JP4112853B2 - 2液型接着剤組成物 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、特定のHuggins定数を有し、分子内にアミノ基を含有し、かつアミノ基の含有量が8モル%未満である変性ポリビニルアルコール系樹脂とアセト酢酸エステル基含有ポリビニルアルコール系樹脂とからなる2液型接着剤組成物に関し、更に詳しくは、初期接着性(初期接着力の立ち上がり)に優れた2液型接着剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、木質材料等用の接着剤として、「ハネムーン接着剤」と呼ばれる接着剤が知られている。
かかる接着剤は、一方の被着材の被着面に主剤を塗布し、もう一方の被着材の被着面に硬化剤を塗布して、これらの面を合わせて、一定時間圧締することにより、被着面で主剤と硬化剤が瞬時に反応して被着材同士を接着せしめるというものであり、瞬時に被着材同士を接着できるという特徴を有するものである。
【0003】
かかる接着剤として、アミノ基を有するポリビニルアルコール系樹脂やアセト酢酸エステル基を含有するポリビニルアルコール系樹脂を用いることが提案されている。
【0004】
たとえば、前者の例としては、▲1▼一級アミノ基および二級アミノ基から選ばれる少なくとも一種の官能基を有するポリビニルアルコールを含む第1液と水溶性アルデヒド化合物および多価イソシアネート化合物から選ばれる少なくとも一種の化合物を含む第2液からなる2液型接着剤組成物(特開平10−121016号公報)、▲2▼分子内に一級アミノ基および二級アミノ基を有するビニルアルコール系重合体を含む水溶液よりなる第1液とグルタルアルデヒドを含む第2液からなる2液型接着剤組成物(特開2000−273427号公報)が提案されており、後者の例としては、▲3▼分子内にアセトアセチル基を有する高分子化合物の水溶液および/または水性エマルジョンからなる第1液とポリエチレンイミンからなる第2液よりなる2液別塗布型の速硬化水性接着剤(特公平1−60191号公報)が提案され、本出願人も特開平9−180982号公報で、▲4▼アセトアセチル基含有ポリビニルアルコール系樹脂を含む水性液からなるA液と分子内にアミノ基とアミド基を2個以上有するポリアミノアミド樹脂からなるB液よりなる速硬化水性接着剤を提案した。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、本発明者が上記接着剤について詳細に検討したところ、いずれの接着剤も、初期接着力の立ち上がりが不充分で、まだまだ改善の余地があることが判明した。
本発明は、かかる原因の一つに接着剤の主剤のポリビニルアルコール系樹脂に対して使用される硬化剤が比較的低分子量の化合物であるためと考え、上記公知の主剤のポリビニルアルコール系樹脂同士の組み合わせをすれば、両分子中に存在する官能基間の反応が調節されて、上記欠点が解決されるのではないかとの観点から検討を行った。しかし、単に公知のポリビニルアルコール系樹脂同士を組み合わせただけでは、両者の相溶性不良等による欠陥が出ることが多く、目標とする改善まで到達できなかった。
【0006】
そこで、このような現況に鑑みて初期接着力の立ち上がりの向上を目的として鋭意検討した結果、Huggins定数が0.5以上であって、分子内にアミノ基を含有し、かつアミノ基の含有量が8モル%未満である変性ポリビニルアルコール系樹脂(a)を含む水性液(A)とアセト酢酸エステル基含有ポリビニルアルコール系樹脂(b)を含む水性液(B)からなる2液型接着剤脂組成物が、上記の目的に合致することを見出して本発明を完成するに至った。
【0007】
なお、ここで言うHuggins定数(k')とは、例えば、「高分子化学序論」〔(株)化学同人発行〕の第33頁第13〜27行に記載される一般式から展開される下式より求められる定数である。
[ηsp/C]=[η]+k'[η]C
ここで、[ηsp/C]は変性ポリビニルアルコール系樹脂の還元粘度、[η]は変性ポリビニルアルコール系樹脂の極限粘度、Cは変性ポリビニルアルコール系樹脂(a)の濃度(g/dl)をそれぞれ表す。
【0008】
【発明に実施の形態】
以下、本発明について詳述する。
【0009】
本発明の2液型接着剤組成物に用いられる水性液(A)は、Huggins定数が0.5以上であって、分子内にアミノ基を含有し、かつアミノ基の含有量が8モル%未満である変性ポリビニルアルコール系樹脂(a)を含むもので、かかる変性ポリビニルアルコール系樹脂のHuggins定数が0.5未満では、アセト酢酸エステル基含有ポリビニルアルコール系樹脂(b)との相溶性が悪くなって初期接着性に劣り本発明の目的を達成することが困難になる。かかる定数の好ましい範囲は0.5〜0.9、さらには0.5〜0.75、特には0.5〜0.65である。
【0010】
かかる定数を満足させるためには、ポリビニルアルコール系樹脂の分子内に、1)分子内にアミノ基を含有させて、かつアミノ基の含有量を8モル%未満(さらには0.1〜8モル%)とする、2)分子内に少量のエチレン基を導入して、かつカルボキシル基を含有させる、3)分子内に少量のエチレン基を導入して、かつスルホン酸基を含有させる、4)分子内に少量のエチレン基を導入して、かつアンモニウム基を含有させる等の方法を挙げることができるが、アセト酢酸エステル基含有ポリビニルアルコール系樹脂(b)との反応性を考慮すれば、1)の方法が好ましく、かかる方法について説明する。
【0011】
かかる分子内にアミノ基を含有する変性ポリビニルアルコール系樹脂とは、ポリビニルアルコール系樹脂(PVAと略記することがある)内に下記一般式(1)で示される構造単位を有するものである。
【0012】
【化1】
Figure 0004112853
(R、R’はそれぞれ独立して、水素原子、アルキル基又はアリール基を表す)
【0013】
上記(1)式において、Rは水素原子又はメチル基が好ましく、特に水素原子が好ましい。また、R’は水素原子が好ましい。
【0014】
かかるポリビニルアルコール系樹脂(a)を製造するに当たっては、ア)ビニルエステル系モノマーとN−ビニルカルボン酸アミドを共重合した後に、かかる共重合体をケン化し、続いて加水分解することによって得る方法、イ)ビニルエステル系モノマーとN−ビニルカルボン酸アミドを、特開2000−219706号公報または特開平5−86115号公報に記載の方法に準じて、脱塩水中あるいは有機溶媒中で懸濁重合した後、得られた共重合体を懸濁状態で加水分解することによって得る方法等により得ることができる。
かかるビニルエステル系モノマーとしては、ギ酸ビニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、バレリン酸ビニル、酪酸ビニル、イソ酪酸ビニル、ピバリン酸ビニル、カプリン酸ビニル、ラウリン酸ビニル、ステアリン酸ビニル、安息香酸ビニル、バーサチック酸ビニル等が挙げられ、また、N−ビニルカルボン酸アミドとしては、N−ビニルホルムアミド、N−ビニルアセトアミド等を挙げることができる。
【0015】
なお、本発明においては、本発明の目的を阻害しない範囲において、更に他のモノマーも共重合に利用することができ、かかる他のモノマーとしては、例えばエチレン、プロピレン、イソブチレン、α−オクテン、α−ドデセン、α−オクタデセン等のオレフィン類、ビニレンカーボネート類、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、無水マレイン酸、イタコン酸等の不飽和酸類あるいはその塩あるいはモノ又はジアルキルエステル等、アクリロニトリル、メタクリロニトリル等のニトリル類、ジアセトンアクリルアミド、アクリルアミド、メタクリルアミド等のアミド類、エチレンスルホン酸、アリルスルホン酸、メタアリルスルホン酸等のオレフィンスルホン酸あるいはその塩、アルキルビニルエーテル類、N−アクリルアミドメチルトリメチルアンモニウムクロライド、アリルトリメチルアンモニウムクロライド、ジメチルアリルビニルケトン、N−ビニルピロリドン、塩化ビニル、塩化ビニリデン、ポリオキシエチレン(メタ)アリルエーテル、ポリオキシプロピレン(メタ)アリルエーテルなどのポリオキシアルキレン(メタ)アリルエーテル、ポリオキシエチレン(メタ)アクリレート、ポリオキシプロピレン(メタ)アクリレート等のポリオキシアルキレン(メタ)アクリレート、ポリオキシエチレン(メタ)アクリルアミド、ポリオキシプロピレン(メタ)アクリルアミド等のポリオキシアルキレン(メタ)アクリルアミド、ポリオキシエチレン(1−(メタ)アクリルアミド−1,1−ジメチルプロピル)エステル、ポリオキシエチレンビニルエーテル、ポリオキシプロピレンビニルエーテル、ポリオキシエチレンアリルアミン、ポリオキシプロピレンアリルアミン、ポリオキシエチレンビニルアミン、ポリオキシプロピレンビニルアミン等を挙げることができる。
【0016】
以下に、上記ア)の方法について具体的に説明する。
ビニルエステル系モノマーとN−ビニルカルボン酸アミドを共重合するに当たっては、特に制限はなく、例えば塊状重合や溶液重合の公知の方法を採用することができるが、通常は溶液重合が行われ、かかる重合方法について説明する。
溶液重合を行うに当たっては、溶媒中で、重合開始剤の共存下でビニルエステル系モノマーとN−ビニルカルボン酸アミドを共重合すればよい。
【0017】
かかる溶剤としては、メタノール、エタノール、i−プロパノール、n−プロパノール等のアルコール類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類を挙げることができるが、好適にはメタノールが用いられる。溶媒の使用量は、目的とする共重合体の重合度に合わせて、溶媒の連鎖移動定数を考慮して適宜選択すれば良い。例えば、溶剤がメタノールの時は、S(溶剤)/M(モノマー)=0.1〜1(重量比)程度の範囲から選択される。
【0018】
また、重合開始剤としては、例えば2,2′−アゾビス−(2,4−ジメチルバレロニトリル)、ジメチル−2,2′−アゾビスイソブチレイト、2,2′−アゾビスイソブチロニトリル、2,2′−アゾビス−(4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル)等のアゾ化合物、t−ブチルパーオキシネオデカノエート、t−ブチルパーオキシピバレ−ト、t−ヘキシルパーオキシピバレート等のパーオキシエステル類、ビス−(4−t−ブチルシクロヘキシル)パーオキシ−ジ−カーボネート、ジ−2−エチルヘキシルパーオキシ−ジ−カーボネート、ジ−イソプロピルパーオキシ−ジ−カーボネート、ジ−n−プロピルパーオキシジカーボネート等のパーオキシ−ジ−カーボネート類、ラウロイルパーオキサイド、アセチルパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド、イソブチラルパーオキサイド等のジアシルパーオキシド類などを挙げることができ、好適にはアゾ化合物が用いられる。尚、必要に応じて、メルカプタン系化合物等の公知の連鎖移動剤を併用することも可能である。
【0019】
また、重合温度は、35〜150℃(さらには35〜75℃、特には60〜75℃)の範囲から選択することができる。
【0020】
次いで、上記で得られたビニルエステル−N−ビニルカルボン酸アミド共重合体がケン化されるのであるが、かかるケン化も公知の方法で行うことができる。
例えば、得られたビニルエステル−N−ビニルカルボン酸アミド共重合体のビニルエステル単位に対して2〜20ミリモル%程度になるようにケン化触媒を添加して、ケン化処理を行えばよい。
【0021】
かかるケン化触媒としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、ナトリウムメチラート、ナトリウムエチラート、カリウムメチラート等のアルカリ金属の水酸化物やアルコラートの如きアルカリ触媒や硫酸、p−トルエンスルホン酸、塩酸等の酸触媒を挙げることができ、好適には水酸化ナトリウムが用いられる。
【0022】
ケン化温度は特に制限はないが、通常は10〜70℃(更には30〜50℃、特には35〜45℃)の範囲から選ぶことが好ましい。ケン化反応は、通常0.5〜3時間にわたって行なわれる。
上記の如きケン化を行うに当たっては、連続式でもバッチ式でも特に限定されないが、粒子径の制御の意味から好ましくはバッチ式が採用される。かかるバッチ式のケン化度装置としては、ニーダー、リボンブレンダー等を挙げることができる。
【0023】
かかる酢酸ビニル成分のケン化度の好ましい範囲は80モル%以上で、さらには95モル%以上、特には98〜99.9モル%で、かかるケン化度が80モル%未満では、アセト酢酸エステル基含有ポリビニルアルコール系樹脂(b)との相溶性が低下して、初期接着性が充分に得られないことがあり好ましくない。
【0024】
かくしてケン化時の溶媒を含有したビニルアルコール−N−ビニルカルボン酸アミド共重合体のスラリーが得られ、次いで、該共重合体は加水分解に供されるのであるが、この時にかかる溶媒を除去した後に加水分解に供しても良いが、工業的には、かかるスラリーを溶剤(ケン化時に使用した溶媒)で洗浄して残留酢酸エステルを溶剤と置換した後に加水分解に供することが好ましい。
【0025】
得られたビニルアルコール−N−ビニルカルボン酸アミド共重合体は、加水分解されるのであるが、かかる加水分解は、アルコール系溶媒中で、かつ水の存在下で酸又は塩基にて行われるもので、以下に説明する。
【0026】
加水分解に用いる溶媒としては、アルコール系の溶媒が用いられ、具体的にはメタノール、エタノール、i−プロパノール、n−プロパノール、炭素数2〜6のジオール、炭素数2〜6のアルキルエステル等が挙げられ、加水分解物が着色されにくい点からメタノールが好適に用いられる。
【0027】
かかる溶媒の使用量としては、系内のビニルアルコール−N−ビニルカルボン酸アミド共重合体の含有量が10〜65重量%(更には10〜50重量%)となるようにすることが好ましく、かかる含有量が10重量%未満では、生産性が低下し、逆に65重量%を越えると加水分解を行う系内の攪拌負荷が大きくなり攪拌効率が低下する結果となって好ましくない。
【0028】
また、水の共存が必要で、かかる水の共存量は、アルコール系溶媒100重量部に対して、1〜30重量部(更には1〜20重量部、特には5〜20重量部)が好ましく、かかる共存量が1重量部未満では加水分解速度が遅くなり、アミン転化率も低くなり、逆に30重量部を越えるとケン化物粒子が膨潤して反応中にママコを形成する恐れがあり好ましくない。
【0029】
さらに触媒として、酸又は塩基を用いることが必要で、酸としては、塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、硝酸、ハロゲン酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸等が挙げられ、塩基としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属塩を挙げることができ、好適には塩基が用いられる。
【0030】
かかる触媒の使用量は、ビニルアルコール−N−ビニルカルボン酸アミド共重合体粒子中のアミド基に1当量に対して、0.8〜5当量(更には1.0〜2当量)の範囲で用いられる。
加水分解反応の系の温度は、通常50〜180℃(更には70〜150℃)が好ましく、該反応時間は、反応温度や溶媒等により一概に言えないが、通常は1〜24時間の範囲である。
【0031】
該反応は、終始固一液二相系で進行するので、反応終了後、得られた共重合体をそのまま濾別することにより、溶媒と目的物とに分離することができる。必要に応じて適当な溶媒で洗浄を行い、共重合体に残存する塩等の量を低減させることもでき、さらに乾燥工程を経ることにより、溶媒の除去を行ってもよい。上記加水分解反応時の温度、反応時間、触媒量、攪拌条件等の条件を変更することにより、加水分解率をコントロールすることができ、その結果、アミド基をほぼ全量アミン基に変換することもでき、また一部アミド基を残した形で反応を終了させることもできる。
【0032】
以上、ア)の方法について説明したが、イ)の方法については、前述のように、特開2000−219706号公報または特開平5−86115号公報に開示の方法に準じて製造すればよい。
【0033】
本発明においては、酸アミド単位のアミン転化率を調節して、変性ポリビニルアルコール系樹脂(a)中に一部アミド基を残しておくことが好ましく、かかる残アミド基の含有量は、0.1〜1.0モル%(さらには0.1〜0.5モル%)が好ましく、かかる含有量が0.1モル%未満では変性ポリビニルアルコール系樹脂(a)の水溶液の粘度安定性が不良となり、逆に1.0モル%を越えると高湿度下で保存した後の接着強度が低下したり、初期接着性を充分に発揮できないことがあり好ましくない。
かかる酸アミド単位のアミン転化率は、加水分解時の水の共存量、触媒量、温度、時間、ビニルアルコール−N−ビニルカルボン酸アミド共重合体粒子の大きさ等により調節することができる。
【0034】
また、得られたポリビニルアルコール系樹脂中のアミノ基の含有量は、8モル%未満とすることが必要である。
さらに、変性ポリビニルアルコール系樹脂(a)の平均重合度は、200〜3500(さらには200〜2500、特には500〜2000)が好ましく、かかる平均重合度が200未満では全体的に接着強度が低下する傾向にあり、逆に3500を越えると水性液(A)の粘度が高くなりすぎて作業性が低下して好ましくない。
【0035】
かくして本発明の2液型接着剤組成物の水性液(A)に用いる変性ポリビニルアルコール系樹脂(a)が得られるのであるが、かかる水性液(A)は、具体的には、変性ポリビニルアルコール系樹脂(a)の水溶液、あるいは分散液(エマルジョン)等の形にするのである。
【0036】
前者の水溶液にする場合には、変性ポリビニルアルコール系樹脂(a)をそのまま水に溶解させることにより可能であり、この時の水溶液の濃度としては、1〜30重量%(更には1〜25重量%、特に1〜20重量%)とすることが好ましく、かかる濃度が1重量%未満では、作用効果を充分に得ることが困難となる場合があり、逆に30重量%を越えると水溶液の粘度が高くなり作業性が困難となる場合があり好ましくない。
【0037】
後者のエマルジョンの場合は、変性ポリビニルアルコール系樹脂(a)を含有するエマルジョンを調製すれば良く、かかる調製にあたっては、イ)変性ポリビニルアルコール系樹脂(a)を乳化剤あるいは保護コロイドとして単量体を乳化重合する方法、ロ)合成樹脂の溶液あるいは溶融液を変性ポリビニルアルコール系樹脂(a)の存在下で後乳化する方法、ハ)任意の方法で得られた合成樹脂エマルジョンに変性ポリビニルアルコール系樹脂(a)を添加してより安定なエマルジョンを製造する方法等を挙げることができ、これらについて具体的に説明するが、これらの方法に限定されるものではない。
【0038】
イ)乳化重合による方法
水、変性ポリビニルアルコール系樹脂(a)及び重合触媒の存在下にエチレン性不飽和単量体及び/又はジエン系単量体を一時又は連続的に添加して、加熱、撹拌する如き通常の乳化重合法や、水、変性ポリビニルアルコール系樹脂(a)及び重合触媒の存在下に、エチレン性不飽和単量体及び/又はジエン系単量体を変性ポリビニルアルコール系樹脂(a)の水溶液に混合分散した分散液(プレエマルジョン)を一時又は連続的に添加して、加熱、撹拌する如き乳化重合法が実施し得る。
【0039】
変性ポリビニルアルコール系樹脂(a)の使用量としては、エマルジョンの樹脂分等によって多少異なるが、通常乳化重合反応系の全体に対して下限を0.1重量%(更には1重量%、特には2重量%)とすることが好ましく、上限を30重量%(更には25重量%、特には20重量%)とすることが好ましい。
【0040】
かかる使用量が0.1重量%未満ではポリマー粒子の安定な乳化状態で維持することが困難となり、逆に30重量%を越えるとエマルジョン粘度が上昇しすぎて作業性が低下することとなり好ましくない。
【0041】
重合開始剤としては、普通過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム、臭素酸カリウム等がそれぞれ単独で又は酸性亜硫酸ナトリウムと併用して、更には過酸化水素−酒石酸、過酸化水素−鉄塩、過酸化水素−アスコルビン酸−鉄塩、過酸化水素−ロンガリット、過酸化水素−ロンガリット−鉄塩等の水溶性のレドックス系の重合開始剤が用いられ、また、アゾビスイソブチロニトリル、ベンゾイルパーオキサイド等の油溶性の重合開始剤も用いることができる。
【0042】
重合開始剤の添加方法としては、特に制限はなく、初期に一括添加する方法や重合の経過に伴って連続的に添加する方法等を採用することができる。
上記の乳化重合においては、乳化分散安定剤として、水溶性高分子や非イオン活性剤、アニオン性活性剤を併用することもできる。
【0043】
水溶性高分子としては、変性ポリビニルアルコール系樹脂(a)以外の、未変性PVA、カルボキシル基含有PVA、PVAのホルマール化物、アセタール化物、ブチラール化物、ウレタン化物、スルホン酸、カルボン酸等とのエステル化物等のPVA、ビニルエステルとそれと共重合可能な単量体との共重合体ケン化物等が挙げられる。ビニルエステルと共重合可能な単量体としてはエチレン、ブチレン、イソブチレン、α−オクテン、α−ドデセン、α−オクタデセン等のオレフィン類、ビニレンカーボネート類、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、無水マレイン酸、イタコン酸等の不飽和酸類あるいはその塩あるいはモノ又はジアルキルエステル等、アクリロニトリル、メタクリロニトリル等のニトリル類、アクリルアミド、ジアセトンアクリルアミド、メタクリルアミド等のアミド類、エチレンスルホン酸、アリルスルホン酸、メタアリルスルホン酸等のオレフィンスルホン酸あるいはその塩類、アルキルビニルエーテル類、ビニルケトン、N−ビニルピロリドン、塩化ビニル、塩化ビニリデン等が挙げられる。
【0044】
また、上記のPVA以外の水溶性高分子として、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシブチルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、アミノメチルヒドロキシプロピルセルロース、アミノエチルヒドロキシプロピルセルロース等のセルロース誘導体類、デンプン、トラガント、ペクチン、グルー、アルギン酸又はその塩、ゼラチン、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸又はその塩ポリメタクリル酸又はその塩、ポリアクリルアミド、ポリメタクリルアミド、酢酸ビニルとマレイン酸、無水マレイン酸、アクリル酸、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、フマル酸、クロトン酸等不飽和酸との共重合体、スチレンと上記不飽和酸との共重合体、ビニルエーテルと上記不飽和酸との共重合体及び前記共重合体の塩類又はエステル類が挙げられる。
【0045】
非イオン性活性剤としては、例えばポリオキシエチレン−アルキルエーテル型、ポリオキシエチレン−アルキルフェノール型、ポリオキシエチレン−多価アルコールエステル型、多価アルコールと脂肪酸とのエステル、オキシエチレン・オキシプロピレンブロックポリマー等が挙げられる。
【0046】
アニオン性活性剤としては、例えば高級アルコール硫酸塩、高級脂肪酸アルカリ塩、ポリオキシエチレンアルキルフェノールエーテル硫酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、ナフタリンスルホン酸塩ホルマリン縮合物、アルキルジフェニルエーテルスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、高級アルコールリン酸エステル塩等が挙げられる。
更に、フタル酸エステル、リン酸エステル等の可塑剤、炭酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、リン酸ナトリウム等のpH調整剤等も併用され得る。
【0047】
ロ)後乳化による方法
後乳化方法によりエマルジョンを製造するに当たっては、変性ポリビニルアルコール系樹脂(a)を水に溶解し、これに溶液状のエチレン性不飽和単量体及び/又はジエン系単量体の重合体を滴下し撹拌するか、溶液状態の該重合体中に該変性ポリビニルアルコール系樹脂(a)水溶液を滴下し撹拌すればよい。エマルジョン化に当たり加熱等の必要は特にないが、必要であれば45〜85℃程度に加熱すればよい。乳化する物質には特に限定はなく、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、尿素−ホルマリン初期縮合物、フェノール−ホルムアルデヒド初期縮合物、アルキッド樹脂、ケテンダイマー、ロジン、シリコン樹脂、ワックス、ポリプロピレン、ポリエチレン、アスファルト等が挙げられる。
【0048】
変性ポリビニルアルコール系樹脂(a)の使用量としては、要求されるエマルジョンの樹脂分等によって多少異なるが、通常乳化対象物に対して0.1〜30重量%、好ましくは1〜25重量%程度の範囲から選択される。必要であれば、該樹脂と共にポリオキシエチレン−アルキルエーテル型、ポリオキシエチレン−アルキルフェノール型、多価アルコールエステル型等の非イオン性活性剤、又は高級アルキルアミン塩等のカチオン性活性剤を適宜併用することもできる。又これらの活性剤は乳化対象物の方に混合しておくことも可能である。
【0049】
必要であればポリオキシエチレン−アルキルエーテル型、ポリオキシエチレン−アルキルフェノール型、多価アルコールエステル型等の非イオン性活性剤、又は高級アルキルアミン塩等のカチオン性活性剤を始めとし、前記した乳化重合時に使用される各種界面活性剤が何れも併用可能である。又これらの活性剤は乳化対象物の方に混合しておくことも可能である。更にフタル酸エステル、酢酸ナトリウム、リン酸ナトリウム等のpH調整剤も併用され得る。
【0050】
ハ)後添加による方法
この方法は任意の方法で得られた合成樹脂エマルジョンに変性ポリビニルアルコール系樹脂(a)を添加するもので、対象となるエマルジョンとしては、スチレン/ブタジエン系エマルジョン、シス−1,4ポリイソプレンエマルジョン、クロロプレンエマルジョン、アクリロニトリル/ブタジエンエマルジョン、ビニルピリジンエマルジョン、メチルメタクレート/ブタジエンエマルジョン、ポリウレタンエマルジョン、アクリルエステル系エマルジョン、酢酸ビニル系エマルジョン、エチレン/酢酸ビニル系エマルジョン、塩化ビニル系エマルジョン、ポリスチレンエマルジョン、ポリエチレンエマルジョン、シリコーンエマルジョン、ポリブテンエマルジョン、チオコールエマルジョンなどが挙げられる。
【0051】
エマルジョンに変性ポリビニルアルコール系樹脂(a)を添加する場合、該変性ポリビニルアルコール系樹脂(a)を水溶液としてから添加する時にはエマルジョンを室温にて、撹拌しながらこれに該水溶液を添加するだけでよいが、該変性ポリビニルアルコール系樹脂(a)の粉末を添加する時には、エマルジョンを撹拌しながら該粉末を添加し、50〜85℃に加温すれば短時間で均一な混合が終了させることも可能である。
【0052】
変性ポリビニルアルコール系樹脂(a)の使用量は、エマルジョン固形分に対して1〜40重量%(さらには2〜30重量%、特には10〜30重量%)程度の範囲が好ましい。
【0053】
次に、水性液(B)について説明する。
かかる水性液(B)は、アセト酢酸エステル基含有ポリビニルアルコール系樹脂(b)を含む水性液である。
【0054】
かかるアセト酢酸エステル基含有ポリビニルアルコール系樹脂(以下、AA化PVAと略記することがある)(b)とは、後述するようにポリビニルアルコールにジケテンを反応させたり、ポリビニルアルコールとアセト酢酸エステルを反応させてエステル交換したりして、ポリビニルアルコールにアセト酢酸エステル基を導入させたもので、かかるポリビニルアルコールとしては、一般的にはポリ酢酸ビニルの低級アルコール溶液をアルカリや酸などのケン化触媒によってケン化したケン化物又はその誘導体が用いられ、更には酢酸ビニルと共重合性を有する単量体と酢酸ビニルとの共重合体のケン化物等を用いることもでき、該単量体としては、例えばエチレン、プロピレン、イソブチレン、α−オクテン、α−ドデセン、α−オクタデセン等のオレフィン類、ビニレンカーボネート類、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、無水マレイン酸、イタコン酸等の不飽和酸類あるいはその塩あるいはモノ又はジアルキルエステル等、アクリロニトリル、メタアクリロニトリル等のニトリル類、アクリルアミド、メタクリルアミド等のアミド類、エチレンスルホン酸、アリルスルホン酸、メタアリルスルホン酸等のオレフィンスルホン酸あるいはその塩、アルキルビニルエーテル類、N−アクリルアミドメチルトリメチルアンモニウムクロライド、アリルトリメチルアンモニウムクロライド、ジメチルジアリルアンモニウムクロリド、ジメチルアリルビニルケトン、N−ビニルピロリドン、塩化ビニル、塩化ビニリデン、ポリオキシエチレン(メタ)アリルエーテル、ポリオキシプロピレン(メタ)アリルエーテルなどのポリオキシアルキレン(メタ)アリルエーテル、ポリオキシエチレン(メタ)アクリレート、ポリオキシプロピレン(メタ)アクリレート等のポリオキシアルキレン(メタ)アクリレート、ポリオキシエチレン(メタ)アクリルアミド、ポリオキシプロピレン(メタ)アクリルアミド等のポリオキシアルキレン(メタ)アクリルアミド、ポリオキシエチレン(1−(メタ)アクリルアミド−1,1−ジメチルプロピル)エステル、ポリオキシエチレンビニルエーテル、ポリオキシプロピレンビニルエーテル、ポリオキシエチレンアリルアミン、ポリオキシプロピレンアリルアミン、ポリオキシエチレンビニルアミン、ポリオキシプロピレンビニルアミン等が挙げられる。
【0055】
かかるAA化PVA(b)の原料となるポリビニルアルコールは、特に限定されないが、ケン化度は68モル%以上(さらには80〜99.9モル%、特には87〜99モル%)が好ましく、かかるケン化度が68モル%未満では、AA化PVA(b)の水溶解性が低下して好ましくない。
【0056】
また、該ポリビニルアルコールの平均重合度は、200〜5000(更には200〜2500、特には300〜2000)が好ましく、かかる平均重合度が200未満では接着後の保持力が低下する傾向にあり、逆に5000を越えると水性液(A)の粘度が高くなりすぎて作業性が低下して好ましくない。
【0057】
AA化PVA(b)を得るには、上記の如きポリビニルアルコールとジケテンを反応させる方法、ポリビニルアルコールとアセト酢酸エステルを反応させエステル交換する方法、酢酸ビニルとアセト酢酸ビニルを共重合させる方法等を挙げることができるが、製造工程が簡略で、品質の良いAA化PVAが得られる点から、ポリビニルアルコール(粉末)とジケテンを反応させる方法で製造するのが好ましい。ポリビニルアルコールとジケテンを反応させる方法としては、ポリビニルアルコールとガス状或いは液状のジケテンを直接反応させても良いし、有機酸をポリビニルアルコールに予め吸着吸蔵せしめた後、不活性ガス雰囲気下で液状またはガス状のジケテンを噴霧、反応するか、またはポリビニルアルコールに有機酸と液状ジケテンの混合物を噴霧、反応する等の方法が用いられる。
上記の反応を実施する際の反応装置としては、加温可能で撹拌機の付いた装置であれば十分である。例えば、ニーダー、ヘンシェルミキサー、リボンブレンダー、その他各種ブレンダー、撹拌乾燥装置を用いることができる。
【0058】
かくして得られたAA化PVA(b)中のアセト酢酸エステル基の含有量は、0.1〜10モル%(さらには0.5〜8モル%、特には2〜8モル%)が好ましく、かかる含有量が0.1モル%未満では、充分な接着力が得られないことがあり、逆に10モル%を越えるとAA化PVA(b)を含む水溶液の粘度が不安定となったり、架橋速度が速くなりすぎたり、初期接着力が低下したりして好ましくない。
【0059】
かくして本発明の2液型接着剤組成物の水性液(B)に用いるAA化PVA(b)が得られるのであるが、かかる水性液(B)も上述の水性液(A)と同様な方法によって、AA化PVA(b)の水溶液、あるいは分散液(エマルジョン)等の形にすることができる。
なお、変性ポリビニルアルコール系樹脂(a)の水性液(A)を有機酸や鉱酸等の酸性物質でpH2〜6に調整することによって、AA化PVA(b)の水溶液と混合したときのポットライフを0.5〜3時間の範囲で制御することができ、また、接着後の加熱養生で架橋反応が進んで接着力を向上させることもできる。特に後者を目的とするときには、pKa(25℃での酸度指数)3.5以上で常圧下の沸点が120℃以下の酸性物質を用いることが効果的で、かかる酸性物質としては、アセト酢酸、ギ酸、酢酸等を挙げることができ、好適には酢酸が用いられる。
【0060】
上記の如き水性液(A)および(B)からなる本発明の2液型接着剤組成物が得られるのであるが、本発明においては、かかる水性液(A)および(B)のいずれかに架橋剤(c)を含有させることが好ましい。
【0061】
かかる架橋剤(c)としては、上記の変性ポリビニルアルコール系樹脂(a)またはAA化PVA(b)と架橋反応をするものであればよく、例えばホルムアルデヒド,アセトアルデヒド等のモノアルデヒド化合物、グリオキザール,グルタルアルデヒド,ジアルデヒド澱粉等の多価アルデヒド化合物、メチロールメラミン,ジメチロール尿素等のメチロール化合物、ヘキサメチレンテトラミン等のアンモニアとホルムアルデヒドとの反応物等のアルデヒド化合物、アルミニウム,鉄,銅,亜鉛,チタン,マグネシウム,クロム,ジルコニウム等の金属の水溶性塩、エチレングリコールジグリシジルエーテル,ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル,グリセリンジグリシジルエーテル,グリセリントリグリシジルエーテル,ヘキサンジオールジグリシジルエーテル,トリメチロールプロパントリグリシジルエーテル等の多価エポキシ化合物などを挙げることができ、中でもアルデヒド化合物が好ましく、さらにはジアルデヒド化合物が好適に用いられる。
なお、上記の架橋剤の種類によっては、含有させる水性液を選択する必要があり、例えば、ポリエチレンイミン、ヒドラジド化合物、金属の水溶性塩、イソシアネート化合物、メチロール化メラミン、メチロール化合物、ポリアミドアミン、ポリアミンなどは、水性液(A)に含有させることが好ましく、また、例えばモノアルデヒド化合物、多価アルデヒド化合物、多価エポキシ化合物などは水性液(B)に含有させることが好ましい。また、上記架橋剤(c)の助剤として、エチレンジアミン,トリメチレンジアミン,テトラメチレンジアミン,ジエチレントリアミン,2、2'-ジアミノジエチルアミン,ビス(2-アミノエチル)アミン,等の脂肪族アミン,オルト−フェニレンジアミン,メターフェニレンジアミン,パラーフェニレンジアミン,トリアミノベンゼン,テトラアミノベンゼン,ペンタアミノベンゼン,ジアミノジフェニルメタン等の変性芳香族アミン,1,2,3-トリアミノシクロプロパン等の変性脂環式ポリアミン,3,3'-ジメチル−4,4'-ジアミノ-ジシクロヘキシルメタン,N−アミノエチルピペラジン等の3級アミン等を水性液(A)に含有させてもよい。
【0062】
架橋剤(c)の含有量の特に限定されないが、水性液(A)に含有される時は変性ポリビニルアルコール系樹脂(a)100重量部に対して、0.5〜60重量部(さらには2〜30重量部)が好ましく、かかる含有量が0.5重量部未満では架橋効果に乏しく、逆に60重量部を越えても含有量の割には架橋効果が向上せず好ましくない。
また、水性液(B)に含有される時もAA化PVA(b)100重量部に対して、0.5〜60重量部(さらには2〜30重量部)が好ましく、かかる含有量が0.5重量部未満では架橋効果に乏しく、逆に60重量部を越えても含有量の割には架橋効果が向上せず好ましくない。
【0063】
本発明の2液型接着剤組成物は、上記の如き水性液(A)および水性液(B)からなるものであるが、本発明の目的を阻害しない範囲において、無機充填剤(合成シリカ、コロイダルシリカ、アルミナ等)、消泡剤、離型剤、界面活性剤(シリコン系、フッ素系、ポリエチレングリコール系等)、防腐剤、防虫剤、防錆剤、増粘剤等の公知の添加剤を添加することもでき、また、他の紙加工剤、例えば、従来公知の他のポリビニルアルコール、澱粉、カルボキシメチルセルロース、アクリル系ラテックス、SBRラテックス等の樹脂を水性液(A)または水性液(B)の少なくとも一方に添加することも可能である。
【0064】
本発明の2液型接着剤組成物を接着剤として使用するにあたっては、通常水性液(A)と水性液(B)を別々に被着体に塗布して使用される。
【0065】
すなわち、水性液(A)を接着せんとする基材の被着面、例えば木材等の表面に塗布し、水性液(B)を接着せんとするもう一方の基材の被着面に塗布し、直ちにこの両面を合わせて接触させ、圧締すると室温で数秒〜10分以内にかなりの強度にまで接着するので解圧することができ、作業時間の短縮、作業工程の簡略化、エネルギーコストの削減等が可能となる。
水性液(A)および水性液(B)のそれぞれの塗布量としては特に制限はなく、被接着材の種類や状態、接着剤組成物の成分に応じて適宜調整すればよいが、通常は10〜500g/cmの塗布量から選択することが、初期接着力を確保する点で好ましい。
【0066】
本発明の2液型接着剤組成物は、初期接着力に非常に優れており、木材、合板、パーテイクルボード、ハードボード等の繊維質材料、スレート板、珪カル板、モルタル、タイル等の無機質材料、メラミン化粧板、ベークライト、発泡スチロール等のプラスチック材料、段ボール、板紙、クラフト紙等の紙質材料等の速硬化性の接着剤として有用である。さらに、自動車、鉄道車両、航空機等の輸送機器用の接着剤、グラフト剤、セメント混和剤、シール剤等として土木・建築用接着剤として有用である。また、繊維類の処理剤、不織布等のバインダー、塗料としても使用可能である。
【0067】
【実施例】
以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明する。
尚、実施例中、「部」、「%」とあるのは、特にことわりのない限り重量基準を示す。
【0068】
〔変性ポリビニルアルコール系樹脂(a)の製造〕
製造例1
3リットルのジャケット付反応缶(パドル翼)に、酢酸ビニル(VAc)1000g、N−ビニルホルムアミド(NVF)6.8g及びメタノール300gを仕込んで、還流(内温60〜63℃)するまでジャケットを加熱した。別途、重合触媒として、アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)3.81gをメタノール50gに溶解したものを用意して、上記の反応缶に仕込み(VAcに対して、AIBNは0.2モル%)、重合を開始したと同時に、NVF50%メタノール溶液の仕込みを開始した。尚、NVFは、VAcと均一に重合するように、HANNAの式[NVFの反応性比(r1)=9.543、VAcの反応性比(r1)=0.094]から求めた量を重合速度に合わせて仕込んだ。VAcの重合率が84%のとき、追加するNVF量は54.1g(50%メタノール溶液として108.2g)となる。VAc重合率が84%に到達したとき、禁止剤としてm−ジニトロベンゼン0.03gをメタノール500gに溶解したものを反応缶に仕込みジャケットを冷却し、内温を30℃以下にして、重合を停止して、酢酸ビニル−N−ビニルホルムアミド共重合体のペーストを得て、得られた酢酸ビニル−N−ビニルホルムアミド共重合体のペーストを蒸留塔の上部より300g/hrで仕込み、蒸留塔の下部よりメタノール蒸気120g/hrを仕込み、蒸留塔の頂部より未反応のVAcをメタノールと共沸させて、回収した。蒸留塔の底部からは、未反応のVAcの無い、酢酸ビニル−N−ビニルホルムアミド共重合体のペーストが得られた。
【0069】
2リットルのニーダー式ケン化装置に、上記で得られた酢酸ビニル−N−ビニルホルムアミド共重合体のペースト(樹脂分30%)400gを仕込み、ジャケット温調により、ペースト温度を35℃とし、ケン化触媒として、水酸化ナトリウムの4%メタノール溶液1.50g(VAc単位に対して2ミリモル%)を仕込み、ケン化を開始した。ケン化触媒添加後30分で、ケン化物が析出し始めてペーストが増粘し、ケン化母液が発生し、スラリー状態となった。ペーストが増粘して1.5時間後、酢酸の10%メタノール溶液1.25gを添加し(ケン化触媒に対し、0.8倍モル)、スラリーを中和して、ビニルアルコール−N−ビニルホルムアミド共重合体のスラリーを得た。得られたビニルアルコール−N−ビニルホルムアミド共重合体を、1H−NMR(400MHz;5%DO溶液を使用し、溶媒飽和法にて測定)により、共重合組成を測定したところ、N−ビニルホルムアミド単位が8.0モル%、残存酢酸基量が0.9モル%であった。
【0070】
得られたビニルアルコール−N−ビニルホルムアミド共重合体のスラリーを遠心分離機にて固液分離して、得られた該共重合体のケーキをメタノールで洗浄して、ケーキ中の酢酸メチルをメタノールと置換して、遠心分離機にて固液分離して、ケーキ状とし、かかるケーキ100g(樹脂分64.3g)を、リフラックスコンデンサー及びジャケット付きの1リットルの反応缶に仕込んだ。ついで、撹拌しながら、メタノール386.2g、イオン交換水28.9gを仕込み、ジャケットを加熱して、還流させた(内温は68℃)。還流開始30分後に、加水分解用の触媒として、水酸化カリウムの7.5%メタノール溶液99.3g(NVF単位に対して1.2倍モル)を仕込み、加水分解を開始した。触媒仕込み後の樹脂分濃度は10重量%で、溶媒中に含まれる水は5重量%となる。触媒添加5hr後にジャケットを冷却し、内温を30℃以下にして、加水分解を停止し、ビニルアルコール−N−ビニルアミン共重合体のスラリーを得て、該スラリーを遠心分離機にて固液分離し、得られたビニルアルコール−N−ビニルアミン共重合体のケーキをメタノールで洗浄し、その後、N2乾燥機にて、60℃で24hr乾燥し、ビニルアルコール−N−ビニルアミン共重合体[変性ポリビニルアルコール系樹脂(a−1)]粒子(揮発分5%)を得た。
【0071】
得られた変性ポリビニルアルコール系樹脂(a−1)を1H−NMR(400MHz;5%DO溶液を使用し、溶媒飽和法にて測定)により測定したところ、アミノ基含有量は7.6モル%で、残アミド基含有量は0.4モル%であった。また、該ポリビニルアルコール系樹脂(a−1)の平均重合度は1300で、ケン化度は99.8であり、本文中の式よりハギンズ定数を求めたところ、0.55であった。
【0072】
製造例2
製造例1において、初期のNVF及びメタノールの仕込量をそれぞれ4.1g及び600gとし、VAcの重合率84%の時のNVFの追加量を32.9g(50%メタノール溶液として65.8g)とした以外は同様に行って、未反応のVAcの無い、酢酸ビニル−N−ビニルホルムアミド共重合体のペーストを得た。
【0073】
ついで、製造例1において、ニーダーへの仕込みペースト(400g)の樹脂分濃度を45%とし、かつケン化触媒として、水酸化ナトリウムの4%メタノール溶液2.31g(VAc単位に対して2ミリモル)を仕込んだ以外は同様に行って、ビニルアルコール−N−ビニルホルムアミド共重合体のスラリーを得た。得られたビニルアルコール−N−ビニルホルムアミド共重合体を、1H−NMR(400MHz;5%DO溶液を使用し、溶媒飽和法にて測定)により、共重合組成を測定したところ、N−ビニルホルムアミド単位が5.0モル%、残存酢酸基量が0.5モル%であった。
【0074】
上記で得られたビニルアルコール−N−ビニルホルムアミド共重合体のスラリーを製造例1と同様に加水分解を行い、触媒添加9.5hr後に加水分解を停止し、その後製造例1と同様に乾燥を行って、ビニルアルコール−N−ビニルアミン共重合体[変性ポリビニルアルコール系樹脂(a−2)]粒子(揮発分5%)を得た。
【0075】
得られた変性ポリビニルアルコール系樹脂(a−2)を1H−NMR(400MHz;5%DO溶液を使用し、溶媒飽和法にて測定)により測定したところ、アミノ基含有量は4.9モル%で、残アミド基含有量は0.1モル%であった。また、該ポリビニルアルコール系樹脂(a−2)の平均重合度は600で、ケン化度は99.8モル%であり、本文中の式よりハギンズ定数を求めたところ、0.62であった。
【0076】
製造例3
製造例1において、初期のNVF及びメタノールの仕込量をそれぞれ12.9g及び150gとし、VAcの重合率84%の時のNVFの追加量を100.2g(50%メタノール溶液として200.4g)とした以外は同様に行って、未反応のVAcの無い、酢酸ビニル−N−ビニルホルムアミド共重合体のペーストを得た。
【0077】
ついで、製造例1において、ケン化触媒として、水酸化ナトリウムの4%メタノール溶液1.41g(VAc単位に対して2ミリモル)を仕込んだ以外は同様に行って、ビニルアルコール−N−ビニルホルムアミド共重合体のスラリーを得た。得られたビニルアルコール−N−ビニルホルムアミド共重合体を、1H−NMR(400MHz;5%DO溶液を使用し、溶媒飽和法にて測定)により、共重合組成を測定したところ、N−ビニルホルムアミド単位が14.0モル%、残存酢酸基量が1.1モル%であった。
【0078】
上記で得られたビニルアルコール−N−ビニルホルムアミド共重合体のスラリーを製造例1と同様に加水分解を行い、触媒添加6.0hr後に加水分解を停止し、その後製造例1と同様に乾燥を行って、ビニルアルコール−N−ビニルアミン共重合体[変性ポリビニルアルコール系樹脂(a−0)]粒子(揮発分5%)を得た。
【0079】
得られた変性ポリビニルアルコール系樹脂(a−0)を1H−NMR(400MHz;5%D2O溶液を使用し、溶媒飽和法にて測定)により測定したところ、アミノ基含有量は12.6モル%で、残アミド基含有量は1.4モル%であった。また、該ポリビニルアルコール系樹脂(a−0)の平均重合度は1300で、ケン化度は99.2モル%であり、本文中の式よりハギンズ定数を求めたところ、0.2であった。
【0080】
〔AA化PVA(b)〕
以下のAA化PVA(b)を用意した。
(b−1);アセト酢酸エステル基含有量2モル%、ケン化度99モル%、平均重合度500のAA化PVA
(b−2);アセト酢酸エステル基含有量1モル%、ケン化度88モル%、平均重合度1700のAA化PVA
(b−3);アセト酢酸エステル基含有量8モル%、ケン化度95モル%、平均重合度1400のAA化PVA
【0081】
〔架橋剤(c)〕
以下の架橋剤(c)を用意した。
(c−1);グリオキザール
(c−2);ポリエチレンイミン(重合度500)
【0082】
Figure 0004112853
【0083】
上記で調製した2液型接着剤組成物を用いて、以下の評価を行った。
(初期接着強度)
25mm×25mm×10mmの2片の樺材の一方の被着面に水性液(A)を200g/mとなるように塗布し、他方の被着面に水性液(B)を200g/mとなるように塗布し、両面を接着させて直ちに10kg/cmで圧締して、それぞれ1分、2分、5分、10分後に解圧し、5分後の接着強度をJIS K 6852に準拠してそれぞれ測定した。
なお、測定は、5個のサンプルについて行い、その平均値を接着力(kg/cm)とした。
【0084】
実施例2
実施例1において、2液型接着剤組成物として、
Figure 0004112853
を調製して、同様に評価を行った。
【0085】
実施例3
実施例1において、2液型接着剤組成物として、
Figure 0004112853
・水性液(B):AA化PVA(b−3)の10%水溶液 100部を調製して、同様に評価を行った。
【0086】
比較例1
実施例1において、2液型接着剤組成物として、
Figure 0004112853
を調製して、同様に評価を行った。
【0087】
比較例2
実施例1において、2液型接着剤組成物として、
Figure 0004112853
を調製して、同様に評価を行った。
【0088】
実施例および比較例の評価結果を表1に示す。
【0089】
Figure 0004112853
【0090】
【発明の効果】
本発明の2液型接着剤組成物は、特定のHuggins定数を満足する変性ポリビニルアルコール系樹脂とAA化PVAを用いているため、初期接着性(初期接着力の立ち上がり)に非常に優れており、木材、合板、パーテイクルボード、ハードボード等の繊維質材料、スレート板、珪カル板、モルタル、タイル等の無機質材料、メラミン化粧板、ベークライト、発泡スチロール等のプラスチック材料、段ボール、板紙、クラフト紙等の紙質材料等の速硬化性の接着剤として有用である。

Claims (7)

  1. uggins定数が0.5以上であって、分子内にアミノ基を含有し、かつアミノ基の含有量が8モル%未満である変性ポリビニルアルコール系樹脂(a)を含む水性液(A)とアセト酢酸エステル基含有ポリビニルアルコール系樹脂(b)を含む水性液(B)からなることを特徴とする2液型接着剤組成物。
  2. 性ポリビニルアルコール系樹脂(a)の平均重合度が200〜3500であることを特徴とする請求項1記載の2液型接着剤組成物。
  3. 性ポリビニルアルコール系樹脂(a)の酢酸ビニル成分のケン化度が80モル%以上であることを特徴とする請求項1または2記載の2液型接着剤組成物。
  4. アセト酢酸エステル基含有ポリビニルアルコール系樹脂(b)の平均重合度が200〜5000であることを特徴とする請求項1〜いずれか記載の2液型接着剤組成物。
  5. アセト酢酸エステル基含有ポリビニルアルコールのアセト酢酸エステル基含有量が0.1〜10モル%であることを特徴とする請求項1〜いずれか記載の2液型接着剤組成物。
  6. さらに架橋剤(c)を含有してなることを特徴とする請求項1〜いずれか記載の2液型接着剤組成物。
  7. 架橋剤(c)が、アルデヒド化合物であることを特徴とする請求項記載の2液型接着剤組成物。
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