JPH08253537A - 共重合されたビニルアミドモノマーおよびその加水分解生成物を含む水性エマルジョン物質 - Google Patents

共重合されたビニルアミドモノマーおよびその加水分解生成物を含む水性エマルジョン物質

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JPH08253537A
JPH08253537A JP8044475A JP4447596A JPH08253537A JP H08253537 A JPH08253537 A JP H08253537A JP 8044475 A JP8044475 A JP 8044475A JP 4447596 A JP4447596 A JP 4447596A JP H08253537 A JPH08253537 A JP H08253537A
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Richard Henry Bott
リチヤード・ヘンリー・ボツト
Michael E Ford
マイクル・エドワード・フオード
William E Lenney
ウイリアム・エドワード・レニー
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F8/00Chemical modification by after-treatment
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F2810/00Chemical modification of a polymer
    • C08F2810/50Chemical modification of a polymer wherein the polymer is a copolymer and the modification is taking place only on one or more of the monomers present in minority

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カチオン性、アミン官能性単位を含む水不溶
性酢酸ビニルに変換された、重合されたN−ビニルホル
ムアミド(NVF)単位を含有する水不溶性ビニルポリ
マー粒子を含む水性エマルジョンの提供。 【解決手段】 これらのラテックスディスパージョン
は、エチレン系不飽和モノマーとN−ビニルホルムアミ
ドを乳化重合することによって製造される。好ましく
は、酢酸ビニル、場合により他のエチレン系不飽和モノ
マーを使用して共重合体を形成し、次いで、共重合体を
N−ビニルホルムアミド基の酸加水分解を経て選択的に
加水分解し、そして水不溶性ポリマー粒子を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、加水分解されたN−ビニ
ルホルムアミド単位を含むラテックスエマルジョンに関
する。
【0002】
【発明の背景】アミン官能性およびカチオン性ラテック
スポリマーは、幾つかの重要な用途の分野で利益が予想
されるため、多くの研究のテーマであった。このような
ポリマーは、凝集および紙用添加剤、塗料並びに接着剤
等として使用するのに非常に適している。水性ラテック
スポリマー組成物に反応性アミン官能基を導入する方法
は、少ししか開発されていない。この方法は通常、特別
な組成物および方法を必要とする。以下の特許には、ア
ミンおよびアミン/エステル官能基を含むポリマーを含
むポリマー組成物を得るための種々の方法が記載されて
いる。
【0003】米国特許第5,326,809号には、N−
エテニルホルムアミドをベースとするアミン官能性水溶
性ポリマーで安定化した不飽和モノマーの乳化重合によ
り形成された水性ポリマーエマルジョン組成物を記載し
ている。水溶性アミン含有ポリマーは、酢酸ビニルとN
−ビニルホルムアミドの重合およびそれの次なる加水分
解によって形成する。
【0004】米国特許第4,988,762号には、カル
ボニル官能基およびアミン前駆体基を有するビニルモノ
マーの重合により形成されたポリマーをベースとする水
性自己架橋性塗料組成物を開示している。典型的には、
アミン前駆体基は、カルボキシル、オキサゾリンまたは
ケチミン基である。カルボキシル含有モノマーの例に
は、アクリル酸およびメタクリル酸;マレイン酸;2−
イソプロペニルオキサゾリンを含むオキサゾリン;ケト
ンをアミンと反応させ、次いでエチレン誘導体と反応さ
せて得られるエチレン不飽和ケチミンが含まれる。オキ
サゾリンおよびケチミンは、加水分解を経てアミンに変
換される。ポリマーは乳化重合により製造することがで
きる。
【0005】米国特許第4,668,748号には、水中
で芳香族スルホネートモノマーをアミド含有モノマーと
溶液共重合させて製造した、架橋性アミン官能性ポリマ
ーを開示している。次いで「ホフマン反応」として知ら
れている強塩基と次亜塩素酸の反応をベースとして、ア
ミドをアミンに変換する。この方法に従って製造したポ
リマーを、次にアルデヒド、例えばグルタルアルデヒド
またはホルムアルデヒドとの反応により架橋することが
できる。
【0006】米国特許第4,818,341号には、第一
級アミン溶解性ポリマーを、場合により改質されたスタ
ーチポリマーと共に使用して、紙に付与することができ
る有益な性質を記載している。ポリマーは、N−ビニル
ホルムアミドを単独で、または約25重量%までの量の
他のモノマーと共に溶液または油中水エマルジョンとし
て重合させ、次いでN−ビニルホルムアミド単位を加水
分解することによって形成する。加水分解は、ポリマー
を酸(無機または有機)と接触させた後、遊離塩基で中
和して実施する。
【0007】米国特許第4,957,977号には、ビニ
ルアミンコポリマーの製造および凝集剤、紙用添加剤等
としてのその使用を開示している。ポリマーは、塊状、
溶液または沈殿重合を使用してN−ビニルホルムアミド
を重合させて製造する。ホルムアミド基は、40〜10
0℃の温度で、酸性水性媒体中で加水分解することによ
ってアミン基に変換される。
【0008】米国特許第3,715,336号には、ビニ
ルカルバメート/酢酸ビニルコポリマーの加水分解によ
り製造したビニルアミン/ビニルアルコールを開示して
いる。これらのポリマーは、水性懸濁液を透明にするた
めの凝集剤として、およびエピクロロヒドリンと合わせ
た時に紙の湿潤紙力増強剤として適しており、エチレン
不飽和モノマーおよびアルキルN−ビニルカルバメート
の共重合体を形成することによって製造する。酢酸ビニ
ルとアルキルN−カルバメートの共重合体は、共重合体
を水性酸に溶解することによってビニルアミン/ビニル
アルコール共重合体に変換される。
【0009】米国特許第4,255,548号には、水を
透明にする凝集剤として使用するためのエチレンとビニ
ルアミンの共重合体を開示している。ポリマーは、アル
コール媒体中でエチレンとN−ビニルアセトアミドを重
合させることによって形成する。得られた共重合体を次
いで75℃およびそれ以上の温度で過剰モルの水性無機
酸と接触させて加水分解する。
【0010】米国特許第5,086,111号には、N−
ビニルホルムアミド/酢酸ビニル共重合体の加水分解に
よって製造した、アセタール基を含むアミン官能性ポリ
マーの製造が開示されている。加水分解はメタノールま
たは水中で酸または塩基触媒によって実施する。
【0011】米国特許第4,921,621号には、水損
失制御添加剤およびマッドとして使用するためのN−ビ
ニルアミドとアクリルアミドの加水分解された共重合体
が開示されている。共重合体は、N−ビニルアミド、例
えばN−ビニルアセトアミドまたはN−ビニルホルムア
ミドをアクリルアミドと逆相乳化重合によって重合さ
せ、次いで60〜80℃の高められた温度で、水中で共
重合体を加水分解して形成する。酸または塩基加水分解
のいずれかを使用することができる。
【0012】
【発明の概要】本発明は、重合されたN−ビニルホルム
アミド(NVF)単位および特にカチオンアミン官能性
単位を含む水不溶性酢酸ビニルポリマーを含有する、水
不溶性ビニルポリマー粒子を含む水性エマルジョンに関
する。これらのラテックス分散液は、エチレン系不飽和
モノマー、好ましくはN−ビニルホルムアミドを、場合
により別のエチレン系不飽和モノマー、例えば酢酸ビニ
ルと乳化重合させ、次いでN−ビニルホルムアミド水不
溶性ポリマー粒子を酸加水分解して製造する。
【0013】幾つかの利点があり、それらには、 ・ラテックスの形態で配合したN−ビニルホルムアミド
モノマーを含有する水不溶性ポリマーを製造する能力お
よび重合が完了した後にアミドをアミン又はアンモニウ
ム基に変換する能力、 ・優れた総合的安定性を有する水不溶性ポリマーを含有
するラテックスを製造する能力、 ・架橋性を有する水不溶性ポリマーを含有するラテック
スを形成する能力、 ・エマルジョンの安定性を著しく損なうことなく、ラテ
ックスの形態で酢酸ビニル/ビニルホルムアミドポリマ
ーの選択的加水分解を経てビニルアミン単位を組み込ん
でいる酢酸ビニル共重合体ラテックスを形成する能力、 ・予めあるラテックスにジアミンを添加することなく、
水不溶性ポリマー中にアミン部位を組み込みこれによっ
て望ましくない副反応を除去する能力、および ・特定の粒子サイズおよび特定の粒子サイズ分布を有す
るポリマー粒子を得る能力:が含まれる。
【0014】発明の詳述 N−ビニルホルムアミド(NVF)は、乳化重合法によ
って水不溶性コノモノマーと有効に共重合してアミド官
能性ラテックスポリマーを得ることができることがわか
っている。これらの共重合体は、次いで酢酸ビニル/ビ
ニルアミン官能性共重合体に選択的に加水分解すること
ができる。酢酸ビニル/N−ビニルホルムアミドおよび
酢酸ビニル/エチレン/N−ビニルホルムアミドは、い
ずれも乳化重合を経て形成することができる代表的な共
重合体である。典型的には、N−ビニルホルムアミドは
水溶性であるため、水性溶液中で単独重合するか、また
は有機溶液または逆相油中水法を介して水不溶性モノマ
ーと共重合させてきた。N−ビニルホルムアミドの慣用
の乳化重合および次なるポリマーの加水分解は独特であ
り、興味のある性質を有するポリマー系を形成すること
が可能である。
【0015】酢酸ビニルのようなエチレン系不飽和モノ
マーの乳化重合はよく知られており、乳化重合法を使用
して独特の共重合体を形成することができる。N−ビニ
ルホルムアミドとエチレン系不飽和モノマー、特に酢酸
ビニルとの乳化重合は、触媒および少なくとも一つの乳
化剤の存在下で、100気圧を超えない圧力下で水性媒
体中で実施し、水性系を適切な緩衝剤によって予め選択
したpH範囲内、典型的には約4〜6に維持する。重合
中のpHの制御は、早まった加水分解を除くために必要
である。乳化重合法は、バッチ法であることができ、こ
れには酢酸ビニルの一部を水中に懸濁し、エチレンのよ
うなコモノマーの存在下で完全に撹拌しながら、酢酸ビ
ニルを徐々に重合温度に加熱する均質化段階が含まれ
る。均質化段階に次いで、主触媒または開始剤からなる
触媒および活性剤を増加させながら添加する重合段階が
ある。別法として、コモノマーの分布がより均一な共重
合体を製造するために、乳化重合法ではモノマーの増大
させる添加に頼ることができる。この場合、水および安
定系は、時間に対してモノマーを増加させながら添加し
ながら(遅延添加)反応器に添加する。酸化剤および還
元剤からなる触媒系を予め選択した反応速度に維持する
ように添加する。
【0016】種々のコモノマー、例えばエチレン系不飽
和モノマーを酢酸ビニルおよびN−ビニルホルムアミド
と共重合させることができる。例えば、C1〜C4-8アル
キルビニルエーテル、アクリル酸およびメタクリル酸の
1-18エステルおよびアミド、不飽和カルボン酸、ニト
リル並びに炭化水素モノマーを酢酸ビニルおよびN−ビ
ニルホルムアミドと共重合させて種々のポリマーを製造
することができる。有用なアルキルビニルエーテルの例
は、メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテル、イ
ソプロピルビニルエーテル、n−プロピルビニルエーテ
ル、tert−ブチルビニルエーテル並びにn−およびイソ
ブチルビニルエーテルである。アクリル酸およびメタク
リル酸のエステルの例には、1〜18個の炭素原子のア
ルコールから誘導されるものが含まれる。これらのエス
テルの製造に適したアルコールの例は、メタノール、エ
タノール、プロパノール、イソプロパノール、n−、イ
ソ−およびtert−ブチルアルコール、ネオペンチルアル
コール、2−エチルヘキサノール、n−オクタノール、
ドデカノール、パルミチルアルコール並びにステアリル
アルコールである。好ましく使用されるアクリルエステ
ルは、1〜8個の炭素原子のアルコールから誘導される
ものであり、メチルメタクリレート、ブチルアクリレー
ト、および2−エチルヘキシルアクリレートが含まれ
る。他には、二価C2〜C4−アルコールをアクリル酸ま
たはメタクリル酸で1:1のモル比でエステル化した、
ヒドロキシエステル、すなわちヒドロキシエチルアクリ
レート、ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒドロキシ
プロピルアクリレート、ヒドロキシプロピルメタクリレ
ート、ヒドロキシプロピルアクリレート、ヒドロキシプ
ロピルメタクリレート、ヒドロキシブチルアクリレート
およびヒドロキシブチルメタクリレートが含まれる。ア
ミドの例には、アクリルアミド、メタクリルアミド、N
−ビニルアセトアミド、N−メチロールアクリルアミド
等が含まれ、一方ニトリルには、アクリロニトリルおよ
びメタクリロニトリルが含まれる。不飽和酸の例には、
アクリル酸、メタクリル酸およびクロトン酸が含まれ
る。エチレンは好ましい炭化水素モノマーである。他の
適切なモノマーには、N−ビニルピロリドンおよびトリ
アリルシアヌレートが含まれる。ジカルボン酸のエステ
ル、例えばマレイン酸、フマル酸、イタコン酸等のエス
テルをモノマーと重合させることができ、しばしばC
6-12アルコールのエステルが使用され、この例にはジオ
クチルマレエート等がある。
【0017】好ましい酢酸ビニル/N−ビニルホルムア
ミド共重合体には、約30〜80重量%の酢酸ビニルを
含み、そして残りはN−ビニルホルムアミドに関連する
コモノマーである。好ましい組成物は、約60〜80重
量%の酢酸ビニル、5〜40%、さらに好ましくは15
〜25重量%のエチレンを有し、残りがN−ビニルホル
ムアミドである酢酸ビニル/エチレン/N−ビニルホル
ムアミド共重合体である。可能な他のコノモマー、例え
ばアクリレートを添加または置き換えることができる
が、コポリマーのパーセンテージの合計は常に100で
ある。典型的にはN−ビニルホルムアミド濃度は、約1
〜20%、好ましくは2〜15重量%であると考えられ
る。
【0018】種々のフリーラジカル形成触媒、例えばペ
ルオキシド化合物を、モノマーの乳化重合を実施するの
に使用することができる。還元剤および酸化剤の両方を
使用する組み合わせタイプの触媒を使用することもでき
る。このタイプの合わせた触媒の使用は、当分野では、
一般に「レドックス重合」または「レドックス系」と呼
ばれている。また、還元剤はしばしば活性剤と称し、酸
化剤は開始剤と称する。適切な還元剤、すなわち活性剤
には、重亜硫酸塩、スルホキシレートまたは還元性を有
する他の化合物、例えば第一鉄塩、第三級芳香族アミ
ン、例えばN,N−ジメチルアニリンが含まれる。酸化
剤すなわち開始剤には、過酸化水素、有機過酸化物、例
えば過酸化ベンゾイル、t−ブチルヒドロペルオキシド
等、過硫酸塩、例えば過硫酸アンモニウムまたは過硫酸
カリウム、過ホウ酸塩等が含まれる。使用できる特定の
組み合わせのタイプの触媒またはレドックス系は、過酸
化水素およびナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレ
ートである。
【0019】開始剤は、系中に入れる酢酸ビニルの重量
を基準に0.1〜2%、好ましくは0.25〜0.75%
の量で使用する。活性剤は、通常水性溶液として添加
し、活性剤の量は、一般に開始剤の量の0.25〜1倍
である。
【0020】乳化重合には、幅広い種々の乳化剤を使用
することができる。非イオン性、アニオン性およびカチ
オン性界面活性剤を使用してエマルジョンポリマーを安
定化することができる。反応性モノマーは共重合中は、
中性の形態であるため、反応について選んだ安定化媒体
との適合性に関しては、特別に考慮する必要はない。し
かしながら、アミドモノマーをアミンまたはアンモニウ
ムの形態にさらに変換するのが望ましい場合は、乳化共
重合中の界面活性剤または保護コロイドを正しく選ぶ必
要がある。
【0021】適切な非イオン性乳化剤には、ポリオキシ
エチレン縮合物が含まれる。ポリオキシエチレン縮合物
には、一般式 R(CH2−CH2−O)nH (式中、Rは10〜18個の炭素原子を含む脂肪アルコ
ールの残基、アルキルフェノール、10〜18個の炭素
原子を含む脂肪酸、アミド、アミンまたはメルカプタン
であり、nは1またはそれを超える整数である)によっ
て示すことができる。使用できるポリオキシエチレン縮
合物の幾つかの特定の例には、ポリオキシエチレン脂肪
族エーテル、例えばポリオキシエチレンラウリルエーテ
ル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシ
エチレンヒドロアビエチルエーテル等;ポリオキシエチ
レンアルカリールエーテル、例えばポリオキシエチレン
ノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンオクチル
フェニルエーテル等;高級脂肪酸のポリオキシエチレン
エステル、例えばポリオキシエチレンラウレート、ポリ
オキシエチレンオレエート等、並びにエチレンオキサイ
ドの樹脂酸およびトール油酸との縮合物;ポリオキシエ
チレンアミドおよびアミン縮合物、例えばN−ポリオキ
シエチレンラウルアミド、およびN−ラウリル−N−ポ
リオキシエチレンアミン等;およびポリオキシエチレン
チオエーテル、例えばポリオキシエチレンn−ドデシル
チオエーテルが含まれる。
【0022】使用できる非イオン性乳化剤の一つの種類
には、「プルロニック」として知られている一連の界面
活性剤である。「プルロニック」は、一般式: HO(C24O)a(C36O)b(C24O)cH (式中、a、bおよびcは、1またはそれを超える整数
である)を有する。aおよびcが実質的に一定の時、b
が増加するにつれて、化合物は水溶性が低くなり、すな
わち油溶性が高くなり、そしてこれによってさらに疎水
性となる。
【0023】プルロニックの登録商標の下で販売されて
いる、使用可能な非イオン性乳化剤の幾つかの例には、
プルロニックについての上記一般式に従って、ポリオキ
シプロピレン鎖が1500〜1800の分子量を有し、
ポリオキシエチレン含量が分子の総重量の40〜50パ
ーセントであり、ポリオキシプロピレンが約140°F
の曇り点を有し、「Pluronic L-64」の登録商標の下で
販売されているポリオキシエチレン−ポリオキシエチレ
ングリコール;プルロニックについての上記一般式に従
って、ポリオキシプロピレン鎖が1500〜1800の
分子量を有し、ポリオキシエチレン含量が分子の総重量
の80〜90パーセントであり、約212°Fの曇り点
を有し、「Pluronic F-68」の登録商標の下で販売され
ているポリオキシエチレン−ポリオキシエチレングリコ
ールが含まれる。「プルロニック」は、ポリオキシプロ
ピレンベース上でエチレンオキサイドを縮合することに
よって得られ、得られた化合物の疎水性−親水性は、分
子の疎水性ベースまたは親水性部分のいずれかの分子量
を変化させて制御する。
【0024】別の種類の非イオン性界面活性剤は、「Ig
epal」の登録商標の下で販売されている。この種類の一
つの例は、126〜133°Fの曇り点を有し、「Igep
al CO-630」の登録商標の下で販売されているポリオキ
シエチレンノニルフェニルエーテルであり:別のは、2
12°Fより上の曇り点を有し、「Igepal CO-887」の
登録商標の下で販売されているポリオキシエチレンノニ
ルフェニルエーテルである。約86°Fの曇り点を有す
る類似のポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル
は、「Igepal CO-610」の登録商標の下で販売されてい
る。Igepal界面活性剤と類似の界面活性剤には、
「Triton X-100」の登録商標の下で販売されている80
°F〜160°Fの曇り点を有するポリオキシエチレン
オクチルフェニルエーテル、「Atlas G-3915」の登録商
標の下で販売されている80°F〜160°Fの曇り点
を有するポリオキシエチレンオレイルエーテルおよび
「Brij35」の登録商標の下で販売されている190°F
より上の曇り点を有するポリオキシエチレンラウリルエ
ーテルが含まれる。
【0025】また、保護コロイドは、重合混合物中で安
定剤として使用することができる。乳化重合に慣用的に
使用する種々のコロイドおよび量は、望ましいように、
界面活性剤と組み合わせて配合することができる。使用
できる代表的なコロイドには、ポリビニルアルコール、
部分的にアセチル化された、例えば50%までアセチル
化されたポリビニルアルコール、カゼイン、ヒドロキシ
エチルスターチ、カルボキシメチルセルロース、アラビ
アゴム等が含まれる。
【0026】乳化重合に使用する乳化剤の総量の濃度範
囲は、固体含量にかかわらず、ラテックスの水性相を基
準に0.5〜5%である。使用する安定剤は、共重合体
ラテックスが置かれる用途に部分的に左右される。界面
活性剤および/または保護コロイドの適切なレベルを使
用することによって、種々の平均粒子サイズ範囲および
分布を有するラテックスポリマー粒子を得ることができ
る。
【0027】系のpHを所望の数値に維持するために、
いずれかの好ましいタイプのアルカリ緩衝剤を適切に添
加する。安定剤と適合するアルカリ物質はいずれも緩衝
剤として使用することができる。緩衝剤の量は、系のp
Hを所望の範囲、例えば3.5〜10、好ましくは4.5
〜8.5に調節するのに十分な量である。酢酸ナトリウ
ムは、系との適合性および低コストのため好ましい緩衝
剤である。緩衝剤の量は、一般にモノマーを基準に約
0.1〜0.5重量%である。しかしながら、燐酸二ナト
リウム等のような他の緩衝剤も使用できる。
【0028】N−ビニルホルムアミドと酢酸ビニルの乳
化重合の反応温度は、例えば慣用の通りである。反応温
度は、触媒の添加速度によって、およびそこからの熱の
散逸速度によって制御することができる。一般に、50
°〜70℃の温度に維持して、80℃の温度を超えない
ようにするのが好ましい。0℃位の低い温度を使用する
こともできるが、経済的には低い温度の限界は約40℃
である。
【0029】反応時間は、他の変数、例えば温度、触媒
および重合の所望の程度に依存して変化すると考えられ
る。一般に、NVFまたは酢酸ビニルを使用する場合、
いずれかの0.5%未満が未反応で残るまで、反応を続
けるのが望ましい。これらの環境下では、重合を完了す
るのに約6時間の反応時間で十分であることがわかって
いるが、3〜10時間の範囲の反応時間は使用されてい
るし、所望により別の反応時間を使用することができ
る。
【0030】N−ビニルホルムアミド共重合体の加水分
解は、酸と接触させて実施することができる。ラテック
スの安定性を損なわないように注意しなければならな
い。N−ビニルホルムアミドビニルエステルラテックス
の選択的加水分解は、ラテックスの不安定点より低い温
度で、N−ビニルホルムアミドを加水分解するためにこ
れまで使用されてきた酸にラテックスを接触させること
によって実施することができる。酢酸ビニルのような幾
つかのビニルエステルは、容易に加水分解するので、ア
ミドの加水分解に制限してアセテート基の加水分解がほ
とんどないよう注意しなければならない。典型的には、
約50〜75℃の範囲の温度でラテックスを酸と接触さ
せる。加水分解を実施するのに適した酸には、無機酸、
例えば塩酸、硫酸、硝酸、燐酸および一般に使用される
他の無機酸、並びに有機酸、例えばパラ−トルエンスル
ホン酸、メタンスルホン酸、蓚酸等が含まれる。弱塩基
および強酸からなる酸性塩、例えば重硫酸アンモニウ
ム、重硫酸アルキルアンモニウム、例えば重硫酸テトラ
ブチルアンモニウムを使用することができる。
【0031】加水分解を実施するのに使用する酸の濃度
は、約0.2〜3重量%の範囲である。また、ラテック
スの安定性の理由から、これらの酸をラテックス系と接
触させる間は、温度および加水分解時間に関して注意し
なければならない。有機酸、例えばパラ−トルエンスル
ホン酸、メタンスルホン酸、蓚酸が好ましい。アミド基
のアミン基への選択的加水分解は、低濃度の酸、すなわ
ちエマルジョンの1〜2重量%で、60〜70℃の温度
で実施することができる。アミド基の変換は、15%か
ら25%を超える比率で実施することができるが、一方
10%未満、好ましくは2〜5%の酢酸ビニルがアルコ
ールに加水分解される。
【0032】カチオンまたは中性置換されたアミンを共
重合して、アミン官能性ポリマーを得るという先行技術
の方法の一つの共通の欠点は、多くの安定化させる界面
活性剤および保護コロイドに関連する不安定性である。
乳化重合にはアニオン界面活性剤が広く使用され、カチ
オンモノマーは一般に安定なラテックスを形成させるこ
とが期待されない。これは、電荷の中和およびその結果
表面活性の損失のためであると考えられている。さら
に、多くの所望のpH範囲(一般に4.0〜9.0のp
H)では、アニオン界面活性剤が存在すると、多くの中
性アミンでさえ正に帯電するようになり不安定になる。
【0033】上記方法によれば、得られた第二級アミド
基の化学的性質は、使用する加水分解法の性質に依存し
て、共重合したアミドの加水分解主生成物がポリマーに
結合した(すなわち、側鎖の)第一級アミンまたはアミ
ン塩であるということを示している。この特徴は、第一
級アミドが加水分解してカルボン酸が結合したポリマー
を生じる、より一般的なアクリルアミドモノマーとは対
照的である。N−ビニルホルムアミド加水分解生成物で
ある第一級アミンまたはアミン塩の性質は、アミンが共
重合体に組み込まれるとき十分に置換されている、他の
一般的な第三級アミンモノマー、例えばジメチルアミノ
エチルメタクリレートまたはジメチルアミノエチルアク
リルアミドよりも、より化学的に用途が広い。
【0034】以下の実施例は、本発明の幾つかの可能な
実施を説明するものであって、限定しようとするもので
はない。実施例1〜9は重合されたNVF単位を有する
ラテックス含有ポリマー粒子の製造に関し、実施例10
〜53は、ラテックス形態のNVFポリマーの加水分解
に関し、そして実施例55〜59は、このような加水分
解されたNVFポリマーの試験に関する。
【0035】実施例1 反応を制御するために還元剤を使用する、酢酸ビニル/
エチレン/N−ビニルホルムアミドラテックスの製造 反応器への5種類の供給物および当初装填物を使用して
エマルジョンを製造した。反応器への当初装填物および
遅延物としての5種類の追加の供給物は、以下の通りで
ある。
【0036】 当初装填物 脱イオン水 1100gm Igepal CO-887(固体70%)1 94.6gm Igepal CO-630(固体100%)2 38.3gm ナトリウムビニルスルホネート(25重量/重量%溶液) 15.4gm 硫酸アンモニウム第一鉄(1重量/重量%溶液) 5gm t−ブチルヒドロペルオキシド(70重量/重量%溶液) 1.5gm 酒石酸(50重量/重量%溶液) 0.15gm 酢酸ビニル 149gm Igepal CO-887は、平均30モルのエチレンオキサイドを含む非イオン性ノニ ルフェノールエトキシレート界面活性剤である。 Igepal CO-630は、平均9モルのエチレンオキサイドを含む非イオン性ノニル フェノールエトキシレート界面活性剤である。
【0037】 遅延供給物 遅延供給物1 酢酸ビニル 1000gm トリアリルシアヌレート 1.3gm 遅延供給物2 酢酸ビニル 450gm N−ビニルホルムアミド 50gm トリアリルシアヌレート 0.6gm 遅延供給物3 脱イオン水 398gm 無水マレイン酸 25.9gm t−ブチルヒドロペルオキシド(70重量/重量%溶液) 10.2gm ナトリウムビニルスルホネート(25重量/重量%溶液) 32.7gm 遅延供給物4 脱イオン水 438.7gm エリソルビン酸ナトリウム 11.3gm 酒石酸(50重量/重量%溶液) 2.64gm 遅延供給物5 脱イオン水 202.5gm エリソルビン酸ナトリウム 22.5gm 酒石酸(50重量/重量%溶液) 5.85gm
【0038】重合は、以下のように実施した。最初にIg
epal界面活性剤および水を1ガロンの反応器に入れ、Ig
epal界面活性剤および水を含む当初装填物溶液のpH
を、酒石酸を使用して4.4に調節した。硫酸アンモニ
ウム第一鉄溶液を添加し、溶液を撹拌し、酢酸ビニルを
装填した。この反応器を30psigに圧縮し、窒素で2回
パージした。30分間平衡にした後、系を50℃の温度
で15グラムのエチレンを用いて加圧し、平衡にさせ
た。次いで、還元剤溶液(2.5%エリソルビン酸ナト
リウム、遅延供給物4)を15ml/分の速度で添加して
反応を開始した。温度の上昇によって開始が認められた
時に、酢酸ビニル(遅延供給物1)および追加の開始剤
(遅延供給物3)をそれぞれ8.3ml/分および0.8ml
/分の速度で添加した。還元剤(遅延供給物4)の添加
速度を調節することによって、反応温度を一定に保っ
た。2時間後、酢酸ビニル(遅延供給物1)を停止し、
酢酸ビニル/NVFモノマー混合物(遅延供給物2)を
4.5ml/分の速度で添加した。同時に、還元剤(遅延
供給物4)の添加速度を0.25ml/分に増加させた。
エチレンを反応の経過によって約1g/分の速度で4時
間にわたって反応器に添加した。このエチレンの添加に
よって最終的な反応器の圧力は800psigとなった。
【0039】モノマー遅延物が完了した後、未反応の酢
酸ビニルが滴定によって3%(重量/重量)より低いと
測定された時に、濃厚な還元剤(遅延供給物5)を0.
3ml/分の速度で反応器に添加し、生成物中の未反応の
酢酸ビニルを低減するために、速度を15分にわたって
0.67ml/分に増加させた。この濃厚な還元剤溶液を
全部で40グラム添加した。反応が完了した後、過剰の
エチレンをガス抜きするために反応混合物を脱気器に移
した。消泡剤、Colloid 675(0.5g)を10%(重量
/重量)過酸化水素溶液45グラムと共に脱気器に添加
し、残りのモノマーの重合を実施した。反応の終わりで
は、ガスクロマトグラフィーによって未反応のNVFは
全く検出されなかった。約230グラムのエチレンを反
応の経過中に添加した。種々の遅延供給物の全添加量
は、以下の通り:遅延物1、928gm;遅延物2、49
5gm;遅延物3、375.7gm;遅延物4、270gm;
および遅延物5、40gmである。
【0040】生成物は、以下の性質を示した。 固体% 46.5% 粘度/60RPM 130cps Tg 12.2℃ pH 4.6
【0041】実施例2 反応速度を制御するために開始剤を使用する、酢酸ビニ
ル/エチレン/N−ビニルホルムアミドラテックスの製
造 この方法は、より高い、より均一なレベルでNVFの組
み込みを実施し、反応の制御を還元剤の添加速度ではな
く、酸化剤の添加速度を基準にした外は、実施例1と同
様である。
【0042】 当初装填物 脱イオン水 1100gm Igepal CO-887(固体70%) 94.6gm Igepal CO-630(固体100%) 38.3gm ナトリウムビニルスルホネート(25重量/重量%溶液) 15.4gm 硫酸アンモニウム第一鉄(1重量/重量%溶液) 5gm エリソルビン酸ナトリウム 2.0gm 酒石酸(50重量/重量%溶液) 1.76gm 酢酸ビニル 149gm 酢酸ナトリウム 1.2gm Igepal CO-887は、平均30モルのエチレンオキサイドを含む非イオン性ノニ ルフェノールエトキシレート界面活性剤である。 Igepal CO-630は、平均9モルのエチレンオキサイドを含む非イオン性ノニル フェノールエトキシレート界面活性剤である。
【0043】 遅延供給物 遅延供給物1 酢酸ビニル 1350gm N−ビニルホルムアミド 150gm トリアリルシアヌレート 1.9gm 遅延供給物2 脱イオン水 278.6gm 過酸化水素(35%溶液) 21.4gm 遅延供給物3 脱イオン水 319.4gm エリソルビン酸ナトリウム 8.8gm ナトリウムビニルスルホネート(25重量/重量%溶液) 21.8gm 遅延供給物4 脱イオン水 160.7gm 過酸化水素(35%溶液) 64.2gm
【0044】重合は、以下のように実施した。最初にIg
epal界面活性剤および水を1ガロンの反応器に入れ、Ig
epal界面活性剤および水を含む当初装填物溶液のpH
を、酒石酸を使用して4.4に調節した。硫酸アンモニ
ウム第一鉄溶液を添加し、溶液を撹拌し、酢酸ビニルを
装填した。この反応器を30psigに加圧し、窒素で2回
パージした。30分間平衡にした後、系を50℃の温度
で15グラムのエチレンを用いて加圧し、平衡にさせ
た。次いで、過酸化水素溶液(2.5%H22、遅延供
給物2)を0.2ml/分の速度で添加して反応を開始し
た。温度の上昇によって開始が認められた時に、酢酸ビ
ニル(遅延供給物1)および還元剤(遅延供給物3)を
それぞれ6.4ml/分および1.0ml/分の速度で添加し
た。開始剤、遅延供給物2の添加速度を変化させて、反
応温度を一定に保った。エチレンを反応の経過によって
約1g/分の速度で4.5時間にわたって反応器に添加
した。このエチレンの添加によって最終的な反応器の圧
力は800psigとなった。
【0045】モノマー遅延物が完了した後、滴定によっ
て未反応の酢酸ビニルが3%(重量/重量)より低いと
わかった時に、濃厚な開始剤(遅延供給物4)を0.3m
l/分の速度で反応器に添加し、速度を15分にわたっ
て0.67ml/分に増加させた。この濃厚な溶液を全部
で58.1グラム添加した。14%水酸化アンモニウム
溶液9.2gmを添加してエマルジョンのpHを5.2に調
節した。次に、過剰のエチレンをガス抜きするために反
応混合物を脱気器に移し、消泡剤、Colloid 675(0.5
g)を10%(重量/重量)過酸化水素溶液20グラム
と共に脱気器に添加した。反応の終わりでは、ガスクロ
マトグラフィーによって未反応のNVF400ppmを検
出した。この残留モノマーは、10%エリソルビン酸ナ
トリウム溶液10gmおよび10%過酸化水素溶液10gm
を添加することによって反応して、検出不可能な濃度に
なった。約230グラムのエチレンを反応の経過中に添
加した。種々の遅延供給物の全添加量は、以下の通り:
遅延物1、1423gm;遅延物2、160gm;遅延物
3、240gm;および遅延物4、58.1gmであった。
【0046】生成物は、以下の性質を示した。 固体% 52.1% 粘度/60RPM 360cps Tg 12.0℃ pH 4.1
【0047】実施例3 ポリビニルアルコール保護コロイドの存在下での、酢酸
ビニル/エチレン/N−ビニルホルムアミドラテックス
の製造 この実施例は、ポリビニルアルコール(PVOH)保護
コロイドで安定化したラテックスエマルジョンにNVF
を組み込むことを示している。実施例2の方法を使用し
た。
【0048】 当初装填物 脱イオン水 506.5gm Airvol 205(10%溶液) 530.6gm Airvol 523(10%溶液) 284.2gm 硫酸アンモニウム第一鉄(1重量/重量%溶液) 3gm 酢酸 2.25gm 酢酸ビニル 1629gm 酢酸ナトリウム 2.0gm Airvol 205は、87〜89モル%加水分解されたポリビニルアルコール;Mw 31,000〜50,000である。 Airvol 523は、87〜89モル%加水分解されたポリビニルアルコール;Mw 85,000〜146,000である。
【0049】 遅延供給物 遅延供給物1 脱イオン水 294gm 過酸化水素(35%溶液) 6.0gm 遅延供給物2 脱イオン水 101.1gm 過酸化水素(35%溶液) 20.9gm 遅延供給物3 脱イオン水 277.5gm ナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート 22.5gm 遅延供給物4 N−ビニルホルムアミド 50gm 脱イオン水 150gm
【0050】方法は、以下のように実施した。最初に、
PVOHおよび水を含む当初装填物溶液のpHを、酢酸
を使用して4.5に調節した。次いで、硫酸アンモニウ
ム第一鉄溶液を添加した。溶液を撹拌し、酢酸ビニル装
填物を添加した。30psigに加圧し、窒素で2回そして
エチレンで1回パージした後、反応器を38℃の温度で
270グラムのエチレンを用いて加圧し、平衡にした。
エチレン添加中、遅延供給物3、すなわち還元剤7.0m
lを添加した。次いで、過酸化水素溶液(0.7%H
22、遅延供給物1)および還元剤、遅延供給物3をい
ずれの試薬についても0.1ml/分の速度で添加して反
応を開始した。温度の上昇によって開始が認められた時
に、NVF(遅延供給物4)を0.80ml/分で始め、
還元剤(遅延供給物3)を0.5ml/分に増加させた。
反応温度を65℃に上昇させ、開始剤の添加速度を変化
させてその温度を維持した。追加のエチレン85gmを添
加した。モノマー遅延供給物が完了して、滴定によって
未反応の酢酸ビニルが3%(重量/重量)より低いとわ
かった時に、濃厚な開始剤溶液、遅延供給物2を1.0m
l/分で開始し、還元剤の添加速度を1.0ml/分に増加
させた。7%水酸化アンモニウム溶液29gmを添加して
エマルジョンのpHを5.0に調節した。次に、過剰の
エチレンをガス抜きするために反応混合物を脱気器に移
し、消泡剤、Colloid 675(2.4g)をt−ブチルヒド
ロペルオキシド(70%溶液)7.8gm、クエン酸ナト
リウム3.7gmおよび酢酸ナトリウム7.4gmを含む水性
溶液150gmと共に添加した。種々の遅延供給物の全添
加量は、以下の通り:遅延物1、1,170.4gm;遅
延物2、57.0gm;遅延物3、114.0gm;および遅
延物4、156.4gmであった。
【0051】生成物は、以下の性質を示した。 固体% 50.6% 粘度/60RPM 190cps Tg 9.9℃ pH 5.3
【0052】実施例4 アニオン界面活性剤の存在下における酢酸ビニル/エチ
レン/N−ビニルホルムアミドラテックスの製造 本実施例は、アニオン界面活性剤で安定化したエマルジ
ョンへのNVFの組み込みを示している。実施例1の一
般的方法を使用した。
【0053】 当初装填物 脱イオン水 850gm Polystep B-27(30%溶液) 194gm 硫酸アンモニウム第一鉄(5重量/重量%溶液) 2.3gm 酢酸 3.01gm 酢酸ビニル 300gm 酢酸ナトリウム 0.9gm 約4モルのエチレンオキサイドを含むノニルフェノキシポリエチレンオキシエ タノールサルフェートのナトリウム塩
【0054】 遅延供給物 遅延供給物1 脱イオン水 287.2gm t−ブチルヒドロペルオキシド(70%溶液) 12.8gm 遅延供給物2 脱イオン水 277.5gm エリソルビン酸ナトリウム 22.5gm 遅延供給物3 脱イオン水 223gm N−ビニルホルムアミド 96gm p−メトキシフェノール(1%溶液) 1gm 遅延供給物4 酢酸ビニル 1200gm
【0055】方法を以下のように実施した。最初に、界
面活性剤および水を含む当初装填物溶液のpHを、酢酸
を用いて4.1に調節した。次いで、硫酸アンモニウム
第一鉄溶液を添加した。溶液を撹拌して、酢酸ビニル装
填物を添加した。30psigに加圧して窒素で2回、エチ
レンで1回パージした後、反応器をエチレン240グラ
ムで加圧し、50℃の温度に加熱し、平衡にさせた。エ
チレン添加中に、還元剤、遅延供給物2を15ml添加し
た。t−ブチルヒドロペルオキシド溶液(3.0%tB
HP、遅延供給物1)を0.4ml/分で添加して、反応
を開始した。温度が上昇して、開始が認められたとき
に、N−ビニルホルムアミド(遅延供給物3)を1.1
7ml/分で添加し、還元剤(遅延供給物2)を0.2ml
/分で添加し始めた。酢酸ビニル、遅延供給物4を6.
7gm/分で始めた。反応温度は50℃であり、開始剤添
加速度を変化させて維持した。
【0056】モノマー遅延供給物が完了し、未反応の酢
酸ビニルが2%未満であると測定された時に、反応器の
内容物を脱気器に移し、2.0gmの消泡剤(Foammaster
VF)を添加した。追加のエチレン約162gmを添加し
た。種々の遅延供給物の全添加量は、以下の通り:遅延
物1、152gm;遅延物2、136gm;遅延物3、28
1gm;および遅延物4、1200gmであった。エマルジ
ョンのpHは4.8であった。
【0057】生成物は、以下の性質を示した。 固体% 58.2% 粘度/60RPM 7450cps Tg 4.4℃ pH 4.9
【0058】実施例5 酢酸ビニル/エチレン/NVF/10カーボンエステル
ターポリマーの製造 本実施例の目的は、酢酸ビニル−エチレン−NVF−V
eoVA−10のターポリマーを製造することである。
このポリマーでは、N−ビニルホルムアミドポリマー中
のN−ビニルホルムアミドの加水分解中に酢酸ビニルが
加水分解するよりも、加水分解に耐性のある不飽和エス
テルを使用する。
【0059】 当初装填物 脱イオン水 1100gm Igepal CO-887(固体70%) 94.6gm Igepal CO-630(固体100%) 38.3gm ナトリウムビニルスルホネート(25重量/重量%溶液) 15.4gm 硫酸アンモニウム第一鉄(1重量/重量%溶液) 5gm エリソルビン酸ナトリウム 2.0gm 酒石酸(50重量/重量%溶液) 0.62gm 酢酸ビニル 149gm 酢酸ナトリウム 1.2gm Igepal CO-887は、平均30モルのエチレンオキサイドを含む非イオン性ノニ ルフェノールエトキシレート界面活性剤である。 Igepal CO-630は、平均9モルのエチレンオキサイドを含む非イオン性ノニル フェノールエトキシレート界面活性剤である。
【0060】 遅延供給物 遅延供給物1 酢酸ビニル 900gm VeoVA−10 600 N−ビニルホルムアミド 0gm トリアリルシアヌレート 1.9gm 遅延供給物2 脱イオン水 278.6gm 過酸化水素(35%溶液) 21.4gm 遅延供給物3 脱イオン水 319.4gm エリソルビン酸ナトリウム 8.8gm ナトリウムビニルスルホネート(25重量/重量%溶液)21.8gm 遅延供給物4 脱イオン水 160.7gm 過酸化水素(35%溶液) 64.2gm VeoVA-10 vinil versitateは、Union Carbideによっ
て販売されている10カーボンネオアシッドのビニルエ
ステルである。
【0061】方法は、以下のように実施した。最初に、
Igepal界面活性剤および水を含む当初装填物溶液のpH
を、酒石酸を使用して4.5に調節した。次いで、硫酸
アンモニウム第一鉄溶液を添加し、溶液を撹拌し、酢酸
ビニル装填物を添加した。30psigに加圧し、窒素で2
回、エチレンで1回パージした後、系をエチレンで45
0psigに加圧し、50℃の温度に加熱し、平衡にさせ
た。過酸化水素溶液(2.5%H22、遅延供給物2)
を0.2ml/分の速度で添加して反応を開始した。温度
の上昇によって開始が認められた時に、酢酸ビニル(遅
延供給物1)および還元剤(遅延供給物3)をそれぞれ
6.4ml/分および1.0ml/分で添加し始めた。開始
剤、遅延供給物2の添加速度が変化しても反応温度を一
定に保った。重合中に追加量のエチレンを反応器に添加
した。
【0062】モノマー遅延物が完了した後、未反応の酢
酸ビニルが滴定によって3%(重量/重量)より低いと
測定された時に、濃厚な開始剤(遅延供給物4)を0.
3ml/分の速度で反応器に添加し、速度を15分にわた
って0.67ml/分に増加させた。この濃厚な還元剤溶
液を全部で40グラム添加した。14%水酸化アンモニ
ウム溶液9.5gmを添加して、エマルジョンのpHを6.
2に調節した。次に、過剰のエチレンをガス抜きするた
めに反応混合物を脱気器に移し、消泡剤、Colloid 675
(2.4g)を10%(重量/重量)過酸化水素溶液4
5グラムと共に脱気器に添加した。
【0063】約185グラムのエチレンを反応物に添加
した。種々の遅延供給物の全添加量は、以下の通り:遅
延物1、1224gm;遅延物2、45.1gm;遅延物
3、205gm;および遅延物4、40gmである。
【0064】生成物は、以下の性質を示した。 固体% 52.4% 粘度/60RPM 730cps Tg 2.4℃ pH 4.1
【0065】実施例6 ターポリマー酢酸ビニル−エチレン−VeoVA−10
−NVFラテックスの製造 本実施例は、実施例5と類似しており、酢酸ビニル−エ
チレン−VeoVA−10のターポリマーのを製造を示
している。
【0066】 当初装填物 脱イオン水 1100gm Igepal CO-887(固体70%) 94.6gm Igepal CO-630(固体100%) 38.3gm ナトリウムビニルスルホネート(25重量/重量%溶液) 15.4gm 硫酸アンモニウム第一鉄(1重量/重量%溶液) 5gm エリソルビン酸ナトリウム 2.0gm 酒石酸(50重量/重量%溶液) 0.62gm 酢酸ビニル 149gm 酢酸ナトリウム 1.2gm Igepal CO-887は、平均30モルのエチレンオキサイドを含む非イオン性ノニ ルフェノールエトキシレート界面活性剤である。 Igepal CO-630は、平均9モルのエチレンオキサイドを含む非イオン性ノニル フェノールエトキシレート界面活性剤である。
【0067】 遅延供給物 遅延供給物1 酢酸ビニル 800gm VeoVA−10 600 N−ビニルホルムアミド 100gm トリアリルシアヌレート 1.9gm 遅延供給物2 脱イオン水 278.6gm 過酸化水素(35%溶液) 21.4gm 遅延供給物3 脱イオン水 319.4gm エリソルビン酸ナトリウム 8.8gm ナトリウムビニルスルホネート(25重量/重量%溶液)21.8gm 遅延供給物4 脱イオン水 160.7gm 過酸化水素(35%溶液) 64.2gm VeoVA-10は、Union Carbideによって米国で販売されている10カーボンネオ アシッドのビニルエステルである。
【0068】方法は、以下のように実施例5と同様の方
法で実施した。最初に、Igepal界面活性剤および水を含
む当初装填物溶液のpHを、酒石酸を使用して4.5に
調節した。次いで、硫酸アンモニウム第一鉄溶液を添加
し、次いで予備混合したものを1ガロン反応器に装填し
た。溶液を撹拌し、酢酸ビニル装填物を添加した。反応
器を30psigに加圧し、窒素で2回、エチレンで1回パ
ージした。30分間平衡にさせた後、系をエチレンで4
50psigに加圧し、50℃の温度に加熱し、再び平衡に
させた。過酸化水素溶液(2.5%H22、遅延供給物
2)を0.2ml/分の速度で添加して反応を開始した。
温度の上昇によって開始が認められた時に、酢酸ビニル
(遅延供給物1)および還元剤(遅延供給物3)を、そ
れぞれ6.4ml/分および1.0ml/分で添加し始めた。
開始剤、遅延供給物2の添加速度を変化させて反応温度
を一定に保った。重合中に追加量のエチレンを反応器に
添加した。
【0069】モノマー遅延物が完了した後、未反応の酢
酸ビニルが滴定によって3%(重量/重量)より低いと
測定された時に、濃厚な開始剤(遅延供給物4)を0.
3ml/分の速度で反応器に添加し、速度を15分にわた
って0.67ml/分に増加させた。この濃厚な還元剤溶
液を全部で40グラム添加した。14%水酸化アンモニ
ウム溶液11.8gmを添加して、エマルジョンのpHを
5.2に調節した。次に、過剰のエチレンをガス抜きす
るために反応混合物を脱気器に移し、消泡剤、Colloid
675(2.4g)を10%(重量/重量)過酸化水素溶液
45グラムと共に脱気器に添加した。約268グラムの
エチレンを添加した。種々の遅延供給物の全添加量は、
以下の通り:遅延物1、1423gm;遅延物2、277
gm;遅延物3、336gm;および遅延物4、40gmであ
る。
【0070】生成物は、以下の性質を示した。 固体% 49.2% 粘度/60RPM 880cps Tg −4.7℃ pH 4.1
【0071】比較実施例7 酢酸ビニルおよびエチレン共重合体ラテックスの製造 これは、酢酸ビニルおよびエチレンのみを使用して製造
した比較実施例である。 当初装填物 脱イオン水 1100gm Igepal CO-887(固体70%) 94.6gm Igepal CO-630(固体100%) 38.3gm ナトリウムビニルスルホネート(25重量/重量%溶液) 15.4gm 硫酸アンモニウム第一鉄(1重量/重量%溶液) 5gm エリソルビン酸ナトリウム 2.0gm 酒石酸(50重量/重量%溶液) 0.64gm 酢酸ビニル 149gm 酢酸ナトリウム 0.5gm Igepal CO-887は、平均30モルのエチレンオキサイドを含む非イオン性ノニ ルフェノールエトキシレート界面活性剤である。 Igepal CO-630は、平均9モルのエチレンオキサイドを含む非イオン性ノニル フェノールエトキシレート界面活性剤である。
【0072】 遅延供給物 遅延供給物1 酢酸ビニル 1500gm トリアリルシアヌレート 1.9gm 遅延供給物2 脱イオン水 278.6gm 過酸化水素(35%溶液) 21.4gm 遅延供給物3 脱イオン水 319.4gm エリソルビン酸ナトリウム 8.8gm ナトリウムビニルスルホネート(25重量/重量%溶液) 21.8gm 遅延供給物4 脱イオン水 160.7gm 過酸化水素(35%溶液) 64.2gm
【0073】方法は、以下のように実施例2の方法に従
って実施した。最初に、Igepal界面活性剤および水を含
む当初装填物溶液のpHを、酒石酸を使用して4.5に
調節した。次いで、硫酸アンモニウム第一鉄溶液を添加
し、溶液を撹拌し、酢酸ビニル装填物を添加した。反応
器を30psigに加圧し、窒素で2回、エチレンで1回パ
ージした。30分間平衡にさせた後、系をエチレンで7
50psigに加圧し、50℃の温度に加熱し、再び平衡に
させた。次いで、過酸化水素溶液(2.5%H22、遅
延供給物2)を0.2ml/分の速度で添加して反応を開
始した。温度の上昇によって開始が認められた時に、酢
酸ビニル(遅延供給物1)および還元剤(遅延供給物
3)を、それぞれ6.4ml/分および1.0ml/分で添加
し始めた。開始剤、遅延供給物2の添加速度を変化させ
て反応温度を一定に保った。重合中に追加量のエチレン
を反応器に添加した。
【0074】モノマー遅延物が完了した後、未反応の酢
酸ビニルが滴定によって3%(重量/重量)より低いと
測定された時に、濃厚な開始剤(遅延供給物4)を0.
3ml/分の速度で反応器に添加し、速度を15分にわた
って0.67ml/分に増加させた。この濃厚な溶液を全
部で40グラム添加した。14%水酸化アンモニウム溶
液9.3gmを添加して、エマルジョンのpHを5.4に調
節した。次に、過剰のエチレンをガス抜きするために反
応混合物を脱気器に移し、消泡剤、Colloid 675(2.4
g)を10%(重量/重量)過酸化水素溶液45グラム
と共に脱気器に添加した。約488グラムのエチレンを
添加した。種々の遅延供給物の全添加量は、以下の通
り:遅延物1、1423gm;遅延物2、69.8gm;遅
延物3、240gm;および遅延物4、40gmである。
【0075】生成物は、以下の性質を示した。 固体% 57.6% 粘度/60RPM 140cps Tg −6.4℃ pH 3.8
【0076】実施例8 酢酸ビニル/エチレン/N−ビニルホルムアミドラテッ
クスの製造 本実施例は、酢酸ビニル、エチレンおよびNVFのター
ポリマーの製造を示している。 当初装填物 脱イオン水 1100gm Igepal CO-887(固体70%) 94.6gm Igepal CO-630(固体100%) 38.3gm ナトリウムビニルスルホネート(25重量/重量%溶液) 15.4gm 硫酸アンモニウム第一鉄(1重量/重量%溶液) 5gm エリソルビン酸ナトリウム 2.0gm 酒石酸(50重量/重量%溶液) 0.62gm 酢酸ビニル 149gm 酢酸ナトリウム 0.5gm Igepal CO-887は、平均30モルのエチレンオキサイドを含む非イオン性ノニ ルフェノールエトキシレート界面活性剤である。 Igepal CO-630は、平均9モルのエチレンオキサイドを含む非イオン性ノニル フェノールエトキシレート界面活性剤である。
【0077】 遅延供給物 遅延供給物1 酢酸ビニル 1350gm N−ビニルホルムアミド 150gm トリアリルシアヌレート 1.9gm 遅延供給物2 脱イオン水 278.6gm 過酸化水素(35%溶液) 21.4gm 遅延供給物3 脱イオン水 319.4gm エリソルビン酸ナトリウム 8.8gm ナトリウムビニルスルホネート(25重量/重量%溶液) 21.8gm 遅延供給物4 脱イオン水 160.7gm 過酸化水素(35%溶液) 64.2gm
【0078】方法は、以下のように実施例5の方法に従
って実施した。約318gmのエチレンを添加した。種々
の遅延供給物の全添加量は、以下の通り:遅延物1、1
423gm;遅延物2、259gm;遅延物3、240gm;
および遅延物4、115gmである。生成物は、以下の性
質を示した。 固体% 48.6% 粘度/60RPM 65cps Tg 7.4℃ pH 4.4
【0079】実施例9 開始剤としてt−ブチルヒドロペルオキシドを使用した
酢酸ビニル、エチレン、およびNVFのターポリマーラ
テックスの製造 本実施例は、開始剤としてt−ブチルヒドロペルオキシ
ドを使用する酢酸ビニル、エチレンおよびNVFのター
ポリマーの製造を示している。 当初装填物 脱イオン水 1100gm Igepal CO-887(固体70%) 94.6gm Igepal CO-630(固体100%) 38.3gm ナトリウムビニルスルホネート(25重量/重量%溶液) 15.4gm 硫酸アンモニウム第一鉄(1重量/重量%溶液) 5gm エリソルビン酸ナトリウム 2.0gm 酒石酸(50重量/重量%溶液) 0.40gm 酢酸ビニル 149gm 酢酸ナトリウム 0.9gm Igepal CO-887は、平均30モルのエチレンオキサイドを含む非イオン性ノニ ルフェノールエトキシレート界面活性剤である。 Igepal CO-630は、平均9モルのエチレンオキサイドを含む非イオン性ノニル フェノールエトキシレート界面活性剤である。
【0080】 遅延供給物 遅延供給物1 酢酸ビニル 1265.5gm N−ビニルホルムアミド 234.5gm トリアリルシアヌレート 1.9gm 遅延供給物2 脱イオン水 282.8gm t−ブチルヒドロペルオキシド(70%溶液) 17.2gm ナトリウムビニルスルホネート(25重量/重量%) 22gm 遅延供給物3 脱イオン水 296.7gm ナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート 31.5gm 遅延供給物4 脱イオン水 192.8gm t−ブチルヒドロペルオキシド(70%溶液) 32.1gm
【0081】方法は、以下のように実施例5の方法に従
って実施した。約350gmのエチレンを添加した。種々
の遅延供給物の全添加量は、以下の通り:遅延物1、1
415gm;遅延物2、418gm;遅延物3、564gm;
および遅延物4、0gmである。生成物は、以下の性質を
示した。 固体% 48.1% 粘度/60RPM 160cps Tg 13.0℃ pH 5.3
【0082】実施例10〜53 NVFポリマーエマルジョンの加水分解 以下の一般的方法を使用して、NVFポリマーエマルジ
ョンの加水分解を実施した。VAEの表示は、酢酸ビニ
ル/エチレンである。
【0083】一般的方法−VAE−NVFエマルジョン
の加水分解 温度計および上部からのスターラーを取り付けた100
ml三つ口丸底フラスコに所望のエマルジョン(50ml)
を添加した。適切な量の加水分解剤を添加した。内容物
を撹拌し、予め選択した所望の温度に混合物を加熱し
た。エマルジョンの製造に使用する多くの界面活性剤の
曇り点のため、加水分解は>80℃の温度では実施しな
かった。加水分解が完了したと判断した後、内容物を室
温に冷却し、加水分解されたエマルジョンを得た。試料
をイオンクロマトグラフィーで分析し、ホルムアミドお
よび酢酸ビニル(VOAc)の加水分解選択性を計算し
た。
【0084】一般的な計算−エマルジョン加水分解の程
度 イオンクロマトグラフィーによって、加水分解生成物中
のギ酸および酢酸の濃度に関するデータを得た。これを
出発ポリマーに関連づけるため、以下の計算を使用し
た。 ・ギ酸を経たNVF加水分解の分析 IC分析(重量%)/出発エマルジョン中の固体重量%
=IC分析(乾燥基準;重量%) IC分析(乾燥;重量%)/ギ酸当量=ギ酸の当量/ポ
リマー100gm [ギ酸の当量/100gm]/[NVF当量/出発ポリマ
ー100gm]×100=加水分解の程度
【0085】同様の計算を行って、VOAc加水分解の
程度を測定した。表1に加水分解すべきエマルジョンの
当初組成を示した。
【表1】
【0086】実施例10〜27 酢酸ビニル/エチレン/N−ビニルホルムアミドの加水
分解 一般的方法に従って、所定の酸を使用して、エマルジョ
ン5および6の加水分解を実施した。表2に条件および
結果を示す。
【0087】
【表2】
【0088】結果は、エマルジョンの安定性を保持しな
がら、実質的にアセテート基の加水分解をすることな
く、アミド基の実質的な加水分解を実施できることを示
している。実施例24を除いて、すべてのエマルジョン
は、70℃およびそれより下で加水分解するとき安定で
あった。「安定性」の欄中のYは安定に関して良好を示
し、Nは安定性に関して不良を示している。安定性は、
流動性および加水分解工程中に形成した凝塊の欠如によ
って決定される。
【0089】実施例28〜53 酢酸ビニル−エチレン−NVF−エマルジョンの加水分
解 エマルジョン7〜9を使用した外は、実施例10〜27
に使用した方法を使用した。表3に条件および結果を示
した。
【0090】
【表3】
【0091】
【表4】
【0092】結果は、約70℃未満で加水分解した時の
優れたエマルジョン安定性を示している。エマルジョン
8は、1%のレベルの重硫酸アンモニウムに対して不安
定であることがわかるが、エマルジョン9はそうでな
い。エマルジョン9は、油溶性開始剤で製造したが、エ
マルジョン8は水溶性開始剤で製造した。しかしなが
ら、そのことによって安定性を説明すべきではなく、そ
れはエマルジョン5および6は、水溶性開始剤で製造し
たのに、実施例10〜27では安定なままであるからで
ある。ほとんどすべての場合で、有機酸加水分解された
ラテックスでは、実質的にアセテート基を加水分解する
ことなく、アミド基のアミン基への変換は優れていた。
アミド対アセテートの加水分解の比率が高いのは注目す
べきであり、約8〜25%のアミド基が加水分解する間
に1〜4%のアセテートしか加水分解していない。
【0093】実施例54 エマルジョンのカチオン性の測定 本実施例は、ラテックスエマルジョンのカチオン性を測
定するために実施した。上記実施例15にまとめた反応
生成物を固体約0.1%(重量/重量)に希釈し、Lazer
Zee model 501装置で高純度の水中でゼータポテンシャ
ルを測定した。装置によって、粒子のカチオン性を示
す、+21.5mvの表面ゼータポテンシャルが測定され
る。従って、幾つかの試料は、しょう液相を高純度水で
置き換えることによって過剰の塩を洗浄し、より単純な
測定を行った。この場合、装置は+7.8mvのゼータポ
テンシャルを測定した。
【0094】実施例55 ペーパーハンドシートの製造 以下の方法を使用して、製紙における添加剤として幾つ
かの上記ラテックスエマルジョンの有効性を評価した。 材料 繊維−625 CSFに精製された、南部軟材/北部硬材の5
0/50(重量/重量)ブレンド 実施例55−ポリマーを添加しなかった。 実施例56−実施例15のエマルジョンを使用した。 実施例57−NVFの30%がアミン塩に加水分解さ
れ、上記計算によれば1.62%アミン特性を有するポ
リマーが得られた外は、実施例15のエマルジョンを使
用した。 実施例58−未改質形態の実施例6のエマルジョンを使
用した。 実施例59−未改質形態の実施例5のエマルジョンを使
用した。
【0095】ハンドシートの製造 基準重量60gm/cm2を有する2.5gmハンドシート用
に、適切な量の繊維スラリーを測定し、撹拌下に置い
た。実験エマルジョン試料を水で希釈し、繊維スラリー
に加えると、乾燥エマルジョンおよび乾燥繊維を基準に
して5%の含浸量になった。pHの調節は行わなかっ
た。ハンドシート形成前に、繊維およびエマルジョンを
3分間混合した。湿潤形成されたハンドシートをハンド
シートプレス上50psiで圧縮し、270°Fで乾燥し
た。ハンドシートを、試験前に温度および湿度の典型的
なTAPPI条件に24時間置いた。結果を表4に示
す。
【0096】
【表5】
【0097】これらの結果から、これらのエマルジョン
は、未改質の形態では、紙への湿潤強さが強くなること
はたとえあるにしても僅かであるが、加水分解された形
態ではアミン官能基があり、これによって湿潤強さが強
化されることがわかる。このことはNVFの30%加水
分解された実施例57によって明白に証明されている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 39/02 LJY C08L 39/02 LJY (72)発明者 マイクル・エドワード・フオード アメリカ合衆国ペンシルベニア州18036. クーパーズバーグ.アール・デイー1.フ リントフオリストドライブ7514 (72)発明者 ウイリアム・エドワード・レニー アメリカ合衆国ペンシルベニア州18104. アレンタウン.デイアフイールドドライブ 1382

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも二つのエチレン系不飽和モノ
    マーの乳化重合によって形成されたビニルポリマー粒子
    である、水不溶性ビニルポリマー粒子を含む水性エマル
    ジョンにおいて、ビニルポリマー粒子が加水分解された
    N−ビニルホルムアミド単位を含むことを特徴とする上
    記エマルジョン。
  2. 【請求項2】 ビニルポリマー粒子が、アクリルまたは
    メタクリル酸のC1- 18アルキルビニルエステルまたはC
    1-18アルキルエステルの重合された単位からなる、請求
    項1のエマルジョン。
  3. 【請求項3】 アルキルビニルエステルがC1-4アルキ
    ルエステルである、請求項2のエマルジョン。
  4. 【請求項4】 アクリル酸またはメタクリル酸のアルキ
    ルエステルが、アクリル酸またはメタクリル酸のC1-8
    アルキルエステルである、請求項3のエマルジョン。
  5. 【請求項5】 C1-4アルキルビニルエステルが、ビニ
    ルポリマー粒子の約30〜80重量%の量で存在する、
    請求項4のエマルジョン。
  6. 【請求項6】 アクリル酸またはメタクリル酸のC1-8
    アルキルエステルが、ビニルポリマー粒子の約0〜50
    重量%の量で存在する、請求項5のエマルジョン。
  7. 【請求項7】 N−ビニルホルムアミドがビニルポリマ
    ー粒子の約1〜20重量%の量で存在する、請求項6の
    エマルジョン。
  8. 【請求項8】 アルキルビニルエステルが酢酸ビニルで
    ある、請求項7のエマルジョン。
  9. 【請求項9】 エチレンの重合された単位が、5〜40
    重量%の量でビニルポリマー粒子中に組み込まれてい
    る、請求項8のエマルジョン。
  10. 【請求項10】 ビニルポリマー粒子の酢酸ビニル単位
    の8%未満が加水分解されている、請求項8のエマルジ
    ョン。
  11. 【請求項11】 ビニルポリマー粒子が、酢酸ビニル6
    0〜80%、エチレン15〜25%およびN−ビニルホ
    ルムアミド2〜15%からなる、請求項10のエマルジ
    ョン。
  12. 【請求項12】 N−ビニルホルムアミドを含む水不
    溶性のモノマー系の乳化重合によって、N−ビニルホル
    ムアミドの重合された単位を含むポリマーを形成し;ア
    ミド単位をアミン基に変換する条件下でポリマーを酸に
    接触させて、N−ビニルホルムアミドの重合された単位
    を含むポリマーを加水分解させる:ことからなる、アミ
    ン官能基を含有するラテックスを製造することを特徴と
    する、アミン官能基を含むポリマーの製造方法。
  13. 【請求項13】 ポリマーが、アクリル酸またはメタク
    リル酸のC1-4アルキルビニルエステルまたはC1-8アル
    キルエステルの単位を含む、請求項12の方法。
  14. 【請求項14】 ポリマーがC1-4アルキルビニルエス
    テルの単位を含み、そしてC1-4アルキルビニルエステ
    ルがビニルポリマー粒子の約30〜80重量%の量で存
    在する、請求項12の方法。
  15. 【請求項15】 アクリル酸またはメタクリル酸のC
    1-8アルキルエステルがビニルポリマー粒子の約0〜5
    0重量%の量で存在する、請求項14の方法。
  16. 【請求項16】 N−ビニルホルムアミドが、ビニルポ
    リマー粒子の約1〜20重量%の量で存在する、請求項
    15の方法。
  17. 【請求項17】 アルキルビニルエステルが酢酸ビニル
    である、請求項16の方法。
  18. 【請求項18】 加水分解を実施するために使用する酸
    が、メタンスルホン酸、蓚酸、パラ−トルエンスルホン
    酸からなる群より選ばれる、請求項17の方法。
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