JPH08251814A - 電源二重化運転方式 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】二つの系を有し、系ごとに別々のシステムを運
用可能なセパレート運転と他系が自系のシステムをバッ
クアップするようなシングル運転を行うことの出来る二
重化情報処理装置において、セパレート運転時、自系の
電源部に何らかの障害が発生した際、まったく異なった
システムを運用している他系から電源供給を受け、電源
障害によるシステムダウンを防ぎ、連続運転可能な情報
処理装置を提供する。 【構成】系ごとに電源部をそれぞれ設け、直流出力ライ
ンに逆流防止のダイオードを設けて自系への電源供給ラ
インと他系への電源供給ラインを設ける。他系への電源
供給ラインには直流遮断用のブレーカを設けることで他
系システム運転停止時、電源供給を断つことができる構
成としている。また、シングル運転時の論理部に何らか
の障害が発生した場合、主電源供給状態のままでも安全
に交換保守作業が出来る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】コンピュータシステムにおけるノ
ンストップ運転にかかわり、コンピュータシステムの稼
働状態における電源部の並行保守可能な二重化運転方式
に関する。

【０００２】

【従来の技術】図２に従来の電源供給方式の概略ブロッ
ク図の一例を示す。

【０００３】このような電源供給方式の場合、電源部４
の保守作業はコンピュータシステムが稼働状態で実施す
ることは活線状態での作業となり、論理部２へのノイズ
の影響や安全性を確保できないためコンピュータシステ
ムの主電源を停止させてから実施しており、二重化して
いることで一つの電源部４の障害ではシステムダウンを
防げるが、システムをいったん停止させないと保守する
ことが出来なかった。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】コンピュータシステム
の主電源を遮断し、システム運転を停止させることは、
銀行などの大規模なオンラインシステムでは社会的影響
が大きく、このようなコンピュータシステムの停止を必
要とする保守作業の実施は極めて困難である。

【０００５】

【課題を解決するための手段】二つのコンピュータシス
テムを制御することができる二重化情報処理装置におい
て、各系の電源部への主電源供給を系ごとに遮断するこ
とができる遮断機能部と冗長運転可能な電源部を設け、
さらに電源部の運転状態を監視する手段を論理部に設け
ることで、電源部の運転状態を監視しながら電源部の並
行保守を可能とする。

【０００６】

【作用】コンピュータシステムのある系の電源部に障害
が発生すると論理部の電源監視監視機能部が電源部から
の動作信号を受け、電源部に障害が発生したことを検出
する。そのことを電源障害を持つ系のコンソールに送信
し、ディスプレーに電源部の保守要求指示を表示する。
保守員はこの指示により遮断機能部のＬＥＤが点灯して
いるブレーカを遮断後、電源部の交換保守作業を実施す
る。

【０００７】その時、もう一方の電源部がバックアップ
し、コンピュータシステムを停止させることなく連続運
転することができる。

【０００８】

【実施例】本発明の実施例について図面を参照して説明
する。

【０００９】図１は、主要部の構成を示すブロック図で
す。電源部に障害が発生した場合、論理部２の電源監視
監視機能部３が電源部４からの動作信号を受け、電源部
４に障害が発生したことを検出する。そのことを電源障
害を持つ系のコンソール９に送信し、ディスプレー10に
電源部４の保守要求指示を表示する。また、保守作業実
施前に遮断を必要とするブレーカ６のＬＥＤ７を補助電
源11を利用して点灯させ保守員に明示し、ブレーカを遮
断させる。その時、もう一方の電源部がバックアップ
し、保守作業中であってもコンピュータシステムを停止
させることなく連続運転することができる。

【００１０】

【発明の効果】この発明により、コンピュータシステム
における電源装置の障害発生時、システムを停止させる
ことなく交換保守を行うことが出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例を示すブロック図である。

【図２】従来の電源供給方式の一例を示す概略ブロック
図である。

【符号の説明】 １…ＣＰＵ、 ２…論理部、 ３…電源監視監
視機能、４…電源部、５…主電源遮断機能部、６…ブレ
ーカ、７…ＬＥＤ、８…二次電源遮断機能、９…コンソ
ール、 １０…ディスプレイ、 １１…補助電
源。

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】二つの系を有し、各系ごとに電源部を持つ
   情報処理装置において、電源部の出力レベル又は動作信
   号を自系の電源監視機能部に送ることで、自系の電源部
   が何らかの障害を起こした場合、その電源監視機能部が
   それを検出し、電源障害を持つ系のコンソールのディス
   プレイに保守要求指示を出す機能を有する電源２重化運
   転方式。
2. 【請求項２】請求項１の情報処理装置において、系ごと
   に主電源を供給し、それぞれの系に主電源遮断機能を設
   け、且つ電源部の出力をダイオードオアすることで片系
   の主電源が停止、もしくは装置の電源部の障害が発生し
   た場合、電源障害を持つ系の主電源のみを遮断すること
   ができ、システム運転中に電源の交換保守が可能なこと
   を特徴とする電源二重化運転方式。
3. 【請求項３】請求項１の情報処理装置において、緊急時
   の安全性を確保するため、両系の主電源の入力端子とブ
   レーカを電源部から分離し、同一パネルに設け、両系の
   ブレーカを同時に切断可能な実装構造とし、システム運
   転中に障害をもつ電源部の交換保守作業を行う場合、論
   理部からの遮断機能部のブレーカ遮断指示を保守員に明
   示するためのＬＥＤをブレーカ付近に設けて点灯させ、
   誤遮断を防止する機能を有することを特徴とする電源二
   重化運転方式。
4. 【請求項４】請求項１の情報処理装置において、自系及
   び他系からの論理部への直流電源を供給するラインに二
   次電源遮断機能を設けて、論理部の部品交換の際、直流
   電源を遮断可能とし、また、そのブレーカのオンオフ状
   態を知らせる信号を論理部に送ることで直流電源供給状
   態を監視し、保守作業手順を管理する機能を有する論理
   部がそれを受け、保守用コンソールのディスプレイにて
   保守員に作業手順を指示する機能を有することで保守作
   業の安全性を向上させることを特徴とする電源二重化運
   転方式。