンズを有し、前記遮光手段が、前記間隙部を通過する光線の中で、前記レンズ枠の内周面と上記平板レンズの外周面との間に形成された間隙部を通過する光線を遮光する位置に配設されていることを特徴とする。
【0013】
第5発明は、第1発明において、前記対物レンズ群は入射面側及び出射面側が凸形状である少なくとも2つの両凸レンズと、該各両凸レンズの間に配置されると共に入射面側及び出射面側が平面で形成される平板レンズとを有し、前記遮光手段が、前記間隙部を通過する光線の中で、前記レンズ枠の内周面と上記平板レンズの外周面とで形成された間隙部を通過する光線を遮光する位置に配設されていることを特徴とする。
【0014】
第6発明は、第1発明において、前記対物レンズ群は入射面側及び出射面側が凸形状である両凸レンズを有し、上記両凸レンズの出射面側の周縁部に面取り部を形成すると共に該面取り部の面取り角を入射する光線を全反射させる角度に設定することで上記面取り部を前記遮光手段としたことを特徴とする。
【0015】
第7発明は、第1発明において、前記対物レンズ群は特定の波長領域の光を減光する光学フィルタを有し、前記遮光手段が、前記間隙部を通過する光線の中で、前記レンズ枠の内周面と上記光学フィルタの外周面とで形成された間隙部を通過する光線を遮光する位置に配設されていることを特徴とする。
【0016】
第8発明は、第7発明において、前記遮光手段が、前記光学フィルタの入射面側と出射面側との少なくとも一方に設けられていることを特徴とする。
【0017】
第9発明は、第1発明において、前記対物レンズ群は入射面側及び出射面側が凸形状である両凸レンズを有すると共に、上記両凸レンズが外径の異なるレンズを接合した接合レンズで形成されており、前記遮光手段が上記各レンズ間の段差部に配設されていることを特徴とする。
【0018】
第10発明は、第1、第3、第5発明において、前記対物レンズ群は入射面側及び出射面側が凸形状である両凸レンズを有し、上記両凸レンズよりも後方に配置されている上記レンズ間隔環或いは光学絞りの外径を上記両凸レンズの外径に対して大きく形成すると共に該レンズ間隔環或いは該光学絞りの内径を上記両凸レンズの外径よりも小さく形成することで、上記レンズ間隔環或いは上記光学絞りを前記遮光手段としたことを特徴とする。
【0019】
第11発明は、特定波長領域の光を減光する光学フィルタ及び該光学フィルタの前後に配設されて該光学フィルタと略同一の外径を有する複数のレンズとを有する対物レンズ群と、上記各レンズ間に配設されるレンズ間隔環及び光学絞りと、上記光学フィルタを収容するレンズ小枠と、上記光学フィルタより前方に配設されている上記レンズと上記レンズ小枠とを共に収容するレンズ枠とを有する対物レンズ部と、上記対物レンズ部の結像位置に配置される固体撮像素子とを備え、上記レンズ小枠の内周面と上記光学フィルタの外周面との間に形成される、該光学フィルタを該レンズ小枠の内周に組付けるための間隙部を通過する光線を遮光する遮光手段を上記レンズ小枠に収容されている上記光学フィルタの入射面側に前記レンズ枠とは別体に形成したことを特徴とする。
【0020】
第12発明は、第1、第3、第5発明において、前記対物レンズ群は入射面側及び出射面側が凸形状である両凸レンズを有し、前記遮光手段が、入射側が凸形状で出射側が平面の凸平レンズと、入射側が平面で出射側が凸形状の平凸レンズとの間に光学絞りが介在した状態で接合された両凸レンズであり、光学絞りが両凸レンズに入射した不要光を遮光できる位置に配置されていることを特徴とする。
【0021】
本発明は、対物レンズ群を構成するレンズの入射面を通過し、このレンズの出射面側の端部で屈折されることにより生じる光軸と、略平行な光線に対して、レンズ枠の内周面から光線の発生元であるレンズの出射面側の面端部、若しくは、光線の発生元であるレンズよりも後方に配置されている他のレンズの入射面側の径方向内側にかけて遮光手段を配設することで、レンズ枠とレンズ間隔環及び光学絞りの各外周面との間に形成された間隙部を通過する光線を遮光することができ、フレア等の画像不良を発生させる不要光を除去することができる。
【0022】
尚、対物レンズ群に特定の波長領域の光を減光する光学フィルタが含まれている場合は、遮光手段を光学フィルタの入射面側若しくは出射面側に配設することで、減光すべき波長領域の光が光学フィルタの外周面とレンズ枠の内周面との間に形成された間隙部を通過して、光学フィルタを介さずに固体撮像素子側への侵入・漏れ込みが防止され、フレア等の画像不良を発生させる不要光を除去することができる。
【0023】
例えば、遮光手段を、光学フィルタの入射面側に配置すれば、レンズ枠の内周面と光学フィルタよりも前方に配置されているレンズ間隔環及び光学絞りの各外周面との間に形成された間隙部への光線の入射・通過を遮光することができるので、光学フィルタを介さずに固体撮像素子へ入射する光線の発生を防止できる。
【0024】
又、遮光手段を光学フィルタの出射面側に配設することで、レンズ枠の内周面と光学フィルタの外周面との間に形成された間隙部を通過する光線を遮光することができるので、光学フィルタを介さずに固体撮像素子へ入射する光線の発生を防止できる。当然、遮光手段を、光学フィルタの入射面側と出射面側との両方に設けることでより確実に不要光を除去することができる。
【0025】
光学フィルタの特定波長領域は使用用途に応じて設定される。例えば、内視鏡ではレーザーメス処置具として、可視域外の約1060nmのYAGレーザーを使用してもフレアが生じないようにYAGレーザーカットフィルタが対物レンズ部内に配置される。しかし、光線群の中には、レーザーカットフィルタを通過せずにレーザーカットフィルタの外周面とレンズ枠の内周面との間に形成された間隙部を通過しようとする光線がある。よって、この光線に対してはレーザーカットフィルタの入射面側と出射面側との何れかの周縁部からレンズの径方向内側に向けて、レンズ枠の内周面から遮光手段を設けることで、間隙部を通過する光線を遮光し、光線の漏れ込みによるフレアの発生を防止することができる。
【0026】
一方、対物レンズ群中に可視域内の波長領域を減光させるレンズを必要とするものとしては、例えば自家蛍光観察用内視鏡がある。自家蛍光観察用内視鏡の対物レンズ部内には自家蛍光像を検出するために不要となる波長領域の光を減光するための蛍光フィルタが配置される。この自家蛍光は非常に微弱なため、通常内視鏡の数倍の照明光量が必要とされている。よって、自家蛍光以外の波長領域の反射光も強くなるので確実に不要光を減光する必要がある。しかし、光線群の中には、蛍光フィルタを通過せずに蛍光フィルタの外周面とレンズ枠の内周面との間に形成された間隙部を通過しようとする光線がある。よって、この光線に対しては蛍光フィルタの入射面側と出射面側との何れかの周縁部からレンズの径方向内側に向けて、レンズ枠の内周面から遮光手段を設けることにより、光線の漏れ込みによるフレアの発生を防止することができ、自家蛍光像の検出精度劣化を防止することができる。
【0027】
又、内視鏡の対物光学系に採用されているレトロフォーカスタイプの光学系を例にとると、平凹レンズより入射した光線が両凸レンズに入射し、この両凸レンズの出射面側の端部にて屈折されることにより生じる光軸と、略平行な光線に対して、レンズ枠の内周面から両凸レンズの出射面側の周縁部から内側にかけて遮光手段を設けることで、レンズ枠の内周面とレンズ間隔環及び光学絞りの各外周面との間に形成された間隙部を通過する光線を遮光することができるのでフレアの発生を防止することができる。
【0028】
又、両凸レンズの後方に特定波長領域の光を減光する光学フィルタが配置される場合は、遮光手段を両凸レンズと光学フィルタとの間に配設することで、光学フィルタを介さない光線を除去することができ、フレアの発生を防止することができる。
【0029】
又、対物レンズ群を構成する1つのレンズの出射面側の周縁部に面取り部をし、この面取り角を入射する光線に対して全反射を生じさせる角度に設定することで、間隙部を進行する光線の発生を防止することができ、フレアの発生を防止することができる。
【0030】
又、両凸レンズをレンズ外径が異なるレンズを接合した接合レンズにて構成し、両レンズ間の段差部に遮光手段を設けることで、間隙部を通過してきた光線を遮光することができ、フレアの発生を防止することができる。
【0031】
尚、遮光手段として光線を透過しない黒色樹脂を用いることで、対物レンズ群を構成する各レンズ及びレンズ枠の形状に拘らず、不要光を遮光することができる。
【0032】
又、両凸レンズ外径に対して、両凸レンズよりも後方に配置されるレンズ間隔環若しくは光学絞りの外径を大きく形成し、且つ内径を小さく形成することで、両凸レンズの出射面側の周縁部より生じる光線群をレンズ間隔環若しくは光学絞りにて遮光することができるのでフレアの発生を防止することができる。
【0033】
又、対物レンズ群に特定波長領域の光を減光する光学フィルタが含まれている場合、光学フィルタを、この光学フィルタの入射面側に遮光手段を形成したレンズ小枠に配置し、レンズ枠に対し、レンズ小枠とレンズ小枠より前方に配置されるレンズとを収容することで、レンズ小枠の内周面と光学フィルタの外周面との間に形成された間隙部を進行する光線を遮光することができ、フレアの発生を防止することができる。
【0034】
又、凸平レンズと平凸レンズとが接合されることにより構成された両凸レンズ内に配置される遮光手段である光学絞りが、両凸レンズ入射面近傍に両凸レンズ外周より内側に向けて形成されたことにより、レンズ、レンズ間隔環、光学絞りとレンズ枠内周との間隔を進行し、両凸レンズ入射面の周縁部に入射し、屈折され不要光となる光線を遮光することができるので、フレアの発生を防止することができる。
【0035】
一方、遮光手段である光学絞りが両凸レンズに出射面近傍に両凸レンズ外周より内側に向けて形成された場合は、両凸レンズ入射面より入射し、両凸レンズ出射面の周縁部へ進行する不要光を、周辺部へ入射する前に遮光することができるので、レンズ間隔環、光学絞りとレンズ枠内周面との間隔へ侵入する不要光の発生を防止することができるのでフレアの発生を防止することができる。
【0036】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本発明の1実施の形態について説明する。
(第1実施の形態)
図1〜図4に本発明の第1実施の形態を示す。図1には内視鏡システムの全体構成が示されている。
【0037】
同図に示すように、内視鏡検査を行う内視鏡システム1は内視鏡2を有している。内視鏡2は術者が把持して操作を行う操作部3と、この操作部3の前端に形成され、体腔内等に挿入される細長の挿入部4と、操作部3の側部からその基端が延出されたユニバーサルコード5とで構成されている。
【0038】
又、挿入部4は、その先端に設けられた硬質の先端部6と、この先端部6の後端に設けられた湾曲自在の湾曲部7と、この湾曲部7の後端に設けられた長尺で可撓性を有する可撓管部8とからなり、湾曲部7は操作部3に設けられた湾曲操作レバー9により湾曲操作が可能である。
【0039】
又、挿入部4の先端部6には、光学的観察を行うための対物レンズ群11を取り付けた観察窓と、この対物レンズ群11の表面に水や空気等の流体を噴きつけるノズル12と、照明光を出射して照明する照明窓13と、処置具挿通孔の先端開口14とが設けられている。
【0040】
ノズル12から気体と液体を選択的に噴出させるため、操作部3には送気送水操作ボタン16と、処置具挿通孔の先端開口14より選択的に体腔内の粘液等を回収するための吸引操作ボタン17とが配設されている。処置具挿通孔は挿入部4内に配設された図示しないチューブ等によって形成され、操作部3の前端付近に設けた処置具挿入口18と連通している。
【0041】
又、ユニバーサルコード5の末端にはコネクタ19が設けられ、このコネクタ19は内視鏡の光源装置21に接続される。コネクタ19の先端から突出する流体管路の接続端部となる口金(図示せず)と、照明光の供給端部となる、図示しないライトガイド口金とは光源装置21に着脱自在で接続され、又、側面に設けた電気接点部には接続ケーブル23の一端が接続される。
【0042】
又、接続ケーブル23の他端のコネクタは内視鏡2のビデオプロセッサ22に電気的に接続され、内視鏡2の先端部6に内蔵した撮像手段を駆動する駆動信号を供給し、この駆動信号の供給により撮像手段から出力される撮像信号(画像信号)に対して信号処理を行い映像信号を生成する。
【0043】
そして、この映像信号を内視鏡2のモニタ25に出力し、モニタ25の表示面に撮像手段で撮像した画像が内視鏡画像として表示される。光源装置21、ビデオプロセッサ22、モニタ25等の周辺装置は、患者情報の入力等を行うキーボード24と共に、架台26に配置されている。
【0044】
光源装置21で発生した照明光は、ユニバーサルコード5から操作部3及び挿入部4内を通した図示しないライトガイドにより伝送され、先端部6の照明窓13から、体腔内に拡開して照射され、患部等の被写体側を照明できるようにしている。
【0045】
先端部6の観察窓には、対物レンズ群11を介して体腔内を撮像する撮像装置20(図2参照)が配置されている。撮像装置20から得た体腔内観察像の画像信号は内視鏡2の内部に配設された複数の同軸線46、単純線54より構成される信号ケーブル45を通じて、図1に示すコネクタ19に設けられた電気接点部に伝達され、更に接続ケーブル23を通じてビデオプロセッサ22に伝達される。
【0046】
次に、図2、図3を参照して撮像装置20の構成を説明する。
図2に示すように撮像装置20は、対物レンズ部27と、この対物レンズ部27の結像位置に配置される固体撮像素子15を有する固体撮像ユニット28とで構成されている。尚、以下の説明では、対物レンズ部27の入射端に設けた平凹レンズ10側を前方、凹凸レンズ32側を後方として説明する。
【0047】
又、図3に示すように対物レンズ部27はレンズ枠34を有し、このレンズ枠34に対物レンズ群が収容されている。対物レンズ群は複数のレンズを配設して対物レンズを構成するもので、前方(被写体側)より順に平凹レンズ10、入射面側及び出射面側が凸形状である曲面レンズとしての両凸レンズ29、入射面側及び出射面側が平面で形成される一対の平行平板レンズ30,30、曲面レンズとしての両凸レンズ31と凹凸レンズ32が接合されることにより形成される両凸形状の接合レンズ33を有しており、各レンズ29,30,33は、レンズ間隔環35,36、光学絞り37,38,39を介して所定の位置に収容されている。
【0048】
尚、平行平板レンズ30は、内視鏡の使用用途に応じて特定の波長領域の光を減光させる光学フィルタであっても良く、例えばYAGレーザーメスと組合わせて使用される内視鏡であれば、平行平板レンズ30は可視域外の約1060nmの波長領域を減光させるYAGフィルタとなる。一方、使用される内視鏡が自家蛍光観察用内視鏡であれば、平行平板レンズ30は可視域内の波長領域を減光させる蛍光フィルタとなる。又、赤感度の異なる分光感度特性を有する固体撮像装置を用いて同じ色再現の画像を得るためには、この平行平板レンズ30に赤外カットフィルタを採用し、この赤外カットフィルタの特性を変更することで対応可能である。例えば、赤感度の強い固体撮像素子に対しては、赤外カットフィルタである平行平板レンズ30を2枚使用し、赤感度の弱い固体撮像素子に対しては、平行平板レンズ30の1枚は赤外カットフィルタを使用し、もう1枚は白板硝材を組み合わせることで、双方画像の色再現は限りなく近くなる。又、両凸レンズ29の出射面側に配設されている光学絞り38は、像の明るさを決定する明るさ絞りである。
【0049】
又、両凸レンズ29の出射面側の周縁部とレンズ間隔環35とレンズ枠34の内周面とで囲まれた空隙部に、この空隙部を覆う遮光手段としての遮光材40が両凸レンズ29の出射面側の周縁部から径方向内側にかけて配置されている。この遮光材40は、例えばエポキシ系の黒色樹脂によって形成されている。更に、この遮光材40で、レンズ間隔環35及び両凸レンズ29の外周面と、レンズ枠34の内周面との間の間隙部を覆うようにしても良い。
【0050】
遮光材40として黒色樹脂を用いることで、僅かな空隙部に対しても十分な遮光性を得ることができる。又、様々な構成、及び形状の対物レンズ部27に対して、専用の遮光部材を逐次形成することなく、レンズ枠34の内周面から両凸レンズ29の出射面側の周縁部、更に周縁部から内側までを確実に遮光することができる。
【0051】
次に固体撮像ユニット28の構成について説明する。
図2に示すように、固体撮像素子15は、その受光部の有効画素領域中心に対して芯出しされた位置にて紫外線硬化型接着剤等によりカバーガラス15aが接着固定された後、光学絞り42と共に固体撮像素子枠43内に嵌合固定されている。この固体撮像素子15の裏面には、二列のリードピン44a,44bが設けられている。一方の列のリードピン44aには、信号ケーブル45を構成する複数の同軸線46が半田等により接続されている。他方の列のリードピン44bには、例えば抵抗やコンデンサ、トランジスタ等の複数の電子部品47a,47bを予め実装する回路基板48が半田等により接続されている。尚、コンデンサである電子部品47aには電源電圧用の単純線54が接続されている。
【0052】
又、回路基板48上に設けた信号出力ランド(図示せず)に同軸線46が接続されている。更に、固体撮像素子枠43の後端に、シールド枠49が外嵌され、接着剤により固定され、固体撮像素子枠43、及びシールド枠49の外周に熱収縮チューブ50が被覆されている。尚、シールド枠49内には、固体撮像素子15をはじめとする電装部を封止するためのエポキシ系の封止樹脂51が充填されている。
【0053】
又、信号ケーブル45には保護チューブ52が被覆され、この保護チューブ52の先端部が信号ケーブル45に対し、糸53を介して巻き締められている。
【0054】
このような構成では、平凹レンズ10から入射される光線群の中で、両凸レンズ29内に入射し、この両凸レンズ29の出射面側の周縁部で屈折されることにより生じる光軸に対して、略平行な光線は、レンズ枠34の内周面から光線の発生元である両凸レンズ29の出射面側の周縁部、更に周縁部から内側にかけて配置されている遮光材40にて遮光される。
【0055】
従って、両凸レンズ29より後方に配置されたレンズ間隔環35,36、光学絞り38,39と、レンズ枠34の内周面との間に、組付けのための間隙部が形成されたとしても、この間隙部から光線が漏れることがなく、光線の漏れ込みによるフレア等の画像不良の発生を未然に防止することができる。
【0056】
又、遮光材40が、特定の波長領域の光を減光させる光学フィルタである平行平板レンズ30の前方に配置されているため、平行平板レンズ30とレンズ枠34の内周面との間に間隙部が形成されても、この間隙部から光線が漏れることが無く、フレア等の画像不良を発生させる不要光が除去され、良好な観察画像を得ることができる。
【0057】
尚、図4に示すように、接合レンズ33の代わりに平凸形状のレンズ64を採用する対物レンズ群63においても、同様にレンズ枠34の内周面から両凸レンズ29の出射面側の周縁部内側にかけて遮光材40を配置することでフレア等の画像不良を発生する不要光が除去され、良好な観察画像を得ることができる。
【0058】
(第2実施の形態)
図5に本発明の第2実施の形態による対物レンズ部27の縦断面図を示す。尚、第1実施の形態と同様の構成部品については同一の符号を付して説明を省略する。
【0059】
第1実施の形態では、両凸レンズ29の結像面側の周縁部とレンズ間隔環35とレンズ枠34の内周面とで囲まれた空隙部を遮光材40で覆うようにしたが、本実施の形態では、両凸レンズ31の光線入射面の周縁部から内側にかけてと、その前方に配設されているレンズ間隔環36と、レンズ枠34の内周面とで囲まれた空隙部を、遮光材41で覆うようにしたものである。この遮光材41は、例えばエポキシ系の黒色樹脂によって形成されている。
【0060】
このような構成では、レンズ間隔環35,36、光学絞り38,39、一対の平行平板レンズ30,30の外周面と、レンズ枠34の内周面との間の間隙部を通過してきた光線が遮光材41で遮光されるため、その後方に配設されている両凸レンズ31に光線が漏れることがなく、フレア等の画像不良を発生させる不要光が除去され、良好な観察画像を得ることができる。
【0061】
(第3実施の形態)
図6に本発明の第3実施の形態による対物レンズ部27の縦断面図を示す。尚、第1実施の形態と同様の構成部品については同一の符号を付して説明を省略する。
【0062】
第1、第2実施の形態では、遮光材40,41を用いて光線の漏れ込みを防止して、不要光を除去するようにしたが、本実施の形態では、両凸レンズ29に代えて、異なる形状の両凸レンズ55を採用し、この両凸レンズ55自体の形状で、光線の漏れ込みを防止するようにしたものである。
【0063】
すなわち、両凸レンズ55の出射面側の周縁部に面取り部64を形成し、この面取り部64の面取り角を入射する光線を全反射させる角度に設定する。面取り部64に入射する光線を全反射させるための面取り角は、面取り部64に入射する光線の角度と両凸レンズ55の硝材の屈折率とに基づき、光の屈折角を表すスネルの式を用いて算出することができる。従って、本実施の形態では、面取り部64が遮光手段としての機能を有することになる。
【0064】
このような構成では、両凸レンズ55に入射した光線群の中で、両凸レンズ55の出射面の面取り部64側に向かう光線は、所定角度に面取りされている面取り部64にて全反射されるため、この両凸レンズ55よりも後方に配設されているレンズ間隔環35,36、一対の平行平板レンズ30,30の各外周面と、レンズ枠34の内周面との間に間隙部が形成されても、この間隙部からの光線の漏れ込みがなくなり、フレア等の画像不良を発生させる不要光が除去され、良好な観察画像を得ることができる。
【0065】
(第4実施の形態)
図7に本発明の第4実施の形態による対物レンズ部27の縦断面図を示す。尚、第1実施の形態と同様の構成部品については同一の符号を付して説明を省略する。
【0066】
第1、第2実施の形態では、遮光材40,41を用いて不要光を遮光するようにしたが、本実施の形態では、両凸レンズ31に代えて、異なる形状の両凸レンズ56を採用し、この両凸レンズ56の外周面と、レンズ枠34の内周面との間を遮光材60で覆い、不要光を遮断するようにしたものである。
【0067】
すなわち、本実施の形態で採用する接合レンズ58は、外周面がレンズ枠34の内周とほぼ同じ径を有する凹凸レンズ57と、凹凸レンズ57の外径よりもやや小さい径の外周面を有する両凸レンズ56とを接合することで両凸形状を形成する。そして、両凸レンズ56の外周面とレンズ枠34の内周面との間に形成された段差部59に遮光材60を装填する。
【0068】
このような構成によれば、両凸レンズ29の出射面端部にて生じた光線がレンズ枠34の内周面と、レンズ間隔環35,36、光学絞り38,39、平行平板レンズ30の外周との間に生じた間隙部を通過したとしても、遮光材60にて遮光されるので、両凸レンズ56に不要光が入射されることが無い。従って、フレア等の画像不良が発生せず、良好な観察画像を得ることができる。
【0069】
(第5実施の形態)
図8に本発明の第5実施の形態による対物レンズ部27の縦断面図を示す。尚、第1実施の形態と同様の構成部品については同一の符号を付して説明を省略する。
【0070】
本実施の形態では、両凸レンズ29の後方に配置したレンズ間隔環35の外径を、両凸レンズ29の外径よりも大きく、且つレンズ間隔環35の内径を両凸レンズ29の外径よりも小さく形成し、更に、レンズ間隔環35を、特定の波長領域の光を減光させる平行平板レンズ30の前方に配置したものである。
【0071】
このような構成では、両凸レンズ29の出射面の周縁部から出射される光線はレンズ間隔環35にて確実に遮光されるので、その後方に配設されている平行平板レンズ30に光線の漏れ込みがなくなり、フレア等の画像不良を発生させる不要光が除去され、良好な観察画像を得ることができる。
【0072】
又、本実施の形態によれば、遮光材が不要となるため、部品点数の削減、及び組立て工数の低減を実現することができ、その分、製品コストの低減を図ることができる。
【0073】
(第6実施の形態)
図9に本発明の第6実施の形態による対物レンズ部27の縦断面図を示す。尚、第1実施の形態と同様の構成部品については同一の符号を付して説明を省略する。
【0074】
本実施の形態では、レンズ枠62に対して後端側からレンズ小枠61を挿通し、このレンズ小枠61の先端に形成した当接段部63を、両凸レンズ29の出射面の周縁部に当接させたものである。
【0075】
レンズ小枠61には、前部から順に特定波長領域の光を減光する光学フィルタである一対の平行平板レンズ30,30と、両凸レンズ31と凹凸レンズ32との接合により形成された両凸形状の接合レンズ33とが、レンズ間隔環36、光学絞り38,39を介して所定に収容されている。従って、平行平板レンズ30の入射面側の端部はレンズ小枠61に形成された当接段部63にて覆われている。
【0076】
尚、平行平板レンズ30より前方に配置されている平凹レンズ10、及び平行平板レンズ30と略同一外径を有する両凸レンズ29は、レンズ枠62に収容されている。
【0077】
このような構成では、両凸レンズ29の出射面の周縁部から出射される光線はレンズ小枠61の当接段部63で遮光されるので、レンズ小枠61内に収容されている平行平板レンズ30に光線の漏れ込みがなくなり、フレア等の画像不良を発生させる不要光が除去され、良好な観察画像を得ることができる。
【0078】
又、本実施の形態によれば、一対の平行平板レンズ30,30、接合レンズ33、及びレンズ間隔環36、光学絞り38,39をレンズ小枠61に収容してユニット化したので、組立てが容易となり、組立て作業の短縮化により製品コストの低減を実現することができる。
【0079】
(第7実施の形態)
図10に本発明の第7の実施の形態による対物レンズ部27の断面図を示す。尚、第1実施の形態と同様の構成部品については同一の符号を付して説明を省略する。
【0080】
レンズ枠65内には第1の両凸レンズ29、第2の両凸レンズ70、1対の平行平板レンズ30、3個のレンズ間隔環71、光学絞り72、73、74が順に配設され、平行平板レンズ30の後端部にはレンズ枠65後端面から平行平板レンズ30の径方向内側に渡り遮光材75が形成されている。
【0081】
このように、複数の両凸レンズを含み、平行平板レンズ30を最後端に位置できる構成の対物レンズ群68の場合は、第2の両凸レンズ70の後方に配置される間隔環71、光学絞り73、74、平行平板レンズ30と、レンズ枠69の内周面との間に、組付けのための間隔部が形成されたとしても、両凸レンズ70の出射面周縁部にて発生するこの間隙部からの光線漏れは遮光材75にて遮光されるため、フレア等の画像不良を発生させる不要光が除去され、良好な画像を得ることができる。尚、このような構成の場合、遮光材75を最後端に配置することは各部品の固定を兼ねることもできるので、組立作業も効率的であり、コストを低減することができる。
【0082】
尚、図11に示すような両凸レンズ67に変更することでレンズ枚数削減が可能な対物レンズ群68においては、レンズ間隔環35、光学絞り38、39とレンズ枠69の内周面との間に、組付けのための間隙部が形成されたとしても、間隙部からの光線漏れは遮光材76にて遮光されるため、フレア等の画像不良を発生させる不要光が除去され、良好な画像を得ることができる。
【0083】
(第8実施の形態)
図12に本発明の第8の実施の形態による対物レンズ部27の縦断面図を示す。尚、第1実施の形態と同様の構成部品については同一の符号を付して説明を省略する。
【0084】
両凸レンズ79は入射側が凸形状で出射側が平面の凸平レンズ77と、入射側が平面で出射側が凸形状の平凸レンズ78との間に光学絞り80が介在した状態で接合された両凸レンズである。
【0085】
このように平凸レンズ78近傍に遮光手段である光学絞り80を両凸レンズ79の外形端より内側に向けて介在させることで、凸平レンズ77の凸面より平凸レンズ78の凸面周縁部へ向けて進行する不要光を光学絞り80にて遮光することできるのでフレア等の画像不良を発生させる不要光が除去され、良好な画像を得ることができる。
【0086】
尚、図13に示すように、両凸レンズ81を凸平レンズ82と平凸レンズ83の間に光学絞り84が介在した状態で接合された両凸レンズである。
【0087】
このように、平凸レンズ83近傍に遮光手段である光学絞り84を両凸レンズ81周縁部より内側に向けて介在させることで、レンズ間隔環35、36、光学絞り38,39、平行平板レンズ30の外周とレンズ枠34内周との間に形成された間隙より進行し、凸平レンズ82の凸面周縁部に入射され、レンズ内径側へ向けて進行する不要光を光学絞り84にて遮光することができるのでフレア等の画像不良を発生させる不要光が除去され、良好な画像を得ることができる。
【0088】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、フレア等の画像不良を発生させる不要光を除去し、良好な観察画像を得ることができる等、優れた効果が奏される。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施の形態による内視鏡システムの全体構成図
【図2】同、撮像装置の縦断面図
【図3】同、対物レンズ部の縦断面図
【図4】同、別態様による対物レンズ部の縦断面図
【図5】第2実施の形態による対物レンズ部の縦断面図
【図6】第3実施の形態による対物レンズ部の縦断面図
【図7】第4実施の形態による対物レンズ部の縦断面図
【図8】第5実施の形態による対物レンズ部の縦断面図
【図9】第6実施の形態による対物レンズ部の縦断面図
【図10】第7実施の形態による対物レンズ部の縦断面図
【図11】同、別態様による対物レンズ部の縦断面図
【図12】第8実施の形態による対物レンズ部の縦断面図
【図13】同、別態様による対物レンズ部の縦断面図
【図14】従来の対物レンズ部の縦断面図
【図15】図14のXV-XV断面図
【図16】図14のXVI-XVI断面図
【符号の説明】
11 対物レンズ群
10,29〜33,55〜58 レンズ
15 固体撮像素子
20 撮像装置
27 対物レンズ部
29,31 両凸レンズ(曲面レンズ)
30 平行平板レンズ(光学フィルタ)
34 レンズ枠
35,36 レンズ間隔環
37〜39 光学絞り
40,41,60 遮光材(遮光手段)
58 接合レンズ
59 段差部
61 レンズ小枠
64 面取り部

Claims (12)

  1. 対物レンズ群と該対物レンズ群を構成する複数のレンズの間に配置されて該各レンズ間の間隔を一定に保持するレンズ間隔環と光学絞りとこれらを収容するレンズ枠とから成る対物レンズ部と、
    上記対物レンズ部の結像位置に配置される固体撮像素子とを備える撮像装置において、
    上記レンズ枠に、該レンズ枠の内周面と、これに対向する上記各レンズ及び上記レンズ間隔環及び上記光学絞りの各外周面との間に形成される、該各レンズ及び該レンズ間隔環及び該光学絞りを上記レンズ枠の内周面に組付けるための間隙部を通過する光線を遮光する遮光手段を、上記レンズ枠の内周面からレンズの径方向内側に向けて該レンズ枠とは別体に配設した
    ことを特徴とする撮像装置。
  2. 前記対物レンズ群は入射面側又は出射面側の少なくとも一方が曲面で形成される曲面レンズを少なくとも2つ有し、
    前記遮光手段が、少なくとも2つの上記曲面レンズの間に配設されている
    ことを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  3. 前記対物レンズ群は入射面側及び出射面側が凸形状である両凸レンズと特定波長領域の光線を減光する光学フィルタとを有し、
    前記遮光手段が、上記両凸レンズと上記光学フィルタとの間に配設されている
    ことを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  4. 前記対物レンズ群は入射面側及び出射面側が平面で形成される平板レンズを有し、
    前記遮光手段が、前記間隙部を通過する光線の中で、前記レンズ枠の内周面と上記平板レンズの外周面との間に形成された間隙部を通過する光線を遮光する位置に配設されている
    ことを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  5. 前記対物レンズ群は入射面側及び出射面側が凸形状である少なくとも2つの両凸レンズと、
    該各両凸レンズの間に配置されると共に入射面側及び出射面側が平面で形成される平板レンズとを有し、
    前記遮光手段が、前記間隙部を通過する光線の中で、前記レンズ枠の内周面と上記平板レンズの外周面とで形成された間隙部を通過する光線を遮光する位置に配設されている
    ことを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  6. 前記対物レンズ群は入射面側及び出射面側が凸形状である両凸レンズを有し、
    上記両凸レンズの出射面側の周縁部に面取り部を形成すると共に該面取り部の面取り角を入射する光線を全反射させる角度に設定することで上記面取り部を前記遮光手段としたことを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  7. 前記対物レンズ群は特定の波長領域の光を減光する光学フィルタを有し、
    前記遮光手段が、前記間隙部を通過する光線の中で、前記レンズ枠の内周面と上記光学フィルタの外周面とで形成された間隙部を通過する光線を遮光する位置に配設されている
    ことを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  8. 前記遮光手段が、前記光学フィルタの入射面側と出射面側との少なくとも一方に設けられている
    ことを特徴とする請求項7記載の撮像装置。
  9. 前記対物レンズ群は入射面側及び出射面側が凸形状である両凸レンズを有すると共に、
    上記両凸レンズが外径の異なるレンズを接合した接合レンズで形成されており、
    前記遮光手段が上記各レンズ間の段差部に配設されている
    ことを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  10. 前記対物レンズ群は入射面側及び出射面側が凸形状である両凸レンズを有し、
    上記両凸レンズよりも後方に配置されている上記レンズ間隔環或いは光学絞りの外径を上記両凸レンズの外径に対して大きく形成すると共に該レンズ間隔環或いは該光学絞りの内径を上記両凸レンズの外径よりも小さく形成することで、上記レンズ間隔環或いは上記光学絞りを前記遮光手段とした
    ことを特徴とする請求項1,3,5の何れかに記載の撮像装置。
  11. 特定波長領域の光を減光する光学フィルタ及び該光学フィルタの前後に配設されて該光学フィルタと略同一の外径を有する複数のレンズとを有する対物レンズ群と、上記各レンズ間に配設されるレンズ間隔環及び光学絞りと、上記光学フィルタを収容するレンズ小枠と、上記光学フィルタより前方に配設されている上記レンズと上記レンズ小枠とを共に収容するレンズ枠とを有する対物レンズ部と、
    上記対物レンズ部の結像位置に配置される固体撮像素子と
    を備え、
    上記レンズ小枠の内周面と上記光学フィルタの外周面との間に形成される、該光学フィルタを該レンズ小枠の内周に組付けるための間隙部を通過する光線を遮光する遮光手段を上記レンズ小枠に収容されている上記光学フィルタの入射面側に前記レンズ枠とは別体に形成した
    ことを特徴とする撮像装置。
  12. 前記対物レンズ群は入射面側及び出射面側が凸形状である両凸レンズを有し、
    前記遮光手段が、入射側が凸形状で出射側が平面の凸平レンズと、入射側が平面で出射側が凸形状の平凸レンズとの間に光学絞りが介在した状態で接合された両凸レンズである
    ことを特徴とする請求項1、3、5の何れかに記載の撮像装置。
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