JP6210797B2 - 内視鏡 - Google Patents

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Description

本発明は、挿入部の先端部に設けられた対物レンズ、撮像素子、および対物レンズからの撮像光を撮像素子の受光部に導くプリズム部材を具備した撮像ユニットを、挿入部の先端に有する内視鏡に関する。
従来より、内視鏡は、医療分野及び工業分野において広く用いられている。被写体は、内視鏡の挿入部の先端部内に設けられた撮像素子により撮像され、被写体像がモニタに表示される。術者等は、そのモニタに映し出された被写体の画像を見て、観察等を行うことができる。
内視鏡は、通常、挿入部の先端部に設けられ被写体からの撮像光を入射する対物レンズと、素子表面に受光部を有する撮像素子とを有し、この対物レンズからの撮像光を撮像素子の受光部で受光し光電変換し、光電変換された信号を処理することにより、モニターに被写体の画像を映し出している。
また、内視鏡には、対物レンズの後方にプリズム部材を設け、プリズム部材の入射面に入射される対物レンズからの入射光をプリズム部材の反射面で屈曲させることにより、対物レンズからの撮像光の光路(光軸)の方向を変更し、このプリズム部材の屈曲された撮像光を出射する出射面側に、撮像素子の受光部を配置し、プリズムに設けられた反射面により対物レンズからの撮像光を反射させて撮像素子の受光部に導くように構成した撮像ユニットを有するものがある。
プリズム部材を用いた内視鏡は、例えば、挿入部の先端面に観察窓を有し、その観察窓からの撮像光を、対物レンズやプリズム部材を介して撮像素子の受光部に導光する、所謂直視型の内視鏡や、挿入部の先端部の側面に観察窓を有し、その観察窓からの撮像光を対物レンズやプリズム部材を介して撮像素子の受光部に導光する、所謂側視型の内視鏡がある。
このような、撮像素子を対物レンズの光軸方向に沿った方向に配置した内視鏡としては、例えば特許文献1に記載の内視鏡がある。
この特許文献1に記載の内視鏡は、直視型の内視鏡であり、対物レンズが保持される対物レンズ枠にプリズムが嵌合固定され、このプリズムの出射面(底面)であり撮像素子の表面と対向する対向面と撮像素子との間に遮光用の光学絞りを介在させている。そして、この内視鏡は、この光学絞りに設けた段部に撮像素子の側面を当接させるとともに、段部により形成される凹部にプリズムを嵌合して構成されている。つまり、この特許文献1には、この光学絞りを用いることによりプリズムと撮像素子とはプリズムを介して相互に位置合わせが行われる構成が開示されている。
特開2000−125161号公報
内視鏡は、挿入部の先端部の主要部を構成する先端硬質部の長手方向の長さ(以下、先端硬質部長と称す)の短縮化や、先端硬質部の細径化、つまり先端部の小型化および細径化を図ることが望まれている。
特に、特許文献1に示すようなプリズム部材および撮像素子を有する内視鏡では、先端部の小型化を図るために、撮像素子の素子表面の受光部における有効画素領域と、対物レンズとプリズム部材による光学的な有効結像領域とを高精度に一致させる必要がある。
すなわち、撮像素子の有効画素領域と、対物レンズとプリズム部材による有効結像領域とがずれてしまうと、有効な撮像光を撮像素子の受光部が得ることができず、暗くなったりするなどして、適切な画像を得ることができない。例えば、有効画素領域または/および有効結像領域が1mm以下の範囲内であるような非常に小型な撮像ユニットの場合には極めて重要な問題である。したがって、撮像素子とプリズム部材との位置合わせを高精度に行うことが望ましい。
特許文献1に記載の内視鏡は、プリズムと撮像素子との間に設けられた光学絞りを用いることによりプリズムと撮像素子との位置合わせを行っている。
ところが、特許文献1に記載の内視鏡では、プリズム部材と撮像素子との位置合わせを、この光学絞りを介して行っているため、プリズム部材と撮像素子とを直接位置決めする場合に比べ、光学絞りの加工誤差分の位置ずれが生じてしまう虞がある。
さらには、上述したように、挿入部の先端部の小型化を図るためには、光学絞りのプリズム部材と撮像素子との間に介在する部分を、極力薄くする必要がある。又、光学絞りを厚くすると、光学絞りの機能である、遮光性能やフレア・ゴーストの防止性能に劣化が生じる為、光学絞りを極力薄くする必要がある。厚みが薄い光学絞りに、プリズム部材を嵌合させる段部や撮像素子の側面を当接させる段部を設けることは、加工上困難を有する。
ところで、撮像素子には、受光部を表面に形成したウェハから一部を切り出すことにより、1つの撮像素子を形成するものがある。この様な撮像素子は、切り出した断面であり撮像素子の側面が導電性を有するため、撮像素子の側面が他の導電性部材と接触し電気的にショートしてしまう虞がある。
特許文献1には、対物レンズを保持する対物レンズ保持枠がプリズム部材の撮像光の入射面側で嵌合固定され、撮像素子がプリズム部材の撮像光の出射端側で固定された構成が開示されている。この構成においては、対物レンズ保持枠は対物レンズの光軸を囲う様に設けられ、プリズム部材で屈曲された撮像光を表面で受ける様に撮像素子を配設することとなり、特に対物レンズの光軸方向において、対物レンズ保持枠と撮像素子の側面とが隣接配置されることとなる。また、特に挿入部の先端部を小型化する場合、強度確保の目的で、対物レンズ保持枠を、導電性を有する金属により構成することが一般的に行われている。
この様な構成においては、対物レンズ保持枠と撮像素子との電気的なショートを起こさない様に、対物レンズ保持枠と撮像素子の側面とを離間する必要がある。また、離間させた場合においても、余りに近接していると、対物レンズ保持枠から撮像素子に静電気が飛ぶことにより、撮像素子が誤動作を起こしたり、画像損失や画像にノイズが発生する虞がある。
よって、対物レンズ保持枠等の導電性を有する部材と撮像素子の側面とを所定の距離だけ確実に離間するように、撮像素子をプリズム部材に高精度に固定する必要がある。特に挿入部の先端部が小型化された内視鏡においては、対物レンズ保持枠と撮像素子の側面との距離が非常に短くなるため、対物レンズの光軸方向における、プリズム部材と撮像素子の側面との位置を高精度に位置決めする必要がある。
そこで、本発明は前記問題点に鑑みなされたものであり、簡単な構成で高精度にプリズム部材と撮像素子との位置合わせを行うことができる内視鏡を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明の一態様による内視鏡は、対物レンズユニットと、前記対物レンズユニットを嵌合することで、前記対物レンズユニットの位置決めを行う撮像ホルダと、受光部を素子表面に有する撮像素子と、前記素子表面と対向する対向面を有し、前記撮像素子の前記受光部に撮像光を導くプリズム部材と、を具備した撮像ユニットを、挿入部の先端部に有する内視鏡において、前記対向面に沿う方向における前記プリズム部材に対する前記撮像素子の位置決めのために、前記撮像素子の素子側面が位置決めされる位置決め面を有した突出部または切り欠き部からなる撮像素子位置決め部を、前記プリズム部材の前記対向面に設け、前記撮像ホルダとの位置決めを行う撮像ホルダ位置決め部を、前記プリズム部材に設け、前記撮像ホルダは、基端面に固定用孔を有し、前記撮像ホルダ位置決め部は、前記プリズム部材の入射面の下部を切り欠いて形成された位置決め面を有する段差部であり、前記プリズム部材の前記入射面が前記固定用孔に嵌合し、かつ、前記段差部の位置決め面が前記撮像ホルダの基端面に当接する
本発明の内視鏡によれば、簡単な構成で高精度にプリズム部材と撮像素子との位置合わせを行うことができる。
本発明に係る第1の実施形態を示し、内視鏡を含む内視鏡システムの構成を示す図 図1の内視鏡の挿入部の先端部内に設けられた撮像装置の構成を説明するための断面図 図2の撮像装置内の撮像素子ユニットの構成を示す斜視図 図2の撮像装置の分解斜視図 図2の撮像ホルダの後端部の構成を説明するための斜視図 本発明に係る第2の実施形態を示し、内視鏡の挿入部の先端部内に設けられた撮像装置の構成を説明するための断面図 図6の撮像装置内の撮像素子ユニットの構成を示す斜視図 第2の実施形態の撮像素子ユニットの変形例を示し、この撮像素子ユニットを有する撮像装置の断面図 図8の撮像素子ユニットの構成を示す斜視図 本発明に係る第3の実施形態を示し、内視鏡の挿入部の先端部内に設けられた撮像装置の構成を説明するための断面図 図10の撮像装置を下部からみた場合の図 図10のXII−XII線断面図 構成例1に係る先端部の先端側面を示す平面図 第1の先端硬質部を示す図13のABC線断面図 第2の先端硬質部を示す図13のABC線断面図 先端硬質部を組み合わせた状態の先端部の断面図
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
(第1の実施形態)
図1〜図5は、本発明に係る第1の実施形態を示し、図1は、第1の実施形態に係る内視鏡を含む内視鏡システムの構成を示す図である。
図1に示す内視鏡システム1は、本発明の電子内視鏡(以下、内視鏡と略記する)2と、光源装置3と、ビデオプロセッサ4と、表示装置であるモニタ5と、を備えて構成されている。内視鏡2は、長尺で細長な挿入部9と、操作部10と、ユニバーサルケーブル17と、を備えて構成されている。
内視鏡2の挿入部9は、先端から順に、先端部6、湾曲部7、可撓管部8を連設して構成されている。操作部10は、挿入部9を構成する可撓管部8の基端側に連設されている。
操作部10には、挿入部9の湾曲部7を湾曲操作するための湾曲操作ノブ11、送気送水ボタン14a、吸引ボタン14b、各種内視鏡機能のスイッチ15等が設けられている。湾曲操作ノブ11は、湾曲部7を上下方向に湾曲操作するための上下湾曲操作ノブ12と、湾曲部7を左右方向に湾曲操作するための左右湾曲操作ノブ13とを備えている。
操作部10の挿入部側には、処置具チャンネル挿通口16が設けられており、この処置具チャンネル挿通口16は、処置具チャンネルに連通する開口である。各種処置具は、処置具チャンネル挿通口16を介して処置具チャンネルに挿通される。
操作部10から延出されるユニバーサルケーブル17は、その端部に光源装置3に着脱自在な内視鏡コネクタ18を有している。内視鏡コネクタ18には映像用ケーブル19の映像用コネクタ19Bが着脱自在に接続される。映像用ケーブル19の他端部にはプロセッサ用コネクタ19Aが備えられており、ビデオプロセッサ4に着脱自在である。
ビデオプロセッサ4は、内視鏡画像を表示するモニタ5と電気的に接続される。ビデオプロセッサ4は、内視鏡2の撮像装置によって光電変換されて伝送された撮像信号を最適な映像信号に処理してモニタ5に出力する。
なお、本実施形態の内視鏡2は、ライトガイドバンドルによって、光源装置3から先端部6まで照明光を伝送するタイプである。
また、先端部6の先端側面には、観察窓21、照明窓22、先端開口23、およびノズル24が設けられている。観察窓21は、撮像装置の一構成部材であり、後端側の撮像装置の対物レンズに観察部位の光を入射させる。照明窓22は、ライトガイドバンドルによって伝送された照明光を観察部位に向けて照射する。先端開口23は、処置具チャンネルの先端側開口と吸引用開口とを兼ねている。ノズル24は、観察窓21に向けて洗浄液、或いは空気を噴出して、観察窓21の表面に付着した体液等を除去する。
図2は、図1の内視鏡の挿入部の先端部内に設けられた撮像装置の構成を説明するための断面図である。
図1の先端部6内には、撮像装置30が設けられており、この撮像装置30は、図2に示すように、対物レンズユニット40と撮像素子ユニット50とを備えて構成されている。
対物レンズユニット40は、対物レンズの一つである観察窓21、間隔環41、43、光学レンズ42、44、45、およびレンズ枠46を備えて構成されている。レンズ枠46は、先端から順に、観察窓21、間隔環41、レンズ42、間隔環43、レンズ44、45を配置して固定している。
撮像素子ユニット50は、撮像素子51と、保持枠を構成する撮像ホルダ52と、基板53と、プリズム部材54と、保護部材55と、複合ケーブル56とで主に構成されている。
本実施形態において、内視鏡2の撮像装置30は、図2に示すように、撮像ホルダ52に対物レンズを介してプリズム部材54を固定するのではなく、撮像ホルダ52に直接プリズム部材54を固定している。そして、後述するが、この撮像装置30において、このプリズム部材54の出射面であり撮像素子51の素子表面と対向する対向面54Bには、撮像素子51が接するように設けられている。すなわち、この撮像装置30は、対物レンズユニット40と撮像素子51との光路長を短くして、先端硬質部長の短縮化を図るための構成を有している。
また、本実施形態の撮像装置30は、対物レンズユニット40とプリズム部材54との位置合わせは勿論、プリズム部材54と撮像素子51との位置合わせを容易にかつ精度よく行うことができるように構成されている。
このような構成を含み、撮像装置30の詳細な構成について、図2〜図7を参照しながら説明する。
なお、図3は、図2の撮像装置内の撮像素子ユニットの構成を示す斜視図、図4は、図2の撮像装置の分解斜視図、図5は、図2の撮像ホルダの後端部の構成を説明するための斜視図である。
本実施形態において、撮像素子51は、CCDイメージセンサ、あるいはCMOSイメージセンサである。図2に示すように、撮像素子51のプリズム部材54側の素子表面51Aにはプリズム部材54からの光を受光する受光部51aが設けられている。また、この撮像素子51の裏面51Bには、基板53が固定されている。なお、この撮像素子51と基板53とは、図示はしないが電気的に接続されている。
この基板53の基端部側の表面53Aには、複数の接続用ランド53aが設けられている。これら複数の接続用ランド53aには、複合ケーブル56の信号処理用信号線56aが半田等によりそれぞれ電気的に接続されている。
このように基板53が裏面51Bに固定された撮像素子51は、この撮像素子51の受光部51aがプリズム部材54の対向面54Bに位置決めされた状態で固定される。すなわち、この撮像装置30は、受光部51aの受光面が対物レンズユニット40の光軸O方向に平行となるように撮像素子51がプリズム部材54の前記対向面54B側に固定された構成を有する。
本実施形態において、保持枠を構成する撮像ホルダ52には、撮像素子51が固定されたプリズム部材54が固定される。
この撮像ホルダ52は、図4に示すように、導電性部材である例えばステンレス綱を用いて形成された枠部材であり、先端側は、円筒状であり、中心軸O方向に沿って形成された孔59を有して構成される。また、撮像ホルダ52の後端部には、外周の径が先端部よりも大きな固定部52Aが形成されている。この固定部52Aには、孔59と連通するとともに、この孔59よりも径の小さい固定用孔59Aが設けられている(図2および図5参照)。
すなわち、本実施形態においては、この撮像ホルダ52の固定部52Aに形成された固定用孔59Aに、プリズム部材54の先端部が嵌合されて接着剤等によって固定される。そのため、この固定用孔59Aは、図5に示すように、プリズム部材54の入射面54Aの形状と同じ四角形状に構成されている。なお、固定用孔59Aは四角形状に限らず、例えば丸形状やD字形状等でも良い。
プリズム部材54は、対物レンズユニット40からの光を入射面54Aで入射し、入射した光をこのプリズム部材54の基端部に設けられた反射部54Xにより反射させて出射面である対向面54Bから出射することにより、光を撮像素子51の受光部51aに導くように構成されている。
すなわち、プリズム部材54は、撮像光の光路方向を変更する反射面であり光路変更部としての反射部54Xと、この反射部54Xを覆い保護する反射面保護部としての保護部材55と、を有している。
この保護部材55は、プリズム部材54の基端側に設けられている。また、この保護部材55の底面も撮像素子51の素子表面51Aの一部に固定されている。
なお、反射部54Xは、光を反射する反射部材であって、例えば、プリズム部材54の基端面に反射特性のある部材を塗布して構成されるが、これに限定されるものではない。また、プリズム部材54および保護部材55は、非導電部材を用いて構成されている。さらに、プリズム部材54は、単にプリズムのみを有したものであっても、上記したように保護部材55を有したものであってもよい。
本実施形態の内視鏡2の撮像装置30は、撮像ホルダ52とプリズム部材54との位置を位置決めする第1の位置決め部60と、プリズム部材54と撮像素子51との位置を位置決めする第2の位置決め部61とを有している。
第1の位置決め部60は、対物レンズユニット40の光軸O方向における撮像ホルダ52とプリズム部材54との位置決めを行う撮像ホルダ位置決め部である。この撮像ホルダ位置決め部である第1の位置決め部60は、図2〜図4に示すようにプリズム部材54の入射面54Aである先端側面の下部を切り欠いて形成された、撮像ホルダ52の固定部52Aの基端面と当接する位置決め面60aを有する段差部60Aである。
撮像ホルダ52の固定部52Aの固定用孔59Aに、プリズム部材54の入射面側を嵌合することにより、前記段差部60Aの位置決め面60aに撮像ホルダ52の基端面が当接してプリズム部材54と対物レンズユニット40との、光軸Oに直交する方向の位置決めを行うことができる。
なお、対物レンズユニット40は、予め、該対物レンズユニット40のレンズ枠46が撮像ホルダ52内に精度良く固定されており、撮像ホルダ52に対して光軸O方向における位置決めがなされている。
第2の位置決め部61は、対物レンズユニット40の光軸O方向、具体的にはプリズム部材54の対向面54Bに沿う方向における前記プリズム部材54に対する撮像素子51の位置決めを行う撮像素子位置決め部として構成される。
この撮像素子位置決め部である第2の位置決め部61は、図2〜図4に示すように、プリズム部材54の対向面54B側の面に設けられた段差部61Aを有して構成される。受光部51aの受光面がプリズム部材54からの出射光の光軸O1に対し直交するように設けられた撮像素子51の素子側面51Cの位置が、段差部61Aの位置決め面61aが面一に揃えることができるように、段差部61Aは形成されている。
すなわち、この段差部61Aは、プリズム部材54の出射面側54Bの面を切り欠いて設けられ、撮像素子51の素子側面51Cと面一になる位置決め面61aを備えて構成される。
また、撮像素子位置決め部である第2の位置決め部61は、図示はしないが、例えば、位置決め面61aを備えて光軸O方向に突起した突起部を設けることにより、プリズム部材54の対向面54Bに沿う方向は勿論、光軸Oと直交する方向(図2中に示すO1方向)におけるプリズム部材54に対する撮像素子51の位置決めを行うように構成しても良い。
なお、撮像素子位置決め部である第2の位置決め部61が有する段差部61Aは、プリズム部材54の対向面54Bに設けられた切り欠き部を構成している。
同様に第1の位置決め部60についても、図示はしないが光軸Oと直交する方向における撮像ホルダの位置決めを行うように構成しても良い。
また、本実施形態では、プリズム部材54に第1及び第2の位置決め部60、61を設けた構成ついて説明したが、第2の位置決め部61のみをプリズム部材54に設けて構成してもよい。
このように、プリズム部材54に第1および第2の位置決め部60、61を設けたことにより、対物レンズユニット40を組み付けた撮像ホルダ52にプリズム部材54および撮像素子51を組み付ける場合に、撮像ホルダ52とプリズム部材54との位置決め、およびプリズム部材54と撮像素子51との位置決めを容易に、且つ高精度に行うことができる。
次に、このような撮像ホルダ52へのプリズム部材54および撮像素子51の組み付け固定および位置決め工程について図2〜図5を用いて説明する。
本実施形態において、作業者は、予め対物レンズユニット40のレンズ枠46を撮像ホルダ52の前方から嵌合させ接着剤等を用いて固定しておく。
作業者は、図4および図5に示すように撮像ホルダ52の基端面52Bに開口している固定用孔59Aにプリズム部材54の先端部を嵌合する。このとき、プリズム部材54に設けられた第1の位置決め部60の段差部の位置決め面60aを、撮像ホルダ52の基端面52Bに当接して、撮像ホルダ52とプリズム部材54との位置決めを行う。
なお、この第1の位置決め部60の位置決め面60aは、対物レンズユニット40の光軸Oにおける撮像ホルダ52に対するプリズム部材54の位置決めが高精度に行われるように予め形成されたものである。
これにより、プリズム部材54を撮像ホルダ52に対して高精度で位置決めがなされた状態で該撮像ホルダ52に組み付けることができる。そして、その状態のまま、接着剤等を用いてプリズム部材54を撮像ホルダ52に固定する。
次に、プリズム部材54に対する撮像素子51の組み付け、および位置決め工程について説明する。なお、保護部材55は、予めプリズム部材54の基端部に接着剤等を用いて固定されたものとして説明する。
作業者は、撮像ホルダ52に対して高精度に位置決めされて固定されたプリズム部材54の底面である対向面54Bに、撮像素子51の素子表面51Aを接触させるように撮像素子51を配置する。
そして、作業者は、撮像素子51の素子側面51Cを、プリズム部材54の第2の位置決め部61を構成する段差部61Aの位置決め面61aに対して面一となるように移動させる。
そして、作業者は、図2に示すように、位置決めに必要な平坦面を有する治具63Z(図2において一点破線で示す)を、予め決められた寸法で形成される撮像ホルダ52の基端面52Bとプリズム部材54の位置決め面61aとの間のスペース62に下部方向から嵌合させる。つまり、治具63Zの平坦面を用いて、撮像素子51の素子側面51Cと、プリズム部材54の段差部61Aの位置決め面61aとが面一になるように位置決めを行う。その後、その状態を確保したまま、接着剤等を用いて撮像素子51をプリズム部材54に固定する。
なお、この第2の位置決め部61の位置決め面61aは、プリズム部材54の対向面54Bから出射される光の光軸O1と撮像素子51の受光部51aの中心とを一致させる位置決め、具体的には、撮像素子51の受光部51aにおける有効画素領域と、プリズム部材54における光学的な有効結像領域とを一致させる位置決めが高精度に行われるように予め形成されたものである。
また、治具63Zは、撮像素子51をプリズム部材54に接着して固定した後に、スペース62から抜去すればよい。また、このスペース62の長手方向(光軸O方向)の幅寸法Lは、プリズム部材54の第1及び第2の位置決め部60、61の各段差部60A、61Aの寸法、つまり、各段差部60A、61Aを構成する長手方向の面の長さ寸法が解れば、予め求めることが可能である。そして、この幅寸法Lに合わせた治具63Zを用いることにより、容易にかつ高精度に撮像素子51とプリズム部材54との位置決めを行うことができる。
このように、本実施形態では、プリズム部材54に撮像ホルダ位置決め部である第1の位置決め部60を設けたことにより、プリズム部材54を撮像ホルダ52に対して対物レンズユニット40の光軸Oに合わせるように位置決めを容易に行うことができ、この状態を確保した状態で撮像ホルダ52に組み付けることができる。
また、プリズム部材54に撮像素子位置決め部である第2の位置決め部61を設けたことにより、プリズム部材54の対向面54Bに沿う方向、すなわち対物レンズユニット40の光軸O方向における撮像素子51とプリズム部材54との位置決めを容易に行うことができ、この状態を確保した状態で撮像素子51をプリズム部材54に組み付けることができる。すなわち、撮像素子51の受光部51aにおける有効画素領域と、プリズムにおける光学的な有効結像領域とを一致させた状態で、撮像素子51をプリズム部材54に精度よく組み付けることができる。
また、本実施形態の撮像装置30は、撮像ホルダ52に対物レンズユニット40のレンズ枠46を介さず直接的にプリズム部材54を組み付け、このプリズム部材54の対向面54Bに撮像素子51を組み付けて構成している。このため、対物レンズユニット40から撮像素子51の受光部51aまでの光路長を短くすることができるので、先端硬質部長を短くし、先端部の小型化および細径化を計ることも可能となる。
さらに、本実施形態の撮像装置30は、プリズム部材54に導電性部材である光学絞りを介さずに直に撮像素子51を組み付けて構成しており、また、撮像素子51は、対物レンズユニット40のレンズ枠46とは離間して配置されるように、撮像ホルダ52に取り付けられたプリズム部材54に組み付けられている。
このため、対物レンズユニット49のレンズ枠46が、例えば先端部の小型化および細径化に有効な導電姓を有する金属で構成されたとしても、撮像素子51および基板53を、対物レンズユニット40のレンズ枠46から所定距離、離間して配置することができ、またその間に充填材57を介在させることにより、レンズ枠46から撮像素子51に静電気が飛ぶこともない。よって、撮像素子51が誤動作することもなく、また、画像損失や画像にノイズが発生することもないので、常に撮像素子51が安定して動作する。また、このような構成は、先端硬質部長を短くし、先端部の小型化及び細径化を図るのに有効である。
従って、第1の実施形態によれば、簡単な構成で高精度にプリズム部材54と撮像素子51との位置合わせを容易に行うことができる内視鏡2を実現することができる。
(第2の実施形態)
図6〜図9は、本発明に係る第2の実施形態を示し、図6は、第2の実施形態に係る内視鏡の挿入部の先端部内に設けられた撮像装置の構成を説明するための断面図、図7は、図6の撮像装置内の撮像素子ユニットの構成を示す斜視図、図8は、第2の実施形態の撮像素子ユニットの変形例を示し、この撮像素子ユニットを有する撮像装置の断面図、図9は、図8の撮像素子ユニットの構成を示す斜視図である。なお、図6〜図9は、第1の実施形態に係る装置と同様の構成要素については同一の符号を付して説明を省略し、異なる部分のみを説明する。
第1の実施形態の撮像素子位置決め部である第2の位置決め部61は、位置決め面61aを有する段差部61Aを備えて構成したが、第2の実施形態の撮像素子位置決め部は、位置決め面62bを有する突起部62Aを備えた第2の位置決め部62として構成している。
具体的には、撮像素子位置決め部である第2の位置決め部62は、図6および図7に示すように、受光部51aの受光面がプリズム部材54Yからの入射光の光軸O1に対し直交するように設けられた撮像素子51の素子側面51Cが、突起部62Aの位置決め面62bと当接するように突起部62Aが構成されている。
この突起部62Aは、プリズム部材54Yの対向面54B側の面に、光の出射方向に突出するように形成され、撮像素子51の素子側面51Cに当接する位置決め面62bを備えて構成される。
なお、突起部62Aの位置決め面62bとは逆側、つまり先端側の面は、第1の位置決め部60の面に相当する位置決め面62aであり、第1の実施形態と同様に、この位置決め面62aにより、撮像ホルダ52に対するプリズム部材54Yの位置決めが行われる。
また、この突起部62Aの光軸Oに直交する方向の高さ寸法は、プリズム部材54Yの対向面54Bから新たに設けられた保護ガラス64を介して撮像素子51の裏面51Bまでの距離と同等、あるいはそれ以上の寸法となるように構成されている。
この場合、撮像素子51は基板53に固定されているので、突起部62Aの高さについては、突起部62Aの位置決め面62bが撮像素子51の素子側面51Cおよび保護ガラス64の先端側面64Cに完全に面接触できる高さを突起部62Aが有していればよい。
その他の構成は、第1の実施形態度同様である。
本実施形態の内視鏡2の撮像装置30において、撮像ホルダ52へのプリズム部材54Yの組み付けおよび位置決め工程については、前記第1の実施形態と同様にプリズム部材54に設けられた突起部62aの位置決め面62aを、撮像ホルダ52の基端面52Bに当接して、撮像ホルダ52とプリズム部材54Yとの位置決めを行い、その後、接着剤等を用いて固定する。
一方、本実施形態において、プリズム部材54Yに対する撮像素子51の組み付け、および位置決め工程については、第1の実施形態にて用いた治具63Zを用いずに行うことができる。
すなわち、作業者は、対物レンズユニット40に対して高精度に位置決めされて撮像ホルダ52に固定されたプリズム部材54Yの底面である対向面54Bに、予め撮像素子51素子表面51Aに接着固定された保護ガラス64の表面64Aを接触させるように配置する。
そして、作業者は、面一に配されている撮像素子51の素子側面51Cおよび保護ガラス64の先端側面64Cを、プリズム部材54Yの第2の位置決め部62を構成する突起部62Aの位置決め面62bに突き当てるように移動させる。
このとき、撮像素子51の素子側面51Cおよび保護ガラス64の先端側面64Cが、突起部62Aの位置決め面62bに当接して面接触することにより、プリズム部材54Yと撮像素子51との位置決めを行うことができる。その後、第1の実施形態と同様に、その状態を確保したまま、接着剤等を用いて撮像素子51および保護ガラス64をプリズム部材54に固定する。
従って、第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果が得られる。
また、第2の実施形態の撮像装置30には、下記に示す効果が得られる。
通常、プリズム部材を加工する際、出射面は、位置精度や表面粗さの関係で精度良く加工する必要があるが、本実施形態のプリズム部材54Yは、第2の位置決め部62である突起部62Aを有している。このため、その対向面である出射面54Bを加工する際に突起部62Aを合わせて加工できるので、加工精度の確保や、突起部62Aのためだけの加工工程が不要となる。
また、図2の場合、撮像ホルダ52が固く、基準面になり、撮像ホル52と撮像素子51の間の充填剤が温度変化によって膨張、収縮すると、撮像素子51(図7では保護ガラス64を含む)が剥離することがある。しかしながら、第2の実施形態のようにプリズム部材54Yに突起部62Aがあると、ガラスは充填剤57よりも膨張率が低いので剥離に関る応力を抑えることができる。
なお、第2の実施形態では、図8および図9の変形例に示すように、さらに、保護部材55Yの基端側の下部に突起部63Aを有する第2の位置決め部63を設けて構成してもよい。そして、この突起部63Aの先端側の位置決め面63aを、撮像素子51の後端側面51Dおよび保護ガラス64の後端側面64Dに当接して、第2の位置決め部62の突起部62Aと合わせて、プリズム部材54と撮像素子51との位置決めを行うように構成してもよい。
また、突起部62Aは、プリズム部材54Yの入射面側に設けずに、保護部材55Yのみに設けて構成してもよい。
(第3の実施形態)
図10〜図12は、本発明に係る第3の実施形態を示し、図10は、第3の実施形態に係る内視鏡の挿入部の先端部内に設けられた撮像装置の構成を説明するための断面図、図11は、図10の撮像装置を下部からみた場合の図、図12は、図10のXII−XII線断面図である。なお、図10〜図12は、第1の実施形態に係る装置と同様の構成要素については同一の符号を付して説明を省略し、異なる部分のみを説明する。
第3の実施形態では、第2の実施形態と同様に、プリズム部材54Zに第2の位置決め部62である突起部62Aを備えるとともに、さらに、保護部材55Zの下部に第3の位置決め部63を設け、この第3の位置決め部63は、撮像素子51の両側側面51Eおよび保護ガラス64の両側側面64Eに当接する位置決め面63aを有する突起部63Aを設けて構成している。
具体的には、撮像素子位置決め部である第2の位置決め部62は、第1の実施形態と同様に、撮像素子51とプリズム部材54Zとの位置合わせを行う。
さらに、撮像素子位置決め部である第3の位置決め部63は、図10に示すように、プリズム部材54からの入射光の光軸O1に対し直交する位置に設けられた撮像素子51の両側側面51Eの位置、すなわち、光軸O1に直交し、且つ素子表面51Aに沿った方向における撮像素子51の位置を揃えるために、保護部材55Zの下面55ZAに設けられた突起部63Aを有して構成される。
この突起部63Aは、図10および図11に示すように、保護部材55Zの底面55ZA側の面に、光の出射方向に突出するように形成され、撮像素子51の両側側面51Eおよび保護ガラス64の両側側面64Eに当接する当接面63bを備えて構成される。
また、この突起部63Aは、図11および図12に示すように、撮像ホルダ52の中心軸に相当する光軸Oに沿って保護部材55Zの両側に対向して配置された2つの突起部である。さらに、これら2つの突起部63Aは、撮像ホルダ52の、前記光軸O方向と直交する方向における幅の範囲内に配置されるように構成している。
このことにより、プリズム部材54Zに対して、光軸O1に直交し、且つ素子表面51Aに沿った幅方向における撮像素子51の位置合わせを行うことが出来、また、その構成によって、先端硬質部の細径化を計り、先端部の小型化に大きく寄与することができる。
なお、撮像素子51の両側側面51Eおよび保護ガラス64の両側側面64Eに当接して前記幅方向における位置合わせを行う前記突起部63Aは、保護部材55Zに設けたが、これに限定されるものではなく、例えば、プリズム部材54Zに設けて構成してもよい。
図10に示すように、撮像素子51の裏面51Bには複数の接続端子51xが設けられ、これら複数の接続端子51xは基板53の接続用ランド53xに電気的に接続される。また、保護部材55Zの底面55Zには複数の接続端子55Z2が設けられ、これら接続端子55Z2は、基板53の接続用ランド53xに固定される。また、基板53の基端側には、駆動用ICやトランスなどの電位回路部品71が実装されている。
さらに、本実施例においては、保護部材55Zの外側面には、例えば黒の遮光部材55Z1が例えば塗布によって設けられている。すなわち、保護部材55Zの外側面に遮光部材55Z1を設けたことにより、外部からの散乱光を遮光して、散乱光が反射部54Xに入射することを防止して画質劣化を防ぐことができ、より光学的なノイズ(フレア・ゴースト)の少ない画像が得られるようにしている。
本実施形態の第2の位置決め部62によるプリズム部材54Zと撮像素子51との位置決めは、第2に実施形態における図8および図9の変形例に示す構成と略同様に行えばよい。すなわち、第2の位置決め部62における突起部62Aの先端側の位置決め面62aを、撮像素子51の先端側面51Cおよび保護ガラス64の先端側面に当接して、光軸O方向、すなわち、対向面54Bに沿う方向におけるプリズム部材54Zと撮像素子51との位置決めを行う。
その他の構成および作用は、第2の実施形態と同様である。
従って、第3の実施形態によれば、前記第1の実施形態と同様の効果が得られる他に、第3の位置決め部63を保護部材55Zに設けて構成したことにより、光軸O1に直交し、且つ素子表面51Aに沿った幅方向における撮像素子51の位置合わせを行うことが出来る。
また、強度確保の目的で、プリズム部材や撮像素子が一体化された部分を囲う様な枠部材を撮像素子ユニットに設ける場合があるが、第3の実施形態によれば、第3の位置決め部63が設けられた保護部材55Zにより撮像素子51が囲われた状態で、プリズム部材54Zと保護部材55Zと撮像素子51とが強固に接合するため、プリズム部材や撮像素子が一体化された部分を囲う様な枠部材を別途設ける必要が無く、先端硬質部の細径化を計り、先端部の小型化に大きく寄与することができる。
ところで、本発明の内視鏡2の撮像装置30は、撮像素子51の受光部51aにおける有効画素領域が1mm以下の範囲内である場合には極めて細く、このため、撮像ホルダ52に組み付けられる対物レンズユニット40も極めて小さな部品となる。
このため、撮像装置30の組立時に、対物レンズユニット40を紛失してしまう虞がある。そこで、本発明の内視鏡2では、このような不都合を改善することも可能である。このような構成を図13〜図16に示し、構成例1として開示する。
(構成例1)
図13〜図16は、構成例1を説明するための図であり、図13は、構成例1に係る先端部の先端側面を示す平面図、図14は、第1の先端硬質部を示す図13のABC線断面図、図15は、第2の先端硬質部を示す図13のABC線断面図、図16は、組み合わせた状態の先端硬質部の断面図である。
通常、内視鏡の先端部は、主要部を構成する先端硬質部を有し、この先端硬質部に、対物レンズユニットや撮像装置、観察窓、照明レンズ等の各種部品を取り付けて構成されている。
しかしながら、前述したように極めて細く小さな先端部を製造する場合、各部品の先端硬質部への組み付けが困難であり、さらには極めて小さな部品である対物レンズユニットを組み付け時に紛失してしまう虞がある。
そこで、本構成例1の内視鏡2では、図13〜図15に示すように、1つの先端硬質部71を、長手方向に沿った方向で2つの第1,第2の先端硬質部71A、71Bとなるように分割し、分割した先端硬質部毎に各種部品を組み付け、そして、これら部品を組み付けた2つの先端硬質部71A、71Bを接合して固定するようにして先端部6を構成している。
図14に示すように、第1の先端硬質部71Aは、先端部6の先端側に配置されるものであるので、照明窓22、観察窓21の対物レンズを含む対物レンズユニット40、および先端開口23を構成するチャンネル枠72を組み付けている。
そして、第1の先端硬質部71Aの照明窓22の下側には、第2の先端部硬質部71Bとの接合により充填スペースE1、E3(図16参照)を形成するための段差部80が設けられている。
一方、図15に示すように、第2の先端硬質部71Bは、ライトガイド73、撮像装置30の撮像素子ユニット50、および処置具チャンネルチューブ74を組み付けている。
そして、第2の先端硬質部71Bのライトガイド73の下側には、第1の先端部硬質部71Aとの接合により充填スペースE2(図16参照)を形成するための段差部81が設けられている。また、第2の先端硬質部71の処置具チャンネルチューブ74近傍には、第1の先端硬質部71Aの基端部を嵌合するための嵌合部82が形成されている。
なお、図13、図14及び図16において、線S1、S2は、段差部80により形成される充填スペースE1とE2、充填スペースE2とE3の境界線である。
このように2つに分割し、それぞれ対応する部品を組み付けた第1、第2の先端硬質部材71A、71Bを接合する場合に、第1の先端硬質部71Aの基端部を第2の先端硬質部71Bの嵌合部84に嵌合し、接着剤等を用いて固定する。
また、この場合、第1の先端硬質部71Aの段差部80により形成される充填スペースE1、E3には、例えば透明な樹脂部材90を充填する。また、第2の先端硬質部71Bの段差部81により形成される充填スペースE2には、例えば黒く着色された樹脂部材91を充填する。
したがって、このように樹脂部材を充填して第1の先端硬質部71Aと第2の先端硬質部71Bとを接合し接着剤等を用いて固定することにより、本構成例1の内視鏡の先端部6は、図16の断面図に示すように構成される。
すなわち、ライドガイド23および照明窓22を囲む充填スペースE1、E3のエリアには、透明な樹脂部材90が充填されているので、照明窓22から発する光を効果的に拡散して配光することができる。また、対物レンズユニット40および処置具チャンネルチューブ74を囲む充填スペースE2のエリアには、黒の樹脂部材91が充填されているので、対物レンズユニット40への不要光の入射を防ぐことが可能となるので、より鮮明な内視鏡画像を得ることができる。
また、本構成例の内視鏡は、分割した第1、第2の先端硬質部71A、71Bに予め各種部品を組み付け、その後、組み付けた第1、第2の先端硬質部71A、71Bを接合して固定しているので、極めて細く小さな先端部を構成する場合でも、対物レンズユニット40を紛失することなく、各種部品の取付工程を簡単に行うことができる。
なお、前記実施形態、変形例および構成例においては、直視型の内視鏡として説明したが、これに限定されるものではなく、側視型の内視鏡においても、本構成を適用してもよい。
また、プリズム部材54は、反射部54Zによって入射光を直角反射する構成について説明したが、これに限定されるものではなく、直角以外の角度で入射光を反射するように構成したものであってもよい。
本発明は、上述した実施形態、変形例および構成例に限定されるものではなく、本発明の要旨を変えない範囲において、種々の変更、改変等が可能である。
1 内視鏡システム
2 内視鏡
3 光源装置
4 ビデオプロセッサ
5 モニタ
6 先端部
7 湾曲部
8 可撓管部
9 挿入部
10 操作部
11 湾曲操作ノブ
12 上下湾曲操作ノブ
13 左右湾曲操作ノブ
14a 送気送水ボタン
14b 吸引ボタン
15 スイッチ
16 処置具チャンネル挿通口
17 ユニバーサルケーブル
21 観察窓
22 照明窓
23 先端開口
30 撮像装置
40 対物レンズユニット
41、43 間隔環
42、44、 光学レンズ
46 レンズ枠
50 撮像素子ユニット
51 撮像素子
51A 表面
51B 裏面
51C 先端側面
51D 後端側面
51E 両側側面
51a 受光部
52 撮像ホルダ
52A 固定部
52B 基端面
53 基板
53A 表面
54 プリズム
54A 入射面
54B 出射面
54X 反射部
55 保護部材
56 複合ケーブル
56a 信号処理用信号線
57 充填剤
59 孔
59A 固定用孔
60 第1の位置決め部
60A 段差部
60a 位置決め面
61 第2の位置決め部
61A 段差部
61a 位置決め面
62 スペース
62 第2の位置決め部
62 突起部
62a 面
62b 当接面
63Z 治具

Claims (6)

  1. 対物レンズユニットと、
    前記対物レンズユニットを嵌合することで、前記対物レンズユニットの位置決めを行う撮像ホルダと、
    受光部を素子表面に有する撮像素子と、
    前記素子表面と対向する対向面を有し、前記撮像素子の前記受光部に撮像光を導くプリズム部材と、
    を具備した撮像ユニットを、挿入部の先端部に有する内視鏡において、
    前記対向面に沿う方向における前記プリズム部材に対する前記撮像素子の位置決めのために、前記撮像素子の素子側面が位置決めされる位置決め面を有した突出部または切り欠き部からなる撮像素子位置決め部を、前記プリズム部材の前記対向面に設け、前記撮像ホルダとの位置決めを行う撮像ホルダ位置決め部を、前記プリズム部材に設け
    前記撮像ホルダは、基端面に固定用孔を有し、
    前記撮像ホルダ位置決め部は、前記プリズム部材の入射面の下部を切り欠いて形成された位置決め面を有する段差部であり、
    前記プリズム部材の前記入射面が前記固定用孔に嵌合し、かつ、前記段差部の位置決め面が前記撮像ホルダの基端面に当接することを特徴とする内視鏡。
  2. 前記撮像素子位置決め部は、前記対向面に設けられた突出部からなり、
    前記位置決め面は、前記撮像素子の前記素子側面が当接する当接面であることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡。
  3. 前記撮像素子位置決め部は、前記対向面に設けられた切り欠き部からなり、
    前記位置決め面は、前記撮像素子の前記素子側面と面一となる揃え面であることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡。
  4. 前記撮像素子位置決め部は、前記対向面であり、少なくとも一部が前記撮像光を出射する前記プリズム部材の出射面に設け、
    前記撮像ホルダ、前記プリズム部材と、前記撮像素子との間には充填剤が介在していることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載の内視鏡。
  5. 前記プリズム部材は、前記撮像光の光路方向を変更する反射面を有する光路変更部と、前記反射面を覆い保護する反射面保護部と、を有し、
    前記撮像素子位置決め部は、前記反射面保護部の基端側の下部から下方向に突起する突起部を有し、
    前記突起部の先端側の位置決め面が前記撮像素子の後端側面と当接することにより、前記撮像素子が前記プリズム部材に対し位置決めされることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載の内視鏡。
  6. 前記素子表面に設けられ前記受光部を覆い保護する透光性を有した板状の受光部保護部材の表面である保護部材表面または前記撮像素子の前記素子表面が、前記プリズム部材の前記対向面と面接触するとともに、前記位置決め面に前記素子側面が位置決めされることにより、前記撮像素子が前記プリズム部材に対し位置決めされることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1つに記載の内視鏡。
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