JP2002238843A - 電子内視鏡 - Google Patents
電子内視鏡Info
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- JP2002238843A JP2002238843A JP2001040503A JP2001040503A JP2002238843A JP 2002238843 A JP2002238843 A JP 2002238843A JP 2001040503 A JP2001040503 A JP 2001040503A JP 2001040503 A JP2001040503 A JP 2001040503A JP 2002238843 A JP2002238843 A JP 2002238843A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 挿入部の先端部側外径を細径化した場合で
も、容易に遮光部材を組み付けできると共に、撮像装置
側部に露出しているリードを短絡させることなく、対物
光学系から前記撮像装置の受光面に至る光学経路以外か
ら前記撮像装置の受光面への入射光を遮光するようにし
た電子内視鏡を実現する。 【解決手段】 電子内視鏡1の挿入部先端硬質部6に配
設される観察装置15全体は、顔料や染料などで着色さ
れた樹脂で形成される熱収縮チューブ30で被覆され
る。前記熱収縮チューブ30は、対物光学系13から固
体撮像素子21の受光面21aに至る光学経路以外の漏
れた光を遮光する。電子内視鏡1は、前記熱収縮チュー
ブ30を設けることで、固体撮像素子21側部から延出
しているリード21bとの間に絶縁部材を介する必要が
なく、他の内蔵物が前記観察装置15に干渉することを
防ぎ、挿入部2の先端側外径を細径化できる。
も、容易に遮光部材を組み付けできると共に、撮像装置
側部に露出しているリードを短絡させることなく、対物
光学系から前記撮像装置の受光面に至る光学経路以外か
ら前記撮像装置の受光面への入射光を遮光するようにし
た電子内視鏡を実現する。 【解決手段】 電子内視鏡1の挿入部先端硬質部6に配
設される観察装置15全体は、顔料や染料などで着色さ
れた樹脂で形成される熱収縮チューブ30で被覆され
る。前記熱収縮チューブ30は、対物光学系13から固
体撮像素子21の受光面21aに至る光学経路以外の漏
れた光を遮光する。電子内視鏡1は、前記熱収縮チュー
ブ30を設けることで、固体撮像素子21側部から延出
しているリード21bとの間に絶縁部材を介する必要が
なく、他の内蔵物が前記観察装置15に干渉することを
防ぎ、挿入部2の先端側外径を細径化できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、細長な挿入部の先
端部側に撮像装置を有する電子内視鏡に関する。
端部側に撮像装置を有する電子内視鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子内視鏡は、電子技術の発達に
伴い各種用いられている。上記電子内視鏡は、細長な挿
入部の先端部側に電荷結合素子(CCD)などの撮像装
置を備えた観察装置を配設して構成されている。上記電
子内視鏡は、前記撮像装置の他に、細長な挿入部の先端
部側に被検部を照明するライトガイドファイバや処置具
を挿通する処置具用管路などを併設している。
伴い各種用いられている。上記電子内視鏡は、細長な挿
入部の先端部側に電荷結合素子(CCD)などの撮像装
置を備えた観察装置を配設して構成されている。上記電
子内視鏡は、前記撮像装置の他に、細長な挿入部の先端
部側に被検部を照明するライトガイドファイバや処置具
を挿通する処置具用管路などを併設している。
【0003】前記観察装置は、先端側に設けられた複数
のレンズ系から構成される対物光学系で被検部の光学像
を取り入れ、この光学像を前記撮像装置で電気信号に光
電変換し、回路基板に実装した部品でその出力を増幅な
どしている。前記回路基板は、カメラコントロールユニ
ット(以下、CCU)に接続されるケーブルを電気的に
接続し、このケーブルを介して前記撮像装置で光電変換
された電気信号を前記CCUに供給している。そして、
CCUに供給された電気信号は、このCCUで画像処理
などその他の信号処理をされ、モニタなどに観察画像と
して表示されるようになっている。
のレンズ系から構成される対物光学系で被検部の光学像
を取り入れ、この光学像を前記撮像装置で電気信号に光
電変換し、回路基板に実装した部品でその出力を増幅な
どしている。前記回路基板は、カメラコントロールユニ
ット(以下、CCU)に接続されるケーブルを電気的に
接続し、このケーブルを介して前記撮像装置で光電変換
された電気信号を前記CCUに供給している。そして、
CCUに供給された電気信号は、このCCUで画像処理
などその他の信号処理をされ、モニタなどに観察画像と
して表示されるようになっている。
【0004】一般に、前記撮像装置の受光面の周辺部に
配設されている配線用のランドやワイヤなどは、電気伝
導性を良くするため、金、銀、鋼などの金属部材で形成
されている。これら金属部材は、表面が滑らかであるの
で光を強く反射する。このため、前記対物光学系に入射
した入射光の一部は、前記撮像装置の受光面以外の周辺
部に配設されている前記金属部材で乱反射を起こす。そ
して、この反射光は、前記撮像装置の受光面に入射し
て、フレアやゴーストの原因となり、観察画像の画質を
損なうことがあった。
配設されている配線用のランドやワイヤなどは、電気伝
導性を良くするため、金、銀、鋼などの金属部材で形成
されている。これら金属部材は、表面が滑らかであるの
で光を強く反射する。このため、前記対物光学系に入射
した入射光の一部は、前記撮像装置の受光面以外の周辺
部に配設されている前記金属部材で乱反射を起こす。そ
して、この反射光は、前記撮像装置の受光面に入射し
て、フレアやゴーストの原因となり、観察画像の画質を
損なうことがあった。
【0005】上記問題を解決するため、例えば実開平2
−64911号公報や特開平10−146312号公報
に記載されている内視鏡は、前記ライトガイドファイバ
や処置具用管路に挿通された例えばレーザープローブか
ら漏れた迷光を遮光するために、撮像装置の両側に箔か
ら形成される遮光部材を配置して、撮像装置の受光面以
外に入射した光が受光面に入射してフレアやゴーストの
要因となることを防止したものが提案されている。上記
内視鏡は、金属箔から形成される遮光部材それぞれに接
着剤や両面接着テープ(以下、両面テープ)を付けて撮
像装置の両側に固定していた。
−64911号公報や特開平10−146312号公報
に記載されている内視鏡は、前記ライトガイドファイバ
や処置具用管路に挿通された例えばレーザープローブか
ら漏れた迷光を遮光するために、撮像装置の両側に箔か
ら形成される遮光部材を配置して、撮像装置の受光面以
外に入射した光が受光面に入射してフレアやゴーストの
要因となることを防止したものが提案されている。上記
内視鏡は、金属箔から形成される遮光部材それぞれに接
着剤や両面接着テープ(以下、両面テープ)を付けて撮
像装置の両側に固定していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記実
開平2−64911号公報や特開平10−146312
号公報に記載の内視鏡は、遮光部材を撮像装置の両側に
固定するための接着剤や両面テープの厚さの分だけ外径
が太くなる。このため、上記内視鏡は挿入部の先端側外
径を細径化することは困難であった。また、上記内視鏡
は、撮像装置側部に回路基板と接続するリードが露出し
ていると、撮像装置の両側に遮光部材を接着剤で固定す
るときに、この接着剤が収縮してリードが露出し、金属
箔とリードとが接触してリード同士を短絡させる虞れが
あった。
開平2−64911号公報や特開平10−146312
号公報に記載の内視鏡は、遮光部材を撮像装置の両側に
固定するための接着剤や両面テープの厚さの分だけ外径
が太くなる。このため、上記内視鏡は挿入部の先端側外
径を細径化することは困難であった。また、上記内視鏡
は、撮像装置側部に回路基板と接続するリードが露出し
ていると、撮像装置の両側に遮光部材を接着剤で固定す
るときに、この接着剤が収縮してリードが露出し、金属
箔とリードとが接触してリード同士を短絡させる虞れが
あった。
【0007】本発明は、これらの事情に鑑みてなされた
ものであり、挿入部の先端側外径を細径化した場合で
も、容易に遮光部材を撮像装置に組み付けできると共
に、対物光学系から前記撮像装置の受光面に至る光学経
路以外から前記撮像装置の受光面への入射光を遮光する
ようにした電子内視鏡を提供することを目的とする。
ものであり、挿入部の先端側外径を細径化した場合で
も、容易に遮光部材を撮像装置に組み付けできると共
に、対物光学系から前記撮像装置の受光面に至る光学経
路以外から前記撮像装置の受光面への入射光を遮光する
ようにした電子内視鏡を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、細長な挿入部の先端部側に被検部を照明
する照明手段及びこの照明手段によって照明された被検
部の光学像を対物光学系を介して撮像する撮像装置を併
設し、前記対物光学系から前記撮像装置の受光面に至る
光学経路以外から前記撮像装置の受光面への入射光を遮
光する遮光手段を備えた電子内視鏡において、少なくと
も前記撮像装置の受光面に対する側部外周を被覆するた
めの遮光部材を、色素を含有した樹脂で形成したことを
特徴としている。
め、本発明は、細長な挿入部の先端部側に被検部を照明
する照明手段及びこの照明手段によって照明された被検
部の光学像を対物光学系を介して撮像する撮像装置を併
設し、前記対物光学系から前記撮像装置の受光面に至る
光学経路以外から前記撮像装置の受光面への入射光を遮
光する遮光手段を備えた電子内視鏡において、少なくと
も前記撮像装置の受光面に対する側部外周を被覆するた
めの遮光部材を、色素を含有した樹脂で形成したことを
特徴としている。
【0009】この構成により、挿入部の先端部側外径を
細径化した場合でも、容易に遮光部材を組み付けできる
と共に、撮像装置側部に露出しているリードを短絡させ
ることなく、対物光学系から前記撮像装置の受光面に至
る光学経路以外から前記撮像装置の受光面への入射光を
遮光するようにした電子内視鏡を実現する。
細径化した場合でも、容易に遮光部材を組み付けできる
と共に、撮像装置側部に露出しているリードを短絡させ
ることなく、対物光学系から前記撮像装置の受光面に至
る光学経路以外から前記撮像装置の受光面への入射光を
遮光するようにした電子内視鏡を実現する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の1
実施の形態を説明する。図1ないし図5は本発明の第1
実施の形態に係り、図1は本発明の1実施の形態を備え
た電子内視鏡を示す外観図、図2は図1の内視鏡挿入部
の先端部側を説明する長手軸方向の断面図、図3は図2
の内視鏡挿入部の先端部側に配設されたライトガイドフ
ァイバを示す一部断面図、図4は図2の観察装置を示す
拡大斜視図、図5は遮光部材を示す説明断面図である。
実施の形態を説明する。図1ないし図5は本発明の第1
実施の形態に係り、図1は本発明の1実施の形態を備え
た電子内視鏡を示す外観図、図2は図1の内視鏡挿入部
の先端部側を説明する長手軸方向の断面図、図3は図2
の内視鏡挿入部の先端部側に配設されたライトガイドフ
ァイバを示す一部断面図、図4は図2の観察装置を示す
拡大斜視図、図5は遮光部材を示す説明断面図である。
【0011】図1に示すように本発明の1実施の形態を
備えた電子内視鏡(以下、内視鏡という)1は、例えば
先端側にCCDなどの固体撮像素子を有する後述の観察
装置を内蔵した細長な挿入部2と、この挿入部2の基端
側に達設され、把持部を兼ねる操作部3と、この操作部
3の側部から延出されたユニバーサルコード4と、この
ユニバーサルコード4の先端に設けられたコネクタ部5
とから構成され、このコネクタ部5は図示しない光源装
置やCCUに接続されるようになっている。尚、前記C
CUには、図示しないモニタが接続されるようになって
いて、被検部の光学像を前記固体撮像素子で撮像した
後、前記CCUで信号処理しモニタでその被検部の画像
を表示するようになっている。
備えた電子内視鏡(以下、内視鏡という)1は、例えば
先端側にCCDなどの固体撮像素子を有する後述の観察
装置を内蔵した細長な挿入部2と、この挿入部2の基端
側に達設され、把持部を兼ねる操作部3と、この操作部
3の側部から延出されたユニバーサルコード4と、この
ユニバーサルコード4の先端に設けられたコネクタ部5
とから構成され、このコネクタ部5は図示しない光源装
置やCCUに接続されるようになっている。尚、前記C
CUには、図示しないモニタが接続されるようになって
いて、被検部の光学像を前記固体撮像素子で撮像した
後、前記CCUで信号処理しモニタでその被検部の画像
を表示するようになっている。
【0012】前記挿入部2は、先端に設けられた先端硬
質部6と、この先端硬質部6の基端側に設けられた湾曲
自在の湾曲部7と、この湾曲部7の基端側に設けられた
長尺で可撓性を有する可撓管部8とから構成されてい
る。前記操作部3後方側には、湾曲操作レバー9が設け
られており、この湾曲操作レバー9を回動操作すること
により湾曲部7を湾曲することができるようになってい
る。また、操作部3の前端付近には、図示しない生検鉗
子やレーザープローブなどの処置具を挿入する処置具挿
入口10が設けられている。この処置具挿入口10は、
処置具を挿入することで、その内部に配設された後述の
処置具用管路を経て処置具の先端側を突出させることが
でき、患者組織を採取する生検などを行うことができ
る。更に、前記操作部3後端側には、図示しない吸引装
置を操作するための吸引ボタンや画像静止用としてのレ
リーズスイッチなどのスイッチ11が配置されている。
質部6と、この先端硬質部6の基端側に設けられた湾曲
自在の湾曲部7と、この湾曲部7の基端側に設けられた
長尺で可撓性を有する可撓管部8とから構成されてい
る。前記操作部3後方側には、湾曲操作レバー9が設け
られており、この湾曲操作レバー9を回動操作すること
により湾曲部7を湾曲することができるようになってい
る。また、操作部3の前端付近には、図示しない生検鉗
子やレーザープローブなどの処置具を挿入する処置具挿
入口10が設けられている。この処置具挿入口10は、
処置具を挿入することで、その内部に配設された後述の
処置具用管路を経て処置具の先端側を突出させることが
でき、患者組織を採取する生検などを行うことができ
る。更に、前記操作部3後端側には、図示しない吸引装
置を操作するための吸引ボタンや画像静止用としてのレ
リーズスイッチなどのスイッチ11が配置されている。
【0013】前記挿入部2の前記先端硬質部6の先端面
には、照明手段として後述するライトガイドファイバか
らの照明光を必要な角度に広げる照明レンズ12及びこ
の照明レンズ12からの照明光で照明された被検部の光
学像を取り入れる後述の観察装置に設けられた対物光学
系13が設けられている。また、前記処置具挿入口10
から処置具を挿通する処置具用管路14も前記先端硬質
部6の先端面に開口されている。
には、照明手段として後述するライトガイドファイバか
らの照明光を必要な角度に広げる照明レンズ12及びこ
の照明レンズ12からの照明光で照明された被検部の光
学像を取り入れる後述の観察装置に設けられた対物光学
系13が設けられている。また、前記処置具挿入口10
から処置具を挿通する処置具用管路14も前記先端硬質
部6の先端面に開口されている。
【0014】次に図2から図5を用いて前記挿入部2の
先端部側を説明する。図2に示すように前記挿入部2の
先端側に設けられている前記先端硬質部6は金属枠6a
で形成され、各種内蔵物を固定している。この金属枠6
aには、前記対物光学系13を介して被検部の光学像を
撮像する観察装置15や前記処置具用管路14が配設さ
れている。また、前記金属枠6aには、ライトガイドフ
ァイバ16も配設されている(図3参照)。前記ライト
ガイドファイバ16は、図示しない光源装置からの照明
光を導光して前記照明レンズ12から被検部を照明する
ようになっている。
先端部側を説明する。図2に示すように前記挿入部2の
先端側に設けられている前記先端硬質部6は金属枠6a
で形成され、各種内蔵物を固定している。この金属枠6
aには、前記対物光学系13を介して被検部の光学像を
撮像する観察装置15や前記処置具用管路14が配設さ
れている。また、前記金属枠6aには、ライトガイドフ
ァイバ16も配設されている(図3参照)。前記ライト
ガイドファイバ16は、図示しない光源装置からの照明
光を導光して前記照明レンズ12から被検部を照明する
ようになっている。
【0015】前記金属枠6aの基端部には、前記先端硬
質部6を挿入部2に対して湾曲させるための前記湾曲部
7の最先端側である関節17が連設されて、前記金属枠
6aの基端側を被覆するように接着固定されている。前
記湾曲部7の外周は、伸縮性に富んだ樹脂で形成された
湾曲ゴム18で被覆されている。
質部6を挿入部2に対して湾曲させるための前記湾曲部
7の最先端側である関節17が連設されて、前記金属枠
6aの基端側を被覆するように接着固定されている。前
記湾曲部7の外周は、伸縮性に富んだ樹脂で形成された
湾曲ゴム18で被覆されている。
【0016】前記観察装置15は、被検部の光学像を撮
像する撮像装置としての固体撮像素子21と、この固体
撮像素子21の受光面21aに結像させる前記対物光学
系13と、前記固体撮像素子21の前面に配置した光透
過性のカバーガラス22と、前記固体撮像素子21と駆
動し、この固体撮像素子21で光電変換した信号を信号
処理する集積回路23とから主に構成されている。尚、
前記観察装置15の基端部には、前記固体撮像素子21
の側部から反受光面側に延出しているリード21b又は
前記集積回路23にそれぞれ接続される複数の信号線2
4aを内挿して、前記コネクタ部5と結線するケーブル
24が配設されている。
像する撮像装置としての固体撮像素子21と、この固体
撮像素子21の受光面21aに結像させる前記対物光学
系13と、前記固体撮像素子21の前面に配置した光透
過性のカバーガラス22と、前記固体撮像素子21と駆
動し、この固体撮像素子21で光電変換した信号を信号
処理する集積回路23とから主に構成されている。尚、
前記観察装置15の基端部には、前記固体撮像素子21
の側部から反受光面側に延出しているリード21b又は
前記集積回路23にそれぞれ接続される複数の信号線2
4aを内挿して、前記コネクタ部5と結線するケーブル
24が配設されている。
【0017】前記対物光学系13よりカバーガラス22
を介して前記固体撮像素子21の受光面21aに至る光
学経路を通って結像された被検部の光学像は、固体撮像
素子21で光電変換され、前記集積回路23で増幅など
の信号処理された後、信号線24aより前記ケーブル2
4から挿入部2、ユニバーサルコード4を通って前記コ
ネクタ部5を介して図示しないCCUに伝達されるよう
になっている。
を介して前記固体撮像素子21の受光面21aに至る光
学経路を通って結像された被検部の光学像は、固体撮像
素子21で光電変換され、前記集積回路23で増幅など
の信号処理された後、信号線24aより前記ケーブル2
4から挿入部2、ユニバーサルコード4を通って前記コ
ネクタ部5を介して図示しないCCUに伝達されるよう
になっている。
【0018】本実施の形態では、少なくとも前記固体撮
像素子21の受光面21aに対する側部外周を被覆する
ための遮光部材を、色素を含有した樹脂で形成するよう
に構成する。
像素子21の受光面21aに対する側部外周を被覆する
ための遮光部材を、色素を含有した樹脂で形成するよう
に構成する。
【0019】図4に示すように前記観察装置15全体
は、顔料や染料で着色された熱収縮チューブ30で被覆
され、この熱収縮チューブ30の外表面には遮光塗料4
0が塗布されている。この熱収縮チューブ30は、カー
ボンや酸化タングステンなどの顔料やインキなどの染料
で着色された樹脂で形成されている。前記熱収縮チュー
ブ30は、前記対物光学系13から前記固体撮像素子2
1の受光面21aに至る光学経路以外の例えば前記ライ
トガイドファイバ16や前記処置具用管路14に挿入さ
れた図示しないレーザープローブから漏れた光を遮光す
るものである。
は、顔料や染料で着色された熱収縮チューブ30で被覆
され、この熱収縮チューブ30の外表面には遮光塗料4
0が塗布されている。この熱収縮チューブ30は、カー
ボンや酸化タングステンなどの顔料やインキなどの染料
で着色された樹脂で形成されている。前記熱収縮チュー
ブ30は、前記対物光学系13から前記固体撮像素子2
1の受光面21aに至る光学経路以外の例えば前記ライ
トガイドファイバ16や前記処置具用管路14に挿入さ
れた図示しないレーザープローブから漏れた光を遮光す
るものである。
【0020】本実施の形態では、このように熱収縮チュ
ーブ30を前記固体撮像素子21の外周に被覆すること
で、図5に示すように前記固体撮像素子21側部から反
受光面側に延出しているリード21bと熱収縮チューブ
30との間に絶縁部材を介する必要がなく、前記処置具
用管路14や前記ライトガイドファイバ16など他の内
蔵物と干渉することを防ぎ、挿入部2の先端側外径を細
径化することが可能となっている。
ーブ30を前記固体撮像素子21の外周に被覆すること
で、図5に示すように前記固体撮像素子21側部から反
受光面側に延出しているリード21bと熱収縮チューブ
30との間に絶縁部材を介する必要がなく、前記処置具
用管路14や前記ライトガイドファイバ16など他の内
蔵物と干渉することを防ぎ、挿入部2の先端側外径を細
径化することが可能となっている。
【0021】このように構成された観察装置15を有す
る内視鏡1を用いて挿入部2を体腔内などに挿入し、被
検部を観察する。ライトガイドファイバ16から照明レ
ンズ12を通って照射された照明光は、体腔内などの被
検部を照明する。この照明された被検部の光学像は、対
物光学系13を介して固体撮像素子21の受光面21a
に受光されて撮像される。
る内視鏡1を用いて挿入部2を体腔内などに挿入し、被
検部を観察する。ライトガイドファイバ16から照明レ
ンズ12を通って照射された照明光は、体腔内などの被
検部を照明する。この照明された被検部の光学像は、対
物光学系13を介して固体撮像素子21の受光面21a
に受光されて撮像される。
【0022】ここで、対物光学系13を介して固体撮像
素子21の受光面21aに至る光学経路以外からライト
ガイドファイバ16の照明光が挿入部2の内側に漏れた
場合、この漏れた照明光の光が固体撮像素子21の受光
面21aに入射すると、観察画像にフレアやゴーストを
生じてしまう。また、図示しないレーザープローブを前
記処置具挿入口10から処置具用管路14に挿入し、挿
入部2の先端硬質部6から突き出した状態において、レ
ーザー光を被検部に照射したときに生じる被検部からの
反射光やレーザープローブから漏れた光が、前記光学経
路以外を通って固体撮像素子21の受光面21aに入射
すると観察画像が乱れてしまう。
素子21の受光面21aに至る光学経路以外からライト
ガイドファイバ16の照明光が挿入部2の内側に漏れた
場合、この漏れた照明光の光が固体撮像素子21の受光
面21aに入射すると、観察画像にフレアやゴーストを
生じてしまう。また、図示しないレーザープローブを前
記処置具挿入口10から処置具用管路14に挿入し、挿
入部2の先端硬質部6から突き出した状態において、レ
ーザー光を被検部に照射したときに生じる被検部からの
反射光やレーザープローブから漏れた光が、前記光学経
路以外を通って固体撮像素子21の受光面21aに入射
すると観察画像が乱れてしまう。
【0023】しかしながら、本実施の形態では、固体撮
像素子21を被覆する熱収縮チューブ30によってライ
トガイドファイバ16やレーザープローブから漏れた光
などが吸収されて、固体撮像素子21の受光面21aに
入射することがない。尚、固体撮像素子21を被覆する
熱収縮チューブ30は、内包する形状によって収縮する
部位により収縮率が若干異なり顔料や染料の色斑が生じ
ることがあるが、熱収縮チューブ30の外表面に塗布さ
れている遮光塗料40によっても漏れた光が反射される
ため、光学経路以外の経路を通って固体撮像素子21の
受光面21aに入射することがない。
像素子21を被覆する熱収縮チューブ30によってライ
トガイドファイバ16やレーザープローブから漏れた光
などが吸収されて、固体撮像素子21の受光面21aに
入射することがない。尚、固体撮像素子21を被覆する
熱収縮チューブ30は、内包する形状によって収縮する
部位により収縮率が若干異なり顔料や染料の色斑が生じ
ることがあるが、熱収縮チューブ30の外表面に塗布さ
れている遮光塗料40によっても漏れた光が反射される
ため、光学経路以外の経路を通って固体撮像素子21の
受光面21aに入射することがない。
【0024】そして、前記対物光学系13よりカバーガ
ラス22を介して前記固体撮像素子21の受光面21a
に至る光学経路を通って結像された被検部の光学像は、
固体撮像素子21で光電変換される。固体撮像素子21
で光電変換された電気信号は、固体撮像素子21の側部
から反受光部側に延出された前記リード21bを通っ
て、前記集積回路23で増幅などの信号処理された後、
信号線24aより前記ケーブル24から挿入部2、ユニ
バーサルコード4を通って前記コネクタ部5を介して図
示しないCCUに伝達される。
ラス22を介して前記固体撮像素子21の受光面21a
に至る光学経路を通って結像された被検部の光学像は、
固体撮像素子21で光電変換される。固体撮像素子21
で光電変換された電気信号は、固体撮像素子21の側部
から反受光部側に延出された前記リード21bを通っ
て、前記集積回路23で増幅などの信号処理された後、
信号線24aより前記ケーブル24から挿入部2、ユニ
バーサルコード4を通って前記コネクタ部5を介して図
示しないCCUに伝達される。
【0025】ここで、観察装置15は、固体撮像素子2
1の受光面21aの外周側面に直接金属箔から形成され
る遮光部材を接着固定する構成であると、固体撮像素子
21の側部から反受光部側に延出されたリード21b同
士を短絡させ、画像不良や固体撮像素子21の故障を引
き起こしてしまう。
1の受光面21aの外周側面に直接金属箔から形成され
る遮光部材を接着固定する構成であると、固体撮像素子
21の側部から反受光部側に延出されたリード21b同
士を短絡させ、画像不良や固体撮像素子21の故障を引
き起こしてしまう。
【0026】しかしながら、本実施の形態では、固体撮
像素子21を被覆する熱収縮チューブ30を樹脂で形成
しており、導電性を有しないためリード21bと接触し
てもリード21b同士を短絡させることがない。
像素子21を被覆する熱収縮チューブ30を樹脂で形成
しており、導電性を有しないためリード21bと接触し
てもリード21b同士を短絡させることがない。
【0027】この結果、本実施の形態の電子内視鏡1
は、前記熱収縮チューブ30によって遮光するため個別
に金属箔などから形成される遮光部材を設ける必要がな
く、固体撮像素子21と熱収縮チューブ30との密着性
を高めることができ観察装置15の外径を太くすること
がない。従って、本実施の形態の電子内視鏡1は、挿入
部2の先端部外径を細径化した内視鏡を実現できる。ま
た、本実施の形態の電子内視鏡1は、熱収縮チューブ3
0が光を吸収することでライトガイドファイバ16から
漏れた可視光やレーザープローブから漏れたレーザー光
によるフレアやゴースト、観察画像の乱れを抑えること
ができる。
は、前記熱収縮チューブ30によって遮光するため個別
に金属箔などから形成される遮光部材を設ける必要がな
く、固体撮像素子21と熱収縮チューブ30との密着性
を高めることができ観察装置15の外径を太くすること
がない。従って、本実施の形態の電子内視鏡1は、挿入
部2の先端部外径を細径化した内視鏡を実現できる。ま
た、本実施の形態の電子内視鏡1は、熱収縮チューブ3
0が光を吸収することでライトガイドファイバ16から
漏れた可視光やレーザープローブから漏れたレーザー光
によるフレアやゴースト、観察画像の乱れを抑えること
ができる。
【0028】尚、本発明は、以上述べた実施形態のみに
限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲
で種々変形実施可能である。
限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲
で種々変形実施可能である。
【0029】ところで、一般に、内視鏡挿入部2の先端
部側に設けられている前記観察装置15は、複数のレン
ズ系から構成される対物光学系13を設けており、この
対物光学系13を構成する複数のレンズは金属やセラミ
ックで成形された枠体で保持されている。この枠体は、
先端側から順に、像面側の面が凹面で形成される第1レ
ンズと、透明平行平板と、薄板で形成される絞りと、先
端側の面が凹面又は凸面で形成される第2レンズとを保
持しており、前記第1レンズの像面側の面と前記第2レ
ンズの先端側の面とが所定の間隔となるように、内側に
突部を有している。しかしながら、近年、電子内視鏡
は、小型化されるにつれて対物光学系13も小径化し、
光路長が短縮されてきている。
部側に設けられている前記観察装置15は、複数のレン
ズ系から構成される対物光学系13を設けており、この
対物光学系13を構成する複数のレンズは金属やセラミ
ックで成形された枠体で保持されている。この枠体は、
先端側から順に、像面側の面が凹面で形成される第1レ
ンズと、透明平行平板と、薄板で形成される絞りと、先
端側の面が凹面又は凸面で形成される第2レンズとを保
持しており、前記第1レンズの像面側の面と前記第2レ
ンズの先端側の面とが所定の間隔となるように、内側に
突部を有している。しかしながら、近年、電子内視鏡
は、小型化されるにつれて対物光学系13も小径化し、
光路長が短縮されてきている。
【0030】このため、前記対物光学系13は、前記枠
体の内側に形成する前記突部の加工が難しくなってい
る。また、前記対物光学系13は、枠体加工後に前記突
部を寸法測定することも難しくなってきている。このた
め、前記第1レンズの像面側の面と前記第2レンズの先
端側の面との間隔がばらつきやすくなり、芯出し精度や
画角精度がばらつく虞れがあった。また、前記対物光学
系13は、前記第2レンズの先端側の面が凸面である場
合、前記突部が所定の厚さを確保できていないと絞りを
変形させたり、透明平行平板と当接する虞れがあった。
体の内側に形成する前記突部の加工が難しくなってい
る。また、前記対物光学系13は、枠体加工後に前記突
部を寸法測定することも難しくなってきている。このた
め、前記第1レンズの像面側の面と前記第2レンズの先
端側の面との間隔がばらつきやすくなり、芯出し精度や
画角精度がばらつく虞れがあった。また、前記対物光学
系13は、前記第2レンズの先端側の面が凸面である場
合、前記突部が所定の厚さを確保できていないと絞りを
変形させたり、透明平行平板と当接する虞れがあった。
【0031】上記問題を解決するため、例えば、特開平
10−295627号公報に記載されている内視鏡の対
物光学系は、先端側から順に、像面側の面が凹面で形成
される第1レンズと、透明平行平板と、薄板で形成され
る絞りと、先端側の面が凹面で形成される第2レンズと
で構成し、レンズが小径で光路長を短縮したものが提案
されている。そして、前記対物光学系は、前記絞りと前
記第2レンズの先端側の凹面を突き当てて固定すること
で、前記絞りの変形をなくすと共に、第1レンズの像面
側の面と第2レンズの先端側の凹面との間隔のばらつき
を抑制し、芯出し精度や画角精度がばらつく要因となる
ことを防止している。
10−295627号公報に記載されている内視鏡の対
物光学系は、先端側から順に、像面側の面が凹面で形成
される第1レンズと、透明平行平板と、薄板で形成され
る絞りと、先端側の面が凹面で形成される第2レンズと
で構成し、レンズが小径で光路長を短縮したものが提案
されている。そして、前記対物光学系は、前記絞りと前
記第2レンズの先端側の凹面を突き当てて固定すること
で、前記絞りの変形をなくすと共に、第1レンズの像面
側の面と第2レンズの先端側の凹面との間隔のばらつき
を抑制し、芯出し精度や画角精度がばらつく要因となる
ことを防止している。
【0032】しかしながら、上記特開平10−2956
27号公報に記載の対物光学系は、前記第2レンズの先
端側面が凹面である場合、前記絞りと前記第2レンズの
先端側の凹面との間隔を開けたいときに、前記第2レン
ズの加工が複雑になってしまう。
27号公報に記載の対物光学系は、前記第2レンズの先
端側面が凹面である場合、前記絞りと前記第2レンズの
先端側の凹面との間隔を開けたいときに、前記第2レン
ズの加工が複雑になってしまう。
【0033】また、前記対物光学系は、前記第2レンズ
の先端側面が凸面である場合、前記絞りと前記第2レン
ズの先端側の凸面が干渉して絞りを変形させる虞れや透
明平行平板と第2レンズの先端側の凸面とが当接し画像
不良を生じる虞れがあった。更に、前記対物光学系は、
前記絞りと前記第2レンズの先端側面との間で枠体に一
体加工された突部を設けて構成した場合、内視鏡挿入部
2の観察装置15に組み付けると、前記枠体と一体加工
する突部が加工困難になるばかりでなく、加工寸法の測
定も困難であり、芯出し精度や画角精度がばらつく虞れ
があった。
の先端側面が凸面である場合、前記絞りと前記第2レン
ズの先端側の凸面が干渉して絞りを変形させる虞れや透
明平行平板と第2レンズの先端側の凸面とが当接し画像
不良を生じる虞れがあった。更に、前記対物光学系は、
前記絞りと前記第2レンズの先端側面との間で枠体に一
体加工された突部を設けて構成した場合、内視鏡挿入部
2の観察装置15に組み付けると、前記枠体と一体加工
する突部が加工困難になるばかりでなく、加工寸法の測
定も困難であり、芯出し精度や画角精度がばらつく虞れ
があった。
【0034】一方、これに対して、先端側から順に、像
面側の面が凹面で形成される第1レンズと、薄板で形成
される絞りと、透明平行平板と、先端側の面が凸面又は
凹面で形成される第2レンズとで構成した対物光学系
は、上記対物光学系と同様であり、前記透明平行平板と
前記第2レンズの先端側面との間で枠体に一体加工され
た突部を設けて構成した場合、内視鏡挿入部2の観察装
置15に組み付けると、前記枠体と一体加工する突部が
加工困難になるばかりでなく、加工寸法の測定も困難で
あり、芯出し精度や画角精度がばらつく虞れがあった。
面側の面が凹面で形成される第1レンズと、薄板で形成
される絞りと、透明平行平板と、先端側の面が凸面又は
凹面で形成される第2レンズとで構成した対物光学系
は、上記対物光学系と同様であり、前記透明平行平板と
前記第2レンズの先端側面との間で枠体に一体加工され
た突部を設けて構成した場合、内視鏡挿入部2の観察装
置15に組み付けると、前記枠体と一体加工する突部が
加工困難になるばかりでなく、加工寸法の測定も困難で
あり、芯出し精度や画角精度がばらつく虞れがあった。
【0035】そこで、小径化し光路長を短縮した対物光
学系においても、枠体に容易にレンズを組み付けできる
と共に、絞りの変形を抑え、透明平行平板と第2レンズ
の先端側の面との干渉をなくし、第1レンズの像面側の
凹面と第2レンズの先端側面との間隔のばらつきを抑制
し、芯出し精度や画角精度のばらつきや画像不良を抑制
できる対物光学系の提供が望まれていた。
学系においても、枠体に容易にレンズを組み付けできる
と共に、絞りの変形を抑え、透明平行平板と第2レンズ
の先端側の面との干渉をなくし、第1レンズの像面側の
凹面と第2レンズの先端側面との間隔のばらつきを抑制
し、芯出し精度や画角精度のばらつきや画像不良を抑制
できる対物光学系の提供が望まれていた。
【0036】図6ないし図10を参照して対物光学系の
構成例を説明する。図6ないし図10は対物光学系の構
成例に係り、図6は内視鏡挿入部の先端部側を説明する
長手軸方向の断面図、図7は図6の内視鏡挿入部の先端
部側に配設されたライトガイドファイバを示す一部断面
図、図8は図6の対物光学系を示す説明断面図、図9は
図8の対物光学系の変形例を示す説明断面図、図10は
図8の対物光学系の他の変形例を示す説明断面図であ
る。
構成例を説明する。図6ないし図10は対物光学系の構
成例に係り、図6は内視鏡挿入部の先端部側を説明する
長手軸方向の断面図、図7は図6の内視鏡挿入部の先端
部側に配設されたライトガイドファイバを示す一部断面
図、図8は図6の対物光学系を示す説明断面図、図9は
図8の対物光学系の変形例を示す説明断面図、図10は
図8の対物光学系の他の変形例を示す説明断面図であ
る。
【0037】図6に示すように内視鏡挿入部2の先端硬
質部6は、上記第1の実施の形態で説明したのと同様に
観察装置15や前記処置具用管路14が配設されてい
る。また、図示しない光源装置からの照明光を導光して
前記照明レンズ12から被検部を照明するライトガイド
ファイバ16(図7参照)も配設されている。
質部6は、上記第1の実施の形態で説明したのと同様に
観察装置15や前記処置具用管路14が配設されてい
る。また、図示しない光源装置からの照明光を導光して
前記照明レンズ12から被検部を照明するライトガイド
ファイバ16(図7参照)も配設されている。
【0038】前記観察装置15は、固体撮像素子21の
図示しない受光面に結像させる対物光学系としての対物
レンズユニット50を有して構成されている。尚、観察
装置15の基端部には、前記固体撮像素子21の側部か
ら反受光面側に延出しているリード21b又は集積回路
23にそれぞれ接続される複数の信号線24aを内挿し
て、前記コネクタ部5と結線するケーブル24が配設さ
れている。
図示しない受光面に結像させる対物光学系としての対物
レンズユニット50を有して構成されている。尚、観察
装置15の基端部には、前記固体撮像素子21の側部か
ら反受光面側に延出しているリード21b又は集積回路
23にそれぞれ接続される複数の信号線24aを内挿し
て、前記コネクタ部5と結線するケーブル24が配設さ
れている。
【0039】前記対物レンズユニット50よりカバーガ
ラス22を介して前記固体撮像素子21の受光面に至る
光学経路を通って結像された被検部の光学像は、固体撮
像素子21で光電変換され、前記集積回路23で増幅な
どの信号処理された後、信号線24aより前記ケーブル
24から挿入部2、ユニバーサルコード4を通って前記
コネクタ部5を介して図示しないCCUに伝達されるよ
うになっている。
ラス22を介して前記固体撮像素子21の受光面に至る
光学経路を通って結像された被検部の光学像は、固体撮
像素子21で光電変換され、前記集積回路23で増幅な
どの信号処理された後、信号線24aより前記ケーブル
24から挿入部2、ユニバーサルコード4を通って前記
コネクタ部5を介して図示しないCCUに伝達されるよ
うになっている。
【0040】図8に示すように前記対物レンズユニット
50は、先端側から順に、像面側の面が凹面51aであ
る第1レンズ51と、透明平行平板52と、薄板から形
成される絞り53と、先端側の面が凸面54aである第
2レンズ54と、第3レンズ以降の少なくとも一つのレ
ンズ55及び少なくとも一つの薄板から形成される絞り
56とから対物光学系50aを構成している。この対物
光学系50aは、枠体57に保持されている。
50は、先端側から順に、像面側の面が凹面51aであ
る第1レンズ51と、透明平行平板52と、薄板から形
成される絞り53と、先端側の面が凸面54aである第
2レンズ54と、第3レンズ以降の少なくとも一つのレ
ンズ55及び少なくとも一つの薄板から形成される絞り
56とから対物光学系50aを構成している。この対物
光学系50aは、枠体57に保持されている。
【0041】本実施例では、前記第1レンズ51と前記
第2レンズ54との間に間隔環を配設して、これら第1
レンズ51と第2レンズ54との相対位置を前記間隔環
で規制するように構成する。即ち、前記対物光学系50
aは、前記絞り53と前記第2レンズ54との間に間隔
環58が配置され、前記第2レンズ54と前記絞り56
との間にも少なくとも一つの間隔環59が配置されてい
る。
第2レンズ54との間に間隔環を配設して、これら第1
レンズ51と第2レンズ54との相対位置を前記間隔環
で規制するように構成する。即ち、前記対物光学系50
aは、前記絞り53と前記第2レンズ54との間に間隔
環58が配置され、前記第2レンズ54と前記絞り56
との間にも少なくとも一つの間隔環59が配置されてい
る。
【0042】前記第1レンズ51と前記透明平行平板5
2及び前記絞り53は、各々側部が突き当てられて先端
側から前記枠体57に接着固定されている。尚、前記絞
り53は、前記枠体57の突当面57aに突き当てられ
ている。即ち、前記第1レンズ51と前記透明平行平板
52は、前記絞り53を介して前記枠体57の突当面5
7aに突き当てられ長手軸方向で保持されるようになっ
ている。
2及び前記絞り53は、各々側部が突き当てられて先端
側から前記枠体57に接着固定されている。尚、前記絞
り53は、前記枠体57の突当面57aに突き当てられ
ている。即ち、前記第1レンズ51と前記透明平行平板
52は、前記絞り53を介して前記枠体57の突当面5
7aに突き当てられ長手軸方向で保持されるようになっ
ている。
【0043】前記間隔環58と前記第2レンズ54及び
前記レンズ55と前記絞り56及び前記間隔環59は、
各々側部が突き当てられて像面側から前記枠体57に接
着固定されている。
前記レンズ55と前記絞り56及び前記間隔環59は、
各々側部が突き当てられて像面側から前記枠体57に接
着固定されている。
【0044】前記間隔環58は、前記絞り53に突き当
てられ、且つ前記第2レンズ54の先端側の凸面54a
と突き当てられている。このことにより、前記対物光学
系50aは、前記透明平行平板52や前記絞り53と前
記第2レンズ54の先端側の凸面54aとが干渉せず、
前記第1レンズ51の像面側の凹面51aと所定の間隔
で保持されるようになっている。
てられ、且つ前記第2レンズ54の先端側の凸面54a
と突き当てられている。このことにより、前記対物光学
系50aは、前記透明平行平板52や前記絞り53と前
記第2レンズ54の先端側の凸面54aとが干渉せず、
前記第1レンズ51の像面側の凹面51aと所定の間隔
で保持されるようになっている。
【0045】このように構成された対物レンズユニット
50を設けた内視鏡を用いて挿入部2を体腔内などに挿
入し、被検部を観察する。前記ライトガイドファイバ1
6から照明レンズ12を通って照射された照明光が体腔
内などの被検部を照明し、この照明された被検部の光学
像は対物レンズユニット50を介して固体撮像素子21
の受光面に受光されて撮像される。
50を設けた内視鏡を用いて挿入部2を体腔内などに挿
入し、被検部を観察する。前記ライトガイドファイバ1
6から照明レンズ12を通って照射された照明光が体腔
内などの被検部を照明し、この照明された被検部の光学
像は対物レンズユニット50を介して固体撮像素子21
の受光面に受光されて撮像される。
【0046】ここで、対物レンズユニット50を介して
固体撮像素子21の受光面に至る光学経路において、第
2レンズ54の先端側の凸面54aが絞り53に干渉し
て変形すると、第2レンズ54が傾き、第1レンズ51
の像面側の凹面51aと第2レンズ54の先端側の凸面
54aとの間隔が所定の間隔より狭くなる。すると、観
察画像は、偏芯や画角異常を生じてしまう。また、第2
レンズ54の先端側の凸面54aが透明平行平板52に
当接すると、画角異常を生じるばかりでなく、レンズが
傷つき画像不良を生じてしまう。
固体撮像素子21の受光面に至る光学経路において、第
2レンズ54の先端側の凸面54aが絞り53に干渉し
て変形すると、第2レンズ54が傾き、第1レンズ51
の像面側の凹面51aと第2レンズ54の先端側の凸面
54aとの間隔が所定の間隔より狭くなる。すると、観
察画像は、偏芯や画角異常を生じてしまう。また、第2
レンズ54の先端側の凸面54aが透明平行平板52に
当接すると、画角異常を生じるばかりでなく、レンズが
傷つき画像不良を生じてしまう。
【0047】しかしながら、本実施例では、絞り53と
第2レンズ54の先端側の凸面54aとの間に配置され
た間隔環58によって、第2レンズ54の先端側の凸面
54aが透明平行平板52と干渉したり、絞り53に干
渉して変形させることがなくなる。従って、本実施例で
は、観察画像に偏芯や画角異常や画像不良を生じること
がない。
第2レンズ54の先端側の凸面54aとの間に配置され
た間隔環58によって、第2レンズ54の先端側の凸面
54aが透明平行平板52と干渉したり、絞り53に干
渉して変形させることがなくなる。従って、本実施例で
は、観察画像に偏芯や画角異常や画像不良を生じること
がない。
【0048】また、本実施例では、枠体57の構成を簡
単化しているので寸法精度を高め易くなり、絞り53と
先端側面が凸面の第2レンズ54との間隔を規制する間
隔環58を枠体57と別体にすることで個別に加工で
き、寸法精度を高め易い。また、本実施例では、加工後
の寸法も容易に測定できるようになるため、より一層観
察画像に偏芯や画角異常を抑制することができる。
単化しているので寸法精度を高め易くなり、絞り53と
先端側面が凸面の第2レンズ54との間隔を規制する間
隔環58を枠体57と別体にすることで個別に加工で
き、寸法精度を高め易い。また、本実施例では、加工後
の寸法も容易に測定できるようになるため、より一層観
察画像に偏芯や画角異常を抑制することができる。
【0049】この結果、本実施例では、小径化し光路長
を短縮した対物光学系であっても、観察画像の偏芯精度
や画角精度を高め、挿入部2の先端部外径を細径化し
て、先端部の硬質長を短縮した内視鏡を実現できる。ま
た、本実施例では、枠体57を簡単化して寸法精度を高
めることで芯出し精度を向上でき、絞り53と第2レン
ズ54との間隔を調整する間隔環58の加工寸法を直接
測定できる。従って、本実施例では、第1レンズ51の
像面側の凹面51aと第2レンズ54の先端側の凸面5
4aとの面間の距離精度を向上でき、画角精度を高める
ことができるので、より一層観察画像に偏芯や画角異常
を抑制することができる。
を短縮した対物光学系であっても、観察画像の偏芯精度
や画角精度を高め、挿入部2の先端部外径を細径化し
て、先端部の硬質長を短縮した内視鏡を実現できる。ま
た、本実施例では、枠体57を簡単化して寸法精度を高
めることで芯出し精度を向上でき、絞り53と第2レン
ズ54との間隔を調整する間隔環58の加工寸法を直接
測定できる。従って、本実施例では、第1レンズ51の
像面側の凹面51aと第2レンズ54の先端側の凸面5
4aとの面間の距離精度を向上でき、画角精度を高める
ことができるので、より一層観察画像に偏芯や画角異常
を抑制することができる。
【0050】次に、変形例として先端側の面が凹面の第
2レンズである対物光学系について説明する。即ち、図
9に示すように対物レンズユニット60は、先端側の面
が凹面の第2レンズ61を有して対物光学系60aを構
成している。
2レンズである対物光学系について説明する。即ち、図
9に示すように対物レンズユニット60は、先端側の面
が凹面の第2レンズ61を有して対物光学系60aを構
成している。
【0051】前記対物光学系60aは、上記対物光学系
50aと同様に前記絞り53と前記第2レンズ61との
間に前記間隔環58が配置され、前記第2レンズ61と
前記絞り56との間にも少なくとも一つの間隔環59が
配置されている。前記第1レンズ51と、前記透明平行
平板52及び前記絞り53は、各々側部が突き当てられ
て先端側から前記枠体57に接着固定されている。尚、
前記絞り53は、前記枠体57の突当面57aに突き当
てられている。
50aと同様に前記絞り53と前記第2レンズ61との
間に前記間隔環58が配置され、前記第2レンズ61と
前記絞り56との間にも少なくとも一つの間隔環59が
配置されている。前記第1レンズ51と、前記透明平行
平板52及び前記絞り53は、各々側部が突き当てられ
て先端側から前記枠体57に接着固定されている。尚、
前記絞り53は、前記枠体57の突当面57aに突き当
てられている。
【0052】前記間隔環58と前記第2レンズ61及び
前記レンズ55と前記絞り56及び前記間隔環59は、
各々側部が突き当てられて像面側から前記枠体57に接
着固定されている。前記間隔環58は、前記絞り53に
突き当てられ、且つ前記第2レンズ61の先端側の凹面
61aと突き当てられている。このことにより、前記対
物光学系60aは、前記透明平行平板52や前記絞り5
3と前記第2レンズ61の先端側の凹面61aとが干渉
せず、前記第1レンズ51の像面側の凹面51aと所定
の間隔で保持されるようになっている。
前記レンズ55と前記絞り56及び前記間隔環59は、
各々側部が突き当てられて像面側から前記枠体57に接
着固定されている。前記間隔環58は、前記絞り53に
突き当てられ、且つ前記第2レンズ61の先端側の凹面
61aと突き当てられている。このことにより、前記対
物光学系60aは、前記透明平行平板52や前記絞り5
3と前記第2レンズ61の先端側の凹面61aとが干渉
せず、前記第1レンズ51の像面側の凹面51aと所定
の間隔で保持されるようになっている。
【0053】このように構成された対物レンズユニット
60を設けた内視鏡を用いて挿入部2を体腔内などに挿
入し、被検部を観察する。前記ライトガイドファイバ1
6から照明レンズ12を通って照射された照明光が体腔
内などの被検部を照明し、この照明された被検部の光学
像は対物レンズユニット60を介して固体撮像素子21
の受光面に受光されて撮像される。
60を設けた内視鏡を用いて挿入部2を体腔内などに挿
入し、被検部を観察する。前記ライトガイドファイバ1
6から照明レンズ12を通って照射された照明光が体腔
内などの被検部を照明し、この照明された被検部の光学
像は対物レンズユニット60を介して固体撮像素子21
の受光面に受光されて撮像される。
【0054】ここで、対物レンズユニット60を介して
固体撮像素子21の受光面に至る光学経路において、第
2レンズ61の先端側の凹面61aが絞り53に干渉し
て変形すると、第2レンズ61が傾き、第1レンズ51
の像面側の凹面51aと第2レンズ61の先端側の凹面
61aとの間隔が所定の間隔より狭くなる。すると、観
察画像は、偏芯や画角異常を生じてしまう。また、第2
レンズ61の先端側の凹面61aが透明平行平板52に
当接すると、画角異常を生じるばかりでなく、レンズが
傷つき画像不良を生じてしまう。
固体撮像素子21の受光面に至る光学経路において、第
2レンズ61の先端側の凹面61aが絞り53に干渉し
て変形すると、第2レンズ61が傾き、第1レンズ51
の像面側の凹面51aと第2レンズ61の先端側の凹面
61aとの間隔が所定の間隔より狭くなる。すると、観
察画像は、偏芯や画角異常を生じてしまう。また、第2
レンズ61の先端側の凹面61aが透明平行平板52に
当接すると、画角異常を生じるばかりでなく、レンズが
傷つき画像不良を生じてしまう。
【0055】しかしながら、本実施例では、絞り53と
第2レンズ61の先端側の凹面61aとの間に配置され
た間隔環58によって、第2レンズ61の先端側の凹面
61aが透明平行平板52と干渉したり、絞り53に干
渉して変形させることがなくなる。従って、本実施例で
は、観察画像に偏芯や画角異常や画像不良を生じること
がない。
第2レンズ61の先端側の凹面61aとの間に配置され
た間隔環58によって、第2レンズ61の先端側の凹面
61aが透明平行平板52と干渉したり、絞り53に干
渉して変形させることがなくなる。従って、本実施例で
は、観察画像に偏芯や画角異常や画像不良を生じること
がない。
【0056】また、本実施例では、枠体57の構成を簡
単化しているので寸法精度を高め易くなり、絞り53と
先端側面が凸面の第2レンズ61との間隔を規制する間
隔環58を枠体57と別体にすることで個別に加工で
き、寸法精度を高め易い。また、本実施例では、加工後
の寸法も容易に測定できるようになるため、より一層観
察画像に偏芯や画角異常を抑制することができる。
単化しているので寸法精度を高め易くなり、絞り53と
先端側面が凸面の第2レンズ61との間隔を規制する間
隔環58を枠体57と別体にすることで個別に加工で
き、寸法精度を高め易い。また、本実施例では、加工後
の寸法も容易に測定できるようになるため、より一層観
察画像に偏芯や画角異常を抑制することができる。
【0057】この結果、本実施例では、小径化し光路長
を短縮した対物光学系であっても、観察画像の偏芯精度
や画角精度を高め、挿入部2の先端部外径を細径化し
て、先端部の硬質長を短縮した内視鏡を実現できる。ま
た、本実施例では、枠体57を簡単化して寸法精度を高
めることで芯出し精度を向上でき、絞り53と第2レン
ズ61との間隔を調整する間隔環58の加工寸法を直接
測定できる。従って、本実施例では、第1レンズ51の
像面側の凹面51aと第2レンズ61の先端側の凹面6
1aとの面間の距離精度を向上でき、画角精度を高める
ことができるので、より一層観察画像に偏芯や画角異常
を抑制することができる。
を短縮した対物光学系であっても、観察画像の偏芯精度
や画角精度を高め、挿入部2の先端部外径を細径化し
て、先端部の硬質長を短縮した内視鏡を実現できる。ま
た、本実施例では、枠体57を簡単化して寸法精度を高
めることで芯出し精度を向上でき、絞り53と第2レン
ズ61との間隔を調整する間隔環58の加工寸法を直接
測定できる。従って、本実施例では、第1レンズ51の
像面側の凹面51aと第2レンズ61の先端側の凹面6
1aとの面間の距離精度を向上でき、画角精度を高める
ことができるので、より一層観察画像に偏芯や画角異常
を抑制することができる。
【0058】次に、他の変形例として第1レンズのみが
絞りを介して枠体の突当面に突き当てられ長手軸方向で
保持されるように構成される対物光学系について説明す
る。即ち、図10に示すように対物レンズユニット70
は、先端側から順に、像面側の面が凹面71aである第
1レンズ71と、薄板から形成される絞り72と、透明
平行平板73と、先端側の面が凸面74aである第2レ
ンズ74と、少なくとも一つの薄板から形成される絞り
75第3レンズ以降の少なくとも一つのレンズ76とか
ら対物光学系70aを構成している。この対物光学系7
0aは、枠体77に保持されている。
絞りを介して枠体の突当面に突き当てられ長手軸方向で
保持されるように構成される対物光学系について説明す
る。即ち、図10に示すように対物レンズユニット70
は、先端側から順に、像面側の面が凹面71aである第
1レンズ71と、薄板から形成される絞り72と、透明
平行平板73と、先端側の面が凸面74aである第2レ
ンズ74と、少なくとも一つの薄板から形成される絞り
75第3レンズ以降の少なくとも一つのレンズ76とか
ら対物光学系70aを構成している。この対物光学系7
0aは、枠体77に保持されている。
【0059】前記対物光学系70aは、前記透明平行平
板73と前記第2レンズ74との間に間隔環78が配置
され、前記絞り75と前記レンズ76との間にも少なく
とも一つの間隔環79が配置されている。前記第1レン
ズ71と前記絞り72とは、各々側部が突き当てられて
先端側から前記枠体77に接着固定されている。そし
て、前記絞り72は、前記枠体77の突当面77aに突
き当てられている。即ち、前記第1レンズ71は、前記
絞り72を介して前記枠体77の突当面77aに突き当
てられ長手軸方向で保持されるようになっている。
板73と前記第2レンズ74との間に間隔環78が配置
され、前記絞り75と前記レンズ76との間にも少なく
とも一つの間隔環79が配置されている。前記第1レン
ズ71と前記絞り72とは、各々側部が突き当てられて
先端側から前記枠体77に接着固定されている。そし
て、前記絞り72は、前記枠体77の突当面77aに突
き当てられている。即ち、前記第1レンズ71は、前記
絞り72を介して前記枠体77の突当面77aに突き当
てられ長手軸方向で保持されるようになっている。
【0060】前記透明平行平板73及び、前記間隔環7
8と前記第2レンズ74及び前記絞り75と、前記レン
ズ76と前記絞り75及び前記間隔環79は、各々側部
が突き当てられて像面側から前記枠体77に接着固定さ
れている。前記間隔環78は、前記透明平行平板73に
突き当てられ、且つ前記第2レンズ74の先端側の凸面
74aと突き当てられている。このことにより、前記対
物光学系70aは、前記透明平行平板73や前記絞り7
2と前記第2レンズ74の先端側の凸面74aとが干渉
せず、前記第1レンズ71の像面側の凹面71aと所定
の間隔で保持されるようになっている。
8と前記第2レンズ74及び前記絞り75と、前記レン
ズ76と前記絞り75及び前記間隔環79は、各々側部
が突き当てられて像面側から前記枠体77に接着固定さ
れている。前記間隔環78は、前記透明平行平板73に
突き当てられ、且つ前記第2レンズ74の先端側の凸面
74aと突き当てられている。このことにより、前記対
物光学系70aは、前記透明平行平板73や前記絞り7
2と前記第2レンズ74の先端側の凸面74aとが干渉
せず、前記第1レンズ71の像面側の凹面71aと所定
の間隔で保持されるようになっている。
【0061】このように構成された対物レンズユニット
70を設けた内視鏡を用いて挿入部2を体腔内などに挿
入し、被検部を観察する。前記ライトガイドファイバ1
6から照明レンズ12を通って照射された照明光が体腔
内などの被検部を照明し、この照明された被検部の光学
像は対物レンズユニット60を介して固体撮像素子21
の受光面に受光されて撮像される。
70を設けた内視鏡を用いて挿入部2を体腔内などに挿
入し、被検部を観察する。前記ライトガイドファイバ1
6から照明レンズ12を通って照射された照明光が体腔
内などの被検部を照明し、この照明された被検部の光学
像は対物レンズユニット60を介して固体撮像素子21
の受光面に受光されて撮像される。
【0062】ここで、対物レンズユニット70を介して
固体撮像素子21の受光面に至る光学経路において、第
2レンズ74の先端側の凹面74aが絞り72に干渉し
て変形すると、第2レンズ74が傾き、第1レンズ71
の像面側の凹面71aと第2レンズ74の先端側の凹面
74aとの間隔が所定の間隔より狭くなる。すると、観
察画像は、偏芯や画角異常を生じてしまう。また、第2
レンズ74の先端側の凹面74aが透明平行平板73に
当接すると、画角異常を生じるばかりでなく、レンズが
傷つき画像不良を生じてしまう。
固体撮像素子21の受光面に至る光学経路において、第
2レンズ74の先端側の凹面74aが絞り72に干渉し
て変形すると、第2レンズ74が傾き、第1レンズ71
の像面側の凹面71aと第2レンズ74の先端側の凹面
74aとの間隔が所定の間隔より狭くなる。すると、観
察画像は、偏芯や画角異常を生じてしまう。また、第2
レンズ74の先端側の凹面74aが透明平行平板73に
当接すると、画角異常を生じるばかりでなく、レンズが
傷つき画像不良を生じてしまう。
【0063】しかしながら、本実施例では、絞り72と
第2レンズ74の先端側の凹面674aとの間に配置さ
れた間隔環78によって、第2レンズ74の先端側の凹
面74aが透明平行平板73と干渉したり、絞り72に
干渉して変形させることがなくなる。従って、本実施例
では、観察画像に偏芯や画角異常や画像不良を生じるこ
とがない。
第2レンズ74の先端側の凹面674aとの間に配置さ
れた間隔環78によって、第2レンズ74の先端側の凹
面74aが透明平行平板73と干渉したり、絞り72に
干渉して変形させることがなくなる。従って、本実施例
では、観察画像に偏芯や画角異常や画像不良を生じるこ
とがない。
【0064】また、本実施例では、枠体77の構成を簡
単化しているので寸法精度を高め易くなり、絞り72と
先端側面が凸面の第2レンズ74との間隔を規制する間
隔環78を枠体77と別体にすることで個別に加工で
き、寸法精度を高め易い。また、本実施例では、加工後
の寸法も容易に測定できるようになるため、より一層観
察画像に偏芯や画角異常を抑制することができる。
単化しているので寸法精度を高め易くなり、絞り72と
先端側面が凸面の第2レンズ74との間隔を規制する間
隔環78を枠体77と別体にすることで個別に加工で
き、寸法精度を高め易い。また、本実施例では、加工後
の寸法も容易に測定できるようになるため、より一層観
察画像に偏芯や画角異常を抑制することができる。
【0065】この結果、本実施例では、小径化し光路長
を短縮した対物光学系であっても、観察画像の偏芯精度
や画角精度を高め、挿入部2の先端部外径を細径化し
て、先端部の硬質長を短縮した内視鏡を実現できる。ま
た、本実施例では、枠体77を簡単化して寸法精度を高
めることで芯出し精度を向上でき、絞り72と第2レン
ズ74との間隔を調整する間隔環78の加工寸法を直接
測定できる。従って、本実施例では、第1レンズ71の
像面側の凹面71aと第2レンズ74の先端側の凹面7
4aとの面間の距離精度を向上でき、画角精度を高める
ことができるので、より一層観察画像に偏芯や画角異常
を抑制することができる。
を短縮した対物光学系であっても、観察画像の偏芯精度
や画角精度を高め、挿入部2の先端部外径を細径化し
て、先端部の硬質長を短縮した内視鏡を実現できる。ま
た、本実施例では、枠体77を簡単化して寸法精度を高
めることで芯出し精度を向上でき、絞り72と第2レン
ズ74との間隔を調整する間隔環78の加工寸法を直接
測定できる。従って、本実施例では、第1レンズ71の
像面側の凹面71aと第2レンズ74の先端側の凹面7
4aとの面間の距離精度を向上でき、画角精度を高める
ことができるので、より一層観察画像に偏芯や画角異常
を抑制することができる。
【0066】[付記] (付記項1) 細長な挿入部の先端部側に被検部を照明
手段及びこの照明手段によって照明された被検部の光学
像を対物光学系を介して撮像する撮像装置を併設し、前
記対物光学系から前記撮像装置の受光面に至る光学経路
以外から前記撮像装置の受光面への入射光を遮光する遮
光手段を備えた電子内視鏡において、少なくとも前記撮
像装置の受光面に対する側部外周を被覆するための遮光
部材を、色素を含有した樹脂としたことを特徴とする電
子内視鏡。
手段及びこの照明手段によって照明された被検部の光学
像を対物光学系を介して撮像する撮像装置を併設し、前
記対物光学系から前記撮像装置の受光面に至る光学経路
以外から前記撮像装置の受光面への入射光を遮光する遮
光手段を備えた電子内視鏡において、少なくとも前記撮
像装置の受光面に対する側部外周を被覆するための遮光
部材を、色素を含有した樹脂としたことを特徴とする電
子内視鏡。
【0067】(付記項2) 前記遮光部材を形成する樹
脂は、染料又は顔料又はこれら両方で形成される色素を
含有して形成されることを特徴とする付記項1に記載の
電子内視鏡。
脂は、染料又は顔料又はこれら両方で形成される色素を
含有して形成されることを特徴とする付記項1に記載の
電子内視鏡。
【0068】(付記項3) 前記遮光部材を形成する樹
脂は、少なくとも前記撮像装置の受光面に対する側部外
周を被覆する熱収縮チューブであることを特徴とする付
記項1に記載の電子内視鏡。
脂は、少なくとも前記撮像装置の受光面に対する側部外
周を被覆する熱収縮チューブであることを特徴とする付
記項1に記載の電子内視鏡。
【0069】(付記項4) 前記熱収縮チューブは、こ
の外表面に遮光塗料を塗布して形成されることを特徴と
する付記項3に記載の電子内視鏡。
の外表面に遮光塗料を塗布して形成されることを特徴と
する付記項3に記載の電子内視鏡。
【0070】(付記項5) 像面側に対して曲率面又は
非球面を有する第1レンズと、先端側に対して曲率面又
は非球面を有する第2レンズとを先端側から順に配置し
て構成される対物光学系において、前記第1レンズと前
記第2レンズとの間に間隔環を配設して、これら第1レ
ンズと第2レンズとの相対位置を前記間隔環で規制した
ことを特徴とする内視鏡用対物光学系。
非球面を有する第1レンズと、先端側に対して曲率面又
は非球面を有する第2レンズとを先端側から順に配置し
て構成される対物光学系において、前記第1レンズと前
記第2レンズとの間に間隔環を配設して、これら第1レ
ンズと第2レンズとの相対位置を前記間隔環で規制した
ことを特徴とする内視鏡用対物光学系。
【0071】(付記項6) 像面側に対して曲率面又は
非球面を有する第1レンズと、先端側に対して凸面の曲
率面又は非球面を有する第2レンズとを先端側から順に
配置して構成される対物光学系において、前記第1レン
ズと前記第2レンズとの間に間隔環を配設して、これら
第1レンズと第2レンズとの相対位置を前記間隔環で規
制したことを特徴とする内視鏡用対物光学系。
非球面を有する第1レンズと、先端側に対して凸面の曲
率面又は非球面を有する第2レンズとを先端側から順に
配置して構成される対物光学系において、前記第1レン
ズと前記第2レンズとの間に間隔環を配設して、これら
第1レンズと第2レンズとの相対位置を前記間隔環で規
制したことを特徴とする内視鏡用対物光学系。
【0072】(付記項7) 像面側に対して凹面の曲率
面又は非球面を有する第1レンズと、先端側に対して凸
面の曲率面又は非球面を有する第2レンズとを先端側か
ら順に配置して構成される対物光学系において、前記第
1レンズと前記第2レンズとの間に間隔環を配設して、
これら第1レンズと第2レンズとの相対位置を前記間隔
環で規制したことを特徴とする内視鏡用対物光学系。
面又は非球面を有する第1レンズと、先端側に対して凸
面の曲率面又は非球面を有する第2レンズとを先端側か
ら順に配置して構成される対物光学系において、前記第
1レンズと前記第2レンズとの間に間隔環を配設して、
これら第1レンズと第2レンズとの相対位置を前記間隔
環で規制したことを特徴とする内視鏡用対物光学系。
【0073】(付記項8) 前記第1レンズと前記第2
レンズとの間に、透明平行平板又は薄板から形成される
絞りを配置したことを特徴とする付記項5〜7に記載の
内視鏡用対物光学系。
レンズとの間に、透明平行平板又は薄板から形成される
絞りを配置したことを特徴とする付記項5〜7に記載の
内視鏡用対物光学系。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、挿
入部の先端部側外径を細径化した場合でも、容易に遮光
部材を組み付けできると共に、撮像装置側部に露出して
いるリードを短絡させることなく、対物光学系から前記
撮像装置の受光面に至る光学経路以外から前記撮像装置
の受光面への入射光を遮光するようにした電子内視鏡を
実現できる。
入部の先端部側外径を細径化した場合でも、容易に遮光
部材を組み付けできると共に、撮像装置側部に露出して
いるリードを短絡させることなく、対物光学系から前記
撮像装置の受光面に至る光学経路以外から前記撮像装置
の受光面への入射光を遮光するようにした電子内視鏡を
実現できる。
【図1】本発明の1実施の形態を備えた電子内視鏡を示
す外観図
す外観図
【図2】図1の内視鏡挿入部の先端部側を説明する長手
軸方向の断面図
軸方向の断面図
【図3】図2の内視鏡挿入部の先端部側に配設されたラ
イトガイドファイバを示す一部断面図
イトガイドファイバを示す一部断面図
【図4】図2の観察装置を示す拡大斜視図
【図5】遮光部材を示す説明断面図
【図6】対物光学系の構成例に係る内視鏡挿入部の先端
部側を説明する長手軸方向の断面図
部側を説明する長手軸方向の断面図
【図7】図6の内視鏡挿入部の先端部側に配設されたラ
イトガイドファイバを示す一部断面図
イトガイドファイバを示す一部断面図
【図8】図6の対物光学系を示す説明断面図
【図9】図8の対物光学系の変形例を示す説明断面図
【図10】図8の対物光学系の他の変形例を示す説明断
面図
面図
1 …内視鏡 2 …挿入部 6 …先端硬質部 13 …対物光学系 15 …観察装置 21 …固体撮像素子 21a …受光面 21b …リード 30 …収縮チューブ 40 …遮光塗料
Claims (1)
- 【請求項1】 細長な挿入部の先端部側に被検部を照明
する照明手段及びこの照明手段によって照明された被検
部の光学像を対物光学系を介して撮像する撮像装置を併
設し、前記対物光学系から前記撮像装置の受光面に至る
光学経路以外から前記撮像装置の受光面への入射光を遮
光する遮光手段を備えた電子内視鏡において、 少なくとも前記撮像装置の受光面に対する側部外周を被
覆するための遮光部材を、色素を含有した樹脂で形成し
たことを特徴とする電子内視鏡。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001040503A JP2002238843A (ja) | 2001-02-16 | 2001-02-16 | 電子内視鏡 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001040503A JP2002238843A (ja) | 2001-02-16 | 2001-02-16 | 電子内視鏡 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002238843A true JP2002238843A (ja) | 2002-08-27 |
Family
ID=18903095
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001040503A Withdrawn JP2002238843A (ja) | 2001-02-16 | 2001-02-16 | 電子内視鏡 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002238843A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013190488A (ja) * | 2012-03-12 | 2013-09-26 | Olympus Medical Systems Corp | 光学ユニット及び内視鏡 |
JP2013202347A (ja) * | 2012-03-29 | 2013-10-07 | Hoya Corp | 内視鏡装置 |
-
2001
- 2001-02-16 JP JP2001040503A patent/JP2002238843A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013190488A (ja) * | 2012-03-12 | 2013-09-26 | Olympus Medical Systems Corp | 光学ユニット及び内視鏡 |
JP2013202347A (ja) * | 2012-03-29 | 2013-10-07 | Hoya Corp | 内視鏡装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20080513 |