JPH08252165A - 電気調理器 - Google Patents

電気調理器

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JPH08252165A
JPH08252165A JP5857695A JP5857695A JPH08252165A JP H08252165 A JPH08252165 A JP H08252165A JP 5857695 A JP5857695 A JP 5857695A JP 5857695 A JP5857695 A JP 5857695A JP H08252165 A JPH08252165 A JP H08252165A
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隆 田中
Tsugiharu Yakushiji
次治 薬師寺
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正人 中谷
Kiyohide Tameike
清秀 溜池
Takao Murai
隆男 村井
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ハロゲンヒータを用いた炊飯器において、安
全性を向上し、内釜を均一に加熱する。 【構成】 反射板40により保護板38の外周部および
中央部を支持し、強度アップを図る。感熱体50を保護
板38の側方に配し、加熱の邪魔にならないようにし
て、加熱効率の向上および内釜22の均一加熱を図る。
保護板38や反射板40の温度が設定温度以上になる
と、ハロゲンヒータ37への通電を停止して安全性を向
上させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電磁波を発生するハロ
ゲンヒータ等の加熱ヒータを使用して輻射加熱方式によ
り調理を行う電気炊飯器等の電気調理器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電気炊飯器として、図7に示すよ
うに、炊飯器本体1内にシーズヒータ2が埋設された熱
伝導の良いアルミニウム製の鋳物等からなる加熱板3を
設け、この加熱板3上に載置された内釜4を加熱して炊
飯を行うものがあった。なお、図7中、5は炊飯器本体
1に開閉自在に配された蓋体、6は蓋体5と内釜4との
隙間を密封するパッキン、7は炊飯器本体1内に保持具
8を介して保持された内面ケース、9,10は保温ヒー
タ、11は内釜4の温度を検知する感熱素子12を有す
る感熱体、13は電源コードを巻き取り収納する電源コ
ードリールである。
【0003】しかしながら、この種の炊飯器において
は、シーズヒータ2の発熱により加熱板3を加熱し、こ
れにより内釜4を加熱しているので、熱容量が大きく高
温になるまで時間がかかって炊飯時間が長くなったり、
応答性が悪くきめ細かい温度制御が困難であった。
【0004】そこで、近年では、電磁波を発生するハロ
ゲンヒータ等の熱源を用いて、炊飯性能の向上を図った
輻射加熱方式の炊飯器が提案されている。しかし、一般
にハロゲンヒータは、シーズヒータのように丈夫ではな
く、また異物付着による腐食劣化の問題もある。したが
って、ハロゲンヒータを用いた炊飯器では、図8に示す
ように、内釜15とハロゲンヒータ16との間に電磁波
を透過するガラス製の保護板17を配して、ハロゲンヒ
ータ16への異物の付着等を防止している。図8中、1
8は保護板17の中央部を貫通して配された内釜15の
温度を検知する感熱体である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のハロゲンヒータ
等を用いた輻射加熱方式の炊飯器においては、感熱体1
8が保護板17の中央部を貫通して配されているので、
ハロゲンヒータ16からの電磁波が感熱体18で遮られ
て、内釜15の底部中央付近の加熱が不十分で加熱むら
が生じていた。また、感熱体18における遮熱を十分に
行わないと、ハロゲンヒータ16の輻射熱および伝導熱
の影響を受けて正確に内釜15の温度を検知できず、ま
た正確な温度検知を行うために十分な遮熱対策を講じる
とコストアップになるといった問題があった。
【0006】一方、特開平6−327552号公報に
は、内釜の温度を検知する温度センサを保護板から回避
した位置に配置した構造の炊飯器が開示されており、こ
の構造においては、ハロゲンヒータによって内釜を加熱
する際に温度センサが邪魔にならず、また温度センサに
おけるハロゲンヒータの輻射熱や伝導熱による影響も低
減できる。
【0007】しかしながら、内釜の底部のうち外側が強
く加熱される構造となっており、炊きむらが生じる恐れ
があった。また、保護板は、その外周部でのみ支持され
ているため、外周部から離れた中央部では外力に対して
の強度が弱くなっており、この中央部付近に異物等が載
った状態で内釜を装着すると、内釜の底部により異物等
が押し込まれたときの外力により、保護板にひびが入っ
たり、割れるといった危険性があった。
【0008】また、保護板が汚れていてハロゲンヒータ
からの電磁波の透過率が悪いと、通常の保護板の表面温
度が600〜700℃程度であるのに対し、表面温度が
800℃以上になる。こういう状態になると、加熱効率
は悪くなるし、最悪の場合には、内部の各部材が変形し
たり溶けたりすることがある。さらに、ハロゲンヒータ
からの電磁波を内釜方向に反射させる反射板が汚れたり
曇ったりしていて電磁波の反射効率が落ちると、通常の
反射板の表面温度が400〜450℃程度であるのに対
し、表面温度が500℃以上になる。こういう状態にな
ると、加熱効率は悪くなるし、最悪の場合には、反射板
自体が変形したり溶けたりすることがある。特開平6−
327552号公報においては、保護板や反射板の異常
加熱等に対しての安全対策が施されておらず、安全性に
欠けていた。このように従来のハロゲンヒータ等を用い
た輻射加熱方式の炊飯器は、内釜の均一加熱、安全対策
等の面で実用性に問題があった。
【0009】本発明は、上記に鑑み、安全性を高め、調
理部を均一に加熱できる実用的な電気調理器の提供を目
的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明による課題解決手
段は、図1,2,3の如く、調理器本体20に内装され
た調理部22と、調理部22に間隔を置いて配置された
電磁波(光)を発生する加熱ヒータ37と、調理部22
と加熱ヒータ37との間に配され加熱ヒータ37からの
電磁波を透過する保護板38とを備え、保護板38は、
その外周部および中央部が反射板40である支持体に支
持され、また加熱ヒータ37から遠ざかるほど電磁波の
透過率が大とされ、調理部22の温度を検知する温度検
知部50が保護板38を回避した位置に配されたもので
ある。なお、反射板40による保護板38の中央部の支
持とは、反射板40を保護板38の中央部に当接させて
支持するものと、反射板40を保護板38の中央部から
離しておいて外力(例えば、保護板38上に異物等が載
った状態で調理部22を装着して、調理部22で異物等
が押し込まれたとき等にかかる力)で保護板38がたわ
んだときに反射板40に当接することにより支持するも
のとを含む概念である。
【0011】また、保護板38の温度を検知する保護板
温度検知部51や反射板40の温度を検知する反射板温
度検知部52と、保護板38や反射板40の温度が設定
温度以上になると加熱ヒータ37への通電を停止する制
御部60とが設けられたものである。
【0012】さらに、加熱ヒータ37が保護板38と反
射板40とに囲まれたヒータ収納室41に配され、加熱
ヒータ37における反射板40を貫通してヒータ収納室
41の外部に配された部分が遮光されたものである。
【0013】
【作用】上記課題解決手段において、調理部22に調理
物を投入し、調理部22を調理器本体20に装着する。
このとき、保護板38に載った異物等を調理器22で押
し込んで保護板38に外力が加わっても、保護板38は
その中央部および外周部が支持されているので、外力に
対する強度が強く、破損したり、割れたりすることがな
い。調理を開始すると、加熱ヒータ37から光が放出さ
れ、この光が直接あるいは反射板40で反射されて保護
板38を透過する。このとき、保護板38における透過
率の違いにより、加熱ヒータ37に近い位置に到達した
強い光は減衰されて透過し、加熱ヒータ37から遠い位
置に到達した弱い光は減衰されずに透過する。これによ
り、保護板38を透過した光の強さは均一になり、調理
部22に到達して調理部22を均一に輻射加熱する。そ
して、温度検知部50で検知した調理部22の温度に応
じて加熱ヒータ37の通電を制御して調理を行う。この
とき、温度検知部50が保護板38を回避した位置に配
されているので、加熱ヒータ37によって調理部22を
加熱する際に温度検知部50が邪魔にならずに加熱効率
の向上および均一加熱が可能となる。
【0014】調理中に保護板38が汚れていて光の透過
率が悪いと、保護板38の温度が異常に上昇する。この
場合、調理部22の加熱効率は悪くなるし、最悪の場合
には調理器本体20内の各部材が変形したり、溶けたり
することがある。したがって、保護板温度検知部51で
保護板38の温度が設定温度T1以上になったことを検
知することにより、加熱ヒータ37への通電を停止して
安全を確保する。
【0015】さらに、反射板40が汚れたり曇ったりし
ていて光の反射効率が悪いと、反射板40の温度が異常
に上昇することがある。したがって、反射板温度検知部
52で反射板40の温度が設定温度T2以上になったこ
とを検知することにより、加熱ヒータ37への通電を停
止して安全を確保する。
【0016】
【実施例】本発明の一実施例の電気調理器である電気炊
飯器は、図1に示すように、短筒状の外装ケース20a
および外装ケース20aの下端部に係合固定された底ケ
ース20bとから外殻が形成された調理器本体(炊飯器
本体)20と、その上面開口を覆う開閉自在な蓋体21
とを備え、炊飯器本体20内に調理部である内釜22が
着脱自在に装着されている。
【0017】前記蓋体21は、炊飯器本体20に枢支軸
周りに回転自在に支持され蓋体21の外殻を形成する外
蓋25と、該外蓋25の内側に取り付けられ内釜22の
上面開口を覆う内蓋26とを備えている。
【0018】前記外蓋25には、内蓋26と内釜22の
上端部との間の隙間を密封するゴム製のパッキン27が
設けられている。このパッキン27は、外蓋25の下面
に形成された円環状の溝部25aにねじ28で固定され
た円環状のパッキン保持具29の外周部に被せられ、上
端が外蓋25の下面とパッキン保持具29の上面とで挟
み込まれて、外部から侵入する隙間のない断面視ループ
状に形成されている。これにより、パッキン27の内部
に水等が溜まることがなくて劣化を防止でき、パッキン
27の表面だけを清掃すればよく、清掃性が向上する。
【0019】また、外蓋25および内蓋26には、蒸気
孔30が上下方向に貫通して形成されており、外蓋25
の内部には断熱材が充填され、内蓋26の上面には保温
ヒータ31が配設されており保温機能を果たしている。
【0020】前記炊飯器本体20内には、内釜22を収
納する内面ケース36と、内釜22の下方に配された加
熱ヒータ(ハロゲンヒータ)37と、内釜22とハロゲ
ンヒータ37との間に配されハロゲンヒータ37からの
電磁波を透過する保護板38とが設けられている。
【0021】前記内釜22は、底面が平坦ないしやや窪
んだ半球面状に形成された有底短円筒状で、アルミニウ
ムまたはアルミニウム合金等の高熱伝導性、耐熱性およ
び耐衝撃性を有する金属を母材とするもので、その内面
にフッ素系の樹脂コーティングが施されて清掃性を高め
ている。
【0022】前記内面ケース36は、短円筒状で、その
内面が反射効率のよい鏡面光沢を有するアルミニウムま
たはアルミニウム合金等からなる反射板とされており、
上端が保持具39を介して炊飯器本体20に保持されて
いる。そして、内釜22は、上端が保持具39上に載置
されて内面ケース36に対して周囲に隙間を有して収納
されており、内面ケース36によってハロゲンヒータ3
7からの電磁波を内釜22の外周に反射させるようにな
っている。
【0023】前記ハロゲンヒータ37は、可視光線から
遠赤外線領域の波長を含む電磁波を発生する発熱体から
なるもので、リング状に成形されて保護板38と後述す
る反射板40とで囲まれたヒータ収納室41の中央にヒ
ータ保持具42によって保持されている。
【0024】前記保護板38は、図2,3に示すよう
に、耐熱性のある結晶化ガラスを用いて円盤状に成形さ
れており、ハロゲンヒータ37からの距離が遠いほど電
磁波の透過率が大に設定されている。ここで、電磁波の
透過率を変化させた理由について説明する。一般に、加
熱による内釜22の温度分布は、内釜22の厚み、ハロ
ゲンヒータ37と内釜22との距離、ハロゲンヒータ3
7の形状、保護板38の厚み、保護板38における電磁
波の透過率等の影響を受ける。そのなかでもハロゲンヒ
ータ37と内釜22との距離が一番影響度が高く、ハロ
ゲンヒータ37の直上が一番加熱されやすく、ハロゲン
ヒータ37から遠ざかるほど加熱されにくくなる。この
温度分布の不均一は、そのまま炊きむらにつながるの
で、温度分布を均一にするすなわち内釜22を均一に加
熱することが望ましい。このため、上述のように保護板
38における電磁波の透過率を変化させることにより、
内釜22に到達する電磁波の強さを均一にして内釜22
が均一な輻射熱を受けるようにし、均一加熱を図ってい
る。
【0025】この保護板38における電磁波の透過率の
設定は、電磁波を減衰して透過率を低下させる高温セラ
ミックインク等を、保護板38におけるハロゲンヒータ
37の直上近傍に位置する部分を中心として距離が遠く
なるほど膜厚が薄くなるようにリング状に印刷すること
によりなされている。すなわち、1回の印刷の膜厚を1
μm程度として、ハロゲンヒータ37に比較的近い近接
位置Aには1回の印刷を行い、ハロゲンヒータ37の直
上近傍位置Bにはさらにもう一度すなわち2回の印刷を
行っている。なお、図4は印刷の膜厚と電磁波の透過率
との関係を示しており、膜厚を薄くするほど電磁波の透
過率が高くなっている。
【0026】そして、保護板38の下方に反射板40が
配され、反射板40は半円弧状の曲面がリング状に形成
されてなり、その外周上端40aが保護板38の下面に
当接してから保護板38の外周部を包み込むように折曲
成形されている。しかも、反射板40の中央上端40b
が保護板38の下面中央部に当接しており、これにより
保護板38は、その外周部および中央部が支持体とされ
た反射板40によって下から支持された状態となり、外
力(保護板38上に異物等が載った状態で内釜22を装
着して、内釜22の底部で異物等が押し込まれたときに
かかる力)に対する強度アップが図られている。なお、
反射板40の中央上端40bを保護板38の下面中央部
から下方に0.5mm程度の間隔を空けて配し、保護板
38に上方から外力が加わったときに保護板38が若干
たわんで反射板40の中央上端40bに当接するような
支持構造としてもよく、この場合保護板38の若干のた
わみにより外力を吸収できる。
【0027】また、保護板38の上面外周部に内面ケー
ス36の下端が当接しており、この保護板38によって
内面ケース36の下面開口が塞がれ、ゴミや内釜22か
らこぼれ落ちた異物等のハロゲンヒータ37への付着を
防止している。なお、保護板38の外周部からヒータ収
納室41内に水等が侵入しないように、保護板38の外
周部と反射板40の外周上端40aとの間をシール材で
シールしてもよい。
【0028】反射板40は、反射板40を覆う断熱機能
を有するカバー42にねじ止め等により固定されてお
り、このカバー42と炊飯器本体20との間には板状の
センサ取付用のアングル43が差し渡されている。そし
て、上述のハロゲンヒータ37、保護板38、反射板4
0およびカバー42は、一体的に組み込まれてヒータユ
ニット45とされ、ヒータユニット45は、カバー42
が炊飯器本体20の底部に装着されることにより支持さ
れている。なお、ハロゲンヒータ37の口元封止部37
aは、溶接部分が溶けないように約250℃以下のとこ
ろに配置する必要があるが、ヒータ収納室41内の温度
は400℃前後になるため、口元封止部37aをヒータ
収納室41の外部に配置する必要がある。このため、ハ
ロゲンヒータ37の口元封止部37aは、反射板40お
よびカバー42を貫通してヒータユニット45の外部に
配置されている。この場合、口元封止部37aから漏れ
た電磁波のために直接炊飯に関係のない炊飯器本体20
内部の各部材が加熱されて悪影響を受けたり、さらには
炊飯器本体20の外部にまで電磁波が漏れる可能性があ
る。そこで本実施例では、ヒータユニット45の外部に
配置されたハロゲンヒータ37の口元封止部37aを遮
光性を有する端子キャップ46で覆うことにより、上述
の問題を解消するといった安全対策が施されている。
【0029】また、アングル43の保護板38を回避し
た位置には、内釜22に接触して内釜22の温度を検知
するサーミスタ等の感熱素子を有する温度検知部(感熱
体)50が貫通保持され、反射板40の外周上端40a
で囲まれた保護板38の下面外周部には、保護板38の
温度を検知するサーミスタからなる保護板温度検知部5
1が取付けられ、反射板40の下面には、反射板40の
温度を検知するサーミスタからなる反射板温度検知部5
2が取付けられている。
【0030】さらに、炊飯器本体20内には、蓋体21
の開閉動作に応じて外蓋25の前部下面に突設された突
起25aが当接離間することによりオンオフするオンオ
フスイッチからなる蓋開閉検知部53が設けられ、感熱
体50のアングル43を挟んで内釜22と反対側には、
内釜22が内面ケース36に収納されているか否かを検
知する光センサからなる内釜有無検知部54が取り付ら
れている。
【0031】そして、炊飯器本体20の前部には、各検
知部からの出力信号により予熱工程、炊飯工程、むらし
工程、保温工程からなる図5に示す炊飯プロセスを実行
するマイクロコンピュータからなる制御部60が内装さ
れている。この制御部60には、蓋開閉検知部53によ
り蓋体21の開放が検知されたり、内釜有無検知部54
により内釜22の未装着が検知されると、ハロゲンヒー
タ37への通電を停止する第一安全機能と、保護板温度
検知部51により検知される保護板38の温度が異常に
上昇して安全許容温度T1(例えば、800℃)以上に
なるとハロゲンヒータ37への通電を停止する第二安全
機能と、反射板温度検知部52により検知される反射板
40の温度が異常に上昇して安全許容温度T2(例え
ば、500℃)以上になるとハロゲンヒータ37への通
電を停止する第三安全機能とを備えている。
【0032】なお、図1中、61は電源コードを巻き取
り収納する電源コードリール、62は内面ケース36に
取り付けられた保温ヒータである。
【0033】上記構成において、炊飯プロセスにおける
動作を図5,6に基づいて説明する。まず、所定量の洗
米した米および水を内釜22に投入し、この内釜22を
内面ケース36に収納して蓋体21を閉じた上で、炊飯
スイッチ(図示せず)を押して炊飯動作を開始する。こ
のとき、蓋体21が閉まっていなかったり、内釜22の
装着が不完全であると、ハロゲンヒータ37には通電さ
れず、ランプ等の報知部(図示せず)で使用者に異常を
知らせる。これは、蓋体21が閉まっていないと、ハロ
ゲンヒータ37からの電磁波(光)が炊飯器本体20の
外部に放出されて目に入り、目を痛める恐れがあり、ま
た内釜22が入っていないのに炊飯動作を開始すると、
保持具39や内蓋26等の樹脂が溶ける等の危険性があ
るので、これらを防止するために内釜22が完全に装着
されかつ蓋体19がきっちり閉まった状態のときに初め
て炊飯動作を開始させている。
【0034】炊飯動作を開始すると米に十分吸水させる
ための予熱工程に入り、通電されたハロゲンヒータ37
から色温度2300〜2500K程度の光が放出され、
この光が直接あるいは反射板40で反射されて保護板3
8を透過する。このとき、保護板38における透過率の
違いにより、ハロゲンヒータ37の直上近傍位置Bに到
達した強い光は減衰されて透過し、ハロゲンヒータ37
に比較的近い近接位置Aに到達した光はやや減衰されて
透過し、それ以外のハロゲンヒータ37から遠い位置に
到達した弱い光は減衰されずに透過する。これにより、
保護板38を透過した光の強さは均一になり、直接ある
いは内面ケース36で反射されて内釜22に到達し、内
釜22を均一に輻射加熱する。
【0035】予熱工程は、米と水の温度が60℃以下の
ときに行われる。これは、米が60℃以上になると、糊
化が始まり米が吸水しないためである。したがって、感
熱体50で検知される内釜22の温度が60℃を超えな
いように、ハロゲンヒータ37の通電を制御する。
【0036】予熱工程が終了(米の吸水が完了)する
と、次は炊飯工程に移り、炊飯容量に応じた加熱シーケ
ンスで米を炊き上げる。炊飯水の温度が上昇することに
より発生した蒸気は、外蓋25および内蓋26の蒸気孔
30を通って外部に排出される。炊飯が進行すると、内
釜22内の水分がなくなって内釜22の底部温度が10
0℃以上に急上昇し、これを感熱体50が検知すると、
ハロゲンヒータ37への通電を停止して炊飯工程を終了
する。このとき、内釜22は均一に加熱され、炊きむら
のない美味しい炊飯米を得ることができる。
【0037】この炊飯工程中に保護板38が汚れていて
光の透過率が悪いと、保護板38の温度が異常に上昇
し、内釜22の加熱効率は悪くなるとともに、最悪の場
合には保持具39や外装ケース20が溶けるといった危
険性がある。したがって、保護板温度検知部51で保護
板38の温度TAが安全許容温度(800℃)T1以上
になったことを検知すると、一時的または恒久的にハロ
ゲンヒータ37への通電を停止して安全を確保してい
る。
【0038】さらに、反射板40が汚れたり曇ったりし
ていて光の反射効率が悪いと、反射板40の温度が異常
に上昇し、最悪の場合には反射板40自体が溶けるとい
った危険性がある。したがって、反射板温度検知部52
で反射板40の温度TBが安全許容温度T2(500
℃)以上になったことを検知すると、一時的または恒久
的にハロゲンヒータ37への通電を停止して安全を確保
している。
【0039】炊飯工程が終了すると、むらし工程に移
り、感熱体50で検知される内釜22の温度が98℃を
超えず約20分間温度を保持するように、ハロゲンヒー
タ37への通電を制御し、内釜22内には水分がほとん
どないので加熱は熱伝導で行われ、炊飯米のアルファー
化を完全に行う。感熱体50で内釜22の温度が炊き上
がり温度になったことを検知すると、ハロゲンヒータ3
7への通電を停止して炊飯を完了する。
【0040】その後、内釜22の温度が低下して保温温
度になったことを感熱体50で検知すると、内蓋26の
保温ヒータ31および内面ケース36の保温ヒータ62
に通電して、内釜22内の炊飯米を73℃前後で保温
し、以上で炊飯プロセスが終了する。
【0041】このように、保護板38が反射板40によ
って外周部および中央部で支持されているため、従来の
ように外周部だけで保持する構造に比べて保護板38の
外力に対する強度アップを図ることができ、保護板38
上に異物等が載った状態で内釜22を装着して内釜22
の底部で異物等が押し込まれたときの保護板38の破損
(例えば、ひび)や割れを防止でき、信頼性および安全
性を向上することができる。
【0042】また、保護板38はハロゲンヒータ37か
ら遠ざかるほど電磁波の透過率が大になるように設定さ
れているので、保護板38を透過した電磁波(光)の強
さが均一になって内釜22を均一に加熱することがで
き、炊きむらのない美味しい炊飯米を得ることができ
る。
【0043】しかも、感熱体50が保護板38を回避し
た位置に配されているので、ハロゲンヒータ37によっ
て内釜22を加熱する際に感熱体50が邪魔にならず中
央部にも電磁波が到達し、加熱効率の向上および均一加
熱が可能になり、感熱体50に対するハロゲンヒータ3
7による熱影響(輻射熱および伝導熱)を低減して内釜
22の温度を正確に検知することができ、さらには感熱
体50における遮熱対策を低減してコストダウンを図る
ことができ、感熱体50がなくなったので保護板38の
表面の清掃性も向上する。
【0044】また、蓋体21が閉まっていなかったり、
内釜22の未装着や装着が不完全であることを検知する
と、ハロゲンヒータ37には通電せず、しかも保護板3
8や反射板40の温度が安全許容温度以上になったこと
(温度が異常に上昇したこと)を検知して、ハロゲンヒ
ータ37への通電を停止するため、安全性がさらに向上
する。
【0045】さらに、ヒータユニット45の外部に配置
されたハロゲンヒータ37の口元封止部37aが遮光性
を有する端子キャップ46で覆われているので、口元封
止部37aからの電磁波によって炊飯器本体20内部の
各部材が加熱されたり、炊飯器本体20の外部にまで電
磁波が漏れるといった悪影響をなくして、安全性を高め
ることができる。
【0046】なお、本発明は、上記実施例に限定される
ものではなく、本発明の範囲内で上記実施例に多くの修
正および変更を加え得ることは勿論である。例えば、本
発明の電気調理器は電気炊飯器に限らず、グリル鍋やホ
ットプレートであってもよい。また、保護板における電
磁波の透過率の設定は、印刷するインクの種類や濃度等
を変えたり、保護板の厚さを変えることにより行っても
よい。
【0047】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、請求項
1,2の発明によると、保護板がその外周部および中央
部で支持されているため、従来のように外周部だけで保
持する構造に比べて保護板の外力に対する強度アップを
図ることができ、保護板上に異物等が載った状態で調理
部を装着して調理部で異物等が押し込まれたとき等の保
護板の破損や割れを防止して、信頼性および安全性を向
上することができる。
【0048】しかも、温度検知部が保護板を回避した位
置に配されているので、加熱ヒータによって調理部を加
熱する際に温度検知部が邪魔にならずに保護板全体に電
磁波が到達し、加熱効率の向上および均一加熱が可能に
なり、温度検知部の加熱ヒータによる熱影響(輻射熱お
よび伝導熱)を低減して調理部の温度を正確に検知する
ことができ、さらには温度検知部における遮熱対策を低
減してコストダウンを図ることができ、温度検知部がな
いので保護板の清掃性も向上する。
【0049】請求項3,4の発明によると、保護板や反
射板の温度が設定温度以上になったことを検知して、加
熱ヒータへの通電を停止するため、保護板や反射板の汚
れ等により電磁波の透過率や反射効率が悪くなって、保
護板や反射板の温度が異常に上昇して調理器本体内の各
部材が変形したり溶けたりすることを防止でき、安全性
をさらに向上することができる。
【0050】請求項5の発明によると、加熱ヒータにお
ける反射板を貫通してヒータ収納室の外部に配された部
分が遮光されているので、この外部に配された部分から
の電磁波によって調理器本体内部の各部材が加熱された
り、調理器本体の外部にまで電磁波が漏れるといった悪
影響をなくして、安全性を高めることができる。
【0051】請求項6の発明によると、保護板は、加熱
ヒータから遠ざかるほど電磁波の透過率が大とされてい
るので、保護板における加熱ヒータから遠い位置に到達
した弱い電磁波ほどよく透過され、結果的には保護板を
透過した電磁波の強さが均一になって調理部を均一に加
熱することができ、炊きむらのない美味しい炊飯米を得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の電気炊飯器の断面図
【図2】保護板の底面図
【図3】ヒータユニットの部分断面図
【図4】印刷の膜厚と透過率との関係を示す図
【図5】炊飯プロセスのフローチャート
【図6】保護板や反射板の温度上昇に対する動作フロー
チャート
【図7】従来の電気炊飯器の断面図
【図8】従来の他の電気炊飯器の断面図
【符号の説明】
20 調理器本体 22 調理部 37 加熱ヒータ 38 保護板 40 反射板 41 ヒータ収納室 50 温度検知部 51 保護板温度検知部 52 反射板温度検知部 60 制御部
フロントページの続き (72)発明者 溜池 清秀 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 村井 隆男 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 調理器本体に内装された調理部と、該調
    理部に間隔を置いて配置された電磁波を発生する加熱ヒ
    ータと、前記調理部と加熱ヒータとの間に配され加熱ヒ
    ータからの電磁波を透過する保護板とを備えた電気調理
    器において、前記保護板はその外周部および中央部が支
    持体で支持され、前記調理部の温度を検知する温度検知
    部が前記保護板を回避した位置に配されたことを特徴と
    する電気調理器。
  2. 【請求項2】 加熱ヒータからの電磁波を調理部方向に
    反射させる反射板が支持体とされたことを特徴とする請
    求項1記載の電気調理器。
  3. 【請求項3】 保護板の温度を検知する保護板温度検知
    部と、前記保護板の温度が設定温度以上になると加熱ヒ
    ータへの通電を停止する制御部とが設けられたことを特
    徴とする請求項1記載の電気調理器。
  4. 【請求項4】 加熱ヒータからの電磁波を調理部方向に
    反射させる反射板と、該反射板の温度を検知する反射板
    温度検知部と、前記反射板の温度が設定温度以上になる
    と加熱ヒータへの通電を停止する制御部とが設けられた
    ことを特徴とする請求項1または2記載の電気調理器。
  5. 【請求項5】 加熱ヒータが保護板と反射板とに囲まれ
    たヒータ収納室に配され、前記加熱ヒータにおける前記
    反射板を貫通して前記ヒータ収納室の外部に配された部
    分が遮光されたことを特徴とする請求項2または4記載
    の電気調理器。
  6. 【請求項6】 調理器本体に内装された調理部と、該調
    理部に間隔を置いて配置された電磁波を発生する加熱ヒ
    ータと、前記調理部と加熱ヒータとの間に配され加熱ヒ
    ータからの電磁波を透過する保護板とを備えた電気調理
    器において、前記保護板は、前記加熱ヒータから遠ざか
    るほど電磁波の透過率が大とされたことを特徴とする電
    気調理器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008194135A (ja) * 2007-02-09 2008-08-28 Sanyo Electric Co Ltd 炊飯器

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