JPH0825280A - セラミックス製スコアーカッター - Google Patents

セラミックス製スコアーカッター

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JPH0825280A
JPH0825280A JP18627494A JP18627494A JPH0825280A JP H0825280 A JPH0825280 A JP H0825280A JP 18627494 A JP18627494 A JP 18627494A JP 18627494 A JP18627494 A JP 18627494A JP H0825280 A JPH0825280 A JP H0825280A
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JP
Japan
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sintered body
ceramic
blade
weight
parts
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JP18627494A
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English (en)
Inventor
Yasuji Yamamoto
泰次 山本
Ryoichi Yomo
良一 四方
Isamu Inoue
勇 井上
Kiyotsugu Matsuda
清嗣 松田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
I & M kk
Sumitomo Osaka Cement Co Ltd
Original Assignee
I & M kk
Sumitomo Osaka Cement Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】優れた切れ味を長期にわたって発揮することが
できるセラミックス製スコアーカッターを提供すること
を主な目的とする。 【構成】上刃と円筒型下刃からなるスコアーカッターで
あって、上刃が円筒型下刃よりも硬度が低く且つ靱性が
高い金属又はセラミックスであり、かつ、円筒型下刃が
2 3 を1.5〜4.5 mol%含有するZrO2 50
〜95重量部及びAl2 3 5〜50重量部の合計10
0重量部からなるZrO2 −Al2 3 複合焼結体であ
ることを特徴とするセラミックス製スコアーカッター。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、セラミックス製スコア
ーカッターに関する。
【0002】
【従来技術とその課題】紙、不織布、箔、フィルム、ゴ
ムシート等を切断する方法としては、 (1)上下(場合に
よっては左右)のスリッターの噛み合せによる方法、
(2)上下の板刃の噛み合せによる方法、 (3)一枚の両刃
スリッター又は板刃による方法、 (4)上刃を円筒型下刃
に押し付ける方法(即ちスコアーカッターによる方法)
等がある。この中でも、特に切れ味、切れ口の良さの点
で優れていることから、上記 (4)のスコアーカッターに
よる方法が広く採用されている。
【0003】スコアーカッターにおける円筒型下刃は、
上刃と同様にその材質が従来より炭素鋼、高速度鋼、合
金鋼、超硬合金等からなる金属製のものが用いられてい
る。また、より高い硬度を与えるために金属材質表面に
硬質クロム、チタン、セラミックス等をコーティングし
たものもある。
【0004】しかしながら、スコアーカッターによる切
断機構は、他の切断方法による場合と異なり、上刃又は
円筒型下刃にかかる負担が極めて大きい。即ち、円筒型
下刃が上刃により非常に強い力で押し付けられるため、
切れ味が良好な分だけ刃部の消耗が激しい。
【0005】従って、切れ味、切れ口の良さが得られる
のは、円筒型下刃が上刃によって押し付け傷が付けられ
る使用初期の段階だけであり、それ以後は急激に切れ味
が低下し、実用上使用が困難となる。そのため、上記円
筒型下刃及び上刃の寿命は、切断する材料の種類等によ
り異なるが、せいぜい1週間から1ヶ月くらいが限界で
あり、そのたびに刃物の交換や再刃付が強いられ、工場
稼働率の低下を避けることができない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、優
れた切れ味を長期にわたって発揮することができるセラ
ミックス製スコアーカッターを提供することを主な目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記目的を
達成するために鋭意研究を重ねた結果、特にスコアーカ
ッターの円筒型下刃の材質として特定のZrO2 −Al
2 3 複合焼結体を採用し、且つ特定の金属製又はセラ
ミックス製上刃を組合せて用いる場合には、従来のスコ
アーカッター(即ち、金属製スコアーカッター)に比し
て長期間にわたり優れた切れ味及び切れ口の良さが発揮
できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】即ち、本発明は、下記の第1発明及び第2
発明に係るものである。
【0009】第1発明:上刃と円筒型下刃からなるスコ
アーカッターであって、上刃が円筒型下刃よりも硬度が
低く且つ靱性が高い金属であり、かつ、円筒型下刃がY
2 3 を1.5〜4.5 mol%含有するZrO2 50〜
95重量部及びAl2 3 5〜50重量部の合計100
重量部からなるZrO2 −Al2 3 複合焼結体である
ことを特徴とするセラミックス製スコアーカッター。
【0010】第2発明:上刃と円筒型下刃からなるスコ
アーカッターであって、上刃が円筒型下刃よりも硬度が
低く且つ靱性が高いセラミックス焼結体であり、かつ、
円筒型下刃がY2 3 を1.5〜4.5 mol%含有する
ZrO2 50〜95重量部及びAl2 3 5〜50重量
部の合計100重量部からなるZrO2 −Al2 3
合焼結体であることを特徴とするセラミックス製スコア
ーカッター。
【0011】本発明に係る上記円筒型下刃は、Y2 3
を1.5〜4.5 mol%含有するZrO2 50〜95重
量部及びAl2 3 5〜50重量部の合計100重量部
からなるZrO2 −Al2 3 複合焼結体よりなるもの
である。
【0012】上記Y2 3 含有量が1.5 mol%を下回
る場合には、正方晶ジルコニアの安定性が低く、相転移
による焼結体の劣化がおこり易い。4.5 mol%を超え
る場合には、焼結体の強度及び靱性が低下するので好ま
しくない。
【0013】上記Y2 3 を含むZrO2 が50重量部
を下回ると相対的にAl2 3 が多くなるため、靱性が
低下するおそれがある。95重量部を上回るとAl2
3 との複合による強度及び靱性の向上が図れなくなるの
で好ましくない。
【0014】上記焼結体におけるZrO2 結晶の結晶粒
径は、通常0.5〜1μm程度であるが、特に刃の切れ
味及び寿命の点からは0.15〜0.3μm程度の微結
晶構造を有することが望ましい。このような微結晶構造
は、例えば焼成後の後処理としてHIP処理することに
よって達成することができる。HIP処理された焼結体
は、特に高強度(約2000〜3000MPa)、高硬
度(約1350〜1800kgf/mm2 )、高靱性(約4.
5〜8.0MPa1/2 :SEPB法)を発揮できる。
【0015】円筒型下刃の形状は、具体的には従来の金
属製スコアーカッターと同様の形状で良く、例えば、直
径50mm、400mmなどの寸法のものが例示され
る。
【0016】他方、本発明スコアーカッターにおける上
刃としては、円筒型下刃よりも硬度が低く且つ靱性が高
い材質の金属又はセラミックスを用いる。なお、かかる
材質は、本発明では、硬度及び靱性が上記円筒型下刃と
同程度のものも含む。このような上刃と下刃の組合わせ
を採用することによって、優れた切れ味を長期にわたっ
て発揮することができる。
【0017】上記金属としては、従来の金属製スコアー
カッターにおいて用いられているものをそのまま適用す
ることができる。例えば、炭素鋼、高速度鋼、合金鋼、
超硬合金等を用いることができる。また、これらの材質
表面に硬質クロム、チタン、セラミックス等をコーティ
ングしたものも適用できる。この中でも、円筒型下刃の
特性との関係で炭素鋼を用いるのが好ましい。炭素鋼と
しては、機械構造用炭素鋼を用いることがより好まし
い。
【0018】セラミックスとしては、上記特性をもつも
のであれば特にその種類は制限されないが、特に、Zr
2 系焼結体、ZrO2 −Al2 3 複合焼結体等が好
ましい。この中でも、a)上記円筒型下刃で用いられる
ものと同様のY2 3 を1.5〜4.5 mol%含有する
ZrO2 −Al2 3 複合焼結体、b)CeO2 を8〜
16 mol%含有するZrO2 50〜95重量部及びAl
2 3 5〜50重量部の合計100重量部からなるZr
2 −Al2 3 複合焼結体、c)CaO及びMgOの
少なくとも1種を6〜12 mol%含有するZrO2 50
〜95重量部及びAl2 3 5〜50重量部の合計10
0重量部からなるZrO2 −Al2 3複合焼結体など
がより好ましい。さらに、d)Y2 3 を1.5〜4.
5 mol%含有するZrO2 系焼結体、e)CeO2 を8
〜16 mol%含有するZrO2 系焼結体、f)CaO及
びMgOの少なくとも1種を6〜12 mol%含有するZ
rO2 系焼結体なども、好ましいものとして挙げられ
る。
【0019】なお、本発明に係る複合焼結体の円筒型下
刃あるいは上刃は、刃全体を当該焼結体としても良い
が、刃部のみに当該焼結体を用い、刃部以外の部分につ
いては金属材料を用い、両者を接合して用いることもで
きる。金属としては、機械構造用炭素鋼などの公知の金
属材料を用いることができる。接合方法は、セラミック
スと金属との接合において通常用いられる方法で行うこ
とができる。
【0020】例えば、図1の(a)および(b)にそれ
ぞれ斜面図および側面図として示す構造において、上刃
1は、金属またはセラミックス焼結体により構成され、
円筒型下刃3は、全体としてセラミックス焼結体により
構成されている。
【0021】図2の(a)、(b)および(c)にそれ
ぞれ斜面図、側面図および部分断面図として示す構造に
おいて、上刃1は、金属またはセラミックス焼結体によ
り構成され、円筒型下刃3の一部5が、円板状のセラミ
ックス焼結体により形成されている。
【0022】また、図3の(a)、(b)および(c)
にそれぞれ斜面図、側面図および部分断面図として示す
構造において、上刃1は、金属またはセラミックス焼結
体により構成され、円筒型下刃3の一部7が、リング状
のセラミックス焼結体により形成されている。
【0023】上記の図1、2および3に示す構造のスコ
アカッタ−は、いずれも本発明の範囲内に包含されるも
のである。
【0024】本発明のセラミックス製スコアーカッター
における上記の円筒型下刃及び上刃以外の構造について
は、従来の金属製スコアーカッターと同様の構造とすれ
ば良い。
【0025】次に、本発明セラミックス製スコアーカッ
ターの円筒型下刃の製造方法の一例について説明する。
まず、安定化剤としてY2 3 を上記所定量含有するZ
rO2 粉末を調製する。ZrO2 粉末は、通常、粉末比
表面積5〜30m2 /g程度、粒径5〜30μm程度と
すれば良い。一方、Al2 3 粉末は、市販のものを用
いることができ、通常、粉末比表面積4〜14m2 /g
程度、粒径0.2〜1μm程度とすれば良い。なお、Z
rO2 粉末、Al2 3 粉末は市販の既製品を使用して
も良い。
【0026】次いで、上記のZrO2 粉末をAl2 3
粉末を所定の割合で混合し、均一にしたものを原料粉末
とする。なお、原料粉末は、共沈法等によって得られる
上記三成分を含むものであっても良い。続いて、この原
料粉末を所定の円筒型に成形する。成形は、通常のセラ
ミックスの成形方法に従って行うことができ、例えばプ
レス成形、CIP成形、鋳込み成形、テープ成形等が挙
げられる。
【0027】成形後、常法に従い成形体の焼結を行う。
焼成温度は通常1300〜1600℃程度で30〜18
0分程度とすれば良い。
【0028】なお、得られた焼結体をさらにHIP(熱
間静水圧プレス)処理すれば、前記したような大幅な結
晶粒成長をともなわずに素材中の欠陥を縮小でき、焼結
体の緻密化が促進され且つ微結晶が保持され、強度等を
大幅に向上させることができる。この場合の処理条件
は、通常採用される条件でも良いが、より好ましくは不
活性ガス又は空気雰囲気中1300〜1600℃程度、
圧力50〜200MPa程度で保持時間30〜120分
程度とする。
【0029】焼成後又はHIP処理後、得られた焼結体
を、常法に従って刃付け加工を行うことにより、本発明
のセラッミクス製の円筒型下刃を得ることができる。
【0030】本発明において、上刃にセラミックスを用
いる場合においても、上記の円筒型下刃と同様の製造方
法によって上刃を製造することができる。
【0031】
【発明の効果】本発明のセラミックス製スコアーカッタ
ーは、特定材質からなる上刃と円筒型下刃を用いるの
で、従来のスコアーカッター(即ち、金属製スコアーカ
ッター)に比して、長期間にわたり優れた切れ味を発揮
することができる。また、同時に切断面の高精度化も図
ることができ、被切断物の品質を高品質に維持すること
ができる。
【0032】さらに、後処理としてHIP処理した場合
には、焼結体が微結晶化されるので、さらに長寿命化・
切れ味向上に寄与することができる。
【0033】このような本発明セラミックス製スコアー
カッターは、紙、不織布などの繊維類、箔、フィルム、
ゴムシートなどの切断に最適である。
【0034】
【実施例】以下、実施例を示し、本発明の特徴とすると
ころをより明確にする。
【0035】先ず、実施例で用いるための本発明の複合
焼結体からなる刃を作製した。
【0036】製造例1 加水分解法によって合成されたジルコニアに対し安定化
剤としてY2 3 を3mol%固溶したZrO2 粉末
(「OZC−3Y」大阪セメント(株)製;比表面積2
0m2 /g,平均粒径0.98μm)95重量部と、A
2 3 粉末(「AES−11」住友化学(株)製;平
均粒径0.4μm)5重量部とを混合し、成形用粉末を
調製した後、98MPaでプレス成形し、所定の円筒型
の成形体とした。
【0037】次いで、上記成形体を1400℃で180
分焼成した。得られた焼結体をアルゴンガス雰囲気中1
500℃、圧力98MPaで1時間HIP処理した。そ
の後、通常の刃付け加工を行うことにより本発明の複合
焼結体からなる円筒型下刃を得た。得られた円筒型下刃
の寸法は、外径φ200mm、長さ1000mmであっ
た。該円筒型下刃について、円筒表面を鏡面仕上げした
刃付け加工を行った。
【0038】なお、この円筒型下刃の材質を「95Z
5AL」と表示する。これは、ZrO2 95重量部とA
2 3 5重量部からなることを意味する。以下の材質
表示も同様とする。
【0039】製造例2〜5 ZrO2 とAl2 3 の配合割合及び焼成温度を変えた
以外は製造例1と同様にして、「90Z 10AL」、
「80Z 20AL」、「60Z 40AL」及び「9
0Z 10AL」の複合焼結体からなる刃を製造した。
【0040】焼成温度は、「90Z 10AL」と「8
0Z 20AL」は1400℃とし、「60Z 40A
L」は1500℃とし、「40Z 60AL」は160
0℃とした。
【0041】製造例6 後記の試験例及び実施例で比較のために用いる刃を作製
した。
【0042】加水分解法によって合成されたジルコニア
に対し安定化剤としてY2 3 を3mol%固溶したZr
2 粉末(「OZC−3Y」大阪セメント(株)製;比
表面積20m2 /g,平均粒径0.98μm)単独を、
98MPaでプレス成形し、所定の円筒型の成形体とし
た。
【0043】次いで、上記成形体を1400℃で180
分焼成した。得られた焼結体をアルゴンガス雰囲気中1
500℃、圧力133MPaで1時間HIP処理した
後、円筒表面を鏡面仕上げした刃付け加工を行うことに
より円筒型下刃を得た。なお、この円筒型下刃の材質表
示を「100Y」とする。
【0044】製造例7 後記の試験例及び実施例で比較のために用いる刃を作製
した。
【0045】加水分解法によって合成されたジルコニア
に対し安定化剤としてY2 3 を12 mol%固溶したZ
rO2 粉末(「OZC−3Y」大阪セメント(株)製;
比表面積20m2 /g,平均粒径0.98μm)単独
を、98MPaでプレス成形し、所定の円筒型の成形体
とした。
【0046】次いで、上記成形体を1500℃で180
分焼成した。得られた焼結体をアルゴンガス雰囲気中1
500℃、圧力133MPaで1時間HIP処理した
後、円筒表面を鏡面仕上げした刃付け加工を行うことに
より円筒型下刃を得た。なお、この円筒型下刃の材質表
示を「100Ce」とする。
【0047】試験例1 前記の製造例1〜7で得られた刃について、室温曲げ強
度、室温破壊靱性および室温硬度の測定を行った。この
結果を表1に示す。なお、これらの測定方法について
は、曲げ強度は「JIS R 1601」、破壊靱性は
「JIS R 1607」に従い、硬度はビッカース硬
度計により求めた。
【0048】
【表1】
【0049】実施例1 表2に示すような組合わせの上刃及び下刃からなるスコ
アーカッターを使用して不織布を切断し、上刃及び下刃
の耐久性(寿命)を調べた。この結果を表2に示す。こ
の場合、被切断物の断面がケバ立つにいたる状態をもっ
て刃の寿命とした。
【0050】上刃及び下刃は、図1に示すような状態で
設置した。刃にセラミックスを用いる場合には、刃部の
みにセラミックスを使用し、刃部以外の部分については
機械構造用炭素鋼(S45C)を用い、これを刃部に接
合した。
【0051】上記の切断条件は、切断速度10m/mi
n、機械の稼働時間8時間/日とした。
【0052】なお、比較のため、ベアリング鋼(焼き入
れ処理品)製、TiNコート品製、超硬合金製の刃をそ
れぞれ使用して実施した。
【0053】
【表2】
【0054】実施例1 表2に示すような組合わせの上刃及び下刃からなるスコ
アーカッターを使用し、炭素繊維をラミネートした50
〜100g/m2 の離型紙を切断し、実施例1と同様に
上刃及び下刃の寿命を調べた。この結果を表3に示す。
【0055】上刃及び下刃は、図1に示すような状態で
設置した。刃にセラミックスを用いる場合には、刃部の
みにセラミックスを使用し、刃部以外の部分については
機械構造用炭素鋼(S45C)を用い、これを刃部に接
合した。
【0056】上記の切断条件は、切断速度20m/mi
n、機械の稼働時間22時間/日とした。
【0057】なお、比較のため、ベアリング鋼(焼き入
れ処理品)製の刃も使用して実施した。
【0058】
【表3】
【0059】以上の結果より、比較試料の結果からみて
もわかるように、特に下刃として金属製のものを用いた
場合には、上刃及び下刃の寿命がともに短い。これに対
し、本発明のセラミックス製スコアーカッターは、特定
の上刃及・下刃の組合せを採用しているため、両者とも
に長寿命であることがわかる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるスコアーカッタの構成の1例を示
す斜面図および側面図である。
【図2】本発明によるスコアーカッタの構成の他の1例
を示す斜面図、側面図および部分断面図である。
【図3】本発明によるスコアーカッタの構成のさらに他
の1例を示す斜面図、側面図および部分断面図である。
【符号の説明】
1:上刃 3:下刃 5:セラミックス焼結体からなる円板状下刃 7:セラミックス焼結体からなるリング状下刃
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 勇 静岡県榛原郡榛原町静波1336−9 (72)発明者 松田 清嗣 静岡県榛原郡榛原町静波1261−1

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上刃と円筒型下刃からなるスコアーカッタ
    ーであって、上刃が円筒型下刃よりも硬度が低く且つ靱
    性が高い金属であり、かつ、円筒型下刃がY2 3
    1.5〜4.5 mol%含有するZrO2 50〜95重量
    部及びAl2 3 5〜50重量部の合計100重量部か
    らなるZrO2 −Al2 3 複合焼結体であることを特
    徴とするセラミックス製スコアーカッター。
  2. 【請求項2】金属が、炭素鋼である請求項1記載のセラ
    ミックス製スコアーカッター。
  3. 【請求項3】上刃と円筒型下刃からなるスコアーカッタ
    ーであって、上刃が円筒型下刃よりも硬度が低く且つ靱
    性が高いセラミックス焼結体であり、かつ、円筒型下刃
    がY2 3 を1.5〜4.5 mol%含有するZrO2
    0〜95重量部及びAl2 3 5〜50重量部の合計1
    00重量部からなるZrO2 −Al2 3複合焼結体で
    あることを特徴とするセラミックス製スコアーカッタ
    ー。
  4. 【請求項4】上刃を構成するセラミックス焼結体が、Z
    rO2 系焼結体である請求項3記載のセラミックス製ス
    コアーカッター。
  5. 【請求項5】上刃を構成するセラミックス焼結体が、Y
    2 3 を1.5〜4.5mol%含有するZrO2 系焼結
    体である請求項4記載のセラミックス製スコアーカッタ
    ー。
  6. 【請求項6】上刃を構成するセラミックス焼結体が、C
    eO2 を8〜16 mol%含有するZrO2 系焼結体であ
    る請求項4記載のセラミックス製スコアーカッター。
  7. 【請求項7】上刃を構成するセラミックス焼結体が、C
    aO及びMgOの少なくとも1種を6〜12 mol%含有
    するZrO2 系焼結体である請求項4記載のセラミック
    ス製スコアーカッター。
  8. 【請求項8】上刃を構成するセラミックス焼結体が、Z
    rO2 −Al2 3 複合焼結体である請求項3記載のセ
    ラミックス製スコアーカッター。
  9. 【請求項9】上刃を構成するセラミックス焼結体が、Y
    2 3 を1.5〜4.5mol%含有するZrO2 50〜
    95重量部及びAl2 3 5〜50重量部の合計100
    重量部からなるZrO2 −Al2 3 複合焼結体である
    請求項8記載のセラミックス製スコアーカッター。
  10. 【請求項10】上刃を構成するセラミックス焼結体が、
    CeO2 を8〜16 mol%含有するZrO2 50〜95
    重量部及びAl2 3 5〜50重量部の合計100重量
    部からなるZrO2 −Al2 3 複合焼結体である請求
    項8記載のセラミックス製スコアーカッター。
  11. 【請求項11】上刃を構成するセラミックス焼結体が、
    CaO及びMgOの少なくとも1種を6〜12 mol%含
    有するZrO2 50〜95重量部及びAl2 35〜5
    0重量部の合計100重量部からなるZrO2 −Al2
    3 複合焼結体である請求項8記載のセラミックス製ス
    コアーカッター。
  12. 【請求項12】Y2 3 を1.5〜4.5 mol%含有す
    るZrO2 50〜95重量部及びAl2 3 5〜50重
    量部の合計100重量部からなるZrO2 −Al2 3
    複合焼結体よりなることを特徴とするスコアーカッター
    用円筒型セラミック下刃。
JP18627494A 1994-07-16 1994-07-16 セラミックス製スコアーカッター Pending JPH0825280A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6220692B1 (en) 1998-07-15 2001-04-24 Seiko Epson Corporation Ink jet recording apparatus
US6926383B2 (en) * 2002-11-19 2005-08-09 Samsung Electronics Co., Ltd. Carrier locking apparatus for inkjet printer

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