JPH08251587A - 画像符号化データのレート変換方法および装置 - Google Patents

画像符号化データのレート変換方法および装置

Info

Publication number
JPH08251587A
JPH08251587A JP7710095A JP7710095A JPH08251587A JP H08251587 A JPH08251587 A JP H08251587A JP 7710095 A JP7710095 A JP 7710095A JP 7710095 A JP7710095 A JP 7710095A JP H08251587 A JPH08251587 A JP H08251587A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
quantization step
conversion
block
screen
rate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7710095A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3208039B2 (ja
Inventor
Yasuyuki Nakajima
康之 中島
Hironaga Hori
裕修 掘
Tamotsu Kano
保 加納
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KDDI Corp
Original Assignee
Kokusai Denshin Denwa KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kokusai Denshin Denwa KK filed Critical Kokusai Denshin Denwa KK
Priority to JP7710095A priority Critical patent/JP3208039B2/ja
Priority to US08/544,885 priority patent/US5657015A/en
Publication of JPH08251587A publication Critical patent/JPH08251587A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3208039B2 publication Critical patent/JP3208039B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N19/00Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals
    • H04N19/40Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals using video transcoding, i.e. partial or full decoding of a coded input stream followed by re-encoding of the decoded output stream

Abstract

(57)【要約】 【目的】 トランス符号化よりも簡単な手段を用いて、
トランス符号化と同様な性能を持つ画像符号化データの
レート変換装置を提供すること。 【構成】 符号化データ入力端子1より入力された符号
化レートR1で符号化された画像符号化データ1aは、
可変長復号器2に供給される。可変長復号器2では可変
長符号化されたデータの復号化が行なわれ、DCT 符号化
情報2aは逆量子化器3に入力される。量子化制御器5
は、再量子化に必要な量子化ステップを求め、量子化器
6を制御する。逆量子化器3で逆量子化されたDCT 符号
化情報2aはDCT 係数3aに復元される。このDCT 係数
3aは量子化制御器5により定められる量子化ステップ
Qにより、量子化器6で再度量子化され、可変長符号化
器7に入力される。可変長符号化器7は、可変長符号化
後、符号化レートR2で符号化された画像符号化データ
7aを符号化データ出力端子8に出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は画像符号化データのレー
ト変換方法および装置に関し、特にディジタル動画像を
記録、伝送、又は表示する装置において、簡単な構成で
かつ少ない画質劣化でレート変換をすることのできる画
像符号化データのレート変換方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】動画像の高能率符号化の従来例として
は、ISO (国際標準化機構)とIEC (国際電気標準会
議)のJTC(Joint Technical Committee)で提案されてい
る動画像の符号化の標準方式、すなわちMPEG1 (Moving
Pictures Experts Group )やMPEG2 がある。MPEG方式
の符号化により、テレビジョン信号は画質に応じて1Mbi
t/sから数10Mbit/s程度の伝送速度の符号化データに変
換され、コンピュータハードディスクに蓄積されたり、
LAN(Local Area Network) などにより伝送される。
【0003】一方インタネットやISDNなどの伝送路で
は、回線の混雑度や契約回線速度により利用できる伝送
速度はさまざまであるため、動画像の伝送に関しても色
々な速度での伝送要求がある。このため、例えば、一旦
蓄積された符号化データがある場合には、これを復号し
て画像を復元し、再度所要の伝送速度に合わせて再符号
化を行なう技術がある。これはトランス符号化と呼ばれ
るものであり、図11を用いて、その概要を説明する。
【0004】図示されているように、符号化データ入力
端子51から入力された符号化レートR1で符号化され
たデータは、復号器52で一旦画像に戻される。その画
像は符号化器53に入力され、符号化レート入力端子5
5から入力される符号化レートにより再度符号化され、
符号化データ出力端子54から符号化レートがR2に変
換された符号化データとして出力される。
【0005】これに対して、符号化されたデータを復元
して画像まで戻すことなく、符号化されたデータ上で符
号化レート変換を行なう技術がある。その1つに松本、
木村による" 符号化レート変換方式の検討", 1994 年テ
レビジョン学会年次大会, pp183-184 がある。この方式
を、図12を用いて、簡単に説明する。
【0006】図示されているように、符号化データ入力
端子61から入力された符号化レートR1で符号化され
たデータは、可変長復号器62によりDCT (離散コサイ
ン変換)符号化情報を取り出され、符号化レート入力端
子66から入力される符号化レートに従ってDCT 係数選
択器63でDCT 符号化情報を削減され、削減後のDCT符
号化情報は可変長符号化器64で符号化され、符号化デ
ータ出力端子65から符号化レートがR2に変換された
符号化データとして出力される。ここではこの方式をDC
T 分割方式と呼ぶ。
【0007】該DCT 分割方式を、図13を参照してより
具体的に説明する。符号化処理は、一般に、8×8画素
を1ブロックとして行われるが、図では、説明を簡単に
するために、4×4画素ブロックが示されている。図に
おいて、図示されていない4×4画素ブロックをDCT 処
理して得られた係数行列が符号71で示されるものであ
るとすると、該係数行列71は量子化行列72の対応す
る要素により割り算される。この割り算された値の余り
は切捨てられ、整数部分から量子化係数行列74(すな
わち前記符号化情報)が得られる。該符号化情報74の
各要素は、ジグザグスキャン行列75の各要素の順に並
べ変えられ、量子化係数行列76が得られる。この量子
化係数行列76は、次に、エントロピー符号化を行われ
る。
【0008】前記DCT 分割方式は、前記可変長復号器6
2でエントロピー符号化されたデータを符号化情報74
に復号し、DCT 係数選択器63で例えば符号化情報74
の一部74aのみを選択し、残余の符号化情報は削除す
る。このようにして、削減された後のDCT 符号化情報7
4aは前記可変長符号化器64で符号化され、符号化デ
ータ出力端子65から符号化レートがR2に変換された
符号化データとして出力される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
文献中の説明によると、前記トランス符号化は、元の符
号化レートR1を6Mbit/s、変換後のレートR2を4Mb
it/sとすると、トランス符号化はMPEG2 ではノーマル符
号化に比らべて1. 5dB程度劣化するという問題があ
る。ここに、ノーマル符号化は、レート変換せずに行う
通常の符号化、換言すれば画像を符号化器で直接行う符
号化を意味する。また、該トランス符号化は、復号器5
2と符号化器53とを使用するため、装置構成が大掛か
りになり、装置の費用が高くなるという問題がある。
【0010】一方、前記DCT 分割方式は、前記可変長復
号器62、DCT 係数選択器63および可変長符号化器6
4で実現することができるため、トランス符号化に比べ
て装置構成は非常に簡単になるが、上記文献の説明によ
ると、ノーマル符号化に対して3dB程度劣化する。こ
のため、DCT 分割方式は、変換による画質劣化が非常に
大きいという問題がある。なお、この画質劣化の理由
は、例えば図13において、DCT符号化情報74の7
4a以外の残余の情報が削除されるためであると考えら
れる。
【0011】本発明の目的は、前記した従来技術の問題
点を除去し、トランス符号化よりも簡単な手段を用い
て、トランス符号化と同様な性能を持つ画像符号化デー
タのレート変換方法および装置を提供することにある。
他の目的は、トランス符号化よりも簡単な手段を用い
て、DCT 分割方式でのレート変換よりも変換効率を向上
させることのできる画像符号化データのレート変換方法
および装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するために、(1)符号化された動画像データにおい
て、該符号化レートを変換する場合に、逆量子化された
符号化データに対して再量子化を行なうことにより、量
子化のレベルでレート変換を行なうことを特徴とするレ
ート変換方法を提供した点、(2)動画像の符号化デー
タを逆量子化する手段と、前記逆量子化された符号化デ
ータを再量子化する手段と、前記再量子化に必要な量子
化ステップの制御を行なう量子化制御手段とからなる画
像符号化データのレート変換装置を提供した点に特徴が
ある。
【0013】
【作用】本発明によれば、動画像の符号化データの一部
を削減することなく画像符号化データのレート変換を行
うことができるので、画像劣化を最小限に抑えて符号化
データのレート変換をすることができる。また、従来装
置のように、復号器と符号化器とを必要としないので、
簡単な装置構成で安価に構成することができる。
【0014】
【実施例】以下に、図面を参照して、本発明を詳細に説
明する。本発明は、静止画像や動画像いずれについて
も、どのような画像符号化方式にも適用可能であるが、
以下の実施例では、DCT を用いたMPEG方式による動画像
符号化の場合について説明する。MPEGでは8画素×8ラ
イン単位のブロックでDCT 符号化が行なわれる。また、
量子化ステップはマクロブロック単位に付与される。こ
こでマクロブロックは例えばMPEG1 では図10(a) に示
されているように16画素×16ラインからなり、同図
(b) に示されているように、4個の8画素×8ライン単
位の輝度ブロックと、2個の8画素×8ライン単位の色
差ブロックから構成される。
【0015】図1は本発明のレート変換装置の第1実施
例の構成を示すブロック図である。符号化データ入力端
子1より入力された符号化レートR1で符号化された画
像符号化データ1aは、まず可変長復号器2に供給され
る。可変長復号器2では可変長符号化されたデータの復
号化が行なわれ、ブロック毎のDCT 符号化情報や量子化
ステップ情報などが復号される。この内、DCT 符号化情
報2aは逆量子化器3に入力され、DCT 符号化情報以外
の情報(例えば、量子化ステップ、動きベクトル等)2
bはメモリ4に入力される。さらに可変長復号器2では
各画像の総ビット量がカウントされ、該総ビット量2c
は量子化制御器5に入力される。
【0016】逆量子化器3に入力されたDCT 符号化情報
2aは該逆量子化器3によって逆量子化され、DCT 係数
3aに復元される。このDCT 係数は図13のDCT の係数
行列71に相当する。復元されたDCT 係数3aは量子化
制御器5により定められる量子化ステップQにより、量
子化器6で再度量子化される。量子化制御器5には、メ
モリ4からの量子化ステップ4a、可変長復号器2から
の変換前の総ビット量2c、可変長符号器7からの変換
後の変換ブロックまでの総ビット量7bおよび変換後の
量子化ステップ7c、ならびに符号化レート入力端子9
からの符号化レート9aが入力される。
【0017】量子化器6から出力されるDCT 符号化情報
6aは、メモリ4に蓄積された動きベクトルなどのDCT
符号化情報以外の情報4bおよび量子化制御器5からの
量子化ステップQと共に可変長符号化器7に入力され、
可変長符号化後、符号化レートR2で符号化された画像
符号化データ7aとして符号化データ出力端子8から出
力される。図1中の符号11、14、16、19、20
および22は、図2との関係を明らかにするために設け
られたものである。
【0018】なお、前記可変長復号器2、逆量子化器3
はMPEG方式に準拠した復号器で用いるものと同一の方式
を用いることができる。また、量子化器6と可変長符号
化器7はMPEG方式に準拠した符号器で用いるものと同一
の方式を用いることができる。
【0019】図2は前記量子化制御器5の一実施例を示
すブロック図である。図2において、図1と同じ符号
は、同一または同等物を示す。図の量子化ステップ入力
端子11に、現在処理を行なっているブロックの変換前
の量子化ステップQ1m(n, i) が入力される。ここで、n
はフレーム番号で画像の表示順序で番号付けが行なわれ
る。またi はマクロブロックの番号で、例えば図10に
示されているように、画面Pの左上から右下に向けて番
号が順番に付けられる(i = 0, 1, 2 ... T-1, Tは画面
中の全マクロブロック)。i およびn は、以下において
も同様の意味を有している。
【0020】量子化ステップQ1m(n, i) は量子化ステッ
プ演算部21に入力されるほか、平均値処理部12に入
力される。平均値処理部12では画面内の各マクロブロ
ックの量子化ステップが加算され、画面内すべての量子
化ステップが入力された段階でその平均値がとられ、画
面平均量子化ステップQ1p(n)が求められる。平均値処理
部12から出力される画面平均量子化ステップQ1p(n)は
メモリ13に蓄積される。該メモリ13からは、同一符
号化タイプで直前に符号化された画面の平均量子化ステ
ップQ1P(n-k)が出力される。ここで、k は正の整数で、
フレーム番号n-k は現在処理を行なっている画面n と同
一の符号化タイプの画面で直前に復号化された画面の番
号を示す。例えば、現在処理を行なっているフレーム番
号n が n=5で、符号化タイプがMPEGで規定しているPred
ictive coded pictures (Pピクチャ) の場合で、直前に
符号化されたP ピクチャのフレームが2フレーム前に存
在する場合、k=2 としてn-k は3となり、フレーム番号
3を示す。
【0021】次に、変換前画面ビットカウント入力端子
14には変換前の画面の総符号化ビット量B1p(n)が入力
される。変換前画面符号化ビット量B1p(n)はメモリ15
に蓄積される。該メモリ15からは、同一符号化タイプ
で直前に符号化された画面の変換前の総符号化ビット量
B1p(n-k)が出力される。
【0022】変換後量子化ステップ入力端子16からの
変換後量子化ステップQ2m(n,i)は平均値処理部17に入
力される。平均値処理部17では画面内の各マクロブロ
ックの量子化ステップが加算され、画面内すべての量子
化ステップが入力された段階でその平均値がとられ、変
換後の画面平均量子化ステップQ2p(n)が求められる。平
均値処理部17から出力される変換後画面平均量子化ス
テップQ2p(n)はメモリ18に蓄積される。該メモリ18
からは、1つ前の同じ符号化タイプの変換後画面平均量
子化ステップQ2p(n-k)が出力される。変換後画面ビット
カウント入力端子19には変換後の画面の該ブロックま
での符号化ビット量B2u(n, i) が入力される。
【0023】量子化ステップ演算部21には、量子化ス
テップ入力端子11からのブロックの量子化ステップQ1
m(n, i) 、メモリ13からの画面平均量子化ステップQ1
p(n-k)が、メモリ15からの変換前画面符号化ビット量
B1p(n-k)、メモリ18からの変換後画面平均量子化ステ
ップQ2p(n-k)、変換後画面ビットカウント入力端子19
からの変換後の画面の該ブロックまでの符号化ビット量
B2u(n, i) 、および符号化レート入力端子20からレー
ト変換前の符号化レートR1と変換後の符号化レートR
2が入力され、変換後の量子化ステップQ2m(n, i) が量
子化ステップ出力端子22に出力される。なお、前記Q1
m 、B1p 、Q2p 、B2u 等の添字1は変換前を表し、添字
2は変換後を表す。以下においても同様である。
【0024】次に、前記量子化ステップ演算部21の動
作を詳細に説明する。まず、下記の説明で出てくる諸量
のうちの主なものの意味について、図9を参照して予め
説明する。いま、画面が時間的にP(n-k) 、P(n-k+1)
、…、P(n) と変化するものとし、現在レート変換中
の画面のマクロブロックがnフレーム目の画面P(n) の
i番目のブロックiであるとする。また、該画面P(n)
と同一符号化タイプで直前に符号化された画面が画面P
(n) よりkフレーム前の画面P(n-k) であるとする。
【0025】Q1p(n-k)…画面P(n-k) のレート変換前の
平均量子化ステップ、Q2p(n-k)…画面P(n-k) のレート
変換後の平均量子化ステップ、B1p(n-k)…画面P(n-k)
のレート変換前の総ビット量、Q1m(n,i)…画面P(n) の
レート変換前のマクロブロックiの量子化ステップ、Q2
m(n,i)…画面P(n) のレート変換後のマクロブロックi
の量子化ステップ、Q2b(n,i)…画面P(n) のマクロブロ
ックiのレート変換後のベース量子化ステップ、B1p(n)
…画面P(n) の変換前の総符号化ビット量、B2t(n)…画
面P(n) のレート変換後のターゲット(目標)ビット
量、B2u(n,i)…画面P(n) のレート変換後のマクロブロ
ックiまで(図示の斜線部)のビット量、η…画面P
(n) の変換後のマクロブロックiまで(図示の斜線部)
の符号化ビット量を反映した該画面のターゲット(目
標)ビット量。
【0026】さて、量子化ステップ演算部21は、以下
のようにして、該ブロックのベース量子化ステップQ2b
(n, i) 、変換前の該ブロックの量子化ステップQ1m(n,
i) および同一符号化タイプで直前に符号化された画面
(以下、直前同一符号化画面と略す)の変換前の平均量
子化ステップQ1p(n-k)から、関数F1により、変換後の量
子化ステップQ2m(n, i) を求めることができる。
【0027】 Q2m(n, i) = F1( Q2b(n, i), Q1m(n, i), Q1p(n-k) ) (1) 前記直前同一符号化画面の変換前の平均量子化ステップ
Q1p(n-k)に対するブロックiの変換前の量子化ステップ
Q1m(n,i)の比Q1m(n,i)/ Q1p(n-k)は、シーンが連続的で
あると仮定すると、該ブロックiの画面平均に対する量
子化の特性を示す。例えば、平均量子化ステップQ1p(n-
k)に対してQ1m(n,i)が大きい時には、変換後の量子化ス
テップQ2m(n,i)も変換後の画面平均量子化ステップに対
して大きくする必要がある。したがって、前記関数F1
は、例えば下記の(2) 式のように、該ブロックのベース
量子化ステップQ2b(n,i)に重み付け係数Q1m(n,i)/Q1p(n
-k)を乗算した形態として表すことができる。ここに、
ブロックiのベース量子化ステップQ2b(n, i) とは、下
記の(4) 式から明らかになるように、直前同一符号化画
面の変換後の平均量子化ステップQ2p(n-k)に、該ブロッ
クiまでの変換後符号化ビット量を反映した量子化ステ
ップであると言うことができる。 F1( Q2b(n, i), Q1m(n, i), Q1p(n-k, i) ) = α Q2b(n, i) x Q1m(n, i) / Q 1p(n-k) (2) ここで、αは正の実数で、例えばα= 1 を用いることが
できる。
【0028】また、前記ブロックのベース量子化ステッ
プQ2b(n, i) は,以下のように、直前同一符号化画面の
変換後の量子化ステップQ2p(n-k)と、該画面のターゲッ
トビット量B2t(n)と、変換処理後の該ブロックまでのビ
ット量B2u(n, i) とを用いて、関数G1により求めること
ができる。 Q2b(n, i) = G1 (Q2p(n-k),B2t(n), B2u(n, i) ) (3)
【0029】該ブロックまでの変換後の符号化ビット量
を反映した該画面のターゲットビット量ηに対する該画
面のターゲットビット量B2t(n)/ ηは、該ブロックでの
使用可能ビット量を反映した量子化の特性を示す。例え
ば、B2t(n)に比べてηが大きい場合は、既に符号化した
ビット量が予想以上に多いため、ベース量子化ステップ
を大きくする必要がある。また、変換後の量子化ステッ
プの基本としては、直前同一符号化画面の変換後の平均
量子化ステップQ2p(n-k)を用いることができる。したが
って、関数G1は(4) 式のように、量子化ステップQ2p(n-
k)に重み付け係数B2t(n)/ ηを乗算した形態として求め
ることができる。 G1 (Q2p(n-k), B2t(n), B2u(n, i) ) = Q2p(n-k) x B2t(n) / η (4)
【0030】該ブロックiまでの使用予定ビット量B2t
(n)xi/Tと、実際に符号化されて得られるビット量B2u
(n,i)の差B2t(n)xi/T-B2u(n,i) とにより、該ブロック
iまでの使用ビット量の増減がわかる。例えば、B2t(n)
が100kビット、iが20、Tが40の場合、使用予
定ビット量は50kビットとなる。もし、実際に符号化
されて得られるビット量B2u(n,i)が60kビットの場
合、使用予定ビット量に比べて、実際の符号化ビット量
が超過していることを示す。したがって、ηは(5) 式の
ように、該画面のターゲットビット量B2t(n)に、該ブロ
ックまでの使用ビット量の増減値を加えることにより求
めることができる。 η = ( B2t(n) + B2t(n)x i / T- B2u(n, i) ) (5)
【0031】また、B2t(n)は以下のように、同一符号化
タイプで直前に符号化された画面のビット量B1p(n-k)お
よび変換前後の符号化レート、R1, R2を用いて、関数H1
により求めることができる。 B2t(n) = H1 ( B1p(n-k), R1, R2) (6) 関数H1は(7) 式のように、直前同一符号化画面の総ビッ
ト量B1p(n-k)に変換比率R2/R1 を乗算して求めることが
できる。 H1 ( B1p(n-k), R1, R2) = εB1p(n-k) x R2 / R1 (7) ただし、εは正の実数で、例えばε = 1を用いることが
できる。
【0032】以上のことをまとめると、変換後の量子化
ステップQ2m(n, i) は、下記の(8)式のようになり、図
2の量子化ステップ演算部21に入力する諸量から求め
ることができる。
【0033】
【数1】 本実施例によれば、以上のようにして、前記量子化ステ
ップ演算部21から出力される変換後のブロックiの量
子化ステップQ2m(n,i)を、該量子化ステップ演算部21
に入力してくるデータを用いて求めることができる。本
実施例では、従来のDCT 分割方式のようにDCT 符号化情
報の一部を削減することなく、逆量子化器3で逆量子化
し、次いで前記量子化ステップ演算部21で求められた
量子化ステップQに基づいてレート変換するようにして
いるので、DCT 分割方式より小さな画像劣化でレート変
換をすることができる。また、量子化ステップ演算部2
1はフレームnのブロックiの量子化ステップQを、該
ブロックiが属するフレームnのブロックiまでの諸量
および直前同一符号化画面(n−k)の諸量を考慮に入
れて求めるようにしているので、システムの要求に適合
した効率の良いレート変換を行うことができる。
【0034】次に、本発明の第2実施例について、図3
を参照して説明する。図3は、図1の量子化制御器5の
第2実施例を示すブロック図である。図中、図2と同一
の符号は同一または同等物を示す。
【0035】図3において、変換前画面ビットカウント
入力端子14には変換前の画面の符号化ビット量B1p(n)
と変換前の該ブロックiの符号化ビット量B1m(n, i) が
入力される。これらのデータはメモリ15に蓄積され
る。変換後量子化ステップ入力端子16からは変換後量
子化ステップQ2m(n,i)が入力され、メモリ18からは直
前同一符号化画面の変換後の平均量子化ステップQ2p(n-
k)が出力される。
【0036】変換後画面ビットカウント入力端子19に
は、変換後の画面の該ブロックまでの符号化ビット量B2
u(n, i) が入力される。量子化ステップ演算部21に
は、メモリ15からの変換前の画面の符号化ビット量B
1p(n-k) と変換前の該ブロックiのビット量B1m(n, i)
、変換後画面ビットカウント入力端子19からの変換
後の画面の該ブロックiまでの符号化ビット量B2u(n,
i) 、および符号化レート入力端子20からのレート変
換前の符号化レートR1と変換後の符号化レートR2と
が入力され、量子化ステップ出力端子22に変換後の量
子化ステップQ2m(n, i) が出力される。
【0037】量子化ステップ演算部21では以下のよう
にして、該ブロックのベース量子化ステップQ2b(n, i)
、変換前の該ブロックのビット量B1m(n, i) および直
前同一符号化画面の変換前のビット量B1p(n-k) から、
関数F3により、変換後の量子化ステップQ2m(n, i) を求
めることができる。 Q2m(n, i) = F3( Q2b(n, i), B1m(n, i), B1p(n-k) ) (9) 変換前の該ブロックのビット量B1m(n,i)をT倍した画面
換算のビット量に対する直前同一符号化画面の変換前の
ビット量B1p(n-k)の比 T xB1m(n,i)/B1p(n-k)は、該ブ
ロックのビット量を反映した量子化の特性を示す。例え
ば、 T xB1m(n,i)がB1p(n-k)に比べて大きい場合は、該
ブロック符号量が平均よりも大きいため、量子化ステッ
プも大きくする必要がある。したがって、関数F3は、次
の(10)式のように、ベース量子化ステップQ2b(n,i)に重
み付け係数 T xB1m(n,i)/B1p(n-k) を乗算する形態をと
ることができる。 F3( Q2b(n, i), B1m(n, i), B1p(n-k) ) = β Q2b(n, i) x T x B1m(n, i) / B1p(n-k) (10) ここで、βは正の実数で、例えばβ= 1 を用いることが
できる。また、T は画面内の全ブロック数を示す。ま
た、該ブロックのベース量子化ステップQ2b(n, i)は前
記第1実施例と同様に求めることができる。
【0038】この実施例は、第1実施例に比べて、ベー
ス量子化ステップQ2b(n,i)に、重み付け係数 T x B1m
(n, i) / B1p(n-k) を乗算した点で相違するが、第1実
施例と同様に、DCT 分割方式より小さな画像劣化でレー
ト変換をすることができる。
【0039】次に、本発明の第3実施例を図4を参照し
て説明する。図4は、図1の量子化制御器5の第3実施
例を示すブロック図である。図中、図2と同一の符号は
同一または同等物を示す。
【0040】図4において、量子化ステップ入力端子1
1に、現在処理を行なっているブロックの量子化ステッ
プQ1m(n, i) が入力される。量子化ステップQ1m(n, i)
は量子化ステップ演算部21に入力される他、平均値処
理部12に入力される。平均値処理部12では画面内の
各ブロックの量子化ステップが加算され、画面内すべて
の量子化ステップが入力された段階で、平均値をとり、
画面平均量子化ステップQ1p(n)が求められる。平均値処
理部12から出力される画面平均量子化ステップQ1p(n)
はメモリ13に蓄積される。
【0041】変換前画面ビットカウント入力端子14に
は変換前の画面の符号化ビット量B1p(n)と変換前の該ブ
ロックの符号化ビット量B1m(n, i) が入力される。これ
らのデータはメモリ15に蓄積される。変換後量子化ス
テップ入力端子16からは変換後量子化ステップQ2m(n,
i)が入力され、メモリ18からは直前同一符号化画面の
変換後の平均量子化ステップQ2p(n-k)が出力される。変
換後画面ビットカウント入力端子19には変換後の画面
の該ブロックまでの符号化ビット量B2u(n, i)が入力さ
れる。
【0042】量子化ステップ演算部21には、量子化ス
テップ入力端子11からのブロックの量子化ステップQ1
m(n, i) 、メモリ13からの画面平均量子化ステップQ1
p(n-k)、メモリ15からの変換前画面符号化ビット量B1
p(n-k)と変換前の該ブロックのビット量B1m(n, i) 、変
換後画面ビットカウント入力端子19からの変換後の画
面の該ブロックまでの符号化ビット量B2u(n, i) 、およ
び符号化レート入力端子20からのレート変換前の符号
化レートR1と変換後の符号化レートR2が入力され、
量子化ステップ出力端子22に変換後の量子化ステップ
Q2m(n, i) が出力される。
【0043】量子化ステップ演算部21では、以下のよ
うにして、該ブロックのベース量子化ステップQ2b(n,
i) 、該ブロックの予測アクティビテイAm(n, i)および
同一符号化タイプで直前に符号化された画面のブロック
当たりの予測アクティビテイAp(n-k) から、関数F4によ
り、変換後の量子化ステップQ2m(n, i) を求めることが
できる。 Q2m(n, i) = F4( Q2b(n, i), Am(n, i), Ap(n-k) ) (11) 直前同一符号化画面のブロック当たりの予測アクティビ
テイAp(n-k) に対する該ブロックの予測アクティビテイ
Am(n,i) の比Am(n,i) / Ap(n-k) は、該ブロックのアク
ティビテイを反映した量子化の特性を示す。例えば、ブ
ロックのアクティビテイAm(n,i) の方が、画面平均され
たアクティビテイAp(n-k) に比べて大きい場合、符号化
ビット量も大きくなるため、量子化ステップを大きくす
る必要がある。したがって、関数F4は、次の(12)式のよ
うにベースの量子化ステップQ2b(n,i)にアクティビテイ
による重み付けAm(n,i) / Ap(n-k) を乗算する形態をと
ることができる。 F4( Q2b(n, i), Am(n, i), Ap(n-k) ) = γ Q2b(n, i) x Am(n, i) / ( Ap( n-k) ) (12) ここで、γは正の実数で、例えばγ= 1 を用いることが
できる。
【0044】該ブロックのベース量子化ステップQ2b(n,
i) は前記第1実施例と同様に求めることができる。ま
た、該ブロックの予測アクティビテイAm(n, i) は変換
前の該ブロックの量子化ステップQ1m(n, i) と変換前の
該ブロックのビット量B1m(n,i) から関数H1により求め
ることができる。 Am(n, i) = H1 ( Q1m(n, i) , B1m(n, i) ) (13) また、直前に符号化された画面のブロック当たりの予測
アクティビテイAp(n-k) は、直前に符号化された画面の
変換前の平均量子化ステップQ1p(n-k)と同画面の総ビッ
ト量B1p(n-k)から関数H2により求めることができる。 Ap(n-k) = H2 ( Q1p(n-k) , B1p(n-k) / CB ) (14) ただし、CBは画面内で符号化されたブロック数を示す。
【0045】前記関数H1とH2の1例を図5に示す。この
図は、量子化ステップをパラメータにブロックごとのア
クティビテイとブロックごとのビット量の関係を示した
ものである。図6に図5を用いてAm(n,i) を求める例を
示す。まず、ブロックの予測アクティビテイAm(n, i)に
ついては、同図において変換前の量子化ステップQ1m(n,
i) に該当する量子化ステップのグラフ上で変換前の該
ブロックのビット量B1m(n, i) との交点におけるアクテ
ィビテイを該ブロックの予測アクティビテイAm(n, i)
として求めることができる。また、直前に符号化された
画面のブロック当たりの予測アクティビテイAp(n-k)
は、直前に符号化された画面の変換前の平均量子化ステ
ップQ1p(n-k)に該当するグラフ上で同画面の平均ビット
量B1p(n-k)/ CB との交点におけるアクティビテイをAp
(n-k) とすることができる。
【0046】なお、図5のグラフは、1例として、以下
のようにして求めることができる。まず、量子化ステッ
プを可能な最低値に固定して、画像を符号化する。その
際、各ブロックの発生ビット量およびアクティビテイを
測定し、MPEGで用いられている画面符号化モード(I,
P,Bピクチャ)別に分類する。なお、アクティビテイ
については例えば、輝度信号についてブロック内の平均
輝度に対する、ブロック内輝度信号の二乗誤差平均値と
して求めることが可能である。発生ビット量に対するア
クティビテイ測定処理を複数の画像について行ない、符
号化モード別にアクティビテイに対するビット量のグラ
フを作成する。次に量子化ステップを増加させて、同様
の処理を行ない、該量子化ステップに関するグラフを作
成し、最大量子化ステップまでこの処理を繰り返す。
【0047】次に、本発明の第4実施例を、図7を参照
して説明する。図7は、図1の量子化制御器5の第4実
施例を示すブロック図である。図中、図2と同一の符号
は同一または同等物を示す。
【0048】図7において、量子化ステップ入力端子1
1に、現在処理を行なっているブロックの量子化ステッ
プQ1m(n, i) が入力される。変換前画面ビットカウント
入力端子14には変換前の該ブロックの符号化ビット量
B1m(n, i) が入力される。量子化ステップ演算部21に
は、量子化ステップ入力端子11からのブロックの量子
化ステップQ1m(n, i) 、変換前画面ビットカウント入力
端子14からの変換前の該ブロックのビット量B1m(n,
i) 、および符号化レート入力端子20からのレート変
換前の符号化レートR1と変換後の符号化レートR2が
入力され、量子化ステップ出力端子22に変換後の量子
化ステップQ2m(n, i) が出力される。
【0049】量子化ステップ演算部21では,以下のよ
うにして、該ブロックの予測アクティビテイAm(n, i)
、該ブロックの変換後の予測ビット量B2m(n, i) によ
り、変換後の量子化ステップQ2m(n, i) を求めることが
できる。 Q2m(n, i) = F5 ( Am(n, i), B2m(n, i) ) (15) ただし、該ブロックの予測アクティビテイAm(n, i) は
変換前の量子化ステップQ1m(n, i) と変換前の該ブロッ
クのビット量B1m(n, i) から、次の関数H1により求める
ことができる。 Am(n, i) = H1 ( Q1m(n, i) , B1m(n, i) ) (16) また、該ブロックの変換後の予測ビット量B2m(n, i) は
変換前の該ブロックのビット量B1m(n, i) 、レート変換
前の符号化レートR1および変換後の符号化レートR2
から以下のようにして求めることができる。 B2m(n, i) = δ B1m(n, i) x R2 / R1 (17) ここで、δは正の実数で、例えばδ= 1 を用いることが
できる。
【0050】関数F5およびH1は1例として図5を用いて
求めることができる。図8に図5を用いてAm(n,i) とQ2
m(n,i)を求める方法を示す。まず、Am(n,i) について
は、変換前の量子化ステップQ1m(n, i) に該当する量子
化ステップのグラフ上で変換前の該ブロックのビット量
B1m(n, i) との交点におけるアクティビテイを該ブロッ
クの予測アクティビテイAm(n, i) として求めることが
できる。次に同図において、予測アクティビテイAm(n,
i)と予測ビット量B2m(n, i) の交点上あるいは近傍のグ
ラフの量子化ステップを変換後の量子化ステップQ2m(n,
i) として求めることができる。 (変形例)本発明は、前記した実施例に限定されず、さ
まざまな変形が可能である。まず、符号化において量子
化処理の後に可変長符号化処理が用いられず、他の符号
化器や復号器が用いられている場合は、図1の構成例に
おいて、可変長符号化器と可変長復号器とがそれぞれ、
符号化器と復号器に変更される。また、例えばITU-T の
H.261 やJPEG方式など、MPEG以外の動画像符号化方式、
静止画像符号化方式において用いることが可能である。
【0051】また、同一の符号化タイプの画面で直前に
復号化された画面の番号を示すn-kフレームで求められ
る画面平均量子化ステップQ1p(n-k)、変換前画面符号化
ビット量B1p(n-k)、直前に符号化された画面のブロック
当たりの予測アクティビテイAp(n-k, i)については、い
ずれも、処理の簡略化等の目的で、直前のフレームを示
すk=1 や、該フレームを示すk=0 などの値を用いること
が可能である。
【0052】また、量子化ステップを求める関数とし
て、前記(2) 式のQ1m(n,i)/Q1p(n-k)項は簡単な項に置
き換えることができる。例えば、簡単な重み付けとし
て、1などの定数を用いることも可能である。この場合
には、量子化ステップを求める関数Q2m(n,i)は、前記ベ
ース量子化ステップQ2b(n,i)の関数となる。なお、この
場合には、レート変換後の性能が前記実施例に比べて、
若干劣化する場合がある。
【0053】また、図5のビット量とアクティビテイに
関するグラフについては、MPEGで用いられている画面の
符号化モード(I,P,Bピクチャ)別に求めている
が、例えばある符号化モードのグラフを代表して用いた
り、すべての符号化モード全体の平均を代表して用いる
ことができる。さらに、MPEG以外の方式の場合、該方式
によりグラフを作成することも可能である。
【0054】また、図1の可変長復号器2と可変長符号
化器7をそれぞれ異なった方式に対応させることによっ
て、異なる方式の変換やレート変換を伴う方式変換装置
として用いることが可能である。例えば、MPEG2 方式で
2Mbit/s で符号化されたデータを1Mbit/s にレート変換
し、MPEG1 方式の可変長復号器を用いて、1Mbit/s のMP
EG1 方式の符号化データに変換したり、MPEG1 方式の1M
bit/s の符号化データをH.261 方式の1Mbit/s のデータ
に変換することも可能である。
【0055】
【発明の効果】本発明は、以上の説明から明らかなよう
に、量子化器と逆量子化器を基本としてレート変換を行
っているため、トランス符号化のように、非常に多量の
処理を要するDCT 、IDCT等の処理を行う必要がなく、ま
た大容量のメモリも必要がなくなり、簡便な構成で実現
可能となる。また、その性能もトランス符号化に匹敵す
る。また、DCT 分割方式では、量子化、逆量子化がない
ため、処理量は本発明に比較して若干小さな規模で実現
可能であるが、DCT 分割方式での性能は本発明に比較し
て大幅に劣化する。
【0056】本発明をMPEG1 方式で符号化を行なった画
像に関して処理を行なった。その結果、ISO でテスト画
像として用いられているFlower Garden やMobile Calen
darにおいて前記第1実施例を用いた場合、一旦復号し
て画像にもどして再度符号化を行なうトランス符号化に
比べて大幅に処理の軽減を図りながら、トランス符号化
とほぼ同程度のSN比を得ることができることが確認され
た。また、DCT 分割方式と比べた場合、処理量はあまり
変わらないものの、符号化性能は、5dBから8dBに
向上を図ることができることが確認された。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の符号化レート変換装置の一実施例の
構成を示すブロック図である。
【図2】 図1における量子化制御器の第1実施例の構
成を示すブロック図である。
【図3】 図1における量子化制御器の第2実施例の構
成を示すブロック図である。
【図4】 図1における量子化制御器の第3実施例の構
成例示すブロック図である。
【図5】 ブロックアクティビテイとブロック符号化量
の関係を示すグラフである。
【図6】 図5を利用してブロック符号化量からブロッ
クアクティビテイを求める説明図である。
【図7】 図1における量子化制御器の第4実施例の構
成を示すブロック図である。
【図8】 図5を利用してブロックアクティビテイとブ
ロック符号化量から量子化ステップを求める説明図であ
る。
【図9】 量子化制御器の演算に使用される諸量の説明
図である。
【図10】 マクロブロックの構成の説明図である。
【図11】 従来例1の符号化レート変換装置の構成を
示すブロック図である。
【図12】 従来例2の符号化レート変換装置の構成を
示すブロック図である。
【図13】 従来の符号化処理の概要を説明する図であ
る。
【符号の説明】
1…符号化データ入力端子、2…可変長復号器、3…逆
量子化器、4…メモリ、5…量子化制御器、6…量子化
器、7…可変長符号化器、8…符号化データ出力端子、
9…符号化レート入力端子、11…量子化ステップ入力
端子、12…平均値処理部、13,15…メモリ、14
…変換前画面ビットカウント入力端子、19…変換後画
面ビットカウント入力端子、20…符号化レート入力端
子、21…量子化ステップ演算部、22…量子化ステッ
プ出力端子。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動画像の符号化データの符号化レートを
    変換するレート変換方法であって、 逆量子化された符号化データに対して再量子化を行なう
    ことにより、量子化のレベルでレート変換を行なうよう
    にしたことを特徴とする画像符号化データのレート変換
    方法。
  2. 【請求項2】 動画像の符号化データの符号化レートを
    変換するレート変換装置において、 動画像の符号化データを逆量子化する手段と、 前記逆量子化された符号化データを再量子化する手段
    と、 前記再量子化に必要な量子化ステップの制御を行なう量
    子化制御手段とを具備したことを特徴とする画像符号化
    データのレート変換装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のレート変換装置におい
    て、 前記量子化制御手段は、同一または既に符号化された画
    面の変換前後の平均量子化ステップを用いて該注目ブロ
    ックの再量子化の制御を行うようにしたことを特徴とす
    る画像符号化データのレート変換装置。
  4. 【請求項4】 請求項2記載のレート変換装置におい
    て、 前記量子化制御手段は、同一または既に符号化された画
    面の変換後の平均量子化ステップに動画像のフレームの
    注目ブロックまでの変換後ビット量を反映した該注目ブ
    ロックのベース量子化ステップを用いて、該注目ブロッ
    クの再量子化の制御を行うようにしたことを特徴とする
    画像符号化データのレート変換装置。
  5. 【請求項5】 請求項2〜4のいずれかに記載のレート
    変換装置において、 前記量子化制御手段は、同一または既に符号化された画
    面の変換後の平均量子化ステップに動画像のフレームの
    注目ブロックまでの変換後ビット量を反映した該注目ブ
    ロックのベース量子化ステップに対して、同一または既
    に符号化された画面の変換前の平均量子化ステップに対
    する変換前の該注目ブロックの量子化ステップの比によ
    り、重み付けをして再量子化に必要な量子化ステップを
    求め、該注目ブロックの再量子化の制御を行なうように
    したことを特徴とする画像符号化データのレート変換装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項2〜4のいずれかに記載のレート
    変換装置において、 前記量子化制御手段は、同一または既に符号化された画
    面の変換後の平均量子化ステップに動画像のフレームの
    注目ブロックまでの変換後ビット量を反映した該注目該
    ブロックのベース量子化ステップに対して、変換前の該
    注目ブロックのビット量を画面換算したビット量に対す
    る同一または既に符号化された画面の変換前のビット量
    の比により、重み付けをして再量子化に必要な量子化ス
    テップを求め、該注目ブロックの再量子化の制御を行な
    うようにしたことを特徴とする画像符号化データのレー
    ト変換装置。
  7. 【請求項7】 請求項2〜4のいずれかに記載のレート
    変換装置において、 前記量子化制御手段は、同一または既に符号化された画
    面の変換後の平均量子化ステップに動画像のフレームの
    注目ブロックまでの変換後ビット量を反映した該注目ブ
    ロックのベース量子化ステップに対して、同一または既
    に符号化された画面のブロック当たりの予測アクティビ
    テイに対する該注目ブロックの予測アクティビテイの比
    により、重み付けをして再量子化に必要な量子化ステッ
    プを求め、該注目ブロックの再量子化の制御を行なうよ
    うにしたことを特徴とする画像符号化データのレート変
    換装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載のレート変換装置におい
    て、 前記同一または既に符号化された画面のブロック当たり
    の予測アクティビテイは該同一または既に符号化された
    画面の変換前の平均量子化ステップと同画面の総ビット
    量とから求められ、 前記注目ブロックの予測アクティビテイは、変換前の該
    注目ブロックの量子化ステップと変換前の該注目ブロッ
    クのビット量とから求められることを特徴とする画像符
    号化データのレート変換装置。
  9. 【請求項9】 請求項2〜4のいずれかに記載のレート
    変換装置において、 前記量子化制御手段は、動画像のフレームの注目ブロッ
    クの予測アクティビテイと変換後の予測ビット量とから
    再量子化に必要な量子化ステップを求め、該注目ブロッ
    クの再量子化の制御を行なうようにしたことを特徴とす
    る画像符号化データのレート変換装置。
JP7710095A 1995-03-09 1995-03-09 画像符号化データのレート変換装置 Expired - Fee Related JP3208039B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7710095A JP3208039B2 (ja) 1995-03-09 1995-03-09 画像符号化データのレート変換装置
US08/544,885 US5657015A (en) 1995-03-09 1995-10-18 Method and apparatus of rate conversion for coded video data

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7710095A JP3208039B2 (ja) 1995-03-09 1995-03-09 画像符号化データのレート変換装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08251587A true JPH08251587A (ja) 1996-09-27
JP3208039B2 JP3208039B2 (ja) 2001-09-10

Family

ID=13624379

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7710095A Expired - Fee Related JP3208039B2 (ja) 1995-03-09 1995-03-09 画像符号化データのレート変換装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US5657015A (ja)
JP (1) JP3208039B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002051345A (ja) * 2000-05-25 2002-02-15 Sony Corp 画像情報変換装置及び方法
JP2005252609A (ja) * 2004-03-03 2005-09-15 Sony Corp データ処理装置およびその方法と符号化装置
US6959041B2 (en) 1999-12-03 2005-10-25 Nec Corporation Picture encoding system conversion device and encoding rate conversion device
JP2006197600A (ja) * 2006-01-12 2006-07-27 Matsushita Electric Ind Co Ltd 符号化装置および符号化方法
US7106799B1 (en) 1999-09-27 2006-09-12 Harman Becker Automotive Systems Gmbh Digital transcoding system
JP2008109700A (ja) * 1997-11-05 2008-05-08 Sony Corp ディジタル信号変換方法およびディジタル信号変換装置
JP2008118693A (ja) * 1997-11-05 2008-05-22 Sony Corp ディジタル信号変換方法およびディジタル信号変換装置

Families Citing this family (31)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1788815A3 (en) * 1997-11-05 2008-10-15 Sony Corporation Rate control for video transcoding with resolution conversion
US6549671B1 (en) * 1998-02-19 2003-04-15 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Picture data encoding apparatus with bit amount adjustment
KR100304103B1 (ko) * 1998-05-29 2001-09-24 이계철 비트율이급변되는재양자화계단크기선택방법및그를이용한비트율제어방법
KR100312421B1 (ko) * 1998-11-25 2001-12-12 오길록 영상시스템에서의압축동영상변환장치및그방법
US6590936B1 (en) * 1999-04-13 2003-07-08 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Coded data transform method, transcoding method, transcoding system, and data storage media
EP1067798A3 (en) * 1999-06-30 2005-11-30 Media Glue Corporation Apparatus, method and computer program product for transcoding a coded moving picture sequence
FR2797736B1 (fr) 1999-08-19 2001-10-12 Mitsubishi Electric France Procede de configuration d'un systeme de telecommunications
DE19946263C2 (de) * 1999-09-27 2002-06-27 Harman Becker Automotive Sys Digitales Transcodiersystem
US6614942B1 (en) * 1999-12-17 2003-09-02 Microsoft Corporation Constant bitrate algorithm for block based image compression
JP3871840B2 (ja) * 1999-12-24 2007-01-24 日本電気株式会社 圧縮動画像再符号化装置
JP2001196935A (ja) * 2000-01-12 2001-07-19 Kawasaki Steel Corp データ量子化装置
US6963609B2 (en) * 2000-01-12 2005-11-08 Koninklijke Philips Electronics N.V. Image data compression
JP2003531533A (ja) * 2000-04-18 2003-10-21 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ ジョイントビットレートトランスコーディングにおけるビットレートアロケーション
US6847735B2 (en) * 2000-06-07 2005-01-25 Canon Kabushiki Kaisha Image processing system, image processing apparatus, image input apparatus, image output apparatus and method, and storage medium
US6711212B1 (en) 2000-09-22 2004-03-23 Industrial Technology Research Institute Video transcoder, video transcoding method, and video communication system and method using video transcoding with dynamic sub-window skipping
US6407680B1 (en) * 2000-12-22 2002-06-18 Generic Media, Inc. Distributed on-demand media transcoding system and method
US7242324B2 (en) 2000-12-22 2007-07-10 Sony Corporation Distributed on-demand media transcoding system and method
US6650707B2 (en) 2001-03-02 2003-11-18 Industrial Technology Research Institute Transcoding apparatus and method
US7236529B2 (en) * 2001-10-30 2007-06-26 Industrial Technology Research Institute Methods and systems for video transcoding in DCT domain with low complexity
US7003167B2 (en) * 2001-11-01 2006-02-21 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Single-pass guaranteed-fit data compression using rate feedback
US7480703B2 (en) * 2001-11-09 2009-01-20 Sony Corporation System, method, and computer program product for remotely determining the configuration of a multi-media content user based on response of the user
US7356575B1 (en) 2001-11-09 2008-04-08 Sony Corporation System, method, and computer program product for remotely determining the configuration of a multi-media content user
US7730165B2 (en) * 2001-11-09 2010-06-01 Sony Corporation System, method, and computer program product for remotely determining the configuration of a multi-media content user
US7155475B2 (en) * 2002-02-15 2006-12-26 Sony Corporation System, method, and computer program product for media publishing request processing
US7190723B2 (en) * 2002-03-27 2007-03-13 Scientific-Atlanta, Inc. Digital stream transcoder with a hybrid-rate controller
US7185280B2 (en) * 2003-10-14 2007-02-27 Papilia, Inc. Personalized automatic publishing extensible layouts
EP1682980A4 (en) 2003-10-31 2008-03-26 Sony Corp SYSTEM, METHOD AND COMPUTER PROGRAM PRODUCT FOR DETERMINING THE CONFIGURATION OF A MULTIMEDIA CONTENT USER
TWI230547B (en) * 2004-02-04 2005-04-01 Ind Tech Res Inst Low-complexity spatial downscaling video transcoder and method thereof
JP4747975B2 (ja) * 2006-07-14 2011-08-17 ソニー株式会社 画像処理装置および方法、プログラム、並びに、記録媒体
US7751633B1 (en) 2006-08-31 2010-07-06 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Method for compressing an image
US9521176B2 (en) 2014-05-21 2016-12-13 Sony Corporation System, method, and computer program product for media publishing request processing

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3093458B2 (ja) * 1992-07-23 2000-10-03 株式会社東芝 可変レート符・復号化装置

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008118693A (ja) * 1997-11-05 2008-05-22 Sony Corp ディジタル信号変換方法およびディジタル信号変換装置
JP2008109700A (ja) * 1997-11-05 2008-05-08 Sony Corp ディジタル信号変換方法およびディジタル信号変換装置
US7106799B1 (en) 1999-09-27 2006-09-12 Harman Becker Automotive Systems Gmbh Digital transcoding system
US7936816B2 (en) 1999-09-27 2011-05-03 Harman Becker Automotive Systems Gmbh Digital transcoding system
US6959041B2 (en) 1999-12-03 2005-10-25 Nec Corporation Picture encoding system conversion device and encoding rate conversion device
US7809065B2 (en) 1999-12-03 2010-10-05 Nec Corporation Picture encoding system conversion device and encoding rate conversion device
JP2002051345A (ja) * 2000-05-25 2002-02-15 Sony Corp 画像情報変換装置及び方法
JP4608801B2 (ja) * 2000-05-25 2011-01-12 ソニー株式会社 画像情報変換装置及び方法
WO2005086492A1 (ja) * 2004-03-03 2005-09-15 Sony Corporation データ処理装置およびその方法と符号化装置
US7933459B2 (en) 2004-03-03 2011-04-26 Sony Corporation Data processing apparatus, the method and coding apparatus
JP2005252609A (ja) * 2004-03-03 2005-09-15 Sony Corp データ処理装置およびその方法と符号化装置
KR101137051B1 (ko) * 2004-03-03 2012-04-20 소니 주식회사 데이터 처리 장치 및 그 방법
JP2006197600A (ja) * 2006-01-12 2006-07-27 Matsushita Electric Ind Co Ltd 符号化装置および符号化方法
JP4598678B2 (ja) * 2006-01-12 2010-12-15 パナソニック株式会社 符号化装置および符号化方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3208039B2 (ja) 2001-09-10
US5657015A (en) 1997-08-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3208039B2 (ja) 画像符号化データのレート変換装置
US6587508B1 (en) Apparatus, method and computer program product for transcoding a coded moving picture sequence
JP2963416B2 (ja) 量子化活動度を用いてビット発生量を制御する映像符号化方法及び装置
JP3356663B2 (ja) 画像符号化装置、画像符号化方法および画像符号化プログラムを記録した記録媒体
US7388995B2 (en) Quantization matrix adjusting method for avoiding underflow of data
JPH07184196A (ja) 画像符号化装置
JPH07222154A (ja) 映像符号化方法およびその装置
JPH0595536A (ja) 高能率符号化信号処理装置
JPH05167998A (ja) 画像の符号化制御処理方法
JPH07288810A (ja) 動画符号化方法
EP1143737A2 (en) Image encoding apparatus and method, video camera, image recording apparatus, and image transmission apparatus
JP2001145113A (ja) 画像情報変換装置及び方法
JPH10107644A (ja) 量子化装置および方法、並びに、符号化装置および方法
JP2002209215A (ja) 符号量制御装置及び方法、並びに画像情報変換装置及び方法
US20050243917A1 (en) H.263/MPEG video encoder using average histogram difference and method for controlling the same
KR20000023174A (ko) 엔코딩 장치 및 방법
JP2859830B2 (ja) ビデオ信号復号化装置
JP3872849B2 (ja) 動画像符号化装置
JP2000197049A (ja) 動画像可変ビットレート符号化装置および方法
JPH09322165A (ja) 画像復号化装置とその方法、および、画像再生装置
KR100267125B1 (ko) 압축 디지탈 비디오 시퀀스 복호화 및 디스플레이 방법과 압축 디지탈 비디오 정보 복호화 장치
US6025880A (en) Moving picture encoding system and method
KR100950525B1 (ko) 트랜스코딩 장치 및 방법, 이에 사용되는 타겟비트할당 및픽처 복잡도 예측 장치 및 방법
JPH07203430A (ja) 画像符号化装置
JP4421734B2 (ja) 符号化データ変換方法,及びデータ記録媒体

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100706

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110706

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110706

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130706

Year of fee payment: 12

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees