JPH08253248A - 開封容易な包装袋 - Google Patents
開封容易な包装袋Info
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- JPH08253248A JPH08253248A JP5706795A JP5706795A JPH08253248A JP H08253248 A JPH08253248 A JP H08253248A JP 5706795 A JP5706795 A JP 5706795A JP 5706795 A JP5706795 A JP 5706795A JP H08253248 A JPH08253248 A JP H08253248A
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- packaging bag
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Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明は、例えば化学雑巾、ウエットティッシ
ュ等のトイレタリー製品を収納する包装袋で、特に、大
きい内容物を収納した包装袋から内容物を取り出す際に
適した、開封容易な包装袋を提供することにある。 【構成】プラスチックフィルムを主体とする積層材料か
らなる包装袋において、前記包装袋の表裏内面層の上端
縁から下端縁に向かって、所定幅のカットテープを設け
て、このカットテープの内側端面に沿って切り裂き開封
することを特徴とする。
ュ等のトイレタリー製品を収納する包装袋で、特に、大
きい内容物を収納した包装袋から内容物を取り出す際に
適した、開封容易な包装袋を提供することにある。 【構成】プラスチックフィルムを主体とする積層材料か
らなる包装袋において、前記包装袋の表裏内面層の上端
縁から下端縁に向かって、所定幅のカットテープを設け
て、このカットテープの内側端面に沿って切り裂き開封
することを特徴とする。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば化学雑巾、ウエ
ットティッシュ等のトイレタリー製品を収納する包装袋
で、特に、大きい内容物を収納した包装袋から内容物を
取り出す際に適した開封容易な包装袋に関するものであ
る。
ットティッシュ等のトイレタリー製品を収納する包装袋
で、特に、大きい内容物を収納した包装袋から内容物を
取り出す際に適した開封容易な包装袋に関するものであ
る。
【０００２】
【従来の技術】現在、例えば、表面層から順にポリエチ
レンテレフタレート（ＰＥＴ）／アルミニウム（Ａｌ）
／未延伸ポリプロピレン（ＣＰＰ）を積層した積層材料
を用いて、折り畳んだ化学雑巾、ウエットティッシュ、
固形洗剤等のトイレタリー製品を収納して、天地及び中
央部分の三方、或いは周辺の四方をヒートシールにより
密封された包装袋が知られている。これらの包装袋は、
上部ヒートシール面を切り口（例えば、切り裂きのきっ
かけとしてＶノッチ等を形成したものもある）として、
下方に向かって直線的に引き裂き（上部ヒートシール面
の切り口を前後に引きちぎるように裂く）開封するもの
であるが、下方に向かって真っ直ぐには切り裂くことが
できなかった。
レンテレフタレート（ＰＥＴ）／アルミニウム（Ａｌ）
／未延伸ポリプロピレン（ＣＰＰ）を積層した積層材料
を用いて、折り畳んだ化学雑巾、ウエットティッシュ、
固形洗剤等のトイレタリー製品を収納して、天地及び中
央部分の三方、或いは周辺の四方をヒートシールにより
密封された包装袋が知られている。これらの包装袋は、
上部ヒートシール面を切り口（例えば、切り裂きのきっ
かけとしてＶノッチ等を形成したものもある）として、
下方に向かって直線的に引き裂き（上部ヒートシール面
の切り口を前後に引きちぎるように裂く）開封するもの
であるが、下方に向かって真っ直ぐには切り裂くことが
できなかった。
【０００３】そこで、引き裂き方向（縦方向）に切れる
ようにした一軸延伸ポリプロピレンの引裂性フィルムを
積層した積層材料による包装袋が種々検討されている。
例えば、表面層から順にＰＥＴ（１２μ）／Ａｌ（７
μ）／引裂性フィルム（２５μ）／ＣＰＰ（３０μ）の
積層材料による包装袋と、他の例として、引裂性フィル
ム（２５μ）／Ａｌ（７μ）／ＣＰＰ（３０μ）の積層
材料を用いた包装袋である。これらの包装袋に大きく立
体的な形状を有する内容物を収納し、上部をヒートシー
ルにより密封した後に、引き裂きによる開封を試みた
が、前者の包装袋は、包装材が強靱であり包装袋として
は優れているが、開封するために引き裂きを行うと、引
き裂き先端が収納された立体形状の内容物の所に到達す
ると、下方に向かった引き裂き力が内容物によって妨害
されて、途中で外側方向への引っ張り力によって斜めに
曲がって引き裂かれてしまった。すなわち、図６に示す
ように、内容物が大きく立体的に収納されている場合に
は、引き裂き部分が内容物に到達すると、下方に向かっ
た引き裂き力が内容物によって妨害されて、途中で外側
方向への引っ張り力によって斜めに曲がって引き裂かれ
て、小さな開封口しか形成できず内容物を取り出すこと
ができなかった。また、後者の場合は、引き裂きによる
包装袋の開封は、ほぼ内容物を取り出すことができる迄
の大きさにすることはできたが、この引裂性フィルムが
一軸延伸ポリプロピレン（ＰＰ）フィルムベースのため
に、融点が低く耐熱性が不足して、収納する内容物によ
っては充填適性が劣り、包装袋としては問題があった。
ようにした一軸延伸ポリプロピレンの引裂性フィルムを
積層した積層材料による包装袋が種々検討されている。
例えば、表面層から順にＰＥＴ（１２μ）／Ａｌ（７
μ）／引裂性フィルム（２５μ）／ＣＰＰ（３０μ）の
積層材料による包装袋と、他の例として、引裂性フィル
ム（２５μ）／Ａｌ（７μ）／ＣＰＰ（３０μ）の積層
材料を用いた包装袋である。これらの包装袋に大きく立
体的な形状を有する内容物を収納し、上部をヒートシー
ルにより密封した後に、引き裂きによる開封を試みた
が、前者の包装袋は、包装材が強靱であり包装袋として
は優れているが、開封するために引き裂きを行うと、引
き裂き先端が収納された立体形状の内容物の所に到達す
ると、下方に向かった引き裂き力が内容物によって妨害
されて、途中で外側方向への引っ張り力によって斜めに
曲がって引き裂かれてしまった。すなわち、図６に示す
ように、内容物が大きく立体的に収納されている場合に
は、引き裂き部分が内容物に到達すると、下方に向かっ
た引き裂き力が内容物によって妨害されて、途中で外側
方向への引っ張り力によって斜めに曲がって引き裂かれ
て、小さな開封口しか形成できず内容物を取り出すこと
ができなかった。また、後者の場合は、引き裂きによる
包装袋の開封は、ほぼ内容物を取り出すことができる迄
の大きさにすることはできたが、この引裂性フィルムが
一軸延伸ポリプロピレン（ＰＰ）フィルムベースのため
に、融点が低く耐熱性が不足して、収納する内容物によ
っては充填適性が劣り、包装袋としては問題があった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は上記の
課題に鑑み、充填適性、バリヤー性等に優れ、しかも、
包装袋に立体的形状の内容物が収納されていても大きな
開口を得られ、従って、内容物を容易に取り出すことが
できる開封容易な包装袋を提供する。
課題に鑑み、充填適性、バリヤー性等に優れ、しかも、
包装袋に立体的形状の内容物が収納されていても大きな
開口を得られ、従って、内容物を容易に取り出すことが
できる開封容易な包装袋を提供する。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、プラスチックフィルムを主体とする積層材
料からなる包装袋（１０）において、前記包装袋の表裏
内面層の上端縁から下端縁に向かって、所定幅のカット
テープ（１５，１５ａ）を設けて、このカットテープの
内側端面（ｔ，ｔ）に沿って切り裂き開封することを特
徴とする。
に本発明は、プラスチックフィルムを主体とする積層材
料からなる包装袋（１０）において、前記包装袋の表裏
内面層の上端縁から下端縁に向かって、所定幅のカット
テープ（１５，１５ａ）を設けて、このカットテープの
内側端面（ｔ，ｔ）に沿って切り裂き開封することを特
徴とする。
【０００６】また、前記カットテープ（１５，１５ａ）
が、包装袋の側端と平行で、かつ、包装袋の中心線
（ｓ）より外側の位置に設けられていることを特徴とす
る。
が、包装袋の側端と平行で、かつ、包装袋の中心線
（ｓ）より外側の位置に設けられていることを特徴とす
る。
【０００７】また、前記カットテープが、包装袋の裏面
側カットテープ（１５ａ）に対して表面側カットテープ
（１５）の位置を、僅かに袋の側端（１０ａ）方向にず
らして設けられていることを特徴とする。
側カットテープ（１５ａ）に対して表面側カットテープ
（１５）の位置を、僅かに袋の側端（１０ａ）方向にず
らして設けられていることを特徴とする。
【０００８】さらに、前記カットテープ（１５，１５
ａ）は、両面がヒートシール性樹脂からなることを特徴
とする。
ａ）は、両面がヒートシール性樹脂からなることを特徴
とする。
【０００９】また、前記カットテープが、未延伸ポリプ
ロピレン（２２）／ポリエチレンテレフタレート（２
１）／未延伸ポリプロピレン（２２）を積層した積層材
料からなることを特徴とする。
ロピレン（２２）／ポリエチレンテレフタレート（２
１）／未延伸ポリプロピレン（２２）を積層した積層材
料からなることを特徴とする。
【００１０】
【作用】上述した構成からなる本発明の開封容易な包装
袋を開封するには、収納された内容物を袋の表裏から抑
えて、カットテープを融着した位置より内側の上端縁を
持って股裂き（カットテープの内側端に沿って左右に引
っ張るように引き裂くこと）すると、外側方向（袋の側
端（１０ａ）方向）への引っ張り力が袋本体を切り裂く
とともに、切り裂き先端がカットテープ（１５，１５
ａ）内側端面（ｔ，ｔ）に当たり、このカットテープが
外側方向への引っ張り力に対して防波堤となり、今度は
カットテープの内側端面に沿って下方向に引っ張り力が
加わって引き裂かれる。さらに、表面側のカットテープ
（１５）を、裏面側のカットテープ（１５ａ）に対して
僅かに側端（１０ａ）方向にずらした位置に熱融着する
と、開封の際、股裂きすることによって、先ず裏面側カ
ットテープ（１５ａ）の内側端面（ｔ）に沿って引き裂
きが開始され、次いで表面側カットテープ（１５）の内
側端面（ｔ）に沿って引き裂かれる。すなわち、外側方
向への引っ張り力が、裏面側カットテープの内側端面か
ら表面側カットテープの内側端面に順次集中するので、
弱い引っ張り力であっても切り裂くことができる。従っ
て、包装袋の切り裂き部分が内容物の所に到達しても、
途中で斜めに曲がることなく上下方向に大きく開封する
ことができる。
袋を開封するには、収納された内容物を袋の表裏から抑
えて、カットテープを融着した位置より内側の上端縁を
持って股裂き（カットテープの内側端に沿って左右に引
っ張るように引き裂くこと）すると、外側方向（袋の側
端（１０ａ）方向）への引っ張り力が袋本体を切り裂く
とともに、切り裂き先端がカットテープ（１５，１５
ａ）内側端面（ｔ，ｔ）に当たり、このカットテープが
外側方向への引っ張り力に対して防波堤となり、今度は
カットテープの内側端面に沿って下方向に引っ張り力が
加わって引き裂かれる。さらに、表面側のカットテープ
（１５）を、裏面側のカットテープ（１５ａ）に対して
僅かに側端（１０ａ）方向にずらした位置に熱融着する
と、開封の際、股裂きすることによって、先ず裏面側カ
ットテープ（１５ａ）の内側端面（ｔ）に沿って引き裂
きが開始され、次いで表面側カットテープ（１５）の内
側端面（ｔ）に沿って引き裂かれる。すなわち、外側方
向への引っ張り力が、裏面側カットテープの内側端面か
ら表面側カットテープの内側端面に順次集中するので、
弱い引っ張り力であっても切り裂くことができる。従っ
て、包装袋の切り裂き部分が内容物の所に到達しても、
途中で斜めに曲がることなく上下方向に大きく開封する
ことができる。
【００１１】
【実施例】以下実施例により本発明を詳細に説明する。
図１（ａ）に示すように、本発明の包装袋（１０）は、
プラスチックフィルムを主体とする積層材料をヒートシ
ールして包装袋にしたもので、この袋の表裏の内面層に
は、上端縁から下端縁に向かって両面にヒートシール性
樹脂を積層したカットテープ（１５，１５ａ）を熱融着
して、開封の際に股裂きすることでこのカットテープの
内側端面（ｔ，ｔ）に沿って下方向に切り裂かれ、包装
袋を大きく開封することができる。このカットテープ
（１５，１５ａ）は、包装袋の側端（１０ａ）と平行
で、かつ、包装袋の中心線（ｓ）より外側に熱融着す
る。このカットテープを融着する位置は、表裏内面層の
相対する同位置であってもよいが、好ましくは図１
（ｂ）に示すように、袋の裏面側カットテープ（１５
ａ）に対して、表面側カットテープ（１５）を袋の側端
（１０ａ）方向に僅かにずらして融着することで、左右
に引っ張るように股裂きすると、このカットテープの内
側端面（ｔ，ｔ）に沿って容易に開封することができ
る。
図１（ａ）に示すように、本発明の包装袋（１０）は、
プラスチックフィルムを主体とする積層材料をヒートシ
ールして包装袋にしたもので、この袋の表裏の内面層に
は、上端縁から下端縁に向かって両面にヒートシール性
樹脂を積層したカットテープ（１５，１５ａ）を熱融着
して、開封の際に股裂きすることでこのカットテープの
内側端面（ｔ，ｔ）に沿って下方向に切り裂かれ、包装
袋を大きく開封することができる。このカットテープ
（１５，１５ａ）は、包装袋の側端（１０ａ）と平行
で、かつ、包装袋の中心線（ｓ）より外側に熱融着す
る。このカットテープを融着する位置は、表裏内面層の
相対する同位置であってもよいが、好ましくは図１
（ｂ）に示すように、袋の裏面側カットテープ（１５
ａ）に対して、表面側カットテープ（１５）を袋の側端
（１０ａ）方向に僅かにずらして融着することで、左右
に引っ張るように股裂きすると、このカットテープの内
側端面（ｔ，ｔ）に沿って容易に開封することができ
る。
【００１２】本実施例における包装材料は、図１（ｂ）
に示すように、表面層から順にＰＥＴ（１１）（１２μ
ｍ）／Ａｌ（１２）（７μｍ）／ＣＰＰ（１３）（３０
μｍ）をドライラミネーションにより積層した構成から
なっている。この包装材料の内面層であるＣＰＰフィル
ム（１３）に、両面にヒートシール性樹脂を積層した２
本のカットテープ（１５，１５ａ）を熱融着する。な
お、包装材料として延伸ポリプロピレン（ＯＰＰ）等の
引裂き性樹脂フィルムを用いることができるが、充填適
性、耐熱性を考慮すると、上記構成の包装材料が好まし
い。
に示すように、表面層から順にＰＥＴ（１１）（１２μ
ｍ）／Ａｌ（１２）（７μｍ）／ＣＰＰ（１３）（３０
μｍ）をドライラミネーションにより積層した構成から
なっている。この包装材料の内面層であるＣＰＰフィル
ム（１３）に、両面にヒートシール性樹脂を積層した２
本のカットテープ（１５，１５ａ）を熱融着する。な
お、包装材料として延伸ポリプロピレン（ＯＰＰ）等の
引裂き性樹脂フィルムを用いることができるが、充填適
性、耐熱性を考慮すると、上記構成の包装材料が好まし
い。
【００１３】この包装材料に熱融着するカットテープ
（１５，１５ａ）は、図２に示すように、ＣＰＰ（２
２）（２０μｍ）／ＰＥＴ（２１）（３８μｍ）／ＣＰ
Ｐ（２２）（２０μｍ）の構成からなっている。すなわ
ち、ＰＥＴフィルムの両面にヒートシール性フィルムを
ドライラミネーションにより積層し、所定の幅にスリッ
トしテープ状にして包装材料の内面層に熱融着した後
に、この包装材料を用いて包装袋としたもので、カット
テープの中間層に厚いＰＥＴフィルム（３８μｍ）を用
いることで、包装袋の開封の際に切り口が包装袋の側端
（１０ａ）方向に逃げないように、このカットテープが
防波堤となり真っ直ぐ下方に向かって切り裂くことがで
きる。
（１５，１５ａ）は、図２に示すように、ＣＰＰ（２
２）（２０μｍ）／ＰＥＴ（２１）（３８μｍ）／ＣＰ
Ｐ（２２）（２０μｍ）の構成からなっている。すなわ
ち、ＰＥＴフィルムの両面にヒートシール性フィルムを
ドライラミネーションにより積層し、所定の幅にスリッ
トしテープ状にして包装材料の内面層に熱融着した後
に、この包装材料を用いて包装袋としたもので、カット
テープの中間層に厚いＰＥＴフィルム（３８μｍ）を用
いることで、包装袋の開封の際に切り口が包装袋の側端
（１０ａ）方向に逃げないように、このカットテープが
防波堤となり真っ直ぐ下方に向かって切り裂くことがで
きる。
【００１４】このカットテープは、包装袋の内面層に仮
貼りした状態では段差が生じるが、熱融着により両面の
ＣＰＰフィルム（２２，２２）が溶融し、丘陵状に融着
される。特に、図３（ｂ）に示すように、包装袋の上部
及び下部ヒートシール面（１８，１９）には、表裏のカ
ットテープ（１５，１５ａ）と合わせ４層になるが、厚
いＣＰＰが溶融し段差が埋まり包装袋は充分な密封性が
得られる。
貼りした状態では段差が生じるが、熱融着により両面の
ＣＰＰフィルム（２２，２２）が溶融し、丘陵状に融着
される。特に、図３（ｂ）に示すように、包装袋の上部
及び下部ヒートシール面（１８，１９）には、表裏のカ
ットテープ（１５，１５ａ）と合わせ４層になるが、厚
いＣＰＰが溶融し段差が埋まり包装袋は充分な密封性が
得られる。
【００１５】＜実施例１＞図４に基づき実施例１を説明
する。厚さ１２μｍのＰＥＴフィルム（１１）の片面に
ウレタン系インキ（ＬＰスーパー，東洋インキ製造
（株）製）を用いて印刷により絵柄層を設け、この絵柄
層面にウレタン系接着剤（タケラックＡ６１０，武田薬
品（株）製）を１〜３ｇ／ｍ2 に塗布し、ドライラミネ
ーション法によりＡｌ層（７μｍ）を積層し、このＡｌ
層の裏面に前記ウレタン系接着剤を塗布し、ドライラミ
ネーション法によりＣＰＰフィルム（３０μｍ）（ＧＨ
Ｃ，東セロ（株）製）を積層して、横幅３００ｍｍにス
リットして包装材料を得た。同様にＣＰＰ（２０μｍ）
／ＰＥＴ（３８μｍ）／ＣＰＰ（２０μｍ）をドライラ
ミネーション法により積層してテープ材料を得る。この
テープ材料を幅２．５ｍｍの帯状にスリットして、包装
材料のＣＰＰ（１３）面の上下方向の２箇所に平行に熱
融着することにより、カットテープは、約５ｍｍ幅に広
がり丘陵状に融着される。このカットテープ（１５，１
５ａ）の熱融着位置は、包装材料の外側端（図４（ａ）
に示す包装材料の右側）から内側の位置（ｅ）３０ｍｍ
の上下方向に表面側のカットテープ（１５）と、この中
心線（ｈ）から内側の位置（ｆ）１０２ｍｍに裏面側の
カットテープ（１５ａ）とを、表面側のカットテープ
（１５）と平行に熱融着する。この２本のカットテープ
を設けた包装材料を製袋機にかけてヒートシールしてガ
ゼット袋にした（図４（ｂ）を参照）。
する。厚さ１２μｍのＰＥＴフィルム（１１）の片面に
ウレタン系インキ（ＬＰスーパー，東洋インキ製造
（株）製）を用いて印刷により絵柄層を設け、この絵柄
層面にウレタン系接着剤（タケラックＡ６１０，武田薬
品（株）製）を１〜３ｇ／ｍ2 に塗布し、ドライラミネ
ーション法によりＡｌ層（７μｍ）を積層し、このＡｌ
層の裏面に前記ウレタン系接着剤を塗布し、ドライラミ
ネーション法によりＣＰＰフィルム（３０μｍ）（ＧＨ
Ｃ，東セロ（株）製）を積層して、横幅３００ｍｍにス
リットして包装材料を得た。同様にＣＰＰ（２０μｍ）
／ＰＥＴ（３８μｍ）／ＣＰＰ（２０μｍ）をドライラ
ミネーション法により積層してテープ材料を得る。この
テープ材料を幅２．５ｍｍの帯状にスリットして、包装
材料のＣＰＰ（１３）面の上下方向の２箇所に平行に熱
融着することにより、カットテープは、約５ｍｍ幅に広
がり丘陵状に融着される。このカットテープ（１５，１
５ａ）の熱融着位置は、包装材料の外側端（図４（ａ）
に示す包装材料の右側）から内側の位置（ｅ）３０ｍｍ
の上下方向に表面側のカットテープ（１５）と、この中
心線（ｈ）から内側の位置（ｆ）１０２ｍｍに裏面側の
カットテープ（１５ａ）とを、表面側のカットテープ
（１５）と平行に熱融着する。この２本のカットテープ
を設けた包装材料を製袋機にかけてヒートシールしてガ
ゼット袋にした（図４（ｂ）を参照）。
【００１６】このガゼット袋に化学雑巾を収納し、上部
の開口部をヒートシールすると、カットテープのヒート
シール性樹脂が溶融し隙間を埋めてしっかりと密封され
る。この袋の表裏より化学雑巾を抑えて、カットテープ
の内側端面の上部ヒートシールの切り口から左右に引っ
張るように股裂きすると、先ず、裏面側のカットテープ
の内側端面に沿って裂かれ、次いで表面側のカットテー
プ内側端面に沿って下方向に引き裂かれ、両カットテー
プを切り裂くことなく袋を大きく開封することができ
た。
の開口部をヒートシールすると、カットテープのヒート
シール性樹脂が溶融し隙間を埋めてしっかりと密封され
る。この袋の表裏より化学雑巾を抑えて、カットテープ
の内側端面の上部ヒートシールの切り口から左右に引っ
張るように股裂きすると、先ず、裏面側のカットテープ
の内側端面に沿って裂かれ、次いで表面側のカットテー
プ内側端面に沿って下方向に引き裂かれ、両カットテー
プを切り裂くことなく袋を大きく開封することができ
た。
【００１７】＜実施例２＞図５に基づき実施例２を説明
する。実施例１で用いたＰＥＴ（１２μｍ）／Ａｌ（７
μｍ）／ＣＰＰ（３０μｍ）の構成による包装材料に、
カットテープ材料として２枚のヒートシール性を有する
延伸ポリプロピレンフィルム（３１）（２５μｍ）を、
ドライラミネーション法により積層し、幅２．５ｍｍに
スリットしてカットテープを得た。この２本のカットテ
ープを、包装材料のＣＰＰ層に熱融着した後、製袋機に
かけてガゼット袋にした。
する。実施例１で用いたＰＥＴ（１２μｍ）／Ａｌ（７
μｍ）／ＣＰＰ（３０μｍ）の構成による包装材料に、
カットテープ材料として２枚のヒートシール性を有する
延伸ポリプロピレンフィルム（３１）（２５μｍ）を、
ドライラミネーション法により積層し、幅２．５ｍｍに
スリットしてカットテープを得た。この２本のカットテ
ープを、包装材料のＣＰＰ層に熱融着した後、製袋機に
かけてガゼット袋にした。
【００１８】このガゼット袋に化学雑巾を収納し、上部
の開口部をヒートシールした後、この袋の表裏より化学
雑巾を抑えて、カットテープ内側の上部ヒートシール面
の切り口から左右に引っ張るようにカットテープの内側
端面に沿って股裂きすると、切り裂き先端が立体的に収
納された内容物の所に到達すると、カットテープの強度
が若干弱く、テープの内側縁が切り裂かれる場合がある
が、袋の側端方向に大きく曲がって切り裂かれることは
なかった。
の開口部をヒートシールした後、この袋の表裏より化学
雑巾を抑えて、カットテープ内側の上部ヒートシール面
の切り口から左右に引っ張るようにカットテープの内側
端面に沿って股裂きすると、切り裂き先端が立体的に収
納された内容物の所に到達すると、カットテープの強度
が若干弱く、テープの内側縁が切り裂かれる場合がある
が、袋の側端方向に大きく曲がって切り裂かれることは
なかった。
【００１９】
【発明の効果】本発明は以上の構成であるから、下記に
示す如き効果がある。すなわち、カットテープを包装袋
の内層面に、包装袋の側端と平行で、かつ、袋の中心線
より外側に設けることにより、内容物に化学雑巾のよう
に幅のある大きな立体物が収納されていても、包装袋を
股裂きすることで外側方向に曲がることなく、カットテ
ープの内側端面に沿って天地方向に直線的できれいに切
り裂かれ、大きく開封することができ内容物を容易に取
り出すことができる。
示す如き効果がある。すなわち、カットテープを包装袋
の内層面に、包装袋の側端と平行で、かつ、袋の中心線
より外側に設けることにより、内容物に化学雑巾のよう
に幅のある大きな立体物が収納されていても、包装袋を
股裂きすることで外側方向に曲がることなく、カットテ
ープの内側端面に沿って天地方向に直線的できれいに切
り裂かれ、大きく開封することができ内容物を容易に取
り出すことができる。
【００２０】そしてカットテープを包装袋の内面層に僅
かにずらして設けたことは、股裂きによる外側への引っ
張り力が、裏面側カットテープから表面側カットテープ
の内側端面に順次集中するので、弱い引っ張り力であっ
ても容易に切り裂くことができる。また、両面にヒート
シール性樹脂を設けたカットテープは、仮貼りの状態で
は段差ができるが、熱融着によりヒートシール性樹脂が
溶融して丘陵状に融着される。特に、包装袋の上部及び
下部ヒートシール面はカットテープと合わせ４層になる
が、ヒートシール性樹脂が溶融して段差や隙間が埋ま
り、しっかりと密封される。そしてカットテープを、Ｃ
ＰＰ層／ＰＥＴ層／ＣＰＰ層による構成とすることによ
り、包装袋の内面層への熱融着を容易にするとともに、
中間層の厚いＰＥＴ層が股裂きによる外側への引っ張り
力に対して防波堤となり、この引っ張り力を天地方向に
導き、真っ直ぐに切り裂き開封することができる等の種
々の優れた効果が得られる。
かにずらして設けたことは、股裂きによる外側への引っ
張り力が、裏面側カットテープから表面側カットテープ
の内側端面に順次集中するので、弱い引っ張り力であっ
ても容易に切り裂くことができる。また、両面にヒート
シール性樹脂を設けたカットテープは、仮貼りの状態で
は段差ができるが、熱融着によりヒートシール性樹脂が
溶融して丘陵状に融着される。特に、包装袋の上部及び
下部ヒートシール面はカットテープと合わせ４層になる
が、ヒートシール性樹脂が溶融して段差や隙間が埋ま
り、しっかりと密封される。そしてカットテープを、Ｃ
ＰＰ層／ＰＥＴ層／ＣＰＰ層による構成とすることによ
り、包装袋の内面層への熱融着を容易にするとともに、
中間層の厚いＰＥＴ層が股裂きによる外側への引っ張り
力に対して防波堤となり、この引っ張り力を天地方向に
導き、真っ直ぐに切り裂き開封することができる等の種
々の優れた効果が得られる。
【図１】本発明の開封容易な包装袋の実施例を示すもの
で、（ａ）は平面図、（ｂ）は図１（ａ）におけるＡ−
Ａ断面図である。
で、（ａ）は平面図、（ｂ）は図１（ａ）におけるＡ−
Ａ断面図である。
【図２】本発明の実施例を示すカットテープ材料の断面
図である。
図である。
【図３】本発明の開封容易な包装袋の実施例を示すもの
で、（ａ）はカットテープと上部及び下部ヒートシール
面の仮貼り状態の説明図で、（ｂ）はカットテープと上
部及び下部ヒートシール面の熱融着により密封された状
態の説明図である。
で、（ａ）はカットテープと上部及び下部ヒートシール
面の仮貼り状態の説明図で、（ｂ）はカットテープと上
部及び下部ヒートシール面の熱融着により密封された状
態の説明図である。
【図４】本発明の開封容易な包装袋の実施例を示すもの
で、（ａ）は包装材料にカットテープを熱融着した平面
図で、（ｂ）はこの包装材料を用いて製袋したガゼット
袋の斜視図である。
で、（ａ）は包装材料にカットテープを熱融着した平面
図で、（ｂ）はこの包装材料を用いて製袋したガゼット
袋の斜視図である。
【図５】他の実施例によるカットテープ材料の断面図で
ある。
ある。
【図６】従来における包装袋を示すもので、（ａ）は内
容物を収納した包装袋の斜視図で、（ｂ）はこの包装袋
を引き裂きによる開封状態を示す斜視図である。
容物を収納した包装袋の斜視図で、（ｂ）はこの包装袋
を引き裂きによる開封状態を示す斜視図である。
１０…包装袋 １０ａ…包装袋の側端 １１…ＰＥＴ層 １２…Ａｌ層 １３…ＣＰＰ層 １５…表面側のカットテープ １５ａ…裏面側のカットテープ １７…中央のヒートシール １８…上部ヒートシール １９…下部ヒートシール ２１…ＰＥＴ層 ２２…ＣＰＰ層 ３１…延伸ポリプロピレンフィルム ｅ，ｆ…カットテープ融着位置 ｇ …包装材料の全横幅 ｔ …カットテープの内側端面
Claims (5)
- 【請求項１】プラスチックフィルムを主体とする積層材
料からなる包装袋において、前記包装袋の表裏内面層の
上端縁から下端縁に向かって、所定幅のカットテープを
設けて、このカットテープの内側端面に沿って切り裂き
開封することを特徴とする開封容易な包装袋。 - 【請求項２】前記カットテープが、包装袋の側端と平行
で、かつ、包装袋の中心線より外側の位置に設けられて
いることを特徴とする請求項１に記載の開封容易な包装
袋。 - 【請求項３】前記カットテープが、包装袋の裏面側カッ
トテープに対して、表面側カットテープの位置を、僅か
に袋の側端方向にずらして設けられていることを特徴と
する請求項１又は請求項２に記載の開封容易な包装袋。 - 【請求項４】前記カットテープは、両面がヒートシール
性樹脂からなることを特徴とする請求項１乃至請求項３
に記載の開封容易な包装袋。 - 【請求項５】前記カットテープが、未延伸ポリプロピレ
ン／ポリエチレンテレフタレート／未延伸ポリプロピレ
ンを積層した積層材料からなることを特徴とする請求項
１乃至請求項４に記載の開封容易な包装袋。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP05706795A JP3389728B2 (ja) | 1995-03-16 | 1995-03-16 | 開封容易な包装袋 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP05706795A JP3389728B2 (ja) | 1995-03-16 | 1995-03-16 | 開封容易な包装袋 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08253248A true JPH08253248A (ja) | 1996-10-01 |
| JP3389728B2 JP3389728B2 (ja) | 2003-03-24 |
Family
ID=13045110
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP05706795A Expired - Fee Related JP3389728B2 (ja) | 1995-03-16 | 1995-03-16 | 開封容易な包装袋 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3389728B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002284188A (ja) * | 2001-03-21 | 2002-10-03 | Sanko Kikai Kk | 個装体及び該個装体を製造する自動包装機械 |
| KR100973653B1 (ko) * | 2007-03-29 | 2010-08-02 | 주식회사크라운제과 | 평판형 과자류 포장용 봉지 |
| JP2013103744A (ja) * | 2011-11-15 | 2013-05-30 | Ishikawa Kk | 開封容易な袋 |
-
1995
- 1995-03-16 JP JP05706795A patent/JP3389728B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002284188A (ja) * | 2001-03-21 | 2002-10-03 | Sanko Kikai Kk | 個装体及び該個装体を製造する自動包装機械 |
| KR100973653B1 (ko) * | 2007-03-29 | 2010-08-02 | 주식회사크라운제과 | 평판형 과자류 포장용 봉지 |
| JP2013103744A (ja) * | 2011-11-15 | 2013-05-30 | Ishikawa Kk | 開封容易な袋 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3389728B2 (ja) | 2003-03-24 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080117 Year of fee payment: 5 |
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