JPH08252471A - 遠心粉砕機 - Google Patents

遠心粉砕機

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JPH08252471A
JPH08252471A JP8065056A JP6505696A JPH08252471A JP H08252471 A JPH08252471 A JP H08252471A JP 8065056 A JP8065056 A JP 8065056A JP 6505696 A JP6505696 A JP 6505696A JP H08252471 A JPH08252471 A JP H08252471A
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annular
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単に取扱い可能な実験室用遠心粉砕機を提
供する。 【構成】 遠心粉砕機は、駆動電動機に連結される粉砕
工具としての回転子１８と、回転子１８の粉砕空間２５
を包囲する環状ふるい２８と、環状ふるい２８の外周に
設けられて粉砕された粉砕物を捕集する捕集容器２７と
を持ち、回転子１８と環状ふるい２８と粉砕装置とから
成る粉砕単位体が、粉砕物入口１６を持つハウジング蓋
１５により閉鎖可能である．本発明により、環状の捕集
容器２７がその内周に設けられる環状ふるい２８に結合
され、かつ回転子１８上にかぶせることができる交換カ
セツト２６として構成され、交換カセツト２６が回転子
１８を含めて粉砕空間２５の上を覆いかつ交換カセツト
２６から取外し可能なカバー２９を持つている。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、駆動電動機に連結され
る粉砕工具としての回転子と、回転子の粉砕空間を包囲
する環状ふるいと、環状ふるいの外周に設けられて粉砕
された粉砕物を捕集する捕集容器とを持ち、回転子と環
状ふるいと粉砕装置とから成る粉砕単位体が、粉砕物入
口を持つハウジング蓋により閉鎖可能である実験室用遠
心粉砕機に関する。
【０００２】
【従来の技術】このような遠心粉砕機は、Ｈａａｎ市の
Ｒｅｔｃｈ ＧｍｂＨ ｕｎｄ Ｃｏ。 ＫＧのカタロ
グに〃ＺＭ１形式の超遠心粉砕機〃（２７ページ）とい
う名称で記載されている。この公知の遠心粉砕機では、
鉢状ハウジング部分内で、粉砕工具としての回転子が、
そこまで直立して設けられる電動機軸上にはめられ、ね
じにより電動機軸に固定されている。回転子の粉砕空間
は環状ふるいにより包囲され、この環状ふるいが更に環
状の捕集容器により包囲されているので、高い回転速度
で回転する回転子により粉砕される粉砕物は、遠心力に
より環状ふるいを通つて環状の捕集容器へ入る。このよ
うに構成される粉砕単位体は、ハウジングに取付けられ
るハウジング蓋により閉鎖されている。
【０００３】この公知の遠心粉砕機に伴う欠点として、
ハウジング蓋の内側が回転子又は粉砕空間の上を覆う範
囲で粉砕空間に属しているので、ハウジング蓋を開く
と、ここに付着している粉砕物が失われる可能性があ
る。即ち粉砕すべき粉砕物の分析の不精確さを防止でき
ない。別の欠点として、公知の遠心粉砕機の掃除に費用
がかかる。即ちハウジング蓋を開いた後、環状ふるい捕
集容器を順次ハウジングから取外さねばならず、またこ
れらの部分は完全に別個の部分なので、これらの部分を
個々に掃除せねばならない。更に個々の取扱いの際材料
損耗がおこる。最後に、回転子を軸に結合するねじをそ
のつど工具でゆるめるか又は締めねばならないので、回
転子の交換も複雑である。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】従つて本発明の基礎に
なつている課題は、簡単に取扱い可能な遠心粉砕機を提
供することである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
本発明によれば、環状の捕集容器がその内周に設けられ
る環状ふるいに結合され、かつ回転子上にかぶせること
ができる交換カセツトとして構成され、交換カセツトが
回転子を含めて粉砕空間の上を覆いかつ交換カセツトか
ら取外し可能なカバーを持つている。
【０００６】
【発明の効果】本発明に伴う利点として、交換カセツト
は粉砕空間を開くことなく回転子から取外すことができ
るので、次の粉砕過程のために別の交換カセツトをはめ
て、遠心粉砕機を運転することができる。粉砕された粉
砕物を収容する交換カセツトは、適当な場所でカバーを
取外すことによつて開き、内容物を完全に取出すことが
できる。従つて取扱いが簡単化され、交換カセツトとし
て構成される一体な部分の掃除も容易である。
【０００７】本発明の実施態様により、捕集容器と環状
ふるいが差込み結合部を介して互いに結合されており、
その点で容易に互いに分離可能であると、交換カセツト
の掃除が更に容易になる。
【０００８】本発明の別の実施態様によれば、交換カセ
ツトがカバーに対向して粉砕空間を区画する底板を持
ち、この底板が電動機軸又は回転子軸を受入れる開口を
持つている。この実施態様では、交換カセツトが回転子
と共に電動機軸から取外され、それにより粉砕空間が完
全に閉鎖可能という利点が得られる。
【０００９】底板の開口に対する回転子軸の密封を回避
するため、本発明の実施態様によれば、公知の遠心粉砕
機においても粉砕空間の底にあるラビリンス板が底板と
して構成され、ラビリンス形成部を備えている回転子が
密封ラビリンスを構成しながらこのラビリンス板上に載
り、従つてラビリンス板が交換カセツトの構成部分をな
している。
【００１０】公知の遠心粉砕機では回転子がスリープ状
軸突起により電動機軸上にはめられてこの電動機軸に相
対回転しないように固定可能であるが、回転子の交換を
簡単化して取扱いを一層良好にするため、本発明の実施
態様によれば、回転子のスリーブ状軸突起が、その内部
に溝を持ち、電動機軸に半径方向移動可能に支持される
拘束素子がこの溝にはまり、電動機軸に設けられる拘束
素子が、遠心力の作用で半径方向へ移動可能な玉として
構成されている。本発明の実施態様により、玉がばね力
により電動機軸の断面から突出する拘束位置へ予荷重を
かけられているのがよい。
【００１１】
【実施例】図面に本発明の実施例が示されており、この
実施例が以下に説明される。図１に基本構造を示されて
いる遠心粉砕機は本体１０を持ち、ハウジングとしての
つぼ状上部１１がねじ１２により本体１０に取付けられ
ている。本体１０に電動機部分１３がはまり、その直立
する電動機軸１４は本体１０から突出して、上部１１へ
入り込んでいる。ハウジング装置は、上部１１を覆うハ
ウジング蓋１５により完全にされ、粉砕物入口１７に続
くホツパ１６がハウジング蓋１５に設けられている。
【００１２】電動機軸１４上には回転子１８のスリーブ
状突起１９がはめられており、回転子１８と電動機軸１
４との結合は図２からわかる。回転子１８の案内のた
め、本体１０と回転子１８との間に適当なラビリンス突
起を持つラビリンス板２２が設けられ、対応するラビリ
ンス形成部２３を持つ回転子１８がラビリンス板２２上
で回転する。このラビリンス板２２と回転子１８のラビ
リンス形成部２３との間に密封ラビリンス２４が構成さ
れて、回転子１８により区画される粉砕空間２５を電動
機軸１４に対して密封する。
【００１３】図２からわかるように、回転子１８はその
スリーブ状突起１９の内部に溝２０を持ち、電動機軸１
４に半径方向移動可能に支持されかつばね荷重を受けて
外方へ押される拘束素子としての玉２１が、この溝２０
へ係合する。高い回転速度で回転する電動機軸１４又は
回転子１８のスリーブ状突起１９のため、遠心力によつ
て外方へ回転子１８のスリーブ状突起１９の溝２０へ押
付けられて、回転子１８の確実な拘束を行う。他方回転
子１８が静止している場合、適当な引張りにより玉２１
を電動機軸１４の断面内へ押込み、それによりスリープ
状突起１９を電動機軸１４から引抜くことによつて、回
転子１８を電動機軸１４から簡単に引抜くことができ
る。
【００１４】図１及び３からわかるように、上部１１へ
挿入可能な交換カセツト２６は、外側にある環状の捕集
容器２７とその内周に固定される環状ふるい２８とから
成り、交換カセツト２６を組立てる際環状ふるい２８が
回転子１８又は粉砕空間２５を包囲する。捕集容器２７
と環状ふるい２８は、掃除のためなるべく分離可能な差
込み結合部により互いに結合されて、交換カセツト２６
の一体な取扱いが行われるようにしている。交換カセツ
ト２６は固有の上部カバー２９を備えており、このカバ
ー２９は囲繞密封片３０により捕集容器２７の外縁に対
して密封され、更に捕集容器２７を閉鎖しかつ粉砕空間
２５の上を覆つて捕集容器２７に固定可能である。
【００１５】遠心粉砕機を使用する際、交換カセツト２
６が上部１１へ挿入され、ハウジング蓋１５が閉鎖さ
れ、その際ハウジング蓋１５はその形状により交換カセ
ツト２６のカバー２９を押し、それによりこのカバー２
９を動かないように固定する。粉砕物入口１７及びホツ
パ１６を経て、粉砕すべき粉砕物が粉砕空間２５へ達
し、玉２１から成る拘束素子を介して電動機軸１４に結
合されかつ高い回転速度で回転する回転子１８により粉
砕される。粉砕された粉砕物は環状ふるい２８を経て捕
集容器２７へ入る。粉砕作業の終了後ハウジング蓋１５
が開かれ、カバー２９により閉鎖されている交換カセツ
ト２６を上部１１から取出し、他の場所で慎重に空に
し、掃除することができる。更に回転子１８を交換しよ
うとすれば、拘束素子としての玉２１のため回転子１８
を電動機軸１４から簡単に引抜くことができる。
【００１６】上記の説明、特許請求の範囲及び図面に開
示された本発明の特徴は、単独でも任意の組合わせで
も、種々の実施態様で本発明を実現するために重要であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明による遠心粉砕機の機能部分の断面図で
ある。
【図２】電動機軸と回転子との相対回転しない結合部の
断面図である。
【図３】交換カセツトの断面図である。
【符号の説明】
１４ 電動機軸 １５ ハウジング蓋 １６ 粉砕物入口 １８ 回転子 ２５ 粉砕空間 ２６ 交換カセツト ２７ 捕集容器 ２８ 環状ふるい ２９ カバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ハンスーユルゲン・マイエル ドイツ連邦共和国ラーテインゲン・アウ フ・デム・ブリンケル23

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 駆動電動機に連結される粉砕工具として
    の回転子と、回転子の粉砕空間を包囲する環状ふるい
    と、環状ふるいの外周に設けられて粉砕された粉砕物を
    捕集する捕集容器とを持ち、回転子と環状ふるいと粉砕
    装置とから成る粉砕単位体が、粉砕物入口を持つハウジ
    ング蓋により閉鎖可能である遠心粉砕機において、環状
    の捕集容器（２７）がその内周に設けられる環状ふるい
    （２８）に結合され、かつ回転子（８）上にかぶせるこ
    とができる交換カセツト（２６）として構成され、交換
    カセツト（２６）が回転子（１８）を含めて粉砕空間
    （２５）の上を覆いかつ交換カセツト（２６）から取外
    し可能なカバー（２９）を持つていることを特徴とす
    る、実験室用遠心粉砕機。
  2. 【請求項２】 捕集容器（２７）と環状ふるい（２８）
    が差込み結合部を介して互いに結合されていることを特
    徴とする、請求項１に記載の遠心粉砕機。
  3. 【請求項３】 交換カセツト（２６）がカバー（２９）
    に対向して粉砕空間（２５）を区画する底板を持ち、こ
    の底板が電動機軸又は回転子軸を受入れる開口を持つて
    いることを特徴とする、請求項１又は２に記載の遠心粉
    砕機。
  4. 【請求項４】 交換カセツト（２６）の底板が、底板の
    上に置かれる回転子（１８）に対する密封ラビリンス
    （２４）を持つラビリンス板（２２）として構成されて
    いることを特徴とする、請求項３に記載の遠心粉砕機。
  5. 【請求項５】 回転子がスリーブ状軸突起により電動機
    軸上にはめられてこの電動機軸に相対回転しないように
    固定可能であるものにおいて、回転子（１８）のスリー
    ブ状軸突起（１９）が、その内部に溝（２０）を持ち、
    電動機軸（１４）に半径方向移動可能に支持される拘束
    素子（１４）がこの溝（２０）にはまることを特徴とす
    る、請求項１ないし４の１つに記載の遠心粉砕機。
  6. 【請求項６】 電動機軸（１４）に設けられる拘束素子
    が、遠心力の作用で半径方向へ移動可能な玉（２１）と
    して構成されていることを特徴とする、請求項５に記載
    の遠心粉砕機。
  7. 【請求項７】 玉（２１）がばね力により電動機軸（１
    ４）の断面から突出する拘束位置へ予荷重をかけられて
    いることを特徴とする、請求項６に記載の遠心粉砕機。
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