JP3559731B2 - 食品粉砕器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、複数の容器を排他的に着脱自在とした食品粉砕器に関するものであり、特に、一方の容器が茶葉などの比較的軽量な被粉砕物を細かく粉砕するのに適した食品粉砕器に関するものである。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
従来この種の食品粉砕器としては、例えば特開平6−269361号公報に記載されているような食品粉砕器が知られている。この食品粉砕器は、駆動モータを設けた装置本体の上部に嵌合凹部を設け、この嵌合凹部に調理刃を回転自在に装着した容器を着脱自在に設け、この容器の側壁に沿って上端部近傍まで延びる突出部を前記装置本体と一体に形成し、前記突出部の上端に前記駆動モータのON・OFF用の操作部を設け、前記容器を上部から覆う操作ケースに前記操作部に当接する操作突起を形成したものである。そしてこれらの食品粉砕器は、装置本体に容器を取り付け、この容器の上部開口部を操作ケースで覆い、この操作ケースを下方に押圧することで駆動モータを駆動させ、調理刃を回転させて容器内の食品を粉砕するものである。この時、使用者が操作ケースを押圧することで装置本体が押さえられ、テーブル等の載置面との間で安定した状態となるばかりでなく、押圧を解除するだけで駆動モータの駆動が停止するので、任意の時間粉砕することが容易に行える。
【0003】
しかしながら、これらの粉砕器においては、茶葉等の見かけ体積に対して軽量な食品を細かな粒度まで粉砕する場合、上手く粉砕することができないという問題点があった。これは、これらの軽量な食品が粉砕中に調理刃に弾かれて容器中で舞い上がってしまい、調理刃に衝突する頻度が低くなってしまうからである。
【0004】
本発明は以上の問題点を解決し、通常の使用にも、軽量な食品の粉砕にも同様に使用することが可能で、軽量な食品の粉砕では細かい粒度まで粉砕することが可能な食品粉砕器を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の食品粉砕器は、電動機及び駆動スイッチを有する本体と、この本体に設けられた取付部と、この取付部に着脱自在に取り付けられると共に内部に第一の粉砕刃を回転自在に軸支した第一の粉砕容器と、前記本体から上方へ突出すると共に前記第一の粉砕容器の側方に位置するように設けられた突出部と、この突出部内に設けられた操作杆と、前記第一の粉砕容器の上部を覆う蓋体と、この蓋体に設けられると共に前記操作杆に当接するスイッチ操作部とを有する食品粉砕器において、前記取付部に対し、内部に第二の粉砕刃を回転自在に軸支すると共にこの第二の粉砕刃の回転半径に対して粉砕室内の高さを低く形成した第二の粉砕容器を第一の粉砕容器と排他的に着脱自在に設け、該第二の粉砕容器の上部にスペーサを設け、このスペーサの上部に前記蓋体を着脱自在に構成すると共に、前記取付部への取り付け時に、前記スペーサの上端の高さと前記第一の粉砕容器の上端の高さがほぼ等しくなるように構成したものである。
【0006】
本発明は以上のように構成することにより、通常の使用においては、第一の粉砕容器を本体の取付部に取り付けて食品を投入し、この第一の粉砕容器の上部に取り付けられた蓋体のスイッチ操作体を押圧することで電動機が駆動され、この電動機によって第一の粉砕刃が回転して第一の粉砕容器内の食品が粉砕される。また、軽量な食品を粉砕する場合においては、粉砕室内に食品を収容した第二の粉砕容器を前記取付部に取り付け、この第二の粉砕容器の上部に設けたスペーサに前記蓋体を取り付け、この蓋体のスイッチ操作体を押圧することで電動機が駆動され、この電動機によって第二の粉砕刃が回転し、第二の粉砕容器内の食品を粉砕する。この時、第二の粉砕刃に食品が衝突して粉砕室内で食品が舞い上がるが、粉砕室の上面に食品が衝突することで再び下降して第二の粉砕刃と衝突し、これが繰り返されることで細かな粒度まで粉砕される。
【0007】
また、本発明の食品粉砕器は、請求項1において、前記第二の粉砕容器を、前記第二の粉砕刃を回動自在に軸支した底部材と、この底部材の上方を覆い少なくとも前記粉砕室の上部を形成するカバー部とで構成すると共に、このカバー部の前記粉砕室側に突出して粉砕補助リブを設けたものである。
【0008】
本発明は以上のように構成することにより、粉砕室内で第二の粉砕刃と衝突して舞い上がった食品は、前記粉砕補助リブによって強制的に下方に降下させられて粉砕刃と再び衝突し、これが繰り返されることで、より細かな粒度まで粉砕される。
【0009】
更に、本発明の食品粉砕器は、請求項2において、前記第二の粉砕刃の両端を上方に屈曲させると共に、前記粉砕補助リブの下端を前記第二の粉砕刃の両端近傍の高さまで突出させて構成したものである。
【0010】
本発明は以上のように構成することにより、特に、回転速度が速い第二の粉砕刃の先端において、舞い上がった食品が粉砕補助リブによって直ちに下方に落とされることになり、第二の粉砕刃と食品との衝突頻度が高くなる。
【0011】
【発明の実施形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。1は本体である。この本体1は、上部に略円筒凹状の取付部2が形成されていると共に、この取付部2の側部から上方へ突出して突出部3が形成されている。また、前記本体1内部の前記取付部2の下方には、電動機4が設けられており、その回転軸5が前記取付部2内にほぼ垂直に突出していると共に、この回転軸5に対して回転継手6が取り付けられている。更に、前記本体1内部の前記突出部3の下方には、駆動スイッチ7が設けられている。また、前記突出部3の上部には孔8が形成されていると共に、前記突出部3の内部には、ほぼ垂直に操作杆9が設けられている。そして、この操作杆9の上端は前記孔8内に位置しており、操作杆9の下端は前記駆動スイッチ7に当接していると共に、図示しないバネなどの付勢手段によって上方に付勢されている。なお、前記操作杆9の上端は、前記孔8から突出しないように構成されている。そして、前記本体1の下部は、下蓋体10によって閉じられている。
【0012】
通常の粉砕の場合、前記取付部2に第一の粉砕容器11を取り付ける。この第一の粉砕容器11は、有底円筒状の容器部12と取付筒部13とで形成されている。前記容器部12は、上部に開口部14が形成されていると共に、底部の中央に貫通孔15が形成されている。また、前記取付筒部13は、前記容器部12よりも径小に形成されていると共に、前記容器部12とほぼ同軸的に形成されている。更に、前記貫通孔15には、軸受16を介して従動軸17が取り付けられており、この従動軸17の上部に第一の粉砕刃18が取り付けられている。また、前記従動軸17の下部には回転継手19が取り付けられており、第一の粉砕容器11を取付部2に取り付けた際に、前記回転継手6と噛合可能に構成されている。そして、これら従動軸17に固定された粉砕刃18及び回転継手19は、軸受16、ひいては第一の粉砕容器11に対して回転自在に取り付けられている。なお、前記取付部2に第一の粉砕容器11を取り付けると、この第一の粉砕容器11の上端11aは、前記突出部3の上端よりも僅かに高い位置となる。そして、前記開口部14には蓋体20が着脱自在に取り付けられている。この蓋体20は、天板部21と、この天板部21の下方に短円筒状に形成されたリブ22と、このリブ22の全周にわたって形成されたフランジ部23と、前記突出部3の上部と係合するガイド部24とで構成されており、更にこのガイド部24には、スイッチ操作部25が上下方向に可動に取り付けられている。このスイッチ操作部25には、前記孔8よりも径小な押圧棒体26が設けられており、この押圧棒体26の下端が、前記孔8を通って前記操作杆9の上端に当接する。また、前記リブ22の外径は、前記開口部14の内径よりも径小に形成されていると共に、前記フランジ部23の外径は、前記開口部14の内径とほぼ同径に形成されている。
【0013】
茶葉等、見かけ体積に対して比較的軽量な食品を少量、細かい粒度に粉砕する場合、前記取付部2から第一の粉砕容器11を取り外し、第二の粉砕容器27を取り付ける。この第二の粉砕容器27は、底部材28と、この底部材28に対して着脱自在なカバー部29から構成されている。前記底部材28は、上面外周が湾曲して高く形成されていると共に、中央に貫通孔30が形成されている。また、前記底部材28の下部には、この底部材28よりも径小で且つ底部材28とほぼ同軸的に、取付筒部31が形成されている。更に、前記貫通孔30には、軸受32を介して従動軸33が取り付けられており、この従動軸33の上部に第二の粉砕刃34が取り付けられている。この第二の粉砕刃34は、両端が上方に折り曲げられている。また、前記従動軸33の下部には回転継手35が取り付けられており、第二の粉砕容器27を取付部2に取り付けた際に、前記回転継手6と噛合可能に構成されている。そして、これら従動軸33に固定された第二の粉砕刃34及び回転継手35は、軸受32、ひいては底部材28に対して回転自在に取り付けられている。また、前記カバー部29は下方が開口していると共に、その中央が下方に突出している。そして、このカバー部29を前記底部材28の上部に取り付けた際に、この底部材28の上面とカバー部29の下面との間で粉砕室36が形成される。この粉砕室36内の高さは、前記第二の粉砕刃34の回転半径よりも低くなるように形成されている。また、前記カバー部29には、放射方向に延びた一対の粉砕補助リブ37が粉砕室36側に突出して一体に形成されている。この粉砕補助リブ37は、外周側が中央側よりも下端が低く形成されていると共に、外周側において、前記第二の粉砕刃34の両端近傍まで下端が突出している。更に、前記カバー部29の上面には、スペーサ38が一体に形成されている。このスペーサ38は、上端38aが広がった逆円錐状に形成されており、その上端38aの外径は、前記蓋体20に形成したリブ22の内径とほぼ同径となっていると共に、前記蓋体20がスペーサ38の上端38aに対して着脱自在に取り付けられる。なお、前記取付部2に第二の粉砕容器27を取り付けると、この第二の粉砕容器27を構成するカバー部29の上面に形成されたスペーサ38の上端38aは、前記突出部3の上端よりも僅かに高い位置で、且つ前記第一の粉砕容器11を取付部2に取り付けた際の上端11aの高さとほぼ等しい高さとなる。よって、前記蓋体20のガイド部24は前記突出部3の上部と係合し、スイッチ操作部25の押圧棒体26の下端が、前記孔8を通って前記操作杆9の上端に当接する。
【0014】
次に、本実施形態の作用について説明する。通常の粉砕の場合、前記取付部2に第一の粉砕容器11の取付筒部13を挿入し、取り付ける。この時、前記回転継手19が回転継手6と噛合する。そして、粉砕する食品を開口部14から第一の粉砕容器11内に投入し、蓋体20で開口部14を閉蓋する。この時、蓋体20のガイド部24が前記突出部3の上部に係合するようにして、蓋体20を開口部14及び突出部3に取り付けることで、ガイド部24に設けられたスイッチ操作部25の押圧棒体26が、突出部3の上部に形成された孔8を通って操作杆9に当接する。そして、使用者が蓋体20を上方から押さえつけると共に、スイッチ操作部25を押圧することで、スイッチ操作部25の押圧棒体26が操作杆9を押し下げ、この操作杆9に当接している駆動スイッチ7が閉じ、電動機4が駆動される。この電動機4が駆動されると、電動機4の回転軸5に取り付けられた回転継手6から回転継手19へ駆動力が伝達されることで、この回転継手19を固定した従動軸17が回転し、更にこの従動軸17に固定された第一の粉砕刃18が第一の粉砕容器11内で回転する。そして、この第一の粉砕刃18の回転によって、第一の粉砕容器11内に投入された前記食品が粉砕されることになる。
【0015】
茶葉等、見かけ体積に対して比較的軽量な食品を少量、細かい粒度に粉砕する場合、前記取付部3から第一の粉砕容器11を取り外す。そして、前記カバー部29を倒立させて、このカバー部29に粉砕する食品を投入する。この際、前記スペーサ38を脚として、テーブル等の載置面に載置することが可能である。そして、前記底部材28を倒立させ、前記カバー部29の上方から取り付けた後、底部材28とカバー部29からなる第二の粉砕容器27を再び正立させる。この状態で、第二の粉砕容器27に形成された粉砕室36内に、粉砕する食品が収容されている。そして、取付部3に取付筒部31を挿入し、第二の粉砕容器27を取り付ける。この時、前記回転継手35が回転継手6と噛合する。そして更に、前記スペーサ38の上端38aに蓋体20を取り付ける。この時、蓋体20のガイド部24が前記突出部3の上部に係合するようにして、蓋体20を上端38a及び突出部3に取り付けることで、ガイド部24に設けられたスイッチ操作部25の押圧棒体26が、突出部3の上部に形成された孔8を通って操作杆9に当接する。そして、使用者が蓋体20を上方から押さえつけると共に、スイッチ操作部25を押圧することで、スイッチ操作部25の押圧棒体26が操作杆9を押し下げ、この操作杆9に当接している駆動スイッチ7が閉じ、電動機4が駆動される。この電動機4が駆動されると、電動機4の回転軸5に取り付けられた回転継手6から回転継手35へ駆動力が伝達されることで、この回転継手19を固定した従動軸33が回転し、更にこの従動軸33に固定された第二の粉砕刃34が粉砕室36内で回転する。そして、この第二の粉砕刃34の回転によって、粉砕室36内に収容された前記食品が粉砕されることになる。この時、第二の粉砕刃34によって弾かれて舞い上がった食品は、粉砕室36の上部に衝突すると共に、下方に突出した粉砕補助リブ37によって強制的に下方に落とされ、再び第二の粉砕刃34に衝突する。特に、回転速度が速い第二の粉砕刃34の先端においては、粉砕補助リブ37の下端が第二の粉砕刃34近傍まで突出しているので、舞い上がった食品は直ちに下方に落とされることになり、第二の粉砕刃34と食品との衝突頻度が高くなる。また、粉砕補助リブ37の外周側が中央側よりも低く構成されていることで、粉砕補助リブ37の面が若干粉砕室36の中央側に向くことになり、粉砕中の食品が粉砕補助リブ37に衝突した際、やや粉砕室36の中央側に移動する。このため、食品が第二の粉砕刃34の回転による遠心力によって粉砕室36の外周側に寄ってしまうことを防止して、粉砕室36の中心部においても食品が第二の粉砕刃34と衝突するようにできる。これを繰り返し、食品は細かな粒度まで粉砕されることになる。
【0016】
以上のように本発明は、上部に略円筒凹状の取付部2が形成されると共に、この取付部2の側部から上方に突出した突出部3が形成された本体1に対し、内部に第一の粉砕刃18を設けた第一の粉砕容器11と、内部に第二の粉砕刃34を設けると共に、この第二の粉砕刃34の回転半径よりも粉砕室36内の高さを低く形成した第二の粉砕容器27とを排他的に着脱自在とし、この第二の粉砕容器27の上部にスペーサ38を設けると共に、本体1への取付時に、前記第一の粉砕容器11の上端11aとスペーサ38の上端38aの高さがほぼ同じになるように構成することで、共通の蓋体20を第一の粉砕容器11とスペーサ38に対して着脱自在としたものであり、蓋体20に設けたスイッチ操作部25を押圧することで、操作杆9を介して駆動スイッチ7を閉じて電動機4を駆動し、この電動機4に接続された第一の粉砕刃18又は第二の粉砕刃34を回転し、第一の粉砕容器11と第二の粉砕容器27を同様に使用して食品を粉砕することができるばかりでなく、第二の粉砕容器27を用いる場合には、食品を細かな粒度まで粉砕することができる。
【0017】
また本発明は、第二の粉砕容器27を、第二の粉砕刃34を回動自在に軸支した底部材28と、この底部材28に対して着脱自在なカバー部29で構成し、このカバー部29の粉砕室36側に突出して粉砕補助リブ37を形成したものであり、第二の粉砕刃34に衝突して舞い上がった食品を粉砕補助リブ37によって強制的に下降させて再び第二の粉砕刃34に衝突させ、これを繰り返して食品をより細かな粒度まで粉砕することができる。
【0018】
更に本発明は、前記第二の粉砕刃34の両端を上方に屈曲させると共に、前記粉砕補助リブ36の下端を前記第二の粉砕刃34の両端近傍の高さまで突出させて構成したものであり、特に、回転速度が速い第二の粉砕刃34の先端において、舞い上がった食品が粉砕補助リブ36によって直ちに下方に落とされることになり、第二の粉砕刃34と食品との衝突頻度が高くなり、より細かな粒度まで粉砕することができる。また本例では、粉砕補助リブ37の外周側が中央側よりも低く構成されていることで、粉砕補助リブ37の面が若干粉砕室36の中央側に向いており、粉砕中の食品が粉砕補助リブ37に衝突した際、やや粉砕室36の中央側に移動するため、食品が第二の粉砕刃34の回転による遠心力によって粉砕室36の外周側に寄ってしまうことを防止して、粉砕室36の中心部においても食品が第二の粉砕刃34と衝突するようにでき、効率よく食品を粉砕できる。
【0019】
なお、本発明は以上の実施の形態に限定されるものではなく、発明の要旨内で種々の変形が可能である。例えば本例では、スペーサは上方が広がった逆円錐状に形成されているが、要は蓋体を保持することができればよいので、これ以外の形状、例えば円筒状に形成してもよい。また本例では、スペーサは第二の粉砕容器と一体に形成されているが、第二の粉砕容器に対して着脱自在としてもよい。更に本例では、粉砕補助リブは一対、即ち2本設けているが、3本以上設けても良い。
【0020】
【発明の効果】
本発明の食品粉砕器は、電動機及び駆動スイッチを有する本体と、この本体に設けられた取付部と、この取付部に着脱自在に取り付けられると共に内部に第一の粉砕刃を回転自在に軸支した第一の粉砕容器と、前記本体から上方へ突出すると共に前記第一の粉砕容器の側方に位置するように設けられた突出部と、この突出部内に設けられた操作杆と、前記第一の粉砕容器の上部を覆う蓋体と、この蓋体に設けられると共に前記操作杆に当接するスイッチ操作部とを有する食品粉砕器において、前記取付部に対し、内部に第二の粉砕刃を回転自在に軸支すると共にこの第二の粉砕刃の回転半径に対して粉砕室内の高さを低く形成した第二の粉砕容器を第一の粉砕容器と排他的に着脱自在に設け、該第二の粉砕容器の上部にスペーサを設け、このスペーサの上部に前記蓋体を着脱自在に構成すると共に、前記取付部への取り付け時に、前記スペーサの上端の高さと前記第一の粉砕容器の上端の高さがほぼ等しくなるように構成したものであり、通常の使用においては、第一の粉砕容器を本体の取付部に取り付けて食品を投入し、この第一の粉砕容器の上部に取り付けられた蓋体のスイッチ操作体を押圧することで電動機が駆動され、この電動機によって第一の粉砕刃が回転して第一の粉砕容器内の食品が粉砕され、また、軽量な食品を粉砕する場合においては、粉砕室内に食品を収容した第二の粉砕容器を前記取付部に取り付け、この第二の粉砕容器の上部に設けたスペーサに前記蓋体を取り付け、この蓋体のスイッチ操作体を押圧することで電動機が駆動され、この電動機によって第二の粉砕刃が回転し、第二の粉砕容器内の食品が粉砕され、この時、第二の粉砕刃に食品が衝突して粉砕室内で食品が舞い上がるが、粉砕室の上面に食品が衝突することで再び下降して第二の粉砕刃と衝突し、これが繰り返されることで細かな粒度まで粉砕されるので、第一の粉砕容器と第二の粉砕容器を交換するだけで、共通の操作によって通常の使用にも軽量な食品を細かな粒度まで粉砕する場合にも適用させることができ、また、操作のための蓋体を兼用することができるので、安価にできる。
【0021】
また、本発明の食品粉砕器は、請求項1において、前記第二の粉砕容器を、前記第二の粉砕刃を回動自在に軸支した底部材と、この底部材の上方を覆い少なくとも前記粉砕室の上部を形成するカバー部とで構成すると共に、このカバー部の前記粉砕室側に突出して粉砕補助リブを設けたものであり、粉砕室内で第二の粉砕刃と衝突して舞い上がった食品は、前記粉砕補助リブによって強制的に下方に降下させられて第二の粉砕刃と再び衝突し、これが繰り返されることで、より細かな粒度まで粉砕されるので、食品をより細かな粒度まで効率的に粉砕できる。
【0022】
更に、本発明の食品粉砕器は、請求項2において、前記第二の粉砕刃の両端を上方に屈曲させると共に、前記粉砕補助リブの下端を前記第二の粉砕刃の両端近傍の高さまで突出させて構成したものであり、特に、回転速度が速い第二の粉砕刃の先端において、舞い上がった食品が粉砕補助リブによって直ちに下方に落とされることになり、第二の粉砕刃と食品との衝突頻度が高くなるので、より細かな粒度まで粉砕することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す、第二の粉砕容器を取り付けた状態での外観図である。
【図2】同、断面図である。
【図3】同、他の方向から見た断面図である。
【図4】同、第一の粉砕容器を取り付けた状態での断面図である。
【符号の説明】
1 本体
2 取付部
3 突出部
4 電動機
7 駆動スイッチ
9 操作杆
11 第一の粉砕容器
11a 上端
18 第一の粉砕刃
20 蓋体
25 スイッチ操作部
27 第二の粉砕容器
28 底部材
29 カバー部
34 第二の粉砕刃
36 粉砕室
37 粉砕補助リブ
38 スペーサ
38a 上端

Claims (3)

  1. 電動機及び駆動スイッチを有する本体と、この本体に設けられた取付部と、この取付部に着脱自在に取り付けられると共に内部に第一の粉砕刃を回転自在に軸支した第一の粉砕容器と、前記本体から上方へ突出すると共に前記第一の粉砕容器の側方に位置するように設けられた突出部と、この突出部内に設けられた操作杆と、前記第一の粉砕容器の上部を覆う蓋体と、この蓋体に設けられると共に前記操作杆に当接するスイッチ操作部とを有する食品粉砕器において、
    前記取付部に対し、内部に第二の粉砕刃を回転自在に軸支すると共にこの第二の粉砕刃の回転半径に対して粉砕室内の高さを低く形成した第二の粉砕容器を第一の粉砕容器と排他的に着脱自在に設け、該第二の粉砕容器の上部にスペーサを設け、このスペーサの上部に前記蓋体を着脱自在に構成すると共に、前記取付部への取り付け時に、前記スペーサの上端の高さと前記第一の粉砕容器の上端の高さがほぼ等しくなるように構成したことを特徴とする食品粉砕器。
  2. 前記第二の粉砕容器を、前記第二の粉砕刃を回動自在に軸支した底部材と、この底部材の上方を覆い少なくとも前記粉砕室の上部を形成するカバー部とで構成すると共に、このカバー部の前記粉砕室側に突出して粉砕補助リブを設けたことを特徴とする請求項1記載の食品粉砕器。
  3. 前記第二の粉砕刃の両端を上方に屈曲させると共に、前記粉砕補助リブの下端を前記第二の粉砕刃の両端近傍の高さまで突出させて構成したことを特徴とする請求項2記載の食品粉砕器。
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