JPH082513B2 - 大入熱サブマージアーク溶接用焼成型フラックス - Google Patents
大入熱サブマージアーク溶接用焼成型フラックスInfo
- Publication number
- JPH082513B2 JPH082513B2 JP1160883A JP16088389A JPH082513B2 JP H082513 B2 JPH082513 B2 JP H082513B2 JP 1160883 A JP1160883 A JP 1160883A JP 16088389 A JP16088389 A JP 16088389A JP H082513 B2 JPH082513 B2 JP H082513B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heat input
- flux
- welding
- less
- bead
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Arc Welding In General (AREA)
- Nonmetallic Welding Materials (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、軟鋼あるいは引張強度が50kgf/mm2以上の
低合金高張力鋼の入熱量90kJ/cm以上の大入熱サブマー
ジアーク溶接に用いるフラックスに関し、特に良好な溶
接作業性のもとにビード外観に優れ、かつ欠陥のない溶
接ビードを容易に得ることのできるフラックスに関する
ものである。
低合金高張力鋼の入熱量90kJ/cm以上の大入熱サブマー
ジアーク溶接に用いるフラックスに関し、特に良好な溶
接作業性のもとにビード外観に優れ、かつ欠陥のない溶
接ビードを容易に得ることのできるフラックスに関する
ものである。
<従来の技術> 近年、高層ビルに代表される鋼構造物の大型化及び需
要の増加による鋼構造建築物の増加、溶接技能者の不足
などからより高能率な溶接方法が要求されている。
要の増加による鋼構造建築物の増加、溶接技能者の不足
などからより高能率な溶接方法が要求されている。
従来、厚鋼板の高能率サブマージアーク溶接用フラッ
クスとしては、突き合わせ溶接や角継手溶接に鉄粉入り
フラックスを用いた両面一層溶接や片面一層溶接が適用
されている。
クスとしては、突き合わせ溶接や角継手溶接に鉄粉入り
フラックスを用いた両面一層溶接や片面一層溶接が適用
されている。
例えば特開昭53−108839号公報では、鉄粉を添加した
フラックスを用いて溶着量を増し、多電極大入熱溶接を
行うことにより、35mm以上の厚鋼板を1パス溶接する技
術が開示されている。しかしこのような鉄粉添加フラッ
クスでは、溶着量を増加させることによってより厚い鋼
板の1パス溶接が可能となるが、鉄粉添加によってアー
クが絞られビード幅が狭くなる。このためボックス柱角
継手にみられるようなレ型開先を用いた1パス溶接で
は、ワイヤのねらい位置や溶接電圧を厳密に管理しない
と融合不良を生じやすいため、溶接速度を上げて能率を
向上させることが難しい。またフラックスが必要以上に
重いためビード形状が凸型になりやすく、美麗な外観を
得ることができないなどの不都合があった。
フラックスを用いて溶着量を増し、多電極大入熱溶接を
行うことにより、35mm以上の厚鋼板を1パス溶接する技
術が開示されている。しかしこのような鉄粉添加フラッ
クスでは、溶着量を増加させることによってより厚い鋼
板の1パス溶接が可能となるが、鉄粉添加によってアー
クが絞られビード幅が狭くなる。このためボックス柱角
継手にみられるようなレ型開先を用いた1パス溶接で
は、ワイヤのねらい位置や溶接電圧を厳密に管理しない
と融合不良を生じやすいため、溶接速度を上げて能率を
向上させることが難しい。またフラックスが必要以上に
重いためビード形状が凸型になりやすく、美麗な外観を
得ることができないなどの不都合があった。
また、特開昭62−259697号公報では、鉄粉を用いずMg
O,Al2O3,SiO2の組成比を特定して大入熱溶接性と高速溶
接性を向上させる技術が開示されている。しかしMgO,Al
2O3といった高融点酸化物の比率に対し、造滓剤として
ビード形状を整えるのに重要なSiO2の比率が過少である
ため、ビードが凸状になりやすく、開示された技術に係
る大入熱かつ高速度の溶接ではビード幅が出にくいなど
の問題があった。
O,Al2O3,SiO2の組成比を特定して大入熱溶接性と高速溶
接性を向上させる技術が開示されている。しかしMgO,Al
2O3といった高融点酸化物の比率に対し、造滓剤として
ビード形状を整えるのに重要なSiO2の比率が過少である
ため、ビードが凸状になりやすく、開示された技術に係
る大入熱かつ高速度の溶接ではビード幅が出にくいなど
の問題があった。
このように従来開示されている大入熱溶接用フラック
スでは、スラグの耐火性を上げるために高融点酸化物の
比率を上げたものが殆どであり、フラックスの具備すべ
き重要な条件であるビード外観が犠牲にされてきた。
スでは、スラグの耐火性を上げるために高融点酸化物の
比率を上げたものが殆どであり、フラックスの具備すべ
き重要な条件であるビード外観が犠牲にされてきた。
<発明が解決しようとする課題> 本発明は、一般鋼造物用の難鋼あるいは引張強度が50
kgf/mm2以上の低合金高張力鋼の大入熱サブマージアー
ク溶接において、高電流,高速度の能率の良い溶接条件
の下で、優れた溶接作業性があり、かつ溶接後に手入れ
が不要で美麗な外観を有する溶接ビードを容易に得るこ
とのできる焼成型フラックスを提供するためになされた
ものである。
kgf/mm2以上の低合金高張力鋼の大入熱サブマージアー
ク溶接において、高電流,高速度の能率の良い溶接条件
の下で、優れた溶接作業性があり、かつ溶接後に手入れ
が不要で美麗な外観を有する溶接ビードを容易に得るこ
とのできる焼成型フラックスを提供するためになされた
ものである。
<課題を解決するための手段> 本発明は、主成分として、SiO2:30〜45重量%(以
下%),MgO:25〜45%,CaO:5〜15%,Al2O3:2〜15%,Ti
O2:2〜10%,CaF2:1〜5%を含み、脱酸成分として、Mn,
Si,TiおよびAlのうちの1〜3種類の合計で3〜15%を
含み、ガス成分として、CO2:2〜10%を炭酸塩の形で含
み、残部は、微量元素および不純物からなる入熱量90kJ
/cm以上の大入熱サブマージアーク溶接用焼成型フラッ
クスで、かつ粒度が36メッシュ以下の含有率が20%以
下で、かつ14メッシュ以下で36メッシュ超の含有率が60
%以上の粒度分布を有する前項記載の入熱量90kJ/cm
以上の大入熱サブマージアーク溶接用焼成型フラックス
である。
下%),MgO:25〜45%,CaO:5〜15%,Al2O3:2〜15%,Ti
O2:2〜10%,CaF2:1〜5%を含み、脱酸成分として、Mn,
Si,TiおよびAlのうちの1〜3種類の合計で3〜15%を
含み、ガス成分として、CO2:2〜10%を炭酸塩の形で含
み、残部は、微量元素および不純物からなる入熱量90kJ
/cm以上の大入熱サブマージアーク溶接用焼成型フラッ
クスで、かつ粒度が36メッシュ以下の含有率が20%以
下で、かつ14メッシュ以下で36メッシュ超の含有率が60
%以上の粒度分布を有する前項記載の入熱量90kJ/cm
以上の大入熱サブマージアーク溶接用焼成型フラックス
である。
<発明をなすに至った経過および作用> 大入熱溶接用フラックスとしては、溶接スラグの融点
の調整が容易で合金元素の添加ができる焼成型フラック
スが好適であるが、溶融型フラックスに比べてビード外
観や高速性の点で劣るといわれている。
の調整が容易で合金元素の添加ができる焼成型フラック
スが好適であるが、溶融型フラックスに比べてビード外
観や高速性の点で劣るといわれている。
すなわち溶融型フラックスは原料をアーク炉などで溶
融させた後凝固・粉砕したものであり、一般に融点が低
く、大入熱溶接への適用は難しいが、通常の溶接では美
麗な外観を得やすい。一方、焼成型フラックスは、金属
酸化物,弗化物あるいは炭酸塩などの混合結合体である
ため、フラックスの溶融・凝固が不均一になりやすく、
ビード外観や高速性の点で劣ると考えられる。
融させた後凝固・粉砕したものであり、一般に融点が低
く、大入熱溶接への適用は難しいが、通常の溶接では美
麗な外観を得やすい。一方、焼成型フラックスは、金属
酸化物,弗化物あるいは炭酸塩などの混合結合体である
ため、フラックスの溶融・凝固が不均一になりやすく、
ビード外観や高速性の点で劣ると考えられる。
本発明者はこのような現状に鑑み、大電流・高速度の
高能率な条件を用いた大入熱溶接において、ビード外観
を向上させるため焼成型フラックスの特性を総合的に検
討した結果、ビード外観を良好に保つ上でSiO2が最も重
要な役割を果たしており、大入熱溶接性に関してはMgO
を特定量添加することで十分な作業性を保つことが可能
であり、さらに良好なビード外観を得るためには粒度分
布が重要であるということが判明した。本発明はこのよ
うな知見に基づくものである。
高能率な条件を用いた大入熱溶接において、ビード外観
を向上させるため焼成型フラックスの特性を総合的に検
討した結果、ビード外観を良好に保つ上でSiO2が最も重
要な役割を果たしており、大入熱溶接性に関してはMgO
を特定量添加することで十分な作業性を保つことが可能
であり、さらに良好なビード外観を得るためには粒度分
布が重要であるということが判明した。本発明はこのよ
うな知見に基づくものである。
以下にこの発明につき組成・粒度の限定理由を述べ
る。
る。
まず、本発明に係るフラックスは、ビード外観を良好
に保つ上でSiO2を30%以上含むことが肝要である。
に保つ上でSiO2を30%以上含むことが肝要である。
SiO2は、造滓剤としてビード外観を良好に保つために
必要な成分であり、特にビード幅を広げ、ビード表面を
平滑に保つ効果があるが、30%未満ではビード形状は焼
成型特有の凸状ビードになりやすくビード幅も広がりに
くい。一方、45%を超えると大入熱溶接の際にスラグ量
が増加しすぎてかえってビード外観が乱れやすくなる。
必要な成分であり、特にビード幅を広げ、ビード表面を
平滑に保つ効果があるが、30%未満ではビード形状は焼
成型特有の凸状ビードになりやすくビード幅も広がりに
くい。一方、45%を超えると大入熱溶接の際にスラグ量
が増加しすぎてかえってビード外観が乱れやすくなる。
MgOは、生成スラグの融点を上げ大入熱溶接時の作業
性を改善すると同時に、フラックスの塩基度を上げ溶接
金属中の酸素量を低減して靱性を確保するのに重要な成
分であるが、25%未満では十分な効果が得られず、45%
を超えて含有されるとビード形状が凸状になりやすくス
ラグの剥離性が劣化する。
性を改善すると同時に、フラックスの塩基度を上げ溶接
金属中の酸素量を低減して靱性を確保するのに重要な成
分であるが、25%未満では十分な効果が得られず、45%
を超えて含有されるとビード形状が凸状になりやすくス
ラグの剥離性が劣化する。
CaOは、MgOと同様に生成スラグの耐火性を向上させ、
フラックスの塩基度を上げる成分として重要であるが、
5%未満ではこの効果に乏しく、15%を超えて含まれる
とスラグが硬くなって剥離性が悪くなる。
フラックスの塩基度を上げる成分として重要であるが、
5%未満ではこの効果に乏しく、15%を超えて含まれる
とスラグが硬くなって剥離性が悪くなる。
Al2O3は、粘性を低下させずに融点を上昇させるのに
有効な成分であるが、5%未満ではこれらの効果に乏し
く、一方15%を超えるとビード形状が凸状になる傾向が
ある。
有効な成分であるが、5%未満ではこれらの効果に乏し
く、一方15%を超えるとビード形状が凸状になる傾向が
ある。
TiO2は、スラグの剥離性を改善するだけでなく、アー
クを安定させ溶接金属の組織を微細化させて靱性を向上
させるのに有効な成分であるが、2%より少ないと靱性
を向上させる効果に乏しく、10%を超えて添加してもこ
の効果の増進はなく、かえってビード外観を害する。
クを安定させ溶接金属の組織を微細化させて靱性を向上
させるのに有効な成分であるが、2%より少ないと靱性
を向上させる効果に乏しく、10%を超えて添加してもこ
の効果の増進はなく、かえってビード外観を害する。
CaF2は、アークの安定性の向上に効果があるが、1%
未満ではこの効果に乏しく、5%を超えるとスラグの流
動性が増してビード形状が乱れやすくなる。
未満ではこの効果に乏しく、5%を超えるとスラグの流
動性が増してビード形状が乱れやすくなる。
これらのスラグ構成成分に加え、脱酸剤として単体金
属または合金をMn,Si,Ti,Alの1〜4種類の合計で3〜1
5%添加する必要がある。この添加量が3%未満では溶
接金属の靱性を確保することが難しいだけでなくポック
マークが発生しやすくなる。一方15%を超えると酸素量
が低くなりすぎてかえって靱性を劣化させる。
属または合金をMn,Si,Ti,Alの1〜4種類の合計で3〜1
5%添加する必要がある。この添加量が3%未満では溶
接金属の靱性を確保することが難しいだけでなくポック
マークが発生しやすくなる。一方15%を超えると酸素量
が低くなりすぎてかえって靱性を劣化させる。
また、炭酸塩の形で含まれるCO2は溶接金属中の水素
量を低減させるために必要であるが、2%未満ではその
効果に乏しく、10%を超えるとガス発生量が増えすぎて
ポックマークの発生やビード形状が乱れやすくなる。
量を低減させるために必要であるが、2%未満ではその
効果に乏しく、10%を超えるとガス発生量が増えすぎて
ポックマークの発生やビード形状が乱れやすくなる。
以上フラックスの特定成分に関して述べたが、これら
特定成分以外でも通常フラックスに用いられている成分
は添加してもさしつかえない。
特定成分以外でも通常フラックスに用いられている成分
は添加してもさしつかえない。
このような成分としてはMnO,BaO,ZrO,B2O3,アルカリ
金属酸化物(K2O,Na2Oなど)があり、MnOは10%以下の
範囲で、アルカリ金属酸化物は合計で5%以下の範囲
で、その他の成分も各々5%以下の範囲で含有させるこ
とができる。
金属酸化物(K2O,Na2Oなど)があり、MnOは10%以下の
範囲で、アルカリ金属酸化物は合計で5%以下の範囲
で、その他の成分も各々5%以下の範囲で含有させるこ
とができる。
ところでこの発明では使用フラックスにつき、単に上
記した成分組成範囲を満足させるだけでも良好なビード
外観を得ることができるが、さらに粒度分析も36メッシ
ュより細いものが20%以下で、かつ14メッシュ以下で36
メッシュより粗いものを60%以上とすることにより、さ
らに良好な溶接作業性の下により大入熱で優良なビード
外観を得ることができるようになる。
記した成分組成範囲を満足させるだけでも良好なビード
外観を得ることができるが、さらに粒度分析も36メッシ
ュより細いものが20%以下で、かつ14メッシュ以下で36
メッシュより粗いものを60%以上とすることにより、さ
らに良好な溶接作業性の下により大入熱で優良なビード
外観を得ることができるようになる。
粒度分布は、大入熱溶接の際のガス抜けを良好に保つ
ために重要な要素であり、特に良好なビード外観を得る
ためには間欠的なガスの流出を避ける必要がある。この
ためには粒径の揃った粒子が主体を占める構成とするこ
とが肝要であり、14メッシュ以下で36メッシュより粗い
粒子が60%に満たなかったり、36メッシュ以下の細い粒
子が20%を超えるとガス抜けが悪くなりビード外観が劣
化する。
ために重要な要素であり、特に良好なビード外観を得る
ためには間欠的なガスの流出を避ける必要がある。この
ためには粒径の揃った粒子が主体を占める構成とするこ
とが肝要であり、14メッシュ以下で36メッシュより粗い
粒子が60%に満たなかったり、36メッシュ以下の細い粒
子が20%を超えるとガス抜けが悪くなりビード外観が劣
化する。
以上に示したフラックス成分組成と粒度構成の特定に
よって、高電流を用いた大入熱サブマージアーク溶接に
おいてビード外観に優れ、かつ十分な靱性を有する溶接
金属を容易に欠陥なく得ることができる。
よって、高電流を用いた大入熱サブマージアーク溶接に
おいてビード外観に優れ、かつ十分な靱性を有する溶接
金属を容易に欠陥なく得ることができる。
また、靱性がそれほど高くなくても良い場合には、Ti
O2を添加しなくてもさしつかえない。
O2を添加しなくてもさしつかえない。
<実施例> 本発明に係る実施例を以下に説明する。
供試材として第1表に示す組成である鋼板と、第2表
に示す組成および粒度分布であるフラックス、および第
3表に示す溶接ワイヤを用いて、入熱量91kJ/cm、305kJ
/cmの大入熱溶接によって第4表に示す溶接条件下に片
面1パス溶接を行った。なお、本溶接時の間先形状を第
1図に示す。
に示す組成および粒度分布であるフラックス、および第
3表に示す溶接ワイヤを用いて、入熱量91kJ/cm、305kJ
/cmの大入熱溶接によって第4表に示す溶接条件下に片
面1パス溶接を行った。なお、本溶接時の間先形状を第
1図に示す。
このときの溶接結果を第5表に示す。第2図にビード
形状の種類を示したが、(a)は優良な形状、(b)は
凸状で幅が狭く不良な形状、(c)はビード幅は狭いが
良好な形状である。
形状の種類を示したが、(a)は優良な形状、(b)は
凸状で幅が狭く不良な形状、(c)はビード幅は狭いが
良好な形状である。
フラックス記号A〜Eは、この発明に係る実施例であ
り組成および粒度構成が適正範囲に入っているため優良
な形状の溶接ビードを欠陥なく得ることができた。フラ
ックス記号F〜Iは、フラックスの組成が適正範囲をは
ずれているためいずれも良好なビード外観が得られなか
った。フラックス記号J〜Lは、粒度構成が適正範囲を
はずれているためビード幅がやや狭いが組成が適正範囲
に入っているため比較的良好なビード外観が得られた。
り組成および粒度構成が適正範囲に入っているため優良
な形状の溶接ビードを欠陥なく得ることができた。フラ
ックス記号F〜Iは、フラックスの組成が適正範囲をは
ずれているためいずれも良好なビード外観が得られなか
った。フラックス記号J〜Lは、粒度構成が適正範囲を
はずれているためビード幅がやや狭いが組成が適正範囲
に入っているため比較的良好なビード外観が得られた。
また、フラックス記号Mでは、TiO2を含まないため靱
性がやや劣るが、良好なビード外観が得られた。
性がやや劣るが、良好なビード外観が得られた。
<発明の効果> 前述のように、本発明に係るフラックスを用いれば、
高電流を用いた能率のよい溶接条件の下で、外観の優れ
た溶接ビードを容易に欠陥なく得ることができ、ボック
ス柱の角継手のような溶接線の長いサブマージアーク溶
接に要する時間を大幅に短縮することができる。
高電流を用いた能率のよい溶接条件の下で、外観の優れ
た溶接ビードを容易に欠陥なく得ることができ、ボック
ス柱の角継手のような溶接線の長いサブマージアーク溶
接に要する時間を大幅に短縮することができる。
【図面の簡単な説明】 第1図は、実施例における開先形状を示す断面図、第2
図は、ビード形状の種類を示した模式図である。 1……母材、2……開先部、 3……裏あて材、4……溶接金属、 a……開先角度、d……開先深さ、 f……ルート面。
図は、ビード形状の種類を示した模式図である。 1……母材、2……開先部、 3……裏あて材、4……溶接金属、 a……開先角度、d……開先深さ、 f……ルート面。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−159298(JP,A) 特開 昭50−139043(JP,A) 特公 平1−56879(JP,B2) 特公 昭57−31516(JP,B2)
Claims (2)
- 【請求項1】主成分として、 SiO2:30〜45重量%(以下%), MgO:25〜45%, CaO:5〜15%, Al2O3:2〜15%, TiO2:2〜10%, CaF2:1〜5%を含み、 脱酸成分として、 Mn,Si,TiおよびAlのうちの1〜4種類の合計で3〜15%
を含み、 ガス成分として、 CO2:2〜10%を炭酸塩の形で含み、 残部は、微量元素および不純物からなる入熱量90kJ/cm
以上の大入熱サブマージアーク溶接用焼成型フラック
ス。 - 【請求項2】粒度が36メッシュ以下の含有率が20%以下
で、かつ14メッシュ以下で36メッシュ超の含有率が60%
以上の粒度分布を有する請求項1記載の入熱量90kJ/cm
以上の大入熱サブマージアーク溶接焼成型フラックス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1160883A JPH082513B2 (ja) | 1989-06-26 | 1989-06-26 | 大入熱サブマージアーク溶接用焼成型フラックス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1160883A JPH082513B2 (ja) | 1989-06-26 | 1989-06-26 | 大入熱サブマージアーク溶接用焼成型フラックス |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0327891A JPH0327891A (ja) | 1991-02-06 |
JPH082513B2 true JPH082513B2 (ja) | 1996-01-17 |
Family
ID=15724434
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1160883A Expired - Fee Related JPH082513B2 (ja) | 1989-06-26 | 1989-06-26 | 大入熱サブマージアーク溶接用焼成型フラックス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH082513B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60239749A (ja) * | 1984-05-15 | 1985-11-28 | Konishiroku Photo Ind Co Ltd | ハロゲン化銀カラ−写真感光材料の処理方法 |
EP0867348B1 (en) * | 1997-03-28 | 2004-05-26 | HONDA LOCK MFG. Co., LTD. | Steering lock device |
JP3617597B2 (ja) * | 1998-06-11 | 2005-02-09 | 株式会社神戸製鋼所 | サブマージアーク溶接用ボンドフラックス |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4940251A (ja) * | 1972-08-28 | 1974-04-15 | ||
JPS5439817B2 (ja) * | 1974-04-26 | 1979-11-30 | ||
JPS5116172A (en) * | 1974-07-30 | 1976-02-09 | Toyomatsu Nishimura | Gasukonronadono nisuiguooibuta |
-
1989
- 1989-06-26 JP JP1160883A patent/JPH082513B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0327891A (ja) | 1991-02-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4017339A (en) | Flux for use in submerged arc welding of steel | |
JP5874068B2 (ja) | 片面サブマージアーク溶接用フラックス | |
US4764224A (en) | Baked flux for submerged arc welding | |
CN103008923A (zh) | 用于焊接1Ni9钢的低氢碱性焊条及其制备方法 | |
JP2013154363A (ja) | 片面サブマージアーク溶接用フラックス | |
KR100706026B1 (ko) | 고속용접성이 우수한 서브머지드 아크 용접용 소결형플럭스 | |
JP7231499B2 (ja) | フラックス入りワイヤ及び溶接方法 | |
JP2015155111A (ja) | 多電極片面サブマージアーク溶接用ボンドフラックス | |
JP2672243B2 (ja) | 片面サブマージアーク溶接用フラックス及びそれを使用した溶接方法 | |
JP3686545B2 (ja) | 簡易片面サブマージアーク溶接用開先充填材およびそれを用いた溶接方法。 | |
JPH0557448A (ja) | 厚鋼板の高能率すみ肉溶接方法 | |
JPH082513B2 (ja) | 大入熱サブマージアーク溶接用焼成型フラックス | |
KR100513214B1 (ko) | 서브머지드 아크 용접용 본드 플럭스 | |
JP6071798B2 (ja) | 片面サブマージアーク溶接用フラックス | |
JP2014091150A (ja) | 多電極片面サブマージアーク溶接用ボンドフラックス | |
JP6071797B2 (ja) | 片面サブマージアーク溶接用フラックス | |
JPH05228691A (ja) | セルフシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤ | |
JPH0335033B2 (ja) | ||
JPH11216593A (ja) | 低水素系被覆アーク溶接棒 | |
JPH0852572A (ja) | ガスシールドアーク溶接方法 | |
JPH0521677B2 (ja) | ||
WO2006126519A1 (ja) | サブマージアーク溶接用溶融型フラックス | |
JPH0783952B2 (ja) | ステンレス鋼溶接用フラックス入りワイヤ | |
JP6152316B2 (ja) | 片面サブマージアーク溶接用フラックス | |
JP2978350B2 (ja) | 多電極片面サブマージアーク溶接法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080117 Year of fee payment: 12 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090117 Year of fee payment: 13 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |