JPH08255308A - 複合磁気ヘッドの製造方法 - Google Patents

複合磁気ヘッドの製造方法

Info

Publication number
JPH08255308A
JPH08255308A JP7328638A JP32863895A JPH08255308A JP H08255308 A JPH08255308 A JP H08255308A JP 7328638 A JP7328638 A JP 7328638A JP 32863895 A JP32863895 A JP 32863895A JP H08255308 A JPH08255308 A JP H08255308A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic head
ferrite
magnetic
head
film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7328638A
Other languages
English (en)
Inventor
Genkaku Ri
元赫 李
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
L G DENSHI KK
LG Electronics Inc
Original Assignee
L G DENSHI KK
LG Electronics Inc
Gold Star Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by L G DENSHI KK, LG Electronics Inc, Gold Star Co Ltd filed Critical L G DENSHI KK
Publication of JPH08255308A publication Critical patent/JPH08255308A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/127Structure or manufacture of heads, e.g. inductive
    • G11B5/133Structure or manufacture of heads, e.g. inductive with cores composed of particles, e.g. with dust cores, with ferrite cores with cores composed of isolated magnetic particles
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/127Structure or manufacture of heads, e.g. inductive
    • G11B5/187Structure or manufacture of the surface of the head in physical contact with, or immediately adjacent to the recording medium; Pole pieces; Gap features
    • G11B5/255Structure or manufacture of the surface of the head in physical contact with, or immediately adjacent to the recording medium; Pole pieces; Gap features comprising means for protection against wear

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Magnetic Heads (AREA)
  • Soft Magnetic Materials (AREA)
  • Thin Magnetic Films (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 磁気ヘッドのコア部材として用いるMn‐Z
n単結晶亜鉄酸塩に非磁性酸化物を添加し結晶亜鉄酸塩
を製造し、核多結晶亜鉄酸塩を磁気ヘッドのコア部材に
して製造した磁気ヘッドの摂動面にDLC膜を所定の厚
さにコーティング処理した複合磁気ヘッドの製造方法。 【解決手段】 配合容器内の亜鉄酸塩の出発物質に非金
属酸化物を添加し、適正比率で原料を配合する工程と、
配合原料を湿式ミル方法で細粉砕後、乾燥し、焼結材を
鍛造する工程と、焼結材を熱間静水圧焼結法で多結晶亜
鉄酸塩を形成する工程と、多結晶亜鉄酸塩の表面を機械
的に加工し鏡面にした後、亜鉄酸塩の表面にトラック
溝、巻線溝、及び補強溝の形成工程と、溝の全面に金属
磁性膜を蒸着し、一対の磁気コアの界面に接合ガラス物
を介し接合して磁気ヘッドコアを形成する工程と、磁気
へッドコアのテープの摂動面にプラズマCVD法でDL
C膜をコーティングする工程を包含する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複合磁気ヘッドの
製造方法に関する。本発明は、一対の磁気コアの製造時
に単結晶亜鉄酸塩(ferrite)系にSiO2、Z
rO2あるいはV205等の酸化物を添加して、多結晶
亜鉄酸塩を製造することによって、高周波特性を向上さ
せ、且つ磁気へッドの摂動面にDLC(Diamond
LikeCarbon)膜をコーティング処理するこ
とによって、磁気へッドの出力低下を補償して、保磁力
を向上させることができる複合磁気ヘッドの製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】最近、ビデオテープレコーダの記録媒体
として用いられる磁気テープの記録密度の増加に伴い、
高い残留磁束密度(Br)及び高い保磁力(Hc)をも
つ磁気テープ、例えば金属粉末が結合剤によって非磁性
材に被覆されて磁気記録層を形成する酸化鉄系磁気テー
プがたくさん使用されている。
【0003】磁気ヘッドが酸化鉄系テープやディジタル
オーディオテープ等に使用される場合、ヘッドの磁気ギ
ャップの磁界強度は、テープの高保磁力のため、増加し
なければならない。このため、テープに記録された信号
を消去するための磁気消去ヘッドは一層高い飽和磁束密
度を有するべきである。磁気ヘッドは保磁力(Hc)の
大きい記録媒体を磁化するために、磁気ヘッドの飽和磁
束密度が記録媒体(テープ、ディスク)の保磁力(H
c)より6〜8倍程度大きくなければ、記録及び再生は
不可能である。
【0004】現在使用されている酸化鉄系テープは、保
磁力(Hc)が600〜800エルステッド(Oe)程
度であり、残留磁気(Br)が5000ガウス(Gau
ss)であるMn‐Zn亜鉄酸塩コアを使用している。
しかし、8mm VCR(Video Cassett
e Recorder)やDAT(DigitalAu
dio Tape Recorder)等に使用される
テープは、保磁力(Hc)が1500エルステッド(O
e)程度であるため、前記亜鉄酸塩コアで製造された磁
気ヘッドでは記録もしくは再生が難しい。このため、亜
鉄酸塩コアと磁気ギャップとの間に、金属磁性膜を蒸着
することにより、ヘッドギャップの問題を解決すること
ができる。この際、前記金属磁性膜は、スパッタリング
のような物理的蒸着法でセンダスト(sendust)
(Fe-A1-Si)のような高透磁率合金を沈積させた
軟磁性合金膜を用いることができる。なお、ヘッドギャ
ップダメージ(head gap damage)を減少
するために、亜鉄酸塩コアと金属磁性膜との界面にC
r、SiO2、及びFe‐Ne等の物質で障壁層を形成
した後、金属磁性膜を沈積させた磁性膜を用いてもよ
い。このような方法で製造した磁気へッドは、MIG
(Meta1‐In‐Gap)型磁気ヘッドと呼ばれ
る。
【0005】前記MIG磁気へッドには、図1に示すよ
うに、一対の単結晶亜鉄酸塩コア1、1’のラッピング
(lapping)面に、それぞれトラック溝、巻線
溝、及び補強溝が加工形成されている。前記構造の亜鉄
酸塩コア1、1’の全面にスパッタリング法で金属磁性
膜2が蒸着される。前記金属磁性膜2上に、ヘッドギャ
ップ3からなるSi02のギャップ膜がスピンコーティ
ング(Spin Coating)される。それから、
融着ジグ(jig)内に前記構造の亜鉄酸塩コア1、
1’を位置させた後、その接合面にPbO2系の接合用
ガラス物4がスピンコーティングされる。最後、炉(f
urnace)で高温融着させた磁気ヘッド部材を一定
大きさの薄片に切り分けることによりヘッドチップが得
られる。
【0006】しかし、前記磁気ヘッドは、磁気記録媒体
と接触する摂動面5でテープ走行時に磨耗が発生し、こ
の磨耗された粉末が磁気ヘッドと酸化鉄系テープとの間
に止まるので、前記酸化鉄系テープ及び磁気ヘッドの周
辺構成部品に致命的な損傷を被る問題がある。
【0007】かかる問題を改善するため、特開平4−4
9508号公報には、図2に示すように、磁気ヘッド1
の摂動面に硬質を有するダイアモンド状カボン(Dia
mond Like Carbon、以下“DLC”と
いう)膜6をコーティング処理し、磁気記録媒体の走行
方向に対してR2<R1の曲率を有するようにR1の曲
率を有する摂動部と、R2の曲率を有する肩部を備えた
磁気ヘッドにおいて、前記曲率がR2<R1となるよう
に前記摂動部の表面をDLC膜で被覆処理する技術内容
が記載されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記DLC膜
を摂動面にコーティングする技術は、DLC膜のコーテ
ィング厚さによって磁気ヘッドと走行する磁気記録媒体
(テープ)との間で遮断層が形成されるので、磁気ヘッ
ドの摂動面の磨耗は減少するが、これに伴って磁気ヘッ
ドの出力低下が必ず発生する。
【0009】 Spacing loss =28.2 ×(DLCフィルムの厚さ/記録波長)dB・・・式(1) 上記式(1)に示すように、記録周波数が5MHzの場
合、DLCフィルムの厚さが1000Åであれば、Sp
acing 1ossは約4.7dB程度となる。従っ
て、通常の磁気ヘッドの使用による出力変動の許容範囲
は2dB程度であって、式(1)によるSpacing
1oss4.7dB程度は画質の低下を招く。
【0010】このようなSpacing lossの克
服は、DLC薄膜の厚さを薄くずれは可能であるが、前
記DLC薄膜が少なくとも1000Å(0.1マイクロ
メーター)とならなければ耐磨耗性を保持し得ないの
で、それ以上に薄く被覆するのは意味がない。
【0011】本発明は、かかる問題点を解決するための
ものである。その目的は、磁気ヘッドのコア部材として
用いられるMn‐Zn単結晶亜鉄酸塩に非磁性酸化物を
添加して結晶亜鉄酸塩を製造し、この多結晶亜鉄酸塩を
磁気ヘッドのコア部材にして製造した磁気ヘッドの摂動
面にDLC膜を所定の厚さにコーティング処理した複合
磁気ヘッドの製造方法を提供することにある。
【0012】本発明の他の目的は、多結晶亜鉄酸塩及び
DLCコーティング膜を使用して複合磁気ヘッドを形成
することによって、既存の厚いDLC膜による磁気ヘッ
ドの出力低下を防止するとともに磁気ヘッドの摂動面の
磨耗を最小化した複合磁気ヘッドの製造方法を提供する
ことにある。
【0013】本発明のもう1つの目的は、DLC膜を含
む複合磁気ヘッドによって高周波数におけるヘッドの特
性とヘッドの信頼性を向上させることができる複合磁気
ヘッドの製造方法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明による複合磁気ヘ
ッドの製造方法は、配合容器内の亜鉄酸塩の出発物質に
非金属酸化物を添加して、適正比率で原料を配合する工
程と、前記工程後、配合された原料を湿式ミル方法で細
かく粉砕した後、噴霧乾燥器で乾燥して粉末からなる焼
結材を鍛造する工程と、前記焼結材を熱間静水圧焼結法
で多結晶亜鉄酸塩に形成する工程と、前記多結晶亜鉄酸
塩の表面を機械的に加工して鏡面にした後、前記亜鉄酸
塩表面にトラック溝、巻線溝、及び補強溝を設ける工程
と、前記溝の全面に金属磁性膜を蒸着し、一対の磁気コ
アの界面に接合ガラス物を介して接合して、磁気ヘッド
コアを設ける工程と、前記磁気ヘッドコアのテープの摂
動面にプラズマCVD法でDLC膜をコーティングする
工程と、を包含しており、そのことにより上記目的が達
成される。
【0015】ある実施形態では、前記亜鉄酸塩の出発物
質は、Fe203、MnOあるいはZnO等の2価金属
塩である。
【0016】ある実施形態では、前記非金属酸化物添加
剤は、SiO2、ZrO2、V2O5のうち、任意の群
で選択されて添加される。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明による複合磁気ヘッ
ドの製造方法の一実施例を図面を参照して詳細に説明す
る。図3(a)及び(b)は亜鉄酸塩素材の組織状態図
である。図3(a)は単結晶亜鉄酸塩を示す。図3
(b)は多結晶亜鉄酸塩を示す。図4は本発明による複
合磁気ヘッドに適用される亜鉄酸塩素材の製造過程を工
程順に示す工程図である。
【0018】本発明による複合磁気ヘッドの製造方法
は、磁気記録媒体としてのテープが走行しながら接触す
る単結晶亜鉄酸塩コアの摂動面にDLC膜がコーティン
グされた磁気ヘッドにおいて、前記単結晶亜鉄酸塩コア
を多結晶亜鉄酸塩コアに製造するのが好ましい。前記摂
動面にDLC膜をコーティングすることにより高周波数
で磁気ヘッドの出力が殆ど一定となるようにするのが好
ましい。
【0019】前記亜鉄酸塩コアとして用いられる単結晶
素材と多結晶素材との相違点は、図3(a)に示すよう
に、単結晶素材は、結晶粒界を含んでいないので、相対
的に電気的抵抗が低い。図3(b)に示すように、多結
晶素材は、素材の内部に結晶粒界を含んでいるので、素
材内における電子の移動を抑制して、材料の電気的抵抗
を高めることができる。この際、前記亜鉄酸塩素材の電
気的抵抗が高くなると、高周波で透磁率が高くなるの
で、磁気ヘッドの効率が増加するのは当たり前のことで
ある。従って、磁気ヘッドに適用される磁気コア部材と
して多結晶亜鉄酸塩系を使用し、前記多結晶亜鉄酸塩系
を用いて製造された磁気へッドの摂動面にDLC膜をコ
ーティングすることにより、前記Spacing lo
ssを補償することができる。
【0020】第1実施例 表1に示す出発組成物とする原料を配合した後、図4の
ような工程で製作する。図4によれば、先ず、配合容器
(図示せず)内の亜鉄酸塩、例えばFe203やMnO
やZnO等の2価金属塩からなる出発物質に非金属酸化
物、例えばSiO2、ZrO2、V2O5のいずれかを
選択して適正比率で原料を配合する(S41)。
【0021】
【表1】
【0022】次に、配合された原料を湿式ミル(Wet
Milling)方法で細かく粉砕した後、噴霧乾燥
器(spray dryer)で乾燥して、粉末からな
る焼結材を鍛造する(S42)(S43)。ここで、前
記焼結材は、湿式ミルと噴霧乾燥を経て所望の大きさに
なるように加圧することにより、1300℃近くで焼結
される(S44)。
【0023】その後、前記焼結材を1200℃の容器内
に入れて熱間静水圧焼結法(HotIsostatic
Pressing:以下HIPという)で2時間にわ
たり700kgf/cm2の静水圧を加えると、100
%の密度で平滑な多結晶亜鉄酸塩が形成される(S4
5)(S46)。
【0024】その結果、表1に示すように、多結晶亜鉄
酸塩が単結晶亜鉄酸塩と比較して、電気抵抗ρ及び透磁
率μiが非常に高く現われ、飽和磁束密度は5000ガ
ウス近くであって、大差がなかった。尚、単結晶及び多
結晶亜鉄酸塩の熱膨張率においても大差がなくて、磁気
ヘッドの製造工程に無理が無いことが分かった。
【0025】このような多結晶亜鉄酸塩を用いて、図1
及び図2に示すように、コア部材で磁気ヘッドの製作を
完了した後、ヘッドギャップの摂動面にプラズマCVD
法でDLC膜をコーティングするが、これに対する磁気
へッドの製造工程とDLC膜のコーティング工程を概略
的に説明する。
【0026】前記工程によって製造された多結晶亜鉄酸
塩の表面を機械的に加工して鏡面にした(図4のS4
7)後、前記亜鉄酸塩の表面に横方向に巻線溝及び補強
溝を加工形成する。前記巻線溝及び補強溝と交差するよ
うに縦方向にトラック溝を所定の深さに形成する。
【0027】その後、前記溝の全面に二酸化シリコンS
iO2やアルミナA1203や五酸化タンタルTa2O
5等の酸化物をスパッタリング方法で厚さ500〜20
00Åの非磁性酸化物を形成する。前記非磁性酸化物上
にFeAlSi、FeRuGaSi、FeAlN、Fe
TaN、NiFe等の金属磁性膜を蒸着した後、前記構
造を有する一対の磁気コアの界面にPbO2系の接合ガ
ラス物を介して融着させることにより、磁気ヘッドコア
を形成する。
【0028】その次、前記磁気へッドコアのテープの摂
動面に、プラズマ化学気相蒸着(CVD)法でDLC膜
をコーティングする。この際、合成ガスとしてメタン
(Methan:CH4)を使用し、基板の温度は20
0℃、合成圧力は100〜500mTorrにして、1
000Å程度の厚さにコーティング処理した。尚、へッ
ドギヤップの長さは0.37μm、トラック幅は31μm
である。
【0029】このように製造された磁気ヘッドを用いて
へッドとテープの相対速度を5.8m/secにして、
ヘッドの再生出力を測定した。表2に示すように、同一
の単結晶磁気ヘッドのうち、コーティングしていないヘ
ッドとコーティングしたヘッドとを比較すると、コーテ
ィングしていないヘッドは、コーティングしたヘッドよ
り高周波(5MHz以上)で5dB以上出力が低いこと
が分かる。しかし、多結晶亜鉄酸塩にコーティングをし
た場合、コーティングをしていないヘッドと比較してみ
れば、低周波(0.5MHz)では出力が同等もしくは
以上であったが、高周波(5MHz)では出力が同等も
しくは以下であった。
【0030】
【表2】
【0031】図5は複合磁気ヘッドのテスト時間による
磁気コアの磨耗量を比較するグラフである。3つの場合
の磁気ヘッドに対して図5のように磨耗テストをした結
果、DLC膜をコーティングした単結晶及び多結晶亜鉄
酸塩を適用した磁気ヘッドの場合には磨耗が殆ど生じな
く、DLC膜をコーティングしていない磁気へッドの場
合には磨耗が引き続き生じていることが分かった。
【0032】従って、高周波における磁気ヘッドの出力
をより高くするために、表1に示した多結晶の組成と同
一の母組成のFe203、MnO、ZnOにSiO2と
ZrO2をそれぞれ0.05wt%、V2O5を0.0
3wt%添加して、多結晶亜鉄酸塩を製造した結果、表
1に示すように、高周波における透磁率が増加すること
が分かった。
【0033】一方、本発明は1000ÅのDLC膜をコ
ーティングして磁気ヘッドを製作した後、前記のような
条件によって出力特性を測定してみた結果、表2に示す
ように、添加剤を加えると、高周波(5MHz)で相当
な出力の増加があることが分かった。
【0034】第2実施例 第2実施例は、多結晶の母組成に添加されるSiO2、
ZrO2、V2O5の添加範囲によるヘッド特性を調べ
たものである。表3に示す材料1〜6のような組成比の
範囲にして、第1実施例と同一方法でDLC膜を磁気ヘ
ッドのヘッドギャップ領域にコーティング処理を行う。
【0035】
【表3】
【0036】その結果、SiO2及びZrO2が0.0
1wt%以下であり、V2O5が0.01wt%以下で
ある場合には、高周波特性効果が殆ど現われず、これら
がそれぞれ0.01wt%、0.15wt%を越える場
合には、かえって高周波特性が低下するという逆効果を
招いた。従って、SiO2及びZrO2は0.02〜
0.1wt%、V2O5は0.02〜0.15wt%で
ある場合が一番好ましいことが分かった。
【0037】
【発明の効果】本発明の複合磁気ヘッドの製造方法によ
れば、高周波で磁気ヘッドの特性を向上させ、ヘッドの
出力低下を防止することができる。
【0038】本発明による複合磁気ヘッドの製造方法
は、多結晶亜鉄酸塩で製造された磁気ヘッドコアのヘッ
ドギャップにDLC膜をコーティング処理することによ
り、DLC膜によるヘッドの出力低下を補償するととも
にヘッドの磨耗現象を最小化することができる。
【0039】尚、本発明による複合磁気ヘッドの製造方
法は、多結晶亜鉄酸塩にSiO2、ZrO2、V2O5
のうち、任意の群で選択される添加剤を加えることによ
り、ヘッドの高周波出力特性を高くすることができるの
で、本発明の技術的思想に反しない範囲内で本発明の実
施例のみに限らず、多様な変調変化が可能であることは
明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来技術によるMIG(Meta1-In-Ga
p)型磁気ヘッドを示す斜視図である。
【図2】図1の磁気ヘッドの摂動面にDLC膜をコーテ
ィングした状態を示す断面図である。
【図3】亜鉄酸塩素材の組織状態図である。図3(a)
は単結晶亜鉄酸塩を、図3(b)は多結晶亜鉄酸塩を示
す。
【図4】本発明による複合磁気ヘッドに適用される亜鉄
酸塩素材の製造過程を工程順に示す工程図である。
【図5】複合磁気ヘッドのテスト時間による磁気コアの
磨耗量を比較するグラフである。
【符号の説明】
1 亜鉄酸塩コア 2 金属磁性膜 3 ヘッドギャップ 4 接合用ガラス物 5 摂動面 6 DLC膜

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配合容器内の亜鉄酸塩の出発物質に非金
    属酸化物を添加して、適正比率で原料を配合する工程
    と、 前記工程後、配合された原料を湿式ミル方法で細かく粉
    砕した後、噴霧乾燥器で乾燥して粉末からなる焼結材を
    鍛造する工程と、 前記焼結材を熱間静水圧焼結法で多結晶亜鉄酸塩に形成
    する工程と、 前記多結晶亜鉄酸塩の表面を機械的に加工して鏡面にし
    た後、前記亜鉄酸塩表面にトラック溝、巻線溝、及び補
    強溝を設ける工程と、 前記溝の全面に金属磁性膜を蒸着し、一対の磁気コアの
    界面に接合ガラス物を介して接合して、磁気ヘッドコア
    を設ける工程と、 前記磁気ヘッドコアのテープの摂動面にプラズマCVD
    法でDLC膜をコーティングする工程と、を包含する複
    合磁気ヘッドの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記亜鉄酸塩の出発物質は、Fe20
    3、MnOあるいはZnO等の2価金属塩である、請求
    項1に記載の複合磁気ヘッドの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記非金属酸化物添加剤は、SiO2、
    ZrO2、V2O5のうち、任意の群で選択されて添加
    される、請求項1に記載の複合磁気ヘッドの製造方法。
JP7328638A 1994-12-16 1995-12-18 複合磁気ヘッドの製造方法 Pending JPH08255308A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
KR1019940034714A KR960025332A (ko) 1994-12-16 1994-12-16 자기헤드
KR1994-34714 1994-12-16

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08255308A true JPH08255308A (ja) 1996-10-01

Family

ID=19401915

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7328638A Pending JPH08255308A (ja) 1994-12-16 1995-12-18 複合磁気ヘッドの製造方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JPH08255308A (ja)
KR (1) KR960025332A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005313533A (ja) * 2004-04-30 2005-11-10 Shinko Electric Co Ltd リライタブルペーパー用磁気ヘッドおよびリライタブルプリンタ

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS644905A (en) * 1987-06-29 1989-01-10 Sony Corp Composite magnetic head
JPH0449508A (ja) * 1990-06-19 1992-02-18 Matsushita Electric Ind Co Ltd 磁気ヘッド

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS644905A (en) * 1987-06-29 1989-01-10 Sony Corp Composite magnetic head
JPH0449508A (ja) * 1990-06-19 1992-02-18 Matsushita Electric Ind Co Ltd 磁気ヘッド

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005313533A (ja) * 2004-04-30 2005-11-10 Shinko Electric Co Ltd リライタブルペーパー用磁気ヘッドおよびリライタブルプリンタ

Also Published As

Publication number Publication date
KR960025332A (ko) 1996-07-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS63191310A (ja) 複合磁気ヘツド
JPS5817522A (ja) 磁気ヘツド及びその製造法
US5168407A (en) Flying magnetic head
US5386332A (en) Magnetic head for high-frequency, high density recording
JPH08255308A (ja) 複合磁気ヘッドの製造方法
JP2513232B2 (ja) 複合磁気ヘッド
JP2775770B2 (ja) 軟磁性薄膜の製造方法
KR0152599B1 (ko) 비자성 금속막을 갖는 적층형 자기헤드
JPS63285715A (ja) 磁気ヘッド
JPH0522283B2 (ja)
JPH0231311A (ja) 磁気ヘツドの製造方法
JPH0721513A (ja) 磁気ヘッド
JP2643425B2 (ja) 磁気ヘッド
JPH0366008A (ja) 磁気ヘッド
JPH03152706A (ja) 複合型磁気ヘッド
JPS63302406A (ja) 磁気ヘッド
WO2004019319A1 (ja) 磁気ヘッドおよび磁気記録再生装置
JPH0668415A (ja) Vtr用磁気ヘッド
JPS62162208A (ja) 磁気ヘツド
JP2000011314A (ja) 磁気ヘッド及びその製造方法
JPH08241813A (ja) 磁気ヘッド用軟磁性薄膜材料
JPH09204605A (ja) 磁気ヘッド
JPH05128431A (ja) 磁気ヘツド
JPH09198611A (ja) 磁気ヘッド
JPH06333207A (ja) 磁気ヘッド

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19971113