JPH0825121B2

JPH0825121B2 - ワ−ク搬送装置

Info

Publication number: JPH0825121B2
Application number: JP61287204A
Authority: JP
Inventors: 隆司沖永; 昭二大田
Original assignee: Mazda Motor Corp
Current assignee: Mazda Motor Corp
Priority date: 1986-12-01
Filing date: 1986-12-01
Publication date: 1996-03-13
Anticipated expiration: 2011-03-13
Also published as: JPS63139637A

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、軸状部材等のワークをマシンへ供給するた
めのワーク搬送装置に関するものである。

（従来技術）例えば、転造加工用のマシンに対して軸状部材からな
るワークを連続的に供給する場合、水平軸回りに周回す
るエンドレスコンベア上にワークを並べて載置し、マシ
ンのワーク取扱い位置においてワークの受け渡しを行う
ようにしたものが従来から良く知られている。

（発明が解決しようとする問題点）上記従来技術において開示されているように、水平軸
回りを周回するエンドレスコンベアを用いてワークの受
け渡しを行う場合、該エンドレスコンベアの下半分は反
転状態となっているため、ワークストック用として使用
できず、未加工のワークをエンドレスコンベア上に多数
ストックしておくためには、マシンのワーク取扱い位置
より手前側に位置する部分（即ち、ストックエリア）を
長くとらざるを得なくなる。その結果、エンドレスコン
ベア（換言すれば、搬送装置）の占めるスペースがマシ
ンの巾を超えることとなり、数台のマシンを列設する場
合にマシン間隔を多くとらなければならなくなり、数台
のマシンを一人の人員で運転管理することが難しくなる
という問題が派生してくる。

本発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、搬送装
置の占有スペースを巾方向に広げることなく、ワークの
ストックエリアを増大させるようにするとともに、マシ
ンへのワーク受け渡しを確実に行い得るようにすること
を目的とするものである。

（問題点を解決するための手段）本発明では、上記問題点を解決するための手段，とし
て、垂直軸によって回動自在に枢支される複数のプーリ
に張り渡され、駆動手段により前記プーリ回りを周回せ
しめられる如く構成されたエンドレスコンベアを、マシ
ンのワーク取扱い位置に近接させて配置するとともに、
該エンドレスコンベアに、軸方向に大径部を有する軸状
部材からなるワークを略鉛直姿勢で吊り掛け支持するた
めのワーク受け部が前記エンドレスコンベアの水平方向
外向きとされた多数のワーク受治具を水平軸回りに揺動
自在に枢支し且つ、前記各ワーク受治具の下部に、該各
ワーク受治具の枢支点より外方に位置して係合片をそれ
ぞれ突設する一方、前記ワーク取扱い位置に、前記各ワ
ーク受治具に支持された状態のワークを略水平姿勢に姿
勢変更するワーク姿勢変更手段を付設するとともに、該
ワーク姿勢変更手段を、昇降作動するものであって、上
昇作動時においては前記係合片と係合してこれを上昇方
向に押し上げ、下降作動時においては前記ワーク受治具
を自重により復帰させるものとしている（作用）本発明では、上記手段によって、次のような作用が得
られる。

即ち、垂直軸によって回動自在に枢支された複数のプ
ーリの回りを周回するエンドレスコンベアに設けた多数
のワーク受治具に、ワークを略鉛直姿勢で吊り掛け支持
し、エンドレスコンベアの周回に伴ってワークをマシン
のワーク取扱い位置へ搬送するようにしたことにより、
エンドレスコンベアのほとんど全周がワークのストック
エリアとして活用できることとなる。そして、マシンの
ワーク取扱い位置へ搬送されたワークは、ワーク姿勢変
更手段の上昇作動に伴うワーク受治具における係合片の
押し上げにより、略鉛直姿勢から略水平姿勢に姿勢変更
されてマシンに確実に受け渡され、ワーク受け渡し後に
おけるワーク姿勢変更手段の下降作動により、ワーク受
治具は自重により復帰せしめられることとなる。

（実施例）以下、添付の図面を参照して本発明の好適な実施例を
説明する。

本実施例のワーク搬送装置Ａは、軸部7aの一端に歯車
部（即ち、大径部）7bを有する軸状部材からなるワーク
７に対してセレーション加工を行うマシンＭのワーク取
扱い位置Ｓへワーク７を搬送するためのものであり、第
１図および第２図図示の如く、略二等辺鈍角三角形の外
周形状を有する支持フレーム１と、該支持フレーム１の
三頂点P₁，P₂，P₃および最長辺の中央部位P₄に立設され
た垂直軸2,2,2,2に対して回動自在に枢支されたスプロ
ケットタイプのプーリ3,3,3,3と、該プーリ3,3,3,3に張
り渡されたチェーンタイプのエンドレスコンベア４と、
前記プーリ3,3,3,3のうちの一つを回転駆動させる駆動
手段として作用するインデックスモータ５と、前記エン
ドレスコンベア４に多数設けられたワーク受治具6,6・
・・とからなっている。そして、前記ワーク搬送装置Ａ
は、支持フレーム１の鈍角側頂点P₁をマシンＭのワーク
取扱い位置Ｓに近接させて設置されており、又、前記エ
ンドレスコンベア４は、インデックスモータ５の駆動に
より前記プーリ3,3,3,3の回りをワーク受治具6,6・・・
の取付ピッチずつ周回せしめられるようになっている。
なお、本実施例のワーク搬送装置Ａの巾方向占有長さ
は、マシンＭの巾と略同一とされている。従って、数台
のマシンM,M・・・を列設する場合におけるマシン相互
間の間隔をできるだけ狭くすることができるようになっ
ているのである。

前記ワーク受治具６は、前記エンドレスコンベア４に
設けられた支持部８に形成された縦方向の長穴９に対し
て上下動自在に係合された水平軸10の回りに揺動自在に
支持されており、その外端部には、前記ワーク７の歯車
部7bの直下をクランプする水平方向外向きの二叉状の第
１ワーク受け部11とワーク７の軸部7aを受ける凹面状の
第２ワーク受け部12とが設けられている。つまり、この
ワーク受治具６においては、その第１ワーク受け部11に
ワーク７の歯車部7b直下を吊り掛けし且つ第２ワーク受
け部12にワーク７の軸部7aを受持することによってワー
ク７が略鉛直姿勢で吊り掛け支持されることとなってい
るのである。なお、ワーク受治具６に吊り掛け支持され
たワーク７が、略鉛直姿勢を保持した状態でエンドレス
コンベア４の周回に応じて移動し得るように前記ワーク
受治具６の第２クランプ部材12下面を摺動案内するガイ
ドレール13が前記支持フレーム１外周より突設せしめら
れている。

また、前記ワーク受治具６の中間部（換言すれば、枢
支点である水平軸10より外方位置）には、該ワーク受治
具６の揺動操作時に後述するワーク姿勢変更手段15と係
合せしめられる係合片14が下向きに突設せしめられてい
る。

一方、前記ワーク姿勢変更手段15は、本実施例では昇
降作動する油圧シリンダで構成されており、前記支持フ
レーム１において前記マシンＭのワーク取扱い位置Ｓと
対応する位置に設けられている。即ち、支持フレーム１
の側方に突設された取付部材16に対して、ワーク取扱い
位置Ｓに対応する位置に位置決めされるワーク受治具６
の係合片14の直下方に臨む如く油圧シリンダ15を固定し
且つ該油圧シリンダ15のピストンロッド17上端に前記係
合片14と係合可能な如く構成された受部18を設けて、ピ
ストンロッド17の伸張作動により前記係合片14を上昇方
向に押し上げて前記ワーク受治具６を水平軸10の回りで
揺動操作し得るようにされているのである。

図面中、符号19はマシンＭのワークチャツクヘッド、
20はワーク７を水平姿勢で支持するチャッカー,21,22は
チャッカー20に水平姿勢で支持された状態のワーク７の
芯出しを行うための可動芯出しピンおよび固定芯出しピ
ンである。

ついで、図示のワーク搬送装置の作用を説明する。

まず、準備段階として、エンドレスコンベア４のワー
ク受治具6,6・・・において、頂点P₁〜P₃間に位置する
ものに未加工のワーク7,7・・・をそれぞれ吊り掛け支
持し、頂点P₃に位置する一つのワーク受治具６に未加工
ワークの終了を知らせる目印となるダミーワークを吊り
掛け支持する。なお、エンドレスコンベア４全周のワー
ク受治具6,6・・・に未加工のワーク7,7・・・を吊り掛
け支持し、頂点P₁の次に位置するワーク受治具６にダミ
ーワークを支持するようにしても差し支えない。

しかる後、インデックスモータ５を駆動させてエンド
レスコンベア４を１ピッチづつ周回させると、マシンＭ
のワーク取扱い位置Ｓにワーク受治具６に吊り掛け支持
された未加工のワーク７が次々と搬送されてくるが、未
加工のワーク７を吊り掛け支持したワーク受治具６がワ
ーク取扱い位置Ｓに搬送されてくると、油圧シリンダ15
が作動せしめられて、そのピストンロッド17が伸張せし
められる。すると、第１段階として前記ピストンロッド
17の伸張に伴ってワーク受治具６がエンドレスコンベア
４側の支持部８に形成された長穴９と水平軸10との係合
により上動せしめられて第１図鎖線図示の状態となる。
その後、さらなるピストンロッド17の伸張に伴って、前
記ワーク受治具６は前記長穴９上端に係合された水平軸
10を回動中心として矢印Ｂ方向に弧回動せしめられ、第
３図図示の如くワーク７が略水平姿勢に姿勢変更され
る。この時、略水平姿勢に姿勢変更されたワーク７が、
マシンＭのチャッカー20に臨ましめられるように、チャ
ッカー20と長穴９上端との位置関係が決定されている。
しかる後、前記ワーク７は、チャッカー20によって水平
姿勢に支持された後、可動芯出しピン21と固定芯出しピ
ン22とによって芯出しされ、セレーション加工が施され
る。そして、加工後においては、加工済みのワーク７を
受け渡されたワーク受治具６は、前記と逆にピストンロ
ッド17の短縮に伴って自重により長穴９に沿って下動せ
しめられた後、矢印Ｂと逆の方向に弧回動せしめられて
元の状態（第１図実線図示）に復帰せしめられる。

上記した如く、本実施例によれば、必要であればエン
ドレスコンベア４の全周に亘るワーク受治具6,6・・・
に未加工のワーク7,7・・・をストックしておくことが
でき、ワーク搬送装置Ａの巾方向占有長さを大きくする
ことなく、未加工ワークのストックエリアを著しく増大
せしめることができるとともに、ワーク取扱い位置Ｓに
搬送されたワーク７は、油圧シリンダ15の作動により略
鉛直姿勢から略水平姿勢に姿勢変更されて確実にマシン
Ｍ側へ受け渡されるのである。

本発明のワーク搬送装置は、本実施例に示されたセレ
ーション加工用マシンへのワーク搬送にのみ適用される
ものではなく、他の加工用マシンあるいは組立用マシン
等にも適用可能なことは勿論である。

また、本発明のワーク搬送装置は、上記実施例の構造
に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範
囲において適宜設計変更可能なことも勿論である。

（発明の効果）叙上の如く、本発明によれば、垂直軸によって回動自
在に枢支される複数のプーリに張り渡され、駆動手段に
より前記プーリ回りを周回せしめられる如く構成された
エンドレスコンベアを、マシンのワーク取扱い位置に近
接させて配置するとともに、該エンドレスコンベアに、
ワークを略鉛直姿勢で吊り掛け支持すべく構成され且つ
水平軸回りに揺動自在に支持されたワーク受治具を多数
設けて、エンドレスコンベアの周回に伴ってワーク受治
具に吊り掛け支持されたワークをマシンのワーク取扱い
位置へ搬送するようにしたので、エンドレスコンベアの
ほとんど全周がワークのストックエリアとして活用でき
ることとなり、ワーク搬送装置の巾方向占有スペースを
大きくすることなく、ワークストックエリアを著しく増
大せしめることができるという優れた効果がある。

また、前記ワーク取扱い位置に、前記各ワーク受治具
に支持された状態のワークを略水平姿勢に姿勢変更すべ
くワーク受治具を揺動操作するワーク姿勢変更手段を付
設したので、マシンのワーク取扱い位置へ搬送されてき
たワークは、ワーク姿勢変更手段の作動により、略鉛直
姿勢から略水平姿勢に容易に姿勢変更されることとな
り、ワーク受治具へのワーク支持が吊り掛け方式であっ
ても、マシンへのワーク受け渡しを確実に行うことがで
きるという効果もある。

しかも、ワーク姿勢変更手段を、昇降作動するもので
あって、上昇作動時においてはワーク受治具に設けられ
た係合片と係合してこれを上昇方向に押し上げ、下降作
動時においては前記ワーク受治具を自重により復帰させ
るものとしているので、ワークの水平姿勢への変更がワ
ーク姿勢変更手段の上昇作動により容易に達成できると
ともに、ワーク受治具の復帰がワーク姿勢変更手段の下
降作動に伴ってワーク受治具の自重により容易に達成で
きることとなり、操作性が良好となるという効果もあ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例にかかるワーク搬送装置の縦断
面図（第２図のＩ−Ｉ拡大断面図）、第２図は本発明の
実施例にかかるワーク搬送装置の平面図、第３図は第１
図図示のワーク搬送装置の作動状態を示す要部断面図で
ある。２……垂直軸３……プーリ４……エンドレスコンベア５……駆動手段（インデックスモータ）６……ワーク受治具７……ワーク 10……水平軸 11……ワーク受け部 14……係合片 15……ワーク姿勢変更手段（油圧シリンダ）Ｍ……マシンＳ……ワーク取扱い位置

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】垂直軸によって回動自在に枢支される複数
のプーリに張り渡され、駆動手段により前記プーリ回り
を周回せしめられる如く構成されたエンドレスコンベア
が、マシンのワーク取扱い位置に近接させて配置されて
おり、該エンドレスコンベアには、軸方向に大径部を有
する軸状部材からなるワークを略鉛直姿勢で吊り掛け支
持するためのワーク受け部が前記エンドレスコンベアの
水平方向外向きとされた多数のワーク受治具が水平軸回
りに揺動自在に枢支され、前記各ワーク受治具の下部に
は、該各ワーク受治具の枢支点より外方に位置して係合
片がそれぞれ突設される一方、前記ワーク取扱い位置に
は、前記各ワーク受治具に支持された状態のワークを略
水平姿勢に姿勢変更するワーク姿勢変更手段が付設され
ており、該ワーク姿勢変更手段は、昇降作動するもので
あって、上昇作動時においては前記係合片と係合してこ
れを上昇方向に押し上げ、下降作動時においては前記ワ
ーク受治具を自重により復帰させるものとされているこ
とを特徴とするワーク搬送装置。