JPH08248494A - レンズ付きフイルムユニット - Google Patents

レンズ付きフイルムユニット

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JPH08248494A
JPH08248494A JP5009595A JP5009595A JPH08248494A JP H08248494 A JPH08248494 A JP H08248494A JP 5009595 A JP5009595 A JP 5009595A JP 5009595 A JP5009595 A JP 5009595A JP H08248494 A JPH08248494 A JP H08248494A
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JP
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film
perforation
lens
driven sprocket
teeth
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Yoji Katsura
洋史 桂
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 使用後のレンズ付きフイルムユニットへの写
真フイルムの詰め替えを防止する。 【構成】 写真フイルム22には、大パーフォレーショ
ン39と標準サイズの小パーフォレーション40とが形
成されており、従動スプロケット52には、大パーフォ
レーション39と小パーフォレーション40とに噛合す
る大きさの大歯56と小歯57とが回転対称で二対もう
けられている。この従動スプロケット52を備えたレン
ズ付きフイルムユニットに市販の写真フイルムを装填し
ても、標準サイズのパーフォレーション58には大歯5
6は噛合できないので詰め替えはできない。また大歯5
6をパーフォレーション58に噛合できるように削る
と、大歯56は肉抜き部59により従動スプロケット5
2から取れてしまうので、やはり詰め替えはできない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レンズ付きフイルムユ
ニットに関し、更に詳しくは、写真フイルムパトローネ
の詰め替え防止に関するものである。
【0002】
【従来の技術】撮影レンズやシャッタ機構等の撮影機構
が組み込まれ、予め写真フイルムとパトローネとが装填
されたレンズ付きフィルムユニット、例えば「写ルンで
すSuper800」(商品名)等が本出願人より製造販売され
ている。このようなレンズ付きフィルムユニットでは、
撮影を行うごとにパトローネのスプールに係合された巻
上げノブを回転操作して、撮影済みの写真フイルムを1
コマ分だけパトローネ内に巻き上げるようになってい
る。写真フイルムには、パーフォレーションに従動スプ
ロケットの歯が噛合されており、この従動スプロケット
は写真フイルムの移動によって1回転して、シャッタチ
ャージやフイルムの巻き止め、更には撮影枚数表示板の
回動等も行っている。
【0003】ところで、特開平5−19368号公報で
は、撮影画面の1コマあたりに2個のパーフォレーショ
ンを形成した写真フイルムが提案されている。これらの
2個のパーフォレーションは、各コマごとにコマの先頭
に対応する位置とコマの後端に対応する位置とに設けら
れており、これらのパーフォレーション間に各コマが撮
影されることを前提としている。このためパーフォレー
ションは、1コマ分の長さを決めるための長い間隔と、
各コマの相互間隔を決めるための短い間隔との2種類の
間隔で交互に並んでいる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記レンズ付きフイル
ムユニットは、資源の有効利用の観点から、使用後に回
収されて再利用することが行われている。しかしなが
ら、単に写真フイルムやパトローネのみを詰め替えるだ
けでは、撮影機構の劣化等が発生している場合に初期の
性能を確保することができなくなるばかりでなく、写真
フイルムに擦り傷を発生させるおそれもある。したがっ
て、回収されたレンズ付きフイルムユニットは、部品の
再利用のための検査装置などで各種機能検査や洗浄等が
行われている。このため、不用意なフイルムの詰め替え
などを阻止する必要がある。この不用意な詰め替え阻止
手段は種々提案されており、各々の提案は特有の効果を
有しているが、再利用が不可能なほど破壊されてしまう
場合もあったり、部品点数や組み立て作業工程数が増え
ることもあるという問題も少なからずある。
【0005】本発明は上記課題を解決するためのもので
あり、使用後のレンズ付きフイルムユニットへの不用意
な写真フイルムパトローネの詰め替えを簡単な構成で阻
止することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載のレンズ付きフイルムユニットは、1
コマあたりに標準サイズの小パーフォレーションと、こ
の小パーフォレーションよりも大きな大パーフォレーシ
ョンとがそれぞれ1個ずつ設けられた写真フイルムを予
め装填し、小パーフォレーションに噛合する小歯と大パ
ーフォレーションに噛合する大歯とが外周に設けられ、
撮影後の1コマ巻き上げにより回転してシャッタチャー
ジやフイルム巻止めを行う従動スプロケットを備えたも
のである。また、請求項2記載のレンズ付きフイルムユ
ニットは、大歯の内部を肉抜きしたものである。
【0007】更に、請求項3記載のレンズ付きフイルム
ユニットは、大歯がパーフォレーションの付勢よりも強
い力で押圧されると、従動スプロケット内に入り込む方
向に弾性変形するように、大歯の一部に切欠を設けたも
のである。
【0008】また、請求項4記載のレンズ付きフイルム
ユニットは、従動スプロケットに、大歯と小歯とを回転
対称で二対設けたものである。
【0009】
【作用】使用後のレンズ付きフイルムユニットから撮影
済みの写真フイルムを取り出し、未使用の写真フイルム
を詰め替えようとすると、市販の写真フイルムの標準サ
イズのパーフォレーションは、従動スプロケットの大歯
と大きさが合わないため詰め替えができない。また、標
準サイズのパーフォレーションに噛合できるように従動
スプロケットの大歯に加工が施されても、大歯は内部が
肉抜きされているので破断して従動スプロケットから取
れてしまうので、やはり写真フイルムの詰め替えはでき
ない。
【0010】また、小歯が小パーフォレーションへの噛
合に失敗して大パーフォレーションに噛合した場合に
は、大パーフォレーションが写真フイルムと干渉して写
真フイルムの巻き上げができなくなることがある。しか
しながら、大歯の一部に切欠を設けておくと、大歯が写
真フイルムに当接したときに従動スプロケット内に入り
込む方向に変形するので、従動スプロケットはそのまま
回転することができ、1コマ分のコマ送りミスで済む。
【0011】
【実施例】図2は、本発明のレンズ付きフイルムユニッ
トの外観を示すものである。レンズ付きフイルムユニッ
ト2は、写真フイルムパトローネや各種撮影機構が内蔵
されたユニット本体3とこれを収納する紙箱4とから構
成されている。紙箱4は、ユニット本体3に組み込まれ
た巻上げノブ5,シャッタボタン6等を露呈させるよう
な輪郭となっており、また、撮影レンズ7,ファインダ
8及び撮影枚数表示窓9等を露出させるための穴が設け
られている。
【0012】ユニット本体3は、図3に示すように、本
体基部12、後カバー13、露光ユニット14、及び前
カバー15とから構成されている。本体基部12の前面
には、露光ユニット14が着脱自在に取り付けられる。
露光ユニット14は、撮影レンズ7を備えた露光付与機
構、フイルム巻き上げ機構、及びシャッタチャージ機構
等が組み込まれており、これらはユニット化されてい
る。後カバー13は、本体基部12の背後に着脱自在に
取り付けられ、本体基部12との間でパトローネ付き写
真フイルム16を光密に収納する。
【0013】前カバー15は、本体基部12の前面に着
脱自在に取り付けられる。この前カバー15の上面に
は、一部を切り欠いて弾性自在に形成したシャッタボタ
ン6が設けられている。このシャッタボタン6の下部に
は、押圧ロッド18が設けられており、詳しくは後述す
る露光ユニット14の構成部品を押圧して露光付与機構
を作動させる。
【0014】本体基部12には、パトローネ20を収納
するためのパトローネ収納室21と、パトローネ20か
ら全部引き出した未露光の写真フイルム22をフイルム
ロール22aの形態で収納するためのフイルムロール室
23とが一体成形されている。本実施例では、フイルム
ロール22aを巻芯24に巻き付けて形成している。こ
の巻芯24は、後カバー13に設けた一対のフォーク2
5,26によって上下端がフイルムロール22aの内部
で回動自在に支持される。なお、巻芯24を省略したフ
イルムロール22aをフイルムロール室23に収納する
ようにしてもよい。この場合には、一対のフォーク2
5,26も省略することができる。
【0015】パトローネ収納室21とフイルムロール室
23との底は開口となっており、パトローネ付き写真フ
イルム16を装填した後に、後カバー13に設けたプル
トップ式の底蓋28,29によってそれぞれ塞がれる。
【0016】パトローネ収納室21とフイルムロール室
23との間には、暗箱31が設けられている。暗箱31
の背面側には露光開口が形成されている。この露光開口
は、ここを通るフイルム面とともに撮影レンズ7を通る
光軸7aを中心として湾曲した形状となっている。また
後カバー13には、フイルム面に対峙する部分にフイル
ム支持面32が形成されている。このフイルム支持面3
2もフイルム面と同じに湾曲している。なお、暗箱31
を露光ユニット14に設けてもよい。また、暗箱31を
分割して一部を露光ユニット14に、他部を本体基部1
2に設け、露光ユニット14を本体基部12に取り付け
ることで暗箱31が形成されるようにしてもよい。
【0017】暗箱31の前面側には、撮影レンズ7を透
過した被写体光を露光開口に導くための開口34が形成
されている。また、暗箱31の上方には、詳しくは後述
する従動スプロケットを写真フイルム22に向けて露呈
させるための開口31aが形成されている。この開口3
1aは、撮影レンズ7側から見た露光開口に対して上方
左側に形成されている。
【0018】巻き上げノブ5は、パトローネ収納室21
の上面に回動自在に配置され、パトローネ収納室21に
装填されたパトローネ20のスプール36に係合してい
る。この巻き上げノブ5は、一部が後カバー13から露
呈されており、この露呈された部分をフイルム巻き上げ
方向(図中反時計方向)に回転させることにより、スプ
ール36がフイルム巻き取り方向に回転して撮影済みの
写真フイルム22をパトローネ20の内部に収納する。
【0019】巻き上げノブ5の外周には歯列5aが形成
されている。この歯列5aには、本体基部12に設けた
逆止爪37が係合している。逆止爪37は、巻き上げノ
ブ5がフイルム巻き上げ方向とは逆の方向(図中時計方
向)に回転操作されることを禁止している。
【0020】写真フイルム22は、写真フイルム22の
後端がスプール36に係止されており、図4に示すよう
に、フイルム先端部22b、フイルム露光部22c、及
びフイルム後端部22dとから構成されている。フイル
ム露光部22cには、一方の側縁に沿ってサイズの異な
った大小2個のパーフォレーション39,40が2種類
の間隔で交互に配列されており、間隔の長いパーフォレ
ーション39,40の間の中心を前記露光開口のフイル
ム給送方向(長手方向)の中心に合わせた状態で露光を
行いコマ41が形成される。
【0021】写真フイルム22は、レンズ付きフイルム
ユニット2専用のものであり、一般のカメラに用いられ
る市販の写真フイルムに追加工が施されている。写真フ
イルム22と市販の写真フイルムとの差異は、コマ41
の先頭側に配置されるパーフォレーション39の大きさ
である。市販の写真フイルムの標準サイズのパーフォレ
ーション39は、パーフォレーション40と同サイズと
されているが、写真フイルム22のパーフォレーション
39は、フイルム巻き上げ方向の上流側に大きく広げら
れている。
【0022】また、写真フイルム22には、フイルム先
端部22b側のコマ41a(レンズ付きフイルムユニッ
ト2では最終コマ)とフイルム後端部22d側のコマ4
1b(レンズ付きフイルムユニット2では最初のコマ)
の隣にそれぞれ大小のパーフォレーション39a,40
aが1個ずつ形成され、短い間隔で並んだ大小のパーフ
ォレーション39,40が必ず対となるようにされてい
る。フイルム先端部22bの大パーフォレーション39
aは、市販形態の写真フイルムに予め形成されたパーフ
ォレーションを大きく加工したものであり、また、フイ
ルム後端部22dの小パーフォレーション40aは市販
形態の写真フイルムには形成されておらず、新たに形成
したものである。
【0023】これによりレンズ付きフイルムユニット2
に専用で用いられる写真フイルム22には、大パーフォ
レーション39が乳剤面側から見てコマ41の左上、す
なわちコマ41に対してフイルム巻き上げ方向側に配列
される。この大パーフォレーション39は、小パーフォ
レーション40よりもフイルム給送方向に沿った長さが
長くされている。他方の小パーフォレーション40はコ
マ41の右上、すなわち、コマ41に対してフイルム巻
き上げ方向とは逆側に配列されており、当然大パーフォ
レーション39よりもフイルム給送方向に沿った長さが
短くなっている。そして、どちらのパーフォレーション
39,40もフイルム幅方向の長さは同じとされてい
る。
【0024】露光ユニット14には、露光付与機構,フ
イルム巻き止め機構,及びシャッタチャージ機構の他
に、フイルムカウンタ機構が設けられている。これらの
機構は、図5に示すように、暗箱31を構成するベース
板43の上面に形成された軸44に順に挿入されるシャ
ッタ駆動レバー45,枚数表示板46と、軸47に順に
挿入される捩じりバネ48,係止レバー49と、軸受け
開口50に挿入される回転部材51と、従動スプロケッ
ト52,板バネ53,シャッタ羽根54とから構成され
ている。
【0025】従動スプロケット52は、回転部材51の
下部に係合されて、暗箱31の上部の開口31aからフ
イルム面に向けて露呈される。従動スプロケット52の
円周面52aには、短い間隔で並んだ一対の大小パーフ
ォレーション39,40に順次に噛合する一対の大小の
歯56,57が、円周面52a上に180°の回転対称
で2対もうけられており、1コマ分のフイルム移送に従
動して半回転する。この円周面52aの長さとしては写
真フイルムの1コマ分の長さと同じか、或いはこれより
も短くするのが望ましい。なお、従動スプロケット52
の従動方向は、同図に示す反時計方向である。
【0026】図1(A),(B)に示すように、大歯5
6は、フイルム給送方向の長さWが小パーフォレーショ
ン40の幅W1よりも長く、大パーフォレーション39
の幅W2よりも僅かに短いサイズで形成されており、大
パーフォレーション39にのみ噛合できるようになって
いる。これにより、図中破線で示す標準サイズのパーフ
ォレーション58を有する市販の写真フイルムが装填さ
れても、大歯56とパーフォレーション58とが噛合で
きないので、写真フイルムの詰め替えを防止することが
できる。
【0027】また、大歯56は、内部に肉抜き部59が
形成されており、一端56aで従動スプロケット52の
円周面52aに連結されている。この一端56aの肉厚
W3は、大パーフォレーション39の幅W2と標準サイ
ズパーフォレーション58の幅W4との差(W2−W
4)よりも細く形成されている。そのため、市販の写真
フイルムのパーフォレーション58に噛合できるように
するために大歯56に切削加工等が施されると、大歯5
6の一端56aが破断されて従動スプロケット52から
取れてしまうので、確実に写真フイルムの詰め替えを防
止することができる。
【0028】また、大歯56を一端56aのみで従動ス
プロケット52に連結したことにより、大歯56には一
端56aを中心にして変形が可能な弾性が付与されてい
る。例えば、小歯57が小パーフォレーション40への
噛合に失敗して大パーフォレーション39に噛合した場
合、大歯56は噛合するパーフォレーションが存在しな
いため写真フイルム22の平面に突き当たることにな
る。この突き当たった大歯が弾性の付与されていないも
のならば、写真フイルム22と大歯とが干渉して写真フ
イルム22の巻き上げができなくなり、そのレンズ付き
フイルムユニット2は使用不可能となってしまう。
【0029】しかしながら、本発明のレンズ付きフイル
ムユニットでは、大歯56が写真フイルム22の平面に
対して突き当たっても、図中に2点鎖線で示すように、
大歯56は一端56aを中心にして従動スプロケット5
2内に入り込む方向に弾性変形するので、従動スプロケ
ット52は従動回転が可能となり写真フイルムの1コマ
分のズレだけで済む。また、大歯56は、一端56aの
太さの調整によって、大パーフォレーション39による
付勢よりも強く押圧されたときだけ弾性変形するように
なっているので、平常時の従動回転に何ら支障をきたす
ことはない。
【0030】小歯57は、小パーフォレーション40に
噛合するサイズとなっている。そして、写真フイルムの
1コマ移送では、一対の歯のうち小歯57が小パーフォ
レーション40から外れ、大歯56が大パーフォレーシ
ョン39に確実に係合した状態で完了する。
【0031】図5に示すように、回転部材51は、下方
から被押圧部60,シャッタチャージカム61,巻止め
カム62,二歯ギヤ63とから構成されており、これら
は一体に形成されている。被押圧部60には、板バネ5
3が押しつけられており、従動スプロケット52が写真
フイルム22のパーフォレーション39,40の何れと
も噛合していないときに、板バネ53が自身の弾性によ
って被押圧部60に設けられた突起60aを押圧して回
転部材51を従動方向に回動させる。これにより、従動
スプロケット52の歯57は、次のパーフォレーション
40に噛合可能な位置に移動されることになる。
【0032】捩じりバネ48は、一端48aがシャッタ
駆動レバー45を反時計方向(レリーズ完了位置)に向
けて付勢し、他端48bが係止レバー49を時計方向
(巻き止め位置)に向けて付勢している。係止レバー4
9は、捩じりバネ48の付勢によって爪部49aが巻止
めカム62の外周に当接されている。1コマ分の写真フ
イルムの巻き上げにより回転部材51が半回転すると、
シャッタ駆動レバー45はシャッタチャージカム58に
よって時計方向(チャージ位置)に向けて回動される。
【0033】また、係止レバー49は、回転部材51が
半回転するごとに爪部49aが巻止めカム62の溝62
aに合致するので、捩じりバネ48の付勢によって時計
方向に僅かに回動される。係止レバー49が時計方向に
回動されると、係止レバー49の下突条部49bがシャ
ッタ駆動レバー45の立ち上がり片45aに当接してシ
ャッタ駆動レバー45をシャッタチャージ位置に保持す
る。また、このときには、係止レバー49の巻止め爪4
9cが巻上げノブ5の外周の歯列5aに噛合して、フイ
ルム巻上げ操作を阻止している。
【0034】また、回転部材51が半回転されたときに
は二歯ギヤ63も半回転されるが、このときに二歯ギヤ
63は、枚数表示板46を一目盛り分だけ時計方向に回
転させる。枚数表示板46の上面には、その回転ピッチ
に対応して枚数表示用の目盛りが設けられている。この
目盛りはその時点で撮影可能なフイルム枚数、すなわち
残数表示目盛りとなっているから、この目盛りを表示窓
9を通して観察することによって残りコマ数を確認する
ことができる。
【0035】シャッタボタン6が押下されると、押圧ロ
ッド18が係止レバー49の立ち下がり片49dを押圧
して反時計方向(巻き止め解除位置)に向けて回動させ
る。これにより、係止レバー49の下突条部46bとシ
ャッタ駆動レバー45の立ち上がり片45aとの当接が
解除されるので、シャッタ駆動レバー45は捩じりバネ
48の付勢によって反時計方向に回動する。このとき
に、シャッタ駆動レバー45の蹴飛ばしアーム45b
が、軸65に揺動自在に組み付けられたシャッタ羽根5
4を蹴飛ばして図中時計方向に回動させる。これによ
り、シャッタ開口67が開放され、写真フイルム22へ
の露光が行われる。また、シャッタ羽根54は引き戻し
バネ66の付勢によって反時計方向に回動されて、すぐ
にシャッタ開口67を閉じる。
【0036】係止レバー49が反時計方向に回動される
と、巻き止め爪49cが歯列5aから退避し、爪部49
aが溝62aから退避しているので、撮影済みの写真フ
イルム22の巻き上げ操作が可能な状態となっている。
巻上げノブ5をフイルム巻上げ方向(反時計方向)に回
転操作すると、前述のように回転部材51が半回転さ
れ、シャッタチャージと枚数表示板46の一目盛り分の
回動とが行われる。
【0037】以上のように撮影を繰り返し、最後のコマ
41への撮影が終了すると、枚数表示板46の下面に形
成されたカム46aが、係止レバー49の立ち上がり突
起49eに当接して巻き止め解除位置内に保持するの
で、巻上げノブ5は回転が自由となり、写真フイルム2
2をパトローネ20内に全て巻き込むことができる。
【0038】次に上記実施例の作用について説明する。
図2に示すレンズ付きフイルムユニット2を購入したユ
ーザーは、始めに巻上げノブ5を回転操作して撮影準備
を行う。巻上げノブ5が回転操作されると、図5に示す
ように、写真フイルム22がパトローネ20内に巻き上
げられる。
【0039】写真フイルム22の移動により、大パーフ
ォレーション39に噛合されていた大歯56が押圧さ
れ、従動スプロケット52が僅かに反時計方向に回動さ
れ、同軸に係合された回転部材51も同方向に同量の回
転を行う。このときには従動スプロケット52の各歯5
6,57と、パーフォレーション39,40とは全く噛
合していない状態となり、板バネ53は回転部材51の
被押圧部60の突起60aを押圧して、回転部材51を
反時計方向に回転させる。さらに写真フイルム22を移
動すると、従動スプロケット52の小歯57が次の小パ
ーフォレーション40に噛合し、大歯56が大パーフォ
レーション39に噛合する。巻上げノブ5の回転操作が
開始されてから大歯56が大パーフォレーション39に
噛合するまでの間に、回転部材51は反時計方向に半回
転される。
【0040】回転部材51が半回転する間には、シャッ
タチャージカム61がシャッタ駆動レバー45を捩じり
バネ48の付勢に抗して時計方向に回動させる。また、
係止レバー49は、捩じりバネ48の付勢によって時計
方向に回動して爪部49aを巻止めカム62の溝62に
係合させて回転部材51の回転をロックする。また、こ
のときに係止レバー49は、下突条部49bをシャッタ
駆動レバー45の立ち上がり片45aに当接させてシャ
ッタ駆動レバー45をチャージ位置に保持し、更に、巻
止め爪49cを巻上げノブ5の外周の歯列5aに噛合さ
せて、巻上げノブ5の回転操作を阻止する。これによ
り、レンズ付きフイルムユニット2の撮影準備が完了す
る。
【0041】その後、ファインダ8で撮影範囲を確認
し、シャッタボタン6を押下すると、押圧ロッド18が
係止レバー49の立ち下がり片49dを押圧して反時計
方向(巻き止め解除位置)に向けて回動させる。これに
より、係止レバー49の下突条部46bとシャッタ駆動
レバー45の立ち上がり片45aとの当接が解除される
ので、シャッタ駆動レバー45は捩じりバネ48の付勢
によって反時計方向に回転する。このときに、シャッタ
駆動レバー45の蹴飛ばしアーム45bが、軸65に揺
動自在に組み付けられたシャッタ羽根54を蹴飛ばして
図中時計方向に回動させる。これにより、シャッタ開口
67が開放され、写真フイルム22への露光が行われ
る。また、シャッタ羽根54は引き戻しバネ66の付勢
によって反時計方向に回動されて、すぐにシャッタ開口
67を閉じる。
【0042】1コマ分の撮影が終了した時点では、巻き
止め爪49cが歯列5aから退避し、爪部49aが溝6
2aから退避しているので、撮影済みの写真フイルム2
2の巻き上げ操作が可能な状態となっている。巻上げノ
ブ5をフイルム巻上げ方向(反時計方向)に回転操作す
ると、前述のように回転部材51が半回転され、シャッ
タチャージと枚数表示板46の一目盛り分の回動とが行
われる。
【0043】また、何らかの不具合により、小歯57が
小パーフォレーション40に噛合できずに大パーフォレ
ーション39に噛合し、大歯56が写真フイルム22の
平面部に突き当たっても、図1に2点鎖線で示すよう
に、大歯56は一端56aで弾性変形するので従動スプ
ロケット52の回転は可能であり、写真フイルム22の
1コマ分のズレという被害だけでレンズ付きフイルムユ
ニット2が使用不可能になることを防止できる。
【0044】以上のように撮影と写真フイルムの巻き上
げとを繰り返し、最後のコマ41aへの撮影が終了する
と、枚数表示板46の下面に形成されたカム46aが、
係止レバー49の立ち上がり突起49eに当接して巻き
止め解除位置内に保持するので、巻上げノブ5は回転が
自由となり、写真フイルム22をパトローネ20内に全
て巻き込むことができる。
【0045】通常、使用済みのレンズ付きフイルムユニ
ット2は、ユーザーによって現像取扱店等に同時プリン
トの依頼が行なわれるが、ユーザーの中にはレンズ付き
フイルムユニット2から写真フイルムパトローネ16を
自分で取り出し、市販の写真フイルムパトローネを詰め
替えて再使用を図ることがある。しかしながら、図1に
示すように、従動スプロケット52の大歯56の幅W
は、市販の写真フイルムの標準サイズのパーフォレーシ
ョン58に噛合できない大きさとなっているため、写真
フイルムの詰め替えを行うことはできない。また、大歯
56にパーフォレーション58に噛合できるように切削
加工が施されると、大歯56は円周面52aに連結され
ている一端56aが破断されて取れてしまうので、従動
スプロケット52は機能を失ってしまう。これにより、
不確実な遮光能しか得られない写真フイルムの詰め替え
を確実に防止することができる。
【0046】上記実施例では、1コマあたりにサイズの
異なる2個のパーフォレーションを設けた写真フイルム
をレンズ付きフイルムユニット専用としているが、レン
ズ付きフイルムユニット用の写真フイルムはこれに限ら
ず、1コマあたりに1個の大パーフォレーションと複数
の小パーフォレーションとを設けたものでもよい。ま
た、1コマあたり1個のパーフォレーションを設けた写
真フイルムでもよい。これらの場合には、パーフォレー
ションの形状及び数に合わせて従動スプロケットの歯の
形状及び数を決めればよい。
【0047】また、レンズ付きフイルムユニット用の写
真フイルムのパーフォレーションの形状としては、市販
の写真フイルムのパーフォレーションに対してフイルム
幅方向の長さを異ならせた形状としてもよい。また、大
きさを異ならせる他に、例えば丸や三角等、形状を異な
らせたものでものよいが、いずれの場合も市販の写真フ
イルムのパーフォレーションに噛合できるように従動ス
プロケットの歯に追加工が施されたときに、歯が破壊さ
れるなどして従動スプロケットとしての機能を失うよう
にする。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のレンズ付
きフイルムユニットは、使用後に市販の写真フイルムパ
トローネを詰め替えようとしても、市販の写真フイルム
の標準サイズのパーフォレーションと従動スプロケット
の大歯との大きさが合わないので詰め替えはできない。
また、従動スプロケットの大歯を標準サイズのパーフォ
レーションに噛合できるように加工しても、大歯は肉抜
きされているので破断して取れてしまいやはり詰め替え
はできない。
【0049】また、従動スプロケットの歯とパーフォレ
ーションとの噛合が外れて、大歯が写真フイルムの平面
部に突き当たっても、大歯は従動スプロケット内に入り
込む方向に弾性変形するので従動スプロケットはそのま
ま回転することができ、1コマ分のコマ送りミスだけで
レンズ付きフイルムユニットが使用不可能になることを
防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従動スプロケットの歯と写真フイルムのパーフ
ォレーションとの大きさの関係を示す説明図である。
【図2】本発明のレンズ付きフイルムユニットの外観を
示す斜視図である。
【図3】ユニット本体の構成を示す分解斜視図である。
【図4】写真フイルムパトローネの構成を示す説明図で
ある。
【図5】フイルム巻上げ機構の構成を示す分解斜視図で
ある。
【符号の説明】
2 レンズ付きフイルムユニット 16 写真フイルムパトローネ 22 写真フイルム 39 大パーフォレーション 40 小パーフォレーション 52 従動スプロケット 56 大歯 57 小歯

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1コマあたりに標準サイズの小パーフォ
    レーションと、この小パーフォレーションよりも大きな
    大パーフォレーションとがそれぞれ1個ずつ設けられた
    写真フイルムが予め装填され、小パーフォレーションに
    噛合する小歯と大パーフォレーションに噛合する大歯と
    が外周に設けられ、撮影後の1コマ巻き上げにより回転
    してシャッタチャージやフイルム巻止めを行う従動スプ
    ロケットを備えたことを特徴とするレンズ付きフイルム
    ユニット。
  2. 【請求項2】 前記大歯は、内部が肉抜きされているこ
    とを特徴とする請求項1記載のレンズ付きフイルムユニ
    ット。
  3. 【請求項3】 前記大歯は、パーフォレーションの付勢
    よりも強い力で押圧されると、従動スプロケット内に入
    り込む方向に弾性変形するように一部が切り欠かれてい
    ることを特徴とする請求項1及び2記載のレンズ付きフ
    イルムユニット。
  4. 【請求項4】 前記従動スプロケットには、大歯と小歯
    とが回転対称で二対設けられていることを特徴とする請
    求項1ないし3いずれか記載のレンズ付きフイルムユニ
    ット。
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