JP5097086B2 - 結像光学系及びそれを用いた撮像装置 - Google Patents

結像光学系及びそれを用いた撮像装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5097086B2
JP5097086B2 JP2008291203A JP2008291203A JP5097086B2 JP 5097086 B2 JP5097086 B2 JP 5097086B2 JP 2008291203 A JP2008291203 A JP 2008291203A JP 2008291203 A JP2008291203 A JP 2008291203A JP 5097086 B2 JP5097086 B2 JP 5097086B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
imaging
optical system
total reflection
lens
light beam
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008291203A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010117584A (ja
Inventor
拓巳 井場
優年 山下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2008291203A priority Critical patent/JP5097086B2/ja
Priority to KR1020107020166A priority patent/KR101252916B1/ko
Priority to CN2009801122535A priority patent/CN101990646B/zh
Priority to PCT/JP2009/003752 priority patent/WO2010055599A1/ja
Priority to US12/934,553 priority patent/US20110019281A1/en
Publication of JP2010117584A publication Critical patent/JP2010117584A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5097086B2 publication Critical patent/JP5097086B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B11/00Filters or other obturators specially adapted for photographic purposes
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B13/00Optical objectives specially designed for the purposes specified below
    • G02B13/001Miniaturised objectives for electronic devices, e.g. portable telephones, webcams, PDAs, small digital cameras
    • G02B13/0015Miniaturised objectives for electronic devices, e.g. portable telephones, webcams, PDAs, small digital cameras characterised by the lens design
    • G02B13/002Miniaturised objectives for electronic devices, e.g. portable telephones, webcams, PDAs, small digital cameras characterised by the lens design having at least one aspherical surface
    • G02B13/0035Miniaturised objectives for electronic devices, e.g. portable telephones, webcams, PDAs, small digital cameras characterised by the lens design having at least one aspherical surface having three lenses
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B27/00Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
    • G02B27/0018Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00 with means for preventing ghost images
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B7/00Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements
    • G02B7/02Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses
    • G02B7/022Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses lens and mount having complementary engagement means, e.g. screw/thread
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B9/00Optical objectives characterised both by the number of the components and their arrangements according to their sign, i.e. + or -
    • G02B9/12Optical objectives characterised both by the number of the components and their arrangements according to their sign, i.e. + or - having three components only
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B9/00Optical objectives characterised both by the number of the components and their arrangements according to their sign, i.e. + or -
    • G02B9/34Optical objectives characterised both by the number of the components and their arrangements according to their sign, i.e. + or - having four components only

Description

本発明は、光学部材(例えば、光学レンズ、平行平板)を用いて結像部(例えば、撮像素子の撮像面)に被写体の像を結像させる結像光学系、及び、当該結像光学系を用いた撮像装置に関する。
かかる結像光学系においては、像質の劣化を引き起こす所謂フレアやゴーストと呼ばれる結像に寄与しない不要光束(迷光)が存在する。その主な原因としては、画角外の入射光線が、光学レンズのレンズ面やコバ部で反射し、撮像素子の撮像面に到達することが挙げられる。
従来、このようなフレアやゴーストによる像質の劣化を防止する手段として、以下のようなものが提案されている(例えば、特許文献1〜3参照)。
すなわち、特許文献1においては、光学レンズを保持するレンズ鏡筒内に組み込まれ、前記光学レンズに入射した光線を中心部の円形開口に通すことによりフレアの発生を抑える環状のフレアストッパであって、前記円形開口の端面を撮影光軸に対して傾斜させたものが提案されている。
また、特許文献2においては、レンズ鏡筒内に遮光板を設け、迷光の透過を阻止するようにした迷光防止構造が提案されている。
さらに、特許文献3においては、フレアをカットするために第2絞りが挿入された撮像用レンズが提案されている。
特許第3891567号公報 特開2001−242365号公報 特許第3396683号公報
しかし、特許文献1〜3のようにフレアストッパ等を設けたとしても、一般的なレンズ設計を行っただけでは、像質の劣化を引き起こすフレアやゴーストの発生を十分に抑えることはできない。
本発明は、従来技術における前記課題を解決するためになされたものであり、像質の劣化を引き起こすフレアやゴーストの発生を十分に抑えることのできる結像光学系、及び、当該結像光学系を用いた撮像装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、本発明に係る結像光学系の構成は、物体側から入射した光線を像面側に射出し、結像部に被写体の像を結像させる結像光学系であって、画角外の入射光線を、光学部材による全反射によって遮断するようにしたことを特徴とする。
前記本発明の結像光学系の構成によれば、画角外の入射光線を、光学部材による全反射によって遮断するようにしたことにより、画角外の不要光束を結像部に到達させないようにすることが可能となる。その結果、像質の劣化を引き起こすフレアやゴーストの発生を十分に抑えることが可能となる。
前記本発明の結像光学系の構成においては、前記光学部材の、前記画角外の入射光線を全反射させる全反射面が、光学面の有効開口部に設けられているのが好ましい。この好ましい例によれば、画角外の不要光束を効果的に遮断することができる。
また、前記本発明の結像光学系の構成においては、前記光学部材の、前記画角外の入射光線を全反射させる全反射面が、光学面の有効開口部外に設けられているのが好ましい。この好ましい例によれば、像質の劣化を引き起こすフレアやゴーストの発生を十分に抑えることが可能になる一方で、光学面の有効開口部の自由な設計も可能となる。また、前記画角外の入射光線を全反射させる全反射面を、光学面の有効開口部にも設けるようにすれば、像質の劣化を引き起こすフレアやゴーストの発生の抑制効果をさらに向上させることが可能となる。
また、前記本発明の結像光学系の構成においては、前記光学部材の、前記画角外の入射光線を全反射させる全反射面が、前記入射光線に対して凸面形状を有するのが好ましい。
また、前記本発明の結像光学系の構成においては、前記光学部材の、前記画角外の入射光線を全反射させる全反射面が、前記入射光線に対して凸面形状又は前記部材の光軸から離れるに従って前記結像部側に近づく傾斜面を有することが好ましい。
また、前記本発明の結像光学系の構成においては、前記画角外の入射光線を全反射させる全反射面で反射した光線が到達する部位に、前記全反射面で反射した光線の前記結像部への到達を阻止する手段が設けられているのが好ましい。この好ましい例によれば、像質の劣化を引き起こすフレアやゴーストの発生を防止することができる。また、この場合には、前記全反射面で反射した光線の前記結像部への到達を阻止する手段が、反射防止構造又は拡散構造からなるのが好ましい。この好ましい例によれば、全反射させた光線の一部が他の部位でさらに反射して結像部に到達するのを防止することができる。また、この場合には、前記全反射面で反射した光線の前記結像部への到達を阻止する手段が、前記光学部材に設けられているのが好ましい。この好ましい例によれば、全反射面で反射した光線の結像部への到達を阻止する手段を含む本発明を、光学部材の加工工程で完結させることができる。
また、本発明に係る撮像装置の構成は、被写体に対応した光信号を画像信号に変換して出力する撮像素子と、前記撮像素子の撮像面に前記被写体の像を結像させる結像光学系とを備えた撮像装置であって、前記結像光学系として前記本発明の結像光学系を用いたことを特徴とする。
前記本発明の撮像装置の構成によれば、結像光学系として前記本発明の結像光学系を用いていることにより、像質の劣化を引き起こすフレアやゴーストの発生を十分に抑えることができるので、高性能な撮像装置、ひいては当該撮像装置が搭載される高性能な携帯電話機などのモバイル製品を提供することが可能となる。
以上のように、本発明によれば、像質の劣化を引き起こすフレアやゴーストの発生を十分に抑えることができ、かつ、カメラ付き携帯電話機などのモバイル製品に搭載される撮像素子に対応させることのできる結像光学系、及び、当該結像光学系を用いた撮像装置を提供することができる。
以下、実施の形態を用いて本発明をさらに具体的に説明する。
〈第1の実施の形態〉
図1は、本発明の第1の実施の形態における結像光学系の構成を示す配置図である。
[1.結像光学系の構成]
まず、本実施の形態の結像光学系の構成について説明する。
図1に示すように、本実施の形態の結像光学系7は、物体側(図1では左側)から像面側(図1では右側)に向かって順に配置された、開口絞り5と、光学部材としての、正のパワーを有する両凸の第1レンズ1と、負のパワーを有し、像面側のレンズ面が凹面であるメニスカスレンズからなる第2レンズ2と、正のパワーを有し、像面側のレンズ面が凸面であるメニスカスレンズからなる第3レンズ3と、負のパワーを有し、像面側のレンズ面が光軸近傍で凹面である第4レンズ4とを備えている。ここで、結像光学系7は、物体側から入射した光線を像面側に射出し、結像部(本実施の形態においては、撮像素子の撮像面S)に光学像を形成する(被写体の像を結像させる)撮像用の単焦点レンズであり、撮像素子は、被写体に対応した光信号を画像信号に変換して出力する。そして、撮像素子と、結像光学系7とを用いて撮像装置が構成される。
第1〜第4レンズ1〜4の各レンズ面は、適宜、非球面とすることができ、レンズ面の非球面形状は、下記(数1)で与えられる(後述する第2の実施の形態についても同様である)。
Figure 0005097086
但し、上記(数1)中、Yは光軸からの高さ、Xは光軸からの高さがYの非球面形状の非球面頂点の接平面からの距離、R0は非球面頂点の曲率半径、κは円錐常数、A4、A6、A8、A10、・・・はそれぞれ4次、6次、8次、10次、・・・の非球面係数を表わしている。
第4レンズ4と撮像素子の撮像面Sとの間には、透明な平行平板6が配置されている。ここで、平行平板6は、光学ローパスフィルタとIRカットフィルタと撮像素子のフェースプレート(カバーガラス)に等価な平板である。
第1レンズ1の物体側のレンズ面から平行平板6の像面側の面に至る各面(以下「光学面」ともいう)を、物体側から順に、「第1面」、「第2面」、「第3面」、・・・、「第10面」と呼ぶこととする(後述する第2の実施の形態についても同様である)。
下記(表1)に、本実施の形態における結像光学系7の具体的数値例を示す。
Figure 0005097086
上記(表1)において、r(mm)は光学面の曲率半径、d(mm)は第1〜第4レンズ1〜4並びに平行平板6の軸上での肉厚又は面間隔、nは第1〜第4レンズ1〜4並びに平行平板6のd線(587.5600nm)に対する屈折率、νは第1〜第4レンズ1〜4並びに平行平板6のd線に対するアッベ数を示している(後述する第2の実施の形態についても同様である)。
また、下記(表2A)、(表2B)に、本実施の形態における結像光学系7を構成する第1〜第4レンズ1〜4の非球面係数(円錐常数を含む)を示す。下記(表2A)、(表2B)中、「E+00」、「E−02」等は、それぞれ「10+00 」、「10-02 」等を表わすものとする(後述する第2の実施の形態についても同様である)。
Figure 0005097086
Figure 0005097086
本実施の形態の結像光学系7においては、画角外の入射光線を、光学部材による全反射によって遮断するように構成されている。より具体的には、第2レンズ2の像面側のレンズ面eの有効開口部に、画角外の入射光線を全反射させる全反射面が設けられている。すなわち、第2レンズ2の像面側のレンズ面eは、物体側に大きい屈折率領域を有する光学面であり(第2レンズ2の屈折率n1:1.61、第2及び第3レンズ2、3間の空気の屈折率:1.00)、全反射が起こり始める入射角度である臨界角は、sin-1(1/n1)=約38度である。また、第2レンズ2の像面側のレンズ面e(全反射面)は、入射光線に対して凸面形状(物体側に凸の形状)を有しており、その曲率半径は、r1=1.718mmである。
[2.結像光学系の作用効果]
次に、上記のように構成された結像光学系について、その作用効果を説明する。
図1において、a、b、c、dは、結像光学系7に入射する光線を示している。
光線a(実線)は、入射角約32度で結像光学系7に入射し、撮像面Sに結像する光線の1つであり、第1〜第4レンズ1〜4の各レンズ面の最大有効径を通過する。
光線b、c、d(破線)は、光線aよりも大きい入射角約40度(>半画角ω1=約32.5度)で結像光学系7に入射し、結像には寄与しない光線(不要光束)である(光線bは不要光束の上端の光線(上光線)、光線cは不要光束の開口絞り5の中心を通過する光線(主光線)、光線dは不要光束の下端の光線(下光線))。そして、光線b、c、dが第2レンズ2の像面側のレンズ面eに入射するとき、第2レンズ2の像面側のレンズ面eに対する光線b、c、dの入射角が臨界角よりも大きくなり、光線b、c、dは、第2レンズ2の像面側のレンズ面eで全反射する。すなわち、光線b、c、dは、第2レンズ2の像面側のレンズ面eによる全反射によって遮断される。従って、光線b、c、dを撮像面Sに到達させないようにすることが可能となり、その結果、像質の劣化を引き起こすフレアやゴーストの発生を十分に抑えることが可能となる。
このとき、第2レンズ2の像面側のレンズ面eで全反射した光線b、c、dは、第2レンズ2のコバ部2aの外面(表面、外周面)に到達するが、この第2レンズ2のコバ部2aの外面に、第2レンズ2の像面側のレンズ面e(全反射面)で反射した光線b、c、dの撮像面Sへの到達を阻止する手段を設けておけば、像質の劣化を引き起こすフレアやゴーストの発生を防止することができる。
全反射面で反射した光線b、c、dの撮像面Sへの到達を阻止する手段としては、反射防止構造や拡散構造などが挙げられる。反射防止構造を実現するためには、例えば、反射防止塗料を塗布したり、遮光シートを設けたりすればよい。また、拡散構造を実現するためには、例えば、シボ加工を施して不規則な面を形成したり、規則的な凹凸を形成したりすればよい。全反射面で反射した光線b、c、dの撮像面Sへの到達を阻止する手段としてこれらの構造を用いれば、全反射させた光線b、c、dの一部が他の部位でさらに反射して撮像面Sに到達するのを防止することができる。
そして、このように、第2レンズ2(光学部材)の像面側のレンズ面e(全反射面)で反射した光線b、c、dの撮像面Sへの到達を阻止する手段を、第2レンズ2(光学部材)のコバ部2aの外面に設けるようにすれば、全反射面で反射した光線b、c、dの撮像面Sへの到達を阻止する手段を含む本発明を、第2レンズ2(光学部材)の加工工程で完結させることができる。尚、全反射面で反射した光線の撮像面Sへの到達を阻止する手段は、全反射面が設けられた光学部材(本実施の形態においては、第2レンズ2)とは異なる光学部材(第3レンズ3、平行平板6等)に設けられていてもよい。
また、レンズを保持している部材(レンズ保持部材)に第2レンズ2を通過した光線が到達することを考慮し、レンズ保持部材に、上記と同様の反射防止構造や拡散構造を設けておけば、上記と同様に、第2レンズ2の像面側のレンズ面eで全反射させた光線b、c、dの一部が他の部位でさらに反射して撮像面Sに到達するのをさらに防止することができる。
以上のような、全反射した光線b、c、dが到達する部位は、光路解析(光線追跡シミュレーション)によって決定することができる。
尚、本実施の形態においては、第2レンズ2に全反射面を設けているが、全反射面は、いずれの光学部材に設けられていてもよい(本実施の形態においては、第1〜第4レンズ1〜4のいずれに設けられていてもよい)。
〈第2の実施の形態〉
図2は、本発明の第2の実施の形態における結像光学系の構成を示す配置図である。
[1.結像光学系の構成]
まず、本実施の形態の結像光学系の構成について説明する。
図2に示すように、本実施の形態の結像光学系13は、物体側(図2では左側)から像面側(図2では右側)に向かって順に配置された、開口絞り11と、光学部材としての、正のパワーを有し、像面側のレンズ面が凹面であるメニスカスレンズからなる第1レンズ8と、正のパワーを有し、像面側のレンズ面が凸面であるメニスカスレンズからなる第2レンズ9と、負のパワーを有し、像面側のレンズ面が光軸近傍で凹面である第3レンズ10とを備えており、これらはレンズ保持部材14によって保持されている。ここで、結像光学系13は、物体側から入射した光線を像面側に射出し、結像部(本実施の形態においては、撮像素子の撮像面S)に光学像を形成する(被写体の像を結像させる)撮像用の単焦点レンズであり、撮像素子は、被写体に対応した光信号を画像信号に変換して出力する。そして、撮像素子と、結像光学系13とを用いて撮像装置が構成される。
第3レンズ10と撮像素子の撮像面Sとの間には、上記第1の実施の形態の平行平板6と同様の透明な平行平板12が配置されている。
下記(表3)に、本実施の形態における結像光学系13の具体的数値例を示す。
Figure 0005097086
また、下記(表4A)、(表4B)に、本実施の形態における結像光学系7を構成する第1〜第3レンズ8〜10の非球面係数(円錐常数を含む)を示す。
Figure 0005097086
Figure 0005097086
本実施の形態の結像光学系13においても、画角外の入射光線を、光学部材による全反射によって遮断するように構成されている。より具体的には、第3レンズ10の像面側のレンズ面fの有効開口部外にある面g(コバ部10aの像面側の表面)に、画角外の入射光線を全反射させる全反射面が設けられている。すなわち、第3レンズ10の像面側のレンズ面fの有効開口部外にある面gは、物体側に大きい屈折率領域を有する面であり(第3レンズ10の屈折率n2:1.525、第3レンズ10と平行平板12との間の空気の屈折率:1.00)、全反射が起こり始める入射角度である臨界角は、sin-1(1/n2)=約41度である。また、面g(全反射面)は、光軸から離れるにしたがって撮像面Sとの間の距離が減少するように傾斜している(入射光線に対して斜めに配置されている)。ここで、面gの、光軸に垂直な面とのなす角度は、θ2=約20度である。この場合、面gは、光路解析などによって適切に配置されるべきである。
[2.結像光学系の作用効果]
次に、上記のように構成された結像光学系について、その作用効果を説明する。
図2において、a’、b’、c’、d’は、結像光学系13に入射する光線を示している。
光線a’(実線)は、入射角約32度で結像光学系13に入射し、撮像面Sに結像する光線の1つであり、第1〜第3レンズ8〜10の各レンズ面の最大有効径を通過する。
光線b’、c’、d’(破線)は、光線a’よりも大きい入射角約40度(>半画角ω2=約32度)で結像光学系13に入射し、結像には寄与しない光線(不要光束)である(光線b’は不要光束の上端の光線(上光線)、光線c’は不要光束の開口絞り11の中心を通過する光線(主光線)、光線d’は不要光束の下端の光線(下光線))。そして、光線b’、c’、d’が第3レンズ10の像面側のレンズ面fの有効開口部外にある面gに入射するとき、当該面gに対する光線b’、c’、d’の入射角が臨界角よりも大きくなり、光線b’、c’、d’は、面gで全反射する。すなわち、光線b’、c’、d’は、面gによる全反射によって遮断される。従って、光線b’、c’、d’を撮像面Sに到達させないようにすることが可能となり、その結果、像質の劣化を引き起こすフレアやゴーストの発生を十分に抑えることが可能となる。尚、画角外の入射光線を全反射させる全反射面を、レンズ面の有効開口部にも設けるようにすれば、像質の劣化を引き起こすフレアやゴーストの発生の抑制効果をさらに向上させることが可能となる。
このとき、第3レンズ10(光学部材)の面gで全反射した光線b’、c’、d’は、第3レンズ10のコバ部10aの外周面に到達するが、この第3レンズ10(光学部材)のコバ部10aの外周面に、上記第1の実施の形態と同様の、面g(全反射面)で反射した光線b’、c’、d’の撮像面Sへの到達を阻止する手段を設けておけば、例えば、全反射させた光線b’、c’、d’の一部が他の部位でさらに反射して撮像面Sに到達するのを防止することができる。尚、本実施の形態においても、全反射面で反射した光線の撮像面Sへの到達を阻止する手段は、全反射面が設けられた光学部材(本実施の形態においては、第3レンズ10)とは異なる光学部材(第2レンズ9、平行平板12等)に設けることができる。例えば、図示していないが、第3レンズ10の面gで全反射した光線b’、c’、d’がレンズ保持部材14で反射し、その反射した光線が第2レンズ9のコバ部の表面に到達する場合には、第2レンズ9のコバ部の表面に反射防止構造や拡散構造を設けることにより、全反射面で反射した光線の撮像面Sへの到達を阻止することができる。
また、第3レンズ10を通過して、レンズ保持部材14に光線が到達することを考慮し、レンズ保持部材14に同様の構造を設けておけば、上記と同様に、面gで全反射させた光線b’、c’、d’の一部が他の部位でさらに反射して撮像面Sに到達するのをさらに防止することができる。
尚、本実施の形態においては、第3レンズ10のコバ部の像面側の面(レンズ面の有効開口部外にある面)に全反射面を設けているが、全反射面は、いずれの光学部材に設けられていてもよい(本実施の形態においては、第1〜第3レンズ8〜10のいずれに設けられていてもよい)。
また、本実施の形態においては、このように、全反射面が入射光線に対して斜めに配置されている場合を例に挙げて説明したが、この場合の全反射面は、上記第1の実施の形態と同様に、入射光線に対して凸面形状を有するものであってもよい。
また、上記第1及び第2の実施の形態においては、結像光学系として単焦点レンズを例に挙げて説明したが、ズーム機能を有する結像光学系にも本発明は適用可能である。さらに、上記第1及び第2の実施の形態を組み合わせた本発明も、単焦点レンズからなる結像光学系、ズーム機能を有する結像光学系のそれぞれに適用可能である。
本発明の結像光学系は、像質の劣化を引き起こすフレアやゴーストの発生を十分に抑えることができるので、高性能化が望まれるカメラ付き携帯電話機などのモバイル製品の分野において特に有用である。
本発明の第1の実施の形態における結像光学系の構成を示す配置図 本発明の第2の実施の形態における結像光学系の構成を示す配置図
符号の説明
a、b、c、d、a’、b’、c’、d’ 光線
e レンズ面(全反射面)
f レンズ面
g 面(全反射面)
S 撮像面
1、8 第1レンズ
2、9 第2レンズ
2a、10a コバ部
3、10 第3レンズ
4 第4レンズ
5、11 開口絞り
6 平行平板
7、13 結像光学系

Claims (6)

  1. 物体側から入射した光線を像面側に射出し、結像部に被写体の像を結像させる結像光学系であって、
    画角外の入射光線を、レンズ部を有する部材による全反射によって遮断するように、前記部材の、前記画角外の入射光線を全反射させる全反射面が、前記部材の光学面の有効開口部内に設けられていて、
    前記部材の、前記画角外の入射光線を全反射させる前記全反射面が、前記入射光線に対して凸面形状を有することを特徴とする結像光学系。
  2. 物体側から入射した光線を像面側に射出し、結像部に被写体の像を結像させる結像光学系であって、
    画角外の入射光線を、レンズ部を有する部材による全反射によって遮断するように、前記部材の、前記画角外の入射光線を全反射させる全反射面が、前記部材の光学面の有効開口部外に設けられ、かつ、前記部材の、前記画角外の入射光線を全反射させる前記全反射面が、前記入射光線に対して凸面形状又は前記部材の光軸から離れるに従って前記結像部側に近づく傾斜面を有することを特徴とする結像光学系。
  3. 前記画角外の入射光線を全反射させる全反射面で反射した光線が到達する部位に、前記全反射面で反射した光線の前記結像部への到達を阻止する手段が設けられている、請求項1又は2に記載の結像光学系。
  4. 前記全反射面で反射した光線の前記結像部への到達を阻止する手段が、反射防止構造又は拡散構造からなる、請求項に記載の結像光学系。
  5. 前記全反射面で反射した光線の前記結像部への到達を阻止する手段が、前記部材に設けられている、請求項又はに記載の結像光学系。
  6. 被写体に対応した光信号を画像信号に変換して出力する撮像素子と、前記撮像素子の撮像面に前記被写体の像を結像させる結像光学系とを備えた撮像装置であって、
    前記結像光学系として請求項1〜のいずれか1項に記載の結像光学系を用いたことを特徴とする撮像装置。
JP2008291203A 2008-11-13 2008-11-13 結像光学系及びそれを用いた撮像装置 Expired - Fee Related JP5097086B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008291203A JP5097086B2 (ja) 2008-11-13 2008-11-13 結像光学系及びそれを用いた撮像装置
KR1020107020166A KR101252916B1 (ko) 2008-11-13 2009-08-05 결상 광학계 및 그것을 이용한 촬상 장치
CN2009801122535A CN101990646B (zh) 2008-11-13 2009-08-05 成像光学系统以及使用该成像光学系统的摄像装置
PCT/JP2009/003752 WO2010055599A1 (ja) 2008-11-13 2009-08-05 結像光学系及びそれを用いた撮像装置
US12/934,553 US20110019281A1 (en) 2008-11-13 2009-08-05 Imaging optical system and imaging device using the same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008291203A JP5097086B2 (ja) 2008-11-13 2008-11-13 結像光学系及びそれを用いた撮像装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010117584A JP2010117584A (ja) 2010-05-27
JP5097086B2 true JP5097086B2 (ja) 2012-12-12

Family

ID=42169746

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008291203A Expired - Fee Related JP5097086B2 (ja) 2008-11-13 2008-11-13 結像光学系及びそれを用いた撮像装置

Country Status (5)

Country Link
US (1) US20110019281A1 (ja)
JP (1) JP5097086B2 (ja)
KR (1) KR101252916B1 (ja)
CN (1) CN101990646B (ja)
WO (1) WO2010055599A1 (ja)

Families Citing this family (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011221136A (ja) * 2010-04-06 2011-11-04 Tamron Co Ltd 組合せレンズ、レンズユニット、撮像装置、及び組合せレンズの連結固定方法
KR101247314B1 (ko) 2010-07-26 2013-03-25 삼성테크윈 주식회사 결상렌즈 시스템
TWI531813B (zh) * 2011-08-15 2016-05-01 大立光電股份有限公司 光學影像拾取鏡頭組
WO2013145989A1 (ja) * 2012-03-28 2013-10-03 コニカミノルタ株式会社 撮像レンズ、撮像装置及び携帯端末
CN103412394B (zh) * 2013-03-19 2017-05-10 玉晶光电(厦门)有限公司 可携式电子装置与其光学成像镜头
CN103837966B (zh) * 2014-03-04 2016-04-27 中国科学院光电技术研究所 一种用于i线大面积平板投影光刻机的物镜
CN103837967B (zh) * 2014-03-04 2016-05-18 中国科学院光电技术研究所 一种大视场高数值孔径的i-line光刻机投影物镜
TWI518362B (zh) * 2014-10-24 2016-01-21 大立光電股份有限公司 光學透鏡系統、取像裝置及電子裝置
CN111752071A (zh) * 2019-03-29 2020-10-09 三营超精密光电(晋城)有限公司 镜头模组及具有该镜头模组的电子装置
CN110049223B (zh) * 2019-05-08 2021-09-03 维沃移动通信有限公司 一种摄像头组件及移动终端
JP6854542B1 (ja) * 2019-11-28 2021-04-07 佐藤 拙 光学素子、光学系及び光学装置
CN111028672A (zh) * 2019-12-03 2020-04-17 维沃移动通信(杭州)有限公司 电子设备
CN113671665B (zh) * 2020-05-15 2022-10-21 新巨科技股份有限公司 四片式红外单波长镜片组
CN113805299A (zh) * 2020-06-11 2021-12-17 玉晶光电(厦门)有限公司 垫圈
JP6990466B2 (ja) * 2020-10-22 2022-02-03 拙 佐藤 光学素子、光学系及び光学装置

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11337709A (ja) * 1998-05-29 1999-12-10 Sony Corp 遮光板及びそれを有するレンズ系
JP3020095B2 (ja) * 1998-07-03 2000-03-15 オリンパス光学工業株式会社 対物レンズ
JP3710724B2 (ja) * 2001-05-14 2005-10-26 大日本スクリーン製造株式会社 結像光学装置
JP3804579B2 (ja) * 2002-06-19 2006-08-02 三菱電機株式会社 恒星センサ
JP3396683B1 (ja) * 2002-07-31 2003-04-14 マイルストーン株式会社 撮像用レンズ
JP3891567B2 (ja) * 2002-12-03 2007-03-14 フジノン株式会社 フレアストッパ
JP4137726B2 (ja) * 2003-07-04 2008-08-20 オリンパス株式会社 撮像装置
JP2005170711A (ja) * 2003-12-09 2005-06-30 Fujinon Corp 光学素子及びその成形方法
JP2008175992A (ja) * 2007-01-17 2008-07-31 Fujinon Corp 光学素子および光学ユニット
JP2008175991A (ja) * 2007-01-17 2008-07-31 Fujinon Corp 光学素子および光学ユニット
CN101726822B (zh) * 2008-10-30 2012-05-16 鸿富锦精密工业(深圳)有限公司 透镜组
CN101726821B (zh) * 2008-10-30 2011-03-23 鸿富锦精密工业(深圳)有限公司 透镜组

Also Published As

Publication number Publication date
CN101990646B (zh) 2013-02-06
JP2010117584A (ja) 2010-05-27
US20110019281A1 (en) 2011-01-27
KR101252916B1 (ko) 2013-04-09
CN101990646A (zh) 2011-03-23
KR20100112197A (ko) 2010-10-18
WO2010055599A1 (ja) 2010-05-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5097086B2 (ja) 結像光学系及びそれを用いた撮像装置
CN109073862B (zh) 成像透镜和成像装置
TWI416163B (zh) 光學影像拾取鏡頭
US9547157B2 (en) Optical imaging lens and electronic device comprising the same
JP5368171B2 (ja) 撮像レンズ及びそれを用いた撮像装置
JP5775616B2 (ja) 撮像レンズ
JP6952830B2 (ja) 撮像レンズ系
JP3138700U (ja) 二枚のレンズから構成される撮像レンズ
JP2007108614A (ja) 撮影光学系,撮影レンズユニットおよびカメラ
JP2013145330A (ja) 撮像レンズ
JP2010107611A (ja) 結像光学系及びそれを用いた撮像装置
US9829682B2 (en) Optical imaging lens and electronic device comprising the same
JP2019109496A (ja) 光学レンズ
JP2011112719A (ja) 撮像レンズ及びそれを用いた撮像装置、並びに、当該撮像装置を搭載した携帯機器
JP7248014B2 (ja) 撮像光学系、および撮像装置
US9791669B2 (en) Optical imaging lens and electronic device comprising the same
JP2013041205A (ja) 画像読取用レンズおよび画像読取装置
JP2004053813A (ja) レンズ装置
US9869923B2 (en) Lens apparatus and image pickup apparatus including the same
JP5506535B2 (ja) 撮影レンズ及びこの撮影レンズを備えた検査装置
JP2022173832A (ja) 撮像レンズ系及び撮像装置
JP6921608B2 (ja) マクロレンズ及びマクロレンズを備えた撮像装置
US20160191764A1 (en) Optical imaging lens and electronic device comprising the same
JPH0772382A (ja) 広角レンズ
US20200142159A1 (en) Optical lens

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110705

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120703

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120808

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120918

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120921

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150928

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees