JPH08248684A - 静電荷像現像用キャリア及びその製造方法 - Google Patents

静電荷像現像用キャリア及びその製造方法

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JPH08248684A
JPH08248684A JP7053852A JP5385295A JPH08248684A JP H08248684 A JPH08248684 A JP H08248684A JP 7053852 A JP7053852 A JP 7053852A JP 5385295 A JP5385295 A JP 5385295A JP H08248684 A JPH08248684 A JP H08248684A
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JP
Japan
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resin
particles
dispersed
particulates
carrier
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JP7053852A
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English (en)
Inventor
Seiichi Sugiyama
誠一 杉山
Masafumi Uchida
雅文 内田
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高画質化対応で、かつ、帯電特性に優れたキ
ャリアを提供することを目的とする。 【構成】 磁性体微粒子を樹脂中に分散させてなる磁性
体分散樹脂粒子に樹脂微粒子を被着させてなる静電荷像
現像用キャリアであって、前記磁性体分散樹脂粒子を構
成する樹脂としてフェノール樹脂を用い、前記樹脂微粒
子として数平均一次粒子径が0.02〜0.5μmの樹
脂微粒子を用いた静電荷像現像用キャリア。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、静電荷像現像用キャリ
ア及びその製造方法に関する。
【0002】
【発明の背景】一層の高画質化の波に対応する為、近
年、鉄粉キャリアやフェライトキャリアより真比重や嵩
密度が小さなバインダ型キャリアの開発が進められてい
る。このバインダ型キャリアについては、特開昭59−
31967号公報、特開昭59−24416号公報、特
開昭58−136052号公報などに記載される如く、
各種の製法によるキャリアが提案されている。いずれ
も、真比重と嵩密度は、フェライトキャリアより小さ
い。そして、バインダ型キャリアは、これらの特徴を生
かし、磁気ブラシの穂を繊細に柔らかくしている為、ベ
タムラがなく、ソフトで細線再現性が優れた画像が形成
される。バインダ型キャリアの中でも、含有磁性体量
(キャリア付着)、強度、形状(流動性)の観点から、
特開平2−220068号公報に記載されている強磁性
体の共存下で重合を行うフェノール樹脂のバインダ型キ
ャリアが好ましい。更には、帯電量制御の観点から、特
開平4−86749号公報に記載されている如く、複合
体粒子表面に樹脂を被覆させたキャリアも提案されてい
る。樹脂の被覆方法については、樹脂を媒体に溶かして
複合体粒子表面に塗布する方法や、特開平5−2162
86号公報に記載されている如く、複合体粒子と樹脂と
を乾式混合後、100℃以上に加熱して被覆層を形成す
る方法が提案されている。しかしながら、溶媒を使用し
た場合には、被覆樹脂が溶媒によって制限され、かつ、
環境上の観点から望ましくない。又、乾式混合後に10
0℃以上に加熱する方法では、100℃以上に加熱する
為、装置自体のコストやランニングコストが高く付く。
更に、高温だと、表面の平滑化が進み過ぎ、帯電速度が
遅くなることも有る。
【0003】特に、トナーリサイクルを行うような系に
おいては、ストレスを受けてトナーの表面状態が変化し
たようなリサイクルトナーが現像器中に入って来る為、
帯電速度が遅くなり易い。尚、ここで言うトナーリサイ
クルとは、転写後の感光体上トナーをクリーニング工程
で除去し、除去したトナーを再び現像器中に戻すことを
言う。
【0004】
【発明の開示】前記のような問題点を解決する為になさ
れたものであり、本発明は、高画質化対応で、かつ、帯
電特性に優れたキャリアを提供することを目的とする。
この本発明の目的は、磁性体微粒子を樹脂中に分散させ
てなる磁性体分散樹脂粒子に樹脂微粒子を被着させてな
る静電荷像現像用キャリアであって、前記磁性体分散樹
脂粒子を構成する樹脂としてフェノール樹脂を用い、前
記樹脂微粒子として数平均一次粒子径が0.02〜0.
5μmの樹脂微粒子を用いたことを特徴とする静電荷像
現像用キャリアによって達成される。
【0005】又、磁性体微粒子を樹脂中に分散させてな
る磁性体分散樹脂粒子と、樹脂微粒子とを混合する混合
工程、この混合工程による混合物に衝撃力を付与し、前
記磁性体分散樹脂粒子に前記樹脂微粒子を被着させる被
着工程を有する静電荷像現像用キャリアの製造方法であ
って、前記磁性体分散樹脂粒子を構成する樹脂としてフ
ェノール樹脂を用い、前記樹脂微粒子として数平均一次
粒子径が0.02〜0.5μmの樹脂微粒子を用いるこ
とを特徴とする静電荷像現像用キャリアの製造方法によ
って達成される。
【0006】特に、磁性体微粒子を樹脂中に分散させて
なる磁性体分散樹脂粒子と、樹脂微粒子とを混合する混
合工程、この混合工程による混合物に衝撃力を繰り返し
て付与し、前記磁性体分散樹脂粒子に前記樹脂微粒子を
乾式コーティングにより被着させる被着工程を有する静
電荷像現像用キャリアの製造方法であって、前記磁性体
分散樹脂粒子を構成する樹脂としてフェノール樹脂を用
い、前記樹脂微粒子として数平均一次粒子径が0.02
〜0.5μmの樹脂微粒子を用いることを特徴とする静
電荷像現像用キャリアの製造方法によって達成される。
【0007】又、磁性体微粒子を樹脂中に分散させてな
る磁性体分散樹脂粒子と、樹脂微粒子とを混合する混合
工程、この混合工程による混合物に衝撃力を繰り返して
付与し、前記磁性体分散樹脂粒子に前記樹脂微粒子を乾
式コーティングにより被着させる被着工程を有する静電
荷像現像用キャリアの製造方法であって、前記被着工程
は30℃以上で、100℃未満の温度下で行われ、か
つ、前記磁性体分散樹脂粒子を構成する樹脂としてフェ
ノール樹脂を用いることを特徴とする静電荷像現像用キ
ャリアの製造方法によって達成される。
【0008】特に、磁性体微粒子を樹脂中に分散させて
なる磁性体分散樹脂粒子と、樹脂微粒子とを混合する混
合工程、この混合工程による混合物に衝撃力を繰り返し
て付与し、前記磁性体分散樹脂粒子に前記樹脂微粒子を
乾式コーティングにより被着させる被着工程を有する静
電荷像現像用キャリアの製造方法であって、前記被着工
程は30℃以上で、100℃未満の温度下で行われ、か
つ、磁性体分散樹脂粒子を構成する樹脂としてフェノー
ル樹脂を用い、前記樹脂微粒子として数平均一次粒子径
が0.02〜0.5μmの樹脂微粒子を用いることを特
徴とする静電荷像現像用キャリアの製造方法によって達
成される。
【0009】以下、本発明について説明する。本発明の
磁性体分散樹脂粒子は、例えば水性媒体中でフェノール
類とアルデヒド類を塩基性触媒の存在下で、強磁性体粒
子や懸濁安定剤を共存させて反応させることにより製造
できる。フェノール類としてはフェノールが、アルデヒ
ド類としてはホルムアルデヒドが最も好ましい。樹脂微
粒子の被覆方法については、例えば磁性体分散樹脂粒子
と被覆用の樹脂微粒子とを重量比率が100:0.05
〜100:5の割合で、攪拌羽根を有する乾式混合機に
投入し、第1ステップとして攪拌羽根周速が約10m/
sec以下の低速混合を行い、磁性体分散樹脂粒子表面
に樹脂微粒子を付着させる。この場合、攪拌羽根の周速
を制御することが好ましい。すなわち、速すぎると、不
均一な成膜状態となってしまう。又、場合によっては、
混合機内温度を被覆樹脂微粒子のガラス転移温度以下に
する為、冷却する。次に、第2ステップとして、混合機
内温度を30℃以上で、100℃未満にし、第1ステッ
プ以上の周速で高速混合を行う。これにより、被覆樹脂
微粒子を磁性体分散樹脂粒子に被着させ、本発明のキャ
リアを得る。尚、この際、磁性体分散樹脂粒子を破壊し
ない程度に周速を制御する。又、上記方法以外にも、公
知の混合機や粉砕機を改良して製造することも可能であ
る。
【0010】本発明のキャリアは、磁性体微粒子をフェ
ノール樹脂中に分散含有してなる磁性体分散樹脂粒子
に、数平均一次粒子径が0.02〜0.5μmの樹脂微
粒子を添加混合後、30℃以上で100℃未満の加熱を
行いながら機械的衝撃力を繰り返して付与し、磁性体分
散樹脂粒子表面に樹脂被覆層を形成させる。第1ステッ
プの付着工程では、静電的な付着力を利用することによ
って、オーダードミクスチャー(OM)を形成させ、第
2ステップで適当な温度下で機械的衝撃力を付与するこ
とにより、被覆樹脂微粒子を固着させる。この予めOM
を作っておくことにより、均一な被覆層を形成できるだ
けでなく、固着工程で複合体粒子同士が直接衝突するこ
とを防ぎ、磁性体分散樹脂粒子の破壊などを防止でき
る。
【0011】本発明のキャリアは、30℃以上で100
℃未満で被覆樹脂粒子を固着することを一つの特徴とし
ているが、100℃未満で固着することにより、従来の
キャリアと比較して帯電量の立ち上がりが速いことが見
出された。これは、低温で固着を行う為、被覆樹脂微粒
子が完全に溶融せず、被覆後のキャリア粒子表面が適度
に凹凸を持っており、帯電サイトが確保されている為で
ある。このようなキャリアは、特にトナーリサイクルを
行う系において有効であり、大量のリサイクルトナーが
現像剤中に存在する場合には、従来のキャリアと比較し
て画像に顕著な差が現れる。尚、30℃未満では、被覆
樹脂微粒子を磁性体分散樹脂粒子を均一に固着すること
が出来ない問題が生じる為、固着時の温度は30℃以上
で100℃未満にすることが大事である。
【0012】磁性体微粒子を分散させる樹脂として、フ
ェノール樹脂を用いている。このフェノール樹脂は、破
壊強度が高く、機械的衝撃力に対して強い為、固着時に
粒子の破壊がなく、画像不良やクリーニング不良の原因
となるキャリア破砕片の発生を抑えることが出来る。特
に、本発明のように低温で固着を行う場合には、強い機
械的衝撃力が必要であり、フェノール樹脂は有利であ
る。又、バインダ型キャリアの中でも、フェノール樹脂
キャリアは磁性体含有量を多く設定でき、自重を比較的
大きく出来る為、キャリア同士の衝突により固着が進み
易い利点もある。
【0013】本発明の磁性体分散樹脂粒子の粒径は体積
平均粒径で40〜200μmが好ましい。40μm未満
では、キャリア付着の問題も有るが、流動性が低下し、
迅速な帯電立ち上がりが望めない。更には、粒径が小さ
いと、自重も小さくなり、衝突エネルギーが小さくなっ
て、被覆効率が低くなる。逆に、200μmより大きい
と、画質の低下と言った問題もあるが、キャリアの表面
積の減少によりトナーとキャリアの接触回数が減少し、
帯電立ち上がりが悪くなる。
【0014】本発明における被覆用の樹脂微粒子の数平
均一次粒子径は0.02〜0.5μmである。これは、
0.02μm未満では、固着後のキャリア表面が平滑に
なってしまい、高温で固着した時と同様になり、帯電サ
イトが確保できない。逆に、0.5μmより大きいと、
OMが出来難く、均一な被覆層を得ることが難しい。更
に、被覆用樹脂微粒子の粒径が大きいと、キャリアから
離脱しやすく、画像不良を引き起こす原因となる。尚、
本発明において、数平均一次粒子径とは、図1に示す如
く、樹脂微粒子凝集体を構成するこれ以上分割できない
最小構成粒子の径を意味する。そして、樹脂微粒子の数
平均一次粒子径は、電子顕微鏡観察により粒子100個
の個数平均粒径により求めた。
【0015】本発明で用いる磁性体微粒子としては、マ
グネタイト、フェライト、表面に酸化層を有する鉄や合
金の微粒子等を用いることが出来る。磁性体の粒子形状
は特に限定されず、磁性体の均一分散の観点から数平均
平均一次粒子径が0.1〜3μmであることが好まし
い。又、キャリア付着防止の観点から、10kOeの磁
場を印加した際の磁性体微粒子の飽和磁化が50〜12
0emu/gのものが好ましい。又、複合体粒子中の磁
性体含有量は60〜90重量%が好ましい。
【0016】本発明に用いる被覆用樹脂微粒子として
は、アクリル、メラミン、エポキシ、アルキド、シリコ
ーン、スチレン系、フッ素系樹脂などがあり、特別には
限定されないが、機械的衝撃力による被覆に適するとい
う観点から、特にフッ素系樹脂やアクリル系樹脂が好ま
しい。尚、これら樹脂微粒子はソープフリー乳化重合法
で調整されたものが好ましい。
【0017】次に、静電荷現像剤として本発明のキャリ
アと共に用いるトナーであるが、トナーバインダとして
は従来公知のものがいずれも使用できる。例えば、スチ
レン系樹脂、アクリル系樹脂、スチレン−アクリル系共
重合体樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、スチレ
ン−ブタジエン樹脂などが挙げられる。トナーの製造方
法は、従来公知の方法でよく、例えば通常少なくともバ
インダ樹脂、着色剤及び離型剤よりなるトナー組成物を
ヘンシェルミキサー、V型混合器などで乾式混合し、一
軸あるいは二軸混練機等で溶融混練し、気流式、機械式
等の粉砕機で粉砕、分級し、必要に応じて外添剤混合な
どを行う。用いる着色剤としては、例えばカーボンブラ
ック、フタロシアニンブルー、ニグロシン染料、ランプ
ブラック等が挙げられる。又、これらの混合物も使用で
きる。これら着色剤の含有量はトナー中に0.5〜20
重量%が好ましい。用いる離型剤としては、従来使用さ
れている離型剤は全て使用できる。具体的には、低分子
量ポリプロピレン、低分子量ポリエチレン、エチレン−
プロピレン共重合体などのオレフィン類、マイクロクリ
スタリンワックス、カルナバワックス、サゾールワック
ス、パラフィンワックス、脂肪酸エステル、アミド系ワ
ックス等が挙げられる。これらの添加量はトナー中に1
〜5重量%添加することが好ましい。更に、外添剤とし
ては、シリカ、アルミナ、酸化チタンなどの無機微粒子
や脂肪酸金属塩、有機微粒子等が挙げられる。
【0018】画像形成方法として特開平5−80590
号公報の段落番号0046〜0048に記載の如くのト
ナーリサイクル方式がある。本発明の静電荷像現像用キ
ャリアは、特に、トナーリサイクル方式に適用された場
合に大きな特長を奏する。トナーリサイクル方式につい
て図2や図3を基にして以下に述べる。図2中、30は
回収ドラムであり、この回収ドラム30は、ドラム状の
感光体(図示せず)の一端側において隔壁(図示せず)
を介して当該感光体と同軸的に軸支され、この回収ドラ
ム30の内部にはその外周に沿って複数の磁石31が固
定して設けられ、この回収ドラム30の外周には搬送ベ
ルト32が懸架されている。33はクリーニング機構で
あり、このクリーニング機構33は感光体のクリーニン
グ領域に対向し、かつ、回収ドラム30にも対向するよ
うに伸びている。このクリーニング機構33において
は、感光体に残留したトナーが、例えばブレードによっ
て掻き取られて捕集されると共に、この捕集されたトナ
ーが内部に設けたスクリューコンベア34により出口3
5側に供給される。36は現像機構であり、この現像機
構36は、感光体の現像領域に対向し、かつ、回収ドラ
ム30にも対向するよう配置された回転ドラム状の磁気
ブラシ機構37と、現像剤攪拌機構38と、回収された
トナーを受入れ、これを現像機構36内に分配するトナ
ー受入分配機構39とを有してなり、前記搬送ベルト3
2は回収ドラム30と磁気ブラシ機構37との間隙を通
過した後、回収ドラム30とクリーニング機構33の出
口35との間隙を経由して現像機構36のトナー受入分
配機構39に至るよう、回収ドラム30とローラ40,
41とに懸架されている。尚、37aは回転スリーブ、
37bは磁石である。この例においては、搬送ベルト3
2が移動すると、搬送ベルト32が回収ドラム30と磁
気ブラシ機構37との間隙を通過する時に、磁気ブラシ
機構37により搬送ベルト32上に現像剤の磁気ブラシ
が形成され、この磁気ブラシが搬送ベルト32の移動に
伴ってクリーニング機構33に移送されると、クリーニ
ング機構33によって感光体から捕集されてスクリュー
コンベア34により出口35側に供給されたトナーは、
搬送ベルト32上の磁気ブラシに拾い上げられ、そして
搬送ベルト32の移動により磁気ブラシに拾い上げられ
たトナーがトナー受入分配機構39に搬送され、ここで
当該トナーが現像機構36内に収容され、回収されたト
ナーが再び感光体上の潜像の現像に供される。図3に示
す例においては、51は現像機構、52はクリーニング
機構、53はトナー受入分配機構、54は磁気ブラシ機
構、55は感光体、56はスクリューコンベア、57は
第1スクリュー、58は第2スクリューであり、この例
の装置は第1スクリュー57と第2スクリュー58とに
よりスクリューコンベア56よりのトナーをトナー受入
分配機構53に供給するようにしたものである。すなわ
ち、第1スクリュー57及び第2スクリュー58は、各
々、内部に回転軸とこの回転軸に沿ってスパイラル状に
設けた羽根を有してなり、第1スクリュー57において
は、スクリューコンベア56により送られたトナーが回
転軸の回転に伴って羽根により順次押し上げられて第2
スクリュー58に送られ、この第2スクリュー58にお
いては、第1スクリュー57と同様の原理で水平方向に
トナーが順次送られてトナー受入分配機構53に供給さ
れ、回収されたトナーが再び感光体55上の潜像の現像
に供される。
【0019】
【実施例】
〔実施例1〕 フェノール 50重量部 37%ホルマリン 65重量部 マグネタイト微粒子(数平均一次粒子径0.25μm) 400重量部 28%アンモニア水 7.8重量部 フッ化カルシウム 1重量部 水 50重量部 以上の原材料を攪拌しながら投入し、40分間で85℃
に上昇させ、同温度で180分間反応、硬化させ、マグ
ネタイトと硬化したフェノール樹脂からなる粒子を生成
させた。
【0020】次に、この物質を30℃に冷却し、水を添
加した後、上澄液を除去し、更に粒子を水洗し、風乾し
た。次いで、これを減圧下(5mmHg以下)に50〜
60℃で乾燥して、重量平均粒径(D50)が80μm
(レーザー回折式粒度測定器(SYMPATEC社製
「HELOS」)により測定)、飽和磁化78emu/
g(直流磁化特性自動記録装置3257−35型(横河
電機(株)製)により測定)の磁性体分散樹脂粒子を得
た。
【0021】この磁性体分散樹脂粒子100重量部とソ
ープフリーの乳化重合法によって得られた表−1に示し
た樹脂微粒子2重量部とをバーチカルグラニュレーター
FM−VG−25(富士産業(株)製)へ投入し、表−
2に示す条件で混合し、OMを形成させ、更に表−2に
示す条件で固着を行った後、OM時の周速で被覆樹脂同
士が融着しない程度の温度まで混合しながら冷却し、本
発明のキャリア1を得た。
【0022】 表−1 組 成 一次粒径(μm) 実施例1 CHMA/MMA共重合体 0.10 実施例2 MMA/BMA共重合体 0.03 実施例3 MMA/n−BA共重合体 0.45 実施例4 フッ素化アクリレート 0.15 比較例1 CHMA/MMA共重合体 0.10 比較例2 MMA/n−BA共重合体 0.58 比較例3 MMA/BMA共重合体 0.01 比較例4 CHMA/MMA共重合体 0.10 比較例5 CHMA/MMA共重合体 0.10 *CHMA=シクロヘキシルメタクリレート MMA=メチルメタクリレート BMA=ブチルメタクリレート n−BA=n−ブチルアクリレート 表−2 OM時周速 OM時温度 OM調製時間 固着時温度 固着時周速 固着時間 (m/sec) (℃) (分) (℃) (m/sec) (分) 実施例1 6 41 15 95 10 30 実施例2 4 35 15 90 8 30 実施例3 4 37 15 80 8 30 実施例4 4 36 15 85 8 30 比較例1 6 41 15 95 10 30 比較例2 4 37 15 80 8 30 比較例3 4 35 15 90 8 30 比較例4 6 40 15 110 10 30 比較例5 3 25 15 28 3 30 〔実施例2〜4〕被覆樹脂微粒子を表−1に示したもの
に、又、OM/固着条件を表−2に示した条件に変えた
以外は実施例1と同様の方法で行い、本発明のキャリア
2〜4を作製した。
【0023】〔比較例1〕スチレン−アクリル酸−nブ
チルアクリレート共重合体28重量部、マグネタイト微
粒子(数平均一次粒子径0.5μm)72重量部を混合
し、溶融混練後、粉砕、分級し、平均粒径が60μmの
磁性体分散樹脂粒子を得た。この磁性体分散樹脂粒子と
表−1に示した被覆樹脂微粒子を用い、表2に示した条
件で実施例1と同様にコーティングを行い、比較用のキ
ャリア1を作製した。
【0024】〔比較例2〜5〕被覆樹脂微粒子を表−1
に示したものに、又、OM/固着条件を表−2に示した
条件に変えた以外は実施例1と同様の方法で行い、比較
用のキャリア2〜5を作製した。 〔トナーの製造〕スチレン−アクリル樹脂100重量
部、カーボンブラック10重量部、ポリプロピレン3重
量部をヘンシェルミキサーにて5分間混合後、二軸エク
ストルーダーで溶融混練し、冷却後、ハンマーミルにて
粗砕した後、気流式粉砕機で粉砕、風力分級し、体積平
均粒径を8μmとし、更に疎水性シリカを0.5重量部
添加、混合し、トナーを得た。
【0025】〔現像剤の作製及び評価〕実施例1におい
て得られたキャリア94重量部に対して前記トナーを6
重量部添加し、YGG混合機((株)ヤヨイ製)にて混
合して現像剤を得た。更に、同様のトナー被覆率となる
ように実施例2〜4及び比較例1〜5のキャリアに対し
てトナーを添加、混合して各現像剤を得た。
【0026】得られた各現像剤1500ccを、コニカ
6192機に投入して、10℃、20%RHの環境下に
て連続5万枚のコピーを行った。尚、トナーリサイクル
方式が採用されている。すなわち、図3に示すトナーリ
サイクルシステムを用いた。そして、転写効率を70%
程度に落として大量のリサイクルトナーが現像機中に存
在するようにした。この時の結果を表−3に示す。
【0027】尚、現像条件は次のように調整した。 現像電位 :500V 感光体−現像スリーブ間距離:0.50mm 現像剤層厚: 0.45mm 〔かぶり濃度〕原稿濃度が0.000の白地部分の複写
画像に対する相対濃度を、「サクラデンシトメーター」
(コニカ(株)製)により測定し、かぶり濃度とした。
【0028】〔解像度〕線幅及び間隔の等しい5本の細
線よりなるパターンで、1mmの間に2.8本、3.2
本、3.6本、4.0本、4.5本、5.0本、5.6
本、6.3本、7.1本、8.0本あるオリジナル画像
をコピーし、得られた複写画像を拡大鏡にて10倍で観
察し、細線間が明確に分離している画像の本数(本/m
m)をもって解像度とした。
【0029】〔画像不良〕複写画像部上に黒点や黒筋状
の画像不良が現れるか否かの確認を行った。 表−3 かぶり濃度 解 像 度 画像不良 (本/mm) 実施例1 0.001 7.1 発生無し 実施例2 0.000 8.0 発生無し 実施例3 0.000 8.0 発生無し 実施例4 0.002 7.1 発生無し 比較例1 0.007 5.6 2万回のコピーで発生 比較例2 0.012 4.5 発生無し 比較例3 0.010 4.5 3万回のコピーで発生 比較例4 0.006 5.6 発生無し 比較例5 0.115 3.2 5万回のコピーで発生
【0030】
【効果】帯電特性に優れたキャリアが得られ、かぶりが
少なく、解像度に優れ、そして画像不良が起き難いもの
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】樹脂微粒子凝集体の概略図
【図2】トナーリサイクルシステムの説明図
【図3】トナーリサイクルシステムの説明図

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性体微粒子を樹脂中に分散させてなる
    磁性体分散樹脂粒子に樹脂微粒子を被着させてなる静電
    荷像現像用キャリアであって、 前記磁性体分散樹脂粒子を構成する樹脂としてフェノー
    ル樹脂を用い、 前記樹脂微粒子として数平均一次粒子径が0.02〜
    0.5μmの樹脂微粒子を用いたことを特徴とする静電
    荷像現像用キャリア。
  2. 【請求項2】 磁性体微粒子を樹脂中に分散させてなる
    磁性体分散樹脂粒子と、樹脂微粒子とを混合する混合工
    程、この混合工程による混合物に衝撃力を付与し、前記
    磁性体分散樹脂粒子に前記樹脂微粒子を被着させる被着
    工程を有する静電荷像現像用キャリアの製造方法であっ
    て、 前記磁性体分散樹脂粒子を構成する樹脂としてフェノー
    ル樹脂を用い、 前記樹脂微粒子として数平均一次粒子径が0.02〜
    0.5μmの樹脂微粒子を用いることを特徴とする静電
    荷像現像用キャリアの製造方法。
  3. 【請求項3】 磁性体微粒子を樹脂中に分散させてなる
    磁性体分散樹脂粒子と、樹脂微粒子とを混合する混合工
    程、この混合工程による混合物に衝撃力を繰り返して付
    与し、前記磁性体分散樹脂粒子に前記樹脂微粒子を乾式
    コーティングにより被着させる被着工程を有する静電荷
    像現像用キャリアの製造方法であって、 前記被着工程は30℃以上で、100℃未満の温度下で
    行われ、 かつ、前記磁性体分散樹脂粒子を構成する樹脂としてフ
    ェノール樹脂を用いることを特徴とする静電荷像現像用
    キャリアの製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007279588A (ja) * 2006-04-11 2007-10-25 Canon Inc 補給用現像剤及び画像形成方法
JP2013041120A (ja) * 2011-08-16 2013-02-28 Fuji Xerox Co Ltd 静電荷像現像用キャリアの製造方法
US8435715B2 (en) 2010-07-30 2013-05-07 Konica Minolta Business Technologies, Inc. Production method of two-component developer
JP2014032257A (ja) * 2012-08-01 2014-02-20 Canon Inc 磁性キャリアの製造方法及びその製造方法を用いた磁性キャリア

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