JPH0825328B2 - 印刷が施されたポリプロピレン成形体の製造法 - Google Patents

印刷が施されたポリプロピレン成形体の製造法

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JPH0825328B2
JPH0825328B2 JP61135343A JP13534386A JPH0825328B2 JP H0825328 B2 JPH0825328 B2 JP H0825328B2 JP 61135343 A JP61135343 A JP 61135343A JP 13534386 A JP13534386 A JP 13534386A JP H0825328 B2 JPH0825328 B2 JP H0825328B2
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polypropylene
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printing ink
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敬司 高桑
孝弘 川井
君保 森本
正雄 佐々木
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Okamoto Corp
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Okamoto Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、印刷が施されたポリプロピレン成形体の製
造法に関し、さらに詳細には、光硬化型オフセット印刷
法、特に紫外線硬化型オフセット印刷法(UV OFF−SET
PRINTING)を用いて、ポリプロピレン系樹脂からなる
シート若しくはフィルムなどの成形体に印刷が施されて
なるポリプロピレン成形体を製造する方法に関するもの
である。
(従来の技術) 従来、無延伸ポリプロピレンフィルムおよびポリプロ
ピレンシートなどのポリプロピレン成形体表面に文字、
模様などを印刷して、印刷が施されたポリプロピレン成
形体を製造する方法として、前記成形体表面上に直接に
シルクスクリーン印刷およびグラビア印刷などの方法に
よって製造する方法、また最近では、前記成形体表面上
に先ず、シルクスクリーン印刷法またはグラビア印刷法
によるアンカー層を形成し、そのアンカー層上への紫外
線硬化型オフセット印刷によって製造する方法がある。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、成形体表面上に直接に印刷して製造す
る方法では、多色刷でのコストが高く見当精度が悪い、
また調子の再現性が悪いという問題点があった。またシ
ルクスクリーン法などによるアンカー層を設けてからUV
オフセット印刷して製造する方法では、シルクスクリー
ン法によるアンカー層形成工程の生産性が低く、さらに
コストがかかるという問題ある。
この発明は上述の事情に鑑みなされたものであり、そ
の目的とするところは、良好な印刷層を形成することが
できるとともに、生産性に優れ、かつ低いコストで製造
することのできる、印刷が施されたポリプロピレン成形
体の製造法を提供することである。
(問題点を解決するための手段) 発明の概要 本発明者らは、上記の問題点を解決すべく鋭意研究し
た結果、ポリプロピレン成形体およびインキの特定の成
分を含め、さらに光硬化のオフセット印刷法を利用し、
これらを組み合わせることが上記目的達成に有効である
ことを見出し、この発明を完成するに至ったものであ
る。
すなわち、本発明による印刷が施されたポリプロピレ
ン成形体の製造法は、結晶性ポリプロピレンと、エチレ
ン系共重合体と、モノグリセライド系静電防止剤とを含
む材料から得られたポリプロピレン成形体の活性化処理
された表面に、ポリオールアクリレートとポリエステル
との混合物を含む光硬化型印刷インキを用いて文字、図
形などをオフセット印刷し、光を照射して前記光硬化型
印刷インキ層を硬化し、次いでこのようにして硬化され
た印刷インキ層の表面に保護層を形成することを特徴と
するものである。
本発明の好ましい態様として、結晶性ポリプロピレン
100重量部と、エチレン系共重合体5〜15重量部、好ま
しくは5〜10重量部と、モノグリセライド系静電防止剤
0.1〜2.0重量部、好ましくは0.2〜0.5重量部とを含む成
形用の材料とすることができる。
発明の具体的な説明 印刷法 本発明において、印刷が施されたポリプロピレン成形
体を製造する方法は、ポリプロピレン成形体表面に活性
化処理をし、この活性処理された表面上に光硬化型のオ
フセット印刷インキによって絵柄、記号、文字を施し、
このインキ層に光を照射して印刷インキ層を硬化させ、
次いで表面加工して保護層を形成することを含むもので
ある。
本発明において、印刷層の形成は、版が親油性画像部
と親水性非画像部とから成り立ち、水が油と反発すると
いう物理化学的な原点に基づくオフセット印刷によって
行ない、その硬化は、光照射によって行なわれる。
本発明において、照射される光は、インキを硬化させ
るものであって、紫外線、電子線などである。
オフセット印刷インキ 本発明において用いられるオフセット印刷インキは、
ポリオールアクリレートとポリエステルとの混合物を含
む光硬化型インキである。
ポリオールアクリレートとしては、テトラエチレグリ
コールジ(メタ)アクリレート、1,3−ブチレグリコー
ルジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ
(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)
アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)ア
クリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アク
リレート、ペンタエリストールペンタ(メタ)アクリレ
ート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレー
ト、ジペンタエリストールモノヒドロキシジペンタ(メ
タ)アクリレートなどが、具体例として挙げられる。
ポリエステルとしては、ロジンメチルエステル、ロジ
ンエチルエステル、ロジングリセリンエステル、テレフ
タル酸エチレングリコール、テレフタル酸エチレングリ
コールアクリルエステル、マレイン酸エチレングリコー
ル、マレイン酸エチレングリコールアクリルエステル、
コハク酸エチレングリコールアクリルエステル、テレフ
タル酸ネオペンチルグリコールと2,4−トリレンジイソ
シアネートとの混合物、テレフタル酸ネオペンチルグリ
コールと2,4−トリレンジイソシアネートアクリルエス
テルレジン化したものなどが具体例として挙げられる。
ポリオールアクリレートとポリエステルとのブレンド
比は、その種類に応じて適宜変更することができる。例
えば、そのブレンド比は、40:60〜70:30である。
オフセット印刷インキには、必要に応じて他の成分を
含めることができる。このような追加的に添加される任
意成分としては、例えば、光開始剤、光増感剤、その他
の樹脂バインダー顔料などがある。上記ポリオールアク
リレートとポリエステルとの混合物対他の添加物との混
合比は、例えば60:40〜90:10である。
ポリプロピレン成形体 本発明においてポリプロピレン成形体は、結晶性ポリ
プロピレンと、エチレン系共重合体と、モノグリセライ
ド系静電防止剤とを含む成形材料樹脂から成形されたも
のであり、かつ該成形体表面に活性化処理を施したもの
である。
本発明において用いることのできるエチレン系共重合
体としては、例えば、EVA(エチレン−酢酸ビニル共重
合体)、その他、EAA、EMMAなどがある。また、モノグ
リセライド系静電防止剤としては、ステアリン酸モノグ
リセリド、ヘプタデシル酸モノグリセリド、ノナデカン
酸モノグリセラリドなどがある。
これらの成分の好ましい配合比は、それらの種類、用
途に応じて適宜変更することができるが、例えば、結晶
性ポリプロピレン100重量部に対して、エチレン系共重
合体5〜15重量部、およびモノグリセライド系静電防止
剤0.1〜2.0重量部添加することができる 成形材料樹脂から、所望の形状に、通常の成形法によ
って成形される。
成形されたポリプロピレン成形体は、少なくとも印刷
される表面にコロナ放電、プラズマ放電などの活性化処
理が施される。
表面加工(保護層の形成) 硬化された印刷インキ層に保護層を形成する。
このような保護層を形成する表面加工は、グラビア印
刷法または光硬化、例えば紫外線硬化によるオフセット
印刷法によって行なうことができる。この表面加工によ
って耐スクラッチ性、耐アルコール性、耐摩耗性などの
表面物性を付与することができる。
ここで用いることのできるグラビアオーバープリント
ニスの組成は主樹脂成分、耐摩剤、耐熱性改良剤、錠剤
などの添加剤、溶剤などから成る。この主樹脂成分は、
例えば、塩素化ポリプロピレンと塩素化ポリエチレンと
から成り、その配合比は3:1である。ここで用いること
のできる光硬化型オーバープリントニスは、通常の光硬
化型オフセットインキに準ずる組成を有する。
(発明の効果および作用) ポリプロピレン成形体に極性のエチレン系共重合体が
添加され、一方、インキにはポリオールアクリレートと
ポリエステル樹脂との混合物が用いられているので、ポ
リプロピレン成形体表面へのインキの密着性を高めるこ
とができる。
さらにポリプロピレン成形体にモノグリセライド系静
電防止剤が添加されている。この静電防止剤によって、
適度の静電防止効果(表面固有抵抗値1011〜1013Ω)を
奏し、印刷機上での静電機の発生を防止する。従って、
機上安定性を保持しながら印刷加工することができる。
しかも、モノグリセライド系静電防止剤は、他の静電防
止剤と比べて光硬化型インキの転移性、および密着性に
悪影響を及ぼさず、耐スクラッチ性にすぐれた絵付ポリ
プロピレンシートもしくはフィルムを提供することがで
る。
本発明の製造法においては、印刷がオフセット印刷
法、特にUVオフセット印刷法によって実施されているの
で、比較的短い乾燥時間で、効率良く印刷することがで
き、しかも安価なオフセットインキを用いることができ
るので、低コストで印刷することできる。
さらに、印刷層の上にオーバープリントニスが塗布さ
れ保護層が形成されているので、印刷層に耐スクラッチ
性、耐アルコール性、耐セロラップ性、対摩耗性などの
表面物性が改善される。
(実施例) 本発明を、以下の例によってさらに具体的に説明す
る。
例 結晶性ポリプロピレン100重量部に対し、モノグリセ
ライド系静電防止剤(ステアリン酸モノグリセリド)0.
5重量部およびエチレン系共重合体(EMMA)8重量部を
添加しシート化され、コロナ処理して活性化された0.75
m/m厚のポリプロピレンシート(オカモト(株)製、オ
カモトPPシート)の活性処理された表面に、下記組成の
紫外線硬化型オフセットインキ(東華色素化学(株)
製、UV STNインキ)を用いてVTRカセットケースの図柄
を印刷し、その後紫外線を照射して印刷インキ層を硬化
させた。次いで一液型グラビアオーバープリントニス
(東京インキ(株)、F−4200D)でグラビア印刷法に
よって保護層を形成した。得られた絵付ポリプロピレン
フィルムは、インキ密着性が良好であり、耐スクラッチ
性、耐アルコール性、対摩耗性、耐セロラップ性などの
表面物性に優れていた。
オフセットインキの組成 重量% ポリエステル樹脂 30 ポリオール系アクリルエステル 40 光開始剤 5 光増感剤 3 顔 料 20 添加剤 3
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森本 君保 静岡県藤枝市大西町2−14−12 (72)発明者 佐々木 正雄 静岡県島田市月坂1−4−3 (56)参考文献 特開 昭58−7437(JP,A) 特開 昭59−210962(JP,A) 特開 昭57−95883(JP,A) 特開 昭60−104387(JP,A)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】結晶性ポリプロピレンと、エチレン系共重
    合体と、モノグリセライド系静電防止剤とを含む材料か
    ら得られたポリプロピレン成形体の活性化処理された表
    面に、ポリオールアクリレートとポリエステルとの混合
    物を含む光硬化型印刷インキを用いて文字、図形などを
    オフセット印刷し、光を照射して前記光硬化型印刷イン
    キ層を硬化し、次いでこのようにして硬化された印刷イ
    ンキ層の表面に保護層を形成することを特徴とする、印
    刷が施されたポリプロピレン成形体の製造法。
  2. 【請求項2】エチレン系共重合体が、EVA,EAAおよびEMM
    Aから選ばれたものである、特許請求の範囲第1項に記
    載の製造法。
  3. 【請求項3】ポリプロピレン成形体がシート状もしくは
    フィルム状である、特許請求の範囲第1項または第2項
    のいずれか1項に記載の製造法。
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