JP2010169802A - 内視鏡用光学装置、内視鏡用照明装置、内視鏡用撮影装置、及び内視鏡 - Google Patents

内視鏡用光学装置、内視鏡用照明装置、内視鏡用撮影装置、及び内視鏡 Download PDF

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亮 北野
Takashi Yashiro
孝 矢代
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Abstract

【課題】2つのプリフォームを使って成形されたレンズを用いて安定した配光特性を得る。
【解決手段】内視鏡の照明光学系33は、照明レンズ34とファイバーバンドル30とからなる。照明レンズ34は、ファイバーバンドル30の出射端面30aに対面する入射面が凸の非球面r2になっている。照明光は、非球面r2の全面を通る光を利用する。非球面r2には、成形上の問題により外周部53に形状不安定部が生じる。そこで、照明レンズ34と出射端面30aとの間に遮光リング55を設けている。遮光リング55は、外周部53を覆っており、外周部53に入射する光を遮光する。
【選択図】図12

Description

本発明は、2つのプリフォームを使って成形され、かつ少なくとも1面が非球面に形成されている正レンズを含む光学系を備える内視鏡用光学装置、内視鏡用照明装置、内視鏡用撮影装置、及び内視鏡に関するものである。
医療用の電子内視鏡は、体内に挿入される挿入部の先端に、観察光学系と照明光学系とが内蔵されており、照明光学系で被写体を照明し、照明された被写体の画像情報を観察光学系で映像信号として取り出し、モニタ等によりその画像を表示する。挿入部には、先端部から基端部へと貫通する内部空間にファイバーバンドルが収容されている。ファイバーバンドルは、光が入射する入射端面と光を出射する出射端面とを有し、光を基端部から先端部へと導く。出射端面から出射される光は、照明光学系を通して被写体に向けて照射される。
近年、内視鏡の撮像範囲の広角化の要求が高まり、これに伴って照明光学系の照射範囲も広角化が要求されている。また、平面状物体だけでなく、食道や気管支の内面などの管状物体や、胃の内面などの球面状物体などの観察対象物に対しても適切な照度分布が与えられる照明光学系の要求も高まっている。そこで、ファイバーバンドルからなるライトガイドの前に正のレンズ系を配置し、このレンズ系によりライトガイドから出射される光を一度集光させた後に発散させて広角な照明を可能にした広角な内視鏡用照明光学系が知られている(特許文献1、特許文献2)。
特許文献1に記載の照明光学系は、少なくとも1つの正レンズを含み、この正レンズの少なくとも1面を非球面にし、その非球面をファイバーバンドルの出射端に対面させている。非球面は、光軸から離れるにつれて近似曲率よりも曲率が弱くなる曲面になっている。そして、非球面を近似曲率で表わした時の全系の焦点距離をf、光源から光軸に平行に発した光線のこの光学系への入射光線高さhとこの光線高の光学系からの射出角θと間に、略h=f・sinθになる関係が成り立つ光学系になっている。また、特許文献2に記載の光学系は、略h=f・θになる関係が成り立つ光学系になっている。
前述したように、特許文献1及び2に記載の正レンズは、非球面をファイバーバンドルの出射端に対面して配されている。したがって、ファイバーバンドルの出射端からファイバーの開口数(NA)にしたがって出射される光は、非球面全面に入射され、光の全てを照明光として利用することができる。
ところで、光学レンズを成形する方法としてモールド成形が知られている。モールド成形は、光学機能転写面を有する上型及び下型と、上型及び下型の水平方向の位置を規定する胴型とからなる成形型を用い、上・下型間に成形材料(ガラス光学素子やプラスチック光学素子)、例えばプリフォーム(予め、球状又は回転楕円体状等の形状に成形された予備成形品)を加熱しながら、成形型を押圧して成形する。通常、1つのプリフォームを使用して1つの光学レンズを作るが、他の方法として、複数のプリフォームを使用して1つの光学レンズを作る方法が知られている(特許文献3)。この方法を用いると、1つのプリフォームでは大きすぎて成形型に収まらない容量の光学レンズを成形することができ、また、プリフォームの形状と成形型との形状の違いによって成形後の光学素子に圧縮空気が入り込む問題を防止することができる。
特開平5−157967号公報 特開平5−119272号公報 特開2004−10456号公報
しかしながら、特許文献1及び特許文献2に記載した正レンズの非球面の形状は、光軸から離れるにしたがって近似曲率よりも曲面の曲率が弱くなる凸面になっている。したがって、前述した正レンズは、非球面の外周部、つまり非球面と光軸に対して平行な直線部との間のつなぎ目が、形状が急激に変化する形状変化部となる。モールド成形では、加熱して軟化したプリフォームがその形状変化部に行き渡らないおそれがある。また、凸レンズの場合は、中央部の肉厚よりも外周部の肉厚のほうが薄い。このため、冷却中に外周部の温度の低下が顕著となる。外周部の温度がガラス転移点以下になるとガラスの流動が止められるので、ガラス内部の熱溜りが熱収縮し、外周部を窪ませるおそれがある。このため、非球面外周部である形状変化部に窪み等が生じて、ここが形状精度上の不良を引き起こしやすい形状不安定部になる。
また、モールド成形では、プリフォームの大きさが、個体ごとに厳密に同一であれば問題はないが、多数個成形する場合、プリフォームの大きさを厳密に同一にすることは現実には困難である。この場合のプリフォーム50は圧縮成型が進行するほどレンズ外周部に向けて伸びることとなり、プリフォームの体積が基準より大きい場合はレンズの中心厚のばらつき誤差となる。一方プリフォーム50の体積が基準より小さい場合はレンズの中心厚ばらつきは発生しないが、2個のプリフォームの接合部の外周部分に体積ばらつき分の成型不良領域が発生することになる(図11)。また、成形時の型の押圧量の誤差によっても、外周部に形状不良領域が生じるおそれがある。
このように、非球面の外周部は形状不安定になりやすい。光がこの形状不安定部を通ることで、配光が個体ごとでバラツキ、よって内視鏡ごとで配光特性や照度分布が安定しないという問題があった。
また、2つのプリフォームを使って成形され、かつ少なくとも1面が非球面に形成されている正レンズを内視鏡の撮影光学系に用いる場合にも、正レンズの外周部に形状不安定部が生じるおそれがある。このようになると、フレアー等が生じて画質が低下する。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、形状不安定部をもつ光学レンズを用いても、配光特性や照度分布、及び画質等の品質を一定に維持することができる内視鏡用光学装置、内視鏡用照明装置、内視鏡用撮影装置、及び内視鏡を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の内視鏡用光学装置では、体内に挿入される挿入部と;2つのプリフォームを使って成形され、かつ少なくとも1面が非球面に形成されている正レンズを含み、前記挿入部の先端に内蔵されている光学系と;前記非球面に隣接して配されており、前記非球面の外周部に生じる形状不安定部に入射する光を遮光する遮光部材と;を備えたものである。
また、本発明の内視鏡用照明装置では、光源からの光をガイドして出射端面から出射するライトガイドと;2つのプリフォームを使って成形され、かつ前記出射端面に対面する入射面が非球面に形成されている正レンズを含む照明光学系と;前記出射端面と前記非球面との間に配されており、前記非球面の外周部に生じる形状不安定部に入射する光を遮光する遮光部材と;を備えたものである。
照明光学系としては、特許文献1に示されるように比較的枚数の少ない例えば2枚ないし1枚構成で、少なくとも1面を非球面としたものが望ましく、このような構成の場合、1枚のレンズがレンズ外径に対して中心厚が厚いレンズを利用することが可能となり、本発明のプリフォームを2個成型するレンズにとっては好適である。また、面形状は、撮影光学系の撮影領域を均一に照明できるものであればよい。
形状不安定部は、非球面の光軸から離れた外周部に生じてことが多い。そこで、遮光部材としては、外周部を覆う遮光リングを用いてもよい。また、形状不安定部に遮光層を塗布してもよい。さらに、正レンズを保持する保持部材に突起部、又は段差部を設け、突起部、又は段差部で、形状不安定部に入射する光を遮光するように構成してもよい。
正レンズは、2つのプリフォームを上・下型の間に順に供給し、上・下型で2つのプリフォームを押圧して作るモールド法で成形することができる。
本発明の内視鏡としては、体内に挿入され、且つ先端部から基端部へと貫通する内部空間を有する挿入部と;前記内部空間に収容されており、光源からの光を前記基端部から前記先端部に向けてガイドして出射端面から出射するライトガイドと;前記先端部の先端面に設けられた照明窓と;2つのプリフォームを使って成形され、かつ前記出射端面に対面する入射面が非球面に形成されている正レンズを含み、前記出射端面から出射する光を前記照明窓を通して被写体に向けて照射する照明光学系と;前記出射端面と前記非球面との間に配されており、前記非球面の外周部に生じる形状不安定部に入射する光を遮光する遮光部材と;を備えたものである。
また、本発明は内視鏡用の照明装置に限定されるものではなく、内視鏡用の撮影光学系を備える撮影装置にも、フレアーの発生を防止することができるので、採用するが可能である。
本発明によれば、非球面の外周部に生じる形状不安定部を通る光を遮光する遮光部材を設けているから、照明装置ごとの配光、及び照度分布のバラツキ、又は撮影装置ごとの画質のバラツキを安定させることができる。
電子内視鏡の使用状態を示す説明図である。 内視鏡の挿入部の先端面を示す説明図である。 ファイバーバンドルの出射面を示す説明図である。 ファイバーバンドルと照明レンズからなる照明光学系を示す断面図である。 照明レンズを作る成形装置を示す断面図である。 胴型を組み込んだ下型に第1のプリフォームを載置する工程を示す断面図である。 第2のプリフォームを載置する工程を示す断面図である。 上型を組み込む工程を示す断面図である。 第1及び第2のプリフォームを加熱しながら押圧する工程を示す断面図である。 冷却後に上型を外して照明レンズを取り出す工程を示す断面図である。 非球面のうちの外周部に窪みや溝が生じて形状不安定部が生じた照明レンズを示す説明図である。 照明レンズの形状不安定部を遮光リングで覆った構成を示す断面図である。 照明レンズの形状不安定部に遮光層を塗布した別の実施形態を示す断面図である。 照明レンズの形状不安定部を、レンズを固定する固定部材の突起部で覆った他の実施形態を示す断面図である。 撮影光学系を備えた撮影光学系に本発明を用いた他の実施形態を示す説明図である。
電子内視鏡10は、図1に示すように、挿入部11、挿入部11の基端部に接続されている手元操作部12、及び、ユニバーサルコネクタ13などを備えている。挿入部11は、フレキシブルな管状に形成されており、先端部14、湾曲部15、及び、可撓管部16とで構成されている。先端部14には、硬質な金属材料等で形成されており、撮像素子や照明光学系等が内蔵されている。
ユニバーサルコネクタ13は、手元操作部12から延設されたユニバーサルケーブル18の先端に設けられており、プロセッサ装置19、及び、光源装置20に接続される。プロセッサ装置19には、電源回路、撮像素子から得られる撮像信号を画像処理してコンポジット信号やRGBコンポーネント信号にエンコードするための画像処理回路等が設けられている。光源装置20には、光源が内蔵されており、その光は、手元操作部12を通って挿入部11の内部空間に収容したファイバーバンドルによって基端部から先端部14へと導かれて照明光学系に入射する。
可撓管部16は、手元操作部12と湾曲部15との間を細径で長尺状に繋ぐ部分であり、可撓性を有している。これらの間の湾曲部15は、手元操作部12に設けられた湾曲操作ノブ12aの操作に連動して挿入部11の内部空間に収容されたアングルワイヤが牽引されて先端部14を上下左右に湾曲動作する。これにより、先端部14が体腔内の所望の方向に向けられ、照明光学系から放たれる照明光を観察部位に照射し、その反射光を撮像素子で撮像して、画像処理回路を介してモニタ21に表示する。
先端部14の先端面14aには、図2に示すように、観察窓23、照明窓24,25等が設けられている。観察窓23には、体腔内の被観察部位の像光を取り込むための対物光学系の一部が露呈され、対物光学系の奧には撮像素子が内蔵されている。照明窓24,25には、照明光学系が内蔵されている。照明光学系は、ファイバーバンドルの出射端面から出射される光を被写体に向けて配光する。照明窓24,25は、観察窓23を挟んだ両側に設けられており、撮像素子で撮像する被写体を影が出ないように照明する。なお、符号26は送気送水ノズルの出口、符号27,28は鉗子出口である。
ファイバーバンドル30の出射端面30aは、図3に示すように、複数本の光ファイバー(ファイバー素線)31を円形となるように結束して作られている。出射端面30aの周りには、弾性自在な材質で形成した保護チューブ32が被着されている。各光ファイバー31の出射端はランダム、又は同心円状に密着して配列されている。なお、実際には、例えば内径2.36mmの保護チューブの内部に、2万〜3万本程度の細径の光ファイバーを結束して作られているが、図示では煩雑化を防ぐために、光ファイバー31の径を大きく記載している。この出射端面30aは、照明光学系に対する疑似面光源となる。なお、ファイバーバンドル30の代わりに、単ファイバーを用いても良い。
照明光学系33は、図4に示すように、ファイバーバンドル30と、単レンズ(以下「照明レンズ」と称す)34で構成されている。照明レンズ34は、物体側の面(出射面)が平面r1、疑似面光源側の入射面が凸を出射端面30aに向けた非球面r2になっている正レンズである。非球面は、光軸から離れるにしたがって近似曲率よりも曲率が弱くなる曲面であり、光源から光軸Oに平行に発した光線の照明レンズ34への入射光線高さhと、この入射光線高さhに対する照明レンズ34からの出射角θとの関係が略h=f・θ、又は略h=fsinθの関係になる面である。なお、ファイバーバンドル30と照明レンズ34との間に、単ファイバーを挿入してもよい。この場合、単ファイバーの出射端面に非球面r2が対面するように照明レンズ34を配すればよい。
照明レンズ34は、2つのプリフォームを、成形型を用いて押圧するモールド成形により作られる。成形型は、図5に示す成形装置40に設けられている。成形装置40は、例えば、下型ユニット41と、上型ユニット42と、ヒーター43と、チャンバー44等を備えている。下型ユニット41は、下型45、上型46、胴型47を載置する。そして、上型ユニット42が垂直方向に駆動することによって、上・下型46,45でプリフォームを押圧する。ヒーター43は、加熱部の一例であり、胴型47の周囲に設置され、成形型、及びプリフォームを加熱する。
チャンバー44は、内部を効率良く加熱したり、冷却したりするために、成形型、下型ユニット41、上型ユニット42、及びヒーター43を収容しており、例えば、内部を不活性ガスで充満させたり、真空にさせたりすることができる。
上型46と下型45は、例えば円柱形状の胴体部46a,45aを有しており、対向する面には、光学機能転写面を含む転写面46b,45bが形成され、逆側の面には、胴体部46a,45aの直径よりも大きいフランジ面46c,45cが形成されている。上型46は、下型45に対して垂直方向に移動することで互いの転写面46b,45bでプリフォームを押圧する。下型45の転写面45bは、前述した照明レンズ34の非球面r2を作るための面になっており、上型46の転写面46bは、照明レンズ34の平面r1を作るための平面になっている。
胴型47は、例えば中空の円筒形状であり、この内面は、上・下型46,45の胴体部46a,45aの外面がそれぞれ摺動可能に接する径で作られており、上型46の垂直方向への移動を案内し、かつ上・下型46,45の水平方向の位置をそれぞれ規定する。この胴型47は、予め下型45に組み込まれている。
第1のプリフォーム(光学ガラス素材)50は、図6に示すように、例えば球状の形状になっており、下型45の転写面45bの略中央に載置される。次に、第2のプリフォーム(光学ガラス素材)51 が胴型47内に供給され、第1のプリフォーム50の上に載置される。第2のプリフォーム51は、例えば円柱状の形状になっており、第1のプリフォーム50と同じ素材、又はガラス転移点Tgの温度が略同じで異なる素材になっている。
その後、図8に示すように、上型46を胴型47に挿入した後に、ヒーター43を駆動して、成形型を介して第1及び第2のプリフォーム50,51を同時に加熱する。この加熱は、第1及び第2のプリフォーム50,51が、少なくともガラス移転点Tg以上、例えば光学ガラス素材の屈伏点At(Ts)以上(例えば、屈伏点At (Ts)+10〜40℃など)の所定温度になるまで行われる。屈伏点At (Ts)では、光学ガラス素材が加圧によって変形可能な温度であり、光学ガラス素材は、例えば1010〜1011P(ポアズ)(=10〜1010Pa・s)程度の粘度となる。
成形型には温度センサが内蔵されている。温度センサから得られる温度情報は、成形装置40に設けた制御部に送られる。制御部は、温度情報に基づいて第1及び第2のプリフォーム50,51の温度を予測してヒーター43の駆動を制御する。第1及び第2のプリフォーム50,51が所定温度になった後に、上型46を下降させて第1及び第2のプリフォーム50,51を上型46及び下型45の転写面42b,45bによって押圧する。これにより、第1及び第2のプリフォーム50,51が照明レンズ34の形状に一体化される。
その後、第1及び第2のプリフォーム50,51を冷却する。冷却は、徐冷した後に、急冷する。しかる後に、上型46が取り外され、成形品(照明レンズ)が取り出される。
ところで、前述したようなモールド成形で照明レンズ34を作ると、個々のプリフォームの体積のバラツキ等の要因により、図11に示すように、第1のプリフォーム50と第2のプリフォーム51との外周の合わせ目、特に、非球面r2のうちの光軸から最も離れた外周部(非球面r2と光軸Oに平行なコバ面54とのつなぎ目)53に、窪みや溝等の形状不安定部53aが生じる。
非球面r2の外周部53に形状不安定部53aが生じている照明レンズ34を使うと、形状不安定部53aを通る光が設計値どおりに屈折しないため、配光にバラツキが生じる。そこで、図12に示すように、内視鏡10の挿入部11の先端部14に組み込むときに、ファイバーバンドル30の出射端面30aと照明レンズ34の非球面r2との間に、形状不安定部53aに入射する光を遮光する遮光リング55を設けている。
遮光リング55は、形状不安定部53aを覆うリング部55aと、非球面r2のうちの外周部53を除く形状安定部53bに入射する光を通過させる開口部55bとを有する。リング部55aは、一端が非球面r2の形状安定部53bに当接し、他端がファイバーバンドル30の保護チューブ32に当接しており、照明レンズ34とファイバーバンドル30の出射端面30aの間隔を規制する間隔環の作用をもっている。遮光リング55の寸法としては、成形の最初の段階、すなわち試作過程で、形状不安定部53aと形状安定部53bとの領域を予めに分けておき、形状不安定部53aの領域に応じて決めればよい。なお、符号56は先端部14に設けた先端キャップ、符号57は照明レンズ34とフィイバーバンドル30とを固定する固定部材である。
上記実施形態では、遮光リング55を用いているが、遮光リング55を省略して、図13に示すように、照明レンズ34の非球面r2のうちの形状不安定部53aに、遮光層58を周方向に沿って塗布してもよい。遮光層58としては、黒色系のコーティング剤を塗布してもよいし、黒色系の油性のマジックで塗りつぶすようにしてもよい。また、図14に示すように、固定部材57に突起部又は段差部60を周方向に沿って設け、突起部又は段差部60で形状不安定部53aを覆うように構成してもよい。
また、上記各実施形態では、照明レンズ34としては、2枚のレンズを貼り合わせて作っても良い。さらに、ガラス素材のプリフォームの代わりに、プラスチック材料のプリフォームを使っても良い。また、本発明の照明光学系としては、照明レンズ34のみで構成されたもの以外に、照明レンズ34を含む複数のレンズで構成した光学系としてもよい。この場合、非球面r2を出射端面30aに向かって凸となるように照明レンズを配すればよい。
上記各実施形態では、内視鏡用の照明装置として説明しているが、本発明では内視鏡用に限ることはなく、他の照明装置にも用いることができる。
また、上記各実施形態では、内視鏡の照明光学系を有する照明装置を基に説明しているが、本発明は照明装置に採用することに限定されるものではなく、撮影光学系(対物光学系)を有する撮影装置に用いることでフレアーの発生を防止することも可能である。
内視鏡に用いる撮影光学系は、体内に挿入される挿入部の先端に設けた観察窓の奧に内蔵されており、例えば図15に示すように、物体側から順に、負の屈折率を有する第1レンズ71と、明るさ絞り72と、正の屈折率を有する第2レンズ73と、正の屈折率を有する第3レンズ75とからなる。このような撮影光学系を備える撮影装置10に、本発明を採用する場合、第3レンズ75を2つのプリフォームで作った正レンズする。第3レンズ75は、物体側の面が非球面75a、像側の面が平面75bになっている。遮光リング(遮光部材)74は、第2レンズ73と第3レンズ75との間に配置され、第3レンズ75に生じる形状不安定部77に入射する被写体光を遮光してフレアーを防止する。符号76は、受光面を結像面に配した撮像センサである。ファイバースコープに用いる場合には、撮像センサの代わりにイメージガイドを設け、イメージガイドの端面を平面75bに密着させればよい。なお、撮影光学系のレンズ構成としては、3群構成に限ることはない。また、撮影光学系においても本発明の正レンズをどこに配置してもよく、例えば、図15で説明したレンズ構成の場合、第2レンズを本発明の正レンズとしてもよい。この場合には、第2レンズの像面を非球面にすればよい。
10 電子内視鏡
11 挿入部
14 先端部
30 ファイバーバンドル
34 照明レンズ
53 外周部
55,74 遮光リング
r1,75b 平面
r2,75a 非球面

Claims (8)

  1. 体内に挿入される挿入部と、
    2つのプリフォームを使って成形され、かつ少なくとも1面が非球面に形成されている正レンズを含み、前記挿入部の先端に内蔵されている光学系と、
    前記非球面に隣接して配されており、前記非球面の外周部に生じる形状不安定部に入射する光を遮光する遮光部材と、
    を備えたことを特徴とする内視鏡用光学装置。
  2. 光源からの光をガイドして出射端面から出射するライトガイドと、
    2つのプリフォームを使って成形され、かつ前記出射端面に対面する入射面が非球面に形成されている正レンズを含む照明光学系と、
    前記出射端面と前記非球面との間に配されており、前記非球面の外周部に生じる形状不安定部に入射する光を遮光する遮光部材と、
    を備えたことを特徴とする内視鏡用照明装置。
  3. 前記遮光部材は、前記形状不安定部を覆うリング部と、前記非球面のうちの前記形状不安定部を除く形状安定部に入射する光を通過させる開口部とを有する遮光リングになっていることを特徴とする請求項2記載の内視鏡用照明装置。
  4. 前記遮光部材は、前記形状不安定部に塗布される遮光層となっていることを特徴とする請求項2記載の内視鏡用照明装置。
  5. 前記遮光部材は、前記正レンズを保持する保持部材に設けた突起部又は段差部になっていることを特徴とする請求項2記載の内視鏡用照明装置。
  6. 前記正レンズは、前記2つのプリフォームを上・下型の間に順に供給し、供給した後に上・下型を介して2つのプリフォームを加熱し、その後に、前記上・下型で前記2つのプリフォームを押圧して作られることを特徴とする請求項2ないし5いずれか記載の内視鏡用照明装置。
  7. 受光面を有する撮像センサと、
    2つのプリフォームを使って成形され、かつ少なくとも1面が非球面に形成されている正レンズを含み、前記非球面を通る被写体光を前記結像面に結像する撮影光学系と、
    前記非球面に隣接して配されており、前記非球面の外周部に生じる形状不安定部に入射する光を遮光する遮光部材と、
    を備えたことを特徴とする内視鏡用撮影装置。
  8. 体内に挿入され、且つ先端部から基端部へと貫通する内部空間を有する挿入部と、
    前記内部空間に収容されており、光源からの光を前記基端部から前記先端部に向けてガイドして出射端面から出射するライトガイドと、
    前記先端部の先端面に設けられた照明窓と、
    2つのプリフォームを使って成形され、かつ前記出射端面に対面する入射面が非球面に形成されている正レンズを含み、前記出射端面から出射する光を前記照明窓を通して被写体に向けて照射する照明光学系と、
    前記出射端面と前記非球面との間に配されており、前記非球面の外周部に生じる形状不安定部に入射する光を遮光する遮光部材と、
    を備えことを特徴とする内視鏡。
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