JPH0824912A - 継目無管の拡管圧延機 - Google Patents

継目無管の拡管圧延機

Info

Publication number
JPH0824912A
JPH0824912A JP18511394A JP18511394A JPH0824912A JP H0824912 A JPH0824912 A JP H0824912A JP 18511394 A JP18511394 A JP 18511394A JP 18511394 A JP18511394 A JP 18511394A JP H0824912 A JPH0824912 A JP H0824912A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rolling
roll
rolled
radius
pass line
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP18511394A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Yorifuji
章 依藤
Tetsuo Shimizu
哲雄 清水
Takaaki Toyooka
高明 豊岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Steel Corp filed Critical Kawasaki Steel Corp
Priority to JP18511394A priority Critical patent/JPH0824912A/ja
Publication of JPH0824912A publication Critical patent/JPH0824912A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Reduction Rolling/Reduction Stand/Operation Of Reduction Machine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 被圧延材のフレアリングによる管真円度低下
を回避し、高い真円度で高拡管圧延可能とすること。 【構成】 継目無管の拡管圧延機10において、ガイド
シュー13のパスラインに沿う方向の各位置(Xi 、X
g 、Lf 、Xo )毎に、ガイドシュー13のシュー面の
幅方向中央点に対し被圧延材が進入してくる入側半部の
全幅Wi の2/3 以上の幅範囲Wix、及びシュー面の幅方
向中央点に対し被圧延材が退出していく出側半部の全幅
o の1/2 以上の幅範囲Woxにおける、該シュー面のパ
スライン回りでの曲率半径Rs (Rsi、Rsg、Rsf、R
so)を単一値としてなるもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は継目無鋼管等の継目無管
の拡管圧延機に関する。
【0002】
【従来の技術】継目無管の製造工程は、マンネスマン法
が主流となっており、圧延方式によってプラグミル方式
とマンドレルミル方式に大別されるが、基本的には、素
材丸ビレットに孔を明ける穿孔工程と、穿孔された中空
素管を減肉延伸する延伸圧延工程と、延伸圧延された中
空素管を所定の外径にまで絞る、或いは定径する仕上げ
圧延工程からなる。
【0003】プラグミル方式は一般に中径の継目無管の
製造に使用される方式である。この方式では、丸ビレッ
トを加熱炉で加熱し、傾斜圧延機であるマンネスマンピ
アサーにて穿孔圧延し、中空素管とする。得られた中空
素管は必要に応じて、同じく傾斜圧延機であるエロンゲ
ーターにて更に減肉、拡管され、更に一対の孔型圧延ロ
ールを有するプラグミルにより減肉、縮管され、次いで
傾斜圧延機であるリーラーにより若干の減肉とともに拡
管が行なわれ、管内外面の磨管が行なわれる。リーラー
で圧延された素管は再加熱後サイザーにて定径が行なわ
れ製品となる。
【0004】図7は、上述のプラグミル方式圧延ライン
の各圧延工程出側における圧延材の外径の変化の一例を
示す説明図である。中空素管を減肉、拡管するエロンゲ
ーター、及び減肉、拡管によって磨管するリーラーのい
ずれにおいても、拡管率は高々数%から17、18%程度で
あるため、広い範囲の外径の製品を得ようとすると、多
種類の外径のビレットが必要となり、生産性を阻害する
一つの要因であった。そのため、近年素材ビレットサイ
ズの減少、設備の簡素化を目的として延伸工程において
従来以上に拡管を行なう拡管圧延スケジュールが提案さ
れている。
【0005】ところが、従来のエロンゲーター、リーラ
ーのようなバレル型のロール形状を持つ傾斜圧延機にお
いては、中空素管を高拡管しようとすると、素管の噛込
み不良、尻抜け不良を起こしたり、フレアリングを生じ
てホローが破れたりすることが知られている。ここで高
拡管とは拡管率Er が 0.15 以上を意味するものとす
る。これは一般に、バレル型ロールを傾斜角βで配置し
た穿孔圧延では、ゴージ部より出側ではロール径は漸次
減少し、周速度が遅くなるため、減肉されて断面積が減
少し、前進速度が増加する被圧延材に対してブレーキを
かける状態となり、その結果被圧延材にねじれが生じ、
断面内には付加的な剪断歪が発生するためとされてい
る。
【0006】近年、これらの問題点を解決し、従来以上
に拡管を行なうため、交叉角を付与したコーン型ロール
を用いた傾斜圧延機による拡管圧延方法が提案されてい
る。コーン型ロールを一定の進み角βで傾斜配置すると
ともに、パスラインに対して交叉角γで交叉配置した傾
斜圧延では、圧延出側に進むほどロール径が漸次大き
く、周速度が速くなるため、被圧延材に対してのブレー
キが軽微になり、被圧延材のねじれや、断面内の付加的
な剪断歪の発生を抑制することが可能となるからであ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、本発明者
の鋭意研究の結果、コーン型ロールを用いることによっ
てバレル型のロールを用いた時に比較して高拡管が可能
となるものの、単に交叉角を付与したコーン型ロールを
用いただけでは、自ら拡管できる範囲に限りがあり、あ
る限界を超えると素管のフレアリングを生じ、管真円度
が低下する。
【0008】本発明は、被圧延材のフレアリングによる
管真円度低下を回避し、高い真円度で高拡管圧延可能と
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、一対のコーン
型圧延ロールをパスラインに対して一定の進み角βで傾
斜配置するとともに、パスラインに対して入側面角α1
と出側面角α2 とを有するようにパスラインに対して交
叉角γで交叉配置し、一対のコーン型圧延ロール間のパ
スライン上にプラグを配置し、一対のコーン型圧延ロー
ルが挟む圧延領域の両側に一対のガイドシューを配置し
てなる拡管圧延機において、ガイドシューのパスライン
に沿う方向の各位置毎に、ガイドシューのシュー面の幅
方向中央点に対し被圧延材が進入してくる入側半部の全
幅の2/3 以上の幅範囲、及びシュー面の幅方向の中央点
に対し被圧延材が退出していく出側半部の全幅の1/2 以
上の幅範囲における、該シュー面のパスライン回りでの
曲率半径を単一値とし、被圧延材が圧延ロールに接触開
始するロール接触開始点では、該被圧延材の圧延前直径
をDi とするとき、上記曲率半径を下記(1) 式のRsi
し、ロールゴージ点では、ゴージ間隔をEg とすると
き、上記曲率半径を下記(2) 式のRsgとし、被圧延材が
プラグのリーリング部から離れるリーリング終了点で
は、該リ−リング終了点でのロール間隔をEf とすると
き、上記曲率半径を下記(3) 式のRsfとし、被圧延材が
圧延ロールから離れるロール接触終了点では、被圧延材
の圧延後直径をDo とするとき、上記曲率半径を下記
(4) 式のRsoとし、上記ロール接触開始点、ロールゴー
ジ点、リーリング終了点、ロール接触終了点の各点の間
では、上記曲率半径を単調増減せしめてなるようにした
ものである。 0.5 Di ≦Rsi≦Di …(1) 0.4 Eg ≦Rsg≦0.5 Di …(2) 0.45Ef ≦Rsf≦0.65Ef …(3) 0.5 Do ≦Rso≦0.7 Do …(4)
【0010】
【作用】拡管圧延機10は、図1〜図3に示す如く、一
対のコーン型圧延ロール11、11をパスラインに対し
て一定の進み角βで傾斜配置するとともに、パスライン
に対して入側面角α1 と出側面角α2 とを有するように
パスラインに対して交叉角γで交叉配置し、一対のコー
ン型圧延ロール11、11の間のパスライン上にプラグ
12を配置し、一対のコーン型圧延ロール11、11が
挟む圧延領域の両側に一対のガイドシュー13、13を
配置して構成される。1A、1Bは素管である。
【0011】然るに、拡管圧延機では、コーン型ロール
を一定の進み角βで傾斜配置するとともに、パスライン
に対して交叉角γで交叉配置することにより、圧延出側
に進むほどロール径が暫時大きく、周速度が速くなる結
果、ロールが被圧延材に及ぼすブレーキがなくなる。こ
のため、拡管圧延機による傾斜圧延では、ロールが被圧
延材に及ぼすブレーキ起因の、被圧延材のねじれや、断
面内の付加的な剪断歪の発生が軽微で、素管の噛込み不
良、尻抜け不良、フレアリングによるホロー破れを伴う
ことなく、中空素管を高拡管できる。
【0012】然るに、本発明者らは、交叉配置したコー
ン型ロールによって中空素管を高拡管圧延する際の被圧
延材の噛込み不良、尻抜け不良、フレアリングによるホ
ローの破れの発生状態、管真円度状態を詳細に検討した
結果、下記(A) ロール配置及びロール形状の好適値、
(B) ガイドシューのシュー面曲率半径の好適値を見出し
た。
【0013】(A) ロール配置及びロール形状の好適値 一対のコーン型圧延ロールをパスラインに対して一定の
進み角βで傾斜配置するとともに、パスラインに対して
入側面角α1 と出側面角α2 とを有するようにパスライ
ンに対して交叉角γで交叉配置し、中空素管を高拡管す
るに当たり、β、γ、β+γを以下の範囲に設定し、5
°≦β≦25°、10°≦γ≦40°、20°≦β+γ≦50°か
つα1 、α2 を以下の範囲に設定するとともに、0.5 °
≦α1 ≦5 °、3 °≦α2 ≦10°、α1 ≦α2 、更に、
減肉率Rt と拡管率Er との間に1 ≦Er /Rt ≦3 、
但し Rt =(ti-to )/ti 、Er =(Do-Di
/Di 、但し、ti :入側中空素管肉厚、Di :入側中
空素管外径、to :出側管肉厚、Do :出側管外径 なる関係を満足させることにより、噛込み不良、尻抜け
不良、フレアリングによるホローの破れの発生を著しく
防止し、高拡管圧延することができることを見出した。
【0014】即ち、図1〜図3に示すようなコーン型ロ
ールのゴ−ジ部直径DR が700mm 、ロールバレル長さL
R が600mm 、入側端からゴージ部までのロール長さL1
が250mm 、入側面角α1 が 3°、出側面角α2 が 5°、
交叉角γが20°、進み角βが15°の傾斜圧延機で、直径
H が80〜120mm 、肉厚tH が15〜40mmの中空素管を被
圧延材としてロール間隙Eとプラグ先進量Lとを種々変
更して減肉率Rt 、拡管率Er を変化させて拡管圧延
し、噛込み不良、フレアリングによるホロー破れの発生
状況を調査した。横軸にRt 、縦軸にEr をとり整理し
た結果を図8に示す。
【0015】図より明らかなように、一対のコーン型圧
延ロールを一定の進み角βで傾斜配置するとともに、γ
で交叉配置する管の傾斜圧延方法において、減肉率Rt
と拡管率Er を1 ≦Er /Rt ≦3 の間の範囲に選ぶこ
とにより、噛込み不良、尻抜け不良、フレアリングによ
るホロー破れを回避することができ、圧延設定の自由度
を高めることが可能となる。
【0016】本発明において、5 °≦β≦25°、10°≦
γ≦40°、20°≦β+γ≦50°とするのは以下の理由に
よる。一定範囲内では、進み角β、交叉角γ、及びその
和β+γが大きくなるほど被圧延材のねじれや、断面内
の付加的な剪断歪を小さくさせることが可能となり、フ
レアリングによるホロー破れ防止に対して効果がある。
然しながら、β<5 °、又はγ<10°、又はβ+γ<20
°ではその効果が十分でなく、フレアリングによるホロ
ー破れが発生し易くなる。従って、βの下限は5 °、γ
の下限は10°、β+γの下限は20°とする。一方、β>
25°、又はγ>40°又はβ+γ>50°では、被圧延材の
ねじれが逆向きに大きくなり、断面内の付加的な剪断歪
も逆方向へ発生するため、かえってフレアリングによる
ホロー破れが発生し易くなる。従って、βは25°、γは
40°、β+γは50°を超えないものとする。
【0017】0.5 °≦α1 ≦5 °とするのは以下の理由
による。入側面角α1 は被圧延材の噛込み性に重要な影
響を与える。α1 が 5°を超えると噛込み時に被圧延材
が急激に圧下され、変形に要する圧延ロールからの抗力
が圧延ロールから伝達される前進方向の推力を上回るた
め、噛込み不良が起こり易くなる。従って、α1 は 5°
を超えないものとする。一方、α1 が小さくなりすぎる
と、前進方向の推力に必要な被圧延材の外径圧下量を得
ようとするためには入側のロールバレルをかなり長くす
る必要があるため、設備建設費が高くなり実用的でなく
なる。従って、α1 の下限は0.5 °とする。
【0018】3 °≦α2 ≦10°とするのは以下の理由に
よる。出側面角α2 が大きいほど、拡管量に対して必要
な出側のロールバレルを短くすることができ、設備を小
型化することが可能であるが、あまり大きすぎるとかえ
ってフレアリングによるホロー破れが発生し易くなる。
従って、α2 は10°を超えないものとする。一方、α2
が小さすぎると所定の拡管量を得ようとするためには出
側のロールバレルをかなり長くする必要があるため、設
備建設費が高くなり実用的でなくなる。従って、α2
下限は 3°とする。
【0019】α1 ≦α2 とするのは以下の理由による。
出側面角α2 が入側面角α1 よりも小さくなると、所定
の拡管量を得ようとするためには出側面角α2 が入側面
角α1 よりも大きい場合と比較してロールバレル長が相
対的に長くなる。従って、α1 はα2 を超えないものと
する。
【0020】(B) ガイドシューのシュー曲率半径の好適
値 ガイドシューのシュー面の曲率半径が管真円度に及ぼす
影響を調査し、以下の結果を得た。尚、管真円度は、管
全周での管直径最大値をDmax 、管直径最小値をDmin
、管直径平均値をDave とするとき、[(Dmax −Dm
in )/ Dave ]×100 (%)で定義するものとする。
【0021】(B-1) ガイドシューのパスラインに沿う方
向の各位置毎に、ガイドシューのシュー面の幅方向中央
点(一対の圧延ロール11、11を含む面に直交してパ
スラインを通る線がシュー面に交わる点)に対し被圧延
材が進入してくる入側半部の全幅Wi の2/3 以上の幅範
囲(2/3 Wi )、及びシュー面の幅方向中央点に対し被
圧延材が退出していく出側半部の全幅Wo の1/2 以上の
幅範囲(1/2 Wo )における、該シュー面のパスライン
回りでの曲率半径Rs を単一値とすることにより(図
4)、管真円度を例えば 1%未満の如くに向上できる
(後述表2)。
【0022】(B-2) 被圧延材が圧延ロールに接触開始す
るロール接触開始点Xi (図5)では、該被圧延材の圧
延前直径をDi とするとき、上記曲率半径Rs を下記
(1) 式のRsiとする(図6)。 0.5 Di ≦Rsi≦Di …(1)
【0023】ロールゴージ点Xg (図5)では、ゴージ
間隔をEg とするとき、上記曲率半径Rs を下記(2) 式
のRsgとする(図6)。 0.4 Eg ≦Rsg≦0.5 Di …(2)
【0024】被圧延材がプラグのリーリング部(Ls
f )から離れるリーリング終了点Lf (図5)では、
該リ−リング終了点Lf でのロール間隔をEf とすると
き、上記曲率半径Rs を下記(3) 式のRsfとする(図
6)。 0.45Ef ≦Rsf≦0.65Ef …(3)
【0025】被圧延材が圧延ロールから離れるロール接
触終了点Xo (図5)では、被圧延材の圧延後直径をD
o とするとき、上記曲率半径Rs を下記(4) 式のRso
する(図6)。 0.5 Do ≦Rso≦0.7 Do …(4)
【0026】そして、上記ロール接触開始点Xi 、ロー
ルゴージ点Xg 、リーリング終了点Lf 、ロール接触終
了点Xo の各点の間の点Xでは、上記曲率半径Rs を単
調増減せしめる。
【0027】即ち、ガイドシューのパスラインに沿う方
向の各位置で、ガイドシューのシュー面の曲率半径Rs
を、上記(1) 〜(4) 式に基づいて規定することにより、
管真円度を例えば 1%未満の如くに向上できる(後述表
3)。
【0028】
【実施例】図1〜図3の拡管圧延機10では、ゴージ部
の直径がDR である一対のコーン型圧延ロール11、1
1をパスラインに対して一定の進み角βで傾斜配置する
とともに、入側面角α1 と出側面角α2 とを有するよう
にパスラインに対して交叉角γで交叉配置し、上記両圧
延ロール11、11が形成する圧延領域の両側に固定シ
ュー13、13を配置した。尚、圧延ロール11、11
は直径DR の部分をロール軸方向での直径変化の変曲点
とし、この直径DR をゴージ部に合致させている。そし
て、両圧延ロール11、11の間にプラグ12を配置
し、両圧延ロール11、11のゴージ部ロール間隙Eで
中空素管1Aを傾斜圧延し、拡管圧延後中空素管1Bを
得た。
【0029】このとき、圧延諸元を下記(1) 〜(4) の如
くとした。 (1) 5 °≦β≦25°、10°≦γ≦40°、20°≦β+γ≦
50°、0.5 °≦α1 ≦5 °、3 °≦α2 ≦10°、α1
α2 とした。また、減肉率Rt と拡管率Er とを、1 ≦
r /Rt ≦3 とした。
【0030】(2) ゴージ部ロール直径DR =700mm 、プ
ラグ径DP =50mm、ロール間隔E=53〜56mm、ロールゴ
ージ点XG 〜リーリング終了点Lf の距離=80〜120mm
、ロールゴージ点でのシュー間隔H=60〜80mmとし
た。
【0031】(3) 被圧延材の圧延前サイズは直径Di
70mm、肉厚ti =30mm、圧延後サイズは直径Do =90m
m、肉厚to =15mmとした。尚、被圧延材の材質は、炭
素鋼、高合金鋼のいずれであっても、後述する実験結果
は同一傾向を示した。
【0032】(4) 被圧延材の圧延前加熱温度は950 〜10
00℃とした。然るに、交叉角γ、進み角β、入側面角α
1 、出側面角α2 を表1に示すように変更し、ロール間
隙Eとプラグ先進量Lとを種々変更して減肉率Rt 、拡
管率Er を変化させて拡管圧延した。そのときの噛込み
不良、尻抜け不良、フレアリングによるホロー破れの発
生状況の有無を合わせて表1に示す。
【0033】比較例ではいずれも噛込み不良、尻抜け不
良、フレアリングによるホロー破れが発生する条件であ
っても、本方法によれば、噛込み不良、尻抜け不良、フ
レアリングによるホロー破れが全く発生しなかった。
【0034】
【表1】
【0035】更に、ガイドシューのパスラインに沿う方
向の各位置(前述のXi 、Xg 、L f 、Xo )毎に、ガ
イドシューのシュー面の幅方向中央点に対し被圧延材が
進入してくる入側半部の全幅Wi 内に定めた 4種の幅範
囲Wix(1/3 Wi 、1/2 Wi、2/3 Wi 、3/4 Wi )、
及びシュー面の幅方向中央点に対し、被圧延材が退出し
ていく出側半部の全幅W0 内に定めた 4種の幅範囲Wox
(1/4 Wo 、1/3 Wo、1/2 Wo 、2/3 Wo )におけ
る、該シュー面のパスライン回りでの曲率半径Rs を単
一値とする条件下で拡管圧延し、上述のWix、Woxが管
真円度に及ぼす影響を調査し、表2を得た。尚、ガイド
シューのパスラインに沿う方向の各位置Xi 、Xg 、L
f 、Xo での各曲率半径Rs (Rsi、Rsg、Rsf
so)としては、Rsi=0.75Di 、Rsg=0.45Di 、R
sf=0.5 Ef 、Rso=0.60Do とした。
【0036】表2によれば、Wix≧2/3 Wi 、Wox≧1/
2 Wo (本発明範囲)とするとき、管真円度を 1%未満
に向上できることが認められる。
【0037】
【表2】
【0038】また、ガイドシューのパスラインに沿う方
向の各位置(前述のXi 、Xg 、Lf 、Xo )で、シュ
ー面の幅方向中央点に対する入側の2/3 Wi 以上の幅範
囲と、出側の1/2 Wo 以上の幅範囲で、該シュー面のパ
スライン回りの曲率半径Rsを単一値とし、各位置X
i 、Xg 、Lf 、Xo での各Rs (Rsi、Rsg、Rsf
so)を表3の各例(本発明例と比較例)の如くに種々
定めた条件下で拡管圧延し、各Rs が管真円度に及ぼす
影響を調査し、この調査結果を合わせて表3に示した。
【0039】尚、表3の各例では、進み角βと交叉角γ
を下記〜の 6種の組合わせにて圧延し、全 6組の圧
延によって得られた全ての管真円度の平均値をその例の
管真円度として記載した。
【0040】β=5 °、γ=20°、β= 5°、γ=
40°、β=15°、γ=10°、β=15°、γ=20°、
β=25°、γ=10°、β=25°、γ=20°。 表3によれば、各位置Xi 、Xg 、Lf 、Xo での各R
s (Rsi、Rsg、Rsf、Rso)を、前述(1) 〜(4) 式の
範囲内に定めるとき、管真円度を 1%未満に向上できる
ことが認められる。
【0041】
【表3】
【0042】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、被圧延材
のフレアリングによる管真円度低下を回避し、高い真円
度で高拡管圧延可能とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明に係る傾斜圧延機を示す平面図で
ある。
【図2】図2は図1の側面図である。
【図3】図3は図1の圧延方向から見た正面図である。
【図4】図4はガイドシューのシュー面を示す横断面図
である。
【図5】図5は拡管圧延機におけるパスラインに沿う方
向の各位置を定義した模式図である。
【図6】図6はガイドシューのシュー面のパスラインに
沿う方向の各位置毎に定めた曲率半径を示す模式図であ
る。
【図7】図7は従来のプラグミル方式による圧延ライン
の各圧延工程出側における被圧延材の外径の変化の一例
を示す線図である。
【図8】図8は減肉率と拡管率を変化させて拡管圧延し
たときの噛み込み不良、尻抜け不良、フレアリングによ
るホロー破れの発生状況を示す線図である。
【符号の説明】
1A、1B 素管 10 拡管圧延機 11 圧延ロール 12 プラグ 13 ガイドシュー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 豊岡 高明 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社鉄鋼開発・生産本部鉄鋼研究所 内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対のコーン型圧延ロールをパスライン
    に対して一定の進み角βで傾斜配置するとともに、パス
    ラインに対して入側面角α1 と出側面角α2とを有する
    ようにパスラインに対して交叉角γで交叉配置し、一対
    のコーン型圧延ロール間のパスライン上にプラグを配置
    し、一対のコーン型圧延ロールが挟む圧延領域の両側に
    一対のガイドシューを配置してなる拡管圧延機におい
    て、 ガイドシューのパスラインに沿う方向の各位置毎に、ガ
    イドシューのシュー面の幅方向中央点に対し被圧延材が
    進入してくる入側半部の全幅の2/3 以上の幅範囲、及び
    シュー面の幅方向中央点に対し被圧延材が退出していく
    出側半部の全幅の1/2 以上の幅範囲における、該シュー
    面のパスライン回りでの曲率半径を単一値とし、 被圧延材が圧延ロールに接触開始するロール接触開始点
    では、該被圧延材の圧延前直径をDi とするとき、上記
    曲率半径を下記(1) 式のRsiとし、 ロールゴージ点では、ゴージ間隔をEg とするとき、上
    記曲率半径を下記(2)式のRsgとし、 被圧延材がプラグのリーリング部から離れるリーリング
    終了点では、該リーリング終了点でのロール間隔をEf
    とするとき、上記曲率半径を下記(3) 式のRsfとし、 被圧延材が圧延ロールから離れるロール接触終了点で
    は、被圧延材の圧延後直径をDo とするとき、上記曲率
    半径を下記(4) 式のRsoとし、 上記ロール接触開始点、ロールゴージ点、リーリング終
    了点、ロール接触終了点の各点の間では、上記曲率半径
    を単調増減せしめてなることを特徴とする継目無管の拡
    管圧延機。 0.5 Di ≦Rsi≦Di …(1) 0.4 Eg ≦Rsg≦0.5 Di …(2) 0.45Ef ≦Rsf≦0.65Ef …(3) 0.5 Do ≦Rso≦0.7 Do …(4)
JP18511394A 1994-07-15 1994-07-15 継目無管の拡管圧延機 Withdrawn JPH0824912A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18511394A JPH0824912A (ja) 1994-07-15 1994-07-15 継目無管の拡管圧延機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18511394A JPH0824912A (ja) 1994-07-15 1994-07-15 継目無管の拡管圧延機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0824912A true JPH0824912A (ja) 1996-01-30

Family

ID=16165095

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18511394A Withdrawn JPH0824912A (ja) 1994-07-15 1994-07-15 継目無管の拡管圧延機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0824912A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2996077B2 (ja) 継目無金属管の穿孔圧延方法
JP3823762B2 (ja) 継目無金属管の製造方法
JPH0520165B2 (ja)
EP2650060B1 (en) Method for manufacturing seamless pipe
JPH09300007A (ja) 継目無管の製造方法
JP4569317B2 (ja) 超薄肉継目無金属管の製造方法
JPH0824912A (ja) 継目無管の拡管圧延機
JPH07303905A (ja) 継目無管の高拡管圧延方法
JP3503559B2 (ja) 継目無管の製造方法
JP6950858B1 (ja) 傾斜圧延設備、継目無素管の製造方法および継目無鋼管の製造方法
JPH07214115A (ja) 継目無管の拡管圧延方法
JPH0839106A (ja) 継目無管の高拡管圧延方法
WO2021220653A1 (ja) 傾斜圧延設備、継目無素管の製造方法および継目無鋼管の製造方法
JPH07171606A (ja) 継目無管の高拡管圧延方法
JP3036356B2 (ja) 継目無管製造装置及び継目無管製造方法
JPH07241608A (ja) 継目無管の高拡管圧延方法
JPH07241606A (ja) 継目無管の高拡管圧延方法
JPH07241609A (ja) 継目無管の高拡管圧延方法
JPH07185609A (ja) 継目無管の圧延設備列
JPH07214114A (ja) 継目無管の拡管圧延機及び拡管圧延方法
JP2001113306A (ja) 高合金継目無鋼管の製造方法およびそれに用いる圧延用孔型
JPH07303906A (ja) 継目無管の拡管圧延方法
JPH07241607A (ja) 継目無管の高拡管圧延方法
JPH07275908A (ja) 継目無管の傾斜圧延機
JPH105820A (ja) 継目無金属管の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20011002