JPH0825081A - 白金及び白金合金用ろう材 - Google Patents
白金及び白金合金用ろう材Info
- Publication number
- JPH0825081A JPH0825081A JP18509594A JP18509594A JPH0825081A JP H0825081 A JPH0825081 A JP H0825081A JP 18509594 A JP18509594 A JP 18509594A JP 18509594 A JP18509594 A JP 18509594A JP H0825081 A JPH0825081 A JP H0825081A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- platinum
- brazing
- alloy
- filler metal
- good
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Ceramic Products (AREA)
- Adornments (AREA)
Abstract
の白金,白金合金のろう付のろう材について作業性が良
く、母材の白金,白金合金との濡れ性が良く、良接合性
を介して充分な機械的強度を有し、表面粗さが小さく、
ろう付後の酸洗処理でも変色せず、色調的に母材とのな
じみ性が良いようにする。 【構成】重量配合比がアンチモン4%〜18.5%未満
であって、残部白金と不純物より成る基合金に更に重量
配合比が、インジウム0.05〜5.0%,スズ0.0
5〜5.0%,ガリウム0.05〜5.0%,ゲルマニ
ウム0.05〜5.0%の少くとも一種を添加されてい
る。
Description
金製の時計バンド,指輪,ネックレース等の装身具、及
び、各種機械器具の構造材料等の接合に用いられるろう
材の技術分野に属する。
時計バンド,指輪,ネックレース等の装身具、及び、各
種機械器具,装置類の構造材料はその審美的観点、或い
は、利用目的、更には構造的要因等により複数種の素材
自体を相互に接合する態様が多い。
ろう材を用いるろう付手段が一般的であり、より具体的
には高周波誘導加熱によるろう付、或いは、電気炉加熱
によるろう付手段が広く用いられ、更に用いられるろう
材の融点は作業性等の観点から母材金属と100℃以上
の融点差があることが好ましいとされている。
材質、特に、白金、及び、白金合金の母材の接合用とし
ては一般に金合金、或いは、パラジウム合金が用いられ
ている。
られているろう材としての金合金は、比較的低融点を有
することから、ろう付の作業性が比較的良好であるもの
の、亜鉛,カドミウム等が多量に含まれているために、
ろう付の作業時にこれらの添加元素と母材の白金,白金
合金とが反応し、ろう付の境界部に脆い拡散層が形成さ
れて製品の機械的強度が弱くなる欠点を有し、又、母材
の白金との濡れ性も悪く、接合性に乏しい難点があり、
更にはろう付部の表面粗さが大きいという不具合があ
り、加えて、ろう付後に必要とされる酸洗処理によりろ
う材が変色する不都合さがあり、そのうえ、母材である
白金、及び、白金合金と色調的に異なる点があり、した
がって、審美的にはなじみが悪いというマイナス点があ
った。
ッケル,銅,銀等を含む合金であるが母材の白金,白金
合金との濡れ性が不良で接合性に乏しい難点があり、更
にはろう付部の表面粗さが大きい不具合があり、そのう
え、上述ろう材の金合金同様に母材である白金、及び、
白金合金と色調的に異和感を伴う審美上なじみが悪とい
うマイナス点があった。
く白金、及び、白金合金用ろう材とはいうものの、白金
を全く含有しないろう材であり、母材の白金,白金合金
と同白金品位のろう材の現出が広く産業界より強く要望
されていた。
基づく母材の白金,白金合金に対するろう材の問題点を
解決すべき技術的課題とし、ろう付作業性が良く、又、
母材の白金,白金合金との濡れ性が良く、接合性に優
れ、したがって、充分な機械的強度を有し、しかも、ろ
う付部の表面粗さが小さく、加えて、ろう付後必要とな
る酸洗処理作業にあっても変色することがなく、更には
色調的に、及び、白金品位的にも母材の白金、及び、白
金合金と同様でなじみ性が良いようにして金属製品製造
産業における接合技術利用分野に益する優れた白金、及
び、白金合金用ろう材を提供せんとするものである。
述特許請求の範囲を要旨とするこの出願の発明の構成
は、前述課題を解決するために、重量配合比でアンチモ
ン4%以上〜18.5%未満であって、残部白金と不純
物より成るろう材が母材の白金、及び、白金合金との濡
れ性が良く、又、接合性に優れ、充分な機械的強度を有
し、しかも、ろう付部の表面粗さが小さく、更に色調的
にも母材の白金、及び、白金合金と同様でなじみ性が良
く、加えて、ろう付後に必要な酸洗処理作業でも変色す
ることがなく、そのうえ、上述基合金に対し重量配合比
がインジウム0.05〜5.0%,スズ0.05〜5.
0%,ガリウム0.05〜5.0%,ゲルマニウム0.
05〜5.0%の少くとも一種を添加することにより、
融点の低下,ろう付作業性の向上,母材白金、及び、白
金合金との濡れ性改善,接合強度向上,表面粗さ低減等
の機能,効果を助長改善することが出来るようにした技
術的手段を講じたものである。
背景を述べると、アンチモンについて重量比を4%以上
〜18.5%未満としたのは4%未満であると、融点が
高く、理想的なろう付温度である母材金属の白金,白金
合金との融点差100℃以上を確保出来ず、ろう付作業
が困難であるばかりか、母材の白金,白金合金との濡れ
性が低下し、良好な接合性が損われることが実験により
確認され、一方、18.5%以上になると、高品位白金
合金との融点差が大きくなり接合強度が低下すると共
に、表面粗さが大きくなることが実験により確認された
ことから、したがって、アンチモンについては重量比を
4%以上〜18.5%未満を最適範囲としたものであ
る。
ウムについては0.05〜5.0%,スズについては
0.05〜5.0%,ガリウムについては0.05〜
5.0%,ゲルマニウムについては0.05〜5.0%
の少くとも一種を添加することとした技術的根拠は、そ
れらの少くとも一種を添加することにより融点を低下
し、ろう付作業性を向上し、又、母材の白金、及び、白
金合金との濡れ性を改善し、更に、接合強度を向上し、
加えて、ろう付部表面粗さを低減するそれぞれの機能,
効果を助長改善する作用があることを実験により確認し
たことによるものである。
由は、インジウムについては0.05%以下では充分な
効果が確認されず、一方、5.0%を超えると、母材の
白金,白金合金との濡れ性が低下し、ろう付接合強度が
低下することが実験的に確認され、したがって、その重
量配合比で0.05〜5.0%を最適範囲と決定したも
のである。
果が期待出来ず、一方、5.0%を超えると接合強度の
低下が生じるばかりか、ろう付部の表面粗さが大きくな
り、更に色調的に白金、及び、白金合金と異なることが
確認され、したがって、スズについては0.05〜5.
0%を最適範囲として限定したものである。
同様0.05%以下の添加では実験により効果が認めら
れず、一方、5.0%を超えると母材としての白金,白
金合金との濡れ性が低下し、ろう付接合強度が低下する
のみならず、ろう付部の表面粗さが大きくなることが実
験により確認され、そのため、ガリウムについては0.
05〜5.0%を最適範囲と限定したものである。
%以下では期待する効果が確認出来ず、一方、5%を超
えると、ガリウム同様、母材の白金,白金合金との濡れ
性が低下し、ろう付接合強度の低下が生じることが確認
され、したがって、当該ゲルマニウムについては0.0
5〜5.0%を最適範囲として限定的に決定したもので
ある。
いての従来例と対比し示すと次の表1の通りである。
溶解して直径2mm,長さ50mmの所定形状のろう材
を作製した。
これまた周知の処理方法により微粉化し、粉末ろう材を
作製した。
試験方法により試験し、表2に示す結果を得た。
3191の硬ろうの広がり試験方法に準じた方法により試験
し、ろうの広がり状態、及び、表面粗れを観察した。
び、せん断試験方法に準じた方法により試験片を作製
し、JIS Z 2241に準じた引張り試験方法を用いて試験し
た。
希塩酸溶液中に全浸漬して変色度合いを観察した。
に重量配合比でアンチモン4%以上〜18.5%未満で
あって、残部白金と不純物より成るろう材としたことに
よりろう付作業性が良く、又、母材の白金,白金合金と
の濡れ性が良く、接合性に優れ、したがって、充分な機
械的強度を有し、しかも、ろう付部の表面粗さが小さ
く、加えて、ろう付後必要となる酸洗処理作業でも変色
することがなく、更には母材の白金、及び、白金合金と
同様な白金品位で、又、上述合金を基合金としたものに
対し重量配合比がインジウム0.05〜5.0%,スズ
0.05〜5.0%,ガリウム0.05〜5.0%,ゲ
ルマニウム0.05〜5.0%の少くとも一種を添加す
ることにより、上記融点の低下,ろう付作業性の向上,
母材の白金,白金合金との濡れ性改善,接合強度向上,
表面粗さ低減等の機能,効果を助長改善することが出来
るという優れた効果が奏される。
Claims (2)
- 【請求項1】重量配合比がアンチモン4.0%以上〜1
8.5%未満であって、残部白金と不純物より成ること
を特徴とする白金及び白金合金用ろう材。 - 【請求項2】重量配合比がアンチモン4.0%以上〜1
8.5%未満であって、残部白金と不純物より成り、更
に重量配合比でインジウム0.05〜5.0%,スズ
0.05〜5.0%,ガリウム0.05〜5.0%,ゲ
ルマニウム0.05〜5.0%の少くとも一種を添加さ
れていることを特徴とする白金及び白金合金用ろう材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18509594A JP3687996B2 (ja) | 1994-07-15 | 1994-07-15 | 白金及び白金合金用ろう材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18509594A JP3687996B2 (ja) | 1994-07-15 | 1994-07-15 | 白金及び白金合金用ろう材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0825081A true JPH0825081A (ja) | 1996-01-30 |
JP3687996B2 JP3687996B2 (ja) | 2005-08-24 |
Family
ID=16164763
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18509594A Expired - Fee Related JP3687996B2 (ja) | 1994-07-15 | 1994-07-15 | 白金及び白金合金用ろう材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3687996B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112837762A (zh) * | 2021-01-05 | 2021-05-25 | 广东省科学院资源综合利用研究所 | 一种铂钯共生矿的浮选精矿中铂钯品位的预测方法 |
CN112861076A (zh) * | 2021-01-05 | 2021-05-28 | 广东省科学院资源综合利用研究所 | 一种基于线性回归模型的铂钯品位的预测方法 |
-
1994
- 1994-07-15 JP JP18509594A patent/JP3687996B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112837762A (zh) * | 2021-01-05 | 2021-05-25 | 广东省科学院资源综合利用研究所 | 一种铂钯共生矿的浮选精矿中铂钯品位的预测方法 |
CN112861076A (zh) * | 2021-01-05 | 2021-05-28 | 广东省科学院资源综合利用研究所 | 一种基于线性回归模型的铂钯品位的预测方法 |
CN112837762B (zh) * | 2021-01-05 | 2023-12-22 | 广东省科学院资源综合利用研究所 | 一种铂钯共生矿的浮选精矿中铂钯品位的预测方法 |
CN112861076B (zh) * | 2021-01-05 | 2023-12-26 | 广东省科学院资源综合利用研究所 | 一种基于线性回归模型的铂钯品位的预测方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3687996B2 (ja) | 2005-08-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2014097532A (ja) | 無銀無鉛はんだ組成物 | |
WO2002002834A1 (fr) | Alliage dur de metal noble et son procede d'obtention | |
JP2780611B2 (ja) | 少量成分の合金化で硬質化した金装飾品材 | |
JPWO2002076669A1 (ja) | ロウ材 | |
JPS60194028A (ja) | 金貧有の歯科用合金 | |
JPH0825081A (ja) | 白金及び白金合金用ろう材 | |
JP3497082B2 (ja) | 白金、及び白金合金用ろう材 | |
JPH03173729A (ja) | ろう付け充填金属として使用される銅合金 | |
JP3477025B2 (ja) | 白金及び白金合金用ろう材 | |
US5314109A (en) | Brazing alloy and method of brazing | |
US7118707B2 (en) | Silver-platinum alloy and methods of manufacturing same | |
JP3221178B2 (ja) | 硬さ安定性のすぐれた金装飾品用高硬度伸線加工ワイヤー材 | |
JP3278816B2 (ja) | 白金及び白金合金用ろう材 | |
JP3221179B2 (ja) | 硬さ安定性のすぐれた金装飾品用高硬度伸線加工ワイヤー材 | |
JPH079189A (ja) | 白金及び白金合金用ろう材 | |
JPH0195893A (ja) | ろう材 | |
JP3558303B2 (ja) | 白金及び白金合金用ろう材 | |
JPS6216750B2 (ja) | ||
JPS63169348A (ja) | セラミツク接合用アモルフアス合金箔 | |
JP2010064085A (ja) | 宝飾用金ろう | |
JP2717861B2 (ja) | 金ろう材 | |
JPH0857684A (ja) | 白金及び白金合金用ろう材 | |
JPH081374A (ja) | 白金装飾品用ろう付合金 | |
JP4646275B2 (ja) | 銅、錫、鉄、チタン合金 | |
JPS6236800B2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20041005 |
|
A521 | Written amendment |
Effective date: 20041122 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20050531 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20050607 |
|
R150 | Certificate of patent (=grant) or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080617 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 4 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090617 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |