JPH105128A - 炊飯器 - Google Patents

炊飯器

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JPH105128A
JPH105128A JP16473296A JP16473296A JPH105128A JP H105128 A JPH105128 A JP H105128A JP 16473296 A JP16473296 A JP 16473296A JP 16473296 A JP16473296 A JP 16473296A JP H105128 A JPH105128 A JP H105128A
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JP
Japan
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heating
lid
pot
steam port
bucket
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JP16473296A
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English (en)
Inventor
Kazuya Miyake
一也 三宅
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Toshiba Home Technology Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内蓋の無い構造の炊飯器で、異常加熱時にお
ける蒸気口部材への安全性を向上する。 【解決手段】 鍋5への加熱が異常になると、蓋下面板
44への輻射熱量が増加する。しかし、加熱コイル11の真
上には蒸気口47が設けられておらず、蒸気口47への熱的
ダメージを抑制できる。また、万一バケット49が溶解し
ても、加熱コイル11の真上にバケット49は落下しない。
このため、発火に至るような懸念を防止できる。さら
に、バケット49の装着が不完全で、使用中にバケット49
が落下し、鍋5の無い状態で炊飯加熱を開始しても、バ
ケット49の熱変形や溶解を防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内蓋の無いいわゆ
る内蓋レスの炊飯器にあって、異常加熱時における安全
性を改善した炊飯器に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来の炊飯器は、図3
に示すように、鍋101 を塞ぐ蓋体102 の下側に、着脱可
能な内蓋103 が設けてあり、蓋体102 には、鍋101 内で
発生する蒸気を外部に放出するプラスチック製の蒸気口
104 が設けており、この蒸気口104 の下面にシリコーン
ゴムなどからなる蒸気口ゴム105 が取り付けられてい
る。なお、106 は鍋101 を加熱するシーズヒータなどの
炊飯ヒータである。このような内蓋103 を有する炊飯器
は、例えば鍋101 を空の状態で加熱するなどして、万一
鍋101 の加熱が異常加熱になっても、内蓋103 により蓋
体102 側への輻射熱は低減されるので、特に非金属製で
溶解温度の低い蒸気口ゴム105 の熱溶解を防げるという
効果がある。また、万一蒸気口ゴム105 が熱的なダメー
ジを受けて、蓋体102 の下面から脱落した場合は、蒸気
口ゴム105 が内蓋103 の上面に落ちるため、鍋101 の内
底部の加熱源である炊飯ヒータ106 の真上に落下するの
を防止できる。したがって、溶解した蒸気口ゴム105 が
加熱源の上部に落ちてさらに高温になり、発火するとい
った懸念を防止できる構造となっている。
【0003】しかし近年は、清掃性の改善や部品点数の
削減、および、蓋体の下面から直接ご飯上面を加熱する
効果を高めるなどの理由から、特開平7−275120
号公報および特開平8−458号公報などに開示される
ように、内蓋を無くしたいわゆる内蓋レスの炊飯器が主
流になっている。これらの公報に記載される炊飯器は、
加熱源が電磁誘導加熱用の誘導コイルであるか、輻射加
熱用のシーズヒータであるかの違いはあるものの、いず
れも鍋の上面開口部を蓋下面部材で直接塞ぐ構造を有し
ており、万一の異常加熱時には、蓋下面部材に装着され
た蒸気口に加熱源からの熱が直接伝導する。したがっ
て、前記内蓋103 を設けた構造の炊飯器とは異なり、内
蓋の無い炊飯器では、異常加熱時における蒸気口部材へ
の熱的ダメージの低減を図れないという問題がある。そ
のうえ、異常加熱により蒸気口部材が溶解すると、蓋下
面部材から鍋の内底部の加熱源の真上にそのまま落下す
るので、蒸気口部材がさらに高温になって、鍋内で発火
するという懸念も有る。
【0004】そこで、本発明は上記問題点に鑑み、内蓋
の無い構造において、異常加熱時における蒸気口部材へ
の安全性を向上することのできる炊飯器を提供すること
をその目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の炊飯器は、前記
目的を達成するために、鍋と、この鍋の底面部を加熱す
る円環状の加熱源とを備え、前記鍋の開口部を直接塞ぐ
金属製の蓋下面部材の前記加熱源の略中心に対向する位
置に、非金属製の蒸気口部材を前記鍋に直接対向する面
から装着したことを特徴とするものである。
【0006】この構成によれば、制御回路が故障して鍋
への加熱が異常になり、蓋下面部材への輻射熱量が増加
しても、加熱源の真上には蒸気口部材が設けられていな
いため、非金属製材料を使用した蒸気口部材への熱的ダ
メージを抑制でき、蒸気口部材が溶解して、鍋の内底部
に落下する懸念を低減できる。また、万一蒸気口部材が
溶解して、鍋の内底部に落下した場合でも、加熱源の真
上に蒸気口部材が落下するのを防止することで、発火に
至るような懸念を防止できる。さらに、蓋下面部材への
蒸気口部材の装着が不完全で、使用中に蒸気口部材が落
下し、鍋の無い状態で炊飯加熱を開始しても、蒸気口部
材の熱変形や溶解を防止することができ、蒸気口部材の
再使用が可能になる
【0007】
【発明の実施形態】以下、本発明の炊飯器の一実施例に
ついて、図面を参照しながら説明する。図1に示す炊飯
器の全体断面図において、1は炊飯器本体であり、これ
は、上面を開口した有底筒状の内枠2と、この内枠2を
内部に備え器本体1の外殻を形成する外枠3と、この外
枠3の底側を覆う底板4とにより構成される。鍋収容部
たる内枠2は、FR−PET樹脂製で、この内枠2に着
脱自在に収容される鍋5の外面形状とほぼ相似する形状
に形成されている。
【0008】被炊飯物である米や水が収容される鍋5
は、上面を開口した有底筒状に形成されるが、この鍋5
の外側面の上端部には、水平に外方へ突出したフランジ
部6が形成されるとともに、このフランジ部6を覆って
鍋取手部7が設けられている。そして、この鍋5の鍋取
手部7が内枠2の上端部を形成する鍋支持部8に載るこ
とにより、吊設状態に支持される。鍋5は、アルミニウ
ムを主体にした鍋本体9と、この鍋本体9の側面下部か
ら底面にかけての曲面部に設けられた磁性金属材料から
なる鍋加熱用の発熱層10とにより形成される。
【0009】11は、内枠2の外側に備えられ、鍋5の発
熱層10を電磁誘導により発熱させる鍋加熱手段たる加熱
コイルである。加熱コイル11は、内枠2の外側面に鍋5
の発熱層10に対向する状態で、螺旋状に巻き付け固定さ
れ、この加熱コイル11により、鍋5の底面部を加熱する
円環状の加熱源を形成してある。また、加熱コイル11の
外側には、磁束の漏れを防止して発熱層10を効率よく誘
導加熱するためのコイルカバー12が設けられている。13
は、鍋5の発熱層10の近傍に設けられ、内部に負特性サ
ーミスタを備えた鍋温度検出手段たる鍋温度センサであ
り、円環状の加熱源たる加熱コイル11の略中心の非加熱
部に位置して備えてある。なお、14は同じく加熱コイル
11の非加熱部に位置して内枠2の外面に設けた温度ヒュ
ーズ、15は内枠2の外側面上部に設けた保温用の側面ヒ
ータ、16は内枠2を機械的に振動させて、鍋5内の被炊
飯物の腐敗を防止するバイブレータである。
【0010】21は、加熱コイル11に所定の高周波電流を
供給するためのインバータ回路部品22などを備えた加熱
基板である。この加熱基板21に搭載されるインバータ回
路から加熱コイル11に高周波電流を供給すると、加熱コ
イル11に交番磁界が発生する。これにより、磁界中にあ
る鍋5の発熱層10に渦電流が発生し、この渦電流がジュ
ール熱に変換されることにより発熱層10が発熱して、鍋
5を加熱する構成になっている。加熱基板21は、炊飯器
本体1の内部に設けられた支え23によって、モータ24を
備えた冷却ファン25とともに、炊飯器本体1の底部の底
板4と支え23との間に配設される。冷却ファン25に対向
する底板4の底部には、吸気口26が設けられるととも
に、加熱基板22の一側に対向する底板4の側面部には、
排気口27が設けられる。支え23は、加熱基板22の一側に
おいて直立状態に設けられており、この支え23と炊飯器
本体1の前面との間には、操作パネル28を形成するLC
D29、LED30および各種のスイッチ31を備えた表示操
作部品32と電源回路部品33とが、基板34に搭載された状
態で設けてある。なお、35は、外枠3の下部後側に設け
られた電源コード36を巻取るコードリールである。
【0011】41は、鍋5の上面開口部を開閉自在に覆う
蓋体である。この蓋体41は、ポリプロピレンなどのプラ
スチックからなる外蓋42と、この外蓋42の下側外周に沿
って設けられた外蓋カバー43と、外蓋42の下側に空間を
形成しつつ取付けられ、蓋体41の下面を形成する蓋下面
板44とにより構成される。蓋下面板44は蓋下面部材に相
当し、SUS304などの錆びにくいステンレス材料、また
は、表面にアルマイトや弗素系の被膜を施したアルミニ
ウム材料などの金属製材料からなる。そして、蓋下面板
44の下側すなわち表側は、鍋5の開口部を直接塞いでお
り、いわゆる着脱式の内蓋を設けない(内蓋レス)構造
となっている。
【0012】蓋体41は、炊飯器本体1の上部後側にヒン
ジ軸45により軸支される。図示していないが、このヒン
ジ軸45の内部には、蓋体41に対し常時開方向への力を作
用させるねじりコイルばねなどの弾性部材が設けてあ
る。一方、前記ヒンジ軸45と反対側にある炊飯器本体1
の上部または蓋体41の上面には、前記弾性部材が作用さ
せる力に抗して炊飯器本体1に対し蓋体41を閉じた状態
に保持するクランプ46が設けられている。また、蓋下面
板44の略中心には、炊飯時に鍋5内で発生する蒸気を炊
飯器本体1外へ放出する非金属製の蒸気口47が設けられ
ている。
【0013】蒸気口47は、鍋5の上部をなす開口平面の
内径の略中心であって、鍋5を加熱する円環状の加熱コ
イル11の略中心の非加熱部に対向する位置にて、直径20
〜50mm程度の開口部48を蓋体41に設け、この開口部48
の内部に、鍋5に直接対向する蓋下面板44側から、蒸気
口47の主たる部品である着脱自在で非金属製の蒸気口部
材たるバケット49を装着して構成される。また、開口部
48の上面には、外蓋42と一体に形成された蒸気口カバー
50が設けられている。外蓋42には、蒸気口カバー50の周
辺部から下方へ垂下した筒状の縦リブ51が一体に形成さ
れている。そして、この縦リブ51の下端部と蓋下面板44
の上面における開口部48の周辺部との間は、シリコーン
ゴムなどの弾性体からなる蒸気口パッキン52を介して、
密封状態にシールしてある。蒸気口カバー50には、蒸気
放出口53が上面部に開口形成されているとともに、この
蒸気放出口53から下方へ延出したおねば分離壁としての
縦壁54が形成されている。また、バケット49の外面には
凸部55が部分的に形成されており、この凸部55が蒸気口
47の端部にある蒸気口パッキン52に引っ掛かることによ
り、バケット49が蒸気口47に装着されるようになってい
る。バケット49は有底筒状になっており、その底面外周
に水平方向へ延出させて形成した鍔部56と、蓋下面板44
の開口部48の周囲の部分との間の隙間が、蒸気侵入口57
を形成している。また、バケット49の底部には、おねば
戻し孔58が開口形成されているとともに、シリコーンゴ
ムなどの弾性部材からなる逆止弁59が装着されている。
このおねば戻し孔58は、常時は逆止弁59により下側から
塞がれている。そして、鍋5内で発生した蒸気は、蒸気
侵入口57から蒸気口47に入り、蒸気口カバー50および縦
壁54に衝突する。これにより、蒸気とこれに含まれるお
ねばが分離され、比重の大きいおねばはバケット49に落
ちて収容される一方、比重の軽い蒸気は、蒸気放出口53
より炊飯器本体1の外部に放出される。
【0014】蓋下面板44の外側周囲を形成するフランジ
部61と外蓋カバー43との間には、シリコーンゴムなどの
弾性材料からなる環状の蓋パッキン62が挟持される。蓋
パッキン62の下部には、くの字またはコの字形の断面形
状をなす舌片63が形成され、この舌片63の下面が鍋5の
開口部の内面側に接触する。こうして、蓋下面板44と鍋
5とは、蓋パッキン62により密封状態にシールされる。
また蓋下面板44は、表面に凹凸部64を形成して加工硬化
により強度を向上させている。蓋体41の内部に位置する
蓋下面板44の上面側すなわち裏側には、炊飯時と保温時
に蓋下面板44を加熱する蓋ヒータとしてのコードヒータ
65が備えてある。この蓋加熱手段に相当するコードヒー
タ65は、前記側面ヒータ15と電気的に並列回路を構成し
ている。また、蓋体41の内部には、蓋下面板44の温度を
検出する負特性サーミスタからなる蓋温度センサ66が設
けてある。これらのコードヒータ65および蓋温度センサ
66は、図示しないが、いずれも両面粘着テープによっ
て、アルミ箔に覆われた状態で蓋下面板44の裏面に取付
け固定される。また、蓋温度センサ66は、外蓋42に設け
られたセンサ押え67により、シリコーンスポンジ68を介
して蓋下面板44に押え付けられている。そして、側面ヒ
ータ15およびコードヒータ65は、図示しないトライアッ
ク等の通断電制御素子と直列に接続され、所定の通電時
間制御にて炊飯時と保温時、および保温再加熱時に蓋下
面板44および内枠2を加熱する構成となっている。
【0015】上記構成の炊飯器において、加熱基板21お
よび基板34に組み込まれた制御回路が故障し、また、温
度ヒューズ14の故障が重なって、しかも、鍋5の内部に
ご飯などの負荷が収容されていない場合、鍋5への加熱
が異常になり、この鍋5の開口部に直接対向する蓋下面
板44への輻射熱量も増加する。しかし、加熱源である加
熱コイル11の真上には、非金属製の蒸気口47が設けられ
ていないため、蓋下面板44への輻射熱量が異常加熱によ
り増加しても、蒸気口47への熱的ダメージは緩和する。
しかも、加熱コイル11の真上に位置する蓋下面板44は、
金属製で耐熱温度も高く、また、蓋体41の内部への放熱
性も優れているため、蒸気口47への熱的ダメージはさら
に緩和する。したがって、異常加熱により蒸気口部材た
るバケット49が溶解して、鍋5の内底部に落下する懸念
を低減することが可能となる。
【0016】また、異常加熱により万一バケット49が溶
解して、鍋5の内底部に落下した場合でも、落下した場
所の真下には高温の発熱部である加熱コイル11が存在せ
ず、落下したバケット49の周辺は直接加熱されない非加
熱部となっているため、バケット49が鍋5の内底部にお
いてさらに加熱されて発火に至るような懸念を取り除く
ことができる。
【0017】一方、制御回路に故障がなくても、バケッ
ト49を不完全な状態で蓋下面板44に装着すると、鍋に何
も収容していないときにバケット49が落下し、誤って炊
飯加熱を開始する可能性がある。しかし、前述のように
バケット49の落下した場所の真下には加熱コイル11が存
在しないため、この場合もバケット49が溶解する懸念を
低減でき、バケット49が再使用できなくなるといった不
具合点が防止できる。
【0018】本実施例では、単一の温度ヒューズ14を内
枠2の内部に組み込んでいるが、複数の温度ヒューズ14
により、鍋5への異常加熱時に電源供給を遮断するよう
に構成してもよい。これにより、一つの温度ヒューズ14
が故障した場合でも、他の温度ヒューズ14により異常加
熱時に電源供給を確実に遮断することができる。さら
に、例えばバケット49がポリプロピレン樹脂の場合の溶
解温度は約170℃以上であり、またバケット49がシリ
コーンゴムの場合の溶解温度は約240℃以上であるか
ら、温度ヒューズ14の動作温度は、これらの非金属製の
バケット49の溶解温度または分解温度に達する前の17
0℃未満または240℃未満で、かつ、炊飯時に鍋5が
最高温度に至る120℃以上の例えば約150℃である
ことが好ましい。このような動作温度を有する温度ヒュ
ーズ14を用いると、万一バケット49が落下しても、バケ
ット49が溶解し発火に至る前に、温度ヒューズ14が確実
に作動し、異常加熱を停止して安全性をさらに高めるこ
とが可能になる。
【0019】変形例として、図2に、シーズヒータ71な
どの電熱ヒータを加熱源とした炊飯器の構成を示す。な
お、前記図1に示す炊飯器と同一の機能を有するものに
は同一符号を付してある。同図において、この変形例に
おける炊飯器は、図1の加熱コイル11に代わり、鍋5の
底面部を加熱する円環状のシーズヒータ71が内枠2の内
底部に設けられており、シーズヒータ71の上方には、シ
ーズヒータ71と隔離した状態で、鍋5を載置するヒータ
プレート72が設けられる。また、蒸気口47は、加熱源で
あるシーズヒータ71の略中心に対向する位置に設けられ
ており、この蒸気口47の主たる構成部品であって、蒸気
口部材であるシリコーンゴムからなる蒸気口ゴム73が、
鍋5に直接対向する側から蓋下面板44に着脱可能に装着
される。蓋下面部材たる蓋下面板44は、図1のものと同
様に、鍋5の上面開口部を直接塞いでいる。
【0020】ところで、前述の図1に示す加熱コイル11
を備えた電磁誘導加熱式の炊飯器は、制御回路が故障し
ても、発熱層10を有する鍋5を内枠2の内部に装着しな
い限り、発熱しないという安全上の利点がある。しか
し、図2に示すシーズヒータ71などの電熱線を利用した
ものは、鍋5がなくても加熱源であるシーズヒータ71の
発熱により、輻射熱にて蓋下面板44が加熱される虞れが
ある。この場合、鍋5による遮熱作用がないため、シー
ズヒータ71から直接輻射熱が蓋下面板44に放射され、蓋
下面板44が異常加熱される。しかし、蒸気口47は円環状
をなすシーズヒータ71の略中心、すなわち、シーズヒー
タ71の真上以外の位置に設けられており、蓋下面板44の
なかでも熱的なダメージを最も受けにくい部位にある。
また、万一蒸気口ゴム73が蓋下面板44から鍋5の内底部
に落下した場合でも、その真下には加熱源であるシーズ
ヒータ71が設けられていないため、蒸気口ゴム73がさら
に加熱されて発火に至るような懸念を防止できる。この
ように、シーズヒータ71などの電熱ヒータを利用したも
のでは、鍋無し時における安全性も同時に改善できると
いう効果がある。
【0021】以上のように本実施例では、制御回路が故
障して鍋5への加熱が異常になり、蓋下面板44への輻射
熱量が増加しても、加熱源である加熱コイル11の真上に
は蒸気口47が設けられていないため、複雑な形状が容易
に成形可能な非金属製材料を使用した蒸気口47への熱的
ダメージを抑制でき、バケット49が溶解して、鍋5の内
底部に落下する懸念を低減できる。また、万一バケット
49が溶解して、鍋5の内底部に落下した場合でも、加熱
源である加熱コイル11の真上にバケット49が落下するの
を防止することで、発火に至るような懸念を防止でき
る。さらに、バケット49の装着が不完全で、使用中にバ
ケット49が落下し、鍋5の無い状態で炊飯加熱を開始し
ても、バケット49の熱変形や溶解を防止することがで
き、バケット49の再使用が可能になる。
【0022】つまり、鍋5と、この鍋5の底面部を加熱
する円環状の加熱源たる加熱コイル11とを備え、鍋5の
開口部を直接塞ぐ金属製の蓋下面板44の加熱コイル11の
略中心に対向する位置に、非金属製のバケット49を鍋5
に直接対向する側から装着した構成を採用することによ
り、内蓋の無い構造において、異常加熱時におけるバケ
ット49への安全性を向上することが可能となる。
【0023】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の要旨の範囲において種々の変形実
施が可能である。例えば、鍋の底面部を加熱するにあた
っては、実施例中に示す加熱コイルやシーズヒータに限
らず、底面部を円環状に加熱するあらゆる加熱源を適用
できる。
【0024】
【発明の効果】本発明の炊飯器は、鍋と、この鍋の底面
部を加熱する円環状の加熱源とを備え、前記鍋の開口部
を直接塞ぐ金属製の蓋下面部材の前記加熱源の略中心に
対向する位置に、非金属製の蒸気口部材を前記鍋に直接
対向する面から装着したことを特徴とするものであり、
内蓋の無い構造において、異常加熱時における蒸気口部
材への安全性を向上することのできる炊飯器を提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す炊飯器の全体断面図で
ある。
【図2】他の変形例を示す炊飯器の全体断面図である。
【図3】従来例を示す炊飯器の全体断面図である。
【符号の説明】
5 鍋 11 加熱コイル(加熱源) 44 蓋下面板(蓋下面部材) 49 バケット(蒸気口部材) 71 シーズヒータ(加熱源) 73 蒸気口ゴム(蒸気口部材)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鍋と、この鍋の底面部を加熱する円環状
    の加熱源とを備え、前記鍋の開口部を直接塞ぐ金属製の
    蓋下面部材の前記加熱源の略中心に対向する位置に、非
    金属製の蒸気口部材を前記鍋に直接対向する側から装着
    したことを特徴とする炊飯器。
JP16473296A 1996-06-25 1996-06-25 炊飯器 Pending JPH105128A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015003261A (ja) * 2014-09-30 2015-01-08 タイガー魔法瓶株式会社 電気炊飯器

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015003261A (ja) * 2014-09-30 2015-01-08 タイガー魔法瓶株式会社 電気炊飯器

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