JPH08254145A - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents

内燃機関の排気浄化装置

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Publication number
JPH08254145A
JPH08254145A JP7059293A JP5929395A JPH08254145A JP H08254145 A JPH08254145 A JP H08254145A JP 7059293 A JP7059293 A JP 7059293A JP 5929395 A JP5929395 A JP 5929395A JP H08254145 A JPH08254145 A JP H08254145A
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JP
Japan
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catalyst
fuel ratio
sensor
air
internal combustion
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Pending
Application number
JP7059293A
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English (en)
Inventor
Hideaki Takahashi
秀明 高橋
Masayoshi Nishizawa
公良 西沢
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/40Engine management systems

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  • Exhaust Gas After Treatment (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高精度な空燃比制御により、触媒の転換効率
の向上を図る。 【構成】 排気通路5の上流側及び下流側にそれぞれフ
ロント触媒6及びリア触媒7が配置される。排気をフロ
ント触媒6をバイパスさせることのできるバイパス弁9
が設けられる。フロント触媒6及びリア触媒7の各上流
にはフロントO2 センサ14及びリアO2 センサ15が設け
られる。フロント触媒6の活性前は、フロントO2 セン
サ14からの信号に基づいて空燃比をリーン側にフィード
バック制御し、活性後は、フロントO2 センサ14からの
信号に基づいて空燃比をストイキにフィードバック制御
する。リア触媒7の活性後は、リアO2 センサ15からの
信号に基づいて空燃比をフィードバック制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関の排気浄化装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の内燃機関の排気浄化装置として、
例えば特開平5−79320号公報に示されるようなも
のがある。これは、排気通路の上流側と下流側とにそれ
ぞれフロント触媒及びリア触媒を配置し、また、排気を
フロント触媒をバイパスさせるように切換えることので
きるバイパス弁を設けてある。
【0003】そして、リア触媒の活性状態を判定し、こ
れに応じてバイパス弁を切換えると共に、空燃比を切換
えている。具体的には、リア触媒の活性前(すなわち機
関の始動直後)には、排気通路における機関になるべく
近い位置に設けたフロント触媒を用いて、排気浄化を図
る。同時に、空燃比をリッチ化し、またフロント触媒に
2次空気を導入して、フロント触媒での燃焼熱により、
リア触媒の活性化を促進する。
【0004】そして、リア触媒の活性後には、排気をフ
ロント触媒をバイパスさせるようにバイパス弁を切換え
て、フロント触媒の焼損を防止しつつ、リア触媒のみで
排気浄化を図る。このときは空燃比をストイキに制御す
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の内燃機関の排気浄化装置にあっては、触媒の
活性状態に応じてバイパス弁を切換えると共に空燃比を
切換えているものの、空燃比をオープンループで制御し
ているため、空燃比のバラツキが大きくなり、触媒の転
換効率の悪化により、排気性能の向上が望めないという
問題点があった。
【0006】また、触媒の早期活性化のために、空燃比
をリッチ化しているので、2次空気導入装置が必要にな
るという問題点もあった。本発明は、このような従来の
問題点に鑑み、高精度な空燃比制御により、触媒の転換
効率の向上を図って、排気性能の更なる向上を図ること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1に係
る発明では、図1に示すように、排気通路の上流側と下
流側とにそれぞれ配置されたフロント触媒及びリア触媒
と、排気をフロント触媒をバイパスさせるように切換え
ることのできるバイパス弁と、リア触媒の活性状態を判
定するリア触媒活性判定手段と、リア触媒の活性後に排
気をフロント触媒をバイパスさせるようにバイパス弁を
切換えるバイパス弁切換手段と、を備える内燃機関の排
気浄化装置において、フロント触媒上流とリア触媒上流
とにそれぞれフロントO2 センサ及びリアO2 センサを
設ける一方、リア触媒の活性前にはフロントO2 センサ
を選択し、リア触媒の活性後にはリアO2 センサを選択
するO2 センサ選択手段と、選択されたO2 センサから
の信号に基づいて空燃比をフィードバック制御する空燃
比制御手段とを設けたことを特徴とする。
【0008】請求項2に係る発明では、更に、フロント
触媒の活性状態を判定するフロント触媒活性判定手段
と、フロント触媒の活性前には前記空燃比制御手段の目
標空燃比をリーン側に設定し、フロント触媒の活性後に
は前記空燃比制御手段の目標空燃比をストイキに設定す
る目標空燃比切換手段とを設けたことを特徴とする。請
求項3に係る発明では、前記目標空燃比切換手段は、O
2 センサからの信号をスライスレベルと比較して空燃比
をフィードバック制御する空燃比制御手段のスライスレ
ベルを変更することにより、目標空燃比を変更するもの
であることを特徴とする。
【0009】請求項4,5に係る発明では、前記リア触
媒活性判定手段又は前記フロント触媒活性判定手段は、
機関の冷却水温に基づいて各触媒の活性状態を判定する
ものであることを特徴とする。請求項6,7に係る発明
では、前記リア触媒活性判定手段又は前記フロント触媒
活性判定手段は、機関始動後の経過時間に基づいて各触
媒の活性状態を判定するものであることを特徴とする。
【0010】請求項8に係る発明では、前記フロントO
2 センサは空燃比に応じて信号出力が緩やかに変化する
広域型O2 センサであり、前記リアO2 センサはストイ
キ付近で信号出力が急変する通常型O2 センサであるこ
とを特徴とする。
【0011】
【作用】請求項1に係る発明では、リア触媒活性前は、
排気通路における機関になるべく近い位置に設けたフロ
ント触媒を用いて、排気浄化を図る。このときは、フロ
ント触媒上流のフロントO2 センサからの信号に基づい
て空燃比をフィードバック制御することにより、フロン
ト触媒の転換効率の向上を図る。
【0012】そして、リア触媒の活性後は、排気をフロ
ント触媒をバイパスさせるようにバイパス弁を切換え
て、フロント触媒の焼損を防止しつつ、リア触媒のみで
排気浄化を図る。このときは、リア触媒上流のリアO2
センサからの信号に基づいて空燃比をフィードバック制
御することにより、リア触媒の転換効率の向上を図る。
請求項2に係る発明では、リア触媒活性前は、排気通路
における機関になるべく近い位置に設けたフロント触媒
を用いて、排気浄化を図るが、フロント触媒活性前と、
フロント触媒活性後とで異なる制御を行う。
【0013】フロント触媒活性前は、フロント触媒上流
のフロントO2 センサからの信号に基づいて空燃比をリ
ーン側にフィードバック制御し、空燃比のリーン化によ
ってフロント触媒の早期活性化を図る。フロント触媒活
性後は、フロント触媒上流のフロントO2 センサからの
信号に基づいて空燃比をストイキにフィードバック制御
し、これによってフロント触媒の転換効率の向上を図
る。
【0014】請求項3に係る発明では、スライスレベル
の変更によって目標空燃比を変更することで、空燃比の
切換えを簡単に実施できる。請求項4,5に係る発明で
は、機関の冷却水温に基づいて各触媒の活性状態を判定
することで、水温センサのみで活性状態を簡易に検知し
得る。請求項6,7に係る発明では、機関始動後の経過
時間に基づいて各触媒の活性状態を判定することで、タ
イマのみで活性状態を簡易に検知し得る。
【0015】請求項8に係る発明では、フロントO2
ンサとリアO2 センサとの特性を異ならせ、フロントO
2 センサは目標空燃比の切換えを可能とするため広域型
2センサとするが、リアO2 センサは通常型O2 セン
サとして、空燃比制御精度を向上させることができる。
【0016】
【実施例】以下に本発明の実施例を説明する。図2はシ
ステム図である。内燃機関1の吸気通路2には、スロッ
トル弁3が介装されると共に、その下流側に各気筒毎に
吸気ポートへ向けて燃料を噴射する燃料噴射弁4が設け
られている。
【0017】これらの燃料噴射弁4は、コントロールユ
ニット10からの駆動パルス信号により通電されて開弁
し、通電停止されて閉弁する電磁式燃料噴射弁であっ
て、駆動パルス信号のパルス幅によって燃料噴射量が制
御され、この燃料噴射量の制御により空燃比が制御され
る。排気通路5には、上流側にフロント触媒6が配置さ
れると共に、下流側にリア触媒7が配置されている。
【0018】また、フロント触媒6をバイパスするパイ
パス通路8が設けられ、フロント触媒6側通路とバイパ
ス通路8とを選択するバイパス弁9が設けられている。
このバイパス弁9は、電磁駆動型であって、共通の弁軸
に2つの弁体9a,9bが取付けられており、非通電状
態では、弁体9aによりフロント触媒6側通路を開いて
弁体9bによりバイパス通路8を閉止し、通電される
と、弁体9aによりフロント触媒6側通路を閉止して弁
体9bによりバイパス通路8を開くように切換えられ
る。このバイパス弁9への通電もコントロールユニット
10により制御される。
【0019】前記燃料噴射弁4及びバイパス弁9の制御
のため、コントロールユニット10には各種のセンサから
信号が入力されている。前記各種のセンサとしては、吸
気通路2のスロットル弁3上流に、吸入空気流量Qを検
出するエアフローメータ11が設けられている。また、基
準クランク角信号と単位クランク角信号とを出力するク
ランク角センサ12が設けられ、基準クランク角信号の周
期などから機関回転数Nを算出可能である。
【0020】また、機関1の冷却水温TWを検出する水
温センサ13が設けられている。更に、排気通路5のフロ
ント触媒6上流(入口部)に、フロントO2 センサ14が
設けられると共に、リア触媒7上流(入口部)に、リア
2 センサ15が設けられている。フロントO2 センサ14
は、空燃比(排気中の残存酸素濃度)に応じて信号出力
が緩やかに変化する広域型O2 センサであり、図5に示
すような特性を有する。従って、O2 センサ出力は、空
燃比がリッチになる程大きく、リーンになる程小さくな
る。この特性のセンサを用いれば、空燃比制御精度は多
少悪化するが、スライスレベルの変更で目標空燃比を変
更することが可能である。
【0021】リアO2 センサ15は、ストイキ付近で信号
出力が急変する通常型O2 センサであり、図6に示すよ
うな特性を有する。従って、O2 センサ出力は、空燃比
がストイキよりリッチのときに高レベル、ストイキより
リーンのときに低レベルとなる。この特性のセンサを用
いれば、目標空燃比の変更は不可能であるが、空燃比制
御の高精度化が可能である。
【0022】ここにおいて、コントロールユニット10
は、前記各種のセンサからの信号を入力しつつ、内蔵の
マイクロコンピュータにより、図3及び図4のフローチ
ャートに示す制御を行う。図3は触媒活性判定ルーチン
のフローチャートである。ステップ1(図にはS1と記
してある。以下同様)では、水温センサ13からの信号に
基づいて水温TWを読込む。
【0023】ステップ2では、スタートスイッチがON
→OFFに変化した(始動直後)か否かを判定し、始動
直後の場合のみ、ステップ3で現在の水温TWを始動時
水温TWSTとして記憶保持する。ステップ4では、始
動時水温TWSTよりテーブルを検索して、フロント触
媒活性水温TW1を求める。
【0024】ステップ5では、始動時水温TWSTより
テーブルを検索して、リア触媒活性水温TW2を求め
る。ステップ6では、現在の水温TWをフロント触媒活
性水温TW1と比較する。TW<TW1のときは、ステ
ップ7へ進んで、フロント触媒不活性と判定する(フロ
ント触媒活性フラグ=0)。
【0025】TW≧TW1のときは、ステップ8へ進ん
で、フロント触媒活性と判定し(フロント触媒活性フラ
グ=1)、更にステップ9へ進む。ステップ9では、現
在の水温TWをリア触媒活性水温TW2と比較する。T
W<TW2のときは、ステップ10へ進んで、リア触媒不
活性と判定する(リア触媒活性フラグ=0)。
【0026】TW≧TW2のときは、ステップ11へ進ん
で、リア触媒活性と判定し(リア触媒活性フラグ=
1)、更にステップ12へ進む。ステップ12では、リア触
媒活性後であるため、バイパス弁9を通電状態に切換え
て、弁体9aによりフロント触媒6側通路を閉止すると
共に、弁体9bによりバイパス通路8を開く。これによ
って、機関1からの排気をフロント触媒6をバイパスさ
せる。
【0027】尚、ステップ1〜3,4,6〜8の部分が
フロント触媒活性判定手段に相当し、ステップ1〜3,
5,9〜11の部分がリア触媒活性判定手段に相当し、ス
テップ12の部分がバイパス弁切換手段に相当する。図4
は空燃比制御ルーチンのフローチャートである。ステッ
プ21では、リア触媒活性後(リア触媒活性フラグ=1)
か否かを判定する。
【0028】リア触媒活性前(リア触媒活性フラグ=
0)の場合は、ステップ22へ進んで、フロントO2 セン
サ14を選択した後、ステップ23へ進む。ステップ23で
は、フロント触媒活性後(フロント触媒活性フラグ=
1)か否かを判定する。フロント触媒活性前(フロント
触媒活性フラグ=0)の場合は、ステップ24へ進んで、
ヒステリヒス付きのスライスレベルSLL,SLRをリ
ーン側(SLL1,SLR1)に設定する(図5参
照)。
【0029】フロント触媒活性後(フロント触媒活性フ
ラグ=1)の場合は、ステップ25へ進んで、スライスレ
ベルSLL,SLRをストイキ(SLL2,SLR2)
に設定する(図5参照)。ステップ21での判定で、リア
触媒活性後(リア触媒活性フラグ=1)の場合は、ステ
ップ26へ進んで、リアO2 センサ15を選択した後、ステ
ップ27へ進んで、スライスレベルSLL,SLRをスト
イキ(SLL3,SLR3)に設定する(図6参照)。
【0030】これらの後、ステップ28以降へ進む。ステ
ップ28では、選択されたO2 センサが活性化しているか
否かを水温TW等により判定し、活性化していない場合
は、空燃比フィードバック制御を停止すべく、ステップ
39へ進んで、空燃比フィードバック補正係数α=1にク
ランプする。
【0031】ステップ29では、機関回転数Nと基本燃料
噴射量Tpとにより定まる所定の空燃比フィードバック
制御領域(λコン領域)か否かを判定し、λコン領域で
ない場合は、空燃比フィードバック制御を停止すべく、
ステップ39へ進んで、空燃比フィードバック補正係数α
=1にクランプする。O2 センサが活性化していて、か
つλコン領域の場合は、ステップ30へ進む。
【0032】ステップ30では、リッチフラグF=1か否
かを判定する。F=1(前回リッチ)の場合は、ステッ
プ31へ進んで、選択されているO2 センサの出力電圧V
2 とスライスレベルSLLとを比較し、VO2 ≦SL
L(リーン)か否かを判定する。ここで、VO2 ≦SL
Lの場合は、リッチ→リーンの反転時であり、ステップ
32へ進んで、空燃比フィードバック補正係数αを前回値
に対し所定の比例分PL増大させる。この後、ステップ
33でリッチフラグFをリセットする。
【0033】また、VO2 >SLLの場合は、リッチ継
続中であり、ステップ34へ進んで、空燃比フィードバッ
ク補正係数αを前回値に対し所定の積分分IR減少させ
る。F=0(前回リーン)の場合は、ステップ35へ進ん
で、選択されているO2 センサの出力電圧VO2 とスラ
イスレベルSLRとを比較し、VO2 ≧SLR(リッ
チ)か否かを判定する。
【0034】ここで、VO2 ≧SLRの場合は、リーン
→リッチの反転時であり、ステップ36へ進んで、空燃比
フィードバック補正係数αを前回値に対し所定の比例分
PR減少させる。この後、ステップ37でリッチフラグF
をセットする。また、VO2 <SLRの場合は、リーン
継続中であり、ステップ38へ進んで、空燃比フィードバ
ック補正係数αを前回値に対し所定の積分分IL増大さ
せる。
【0035】このようにして空燃比フィードバック補正
係数αが設定されると、これに基づいて次のように燃料
噴射量Tiが算出される。 Ti=Tp・α・COEF+Ts ここで、Tpは基本燃料噴射量であり、エアフローメー
タ11からの信号に基づいて検出される吸入空気流量Q
と、クランク角センサ12からの信号に基づいて算出され
る機関回転数Nとから、Tp=K・Q/Ne(Kは定
数)として算出される。COEFは各種補正係数であ
り、例えば水温TWに応じた水温増量補正、高速高負荷
時の空燃比補正などを含む。Tsは燃料噴射弁4の無効
噴射時間を補償するようにバッテリ電圧に応じて付加さ
れる電圧補正分である。
【0036】このようにして燃料噴射量Tiが算出され
ると、これが出力用レジスタにセットされ、機関回転に
同期した所定のタイミングでこのTiのパルス幅をもつ
駆動パルス信号が燃料噴射弁4に出力されて、燃料噴射
が行われる。尚、ステップ21,22,26の部分がO2 セン
サ選択手段に相当し、ステップ23〜25の部分が目標空燃
比切換手段に相当し、ステップ28〜39の部分が空燃比制
御手段に相当する。
【0037】次に本実施例の作用について場合分けして
説明する。 〔フロント触媒活性前〕リア触媒7の活性前であるか
ら、排気通路5における機関1になるべく近い位置に設
けたフロント触媒6を用いて、排気浄化を図るべく、機
関1からの排気をフロント触媒6に導入するが、フロン
ト触媒6も未だ活性化していないので、フロント触媒6
上流の広域型のフロントO2 センサ14からの信号に基づ
いて空燃比をリーン側(λ= 1.1〜1.2 程度)にフィー
ドバック制御し、空燃比のリーン化によってフロント触
媒6の早期活性化を図る。
【0038】空燃比と触媒活性温度との関係は、図7に
示す通りであり、空燃比のリーン化によって、触媒の早
期活性化が可能となる。 〔フロント触媒活性後〜リア触媒活性迄〕フロント触媒
6を用いて排気浄化を図るべく、機関1からの排気を引
き続きフロント触媒6に導入すると共に、フロント触媒
6上流の広域型のフロントO2 センサ14からの信号に基
づいて空燃比をストイキにフィードバック制御し、これ
によってフロント触媒6の転換効率の向上を図りつつ、
HC,CO,NOx の低減を図る。
【0039】この場合、広域型O2 センサを用いること
で空燃比制御精度は多少悪化する。しかし、図8に空燃
比と触媒後エミッションとの関係を示すように、フロン
ト触媒の方がリア触媒に較べ、空燃比変化に対するエミ
ッション変化が小さい。このことから、フロント触媒使
用中の空燃比制御はリア触媒使用中の空燃比制御に対し
空燃比制御精度が落ちても問題はないと言える。
【0040】〔リア触媒活性後〕リア触媒7の活性後
は、排気をフロント触媒6をバイパスさせるようにバイ
パス弁9を切換えて、フロント触媒6の焼損を防止しつ
つ、リア触媒7のみで排気浄化を図る。このときは、リ
ア触媒7上流の通常型のリアO2 センサ15からの信号に
基づいて空燃比をフィードバック制御し、高精度な空燃
比制御により、リア触媒7の転換効率の大幅な向上を図
る。
【0041】図9には本発明の他の実施例として触媒活
性判定ルーチンのフローチャートを示す。この実施例
は、機関始動後の経過時間に基づいて各触媒の活性状態
を判定するようにしたものである。ステップ51では、水
温センサ13からの信号に基づいて水温TWを読込む。
【0042】ステップ52では、スタートスイッチがON
→OFFに変化した(始動直後)か否かを判定し、始動
直後の場合は、ステップ53で現在の水温TWを始動時水
温TWSTとして記憶保持し、ステップ54で機関始動後
の経過時間を計測するタイマTMをリセットする。それ
以外の場合は、ステップ55で機関始動後の経過時間を計
測すべくタイマTMをカウントアップする。
【0043】ステップ56では、始動時水温TWSTより
テーブルを検索して、フロント触媒活性時間TM1を求
める。始動時水温TWSTに依存させるのは、ホットリ
スタート時などを考慮するためである。ステップ57で
は、始動時水温TWSTよりテーブルを検索して、リア
触媒活性水温TM2を求める。
【0044】ステップ58では、タイマ(始動後経過時
間)TMをフロント触媒活性時間TM1と比較する。T
M<TM1のときは、ステップ59へ進んで、フロント触
媒不活性と判定する(フロント触媒活性フラグ=0)。
TM≧TM1のときは、ステップ60へ進んで、フロント
触媒活性と判定し(フロント触媒活性フラグ=1)、更
にステップ61へ進む。
【0045】ステップ61では、タイマ(始動後経過時
間)TMをリア触媒活性時間TM2と比較する。TM<
TM2のときは、ステップ62へ進んで、リア触媒不活性
と判定する(リア触媒活性フラグ=0)。TM≧TM2
のときは、ステップ63へ進んで、リア触媒活性と判定し
(リア触媒活性フラグ=1)、更にステップ64へ進む。
【0046】ステップ64では、リア触媒活性後であるた
め、バイパス弁9を通電状態に切換えて、弁体9aによ
りフロント触媒6側通路を閉止すると共に、弁体9bに
よりバイパス通路8を開く。これによって、機関1から
の排気をフロント触媒6をバイパスさせる。この実施例
では、ステップ51〜55,56,58〜60の部分がフロント触
媒活性判定手段に相当し、ステップ51〜55,57,61〜63
の部分がリア触媒活性判定手段に相当し、ステップ64の
部分がバイパス弁切換手段に相当する。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に係る発明
によれば、リア触媒活性前は、フロント触媒上流のフロ
ントO2 センサからの信号に基づいて空燃比をフィード
バック制御することにより、フロント触媒の転換効率の
向上を図り、リア触媒の活性後は、リア触媒上流のリア
2 センサからの信号に基づいて空燃比をフィードバッ
ク制御することにより、リア触媒の転換効率の向上を図
ることができるという効果が得られる。
【0048】請求項2に係る発明によれば、フロント触
媒活性前は、空燃比のリーン化によってフロント触媒の
早期活性化を図ることができるという効果が得られる。
請求項3に係る発明によれば、スライスレベルの変更に
よって目標空燃比を変更することで、空燃比の切換えを
簡単に実施できるという効果が得られる。請求項4,5
に係る発明によれば、機関の冷却水温に基づいて各触媒
の活性状態を判定することで、水温センサのみで活性状
態を簡易に検知し得るという効果が得られる。
【0049】請求項6,7に係る発明によれば、機関始
動後の経過時間に基づいて各触媒の活性状態を判定する
ことで、タイマのみで活性状態を簡易に検知し得るとい
う効果が得られる。請求項8に係る発明によれば、フロ
ントO2 センサとリアO2 センサとの特性を異ならせ、
フロントO2 センサによって目標空燃比の切換えを可能
とする一方、リアO2 センサは空燃比制御精度の向上を
重視することにより、最適な制御を実現できるという効
果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の構成を示す機能ブロック図
【図2】 本発明の一実施例を示すシステム図
【図3】 触媒活性判定ルーチンのフローチャート
【図4】 空燃比制御ルーチンのフローチャート
【図5】 フロントO2 センサの特性図
【図6】 リアO2 センサの特性図
【図7】 空燃比と触媒活性温度との関係を示す図
【図8】 空燃比と触媒後エミッションとの関係を示す
【図9】 他の実施例を示す触媒活性判定ルーチンのフ
ローチャート
【符号の説明】
1 機関 2 吸気通路 4 燃料噴射弁 5 排気通路 6 フロント触媒 7 リア触媒 8 バイパス通路 9 バイパス弁 10 コントロールユニット 11 エアフローメータ 12 クランク角センサ 13 水温センサ 14 フロントO2 センサ 15 リアO2 センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02D 41/04 305 F02D 41/04 305Z

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】排気通路の上流側と下流側とにそれぞれ配
    置されたフロント触媒及びリア触媒と、排気をフロント
    触媒をバイパスさせるように切換えることのできるバイ
    パス弁と、リア触媒の活性状態を判定するリア触媒活性
    判定手段と、リア触媒の活性後に排気をフロント触媒を
    バイパスさせるようにバイパス弁を切換えるバイパス弁
    切換手段と、を備える内燃機関の排気浄化装置におい
    て、 フロント触媒上流とリア触媒上流とにそれぞれフロント
    2 センサ及びリアO 2 センサを設ける一方、 リア触媒の活性前にはフロントO2 センサを選択し、リ
    ア触媒の活性後にはリアO2 センサを選択するO2 セン
    サ選択手段と、 選択されたO2 センサからの信号に基づいて空燃比をフ
    ィードバック制御する空燃比制御手段と、 を設けたことを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。
  2. 【請求項2】フロント触媒の活性状態を判定するフロン
    ト触媒活性判定手段と、 フロント触媒の活性前には前記空燃比制御手段の目標空
    燃比をリーン側に設定し、フロント触媒の活性後には前
    記空燃比制御手段の目標空燃比をストイキに設定する目
    標空燃比切換手段と、 を設けたことを特徴とする請求項1記載の内燃機関の排
    気浄化装置。
  3. 【請求項3】前記目標空燃比切換手段は、O2 センサか
    らの信号をスライスレベルと比較して空燃比をフィード
    バック制御する空燃比制御手段のスライスレベルを変更
    することにより、目標空燃比を変更するものであること
    を特徴とする請求項2記載の内燃機関の排気浄化装置。
  4. 【請求項4】前記リア触媒活性判定手段は、機関の冷却
    水温に基づいてリア触媒の活性状態を判定するものであ
    ることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1つ
    に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  5. 【請求項5】前記フロント触媒活性判定手段は、機関の
    冷却水温に基づいてフロント触媒の活性状態を判定する
    ものであることを特徴とする請求項2又は請求項3記載
    の内燃機関の排気浄化装置。
  6. 【請求項6】前記リア触媒活性判定手段は、機関始動後
    の経過時間に基づいてリア触媒の活性状態を判定するも
    のであることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれ
    か1つに記載の内燃機関の排気浄化装置。
  7. 【請求項7】前記フロント触媒活性判定手段は、機関始
    動後の経過時間に基づいてフロント触媒の活性状態を判
    定するものであることを特徴とする請求項2又は請求項
    3記載の内燃機関の排気浄化装置。
  8. 【請求項8】前記フロントO2 センサは空燃比に応じて
    信号出力が緩やかに変化する広域型O2 センサであり、
    前記リアO2 センサはストイキ付近で信号出力が急変す
    る通常型O2 センサであることを特徴とする請求項1〜
    請求項7のいずれか1つに記載の内燃機関の排気浄化装
    置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100412725B1 (ko) * 2001-10-23 2003-12-31 현대자동차주식회사 자동차의 연료 피드백 제어방법
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